JP4617171B2 - 複合木質構造材及び複合木質構造材の製造方法 - Google Patents

複合木質構造材及び複合木質構造材の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4617171B2
JP4617171B2 JP2005033530A JP2005033530A JP4617171B2 JP 4617171 B2 JP4617171 B2 JP 4617171B2 JP 2005033530 A JP2005033530 A JP 2005033530A JP 2005033530 A JP2005033530 A JP 2005033530A JP 4617171 B2 JP4617171 B2 JP 4617171B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laminated
adhesive
inner layer
wood
block
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005033530A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006218706A (ja
Inventor
裕 安部
宏和 大橋
純一 山口
晃一郎 高橋
長生 堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Takenaka Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
Takenaka Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Obayashi Corp, Takenaka Corp filed Critical Obayashi Corp
Priority to JP2005033530A priority Critical patent/JP4617171B2/ja
Publication of JP2006218706A publication Critical patent/JP2006218706A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4617171B2 publication Critical patent/JP4617171B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Building Environments (AREA)

Description

本発明は、複合木質構造材及び複合木質構造材の製造方法に関し、特に、複数の集成材ブロックを集成し接合してなる大断面積の複合木質構造材及び複合木質構造材の製造方法に関する。
近年の建築基準法の改正に伴い、木造建築物においても、建築基準法に掲げられる基準に適合するものであれば、高さ、規模に対する制限を受けずに、より高層の建物の建築が可能になり、このため、建築メーカー等においては、各種の集成材やエンジニアウッドを用いた各種の木造建築物の開発が盛んに行われている。
このような木造建築物においては、長期荷重及び短期荷重に対する耐力を維持するために必要な断面積を確保するとともに、火災により発生した火炎に晒されて表面が炭化しても、長期荷重を支持することができる木材の開発が必要になっている。
例えば、ひき板等からなる単材を複数集成し、隣接する単材間を接着剤(レゾルシノール樹脂接着剤)によって一体に接合することにより集成材ブロックを形成し、このような集成材ブロックを複数集成し、隣接する集成材ブロック間をボルト等によって一体に接合することにより、大断面積(例えば、40cm×40cm以上)に形成した複合木質構造材が提案されている。
しかし、上記のような複合木質構造材にあっては、集成材ブロックの相手方集成材ブロックとの接合面に±0.5mm程度のギャップ(凹凸)が存在しているため、必要な接着耐力を確保するために製造中に圧締力が必要な接着剤に対して、ギャップが埋められない場合には、必要な圧締力を接着層にかけることができないので、必要な接着耐力が得られないという問題がある。特に集成材ブロックの幅が50mm以上の場合、接着層に圧締力をかけにくくなる。また、複合木質構造部材が火災により発生した火炎に晒された場合に、集成材ブロック間の接合部のギャップから火炎が侵入し、長期荷重を支持するのに十分な耐力が得られなくなる虞がある。
上記のような問題に対処するため、集成材ブロックの単材間と同様に、隣接する集成材ブロック間を接着剤(耐火性の高いレゾルシノール樹脂接着剤)によって接合した各種の複合木質構造材が提案されている(例えば、特許文献1、2、3参照。)。
特開2001−232609号公報 特開平10−217211号公報 特開2000−73544号公報
しかし、上記のような構成の複合木質構造材にあっては、レゾルシノール樹脂接着剤の粘度が低いため、隣接する集成材ブロックの相互の接合面のギャップを完全に埋めることができず、隣接する集成材ブロック間を完全に接合することができず、長期荷重を支持するのに必要な耐力を得るのに十分な接合力が得られない。また、必要な接着耐力を確保するために、製造中に圧締力が必要な接着剤に対して、ギャップが埋められない場合には、必要な圧締力を接着層にかけることができないので、必要な接着耐力が得られないという問題もある。さらに、複合木質構造部材の近傍で火災が発生した場合は、接合面のギャップから火炎が侵入しやすくなるため、火炎に晒された接着剤は必要な接着耐力を失ってしまうという問題もある。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、隣接する集成材ブロックの相互の接合面のギャップを完全に埋めることができて、隣接する集成材ブロック間を必要な耐力を得るのに十分な接合力で気密に接合することができ、これにより、火災が発生した場合に、火炎に晒された部分が燃焼して荷重支持能力を失ったとしても、それ以外の部分で長期荷重を支持するのに十分な耐力を維持し続けることができる複合木質構造材及び複合木質構造材の製造方法を提供することを目的とする。
上記のような課題を解決するために、本発明は、以下のような手段を採用している。
すなわち、請求項1に係る発明は、木材又は異種材からなる単材を複数集成してなる集成材ブロックを複数集成してなる内層と、木材又は異種材からなる単材あるいは該単材を複数集成してなる集成材ブロックからなる外層とを備えた複合木質構造材であって、前記内層における集成材ブロックを構成する隣接する単材間を、接着剤を介して一体に接合し、前記内層を構成する隣接する集成材ブロック間を、前記接着剤よりも粘度の高い接着剤を介して一体に接合したことを特徴とする。
本発明による複合木質構造材によれば、内層を構成する隣接する集成材ブロック間は、高粘度の接着剤を介して一体に接合されることになるので、内層の隣接する集成材ブロックの相互の接合面のギャップ(凹凸)を埋めることができ、内層の隣接する集成材ブロック間を所定の接合力で気密に接合することができる。
従って、火災が発生した場合に外層が全て燃焼して荷重支持能力を失ったとしても、所定の接合力で気密に接合された内層によって長期荷重を支持し続けることができる。
また、内層を構成する単材の一部を異種材とすることで、荷重支持性能や耐火性能をさらに向上させることもできる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の複合木質構造材であって、前記内層を構成する各集成材ブロックと前記外層を構成する各集成材ブロックとの間を、前記単材間の接合に用いられる前記接着剤よりも粘度の高い接着剤を介して一体に接合したことを特徴とする。
本発明による複合木質構造材によれば、内層を構成する隣接する集成材ブロック間、内層を構成する各集成材ブロックと外層を構成する各集成材ブロックとの間は、高粘度の接着剤を介して一体に接合されることになるので、内層の隣接する集成材ブロックの相互の接合面のギャップ(凹凸)、及び内層を構成する各集成材ブロックと外層を構成する各集成材ブロックの相互の接合面のギャップ(凹凸)を埋めることができ、内層の隣接する集成材ブロック間、及び内層の各集成材ブロックと外層の各集成材ブロックとの間を所定の接合力で気密に接合することができる。
従って、火災が発生した場合に外層の一部が燃焼して荷重支持能力を失ったとしても、所定の接合力で気密に接合された外層の未燃焼部および内層によって長期荷重を支持し続けることができる。さらに、短期荷重が作用する場合においては、内層の隣接する集成材ブロック間、及び内層の各集成材ブロックと外層の各集成材ブロックとの間が所定の接合力で気密に接合されているため、全断面で短期荷重を支持することができる。
また、内層または外層の未燃焼部を構成する単材の一部を異種材とすることで、荷重支持性能や耐火性能をさらに向上させることもできる。
請求項3に係る発明は、木材又は異種材からなる単材を複数集成してなる一つの集成材ブロックからなる内層と、木材又は異種材からなる単材あるいは該単材を複数集成してなる集成材ブロックからなる外層とを備えた複合木質構造材であって、前記内層における集成材ブロックを構成する隣接する単材間を、接着剤を介して一体に接合し、前記内層を構成する集成材ブロックと前記外層を構成する各集成材ブロックとの間を、前記接着剤よりも粘度の高い接着剤を介して一体に接合したことを特徴とする。
本発明による複合木質構造材によれば、内層を構成する一つの集成材ブロックと外層を構成する各集成材ブロックとの間は、高粘度の接着剤を介して一体に接合されることになるので、内層を構成する集成材ブロックと外層を構成する各集成材ブロックの相互の接合面のギャップ(凹凸)を埋めることができ、内層の集成材ブロックと外層の各集成材ブロックとの間を所定の接合力で気密に接合することができる。
従って、火災が発生した場合に外層の一部が燃焼して荷重支持能力を失ったとしても、所定の接合力で気密に接合された外層の未燃焼部および内層によって長期荷重を支持し続けることができる。さらに、短期荷重が作用する場合においては、全断面で短期荷重を支持することができる。
また、外層の未燃焼部を構成する単材の一部を異種材とすることで、荷重支持性能や耐火性能をさらに向上させることもできる。
請求項4に係る発明は、請求項1から3の何れかに記載の複合木質構造材であって、前記外層は、燃え代部を包含することを特徴とする。
本発明による複合木質構造材によれば、火災の発生によって火炎に晒された燃え代部は燃焼し炭化層となるが、炭化層は軽量で断熱性が高いため、燃え代部の内側にある内層もしくは外層の未燃焼部を強い加熱から保護する断熱層として機能する。
従って、外層の全部または一部が燃焼した場合であっても、内層または外層の未燃焼部が強い加熱に直接晒されることはなく、長期荷重を支持し続けることができる。また、内層又は外層の未燃焼部を構成する単材の一部を異種材とすることで、荷重支持性能や耐火性能をさらに向上させることもできる。
請求項5に係る発明は、請求項1から4の何れかに記載の複合木質構造材であって、前記粘度の高い接着剤は、エポキシ樹脂接着剤又はレゾルシノール樹脂接着剤に増粘剤を混入させた接着剤であることを特徴とする。
本発明による複合木質構造材によれば、内層の隣接する集成材ブロック間、及び内層の各集成材ブロックと外層の各集成材ブロックとの間は、エポキシ樹脂接着剤又はレゾルシノール樹脂接着剤に増粘剤を混入させた接着剤からなる高粘度の接着剤を介して一体に接合されることになるので、内層の隣接する集成材ブロックの相互の接合面のギャップ(凹凸)、及び内層の各集成材ブロックと外層の各集成材ブロックとの間の相互の接合面のギャップ(凹凸)を埋めることができ、内層の隣接する集成材ブロック間、及び内層の各集成材ブロックと外層の各集成材ブロックとの間を所定の接合力で気密に接合することができる。
請求項6に係る発明は、木材又は異種材からなる単材を複数集成して、隣接する単材間を接合することにより集成材ブロックを形成し、この集成材ブロックを単材の集成方向が同一方向又は異なる方向となるように複数集成して、隣接する集成材ブロック間を接合することにより、内層と外層とを形成する複合木質構造材の製造方法であって、前記内層における集成材ブロックを構成する隣接する単材間を、接着剤を介して一体に接合し、前記内層を構成する隣接する集成材ブロック間を、前記接着剤よりも粘度の高い接着剤を介して一体に接合することを特徴とする。
本発明による複合木質構造材の製造方法によれば、木材又は異種材からなる単材を複数集成し、隣接する単材間を接合することにより集成材ブロックを形成する。そして、このような集成材ブロックを単材の集成方向が同一方向又は異なる方向となるように複数集成し、隣接する集成材ブロック間を接合することにより、内層と外層とからなる複合木質構造材を形成することができる。
この場合、1つの集成材ブロックの中心部が内層として機能し、残りの部分が外層として機能するため、内層を構成する集成材ブロックと外層を構成する集成材ブロックを別々に形成しそれぞれの集成材ブロックを接着(2次接着)する方法と比較して、製造工程が1つ簡略化されることになる。また、2次接着を必要としないため、接合面のギャップの問題も生じることはない。
請求項7に係る発明は、請求項6に記載の複合木質構造材の製造方法であって、前記内層を構成する各集成材ブロックと前記外層を構成する各集成材ブロックとの間を、前記単材間の接合に用いられる前記接着剤よりも粘度の高い接着剤を介して一体に接合したことを特徴とする。
本発明による複合木質構造材の製造方法によれば、内層を構成する隣接する集成材ブロック間、内層を構成する各集成材ブロックと外層を構成する各集成材ブロックとの間は、高粘度の接着剤を介して一体に接合されることになるので、内層の隣接する集成材ブロックの相互の接合面のギャップ(凹凸)、及び内層を構成する各集成材ブロックと外層を構成する各集成材ブロックの相互の接合面のギャップ(凹凸)を埋めることができ、内層の隣接する集成材ブロック間、及び内層の各集成材ブロックと外層の各集成材ブロックとの間を所定の接合力で気密に接合することができる。従って、火災が発生した場合に外層の一部が燃焼して荷重支持能力を失ったとしても、所定の接合力で気密に接合された外層の未燃焼部および内層によって長期荷重を支持し続けることができる。さらに、短期荷重が作用する場合においては、内層の隣接する集成材ブロック間、及び内層の各集成材ブロックと外層の各集成材ブロックとの間が所定の接合力で気密に接合されているため、全断面で短期荷重を支持することができる。
請求項8に係る発明は、木材又は異種材からなる単材を複数集成してなる一つの集成材ブロックにより内層を形成し、木材又は異種材からなる単材によりあるいは該単材を複数集成してなる集成材ブロックにより外層を形成する複合木質構造材の製造方法であって、前記内層における集成材ブロックを構成する隣接する単材間を、接着剤を介して一体に接合し、前記内層を構成する集成材ブロックと前記外層を構成する各集成材ブロックとの間を、前記接着剤よりも粘度の高い高粘度接着剤を介して一体に接合することを特徴とする。
本発明による複合木質構造材の製造方法によれば、内層を構成する一つの集成材ブロックと外層を構成する各集成材ブロックとの間は、高粘度の接着剤を介して一体に接合されることになるので、内層を構成する集成材ブロックと外層を構成する各集成材ブロックの相互の接合面のギャップ(凹凸)を埋めることができ、内層の集成材ブロックと外層の各集成材ブロックとの間を所定の接合力で気密に接合することができる。
従って、火災が発生した場合に外層の一部が燃焼して荷重支持能力を失ったとしても、所定の接合力で気密に接合された外層の未燃焼部および内層によって長期荷重を支持し続けることができる。さらに、短期荷重が作用する場合においては、全断面で短期荷重を支持することができる。
請求項9に係る発明は、請求項6から8の何れかに記載の複合木質構造材の製造方法であって、前記外層は、燃え代部を包含することを特徴とする。
本発明による複合木質構造材の製造方法によれば、火災の発生によって火炎に晒された燃え代部は燃焼し炭化層となるが、炭化層は軽量で断熱性が高いため、燃え代部の内側にある内層もしくは外層の未燃焼部を強い加熱から保護する断熱層として機能する。
従って、火災の発生によって外層の全部または一部が燃焼した場合であっても、内層または外層の未燃焼部が強い加熱に直接晒されることはなく、長期荷重を支持し続けることができる。また、内層または外層の未燃焼部を構成する単材の一部を異種材とすることで、荷重支持性能や耐火性能をさらに向上させることもできる。
請求項10に係る発明は、請求項6から9の何れかに記載の複合木質構造材の製造方法であって、前記粘度の高い接着剤は、エポキシ樹脂接着剤又はレゾルシノール樹脂接着剤に増粘剤を混入させた接着剤であることを特徴とする。
本発明による複合木質構造材の製造方法によれば、内層の隣接する集成材ブロック間、及び内層の各集成材ブロックと外層の各集成材ブロックとの間は、エポキシ樹脂接着剤又はレゾルシノール樹脂接着剤に増粘剤を混入させた接着剤からなる高粘度の接着剤を介して一体に接合されることになるので、内層の隣接する集成材ブロックの相互の接合面のギャップ(凹凸)、及び内層の各集成材ブロックと外層の各集成材ブロックとの間の相互の接合面のギャップ(凹凸)を埋めることができ、内層の隣接する集成材ブロック間、及び内層の各集成材ブロックと外層の各集成材ブロックとの間を所定の接合力で気密に接合することができる。
以上、説明したように、本発明による複合木質構造材及び複合木質構造材の製造方法によれば、内層の隣接する集成材ブロック間、及び内層の各集成材ブロックと外層の各集成材ブロックとの間は、高粘度の接着剤(エポキシ樹脂接着剤又はレゾルシノール樹脂接着剤に増粘剤を混入させた接着剤)を介して一体に接合されることになるので、内層の隣接する集成材ブロックの相互の接合面のギャップ(凹凸)、及び内層の各集成材ブロックと外層の各集成材ブロックの相互の接合面のギャップ(凹凸)を高粘度の接着剤によって埋めることができる。
従って、内層の隣接する集成材ブロック間、及び内層の各集成材ブロックと外層の各集成材ブロックとの間を、長期荷重を支持する耐力が得られるのに十分な接合力で気密に接合することができるとともに、その気密状態を維持し続けることができるので、火災の発生時に外層の全部または一部が燃焼して荷重支持能力を失ったとしても、所定の接合力で気密に接合された外層の未燃焼部および内層によって長期荷重を支持し続けることができる。
以下、図面に示す本発明の実施の形態について説明する。
図1には、本発明による複合木質構造材の第1の実施の形態が示されていて、この複合木質構造材1は、複合木質構造材1の芯部となる断面略矩形状の内層2と、内層2の外側に内層2を囲むように設けられる断面略角環状の外層7とを備えている。
なお、壁、床の場合には、設計上想定される火災面を外層とし、外層より内部を内層とした板状の複合木質構造材となる。また壁の場合は、耐震壁、非構造壁へ適用しても同様の作用効果を奏するものである。
内層2は、ひき板や単板(LVL)等からなる単材4を複数集成し、隣接する単材4、4間を接着剤12を介して一体に接合することにより板状の集成材ブロック3を形成し、このような集成材ブロック3を複数集成して、隣接する集成材ブロック3、3間を接着剤13を介して一体に接合することにより、断面略矩形状に形成したものである。
内層2を構成する各単材4としては、米松、唐松、檜、杉、あすなろ等の一般の木造建築の柱材として使用される樹種が用いられる。また、単材4の1本当たりの断面積が小さいので、これらの樹種の間伐材を用いることもできる。
内層2を構成する各集成材ブロック3の隣接する単材4、4間は、粘度の低いレゾルシノール樹脂接着剤12によって一体に接合される。この場合、隣接する単材4、4の相互の接合面には、接着性能に影響を与える程のギャップが存在していないので、粘度の低いレゾルシノール樹脂接着剤12であっても、隣接する単材4、4間を所定の接合力で気密に接合することができる。なお、内層は強い加熱に晒されることはないので、単材間の接着剤に高い耐熱性能は必要とされないため、100℃以上の温度に耐えられるものであればよい。
内層2を構成する隣接する集成材ブロック3、3間は、高粘度接着剤13によって一体に接合されている。高粘度接着剤13としては、例えば、100℃以上の温度に耐えられるエポキシ樹脂接着剤、レゾルシノール樹脂接着剤に増粘剤を混入させた接着剤等が挙げられる。但し、これに限定することなく、同様の機能を有するものであればよい。
内層2の隣接する集成材ブロック3、3間を高粘度接着剤13を介して一体に接合することにより、隣接する集成材ブロック3、3の相互の接合面のギャップ(凹凸)が埋められ、長期荷重を支持するのに十分な耐力が得られる接合力で隣接する集成材ブロック3、3間を気密に接合することができる。
外層7は、ひき板や単板(LVL)等からなる単材、あるいは単材9を複数集成し、隣接する単材9、9間を接着剤12を介して一体に接合することにより集成材ブロック8を形成し、このような集成材ブロック8を複数集成し、隣接する集成材ブロック8、8間を接着剤12を介して一体に接合することにより、断面略角環状に形成したものである。外層7の一部または全部は、火災の発生時に燃え代部15として機能し、所定の時間(例えば、1時間)、内層2および外層7のうち燃え代部15に該当しない部分を強い加熱から保護することができる。
外層7を構成する各単材9は、内層2の単材4と同様に、米松、唐松、檜、杉、あすなろ等の一般の木造建築の柱材として使用される樹種が用いられるほか、造作用木材、難燃処理木材、炭化して断熱層を形成する有機系材料、これらの表面に化粧板が貼り付けられたものなど同様の機能を有するものであればよい。また、単材9の1本当たりの断面積が小さいので、これらの樹種の間伐材を用いることもできる。
外層7の一部または全部は、火災の発生時に火炎に直接晒される燃え代部15として機能することになるので、各集成材ブロック8の隣接する単材9、9間、及び隣接する集成材ブロック8、8間は、それぞれ耐熱性の高いレゾルシノール樹脂接着剤12を介して一体に接合されている。
内層2の各集成材ブロック3と外層7の集成材ブロック8との間は、内層2の隣接する集成材ブロック3、3間の接合と同様に、高粘度接着剤13(エポキシ樹脂接着剤、レゾルシノール樹脂接着剤に増粘剤を混入させた接着剤等)を介して一体に接合されている。
内層2の各集成材ブロック3と外層7の各集成材ブロック8との間を高粘度接着剤13を介して一体に接合することにより、内層2の各集成材ブロック3と外層7の各集成材ブロック8との相互の接合面のギャップ(凹凸)が埋められ、内層2の集成材ブロック3と外層7の集成材ブロック8との間を気密に接合することができる。なお、ひき板等からなる単材4を集成材ブロックの中心部に位置するように複数集成し、ひき板等からなる単材9をその外側に位置するように複数集成し、隣接する単材4、4間、4、9間および9、9間を接着剤12を介して一体に接合することにより、内層2と外層7の両方を包含する集成材ブロックを製造してもよい。
上記のように構成した本実施の形態による複合木質構造材1にあっては、内層2を構成する隣接する集成材ブロック3、3間、及び内層2の集成材ブロック3と外層7の集成材ブロック8との間の接合に高粘度接着剤13(エポキシ樹脂接着剤、レゾルシノール樹脂接着剤に増粘剤を混入させた接着剤等)を使用し、この高粘度接着剤13によって内層2の隣接する集成材ブロック3、3の相互の接合面のギャップ(凹凸)、及び内層2の集成材ブロック3と外層7の集成材ブロック8との相互の接合面のギャップ(凹凸)を埋めているので、それらの間を長期荷重を支持するのに十分な耐力が得られる接合力で気密に接合することができる。
また、外層の未燃焼部を構成する単材の一部を異種材とすることで、荷重支持性能や耐火性能をさらに向上させることもできる。
従って、火災の発生時に燃え代部15が火炎に晒されて所定の時間燃焼しても、燃え代部15の内側に配置されている火災による熱の影響が少ない内層2の隣接する集成材ブロック3、3間、及び内層2の集成材ブロック3と外層7との間の接合力を維持し続けることができるので、長期荷重を支持するのに十分な耐力を維持し続けることができ、長期荷重を支持し続けることができる。なお、内層2及び外層7のうち燃え代部15に該当しない部分が荷重支持部14として機能する。
図2には、本発明による複合木質構造材の第2の実施の形態が示されていて、この複合木質構造材1は、内層2を、中心部に設けられる断面矩形状の荷重支持部14と、荷重支持部14の外側に荷重支持部14を囲むように設けられる断面角環状の燃え止り部16とによって構成し、燃え止り部16の外側に燃え止り部16を囲むように断面角環状の外層7を設けて燃え代部15とし、燃え止り部16と荷重支持部14との間を高粘度接着剤13を介して一体に接合したものであって、その他の構成は前記第1の実施の形態に示すものと同様である。
なお、壁、床の場合には、設計上想定される火災面を外層とし、外層より内部を内層とした板状の複合木質構造材となる。また壁の場合は、耐震壁、非構造壁へ適用しても同様の作用効果を奏するものである。
燃え止り部16は、複数の異種材18を集成し、隣接する異種材18、18間を接着剤12(レゾルシノール樹脂接着剤12)を介して一体に接合することにより板状の集成材ブロック17を形成し、このような集成材ブロック17を複数集成し、隣接する集成材ブロック17、17間を接着剤12(レゾルシノール樹脂接着剤12)を介して接合することにより、断面略角環状に形成したものである。
燃え止り部16を構成する異種材18は、高熱容量材、断熱材、熱慣性の大きい木材、繊維方向を異ならせた木材等からなり、この燃え止り部16の異種材18によって燃え代部15の燃焼が荷重支持部14に及ぶのが確実に防止される。
高熱容量材としては、例えば、モルタル、石材、ガラス、繊維補強セメント等の無機質材料、各種の金属材料の他、中空矩形断面の金属製のパイプ内に無機材料、液体金属、水、無機水和塩、消石灰等の蓄熱材料を充填して一体化したもの等が挙げられる。また、断熱材としては、例えば、不燃木材、難燃処理木材、珪酸カルシウム板、ロックウール、グラスウール等が挙げられる。さらに、熱慣性の大きい木材としては、セランガンバツ、ジャラ、ボンゴシ等が挙げられる。
そして、この実施の形態による複合木質構造材1にあっても、前記第1の実施の形態に示すものと同様に、内層2の荷重支持部14を構成する隣接する集成材ブロック3、3間、及び荷重支持部14の集成材ブロック3と燃え止り部16の集成材ブロック17との間の接合に高粘度接着剤13(エポキシ樹脂接着剤、レゾルシノール樹脂接着剤に増粘剤を混入させた接着剤等)を使用しているので、それらの間を長期荷重を支持するのに十分な耐力が得られる接合力で気密に接合することができる。
従って、火災の発生時に燃え代部15が火炎に晒されて燃焼した場合に、燃焼がそれ以上内部に進行するのを燃え止り部16で確実に阻止することができるとともに、内層2の荷重支持部14の隣接する集成材ブロック3、3間、及び荷重支持部14の集成材ブロック3と燃え止り部16の集成材ブロック17との間を所定の接合力で接合し続けることができるので、長期荷重を支持するのに十分な耐力を維持し続けることができる。
なお、燃え止り部16も荷重が支持できる材料であれば、荷重支持部14とあわせて、長期荷重を支持することができる。
図3には、本発明による複合木質構造材の第3の実施の形態が示されていて、この複合木質構造材1は、内層の各集成材ブロック3の単材4、4間の接合部5と、外層7の左側の集成材ブロック8の単材9、9間の接合部10及び右側の集成材ブロック8の単材9、9間の接合部10が同一線上に位置しないように構成するとともに、内層2の隣接する2つの集成材ブロック3、3間、及びその集成材ブロック3とその外側の外層7の集成材ブロック8との間を、それぞれ高粘度接着剤13(エポキシ樹脂接着剤、レゾルシノール樹脂接着剤に増粘剤を混入させた接着剤等)によって接合したものであって、その他の構成は前記第1の実施の形態に示すものと同様である。なお、図3中、30は、火災終了時の燃え代境界部である。
そして、この実施の形態に示す複合木質構造材1にあっても、前記第1の実施の形態に示すものと同様に、内層2を構成する隣接する集成材ブロック3、3間、及び内層2の各集成材ブロック3と外層7の各集成材ブロック8との間に、それぞれ高粘度接着剤13(エポキシ樹脂接着剤、レゾルシノール樹脂接着剤に増粘剤を混入させた接着剤等)を使用しているので、それらの間を長期荷重を支持するのに十分な耐力が得られる接合力で気密に接合することができる。
従って、火災の発生時に燃え代部15が火炎に晒されて所定の時間燃焼しても、内層2の隣接する集成材ブロック3、3間、及び内層2の各集成材ブロック3と外層7の各集成材ブロック8との間を、長期荷重を支持するのに十分な接合力で接合し続けることができるので、長期荷重を支持するのに十分な耐力を維持し続けることができ、長期荷重を支持し続けることができる。
図4には、本発明による複合木質構造材の第4の実施の形態が示されていて、この複合木質構造材1は、内層2の左側の集成材ブロック3と外層7の左側の集成材ブロック8との間の2箇所、内層2の集成材ブロック3、3間の2箇所、内層2の右側の集成材ブロック3と外層7の右側の集成材ブロック8との間の2箇所にそれぞれ断面略角形状の単材19を介装させて、単材19の周囲、内層2の隣接する集成材ブロック3、3間、及び内層の各集成材ブロック3と外層7の各集成材ブロック8との間を高粘度接着剤13によって一体に接合したものであって、その他の構成は図3に示す第3の実施の形態に示すものと同様である。なお、図4中、30は、火災終了時の燃え代境界部である。
そして、この実施の形態に示す複合木質構造材1にあっても、前記第1の実施の形態に示すものと同様に、内層2を構成する隣接する集成材ブロック3、3間、内層2の各集成材ブロック3と外層7の各集成材ブロック8との間、及び各単材19の周囲に、それぞれ高粘度接着剤13(エポキシ樹脂接着剤、レゾルシノール樹脂接着剤に増粘剤を混入させた接着剤等)を使用しているので、それらの間を長期荷重を支持するのに十分な耐力が得られる接合力で気密に接合することができる。
このとき、内層2、単材19及び外層7のうち燃え代部15に該当しない部分が荷重支持部14として機能する。
従って、火災の発生時に燃え代部15が火炎に晒されて所定の時間燃焼しても、内層2の隣接する集成材ブロック3、3間、及び内層2の各集成材ブロック3と外層7の各集成材ブロック8との間、及び各単材19の周囲を、長期荷重を支持するのに十分な接合力で接合し続けることができるので、長期荷重を支持するのに十分な耐力を維持し続けることができ、長期荷重を支持し続けることができる。
図5には、本発明による複合木質構造材の第5の実施の形態が示されていて、この複合木質構造材1は、複数の単材4を集成し、隣接する単材4、4間を接着剤12(レゾルシノール樹脂接着剤12)を介して一体に接合することにより、集成材ブロック8を形成するとともに、このような集成材ブロック8を複数、90度向きを変えながら交互に並べて、全体を断面矩形状に形成したものである。
この場合、中心部に設けられる4つの集成材ブロック8の隣接する集成材ブロック8、8間、及びその4つの集成材ブロック8とその外側に位置する集成材ブロック8との間に、それぞれ高粘度接着剤13を使用している。また、中心部に位置する4つの集成材ブロック8及び外層7のうち燃え代部15に該当しない部分が荷重支持部14として機能し、その外側に位置する集成材ブロック8の一部(火災の影響を受ける部分)が燃え代部15として機能している。なお、図5中、30は、火災終了時の燃え代境界部である。
そして、この実施の形態に示す複合木質構造材1にあっても、前記第1の実施の形態に示すものと同様に、内層2を構成する4つの集成材ブロック8の隣接する集成材ブロック8、8間、及びその4つの集成材ブロック8とその外側に設けられる集成材ブロック8との間に、それぞれ高粘度接着剤13(エポキシ樹脂接着剤、レゾルシノール樹脂接着剤に増粘剤を混入させた接着剤等)を使用しているので、それらの間を長期荷重を支持するのに十分な耐力が得られる接合力で気密に接合することができる。
従って、火災の発生時に燃え代部15が火炎に晒されて所定の時間燃焼しても、内層2の4つの集成材ブロック8の隣接する集成材ブロック8、8間、及びその4つの集成材ブロック8とその外側の外層7の各集成材ブロック8との間の接合力を維持し続けることができるので、長期荷重を支持するのに十分な耐力を維持し続けることができ、長期荷重を支持し続けることができる。
図6には、本発明による複合木質構造材の第6の実施の形態が示されていて、この複合木質構造材1は、第5の実施の形態に示す集成材ブロック8と同一構成のものを、中心部に略井桁状をなすように配置して、その井桁状に形成した部分を構成する集成材ブロック8の隣接する集成材ブロック8、8間、及びそれら集成材ブロック8とその外側の外層7の集成材ブロック8との間にそれぞれ高粘度接着剤13を使用したものであって、その他の構成は図5の第5の実施の形態に示すものと同様である。なお、図6中、30は、火災終了時の燃え代境界部である。
そして、この実施の形態に示す複合木質構造材1にあっても、前記第1の実施の形態に示すものと同様に、内層2を構成する井桁状の複数の集成材ブロック8の隣接する集成材ブロック8、8間、及びそれらの集成材ブロック8とその外側の外層7の各集成材ブロック8との間に、それぞれ高粘度接着剤13(エポキシ樹脂接着剤、レゾルシノール樹脂接着剤に増粘剤を混入させた接着剤等)を使用しているので、それらの間を長期荷重を支持するのに十分な耐力が得られる接合力で気密に接合することができる。
従って、火災の発生時に燃え代部15が火炎に晒されて所定の時間燃焼しても、内層2の井桁状の集成材ブロック8の隣接する集成材ブロック8、8間、及びそれらの集成材ブロック8とその外側の外層7の集成材ブロック8との間の接合力を維持し続けることができるので、長期荷重を支持するのに十分な耐力を維持し続けることができ、長期荷重を支持し続けることができる。
図7には、本発明による複合木質構造材の製造方法の一実施の形態が示されていて、この複合木質構造材の製造方法は、図2に示す第2の実施の形態の複合木質構造材の製造に適用したものである。
すなわち、まず、複数の単材9を集成して、隣接する単材9、9間をレゾルシノール樹脂接着剤12を介して一体に接合することにより、同一形状の板状の集成材ブロック20、25を2つ形成し、一方を第1集成材ブロック20とし、他方を第6集成材ブロック25とする。
次に、複数の異種材18を集成して、隣接する異種材18、18間をレゾルシノール樹脂接着剤12を介して接合するとともに、両端の異種材18の外側にその異種材18よりも大幅の異種材18を右端部が右方向に突出するように集成し、両異種材18、18間をレゾルシノール樹脂接着剤12を介して接合し、さらに、外側の両異種材18の外側に内側の異種材18と同一幅の単材9をそれぞれ集成し、各単材9と各異種材18との間をそれぞれレゾルシノール樹脂接着剤12を介して一体に接合することにより同一形状の板状の集成材ブロック21、24を形成し、一方を第2集成材ブロック21とし、他方を第5集成材ブロック24とする。
次に、第1及び6集成材ブロック20、25の単材9よりも大幅の単材9、単材9よりも小幅の異種材18、単材9と同幅の単材4を図のように複数集成し、隣接する単材間をレゾルシノール樹脂接着剤12を介して一体に接合することにより同一形状の板状の集成材ブロック22、23を2つ形成し、一方を第3集成材ブロック22とし、他方を第4集成材ブロック23とする。
そして、第1集成材ブロック20、第2集成材ブロック21、第3集成材ブロック22、第4集成材ブロック23、第5集成材ブロック24(第2集成材ブロック21と逆向き)、第6集成材ブロック25をそれらの順に集成する。この場合、第3集成材ブロック22の各異種材18と第4集成材ブロック23の各異種材18との間にそれぞれ異種材18を介装させる。
そして、第1集成材ブロック20と第2集成材ブロック21との間、第2集成材ブロック21と第3集成材ブロック22との間、第3集成材ブロック22と第4集成材ブロック23との間、第4集成材ブロック23と第5集成材ブロック24との間、第5集成材ブロック24と第6集成材ブロック26との間をそれぞれ接着剤12、13を介して一体に接合する。
この場合、第1集成材ブロック20と第2集成材ブロック21との間、第5集成材ブロック24と第6集成材ブロック25との間は、それぞれレゾルシノール樹脂接着剤12を介して一体に接合し、第2集成材ブロック21と第3集成材ブロック22との間、第4集成材ブロック23と第5集成材ブロック24との間は、それぞれ高粘度接着剤13を介して一体に接合する。
また、第3集成材ブロック22と第4集成材ブロック23との間は、高粘度接着剤13(エポキシ樹脂接着剤、レゾルシノール樹脂接着剤に増粘剤を混入させた接着剤等)を介して一体に接合する。
なお、第2集成材ブロック21の内側の異種材18と第3集成材ブロック22の内側の単材4との間、第4集成材ブロック23の内側の単材4と第5集成材ブロック24の内側の異種材18との間、第3集成材ブロック22の異種材18とその内側の単材4との間、第4集成材ブロック23の異種材18とその内側の単材4との間をそれぞれ高粘度接着剤13(エポキシ樹脂接着剤、レゾルシノール樹脂接着剤に増粘剤を混入させた接着剤等)を介して一体に接合してもよい。
このようにして、図2に示すような、中心部に断面略矩形状の荷重支持部14が配置され、その外側に荷重支持部14を囲むように断面略角環状の燃え止り部15が配置され、その外側に燃え止り部15を囲むように断面略角環状の燃え代部16が配置される断面略矩形状の複合木質構造材1が製造される。
なお、上記の場合、第1集成材ブロック20に預けながら、第2集成材ブロック21の各異種材18、各単材9を第1集成材ブロック20に接合してもよい。また、上記の方法に限らず、内層2の隣接する集成材ブロック間、内層の各集成材ブロックと外層の各集成材ブロックとの間を高粘度の接着剤によって接合できる方法であればよい。
なお、前記の説明においては、本発明による複合木質構造材を木造建築物の柱に適用したが、梁、壁、床等に適用してもよいものであり、その場合にも、同様の作用効果を奏するものである。
本発明による複合木質構造材の第1の実施の形態を示した平面図である。 本発明による複合木質構造材の第2の実施の形態を示した平面図である。 本発明による複合木質構造材の第3の実施の形態を示した平面図である。 本発明による複合木質構造材の第4の実施の形態を示した平面図である。 本発明による複合木質構造材の第5の実施の形態を示した平面図である。 本発明による複合木質構造材の第6の実施の形態を示した平面図である。 本発明による複合木質構造材の製造方法の一実施の形態を示した平面図である。
符号の説明
1 複合木質構造材 2 内層
3 集成材ブロック 4 単材
5 接合部 6 接合部
7 外層 8 集成材ブロック
9 単材 10 接合部
11 接合部 12 接着剤(レゾルシノール樹脂接着剤)
13 高粘度接着剤 14 荷重支持部
15 燃え代部 16 燃え止り部
17 集成材ブロック 18 異種材
19 単材
20 第1集成材ブロック 21 第2集成材ブロック
22 第3集成材ブロック 23 第4集成材ブロック
24 第5集成材ブロック 25 第6集成材ブロック
30 火災終了時の燃え代境界部

Claims (10)

  1. 木材又は異種材からなる単材を複数集成してなる集成材ブロックを複数集成してなる内層と、木材又は異種材からなる単材あるいは該単材を複数集成してなる集成材ブロックからなる外層とを備えた複合木質構造材であって、
    前記内層における集成材ブロックを構成する隣接する単材間を、接着剤を介して一体に接合し、
    前記内層を構成する隣接する集成材ブロック間を、前記接着剤よりも粘度の高い接着剤を介して一体に接合したことを特徴とする複合木質構造材。
  2. 前記内層を構成する各集成材ブロックと前記外層を構成する各集成材ブロックとの間を、前記単材間の接合に用いられる前記接着剤よりも粘度の高い接着剤を介して一体に接合したことを特徴とする請求項1に記載の複合木質構造材。
  3. 木材又は異種材からなる単材を複数集成してなる一つの集成材ブロックからなる内層と、木材又は異種材からなる単材あるいは該単材を複数集成してなる集成材ブロックからなる外層とを備えた複合木質構造材であって、
    前記内層における集成材ブロックを構成する隣接する単材間を、接着剤を介して一体に接合し、
    前記内層を構成する集成材ブロックと前記外層を構成する各集成材ブロックとの間を、前記接着剤よりも粘度の高い接着剤を介して一体に接合したことを特徴とする複合木質構造材。
  4. 前記外層は、燃え代部を包含することを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の複合木質構造材。
  5. 前記粘度の高い接着剤は、エポキシ樹脂接着剤又はレゾルシノール樹脂接着剤に増粘剤を混入させた接着剤であることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の複合木質構造材。
  6. 木材又は異種材からなる単材を複数集成して、隣接する単材間を接合することにより集成材ブロックを形成し、この集成材ブロックを単材の集成方向が同一方向又は異なる方向となるように複数集成して、隣接する集成材ブロック間を接合することにより、内層と外層とを形成する複合木質構造材の製造方法であって、
    前記内層における集成材ブロックを構成する隣接する単材間を、接着剤を介して一体に接合し、
    前記内層を構成する隣接する集成材ブロック間を、前記接着剤よりも粘度の高い接着剤を介して一体に接合することを特徴とする複合木質構造材の製造方法。
  7. 前記内層を構成する各集成材ブロックと前記外層を構成する各集成材ブロックとの間を、前記単材間の接合に用いられる前記接着剤よりも粘度の高い接着剤を介して一体に接合したことを特徴とする請求項6に記載の複合木質構造材の製造方法。
  8. 木材又は異種材からなる単材を複数集成してなる一つの集成材ブロックにより内層を形成し、木材又は異種材からなる単材によりあるいは該単材を複数集成してなる集成材ブロックにより外層を形成する複合木質構造材の製造方法であって、
    前記内層における集成材ブロックを構成する隣接する単材間を、接着剤を介して一体に接合し、
    前記内層を構成する集成材ブロックと前記外層を構成する各集成材ブロックとの間を、前記接着剤よりも粘度の高い高粘度接着剤を介して一体に接合することを特徴とする複合木質構造材の製造方法。
  9. 前記外層は、燃え代部を包含することを特徴とする請求項6から8の何れかに記載の複合木質構造材の製造方法。
  10. 前記粘度の高い接着剤は、エポキシ樹脂接着剤又はレゾルシノール樹脂接着剤に増粘剤を混入させた接着剤であることを特徴とする請求項6から9の何れかに記載の複合木質構造材の製造方法。
JP2005033530A 2005-02-09 2005-02-09 複合木質構造材及び複合木質構造材の製造方法 Active JP4617171B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005033530A JP4617171B2 (ja) 2005-02-09 2005-02-09 複合木質構造材及び複合木質構造材の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005033530A JP4617171B2 (ja) 2005-02-09 2005-02-09 複合木質構造材及び複合木質構造材の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006218706A JP2006218706A (ja) 2006-08-24
JP4617171B2 true JP4617171B2 (ja) 2011-01-19

Family

ID=36981339

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005033530A Active JP4617171B2 (ja) 2005-02-09 2005-02-09 複合木質構造材及び複合木質構造材の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4617171B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6126819B2 (ja) * 2012-11-05 2017-05-10 株式会社竹中工務店 梁構造
JP6348692B2 (ja) * 2013-08-09 2018-06-27 株式会社竹中工務店 耐火木質部材、及び耐火木質部材の製造方法
JP6465495B2 (ja) * 2016-09-13 2019-02-06 谷一木材株式会社 耐火木材
JP6716486B2 (ja) * 2017-03-29 2020-07-01 住友林業株式会社 耐火木製構造材及び耐火木製部材
JP6913575B2 (ja) * 2017-09-08 2021-08-04 住友林業株式会社 耐火木製構造材

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01159018U (ja) * 1988-04-26 1989-11-02
JPH01159020U (ja) * 1988-04-26 1989-11-02
JPH02133485A (ja) * 1988-11-15 1990-05-22 Ooshika Shinko Kk レゾルシノール系樹脂接着剤組成物
JPH09201806A (ja) * 1995-11-24 1997-08-05 Ibiden Co Ltd 木質構造材の接合部材
JP2004285728A (ja) * 2003-03-24 2004-10-14 Pal Co Ltd リフォ−ム用上がり框およびリフォ−ム方法。

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01159018U (ja) * 1988-04-26 1989-11-02
JPH01159020U (ja) * 1988-04-26 1989-11-02
JPH02133485A (ja) * 1988-11-15 1990-05-22 Ooshika Shinko Kk レゾルシノール系樹脂接着剤組成物
JPH09201806A (ja) * 1995-11-24 1997-08-05 Ibiden Co Ltd 木質構造材の接合部材
JP2004285728A (ja) * 2003-03-24 2004-10-14 Pal Co Ltd リフォ−ム用上がり框およびリフォ−ム方法。

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006218706A (ja) 2006-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4848213B2 (ja) 柱と梁との接合構造及び柱と梁との接合方法
JP2017078307A (ja) 耐力板部材
JP5990425B2 (ja) 構造部材の接合構造
JP2007046286A (ja) 木製建築部材
JP5990424B2 (ja) 構造部材の接合構造
JP4617171B2 (ja) 複合木質構造材及び複合木質構造材の製造方法
JP4664698B2 (ja) 複合木質構造材及び複合木質構造材の製造方法
JP2013053415A (ja) 異種構造部材の接合構造、及び複合構造物
JP5925426B2 (ja) 柱梁接合構造、及び柱梁接合方法
JP4857034B2 (ja) 複合木質構造材および複合木質構造材の製造方法
JP6929163B2 (ja) 合成スラブ
JP4314081B2 (ja) 複合木質構造材の製造方法および接合方法
JP6126831B2 (ja) 柱部材の接合構造、及び柱部材の接合方法
JP2019019504A (ja) フラットスラブ構造
JP5808590B2 (ja) 柱梁接合構造及び柱梁接合方法
CN214461533U (zh) T型基础组合构件
JP4521286B2 (ja) 複合木質構造材及び複合木質構造材の製造方法
JP6592959B2 (ja) 耐火構造材柱と耐火構造材梁との接合構造および耐火構造材柱と耐火構造材梁との接合方法
JP4516848B2 (ja) 複合木質構造材及び複合木質構造材の製造方法
JP6890082B2 (ja) 木質壁
JP6660724B2 (ja) 柱接合構造
JP6190568B2 (ja) 柱接合構造
JP5925427B2 (ja) 柱梁接合構造、及び柱梁接合方法
JP6452768B1 (ja) 建物の耐火床構造及び耐火床用パネル
JP6592957B2 (ja) 耐火構造材柱の接合構造、および、耐火構造材柱の接合方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080121

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100622

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100804

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100928

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101025

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4617171

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131029

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250