JP4617854B2 - 電磁弁駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電磁弁を駆動する電磁弁駆動装置に関する。
従来より、例えば電磁弁からなる燃料噴射弁(いわゆるインジェクタ)を開閉駆動して内燃機関への燃料噴射を制御する燃料噴射制御装置に適用される電磁弁駆動装置では、バッテリの電圧よりも高い昇圧電圧をコンデンサに発生させる昇圧回路を備え、インジェクタを構成する電磁ソレノイドへの通電開始時に、上記コンデンサから電磁ソレノイドへ昇圧電圧による大電流(いわゆるピーク電流)が流れるようにして、インジェクタを速やかに開弁させ、その後は、定電流回路から電磁ソレノイドへ開弁保持用の一定電流(いわゆるホールド電流)を流して、インジェクタの開弁状態を保持するようにしている。
つまり、インジェクタの開弁応答性を向上させるために、電源電圧としてのバッテリの電圧を昇圧してコンデンサに蓄積し、そのコンデンサの放電に伴う大電流によってインジェクタを高速駆動できるようにしている。
そして、このように構成された電磁弁駆動装置では、電磁ソレノイドへの通電開始直前及び通電終了直後に、高電圧を充電する昇圧回路のコンデンサの両端電圧を検出し、その検出結果に従って、電磁ソレノイドへの通電経路の断線,短絡といった回路異常を判定することが行われている。
具体的には、通電開始直前のコンデンサの両端電圧が所定値以下であれば、インジェクタ駆動の電流回路が何等かの電位に短絡したものと判定し、また、通電終了直後のコンデンサの両端電圧が所定値以上であれば、インジェクタ駆動の通電経路が断線したものと判定している(例えば、特許文献1参照。)。
特開平9−112735号公報
しかし、インジェクタを構成する電磁ソレノイド(負荷)が、負荷ショート(即ち、負荷同士のショート,負荷の部分ショート,負荷の両端ショート等)を起こし、負荷のインダクタンスが低下する異常が発生した場合、単純なショートを検出するために設定された上述の条件では正常と判定される場合があり、この異常を確実に検出することが困難であるという問題があった。
そして、負荷ショートが発生すると、電磁ソレノイドに十分な駆動電流が供給されないため、これに対応するインジェクタは無噴射となったり、十分な噴射を行うことができなくなる。その結果、エンジンの回転数が不安定となってしまったり、また、負荷ショートを起こしている電磁ソレノイドへの通電を継続すると、過大な電流が流れ続けることにより、通電経路中に配置された素子が破壊され、他気筒のインジェクタにも影響を与えてしまうおそれがあるという問題もあった。
本発明は、上記問題点を解決するために、電磁弁を構成する電磁ソレノイドの負荷ショートを確実に検出する電磁弁駆動装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた第一発明の電磁弁駆動装置では、電源電圧より高い昇圧電圧を発生させる昇圧回路から第1スイッチング素子を介して、また、電源から第2スイッチング素子を介して、電磁弁を駆動する電磁ソレノイドに電流を供給すると共に、その電磁ソレノイドに流れる通電電流を電流検出手段によって検出するように構成されている。
そして、スイッチング制御手段が、予め設定された通電期間の開始時に、電流検出手段にて検出される通電電流が予め設定されたピーク値に達するまでの間、第1スイッチング素子をオンさせることにより、電磁弁を速やかに開弁させるためのピーク電流を電磁ソレノイドに供給する。このピーク電流の供給後、スイッチング制御手段は、通電期間が終了するまでの間、電流検出手段にて検出される通電電流がピーク値より小さな値に設定された下限値まで下降すると第2スイッチング素子をオンさせ、ピーク値より小さく下限値より大きな値に設定された上限値まで上昇すると第2スイッチング素子をオフさせることにより、電磁弁の開弁状態を保持するためのホールド電流を電磁ソレノイドに供給する。
この時、スイッチング制御手段が実行する第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子のうち少なくとも一方のスイッチング動作に基づいて、特徴抽出手段が、通電電流の波形の特徴を表す特徴パラメータを抽出し、第1判定手段が、その抽出された特徴パラメータが予め設定された許容範囲から外れている場合に、電磁ソレノイドが負荷ショートを起こしていると判定する。
つまり、電磁ソレノイドが負荷ショートを起こしている(以下「負荷ショート異常」と称する。)時には、その電磁ソレノイドを含む通電経路のインダクタンスが低下し、電磁ソレノイドを流れる通電電流の立上がり及び立下がりが正常時より早くなるため、通電電流の波形が変化する。また、上述したように、第1スイッチング素子のオフタイミングや、第2スイッチング素子のオン,オフタイミングは、通電電流の大きさによって決まるため、スイッチング制御手段が実行する第1及び第2スイッチング素子のスイッチング動作には、通電電流の波形の特徴が反映されることになる。
従って、本発明の電磁弁駆動装置によれば、第1及び第2スイッチング素子のスイッチング動作から負荷ショート異常に基づく通電電流の波形の変化を確実に検出することができ、その結果、負荷ショート異常の有無を精度良く判定することができる。
また、本発明の電磁弁駆動装置では、特徴抽出手段は、特徴パラメータとして、通電期間中における前記第2スイッチング素子のオンオフ回数を抽出し、第1判定手段は、所定の回数しきい値以下である場合を許容範囲として判定を行う。
この場合、通電経路のインダクタンス分が小さくなって上述の切替わり時間が短くなると、通電期間中における第2スイッチング素子のオンオフ回数は増加するため、回数しきい値を越える場合に負荷ショート異常であると判定することになる。
また、特徴パラメータとしては、第2スイッチング素子のオンオフ回数に加えて、例えば、第1スイッチング素子がオンしてからオフするまでのスイッチング間隔を表すピーク立上がり時間、第1スイッチング素子がオフしてから第2スイッチング素子がオンするまでのスイッチング間隔を表すピーク立下がり時間、第2スイッチング素子がオフしてからオンするまで又はオンしてからオフするまでのスイッチング間隔を表す切替わり時間を抽出してもよい。
この場合、これら立上がり時間,立下がり時間,切替わり時間は、いずれも通電経路のインダクタンス分が小さくなると短くなるため、これらの時間が所定の時間しきい値以上であれば許容範囲として、時間しきい値に満たない場合に負荷ショート異常であると判定するようにすればよい。
また、特徴パラメータとして、第2スイッチング素子のオンオフ回数に加えて、例えば、第1スイッチング素子がオフした後、或いは第2スイッチング素子がオン又はオフした後に、電流検出手段にて検出される通電電流のオーバーシュートの大きさを抽出してもよい。
この場合、電流検出手段にてピーク値,下限値,上限値が検出されてから、スイッチング制御手段によって実際に第1スイッチング素子や第2スイッチング素子がオン,オフされるまでの間に通電電流は増加又は減少し続け、通電経路のインダクタンス分が小さくなるほど、通電電流のオーバーシュート(ピーク値,上限値を超えた増加分又は下限値を超えた減少分)が大きくなる。従って、このオーバーシュートの大きさが、所定の電流しきい値以下である場合を許容範囲として、電流しきい値を越える場合に負荷ショート異常であると判定するようにすればよい。
なお、これら特徴パラメータは、第2スイッチング素子のオンオフ回数に加えて、他のいずれか一つだけを用いてもよいが、他の複数を同時に用いてもよい。また、複数の特徴パラメータを同時に用いる場合は、いずれか一つでも許容範囲から外れた時に異常であると判定してもよいし、全てが許容範囲から外れた時にのみ異常であると判定してもよい。
ところで、第1判定手段が判定に用いる許容範囲は、予め固定値を設定しておいてもよいし、状況に応じて可変設定してもよい。
具体的には、例えば、学習手段が、特徴抽出手段が抽出した特徴パラメータに基づいて、負荷ショートが未発生の正常時に特徴パラメータが取り得る値の正常範囲を学習し、第1判定手段は、その学習結果に従って許容範囲を設定するように構成すればよい。
この場合、各ECUや電磁弁の機構上のばらつき、動作環境のばらつき、特性の経年変化等を許容範囲に反映させることができるため、判定精度を向上させることができる。なお、学習値は、別途用意されたツール等によって、リセットや書換が可能であることが望ましい。
また、第1及び第2スイッチング素子、及びスイッチング制御手段が、複数の電磁弁をそれぞれ個別に駆動するように構成されている場合、第1判定手段は、特徴抽出手段にて電磁弁毎に抽出される特徴パラメータに従って許容範囲を設定するように構成してもよい。
この場合、その時々に抽出される特徴パラメータ間の相対的な関係によって許容範囲が設定されるため、上述した学習手段を用いる場合とは異なり、動作環境の急激な変化等によって、全ての電磁弁に同時に生じる特徴パラメータの過渡的な変化にも追従して適切な許容範囲を設定することができ、異常判定を安定性を向上させることができる。
また、電磁ソレノイドの第2スイッチング素子に接続された端部とは反対側の端部に、通電期間の間だけオンする第3スイッチング素子が設けられている場合、この第3スイッチング素子がオフした時に、第2判定手段が、電磁ソレノイドと第2スイッチング素子との接続端に発生するフライバック電圧を検出し、その検出電圧が予め設定された電圧しきい値より小さい場合に、電磁ソレノイドが負荷ショートを起こしていると判定するように構成してもよい。
つまり、フライバック電圧は、通電経路のインダクタンス分が小さくなるほど低下するため、このフライバック電圧の大きさが、所定の電圧しきい値以上である場合を許容範囲として、電圧しきい値に満たない場合に負荷ショート異常であると判定するようにすればよいのである。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
図1は、車両用ディーゼルエンジンの各気筒#1,#2,#3,#4に燃料を噴射供給する4個の電磁ソレノイド式ユニットインジェクタ(以下、単にインジェクタという。)の電磁ソレノイドL1,L2,L3,L4への通電時間及び通電タイミングを制御することにより、ディーゼルエンジン各気筒#1〜#4への燃料噴射量及び燃料噴射時期を制御する、実施形態の燃料噴射制御装置10の全体構成を表わす構成図である。
図1に示すように、本実施形態の燃料噴射制御装置10は、予め設定された制御プログラムに従い燃料噴射制御のための各種制御処理を実行するCPU,ROM,RAM等からなる周知のマイクロコンピュータ(以下「マイコン」という)20を中心に構成され、マイコン20からの指令を受けて動作し、電磁ソレノイドL1〜L4を各々通電して各気筒#1〜#4のインジェクタを駆動する駆動回路30を備えている。
また、駆動回路30により通電が行われる電磁ソレノイドL1〜L4は、奇数番目の気筒#1,#3に対応する第1グループの電磁ソレノイドL1,L3と、偶数番目の気筒#2,#4に対応する第2グループの電磁ソレノイドL2,L4とにグループ分けされている。そして、第1グループの電磁ソレノイドL1,L3には、第1共通線COM1と、その第1共通線COM1から分岐した個別配線W1,W3とを介して駆動電流が供給され、また、第2グループの電磁ソレノイドL2,L4には、第2共通線COM2と、その第2共通線COM2から分岐した個別配線W2,W4を介して駆動電流が供給されるよう接続されている。
次に、駆動回路30は、各電磁ソレノイドL1〜L4の通電経路である個別配線W1〜W4を夫々導通・遮断する第3スイッチング素子としてのトランジスタ(ここではNチャネル電界効果トランジスタ。以下同様。)T1〜T4と、トランジスタT1〜T4を共通に接地する通電経路に設けられ、電磁ソレノイドL1〜L4を流れる通電電流Idに比例した電圧値を有する検出信号VIdを生成する電流検出手段としての電流検出用抵抗器Roとを備えている。
また、バッテリ電圧+B(本実施形態では24V)を供給する電源線から第1共通線COM1に至る通電経路には、この通電経路を導通・遮断する第2スイッチング素子としてのトランジスタT11と、電源線から第1共通線COM1に向かう方向を順方向とするダイオードD11とが直列接続され、同様に、電源線から第2共通線COM2に至る通電経路には、この通電経路を導通・遮断する第2スイッチング素子としてのトランジスタT21と、電源線から第2共通線COM2に向かう方向を順方向とするダイオードD21とが直列接続されている。更に、第1共通線COM1には、電磁ソレノイドL1,L3に発生したフライバック電流を吸収するためのダイオードD12が接続され、第2共通線COM2には、電磁ソレノイドL2,L4に発生したフライバック電流を吸収するためのダイオードD22が接続されている。
また、駆動回路30は、バッテリ電圧+Bを昇圧し、ピーク電流供給用の一対のコンデンサC1,C2をダイオードD10,D20を介して充電する昇圧回路32と、コンデンサC1の放電電流(ピーク電流)を第1共通線COM1に供給するための第1ピーク電流供給配線W12を導通・遮断する第1スイッチング素子としてのトランジスタT12と、コンデンサC2の放電電流(ピーク電流)を第2共通線COM2に供給するための第2ピーク電流供給配線W22を導通・遮断する第1スイッチング素子としてのトランジスタT22とを備えている。
なお、昇圧回路32は、バッテリ電圧+Bが印加された昇圧用のコイルの通電経路を断続することにより、コイルにバッテリ電圧+Bより大きな電圧を発生させる周知のものであり、マイクロコンピュータ20からの作動指令Spに従って、コンデンサC1,C2を所定の上限電圧(本実施形態では120V)にまで充電する。
また、駆動回路30は、マイコン20から入力される噴射指令S1〜S4に従って、個別配線W1〜W4に設けられたトランジスタT1〜T4を駆動するための通電信号P1〜P4、ホールド電流供給線W11,W21に設けられたトランジスタT11,T21を駆動するためのホールド駆動信号P11,P21及びピーク電流供給配線W12,W22に設けられたトランジスタT12,T22を駆動するためのピーク駆動信号P12,P22を生成するスイッチング制御手段としての信号生成部36aと、信号生成部36aにて生成される各信号に基づいて、通電電流Id(検出信号VId)の波形の特徴を表す特徴パラメータの測定を行い、測定結果Kをマイコン20に供給する特徴抽出手段としての測定部36bとからなるスイッチング制御回路36を備えている。
ここで、図2は、マイコン20から供給される噴射指令Si(i=1〜4)、信号生成部36aが生成する各信号、及び電磁ソレノイドLiを流れる通電電流Id(検出信号VId)、電磁ソレノイドLiとトランジスタTiとの接続端の電位を表す監視電圧VDiの波形を表すタイミング図、図3はその一部を拡大した波形図である。特に図3(a)は、通常時における波形を表し、図3(b)は、電磁ソレノイドLiが負荷ショート異常を起こしている時の波形を表すものである。
そして、信号生成部36aでは、図2及び図3に示すように、マイコン20から噴射指令Siが入力されると、噴射指令Siをそのまま通電信号Piとして出力すると同時に、ピーク駆動信号Pj2(i=1,3の場合はj=1、i=2,4の場合はj=2)の出力を開始する。なお、噴射指令Siは、噴射(電磁ソレノイドLiへの通電)の時期及び期間を示す指令である。
これにより、コンデンサCjと電磁ソレノイドLiとを含む閉回路が形成され、コンデンサCjの充電電荷が放電されることにより、電磁ソレノイドLiには、インジェクタを速やかに開弁させるためのピーク電流が供給される。
なお、信号生成部36aは、抵抗Roを介して検出される通電電流Idが予め設定されたピーク値Iaに達すると、ピーク駆動信号Pj2の出力を止めてトランジスタTj2をオフする(図3参照)。
その後、信号生成部36aは、噴射指令Siが入力されている(即ち、通電信号Piを出力している)間、予め設定された下限値Icまで通電電流Idが下降するとトランジスタTj1をオンさせ、ピーク値Iaより小さく下限値Icより大きく設定された上限値Ibまで通電電流Id上昇するとトランジスタTj1をオフさせるホールド駆動信号Pj1を出力する。
これにより、バッテリ電圧+Bを供給する電源線から電磁ソレノイドLiへの通電経路がスイッチングされ、電磁ソレノイドLiには、インジェクタの開弁状態を保持するためのホールド電流(≒(Ib+Ic)/2)が供給されることになる。
また、マイコン20からは噴射指令S1〜S4が順番に入力されるため(図2参照)、これに従って、信号生成部36aは、各気筒#1〜#4(電磁ソレノイドL1〜L4)に対して順番に、上述したピーク電流及びホールド電流を供給する処理を繰り返し実行することになる。
一方、測定部36bは、信号生成部36aにて生成された信号に従って始動,停止する自走カウンタからなる。この自走カウンタは、そのカウント値をマイコン20から読み取ることができ、しかも、マイコン20による読み取りが行われると、カウント値がリセットされるように構成されている。
具体的には、測定部36bは、図4のフローチャートに示すように、通電信号Pi又はピーク駆動信号Pj2の立上がりエッジ(トランジスタTi,Tj2のターンオン)の検出タイミング、即ち、電磁ソレノイドLiへの通電開始タイミングで(S110:YES)、カウントを開始し(S120)、ピーク駆動信号Pj2の立ち下がりエッジ(トランジスタTj2のターンオフ)の検出タイミング、即ち、通電電流Idがピーク値Ia以上になったタイミングで(S130:YES)、カウントを停止する(S140)。
つまり、測定部36bを構成するカウンタからは、電磁ソレノイドLiの通電を開始してから、通電電流Idがピーク値Iaに達するまでの立上がり時間t1(図3参照)に応じたカウント値が得られるように設定されている。
なお、立上がり時間t1は、(1)式を変形することで得られる(2)式からもわかるように、通電経路中のインダクタンスLの大きさに応じて変化する。そして、通電対象の電磁ソレノイドLiが負荷ショート異常を起こす等してインダクタンスLが低下すると、図3(b)に示すように、立上がり時間t1は短くなる。但し、vは電磁ソレノイドの両端電圧、iは通電電流である。
Figure 0004617854
次に、マイコン20は、図示しないが、後述するダイアグ情報を記憶するための不揮発性メモリ(本実施形態ではEEPROM)を備え、ディーゼルエンジンの所定の回転角度毎に回転信号を発生する回転センサ等、ディーゼルエンジンの運転状態を検出する各種センサやスイッチからの信号の入力や、インパネに設けられた警告ランプを駆動するための指令の出力等が可能なように構成されている。
そして、マイコン20では、これらディーゼルエンジンの運転状態を表わす各種検出信号に基づき、電磁ソレノイドL1〜L4の通電時間及び通電開始タイミングを求め、噴射指令S1〜S4を生成してスイッチング制御回路36の信号生成部36aに供給する燃料噴射制御処理や、噴射指令Siの送出を完了してから、次の噴射指令の送出を開始するまでの間に、運転状態に応じた一定期間だけ昇圧回路32を動作させる作動指令Spを送出して、コンデンサC1,C2の充電を行う充電処理、スイッチング制御回路36の測定部36bでの測定結果(カウント値)に従って、負荷ショート異常を判定する第1判定手段としての異常判定処理等を実行する。
このうち、本発明の主要部に関わる異常判定処理を、図5に示すフローチャートに沿って説明する。
本処理では、まず、いずれかの気筒#iの噴射指令Siの出力が終了するまで待機し(S210)、噴射指令Siの出力が終了すると、測定部36bから測定結果(カウント値)Kを読み込み(S220)、その測定結果Kが予め設定された許容範囲内であるか否かを判断する(S230)。具体的には、予め設定された判定しきい値以上であれば(即ち、立上がり時間t1が十分に大きければ)許容範囲内であると判定する。
そして、測定結果Kが許容範囲内であれば、電磁ソレノイドLiは負荷ショート異常を起こしていないものとして、この測定結果Kを用いて、S230の判定で使用する判定しきい値を更新する学習手段としてのしきい値更新処理を実行して(S240)、本処理を終了する。
なお、しきい値更新処理では、例えば、過去の測定結果と新たな測定結果とに基づいて平均値を求め、その平均値に適当な倍率(例えば1.2)を乗じたものを判定しきい値とすればよい。また、この倍率は、周囲環境やエンジンの動作状態に応じて適宜変更するようにしてもよい。
また、判定しきい値は、気筒#i毎に設定してもよいし、全気筒#1〜#4で共通に設定してもよい。更に、測定結果Kの平均値を算出する際には、全気筒#1〜#4についての測定結果を最新のものから1乃至複数個ずつを用いるようにしてもよい。
一方、S230にて、カウント値が判定しきい値以下であると判定された場合、電磁ソレノイドLiは負荷ショート異常を起こしているものとして、マイコン20に設けられた不揮発性の記憶装置(EEPROM)に、この気筒#iの異常をダイアグ情報として記録する(S250)と共に、警告ランプを点灯する指令を出力して(S260)、本処理を終了する。
なお、S250にてダイアグ情報が記録された場合、噴射指令S1〜S4を生成する燃料噴射制御処理では、異常があると記録された気筒#iの電磁ソレノイドLiへの通電を禁止し(トランジスタTiの常時オフ)、正常な他気筒のみを用いた退避走行のための処理を実行する。また、異常があると記録された気筒#iが複数存在する場合には、走行禁止のための処理を実行するようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態の燃料噴射制御装置10では、トランジスタTj2のスイッチングタイミング(即ち、ピーク電流の立上がり時間t1)の変化を検出することにより、通電電流Id(検出信号VId)の波形の変化、ひいては電磁ソレノイドLiを含む通電経路におけるインダクタンスの変化を検出している。
つまり、電磁ソレノイドLiを含む通電経路のインダクタンスが低下するほど、電磁ソレノイドLiを流れる通電電流Idの波形の立上がり及び立下がりが早くなるため、この変化を検出することで、単純なショートだけでなく、インダンクタンスが低下する負荷ショート異常の有無も精度よく検出することができる。
なお、本実施形態では、負荷ショート異常の判定に用いる特徴パラメータとして、ピーク電流の立上がり時間t1を用いたが、図3に示すように、例えば、ピーク電流の立下がり時間t2、ホールド電流の供給時にスイッチングされるトランジスタTj1のスイッチング間隔を表す切替わり時間t3、同じくトランジスタTj1のオンオフ回数N等を用いてもよい。
そして、特徴パラメータとしてピーク電流の立下がり時間を用いる場合、測定部36bは、図6に示すように、ピーク駆動信号Pj2の立下がりエッジ(トランジスタTj2のターンオフ)の検出タイミング、即ち、通電電流Idがピーク値Ia以上になったタイミングで(S310:YES)、カウントを開始し(S320)、ホールド駆動信号Pj1の最初の立上がりエッジ(トランジスタTj1のターンオン)を検出したタイミング、即ち、通電電流Idが下限電流Ic以下になったタイミングで(S330:YES)、カウントを停止する(S340)ことにより、ピーク電流の立下がり時間t2に応じたカウント値が得られるように構成すればよい。
また、特徴パラメータとして切替わり時間t3を用いる場合、測定部36bは、図7に示すように、ホールド駆動信号Pj1の立上がりエッジ(トランジスタTj1のターンオン)の検出タイミング、即ち、通電電流Idが下限値Ic以下になったタイミングで(S410:YES)、カウントを開始し(S420)、これに続くホールド駆動信号Pj1の立下がりエッジ(トランジスタTj1のターンオフ)の検出タイミング、即ち、通電電流Idが上限電流Ib以上になったタイミングで(S430:YES)、カウントを停止する(S440)ことにより、切替わり時間t3に応じたカウント値が得られるように構成すればよい。なお、この場合、S410とS430とで判定条件を入れ替えることで、ホールド駆動信号Pj1の立下がりエッジから立上がりエッジまでの間隔を切替わり時間t3として測定してもよい。
また、特徴パラメータとしてオンオフ回数Nを用いる場合、測定部36bを、自走カウンタではなく、信号生成部36aが生成する信号に従ってカウントを行うカウンタにて構成する。そして、測定部36bは、図8に示すように、通電信号Piの立上がりエッジ(トランジスタTi,Tj2のターンオン)の検出後、即ち、電磁ソレノイドLiへの通電開始後(S510:YES)、ホールド駆動信号Pj1の立上がりエッジ(トランジスタTj1のターンオン)が検出される毎に(S520:YES)、カウンタの値をカウントアップする処理(S530)を、通電信号Piの立下がりエッジ(トランジスタTiのターンオフ)が検出されるまで、即ち、電磁ソレノイドLiへの通電を終了する(S540:YES)までの間、繰り返し実行させるように構成すればよい。
なお、これら特徴パラメータは、いずれか一つだけを用いてもよいが、複数を同時に用いてもよい。また、複数を同時に用いる場合は、いずれか一つでも許容範囲から外れた時に異常であると判定するように構成してもよいし、全てが許容範囲から外れた時にのみ異常であると判定するように構成してもよい。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。
本実施形態では、測定部36bが第1実施形態のものと異なっているだけであるため、この測定部36bについてのみ説明する。
即ち、本実施形態において、測定部36bは、検出信号VIdの信号レベルを繰り返し数値化するAD変換器と、AD変換器の出力を記憶する記憶回路と、記憶回路の記憶値とAD変換器の出力とを比較し、大きい方の値で記憶回路の記憶値を更新する記憶制御回路とからなり、記憶回路の記憶値はマイコン20からの読取が可能とされている。
そして、測定部36bは、図9に示すように、ピーク駆動信号Pj2の立下がりエッジ(トランジスタTj2のターンオフ)の検出タイミング、即ち、通電電流Idがピーク値Ia以上となったタイミング(S610:YES)で、記憶回路の記憶値Iosをピーク値Iaに初期化する(S620)。その後、検出した通電電流Id(AD変換器の出力)が、記憶値Ios以上である場合に(S630:YES)、その検出した通電電流Idで記憶値Iosを更新する処理(S640)を、ホールド駆動信号Pj1の立上がりタイミング(トランジスタTj1のターンオン)が検出され、即ち、通電電流Idが下限値Ic以下となる(S650)までの間、繰り返し実行する。
つまり、検出信号VIdにより、通電電流Idがピーク値Iaに達していることを検出されてから、信号生成部36aによって実際にトランジスタTj2がオフされるまでの間に通電電流Idが増加し続けることでオーバーシュート(ピーク値を超えた増加分)が生じる。
そして、このオーバーシュートは、電磁ソレノイドLiを含む通電経路のインダクタンスが低下するほど大きくなるため、オーバーシュート発生時の通電電流Idの大きさを検出することで、負荷ショート異常の有無を精度よく判定することができる。
なお、本実施形態では、トランジスタTj2をオフした時のオーバーシュートを検出しているが、トランジスタTj1をオン又はオフした時のオーバーシュートを検出するように構成してもよい。この場合、具体的には、図3に示すように、トランジスタTj1のオン後に通電電流Idが判定しきい値Ibmaxより大きくなったか否か、トランジスタTj1のオフ後に通電電流Idが判定しきい値Icminより小さくなったか否かを判定するようにすればよい。
[第3実施形態]
次に第3実施形態について説明する。
図10は、本実施形態の燃料噴射制御装置10aの全体構成を示すブロック図である。
なお、図10に示すように、本実施形態では、駆動回路30において、スイッチング制御回路36の測定部36bが省略され、代わりに電磁ソレノイドLiとトランジスタTiとの接続点の電圧VDiに基づいて、十分な大きさのフライバックが発生しているか否かを判定した判定信号Jiを生成する第2判定手段としてのフライバック判定回路38が追加されている点、及び測定結果Kの代わりに、フライバック判定回路38での判定結果を表す判定信号J1〜J4がマイコン20に供給され、マイコン20では、この判定信号J1〜J4に従って、異常判定処理を実行する点が、第1実施形態のものとは異なっている。
そして、フライバック判定回路38は、気筒#1〜#4毎に用意された同一構成を有する4つの回路ブロックB1〜B4からなる。この回路ブロックBiは、図11(a)に示すように、直列接続された一対の抵抗からなり、バッテリ電圧+Bを分圧した電圧しきい値Vfを生成する分圧回路42と、演算増幅器及び二つの抵抗からなり、監視電圧VDiが電圧しきい値Vfより大きい場合に出力がハイレベルとなるように設定されたヒステリシス付きのコンパレータ44と、通電信号Piの立上がりエッジを検出するエッジ検出回路46と、コンパレータ44の出力をS入力、エッジ検出回路46の出力をR入力するRSフリップフロップ回路48とからなり、RSフリップフロップ回路48の出力を判定信号Jiとして、マイコン20に供給するように構成されている。
このように構成されたフライバック判定回路38では、図11(b)に示すように、電磁ソレノイドLiへの通電開始(トランジスタTiターンオン)時にRSフリップフロップ回路48の出力(判定信号Ji)の信号レベルがリセットされる。その後、電磁ソレノイドLiへの通電終了(トランジスタTiターンオフ)時に検出される監視電圧VDiが、電圧しきい値Vfを超えている場合には、S入力がハイレベルとなることにより、判定信号Jiの信号レベルが、フライバック電圧が検出されたことを示すハイレベルとなる。この通電終了時に設定された判定信号Jiの信号レベルは、次に同じ電磁ソレノイドLiへの通電が開始されるまで保持されることになる。
一方、電磁ソレノイドLiへの通電終了時に検出される監視電圧VDiが、電圧しきい値Vfに満たない場合には、S入力がロウレベルのままであるため、判定信号Jiの信号レベルは、フライバック電圧が未検出であることを示すローレベルに保持される。
次に、マイコン20が実行するとしての異常判定処理を、図12に示すフローチャートに沿って説明する。
本処理では、まず、いずれかの気筒#iの噴射指令Siの出力が終了するまで待機し(S710)、噴射指令Siの出力が終了すると、上述の判定結果保持期間の間にフライバック判定回路38から判定信号Jiを読み込み(S720)、その判定信号Jiの信号レベルをチェックする(S730)。
そして、判定信号Jiの信号レベルが、フライバックが有ることを示す信号レベル(ここではハイレベル)であれば、電磁ソレノイドLiは負荷ショート異常を起こしていないものとして、本処理を終了する。
一方、判定信号Jiの信号レベルが、フライバックが無いことを示す信号レベル(ここではロウレベル)であれば、電磁ソレノイドLiは負荷ショート異常を起こしているものとして、マイコン20に設けられた不揮発性の記憶装置(EEPROM)に、この気筒#iの異常をダイアグ情報として記録する(S750)と共に、警告ランプを点灯する指令を出力して(S760)、本処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態の燃料噴射制御装置10aによれば、フライバック電圧と電圧しきい値Vfとを比較するという簡易な構成にて、負荷ショート異常の有無を判定することができる。
また、本実施形態では、電圧しきい値Vfがバッテリ電圧+Bと連動して変化するため、バッテリ電圧+Bの変動によらず安定した判定を行うことができる。
[他の実施形態]
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において様々な態様にて実施することが可能である。
例えば、上記第1及び第2実施形態では、測定部36bをマッチング制御回路36内に設けたが、測定必要な信号を信号生成部36aからマイコン20に供給するように構成し、測定部36bをマイコン20が実行する処理の一つとして構成してもよい。
また、上記実施形態では、第1,第2実施形態における測定部26b及び第3実施形態におけるフライバック判定回路38が別々に設けられているが、これらを併用して負荷ショート異常を検出するように構成してもよい。
第1実施形態の電磁弁駆動装置の全体構成を示すブロック図。 電磁弁駆動装置各部の信号波形を示すタイミング図。 図2の一部を拡大したタイミング図。 ピーク信号の立上がり時間を特徴パラメータとした場合の測定部の動作内容を示すフローチャート。 マイコンが実行する異常判定処理の処理内容を示すフローチャート。 ピーク電流の立下がり時間を特徴パラメータとした場合の測定部の動作内容を示すフローチャート。 ホールド電流を保持するトランジスタのオンオフ状態が切り替わる切替わり時間を特徴パラメータとした場合の測定部の動作内容を示すフローチャート。 ホールド電流を保持するトランジスタのオンオフ回数を、特徴パラメータとした場合の測定部の動作内容を示すフローチャート。 第2実施形態(通電終了時に発生するオーバーシュートを特徴パラメータとした場合)における測定部の動作内容を示すフローチャート。 第3実施形態の電磁弁駆動装置の全体構成を示すブロック図。 フライバック判定回路の詳細を示す回路図、及びその動作を説明するためのタイミング図。 マイコンが実行する異常判定処理の処理内容を示すフローチャート。
符号の説明
10,10a…燃料噴射制御装置、20…マイクロコンピュータ(マイコン)、30…駆動回路、32…昇圧回路、36…スイッチング制御回路、36a…信号生成部、36b…測定部、38…フライバック判定回路、42…分圧回路、44…コンパレータ、46…エッジ検出回路、48…RSフリップフロップ回路、Bi…回路ブロック、C1,C2…コンデンサ、COM1,COM2…共通線、D10〜D12,D20〜D22…ダイオード、L1〜L4…電磁ソレノイド、Ro…電流検出用抵抗器、T1〜T4,T11、T21,T12,T22…トランジスタ、W1〜W4…個別配線、W11,W21…ホールド電流供給線、W12,W22…ピーク電流供給配線。

Claims (8)

  1. 電源電圧より高い昇圧電圧を発生させる昇圧回路から電磁弁を構成する電磁ソレノイドに至る通電経路に設けられた第1スイッチング素子と、
    電源から前記電磁ソレノイドに至る通電経路に設けられた第2スイッチング素子と、
    前記電磁ソレノイドに流れる通電電流を検出する電流検出手段と、
    予め設定された通電期間の開始時に、前記電流検出手段にて検出される通電電流が、予め設定されたピーク値に達するまでの間、前記第1スイッチング素子をオンさせることにより、前記電磁弁を速やかに開弁させるためのピーク電流を前記電磁ソレノイドに供給すると共に、該ピーク電流の供給後、前記通電期間が終了するまでの間、前記電流検出手段にて検出される通電電流が、前記ピーク値より小さな値に設定された下限値まで下降すると前記第2スイッチング素子をオンさせ、前記ピーク値より小さく前記下限値より大きな値に設定された上限値まで上昇すると前記第2スイッチング素子をオフさせることにより、前記電磁弁の開弁状態を保持するためのホールド電流を前記電磁ソレノイドに供給するスイッチング制御手段と、
    該スイッチング制御手段が実行する前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子のうち少なくとも一方のスイッチング動作に基づいて、前記通電電流の波形の特徴を表す特徴パラメータを抽出する特徴抽出手段と、
    該特徴抽出手段にて抽出された特徴パラメータが予め設定された許容範囲から外れている場合に、前記電磁ソレノイドが負荷ショートを起こしていると判定する第1判定手段と、
    を備え
    前記特徴抽出手段は、前記特徴パラメータとして、前記通電期間中における前記第2スイッチング素子のオンオフ回数を抽出し、
    前記第1判定手段は、所定の回数しきい値以下である場合を前記許容範囲として判定を行うことを特徴とする電磁弁駆動装置。
  2. 前記特徴抽出手段は、前記特徴パラメータとして、前記第2スイッチング素子のオンオフ回数に加えて、前記第1スイッチング素子がオンしてからオフするまでのスイッチング間隔を表すピーク立上がり時間を抽出することを特徴とする請求項1に記載の電磁弁駆動装置。
  3. 前記特徴抽出手段は、前記特徴パラメータとして、前記第2スイッチング素子のオンオフ回数に加えて、前記第1スイッチング素子がオフしてから前記第2スイッチング素子がオンするまでのスイッチング間隔を表すピーク立下がり時間を抽出することを特徴とする請求項1に記載の電磁弁駆動装置。
  4. 前記特徴抽出手段は、前記特徴パラメータとして、前記第2スイッチング素子のオンオフ回数に加えて、前記第2スイッチング素子がオフしてからオンするまで、又は該第2スイッチング素子がオンしてからオフするまでのスイッチング間隔を表す切替わり時間を抽出することを特徴とする請求項1に記載の電磁弁駆動装置。
  5. 前記特徴抽出手段は、前記特徴パラメータとして、前記第2スイッチング素子のオンオフ回数に加えて、前記第1スイッチング素子がオフした後、或いは前記第2スイッチング素子がオン又はオフした後に、前記電流検出手段にて検出される通電電流のオーバーシュートの大きさを抽出することを特徴とする請求項1に記載の電磁弁駆動装置。
  6. 前記特徴抽出手段が抽出した特徴パラメータに基づいて、負荷ショートが未発生の正常時に前記特徴パラメータが取り得る値の正常範囲を学習する学習手段を備え、
    前記第1判定手段は、前記学習手段での学習結果に従って前記許容範囲を設定することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の電磁弁駆動装置。
  7. 前記第1及び第2スイッチング素子、及び前記スイッチング制御手段は、複数の電磁弁をそれぞれ個別に駆動するように構成され、
    前記第1判定手段は、前記特徴抽出手段にて前記電磁弁毎に抽出される特徴パラメータに従って前記許容範囲を設定することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の電磁弁駆動装置。
  8. 前記電磁ソレノイドの前記第2スイッチング素子に接続された端部とは反対側の端部に設けられ、前記通電期間の間だけオンする第3スイッチング素子と、
    該第3スイッチング素子のオフした時に、前記電磁ソレノイドと前記第2スイッチング素子との接続端に発生するフライバック電圧を検出し、該検出電圧が予め設定された電圧しきい値より小さい場合に、前記電磁ソレノイドが負荷ショートを起こしていると判定する第2判定手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の電磁弁駆動装置。
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