JP4618114B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
画像形成媒体の表面に画像を形成する画像形成部を備え、
画像形成媒体を任意の長さにカットする切断部と、
画像形成媒体を搬送幅方向の全域もしくはほぼ全域にわたって挟持する媒体挟持機構を備えたチャッカーユニットを受け取り位置から受け渡し位置へと搬送する搬送手段を有し、搬送上流側の受け取り位置において画像形成媒体を供給する媒体供給部から画像形成媒体の先端側を媒体挟持機構によって挟持した状態で受け取り位置において受け取り、画像形成媒体を受け渡し位置へと搬送し、搬送下流側の受け渡し位置において下流側の画像形成部へと画像形成媒体を受け渡すとともに、画像形成媒体収納部として機能する媒体搬送部と、
前記チャッカーユニットを搬送するためにチャッカーユニットの搬送幅方向両側に設けられた一対の駆動手段の左右の駆動量を変えることによって、該チャッカーユニットが画像形成媒体を傾斜した状態で受け取った場合の画像形成媒体の進行方向の傾斜を解消し、画像形成媒体の蛇行搬送を補正する手段と、
画像形成媒体送り長さを設定する手段を備え、
画像形成媒体送り長さが、媒体搬送部の画像形成媒体収納能力を越える長さの際は、画像形成媒体の後端部をカットしない状態で画像形成媒体を画像形成部に受け渡し、画像形成中に画像形成媒体の後端部をカットし、カットされた後端部を受け取り位置に逆送した媒体挟持機構によって挟持した状態で受け渡し位置まで搬送することを特徴とするものである。
こうした画像処理装置によって、プリントサイズが大きくてもペーパーを完全にまっすぐな方向に搬送し、しかも、画像形成しながらまっすぐな方向に搬送して処理することができることから、好適な画像形成装置を提供することが可能となる。
なお、ここでいう「任意」とは、ペーパーサイズによって定まった長さにカットされる場合だけではなく、画像形成装置と接続する端末などから所望の数値を入力する場合を含む趣旨である。また、「挟持」とは、後述のように特に限定がない限り、圧着された状態のみならず圧着を解除しペーパーが載置された状態をも含むものであり、以下同様とする。特に、逆送後に再度受け渡し位置へ搬送する場合には、圧着解除状態にて挟持することによって、ペーパーへの負荷をより小さくできることから、より好ましい。さらに、ここでいう「ペーパー送り長さが設定量を越える」場合については、後述する。
さらに、前記画像形成媒体送り長さ設定手段、またはこれと画像形成媒体のループ形成手段として機能するとともに、画像形成されるプリントサイズに応じて、以下の4つの搬送モード
(1)予め後端がカットされた所定の搬送方向の長さを有する画像形成媒体を、媒体挟持機構によって先端を挟持した状態で受け取り位置から受け渡し位置まで搬送する
(2)媒体挟持機構によって先端を挟持した状態で画像形成媒体を受け取り位置から搬送し、画像形成媒体の後端位置が切断部の位置に到達すると、媒体挟持機構を停止して該後端をカットし、再び媒体挟持機構によって受け渡し位置まで搬送する
(3)媒体挟持機構によって先端を挟持した状態で画像形成媒体を受け取り位置から搬送し、媒体挟持機構を受け渡し位置よりも上流側で停止させた状態で、媒体供給部から継続して画像形成媒体を供給することによってループを形成し、画像形成媒体の後端位置が切断部の位置に到達すると画像形成媒体を停止して該後端をカットし、再び媒体挟持機構によって受け渡し位置まで搬送する
(4)媒体挟持機構によって先端を挟持した状態で画像形成媒体を受け取り位置から搬送し、媒体挟持機構を受け渡し位置よりも上流側で停止させた状態で、媒体供給部から継続して画像形成媒体を供給することによってループを形成した後、該媒体挟持機構によって画像形成媒体の先端を受け渡し位置まで搬送して画像形成部に受け渡し、次に媒体挟持機構を受け取り位置に戻した状態で、さらに媒体供給部から画像形成媒体を供給して所定量のループを形成させた後に画像形成を開始させ、画像形成媒体の後端位置が切断部の位置に到達すると画像形成媒体の供給を停止し、画像形成中に画像形成媒体の後端部をカットし、カットされた後端部を媒体挟持機構によって挟持した状態で受け渡し位置まで搬送する
を設定する手段、および各搬送モードにおける前記画像形成媒体の蛇行補正手段として機能する制御部を有することが好ましい。
ペーパー送り長さ設定機能によって、プリントサイズに対応して、画像形成に必要なペーパーを搬送する長さおよびペーパーをカットする位置が設定され、搬送モードが設定される。
ペーパーのループを形成する機能を用い、ペーパーを挟持して搬送する際に、媒体供給部側の搬送速度または画像形成部側の搬送速度に対して与える影響がないように、ペーパー搬送部においてループを形成することによって、こうしたバンディングを防止し、ひずみの影響をなくすることが可能となる。
4つのペーパーの搬送モードを設定する機能によって、プリントサイズに応じた適切な動作を行なわせることが可能となる。
各搬送モードにおいてペーパーの蛇行搬送を補正する機能によって、圧着ローラの圧着力の幅方向のばらつき等の種々の要因で蛇行した状態で搬送されるペーパーに対して蛇行補正を行い、ペーパーを正しい姿勢にした状態で画像形成を行い、画質の高い写真プリントとすることができる。
この画像形成装置は、デジタルの露光エンジンを備えており、画像データに基づきペーパー(写真感光材料であり画像形成媒体に相当)の表面に画像を焼付露光し、写真プリントを作成する機能を有する。特に、広告プリントのようにプリントサイズが極めて大きな写真プリントを作成する機能を有している。主要な機能として、ペーパー供給部A(媒体供給部に相当)、ペーパー搬送部B(媒体搬送部に相当)、画像形成部C、スイッチバック部Dが設けられている。
次に、図1〜3に示す画像形成装置に関する主要な機能を図4のブロック図により説明する。
ペーパーはペーパーマガジンMから引き出されて搬送されるときに、幅方向両側をガイドされているものの、圧着ローラの圧着力の幅方向のばらつき等の種々の要因で蛇行した状態で搬送される。この蛇行によりペーパーが傾斜したまま画像形成を行なうと、画質の低い写真プリントとなってしまうため、これを解消する必要がある。そこで、蛇行補正を行うことでペーパーを正しい姿勢にした状態で画像形成を行なうことができる。
(1)ペーパーが傾斜していない状態の場合は、左右のモータ15A,15Bの駆動量を同じにしておけば、そのままの姿勢で画像形成部Cにペーパーを引き渡すことができる。
(2)ペーパーの蛇行搬送により、傾斜した状態でペーパーを受け取った場合は、左右のモータ15A,15Bの駆動量を変えることで蛇行補正を行い、傾斜した状態を解消することができる。この場合、左側のモータ15Aの駆動量を右側のモータ15Bの駆動量よりも大きく設定することで、進行方向に対し左方向の傾斜を補正することができる。蛇行補正は、チャッカーユニット10が受け渡し位置P2に移動するまでの間に蛇行補正が行なわれればよい。
画像形成部Cに搬送されたペーパーは、精度のよい定速移動状態で露光処理等がなされた場合には、鮮明な画像を形成することができる。しかしながら、プリントサイズが搬送方向に長い場合には、画像形成部Cに位置するペーパー以外の部分からの振動や微動によって影響され、バンディングが生じるため、静止状態あるいは定速移動状態を確保するには、これを排除する必要がある。また、ペーパーの2ヶ所以上での挟持は、ペーパーの搬送時に生じるひずみがペーパー全体に影響する。そこで、ペーパーを挟持して搬送する際に、アドバンスローラ1やカッター前ローラ2あるいはカッター後ローラ5の搬送速度、または露光搬送ローラ20,21や変換ローラ30の搬送速度に対して与える影響がないように、ペーパー搬送部Bにおいてループを形成することによって、こうしたバンディングを防止し、ひずみの影響をなくすることが可能となる。図5A(a)〜図5B(f)を基に、ループ形成の機能を説明する。
次に、図1〜4で説明した画像形成装置において、ペーパーPをペーパー供給部Aで受け取り、画像形成部Cへ受け渡すまでの動作を説明する。ここで、搬送動作はペーパーPの搬送方向の長さに応じて4つの搬送モードに分けることができるので、順に説明する。すなわち、制御部60は、搬送モード設定手段60bの機能を備えており、プリントサイズ設定部64において設定されているデータに基づいて、プリントサイズに応じた適切な動作を行なわせる。このとき、ペーパー送り長さが設定量を越える場合には、ペーパー送り長さ設定手段60dとして機能し、画像形成中であってもペーパーの後端部をカットし、カットされた後端部の搬送を行なわせることができる。この動作において、ペーパーPにループを形成するような制御を行うことがあり、制御部60はループ制御手段60cとしても機能する。
この場合の動作を図6の動作図と、図7の作動フローチャートにより説明する。図6(a)において、ペーパーPをペーパー供給部Aから受け取るために、チャッカーユニット10は受け取り位置P1にて待機する。このとき、チャッカーローラ10の圧着状態は解除されている。ペーパーマガジンMからペーパーPが引き出されて搬送される(S1)。図6(a)には、カッター4の位置CPを基準にペーパーPの長さを示しているが、長さ150mmの場合、カッター位置CPを基準とすると、ペーパーPの先端はペーパーガイド12の内部に位置するが、長さ183mmは、ペーパーガイド12の先端とほぼ同じ状態となる。カッター位置CPを基準として、ペーパーPを送り長さ(プリントサイズに対応)分だけ搬送させて、ペーパーPを停止させる(S2)。
次に、ペーパー送り長さが183mm〜409mmの場合について、図8の動作図と、図9の作動フローチャートにより説明する。第1モードと異なる点を中心に説明する。
次に、ペーパー送り長さが409mm〜594mmの場合について、図10A,Bの動作図と、図11の作動フローチャートにより説明する。第1モードや第2モードと異なる点を中心に説明する。
次に、ペーパー送り長さが594mm以上の場合について、図12A,Bの動作図と、図13のフローチャートにより説明する。第4モードは、ペーパー送り長さが設定量を越える場合に該当し、ペーパー送り長さ設定手段60dによって、画像形成中であってもペーパーの後端部をカットし、カットされた後端部の搬送を行なわせることができる。既述の図5A,Bの動作を基に、第1モード〜第3モードと異なる点を中心に説明する。
画像形成がされたペーパーPは、スイッチバック部Dを介して現像処理部40へと送り込まれるが、このスイッチバック部Dにおける動作を説明する。図14は、ペーパーPの送り長さが短い場合の動作を示し、この場合、変換ローラ30によりペーパーPが送り出される。すなわち、図14(a)に示すように、駆動ローラ30aと圧着ローラ30bの圧着状態が解除されており、露光済みのペーパーPが進入してくる。所定位置まで進入すると、図14(b)に示すように、ペーパーPを圧着し、図14(c)に示すように90゜回転する。これにより、ペーパーPの乳剤面Nは図示のように変換される。以後は、変換ローラ30により、ペーパーPが現像処理部40に向けて搬送される。
次にペーパーPを挟持するチャッカーローラ11の変形例を図16により説明する。チャッカーローラ11の幅は処理可能な最大幅を有するペーパーPの幅よりも少し大きな幅となるように形成され、その径寸法は幅方向にわたって一定である。本発明としては、これに限定されるものではなく、図16(a)に示すように、ペーパー幅よりも少し短くなるように設定されていてもよい。図16(b)に示すように、幅方向にわたって複数のローラ部分に分割されていてもよい。この場合、分割数は任意に設定することができる。チャッカーローラ11は、駆動ローラ11aと圧着ローラ11bにより構成されるが、いずれか一方のローラあるいは両方のローラについて、上記のように構成することができる。
本実施形態において、画像形成部Cとしてレーザーエンジンを備えるものを説明し、画像形成媒体として写真感光材料であるペーパーPを例にあげたが、本発明はこれに限定されるものではない。レーザーエンジン以外にも、CRTエンジン、PLZTエンジン等の適宜のデジタル式の露光エンジンを用いることができる。また、インクジェットプリンタによりペーパー表面にインクを吐出して画像形成を行なう画像形成装置の場合にも、本発明は応用できるものである。
B ペーパー搬送部
C 画像形成部
D スイッチバック部
M ペーパーマガジン
P ペーパー
P1 受け取り位置
P2 受け渡し位置
4 カッター
10 チャッカーユニット
11 チャッカーローラ
12 ペーパーガイド
13 ベルトコンベア
20 第1露光搬送ローラ
21 第2露光搬送ローラ
60 制御部
60a 蛇行補正手段
60b 搬送モード設定手段
60c ループ形成手段
60d ペーパー送り長さ設定手段
61 チャッカー制御部
62 補正値格納部
63 マガジン検出部
64 プリントサイズ設定部
Claims (3)
- 画像形成媒体の表面に画像を形成する画像形成部を備えた画像形成装置であって、
画像形成媒体を任意の長さにカットする切断部と、
画像形成媒体を搬送幅方向の全域もしくはほぼ全域にわたって挟持する媒体挟持機構を備えたチャッカーユニットを受け取り位置から受け渡し位置へと搬送する搬送手段を有し、搬送上流側の受け取り位置において画像形成媒体を供給する媒体供給部から画像形成媒体の先端側を媒体挟持機構によって挟持した状態で受け取り位置において受け取り、画像形成媒体を受け渡し位置へと搬送し、搬送下流側の受け渡し位置において下流側の画像形成部へと画像形成媒体を受け渡すとともに、画像形成媒体収納部として機能する媒体搬送部と、
前記チャッカーユニットを搬送するためにチャッカーユニットの搬送幅方向両側に設けられた一対の駆動手段の左右の駆動量を変えることによって、該チャッカーユニットが画像形成媒体を傾斜した状態で受け取った場合の画像形成媒体の進行方向の傾斜を解消し、画像形成媒体の蛇行搬送を補正する手段と、
画像形成媒体送り長さを設定する手段を備え、
画像形成媒体送り長さが、媒体搬送部の画像形成媒体収納能力を越える長さの際は、画像形成媒体の後端部をカットしない状態で画像形成媒体を画像形成部に受け渡し、画像形成中に画像形成媒体の後端部をカットし、カットされた後端部を受け取り位置に逆送した媒体挟持機構によって挟持した状態で受け渡し位置まで搬送することを特徴とする画像形成装置。 - 受け取り位置から受け渡し位置へ移動するまでに画像形成媒体のループを形成するループ形成機構を備え、このループ形成機構によりループを形成した状態で、画像形成媒体を受け渡し位置へ搬送することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記画像形成媒体送り長さ設定手段、またはこれと画像形成媒体のループ形成手段として機能するとともに、画像形成されるプリントサイズに応じて、以下の4つの搬送モード
(1)予め後端がカットされた所定の搬送方向の長さを有する画像形成媒体を、媒体挟持機構によって先端を挟持した状態で受け取り位置から受け渡し位置まで搬送する
(2)媒体挟持機構によって先端を挟持した状態で画像形成媒体を受け取り位置から搬送し、画像形成媒体の後端位置が切断部の位置に到達すると、媒体挟持機構を停止して該後端をカットし、再び媒体挟持機構によって受け渡し位置まで搬送する
(3)媒体挟持機構によって先端を挟持した状態で画像形成媒体を受け取り位置から搬送し、媒体挟持機構を受け渡し位置よりも上流側で停止させた状態で、媒体供給部から継続して画像形成媒体を供給することによってループを形成し、画像形成媒体の後端位置が切断部の位置に到達すると画像形成媒体を停止して該後端をカットし、再び媒体挟持機構によって受け渡し位置まで搬送する
(4)媒体挟持機構によって先端を挟持した状態で画像形成媒体を受け取り位置から搬送し、媒体挟持機構を受け渡し位置よりも上流側で停止させた状態で、媒体供給部から継続して画像形成媒体を供給することによってループを形成した後、該媒体挟持機構によって画像形成媒体の先端を受け渡し位置まで搬送して画像形成部に受け渡し、次に媒体挟持機構を受け取り位置に戻した状態で、さらに媒体供給部から画像形成媒体を供給して所定量のループを形成させた後に画像形成を開始させ、画像形成媒体の後端位置が切断部の位置に到達すると画像形成媒体の供給を停止し、画像形成中に画像形成媒体の後端部をカットし、カットされた後端部を媒体挟持機構によって挟持した状態で受け渡し位置まで搬送する
を設定する手段、および各搬送モードにおける前記画像形成媒体の蛇行補正手段として機能する制御部を有することを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
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