JP4617709B2 - ロック機構付きケースおよびプリンタ - Google Patents

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本発明は、ケース内に収めた収容物を容易に取り出すことができないロック機構付ケースおよびこれを備えたプリンタに関する。
昨今の市場経済では、特定のシート等に所定の印字やバーコードのような識別マークなどの描画を施した金券が用いられている。またこの種の金券や、乗車券や入場券等の有価証券は、あらかじめ作製されたものでなく、サービスを受ける顧客の目の前で印刷装置等により印刷され顧客に提供される場合がある。
また、この種の金券や有価証券の印刷に用いられる印刷装置として、買い物やサービスを受けた際に、売上伝票や領収書としてレシート用紙に所定の事項を印刷して顧客に提供すると同時に、その控えとなるジャーナル用紙に売上金額等の会計情報を記録するプリンタが知られている(例えば特許文献1)。
このため、金券や有価証券の印刷に用いられる印刷装置は、印刷装置に収納されたレシート用紙やジャーナル用紙等の用紙(記録媒体)を不正入手して金券や有価証券の偽造が行われる等の問題が心配されるので、印刷装置において用紙(記録媒体)の盗難を防止する必要がある。
このような不正行為の防止を目的とした印刷装置として、例えば特許文献2に開示されたPOS(Point Of Sales)端末や電子キャッシュレジスタ等の商品売上登録装置がある。この商品登録装置には、レシート・ジャーナル用紙の上方を覆うカバー装置が設けられている。
このカバー装置は、ケース本体内にレシート用紙とジャーナル用紙とを収納した商品売上登録装置において、ジャーナル用紙の上方を覆うジャーナルカバーとレシート用紙の上方を覆うレシートカバーとをケース本体に開閉自在に取り付けると共に、ジャーナルカバーを閉止状態にロックするロック機構を備えたものである。また、このロック機構は、いわゆるキー(鍵)を用いてロックを開閉する形態であった。
米国特許 6,118,469 特開平5−325018号公報
上記のような従来の商品売上登録装置では、装置の外観を見れば鍵によって施錠されることは第3者にも容易にわかるため、第3者の手に鍵が渡る、あるいは複製された鍵でロック機構が解除され装置内のレシート用紙やジャーナル用紙を不正入手される心配がある。
本発明は、上記の課題を考慮してなされたものであり、ケース内に収めた収容物を容易に取り出すことができないロック機構付きケースおよびこれを備えたプリンタを提供することを目的とする。
本発明のロック機構付きケースは、収容物を収めるための開口部が設けられた収容部と、開口部に跨って開閉可能な状態に取り付けられたカバーと、カバーと収容部とを閉止状態にロックするロック機構とを備えたロック機構付きケースにおいて、ロック機構は、カバーを閉じてロックすることにより収容物を収容部内に拘束し、電気信号によってロックが解除されることを特徴とする。
この構成によれば、ロック機構により収容物は収容部内に拘束され、電気信号によってロックが解除されるため、例えば管理責任者は、ケースに触れることなく電気信号を送ってロックを解除することができる。すなわちロック機構を遠隔操作することができる。ゆえに第3者によってケース内の収容物が不正に取り出されることを防止することができる。
この場合、ロック機構は、カバーと収容部とが係合することにより閉止状態とするロック部を有し、ロック部には入力した電気信号によってカバーと収容部との係合を解除する電磁開閉器が備えられていることが好ましい。
この構成によれば、ロック部はカバーを閉じることによりカバーと収容部とが係合して閉止状態になり、この係合を解除する電磁開閉器は入力した電気信号によって動作するため、外部から電気信号を入力すれば、このロック部を有するロック機構を遠隔操作することができると共に、電磁開閉器が故障してもカバーと収容部との閉止状態を維持することができる。
またこの場合、ロック機構は、ケース外側から直接触れることができない状態で収容部内に配設されていることが好ましい。これによれば、ロック機構は、収容部内に配設されているため、収容物を収めてカバーを閉じ、カバーと収容部とが閉止状態にロックされると、ケース外部からロック機構を破壊して解除しようとするような不正行為を防止することができる。ゆえに第3者によって容易に収容物がケースから取り出されることを防止することができる。
本発明の他のロック機構付きケースは、収容物としてプリンタ本体を収容するロック機構付きケースであって、プリンタ本体は、記録情報を受信して内蔵された記録紙等の記録媒体に所定の描画を行い、描画された記録媒体が排出される排出口と、排出口を除いて内蔵された記録媒体を覆う蓋部とを有し、カバーは収容部に収容されたプリンタ本体の蓋部が閉止状態となるように蓋部の少なくとも一部を覆って、収容部とロックされることを特徴とする。
この構成によれば、収容物としてプリンタ本体を上記発明のロック機構付きケースの収容部に収容すると、カバーはプリンタ本体の蓋部が閉止状態となるように蓋部の少なくとも一部を覆って収容部とロックされるため、カバーを開けてプリンタ本体を不正に持ち出したり、蓋部を開けてプリンタ本体に内蔵された記録紙等の記録媒体が不正に抜き取られることを防止することができる。
また本発明の他のロック機構付きケースは、収容物としてプリンタ本体を収容するロック機構付きケースであって、前記プリンタ本体は、ホストコンピュータと接続されて信号の送受信を行ない、記録情報を受信して内蔵された、所定の描画が実施されて有効となる金券または有価証券の用紙である記録媒体に所定の描画を行い、描画された前記記録媒体が排出される排出口と、前記排出口を除いて前記内蔵された記録媒体を覆う蓋部と、閉止状態の前記蓋部を開放させる蓋操作部と、前記記録媒体を排出させる排出部と、前記排出部を起動させる排出操作部とを有しており、前記ロック機構付きケースは、収容物としての前記プリンタ本体を収めるための開口部が設けられた収容部と、前記開口部に跨って開閉可能な状態に取り付けられたカバーと、前記カバーと前記収容部とを閉止状態にロックし、記ホストコンピュータから前記プリンタ本体が受信するロック解除命令信号に基づいて、前記プリンタ本体に内蔵された発信部から出力される電気信号により前記ロックを解除可能な電磁開閉器から成るロック機構とを備え、さらに、前記カバーは、前記収容部に収容された前記プリンタ本体の前記蓋部の少なくとも一部と前記蓋操作部および前記排出操作部を覆って閉止状態となるように、前記収容部とロックされることを特徴とする。
この構成によれば、上記発明のロック機構付きケースの収容部に収容物としてプリンタ本体を収容すると、カバーはプリンタ本体の蓋部が閉止状態となるように蓋部の少なくとも一部、蓋操作部および排出操作部を覆って収容部とロックされるため、カバーを開けてプリンタ本体を不正に持ち出したり、蓋操作部を操作し蓋部を開けてプリンタ本体に内蔵された記録紙等の記録媒体が不正に抜き取られること及び排出操作部を操作して記録媒体を排出させ不正に抜き取ることを防止することができる。
本発明のプリンタは、記録情報を受信して内蔵された記録紙等の記録媒体に所定の描画を行うプリンタであって、描画された記録媒体が排出される排出口と排出口を除いて内蔵された記録媒体を覆う蓋部とを備えたプリンタ本体と、上記発明のロック機構付きケースとを有し、カバーは収容部に収容されたプリンタ本体の蓋部が閉止状態となるように蓋部の少なくとも一部を覆って、収容部とロックされることを特徴とする。
この構成によれば、プリンタ本体は上記発明のロック機構付きケースに収められ、カバーを閉じると、カバーはプリンタ本体の蓋部の少なくとも一部を覆って収容部とロックされるため、ロック機構によるロックを解除しないとプリンタ本体の蓋部を開けて内蔵された記録媒体を取り出すことができない。よって、プリンタ本体に内蔵された記録媒体が不正に取り出されることを防止することができる。さらにロック機構は外部から電気信号を入力すれば、遠隔操作によりロックを解除することができる。
本発明の他のプリンタは、記録情報を受信して、内蔵された、所定の描画が実施されて有効となる金券または有価証券の用紙である記録媒体に所定の描画を行い、描画された前記記録媒体が排出される排出口と、前記排出口を除いて前記内蔵された記録媒体を覆う蓋部と、閉止状態の前記蓋部を開放させる蓋操作部と、前記記録媒体を排出動作させる排出部と、前記排出部を起動させる排出操作部とを備え、ホストコンピュータと接続されて信号の送受信を行なうプリンタ本体と、収容物としての前記プリンタ本体を収めるための開口部が設けられた収容部と、前記開口部に跨って開閉可能な状態に取り付けられたカバーと、前記カバーと前記収容部とを閉止状態にロックし、記ホストコンピュータから前記プリンタ本体が受信するロック解除命令信号に基づいて、前記プリンタ本体に内蔵された発信部から出力される電気信号により前記ロックを解除可能な電磁開閉器から成るロック機構とを備えたロック機構付きケースと、で構成され、前記カバーは、前記収容部に収容された前記プリンタ本体の前記蓋部の少なくとも一部と前記蓋操作部および前記排出操作部を覆って閉止状態となるように、前記収容部とロックされることを特徴とする。

この構成によれば、プリンタの本体は上記発明のロック機構付きケースに収められ、カバーを閉じると、カバーはプリンタ本体の蓋部の少なくとも一部と蓋操作部およびスイッチ部を覆うため、ロック機構によるロックを解除しないと蓋操作部を操作し蓋部を開けて内蔵された記録媒体を取り出すことや排出操作部を操作して記録媒体を排出させることができない。すなわち、プリンタ本体に内蔵された記録媒体が不正に取り出されることを防止することができる。さらにロック機構は外部から電気信号を入力すれば、遠隔操作によりロックを解除することができる。
これらの上記発明のプリンタにおいて、プリンタ本体は第1の電気信号を受信してドロアを開放する第2の電気信号を発信する発信部を備え、ロック機構は発信部から発信された第2の電気信号によってロックが解除されることが好ましい。
この構成によれば、例えばホストコンピュータ等の外部装置から第1の電気信号を送信し、プリンタ本体はこれを受信して発信部からドロア開放用の第2の電気信号を発信してロック機構を解除することができる。すなわちロック機構を解除する専用の電気信号系統を用意する必要がない。
またこれらの上記発明のプリンタにおいて、内蔵された記録媒体は、受信された記録情報を基に所定の描画が実施されて有効となる金券または有価証券の用紙であることを特徴とする。
この構成によれば、プリンタ本体は、上記発明のロック機構付きケース内に収容されているため、プリンタ本体に内蔵された金券または有価証券の用紙となる記録媒体が不正に取り出されることを防止することができる。
(第1の実施形態)
図1は、ロック機構付きケースの構造を示す概略斜視図である。本実施形態のロック機構付きケース10は、収容物を収めるための開口部37が設けられた収容部30と、開口部37に跨って開閉可能な状態に取り付けられたカバー20と、カバー20と収容部30とを閉止状態にロックするロック機構60とで構成されている。またロック機構60は、カバー20を閉じてロックすることにより収容物を収容部30内に拘束し、電気信号によってロックが解除される。
図2は、収容部の部品を展開した展開図である。図2(a)は背面パネルの概略正面図、図2(b)は底面パネルの概略平面図、図2(c)は側面パネルの概略展開図である。
収容部30は、底面パネル31と背面パネル41および側面パネル51によって構成されている。またロック機構60はカバーロック部61と電気信号で作動する電磁ロック部71とで構成されている。カバーロック部61は側面パネル51に取り付けられる。電磁ロック部71は底面パネル31に取り付けられる。ロック機構60の詳細は後述する。
図2(c)に示すように側面パネル51は、中央の前面パネル52を有し、この前面パネル52の両側にはカバー取り付け部56a,56bを有するパネル53a,53bが繋がっている。この側面パネル51を所定の部位で折り曲げて底面パネル31に取り付け、さらに背面パネル41を底面パネル31及びパネル53a,53bに取り付けることによって上方に開口部37を有する略直方体の収容部30が形成される。
図3は、底面パネルを示し、(a)は平面図、(b)側面図、(c)は左側面図、(d)は右側面図である。
底面パネル31は、4辺を折り曲げたトレー状となっている。底面パネル31は、図3(a)の平面図の左方二つの角と長辺の中央からやや後方に収容物を固定する4つの固定部32a,32b,32c,32dを有している。また後方の二つの角に背面パネル41を固定する2つの固定部33a,33bを有している。各固定部32a,32b,32c,32d,33a,33bは、それぞれ折り曲げられた辺部からさらに内側に張り出してコの字状に形成されている。
収容物を固定する4つの固定部32a,32b,32c,32dの上面には、図3(c)の左側面方向から見て左右対称な位置に収容物をネジ止めするための孔32e,32f,32g,32hが設けられている。同様にして背面パネル41を固定する2つの固定部33a,33bの上面には、背面パネル41をネジ止めするための孔33c,33dが設けられている。図3(b)〜(d)の側面図に示すようにこれらの6つの孔32e,32f,32g,32h,33c,33dの直下にあたる底面部にネジ止めのためドライバー等の工具を差し込む大きめの孔32i,32j,32k,32l,33e,33fが設けられている。
そして底面部には、側面パネル51を固定する4つのネジ孔34a,34b,34c,34dと、電磁ロック部71を固定するための4つのネジ孔35a,35b,35c,35dと、1つの軸受け孔38と、組立後のケース10を所定の場所に固定するための4つの孔36a,36b,36c,36dとがそれぞれ対応する位置に加工されている。
図4は、背面パネルを示し、(a)は側面図、(b)は背面側から見た正面図、(c)は底面側から見た平面図である。
背面パネル41は、上方部が湾曲した湾曲部42を有するL字側面形状となっている。背面パネル41には、カバー20の回転軸を支持する2つの支持部43a,43bと2つのフック部44a,44bとが同一方向に突き出るように折り曲げて形成されている。
2つの支持部43a,43bの先端部には、回転軸を支持するための軸孔43c、43dが設けられている。2つのフック部44a,44bには、側面パネル51を固定するための孔44c,44dが設けられている。またL字底面48には、底面パネル31に形成された2つの固定部33a,33bを逃げて背面パネル41を固定できるように2つの逃げ46a,46bと2つの固定孔45a,45bが設けられている。
図5は、側面パネルを示し、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は左側面図、(d)は右側面図である。側面パネル51は、2つのパネル53a,53bが前面パネル52と繋がり平面視でコの字形状となっている。側面パネル51には、底面パネル31に固定するための4つの固定部54a,54b,54c,54dが内側に向けて折り曲げられ形成されている。
2つのパネル53a,53bには、それぞれにカバー20を取り付けるための取り付け部56a,56bが形成されており、カバー20と重なる部分が板厚分内側に絞り込まれている。そして、軸孔58a,58bとこの軸孔58a,58bを中心とする円周上の位置に円弧状の長孔58c,58dが設けられている。また後端辺部に背面パネル41を固定するための2つの固定孔59a,59bが設けられている。
パネル53aには、内壁にカバーロック部61を固定するための4つの固定孔55a,55b,55c,55dが設けられている。また取り付け後のカバーロック部61が前面パネル52側から見たときに隠れるようにリブ57が内側に張り出して形成されている。
図6は、カバーを示し、(a)は平面図、(b)は右側面図、(c)は正面図、(d)は背面図である。カバー20は、取り付け孔が貫通した2つのカバー支持部21a,21bが同一方向に折り曲げられ、側面パネル51の形状に合わせて屈曲した側面形状となっている。カバー20には、矩形に開口された孔22aを有するフック部22が先端部に1つ形成されている。このフック部22は、収容部30のカバーロック部61と係合してカバー20を閉止状態とする。
図6(a)に示すように2つのカバー支持部21a,21bには、軸孔24a,24bと、図5(c)、(d)に示した側面パネル51のカバー取り付け部56a,56bに設けられた長孔58c,58dに対応した円周上の位置に内側へ凸となる突起部25a,25bとが設けられている。またカバー支持部21a,21bの縁部にフック26a,26bが設けられ内側へ階段状に折り曲げられている。
突起部25a,25bは、上記の長孔58c,58dに嵌ってカバー20の開閉角度を制限するために設けられ、2つのフック26a,26bは、カバー20を開く方向に付勢するため背面パネル41に設けられたフック部44a,44bとの間にバネを掛けるためのものである。
さらに、カバー支持部21a,21bの縁部には、2つの凸部27a,27bが形成されている。この凸部27a,27bは内側に折り曲げられると共に、カバー20の上面板28の縁を折り返すことによりカバー支持部21a,21bと上面板28とを固定している。
またフック部22が設けられたカバー20の一方の側面には、カバー20を閉じたときに側面パネル51のパネル53a内壁に沿って閉じられ、確実にフック部22がカバーロック部61に案内されるように拡幅部23が形成され板厚分内側に絞り込まれている。
図3〜図6に示した収容部30とカバー20の材料は、厚みおよそ1mmの鋼板を防錆処理したものを用いているが、加工性と適度な強度を有するものであればステンレス等の板材でもよい。また、取り扱いを考慮してカバー20や収容部30の外形を構成する各稜は、板材を内側に折り曲げて形成され、鋭利なエッジを無くすと共に強度を持たせるように加工されている。
尚、ケース10の設計は、本実施形態に限るものではなく、収容物の大きさや形状およびカバー20によって閉止状態とする収容物の部位に合わせて設計すればよい。
次にロック機構付きケース10の組立方法について説明する。図7は、組立時に用いる軸部品を示す概略側面図である。まず図3に示した底面パネル31の所定の位置に電磁ロック部71(詳細は後述する)を底面パネル31の上方からネジ止めして取り付ける。次に図5に示した側面パネル51の固定部54a,54b,54c,54dを底面パネル31の長辺側の折り曲げ部がないところから指し込んでネジ孔34a,34b,34c,34dの位置でやはり内側からネジ止めする。そして底面パネル31の底面に設けられた孔33e,33fからネジを挿入して、図4に示した背面パネル41のL字底面48を底面パネル31の固定部33a,33bにネジ止めする。また背面パネル41のフック部44a,44bに設けられた孔44c,44dと側面パネル51に設けられた固定孔59a,59bとに図7(a)に示した軸81を挿入し内側で溝81aにE型止め輪を嵌め込んで側面パネル51に背面パネル41を固定する。そしてパネル53a内壁の所定の位置にカバーロック部61(詳細は後述する)を取り付ける。これにより収容部30ができあがる。
次に図6に示したカバー20を収容部30に取り付ける。取り付け方法は、カバー支持部21a,21bが側面パネル51のカバー取り付け部56a,56bを覆い、且つ上面板28が背面パネル41の湾曲部42を覆うように取り付ける。固定方法は、カバー支持部21a,21bとカバー取り付け部56a,56bおよび背面パネル41の支持部43a,43bに形成された左側の軸孔24a,58a,43cと右側の軸孔24b,58b,43dとに、それぞれ図7(a)に示した軸81を挿入し内側で溝81aにE型止め輪を嵌め込んで固定する。そしてカバー支持部21a,21bのフック26a,26bと背面パネル41のフック部44a,44bとの間にそれぞれバネを掛ける。これによりロック機構60が付いたケース10の組立が完了する。
上記のようなロック機構付きケース10の組立方法を用いることにより、一度組立てられたケースを分解しようとする場合は、カバー20を開いて開口部37の内側からネジ止めされた部分を外す。また内側からE型止め輪を外して軸81を抜きカバー20を取り外したり、同じくE型止め輪を外して軸81を抜き背面パネル41と側面パネル51の固定を外さなければならない。よって、このケース10の収容部30の開口部37を埋めるように隙間なく収容物を収めて固定しカバー20を閉じてロックされた状態では、外側からケース10を分解しようとするのは困難である。同様にロック機構60は、ケース外側から直接触れることができない状態で収容部30内に配設されているため、ロックをケース10の外側から外すということもできない。
また、カバー支持部21a,21bのフック26a,26bと背面パネル41のフック部44a,44bとの間に掛けられたバネによってカバー20は、開く方向に付勢されている。これによりロック機構60が解除された場合は、カバー取り付け部56a,56bに設けられた長孔58c,58dの範囲でカバー20は開いて止まり、カバー20を閉じてロックされていればカバー20は開かない。ゆえに確実にロックされているかどうかを確認することができる。
次にロック機構について図7および図8を基に説明する。ロック機構60は、前述したようにカバーロック部61と電磁ロック部71とによって構成されている。図8は、ロック機構の構造を示し、(a)はカバーロック部の概略側面図、(b)は電磁ロック部の概略平面図、(c)は電磁ロック部の概略側面図である。詳しくは、図8(a)はパネル53aの外側から見たカバーロック部の概略側面図である。
図8(a)に示すようにカバーロック部61は、側面パネル51のパネル53a内壁面に取り付けられている。そして、カバー20に設けられたフック部22と係合する回転フック部62と、回転フック部62を所定の角度で止めてフック部22とのロック状態を維持する開閉レバー63と、パネル53aの内壁面に固定されたストッパー64とで構成されている。また回転フック部62は軸66aによって、開閉レバー63は軸66bによってパネル53aの内壁面に軸支されている。
回転フック部62には、カバー20に設けられたフック部22の孔22aに挿入されるツメ62bと、回転フック部62をロック解除の方向に付勢するバネ65aを掛けるためのフック62cと、ロック解除の方向に回転したときにストッパー64に突き当たって回転を止める凸部62dとが形成されている。
開閉レバー63には、一端にフック63bが形成されており、軸66bを中心に開閉レバー63を閉回転方向に付勢するバネ65bがフック63bに掛けられている。もう一方の端には、回転フック部62のストッパー62aを受ける切り欠き部63aが形成されている。またバネ65bを掛けるフック63bが形成された端部には、内側に折り曲げられた押圧部63cが形成されている。
図8(b)に示すように電磁ロック部71は、電気信号によってプランジャー73を開閉位置に前後させるソレノイド72と、図7(b)に示された軸77に軸支され一端がプランジャー73の先端部に嵌合したL字状の押圧レバー76と、これらの部品が取り付けられたプレート75とで構成されている。
プレート75には、軸77が打ち込まれて固定されており、押圧レバー76が軸77の先端部に嵌合されると共に、溝77aにE型止め輪を嵌め込んで回転自在に軸支されている。またバネ65bの一端を固定するピン74が設けられている。さらにプレート75の一部を折り曲げたストッパー75aが押圧レバー76が閉方向に回転したときに過剰に回転しないように形成されている。
上記のようなロック機構60の動作について説明する。カバー20を収容部30に閉じたときには、カバー20の先端部に形成されたフック部22が回転フック部62のツメ62bの上部を押してゆき、やがてフック部22の孔22aにツメ62bが掛かかる。このとき回転フック部62はバネ65aの付勢により開方向に回転しようとするが、開閉レバー63はバネ65bによって閉方向に付勢されているため、回転フック部62のストッパー62aを開閉レバー63の切り欠き部63aが受けてカバーロック部61は閉止状態でロックされる。
カバーロック部61がロックされると、開閉レバー63の端部に形成された押圧部63cは、電磁ロック部71の押圧レバー76を押圧してプランジャー73の先端が引き出された状態で止まる。同時にバネ65bは、この状態を維持する方向に付勢している。
カバーロック部61のロックを解除する場合は、引き出されたプランジャー73を戻すように電気信号によってソレノイド72を動作させる。するとプランジャー73が戻ることによって押圧レバー76が回転し開閉レバー63の押圧部63cを押圧する。これによって回転フック部62のストッパー62aを受けていた開閉レバー63がはずれ、回転フック部62はバネ65aの付勢により開方向に回転する。そしてカバー20のフック部22の孔22aに掛かっていたツメ62bが外れてカバー20のロックが解除される。
カバー20のロックが解除されると、回転フック部62はバネ65aの付勢により開方向に回転して凸部62dがストッパー64に突き当たり停止する。このとき開閉レバー63の切り欠き部63aは回転フック部62のストッパー62aを逃げた状態で停止し、再びカバー20が閉じられるまで待機した状態となる。
尚、ロック機構60は、電磁開閉器であるソレノイド72を用いた構成であれば、本実施形態に限定されるものではない。例えばソレノイド72のプランジャー73の動作を直接に回転フック部62に伝えてロックを解除するカバーロック部61としてもよい。また、カバー20や回転フック部62および開閉レバー63の付勢に用いられる手段は、空気やオイルが密封されたシリンダ等を用いてもよい。
次に上記のロック機構付きケースを備えたプリンタについて、図9〜図11を基に説明する。図9はプリンタ本体の構造を示し、(a)は蓋を開けた状態を示す概略斜視図、(b)はプリント機構を示す概略断面図である。
図9(a)に示すようにプリンタ本体110は、印字されたロール紙116が排出される排出口112と、排出口112を除いて内蔵されたロール紙116を覆う蓋部としてのプリンタカバー111と、プリンタカバー111を開放させる蓋操作部としてのオープンボタン113と、プリンタカバー111に取り付けられロール紙116を排出する排出部としてのプラテン125と、プラテン125を回転駆動させるモータ(図示省略)と、プラテン125を駆動させる排出操作部としてのフィードボタン114と、プリンタ本体110の状態を表示する表示ランプ115とを備えている。
図9(b)に示すようにプリンタ本体110のプリント機構120は、本体フレーム123にロール紙116を内蔵するためのロール紙支持フレーム122と、プリンタカバー111の内側にロール紙カバー121を有している。またプラテン125に対向する位置にバネ130で付勢されたサーマル方式の印字ヘッド124と、排出口112の下部にあたる位置にオートカッターユニット126とを有している。
このプリント機構120の動作は、感熱型のロール紙116をプラテン125で印字ヘッド124に押し付けて印字すると同時に、プラテン125はロール紙116を排出方向Dに送る。所定の印字が終了するとオートカッターユニット126のモータ127で駆動される可動刃128とプリンタカバー111側に備えられた固定刃129とによって、ロール紙116が挟まれて切断される。
このようなプリント機構120を有するプリンタ本体110を用いれば、所定の情報を描画して有効となる金券、乗車券や入場券などの有価証券、売上伝票に相当するレシートなどをその場で印刷して顧客に提供することができる。
尚、本実施形態では、プリンタ本体110としてサーマル方式が採用され、記録媒体として感熱型のロール紙116を用いたが、ロール状あるいはシート状の記録紙等に描画するインパクトドット方式、インクジェット方式、レーザー方式等のプリンタ本体であってもよい。
図10は、ロック機構付きケースを備えたプリンタを示し、(a)はプリンタ本体の概略斜視図、(b)はカバーが開いた状態のケースを示す概略斜視図、(c)はケースにプリンタ本体を収容しカバーを閉じた状態を示す概略斜視図である。本実施形態のプリンタ100は、ロック機構付きケース10と、このケースに収容されたプリンタ本体110とにより構成されている。プリンタ本体110は、記録情報を受信して内蔵するロール紙116に所定の描画を行うプリンタであって、描画されたロール紙116が排出される前記排出口112と、排出口112を除いてロール紙116を覆う前記プリンタカバー111と、閉止状態のプリンタカバー111を開放させる前記オープンボタン113とを有している。またロール紙116を排出動作させる前記プラテン125と、プラテン125を起動させる前記フィードボタン114とを有している。
プリンタ100は、プリンタ本体110が前述のロック機構60を有するケース10の収容部30に収容されると共に、カバー20はプリンタカバー111とオープンボタン113およびフィードボタン114を覆って閉止状態となるように収容部30とロックされる。
プリンタ本体110のケース10への収容方法は、カバー20が開いた状態で開口部37からプリンタ本体110を挿入し、図3に示した底面パネル31に設けられた固定部32a,32b,32c,32dの上に載せる。そして底面パネル31の底面に形成された大きめの孔32i,32j,32k,32lからネジ118を挿入して、プリンタ本体110の底部に設けたネジ孔(図示せず)にネジ118を締め付けることによって固定される。
さらにケース10に収容されたプリンタ100を作業台のような特定の場所に固定する場合は、作業台とケース10とを底面パネル31に設けた固定孔36a,36b,36c,36dを用いて固定すればよい。
図11は、本実施形態のプリンタの印刷システムの電気的構成を示すブロック図である。この印刷システム200は、ロック機構付きケース10に収められたプリンタ本体110と、プリンタ本体110に信号ケーブル203で繋がったホストコピュータ(以下ホストと呼ぶ)201と、ケース10のロック機構60を構成する電磁ロック部71と、ケース10近傍に設けられたドロア(金箱)202とによって構成されている。
プリンタ本体110には、ドロア202を開放する電気信号を発信する発信部117が内蔵されており、この発信部117は、2系統の出力を持っている。この場合、1系統はドロア202へ、もう1系統は、ケース10内の電磁ロック部71のソレノイド72に信号ケーブル203で接続されている。またプリンタ本体110は、外部から電源供給を受けて動作する。
ホスト201は、ホスト201に対して所定の入力操作を行うことによりプリンタ本体110への記録情報やドロア202を開くための命令信号等の送信を行う。ホスト201からプリンタ本体110へ電磁ロック部71が接続された発信部117の出力系統を指定してドロア202を開く第1の電気信号としてのロック解除命令信号を送ると、発信部117は電磁ロック部71のソレノイド72に第2の電気信号としての電気信号を送り、ソレノイド72はカバーロック部61によるカバー20と収容部30とのロックを解除するように動作する。同様にドロア202が接続された発信部117の出力系統を指定してドロア202を開くロック解除命令信号をホスト201からプリンタ本体110に送信すれば、ドロア202を開くことができる。なお、ホスト201からプリンタ本体110へ送信されるロック解除命令信号は、電気的な信号だけでなくコマンドも含まれる。
尚、ケース10内に収められたプリンタ本体110とホスト201およびドロア202とを接続する信号ケーブル203を引き出すために、ケース10の背面パネル41に必要最小限の大きさで開口部(図示せず)が形成されている。また、本実施形態の印刷システム200は、POSシステムを想定しドロア202を設けているが、金銭のやり取りを行わない場合など必ずしもドロア202を必要とするものではない。
第1の実施形態の効果は、以下のとおりである。
(1)ロック機構付きケース10は、カバー20を閉じるとカバー20に設けられたフック部22とカバーロック部61とが係合し、プリンタ本体110を収容部30内に固定してカバー20と収容部30とを閉止状態にロックすることができる。また電磁ロック部71は電気信号によってカバーロック部61のロックを解除するソレノイド72を備えているため、例えば管理責任者は、ケース10に触れることなくホストコンピュータ201からプリンタ本体110に第1の電気信号を送ることによってカバー20のロックを解除することができる。すなわち遠隔操作が可能となり、第3者によってケース10内のプリンタ本体110が不正に取り出されることを防止することができる。
(2)カバーロック部61は、カバー20と収容部30とが閉止状態に一旦ロックされると、電磁ロック部71のソレノイド72が電気信号によって作動しないかぎりロックは解除されない。ゆえにソレノイド72が故障しても閉止状態を維持することができる。
(3)ロック機構60は、カバーロック部61と電磁ロック部71とで構成され、いずれも収容部30内に配設されているため、プリンタ本体110を収容部内に収めカバー20と収容部30とが閉止状態にロックされると、ケース外部からロック機構60を破壊して解除しようとするような不正行為を防止することができる。すなわち、容易にプリンタ本体110がケース10から取り出されることを防止することができる。
(4)プリンタ100は、プリンタ本体110がロック機構付きケース10に収められ、カバー20はプリンタカバー111とオープンボタン113およびフィードボタン114を覆って閉止状態となるように収容部30とロックされる。したがって、ロック機構60によるロックを解除しないとプリンタカバー111を開けて内蔵されたロール紙116を取り出したり、フィードボタン114を押してロール紙116を排出させることができない。よって、プリンタ本体110に内蔵されたロール紙116が不正に取り出されることを防止することができる。
(5)プリンタ100のロック機構60を構成する電磁ロック部71は、プリンタ本体110に内蔵された発信部117と接続されており、ホスト201からのロック解除命令信号(第1の電気信号)をプリンタ本体110が受けると発信部117から出力される電気信号(第2の電気信号)によって電磁ロック部71のソレノイド72が作動しカバーロック部61のロックが解除される。すなわち、プリンタ100に直接触れることなくカバー20のロックを遠隔操作で解除することができる。
(6)ドロア202用の発信部117の2系統の出力の1つを、プリンタ本体110から電磁ロック部71にロック解除のための電気信号(第2の電気信号)を送信するために利用しているため、ロック解除専用の発信部(出力端子含む)をプリンタ本体110に追加せずに電磁ロック部71のロックを解除することができる。
(7)カバー20はカバー支持部21a,21bのフック26a,26bと背面パネル41のフック部44a,44bとの間に掛けられたバネによって開く方向に付勢されている。ゆえに、プリンタ本体110に内蔵されたロール紙116の交換や紙ジャム等のメンテナンス時には、開いたカバー20を手で支えなくても容易にメンテナンス作業を行うことができる。
(第2の実施形態)
図12は、他のロック機構付きケースを備えたプリンタを示し、(a)はプリンタ本体の概略斜視図、(b)は開いた状態のケースを示す概略斜視図、(c)はケースにプリンタ本体を収容した状態を示す概略斜視図である。本実施形態のプリンタ300は、前述のプリンタ本体110をケース308に収容したものである。
ケース308は、プリンタ本体110を収容する開口部304aが形成された収容部304と、収容部304の上方で開口部304aを跨ぎ、軸309を中心に所定の範囲で開閉するホルダフレーム301と、収容部304内に配設されたロック機構307とによって構成されている。
ホルダフレーム301は、コの字型の形状となっておりホルダ部303とアーム部302とで構成されている。ホルダフレーム301の両端部となるアーム部302の各端部は、軸309によって収容部304の内壁に軸支されている。
ロック機構307には、収容部304の底面305に図8(b)に示した電磁ロック部71を設け、アーム部302に第1の実施形態のカバーロック部61と同様なロック機構を形成することによりホルダフレーム301を開閉動作させている。
収容部304の後方には、背面部306が設けられており、プリンタ本体110を収容部304に収めると、背面部306はプリンタ本体110の背面に設けられた信号ケーブル等を接続するコネクタ類を覆うように形成されている。
このようなロック機構付きケース308を備えたプリンタ300は、図11に示した印刷システム200を採用している。したがって、プリンタ本体110を収容部304に収めて固定し、ホルダフレーム301を手前に倒すと、ホルダフレーム301はプリンタカバー111とオープンボタン113およびフィードボタン114を覆って閉止状態に収容部304とロックされる。そして、このロックを解除するときには、ホスト201(図11参照)に対し所定の入力操作をすることにより、ホスト201からプリンタ本体110へ送信されるロック解除命令信号(第1の電気信号)に基づいて、プリンタ本体110に内蔵された発信部117から出力される電気信号(第2の電気信号)により電磁ロック部71が作動しホルダフレーム301のロックが解除される。
第2の実施形態の効果は、以下のとおりである。
(1)プリンタ300は、プリンタ本体110がロック機構付きケース308に収められ、ホルダフレーム301はプリンタカバー111とオープンボタン113およびフィードボタン114を覆って閉止状態に収容部304とロックされる。したがって、ロック機構307によるロックを解除しないとプリンタカバー111を開けて内蔵されたロール紙116を取り出したり、フィードボタン114を押してロール紙116を排出させることができない。よって、プリンタ本体に内蔵されたロール紙116が不正に取り出されることを防止することができる。
(2)プリンタ300のロック機構307を構成する電磁ロック部71は、プリンタ本体110に内蔵された発信部117と接続されており、ホスト201からのロック解除命令信号(第1の電気信号)をプリンタ本体110が受けて発信部117からの電気信号(第2の電気信号)によって電磁ロック部71のソレノイド72が作動しホルダフレーム301のロックが解除される。すなわち、プリンタ300に直接触れることなくホルダフレーム301のロックを遠隔操作で解除することができる。
第1の実施形態の変形例は、以下のとおりである。
(変形例1)収容物を収めるための開口部37を必要な範囲だけ残して略密閉状態に収容部30を覆うカバー20を備えたロック機構付きケース10としてもよい。
(変形例2)底面パネル31、背面パネル41、側面パネル51が一体成形された鋳物やプラスチック材料等からなる収容部30を備えたロック機構付きケース10としてもよい。
(変形例3)カバーロック部61のロックを解除する解除手段は、電気または圧空やオイル等で駆動されるモータやアクチュエータを用いてもよい。
(変形例4)プリンタ本体110の排出口112だけを逃げて略密閉状態にプリンタ本体110を覆い閉止状態に収容部30とロックされるカバー20を有するロック機構付きケース10を備えたプリンタ100としてもよい。
(変形例5)電磁ロック部71は、ホスト201から直接に電気信号(第2の電気信号)を受けてカバーロック部61のロックを解除する印刷システムとしてもよい。
(変形例6)カバー20はプリンタカバー111のみを覆ってもよい。この場合、プリンタカバー111を開けてロール紙116が盗まれることを防止することができる。特にフィードボタン114のないプリンタ本体110であればこれでも十分な効果を奏する。
(変形例7)カバー20はプリンタカバー111とフィードボタン114のみを覆ってもよい。この場合、プリンタカバー111を開けてロール紙116が盗まれることを防止することができ、しかもフィードボタン114を押してロール紙116をフィードさせて盗むことを防止することができる。
上記実施形態並びに変形例から把握される請求項以外の技術的思想を以下に記載する。
(1)プリンタ本体を収容する収容部と前記収容部を覆うカバーとを備えたロック機構付きケースであって、前記プリンタ本体は、記録情報を受信して内蔵された記録紙等の記録媒体に所定の描画を行い、描画された前記記録媒体が排出される排出口と、前記排出口を除いて前記内蔵された記録媒体を覆う蓋部と、閉止状態の前記蓋部を開放させる蓋操作部と、前記記録媒体を排出させる排出部と、前記排出部を起動させる排出操作部とを有し、前記カバーは前記収容部に収容された前記プリンタ本体の前記蓋部が閉止状態となるように前記蓋部の少なくとも一部と前記排出操作部とを覆って前記収容部とロックされるロック機構付きケース。
(2)記録情報を受信して内蔵された記録紙等の記録媒体に所定の描画を行うプリンタであって、描画された前記記録媒体が排出される排出口と、前記排出口を除いて前記内蔵された記録媒体を覆う蓋部と、閉止状態の前記蓋部を開放させる蓋操作部と、前記記録媒体を排出動作させる排出部と、前記排出部を起動させる排出操作部とを備えたプリンタ本体と、前記プリンタ本体を収容する収容部と前記収容部を覆うカバーとを備えたロック機構付きケースとを有し、前記カバーは前記収容部に収容された前記プリンタ本体の前記蓋部が閉止状態となるように前記蓋部の少なくとも一部と前記排出操作部とを覆って前記収容部とロックされるプリンタ。
第1の実施形態のロック機構付きケースの構造を示す概略斜視図。 収容部の部品を展開した展開図。 底面パネルを示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は左側面図、(d)は右側面図。 背面パネルを示し、(a)は側面図、(b)は背面図、(c)は底面図。 側面パネルを示し、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は左側面図、(d)は右側面図。 カバーを示し、(a)は平面図、(b)は右側面図、(c)は正面図、(d)は背面図。 軸部品を示す概略側面図。 ロック機構の構造を示し、(a)はカバーロック部の概略側面図、(b)は電磁ロック部の概略平面図、(c)は電磁ロック部の概略側面図。 プリンタ本体の構造を示し、(a)は蓋部を開けた状態を示す概略斜視図、(b)はプリント機構を示す概略断面図。 ロック機構付きケースを備えたプリンタを示し、(a)はプリンタ本体の概略斜視図、(b)はカバーが開いた状態のケースを示す概略斜視図、(c)はプリンタ本体をケースに収容した状態を示す概略斜視図。 印刷システムの電気的構成を示すブロック図。 第2の実施形態のロック機構付きケースを備えたプリンタを示し、(a)はプリンタ本体の概略斜視図、(b)は開いた状態のケースを示す概略斜視図、(c)はプリンタ本体をケースに収容した状態を示す概略斜視図。
符号の説明
10…ケース、20…カバー、30…収容部、37…開口部、60…ロック機構、61…ロック部としてのカバーロック部、71…ロック部としての電磁ロック部、72…電磁開閉器としてのソレノイド、100…プリンタ、110…プリンタ本体、111…蓋部としてのプリンタカバー、112…排出口、113…蓋操作部としてのオープンボタン、114…排出操作部としてのフィードボタン、116…記録媒体としてのロール紙、117…発信部、125…排出部としてのプラテン、202…ドロア(金箱)。

Claims (2)

  1. 収容物としてプリンタ本体を収容するロック機構付きケースであって、
    前記プリンタ本体は、ホストコンピュータと接続されて信号の送受信を行ない、記録情報を受信して内蔵された、所定の描画が実施されて有効となる金券または有価証券の用紙である記録媒体に所定の描画を行い、描画された前記記録媒体が排出される排出口と、前記排出口を除いて前記内蔵された記録媒体を覆う蓋部と、閉止状態の前記蓋部を開放させる蓋操作部と、前記記録媒体を排出させる排出部と、前記排出部を起動させる排出操作部とを有しており、
    前記ロック機構付きケースは、収容物としての前記プリンタ本体を収めるための開口部が設けられた収容部と、前記開口部に跨って開閉可能な状態に取り付けられたカバーと、前記カバーと前記収容部とを閉止状態にロックし、記ホストコンピュータから前記プリンタ本体が受信するロック解除命令信号に基づいて、前記プリンタ本体に内蔵された発信部から出力される電気信号により前記ロックを解除可能な電磁開閉器から成るロック機構とを備え、
    さらに、前記カバーは、前記収容部に収容された前記プリンタ本体の前記蓋部の少なくとも一部と前記蓋操作部および前記排出操作部を覆って閉止状態となるように、前記収容部とロックされることを特徴とするロック機構付きケース
  2. 記録情報を受信して、内蔵された、所定の描画が実施されて有効となる金券または有価証券の用紙である記録媒体に所定の描画を行い、描画された前記記録媒体が排出される排出口と、前記排出口を除いて前記内蔵された記録媒体を覆う蓋部と、閉止状態の前記蓋部を開放させる蓋操作部と、前記記録媒体を排出動作させる排出部と、前記排出部を起動させる排出操作部とを備え、ホストコンピュータと接続されて信号の送受信を行なうプリンタ本体と、
    収容物としての前記プリンタ本体を収めるための開口部が設けられた収容部と、前記開口部に跨って開閉可能な状態に取り付けられたカバーと、前記カバーと前記収容部とを閉止状態にロックし、記ホストコンピュータから前記プリンタ本体が受信するロック解除命令信号に基づいて、前記プリンタ本体に内蔵された発信部から出力される電気信号により前記ロックを解除可能な電磁開閉器から成るロック機構とを備えたロック機構付きケースと、で構成され、
    前記カバーは、前記収容部に収容された前記プリンタ本体の前記蓋部の少なくとも一部と前記蓋操作部および前記排出操作部を覆って閉止状態となるように、前記収容部とロックされることを特徴とするプリンタ。
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