JP4521286B2 - 複合木質構造材及び複合木質構造材の製造方法 - Google Patents

複合木質構造材及び複合木質構造材の製造方法 Download PDF

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本発明は、複合木質構造材及び複合木質構造材の製造方法に関し、特に、優れた耐火性能を発揮することができる複合木質構造材及び複合木質構造材の製造方法に関する。
近年の建築基準法の改正に伴い、木造建築物においても、建築基準法に掲げられる基準に適合するものであれば、高さ、規模に対する制限を受けずに、より高層の建物の建築が可能になり、このため、建築メーカー等においては、各種の集成材やエンジニアウッドを用いた各種の木造建築物の開発が盛んに行われている。
このような木造建築物においては、長期荷重に対する耐力を維持するために必要な断面積を確保するとともに、火炎に晒されて表面が炭化しても、長期荷重を支持することができる木材の開発が必要になっている。
しかし、木材は、鉄やコンクリート等に比べて、熱容量が非常に小さいため、長期間の火炎や熱に晒されることにより、火が消えた後でも燃焼(炭化)し続け、耐力が減少する欠点があり、そのため、その欠点を解消することが強く要望されている。
このような課題を解決するために、本願発明者らは、長期荷重を支持する荷重支持部と、荷重支持部の外側に荷重支持部を囲むように配置される燃え止り部と、燃え止り部の外側に燃え止り部を囲むように配置される燃え代部とを備えた複合木質構造材を提案している。
しかし、このような構成の複合木質構造材にあっては、燃え代部が燃焼することによって燃え代部の単材間の接合部にひび割れが発生し、そのひび割れた接合部を介して火炎が燃え止り部の接合部に達し、燃え止り部の接合部にひび割れを生じさせ、燃え止り部の接合部を介して内側の荷重支持部に火炎を侵入させてしまい、荷重支持部によって長期荷重を支持することが困難になる。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、火災の発生によって燃え代部が燃焼し、燃え代部の単材間の接合部にひび割れが生じて、そのひび割れた接合部を介して火炎が燃え止り部側に侵入しても、その火炎が燃え止り部の内側の荷重支持部に侵入するようなことはなく、燃え止り部の内側の荷重支持部で長期荷重を支持し続けることができる複合木質構造材及び複合木質構造材の製造方法を提供することを目的とする。
上記のような課題を解決するために、本発明は、以下のような手段を採用している。
すなわち、請求項1に係る発明は、木材又は異種材からなる単材を複数集成し、隣接する単材間を接合してなる集成材を複数積層してなる複合木質構造材であって、隣接する一方の集成材の単材間の各接合部と他方の単材間の各接合部とが同一線上に位置しないように、一方の集成材と他方の集成材とを積層し、他方の集成材の一方の集成材との接触面を、一方の集成材からの火炎を遮蔽する遮断面として機能させるように構成し
前記一方の集成材の各単材を米松、唐松、杉、あすなろ等の一般木造建築の木材から形成し、前記他方の集成材の各単材を高熱容量材、断熱材又は熱慣性の大きい木材から形成し、一方の集成材を火災の際に燃焼する燃え代部として機能させ、他方の集成材を燃え代部からの延焼を食い止める燃え止り部として機能させるように構成したことを特徴とする
本発明による複合木質構造材によれば、火災によって隣接する一方の集成材が燃え代部として機能して燃焼し、火炎や熱によって一方の集成材の単材間の接合部にひび割れが生じ、そのひび割れた接合部を介して他方の集成材側に火炎が侵入しても、その火炎は他方の集成材の遮断面によって遮蔽されることになるので、他方の集成材の接合部に火炎が侵入することはなく、他方の集成材が延焼することはない。また、他方の集成材は、燃え止り部として機能することになるので、他方の集成材の各単材が燃焼するようなことはなく、他方の集成材の延焼を確実に阻止することができる。
請求項2に係る発明は、木材又は異種材からなる単材を複数集成し、隣接する単材間を接合してなる集成材を複数積層してなる複合木質構造材であって、
隣接する一方の集成材の単材間の各接合部と他方の単材間の各接合部とが同一線上に位置しないように、一方の集成材と他方の集成材とを積層し、他方の集成材の一方の集成材との接触面を、一方の集成材からの火炎を遮蔽する遮断面として機能させるように構成し、
前記隣接する一方の集成材と他方の集成材との間の一部に、両集成材間の積層部の一部を遮断する単材を介装させたことを特徴とする。
本発明による複合木質構造材によれば、火災の発生によって隣接する一方の集成材と他方の集成材との積層部に火炎が侵入しても、その火炎を両集成材間に介装されている積層部の一部を遮断する単材によって遮断することができるので、一方の集成材から他方の集成材に延焼するのを確実に防止することができる。
請求項3に係る発明は、木材又は異種材からなる単材を複数集成し、隣接する単材間を接合してなる集成材を複数積層してなる複合木質構造材であって、
隣接する一方の集成材の単材間の各接合部と他方の単材間の各接合部とが同一線上に位置しないように、一方の集成材と他方の集成材とを積層し、他方の集成材の一方の集成材との接触面を、一方の集成材からの火炎を遮蔽する遮断面として機能させるように構成し、
前記他方の集成材を、長期荷重を支持する荷重支持部として機能させたことを特徴とする。
本発明による複合木質構造材によれば、火災の発生によって一方の集成材が燃焼しても、他方の集成材を荷重支持部として機能させて、長期荷重を支持し続けることができる。
請求項4に係る発明は、木材又は異種材からなる単材を複数集成し、隣接する単材間を接合してなる集成材を複数積層してなる複合木質構造材であって、
隣接する一方の集成材の単材間の各接合部と他方の単材間の各接合部とが同一線上に位置しないように、一方の集成材と他方の集成材とを積層し、他方の集成材の一方の集成材との接触面を、一方の集成材からの火炎を遮蔽する遮断面として機能させるように構成し、
前記一方の集成材は前記他方の集成材の周囲に、他方の集成材を囲むように設けられていることを特徴とする。
本発明による複合木質構造材によれば、建築物の柱等に適用した場合に、他方の集成材を柱の芯部として機能させることにより、火災により一方の集成材が燃焼しても、他方の集成材である芯部が延焼することはないので、建築物の倒壊を防止することができる。
請求項5に係る発明は、木材又は異種材からなる単材を複数集成し、隣接する単材間を接合してなる集成材を複数積層してなる複合木質構造材であって、
隣接する一方の集成材の単材間の各接合部と他方の単材間の各接合部とが同一線上に位置しないように、一方の集成材と他方の集成材とを積層し、他方の集成材の一方の集成材との接触面を、一方の集成材からの火炎を遮蔽する遮断面として機能させるように構成し、
長期荷重を支持するに足り得る木材からなる単材を複数集成してなる集成材と前記一方の集成材とが、前記他方の集成材を挟み込むように、積層されていることを特徴とする。
本発明による複合木質構造材によれば、建築物の壁等に適用した場合に、火災の発生によって壁の内側部分又は外側部分として機能する一方の集成材が燃焼しても、壁の芯部として機能する他方の集成材が延焼することはないので、壁の内側又は外側の何れの方向に火災が発生しても、その火災による火炎が他方の集成材に及ぶのを防止でき、建築物の倒壊を防止できることになる。
請求項6に係る発明は、木材又は異種材からなる単材を複数集成し、隣接する単材間を接合することにより集成材を形成し、この集成材を複数積層し、その際に、隣接する一方の集成材の単材間の各接合部と他方の集成材の単材間の各接合部とが同一線上に位置しないように、一方の集成材と他方の集成材とを積層し、他方の集成材の一方の集成材との接触面を、一方の集成材からの火炎を遮蔽する遮断面として機能させ、
前記一方の集成材の各単材を米松、唐松、杉、あすなろ等の一般木造建築の木材から形成し、前記他方の集成材の各単材を高熱容量材、断熱材又は熱慣性の大きい木材から形成し、一方の集成材を火災の際に燃焼する燃え代部として機能させ、他方の集成材を燃え代部からの延焼を食い止める燃え止り部として機能させることを特徴とする複合木質構造材の製造方法である。
本発明による複合木質構造材の製造方法によれば、火災によって隣接する一方の集成材が燃え代部として機能して燃焼し、火炎や熱によって一方の集成材の単材間の接合部にひび割れが生じ、そのひび割れた接合部を介して他方の集成材側に火炎が侵入しても、その火炎は他方の集成材の遮断面によって遮蔽されることになるので、他方の集成材の接合部に火炎が侵入することはなく、他方の集成材が延焼することはない。また、他方の集成材は、燃え止り部として機能することになるので、他方の集成材の各単材が燃焼するようなことはなく、他方の集成材の延焼を確実に阻止することができる。
請求項7に係る発明は、木材又は異種材からなる単材を複数集成し、隣接する単材間を接合することにより集成材を形成し、この集成材を複数積層し、その際に、隣接する一方の集成材の単材間の各接合部と他方の集成材の単材間の各接合部とが同一線上に位置しないように、一方の集成材と他方の集成材とを積層し、他方の集成材の一方の集成材との接触面を、一方の集成材からの火炎を遮蔽する遮断面として機能させ、
前記他方の集成材を、長期荷重を支持する荷重支持部として機能させることを特徴とする複合木質構造材の製造方法である。
本発明による複合木質構造材の製造方法によれば、火災の発生によって一方の集成材が燃焼しても、他方の集成材を荷重支持部として機能させて、長期荷重を支持し続けることができる。
以上、説明したように、本発明の請求項1に記載の複合木質構造材によれば、火災が発生して一方の集成材が燃焼し、火炎や熱によって一方の集成材の単材間の接合部にひび割れが生じ、そのひび割れた接合部を介して他方の集成材側に火炎が侵入しても、その火炎は他方の集成材の遮断面によって遮断されることになるで、他方の集成材の単材間の接合部に火炎が侵入することはなく、他方の集成材が延焼することはない。
また、一方の集成材を燃え代部として機能させ、他方の集成材を燃え止り部として機能させることができるので、建築物の柱、壁等に適用した場合に、火災の発生の際に、一方の集成材が燃焼しても、他方の集成材で一方の集成材からの火炎、熱を遮蔽することができるので、他方の集成材が延焼するようなことはない。
本発明の請求項2に記載の複合木質構造材によれば、建築物の柱、壁等に適用した場合に、火災の発生によって火炎が一方の集成材と他方の集成材との積層部に侵入しても、その火炎を両集成材間に介装されている単材によって遮断することができるので、一方の集成材から他方の集成材に延焼するのを防止できる。
本発明の請求項3に記載の複合木質構造材によれば、火災の発生によって一方の集成材が燃焼しても、他方の集成材を荷重支持部として機能させて、長期荷重を支持し続けることができるので、建築物の倒壊を防止することができる。
本発明の請求項4に記載の複合木質構造材によれば、建築物の柱等に適用した場合に、火災の発生によって一方の集成材が燃焼しても、その内側に位置している他方の集成材が延焼するようなことはなく、建築物の倒壊を確実に防止することができる。
本発明の請求項5に記載の複合木質構造材によれば、建築物の壁等に適用した場合に、火災の発生によって壁の内側部分又は外側部分として機能する一方の集成材が燃焼しても、壁の芯部として機能する他方の集成材が延焼することはない。従って、壁の内側又は外側の何れの方向に火災が発生しても、その火災による火炎が他方の集成材に及ぶのを防止でき、建築物の倒壊を防止できることになる。
本発明の請求項6に記載の複合木質構造材の製造方法によれば、木材又は単材からなる単材を複数集成し、隣接する単材間を接合することにより集成材を形成する。そして、この集成材を複数積層し、その際に、隣接する一方の集成材の単材間の各接合部と他方の集成材の単材間の各接合部とが同一線上に位置しないように、一方の集成材と他方の集成材とを積層することにより、複合木質構造材が製造されることになる。そして、この複合木質構造材を建築物の柱、壁等に適用することにより、他方の集成材の一方の集成材との接触面を火炎を遮断する遮断面として機能させることができる。
また、一方の集成材を燃え代部として機能させ、他方の集成材を燃え止り部として機能させることができるので、火災の発生の際に、一方の集成材が燃焼しても、他方の集成材で一方の集成材からの火炎、熱を遮蔽することができるので、他方の集成材が延焼するようなことはない。
本発明の請求項7に記載の複合木質構造材の製造方法によれば、火災の発生によって一方の集成材が燃焼しても、他方の集成材を荷重支持部として機能させて、長期荷重を支持し続けることができるので、建築物の倒壊を防止することができる。
図1には、本発明による複合木質構造材の第1の実施の形態が示されていて、この複合木質構造材1は、木造建築物の柱、壁等に適用可能なものであって、一方の集成材2と、一方の集成材2に積層される他方の集成材6とを備えている。
一方の集成材2は、木材から形成される単材4を厚み方向に複数集成し、隣接する単材4、4間を接着剤を介して一体に接合することにより板状又は柱状に形成したものであって、単材4の木材としては、米松、唐松、檜、あすなろ等の一般の木造建築物に使用される樹種、又はそれらの樹種の間伐材が使用される。一方の集成材2は、火災の際に、燃焼する燃え代部3として機能する。
他方の集成材6は、異種材から形成される単材8を複数集成し、隣接する単材8、8間を接着剤を介して一体に接合することにより板状又は柱状に形成したものであって、異種材としては、高熱容量材、断熱材、熱慣性の大きい木材、繊維方向を異ならせた木材等が使用される。
高熱容量材としては、例えば、モルタル、石材、ガラス、繊維補強セメント等の無機質材料、各種の金属材料の他、中空矩形断面の金属製のパイプ内に無機材料、液体金属、水、無機水和塩、消石灰等の蓄熱材料を充填して一体化したもの等が挙げられる。また、断熱材料としては、例えば、不燃材、難燃処理材、珪酸カルシウム板、ロックウール、グラスウール等が挙げられる。また、熱慣性の大きい木材としては、セランガンバツ、ジャラ、ボンゴシ等が挙げられる。
他方の集成材6は、一方の集成材2が燃焼した際に、一方の集成材2からの火炎や熱を遮断し、一方の集成材2から他方の集成材6への延焼を防止する燃え止り部7として機能する。また、建築物の柱に適用した場合には、長期荷重を支持する荷重支持部10としても機能する。
一方の集成材2と他方の集成材6とは、単材4、単材8の集成方向が同一方向となるように、かつ隣接する単材4、4間の各接合部5と単材8、8間の各接合部9とが同一線上に位置しないように、集成方向の一方の側面同士が接着剤を介して一体に接合されている。この場合、他方の集成材6の一方の集成材2との接触面は、一方の集成材2の各接合部5の開口部を遮蔽し、一方の集成材2からの火炎を遮断する遮断面6aとして機能する。
一方の集成材2の単材4、4間の接合、他方の集成材6の単材8、8間の接合、及び一方の集成材4と他方の集成材8との接合には、それぞれ周知の集成材用の接着剤(レゾルシノール樹脂接着剤等)が使用される。
そして、上記のように構成した本実施形態による複合木質構造材1を建築物の柱、壁等に使用し、火災が発生して一方の集成材2が燃焼すると、一方の集成材2の隣接する単材4、4間の接合部5にひび割れが発生し、このひび割れが発生した接合部5を介して火炎が他方の集成材6の方向に侵入する。
この場合、一方の集成材2の各接合部5の開口部(他方の集成材6側の開口部)は、他方の集成材6の遮断面6aによって遮蔽され、しかも、他方の集成材6の各単材8は、高熱容量材、断熱材、熱慣性の大きい木材、繊維方向を異ならせた木材等から形成されているので、それ以上、火炎が他方の集成材6側に侵入するようなことはなく、他方の集成材6が延焼するようなことはない。
従って、建築物の柱、壁等として使用した場合には、他方の集成材6を荷重支持部10として機能させ続けることができるので、長期荷重を支持し続けることができ、火災による建築物の倒壊を確実に防止することができる。
図2には、本発明による複合木質構造材の第2の実施の形態が示されていて、この複合木質構造材1は、一方の集成材2の単材4の集成方向と他方の集成材6の単材8の集成方向とが互いに直交する方向となるように、一方の集成材2の集成方向の一方の側面と他方の集成材6の集成方向の一方の端面とを接着剤を介して接合し、一方の集成材2の各接合部5の開口部を他方の集成材6の一方の端面で遮蔽したものであって、その他の構成は前記第1の実施の形態に示すものと同様である。
この場合、一方の集成材2は燃え代部3として機能し、他方の集成材6は燃え止り部7及び荷重支持部10として機能し、他方の集成材6の一方の集成材2との接触面(単材8の集成方向の一方の端面)は遮断面6aとして機能する。
そして、この実施の形態による複合木質構造材1にあっても、前記第1の実施の形態に示すものと同様に、建築物の柱、壁等に使用し、火災が発生して一方の集成材2が燃焼すると、一方の集成材2の隣接する単材4、4間の接合部5にひび割れが発生し、このひび割れが発生した接合部5を介して火炎が他方の集成材6の方向に侵入する。
この場合、一方の集成材2の各接合部5の開口部(他方の集成材6側の開口部)は、他方の集成材6の遮断面6aによって遮蔽され、しかも、他方の集成材6の各単材8は、高熱容量材、断熱材、熱慣性の大きい木材、繊維方向を異ならせた木材等から形成されているので、それ以上、火炎が他方の集成材6側に侵入するようなことはなく、他方の集成材6が延焼するようなことはない。
従って、建築物の柱、壁等として使用した場合には、他方の集成材6を荷重支持部10として機能させ続けることができるので、長期荷重を支持し続けることができ、火災による建築物の倒壊を確実に防止することができる。
図3には、本発明による複合木質構造材の第3の実施の形態が示されていて、この複合木質構造材1は、一方の集成材2の単材4の集成方向を水平方向とするとともに、他方の集成材6の単材8の集成方向を垂直方向として、一方の集成材2の集成方向の一方の側面と他方の集成材6の集成方向の一方の側面とを接着剤を介して接合し、一方の集成材2の各接合部5の開口部を他方の集成材6の一方の側面で遮蔽したものであって、その他の構成は前記第1の実施の形態に示すものと同様である。
この場合、一方の集成材2は燃え代部3として機能し、他方の集成材6は燃え止り部7及び荷重支持部10として機能し、他方の集成材6の一方の集成材2との接触面(単材8の集成方向の一方の側面)は遮断面6aとして機能する。
そして、この実施の形態による複合木質構造材1にあっても、前記第1の実施の形態に示すものと同様に、建築物の柱、壁等に使用し、火災が発生して一方の集成材2が燃焼すると、一方の集成材2の隣接する単材4、4間の接合部5にひび割れが発生し、このひび割れが発生した接合部5を介して火炎が他方の集成材6の方向に侵入する。
この場合、一方の集成材2の各接合部5の開口部(他方の集成材6側の開口部)は、他方の集成材6の遮断面6aによって遮蔽され、しかも、他方の集成材6の各単材8は、高熱容量材、断熱材、熱慣性の大きい木材、繊維方向を異ならせた木材等から形成されているので、それ以上、火炎が他方の集成材6側に侵入するようなことはなく、他方の集成材6が延焼するようなことはない。
従って、建築物の柱、壁等として使用した場合には、他方の集成材6を荷重支持部10として機能させ続けることができるので、長期荷重を支持し続けることができ、火災による建築物の倒壊を確実に防止することができる。
図4には、本発明による複合木質構造材の第4の実施の形態が示されていて、この複合木質構造材1は、一方の集成材2と他方の集成材6との積層部14に、積層部14の一部を遮断するように、他方の集成材6の単材8と同様の材料からなる断面矩形状の単材8を介装させたものであって、その他の構成は前記第1の実施の形態に示すものと同様である。
そして、この実施の形態に示す複合木質構造材1にあっても、前記第1の実施の形態に示すものと同様に、建築物の柱、壁等に使用し、火災が発生して一方の集成材2が燃焼すると、一方の集成材2の隣接する単材4、4間の接合部5にひび割れが発生し、このひび割れが発生した接合部5を介して火炎が他方の集成材6の方向に侵入する。
この場合、一方の集成材2の各接合部5の開口部(他方の集成材6側の開口部)は、他方の集成材6の遮断面6aによって遮蔽され、しかも、他方の集成材6の各単材8は、高熱容量材、断熱材、熱慣性の大きい木材、繊維方向を異ならせた木材等から形成されているので、それ以上、火炎が他方の集成材6側に侵入するようなことはなく、他方の集成材6が延焼するようなことはない。
さらに、この実施の形態においては、一方の集成材2と他方の集成材6との間の積層部14に断面矩形状の単材8を介装させているので、一方の集成材2と他方の集成材6との間の積層部14に火炎が侵入した場合、その火炎を単材8によって遮断することができるので、それ以上火炎が積層部14内に侵入するのを防止でき、積層部14を介して他方の集成材6の接合部9に火炎が侵入するのを防止できる。
従って、建築物の柱、壁等として使用した場合には、他方の集成材6を荷重支持部10として機能させ続けることができるので、長期荷重を支持し続けることができ、火災による建築物の倒壊を確実に防止することができる。
図5には、本発明による複合木質構造材の第5の実施の形態が示されていて、この複合木質構造材1は、建築物の柱に適用したものであって、複合木質構造材1の芯部を構成する他方の集成材6と、他方の集成材6の外側に他方の集成材6を囲むように設けられる一方の集成材2とから構成されている。
他方の集成材6は、内側に位置する内側層15と、内側層15の外側に内側層15を囲むように設けられる外側層16とからなり、内側層15が荷重支持部10として機能し、外側層16が燃え止り部7として機能し、外側層16の一方の集成材2との接触面が遮断面6aとして機能している。なお、内側層15と燃え止り部7の両方を荷重支持部10として機能させてもよい。一方の集成材2は、燃え代部3として機能している。
内側層15は、前記第1の実施の形態の一方の集成材4と同一構成の単材4を厚み方向に積層して、隣接する単材4、4間を接着剤を介して一体に接合することにより集成材ブロック13を形成し、このような構成の2つの集成材ブロック13、13を集成方向が同一方向となるように積層して、両集成材ブロック13、13の集成方向の一方の側面間を接着剤を介して一体に接合したものである。
外側層16は、前記第1の実施の形態の他方の集成材6の単材8と同一の構成の複数の単材8を内側層15の周囲に積層し、各単材8を内側層15の各集成材ブロック13の周面に接着剤を介して一体に接合し、内側層15の周囲を囲ったものであって、内側層15の各面にそれぞれ集成材ブロック12が形成されている。この場合、外側層16の各集成材ブロック12の隣接する単材8、8間を接着剤を介して一体に接合してもよい。
一方の集成材2は、前記第1の実施の形態の一方の集成材2と同一構成の単材4を厚み方向に複数積層し、隣接する単材4、4間を接着剤を介して接合することにより集成材ブロック11を形成し、このような構成の集成材ブロック11を、厚みを異ならせたものを2種類形成し、厚い集成材ブロック11を他方の集成材6の外側層16の図中左右の面に積層し、薄い集成材ブロック11を外側層16の図中上下の面に積層し、厚い集成材ブロック11と薄い集成材ブロック11との間に、前記単材4と同一構成の1つの単材4を介装させ、外側層16との間を接着剤を介して一体に接合したものである。
この場合、一方の集成材2を構成する図中左右の集成材ブロック11と、その内側に位置する他方の集成材6を構成する外側層16の集成材ブロック12とは、一方の集成材2の集成材ブロック11の隣接する単材4、4間の各接合部5と他方の集成材6の集成材ブロック12の隣接する単材8、8間の各接合部9とが同一線上に位置しないように、互いに積層されている。
そして、この実施の形態による複合木質構造材1にあっても、前記第1の実施の形態に示すものと同様に、建築物の柱等に使用し、火災が発生して一方の集成材2が燃焼すると、一方の集成材2の隣接する単材4、4間の接合部5にひび割れが発生し、このひび割れが発生した接合部5を介して火炎が他方の集成材6の方向に侵入する。
この場合、一方の集成材2の各接合部5の開口部(他方の集成材6側の開口部)は、他方の集成材6の遮断面6aによって遮蔽され、しかも、他方の集成材6の外側層16の各単材8は、高熱容量材、断熱材、熱慣性の大きい木材、繊維方向を異ならせた木材等から形成されているので、それ以上、火炎が他方の集成材6側に侵入するようなことはなく、他方の集成材6が延焼するようなことはない。
さらに、この実施の形態においては、他方の集成材6を内側層15と外側層16とによって構成し、外側層16を燃え止り部7として機能させ、内側層15(又は内側層15及び燃え止り部7)を荷重支持部10として機能させているので、燃え止り部7を通過して荷重支持部10に外側層16側からの火炎が侵入するようなことはない。
従って、建築物の柱等として使用した場合には、他方の集成材6の内側層15(又は内側層15及び燃え止り部7)を荷重支持部10として機能させ続けることができるので、長期荷重を支持し続けることができ、火災による建築物の倒壊を確実に防止することができる。
なお、上記の場合、図中上下の一方の集成材2の集成材ブロック11の接合部5と、その内側の他方の集成材6の集成材ブロック12の接合部9とが、同一線に位置しないように、両集成材ブロック11、12を互いに積層させるように構成してもよい。
図6には、本発明による複合木質構造材の第6の実施の形態が示されていて、この複合木質構造材1は、図2に示す第2の実施の形態の構成のものを複数組み合わせることにより断面矩形状に形成したものであって、その他の構成は前記第1の実施の形態に示すものと同様である。
そして、この実施の形態による複合木質構造材1にあっても、前記第1の実施の形態に示すものと同様に、建築物の柱等に使用し、火災が発生して一方の集成材2が燃焼すると、一方の集成材2の隣接する単材4、4間の接合部5にひび割れが発生し、このひび割れが発生した接合部5を介して火炎が他方の集成材6の方向に侵入する。
この場合、一方の集成材2の各接合部5の開口部(他方の集成材6側の開口部)は、他方の集成材6の遮断面6aによって遮蔽され、しかも、他方の集成材6の各単材8は、高熱容量材、断熱材、熱慣性の大きい木材、繊維方向を異ならせた木材等から形成されているので、それ以上、火炎が他方の集成材6側に侵入するようなことはなく、他方の集成材6が延焼するようなことはない。
従って、建築物の柱として使用した場合には、他方の集成材6を荷重支持部10として機能させ続けることができるので、長期荷重を支持し続けることができ、火災により建築物の倒壊を確実に防止することができる。
図7には、本発明による複合木質構造材の第7の実施の形態が示されていて、この複合木質構造材1は、図4に示す第4の実施の形態の構成のものを組み合わせることにより断面矩形状に形成したものであって、その他の構成は前記第1の実施の形態に示すものと同様である。
そして、この実施の形態に示す複合木質構造材1にあっても、前記第1の実施の形態に示すものと同様に、建築物の柱等に使用し、火災が発生して一方の集成材2が燃焼すると、一方の集成材2の隣接する単材4、4間の接合部5にひび割れが発生し、このひび割れが発生した接合部5を介して火炎が他方の集成材6の方向に侵入する。
この場合、一方の集成材2の各接合部5の開口部(他方の集成材6側の開口部)は、他方の集成材6の遮断面6aによって遮蔽され、しかも、他方の集成材6の各単材8は、高熱容量材、断熱材、熱慣性の大きい木材、繊維方向を異ならせた木材等から形成されているので、それ以上、火炎が他方の集成材6側に侵入するようなことはなく、他方の集成材6が延焼するようなことはない。
さらに、この実施の形態においては、一方の集成材2と他方の集成材6との間の積層部14に単材8を介装させ、この単材8によって積層部14の一部を遮断しているので、積層部14内に火炎が侵入しても、単材8によってそれ以上の侵入を防止できるので、積層部14を介して他方の集成材6の接合部9に火炎が侵入するのを防止できる。
従って、建築物の柱等として使用した場合には、他方の集成材6を荷重支持部10として機能させ続けることができるので、長期荷重を支持し続けることができ、火災による建築物の倒壊を確実に防止することができる。この場合、荷重支持部10は、内側層15のみの場合、内側層15と燃え止り部7とを合わせた範囲、又は内側層15と燃え止り部7と単材8とを合わせた範囲の場合がある。
図8には、本発明による複合木質構造材の第8の実施の形態が示されていて、この複合木質構造材1は、図2に示す第2の実施の形態の構成のものを組み合わせて断面矩形状に形成したものであって、その他の構成は前記第1の実施の形態に示すものと同様である。
そして、この実施の形態による複合木質構造材1にあっても、前記第1の実施の形態に示すものと同様に、建築物の柱等に使用し、火災が発生して一方の集成材2が燃焼すると、一方の集成材2の隣接する単材4、4間の接合部5にひび割れが発生し、このひび割れが発生した接合部5を介して火炎が他方の集成材6の方向に侵入する。
この場合、一方の集成材2の各接合部5の開口部(他方の集成材6側の開口部)は、他方の集成材6の遮断面6aによって遮蔽され、しかも、他方の集成材6の各単材8は、高熱容量材、断熱材、熱慣性の大きい木材、繊維方向を異ならせた木材等から形成されているので、それ以上、火炎が他方の集成材6側に侵入するようなことはなく、他方の集成材6が延焼するようなことはない。
従って、建築物の柱等として使用した場合には、他方の集成材6を荷重支持部10として機能させ続けることができるので、長期荷重を支持し続けることができ、建築物の倒壊を確実に防止することができる。
図9には、本発明による複合木質構造材の第9の実施の形態が示されていて、この複合木質構造材1は、本発明による複合木質構造材を建築物の壁に適用したものであって、その他の構成は前記第1、第2の実施の形態に示すものと同様である。
すなわち、この複合木質構造材1は、第1層17と、第1層17に積層される第2層18と、第2層18に積層される第3層19とからなる3層構造であって、第1層17を燃え代部3又は荷重支持部10として機能させ、第2層18を燃え止り部7として機能させ、第3層19を荷重支持部10又は燃え代部3として機能させるように構成したものである。
そして、例えば、第1層17を一方の集成材2、第2層18を他方の集成材6として、第1層17側に火災が発生すると、一方の集成材2である第1層17が燃焼し、第1層17の隣接する単材4、4間の接合部5にひび割れが発生し、このひび割れが発生した接合部5を介して火炎が他方の集成材6である第2層18の方向に侵入する。
この場合、第1層17の各接合部5の開口部(他方の集成材6側の開口部)は、第2層18の遮断面6aによって遮蔽され、しかも、第2層18の各単材8は、高熱容量材、断熱材、熱慣性の大きい木材、又は繊維方向を異ならせた木材から形成されているので、火炎が第2層18から第3層19に侵入するようなことはなく、第3層19が延焼するようなことはない。
従って、第3層19を荷重支持部10として機能させ続けることができるので、長期荷重を支持し続けることができ、火災による建築物の倒壊を確実に防止することができる。この場合、荷重支持部10は、第3層19の場合、第3層19と第2層18とを合わせた範囲の場合がある。
一方、第3層19側に火災が発生した場合には、第3層19が燃え代部3として機能して燃焼し、第3層19の隣接する単材4、4間の接合部5にひび割れが発生し、このひび割れが発生した接合部5を介して火炎が第2層18の方向に侵入する。
この場合、第3層19の各接合部5の開口部は、第2層18の遮断面6aによって遮蔽され、しかも、第2層18の各単材8は、高熱容量材、断熱材、熱慣性の大きい木材、又は繊維方向を異ならせた木材から形成されているので、火炎が第2層18から第1層17に侵入するようなことはなく、第1層17が延焼するようなことはない。
従って、第1層17を荷重支持部10として機能させ続けることができるので、長期荷重を支持し続けることができ、火災による建築物の倒壊を確実に防止することができる。
このように、この実施の形態による複合木質構造材1によれば、建築物の壁等に適用した場合に、壁の内外に発生する火災に対応することが可能となる。
図10には、本発明による複合木質構造材の第10の実施の形態が示されていて、この複合木質構造材1は、本発明による複合木質構造材を壁に適用したものであって、その他の構成は前記第1、第2の実施の形態に示すものと同様である。
すなわち、この複合木質構造材1は、第1層20と、第1層20に積層される第2層21と、第2層21に積層される第3層22と、第3層22に積層される第4層23と、第4層23に積層される第5層24とからなる5層構造であって、第1層20を燃え代部3又は荷重支持部10として機能させ、第2層21を燃え止り部7として機能させ、第3層22を荷重支持部10として機能させ、第4層23を荷重支持部10又は燃え止り部7として機能させ、第5層25を荷重支持部10又は燃え代部3として機能させるように構成したものである。
そして、例えば、第1層20を一方の集成材2、第2層21を他方の集成材6として、第1層20側に火災が発生すると、一方の集成材2である第1層20が燃焼し、第1層20の隣接する単材4、4間の接合部5にひび割れが発生し、このひび割れが発生した接合部5を介して火炎が他方の集成材6である第2層21の方向に侵入する。
この場合、第1層20の各接合部5の開口部は、第2層21の遮断面6aによって遮蔽され、しかも、第2層21の各単材8は、高熱容量材、断熱材、熱慣性の大きい木材、又は繊維方向を異ならせた木材から形成されているので、火炎が第2層21を通過して第3層22に侵入するようなことはなく、第3層22が延焼するようなことはない。
従って、第3層22を、第4層23、及び第5層25を荷重支持部10として機能させ続けることができるので、長期荷重を支持し続けることができ、火災による建築物の倒壊を確実に防止することができる。
一方、第5層24側に火災が発生した場合には、第5層24が燃え代部3として機能して燃焼し、第5層24の隣接する単材4、4間の接合部5にひび割れが発生し、このひび割れが発生した接合部5を介して火炎が第4層23の方向に侵入する。
この場合、第5層24の各接合部5の開口部は、第4層23の遮断面6aによって遮蔽され、しかも、第4層23の各単材8は、高熱容量材、断熱材、熱慣性の大きい木材、又は繊維方向を異ならせた木材から形成されているので、火炎が第4層23を通過して第3層22に侵入するようなことはなく、第3層22が延焼するようなことはない。
従って、第3層22、第2層21、及び第1層20を荷重支持部10として機能させ続けることができるので、長期荷重を支持し続けることができ、火災による建築物の倒壊を確実に防止することができる。
図11には、本発明本発明による複合木質構造材の第11の実施の形態が示されていて、この複合木質構造材1は、本発明による複合木質構造材を壁に適用したものであって、その他の構成は前記第1、第2の実施の形態に示すものと同様である。
すなわち、この複合木質構造材1は、前記第9の実施の形態に示すものと同様に、第1層17と、第1層に積層される第2層18と、第2層18に積層される第3層19とからなる3層構造であって、第1層17を燃え代部3又は荷重支持部10として機能させ、第2層18を燃え止り部7として機能させ、第3層19を荷重支持部10又は燃え代部3として機能させるように構成したものである。
この場合、燃え止り部7は、隣接する単材8、8間が凹部25と凸部26との係合によって接合されている。すなわち、図12(a)に拡大図で示すように、隣接する一方の単材8の端部に凹部25を設け、他方の単材8の端部に凹部25と係合可能な凸部26を設け、凹部25と凸部26とを相互に係合させている。この場合、図12(b)に示すように、一方の単材8の端部中央部に凸部26を設け、他方の単材8の端部中央部に凸部26と係合可能な凹部25を設けて、両者を相互に係合させるように構成してもよい。
そして、例えば、第1層17を一方の集成材2、第2層18を他方の集成材6とし、第1層17側に火災が発生すると、一方の集成材2である第1層17が燃焼し、第1層17の隣接する単材4、4間の接合部5にひび割れが発生し、このひび割れが発生した接合部5を介して火炎が他方の集成材6である第2層18の方向に侵入する。
この場合、第1層17の各接合部5の開口部(他方の集成材6側の開口部)は、第2層18の遮断面6aによって遮蔽され、しかも、第2層18の各単材8は、高熱容量材、断熱材、熱慣性の大きい木材、又は繊維方向を異ならせた木材から形成されているので、火炎が第2層18から第3層19に侵入するようなことはなく、第3層19が延焼するようなことはない。
従って、第3層19を荷重支持部10として機能させ続けることができるので、長期荷重を支持し続けることができ、火災による建築物の倒壊を確実に防止することができる。
一方、第3層19側に火災が発生した場合には、第3層19が燃え代部3として機能して燃焼し、第3層19の隣接する単材4、4間の接合部5にひび割れが発生し、このひび割れが発生した接合部5を介して火炎が第2層18の方向に侵入する。
この場合、第3層19の各接合部5の開口部は、第2層18の遮断面6aによって遮蔽され、しかも、第2層18の各単材8は、高熱容量材、断熱材、熱慣性の大きい木材、又は繊維方向を異ならせた木材から形成されているので、火炎が第2層18から第1層17に侵入するようなことはなく、第1層17が延焼するようなことはない。
従って、第1層17を荷重支持部10として機能させ続けることができるので、長期荷重を支持し続けることができ、火災による建築物の倒壊を確実に防止することができる。
さらに、この実施の形態においては、燃え止り部7の隣接する単材8、8間は、凹部25と凸部26とを係合させることにより接合されているので、更に効果的に火炎の侵入を防止できる。
図13には、本発明による複合木質構造材の製造方法の第1の実施の形態が示されていて、この複合木質構造材の製造方法は、図5に示す第5の実施の形態の複合木質構造材1の製造に適用可能な製造方法である。
すなわち、まず、複数の単材4を集成し、隣接する単材4、4間を接着剤を介して一体に接合し、一方の集成材2の左端部及び右端部を構成する板状の第1集成材ブロック30を2つ形成し、両端に位置させる。
次に、複数の単材8を集成し、隣接する単材8、8間を接着剤を介して一体に接合するとともに、両端に位置する単材8、8の外側にそれぞれ第1集成材ブロック30の単材と同一構成の単材4を集成し、単材8と単材4との間を接着剤を介してそれぞれ一体に接合し、他方の集成材6の外側層16の左端部及び右端部を構成する板状の第2集成材ブロック31を2つ形成し、各第2集成材ブロック31を各第1集成材ブロック30の内側にそれぞれ位置させる。
次に、複数の単材4を集成し、隣接する単材4、4間を接着剤を介して一体に接合するとともに、両端に位置する単材4、4の外側にそれぞれ単材8、8を集成し、各単材4と各単材8との間を接着剤を介してそれぞれ一体に接合し、さらに各単材8の外側にそれぞれ単材4を複数集成し、各単材8と単材4との間、隣接する単材4、4間をそれぞれ接着剤を介して一体に接合し、他方の集成材6の内側層15、外側層16、及び一方の集成材2の上下端部を構成する板状の第3集成材ブロック32を2つ形成し、各第3集成材ブロック32を各第2集成材ブロック31の内側に位置させる。
そして、第1集成材ブロック30と第2集成材ブロック31との間、第2集成材ブロック31と第3集成材ブロック32との間、第3集成材ブロック32と第3集成材ブロック32との間、第3集成材ブロック32と第2集成材ブロック31との間、第2集成材ブロック31と第1集成材ブロック30との間をそれぞれ接着剤を介して一体に接合する。
このようにして、2つの第1集成材ブロック30、30、2つの第2集成材ブロック31、31、及び2つの第3集成材ブロック32、32を組み合わせて、隣接するもの同士を接着剤を介して一体に接合することにより、図5に示すように、他方集成材6の外側に一方の集成材2が他方の集成材6を囲むように配置される複合木質構造材1が製造される。
図14には、本発明による複合木質構造材の製造方法の第2の実施の形態が示されていて、この複合木質構造材の製造方法は、図13の複合木質構造材1の変形例である。
すなわち、まず、第1の実施の形態に示す複合木質構造材の製造方法と同様に、複数の単材4を集成し、隣接する単材4、4間を接着剤を介して一体に接合し、一方の集成材6の左端部及び右端部を構成する板状の第1集成材ブロック30を2つ形成し、両端に位置させる。
次に、複数の単材8を上下方向に集成し、上下方向に隣接する単材8、8間を接着剤を介して一体に接合するとともに、水平方向の両端に位置する単材8、8の外側にそれぞれ第1集成材ブロック30の単材4と同一構成の単材4を集成し、単材8と単材4との間を接着剤を介してそれぞれ一体に接合し、他方の集成材6の外側層16の左端部及び右端部を構成する板状の第2集成材ブロック31を2つ形成し、各第2集成材ブロック31を各第1集成材ブロック30の内側にそれぞれ位置させる。
次に、複数の単材4を集成し、隣接する単材4、4間を接着剤を介して一体に接合するとともに、両端に位置する単材4、4の外側にそれぞれ単材8、8を集成し、各単材4と各単材8との間を接着剤を介してそれぞれ一体に接合し、さらに各単材8の外側にそれぞれ単材4を複数集成し、各単材8と単材4との間、隣接する単材4、4間をそれぞれ接着剤を介して一体に接合し、他方の集成材6の内側層15、外側層16、及び一方の集成材2の上下端部を構成する板状の第3集成材ブロック32を2つ形成し、各第3集成材ブロック32を各第2集成材ブロック31の内側に位置させる。
そして、第1集成材ブロック30と第2集成材ブロック31との間、第2集成材ブロック31と第3集成材ブロック32との間、第3集成材ブロック32と第3集成材ブロック32との間、第3集成材ブロック32と第2集成材ブロック31との間、第2集成材ブロック31と第1集成材ブロック30との間をそれぞれ接着剤を介して一体に接合する。
このようにして、2つの第1集成材ブロック30、30、2つの第2集成材ブロック31、31、及び2つの第3集成材ブロック32、32を組み合わせて、隣接するもの同士を接着剤を介して一体に接合することにより、図5に示すように、他方の集成材6の外側に一方の集成材2が他方の集成材6を囲むように配置される複合木質構造材1が製造される
なお、上記の2つの製造方法に限らず、中心部に荷重支持部10が位置し、その外側に荷重支持部10を囲むように燃え止り部7が位置し、その外側に燃え止り部7を囲むように燃え代部3が位置する製造方法であればよい。
なお、前記の説明においては、本発明による複合木質構造材及び複合木質構造材の製造方法を木造建築物の柱、壁に適用した場合について説明したが、梁、床等に適用してもよいものであり、その場合にも前記したものと同様の作用効果を奏するのは勿論のことである。
本発明による複合木質構造材の第1の実施の形態を示した部分拡大平面図である。 本発明による複合木質構造材の第2の実施の形態を示した部分拡大平面図である。 本発明による複合木質構造材の第3の実施の形態を示した部分拡大斜視図である。 本発明による複合木質構造材の第4の実施の形態を示した部分拡大平面図である。 本発明による複合木質構造材の第5の実施の形態を示した部分拡大平面図である。 本発明による複合木質構造材の第6の実施の形態を示した部分拡大平面図である。 本発明による複合木質構造材の第7の実施の形態を示した部分拡大平面図である。 本発明による複合木質構造材の第8の実施の形態を示した部分拡大平面図である。 本発明による複合木質構造材の第9の実施の形態を示した部分拡大平面図である。 本発明による複合木質構造材の第10の実施の形態を示した部分拡大平面図である。 本発明による複合木質構造材の第11の実施の形態を示した部分拡大平面図である。 (a)は図11の部分拡大図、(b)図11の変形例の部分拡大図である。 本発明による複合木質構造材の製造方法の第1の実施の形態を示した部分拡大斜視図である。 本発明による複合木質構造材の製造方法の第2の実施の形態を示した部分拡大斜視図である。
符号の説明
1 複合木質構造材
2 一方の集成材 3 燃え代部
4 単材 5 接合部
6 他方の集成材 6a 遮断面
7 燃え止り部 8 単材
9 接合部 10 荷重支持部
11 集成材ブロック 12 集成材ブロック
13 集成材ブロック 14 積層部
15 内側層 16 外側層
17 第1層 18 第2層
19 第3層 20 第1層
21 第2層 22 第3層
23 第4層 24 第5層
25 凹部 26 凸部
30 第1集成材ブロック
31 第2集成材ブロック
32 第3集成材ブロック

Claims (7)

  1. 木材又は異種材からなる単材を複数集成し、隣接する単材間を接合してなる集成材を複数積層してなる複合木質構造材であって、
    隣接する一方の集成材の単材間の各接合部と他方の単材間の各接合部とが同一線上に位置しないように、一方の集成材と他方の集成材とを積層し、他方の集成材の一方の集成材との接触面を、一方の集成材からの火炎を遮蔽する遮断面として機能させるように構成し
    前記一方の集成材の各単材を米松、唐松、杉、あすなろ等の一般木造建築の木材から形成し、前記他方の集成材の各単材を高熱容量材、断熱材又は熱慣性の大きい木材から形成し、一方の集成材を火災の際に燃焼する燃え代部として機能させ、他方の集成材を燃え代部からの延焼を食い止める燃え止り部として機能させるように構成したことを特徴とする複合木質構造材。
  2. 木材又は異種材からなる単材を複数集成し、隣接する単材間を接合してなる集成材を複数積層してなる複合木質構造材であって、
    隣接する一方の集成材の単材間の各接合部と他方の単材間の各接合部とが同一線上に位置しないように、一方の集成材と他方の集成材とを積層し、他方の集成材の一方の集成材との接触面を、一方の集成材からの火炎を遮蔽する遮断面として機能させるように構成し、
    前記隣接する一方の集成材と他方の集成材との間の一部に、両集成材間の積層部の一部を遮断する単材を介装させたことを特徴とする複合木質構造材。
  3. 木材又は異種材からなる単材を複数集成し、隣接する単材間を接合してなる集成材を複数積層してなる複合木質構造材であって、
    隣接する一方の集成材の単材間の各接合部と他方の単材間の各接合部とが同一線上に位置しないように、一方の集成材と他方の集成材とを積層し、他方の集成材の一方の集成材との接触面を、一方の集成材からの火炎を遮蔽する遮断面として機能させるように構成し、
    前記他方の集成材を、長期荷重を支持する荷重支持部として機能させたことを特徴とする複合木質構造材。
  4. 木材又は異種材からなる単材を複数集成し、隣接する単材間を接合してなる集成材を複数積層してなる複合木質構造材であって、
    隣接する一方の集成材の単材間の各接合部と他方の単材間の各接合部とが同一線上に位置しないように、一方の集成材と他方の集成材とを積層し、他方の集成材の一方の集成材との接触面を、一方の集成材からの火炎を遮蔽する遮断面として機能させるように構成し、
    前記一方の集成材は前記他方の集成材の周囲に、他方の集成材を囲むように設けられていることを特徴とする複合木質構造材。
  5. 木材又は異種材からなる単材を複数集成し、隣接する単材間を接合してなる集成材を複数積層してなる複合木質構造材であって、
    隣接する一方の集成材の単材間の各接合部と他方の単材間の各接合部とが同一線上に位置しないように、一方の集成材と他方の集成材とを積層し、他方の集成材の一方の集成材との接触面を、一方の集成材からの火炎を遮蔽する遮断面として機能させるように構成し、
    長期荷重を支持するに足り得る木材からなる単材を複数集成してなる集成材と前記一方の集成材とが、前記他方の集成材を挟み込むように、積層されていることを特徴とする複合木質構造材。
  6. 木材又は異種材からなる単材を複数集成し、隣接する単材間を接合することにより集成材を形成し、この集成材を複数積層し、その際に、隣接する一方の集成材の単材間の各接合部と他方の集成材の単材間の各接合部とが同一線上に位置しないように、一方の集成材と他方の集成材とを積層し、他方の集成材の一方の集成材との接触面を、一方の集成材からの火炎を遮蔽する遮断面として機能させ、
    前記一方の集成材の各単材を米松、唐松、杉、あすなろ等の一般木造建築の木材から形成し、前記他方の集成材の各単材を高熱容量材、断熱材又は熱慣性の大きい木材から形成し、一方の集成材を火災の際に燃焼する燃え代部として機能させ、他方の集成材を燃え代部からの延焼を食い止める燃え止り部として機能させることを特徴とする複合木質構造材の製造方法。
  7. 木材又は異種材からなる単材を複数集成し、隣接する単材間を接合することにより集成材を形成し、この集成材を複数積層し、その際に、隣接する一方の集成材の単材間の各接合部と他方の集成材の単材間の各接合部とが同一線上に位置しないように、一方の集成材と他方の集成材とを積層し、他方の集成材の一方の集成材との接触面を、一方の集成材からの火炎を遮蔽する遮断面として機能させ、
    前記他方の集成材を、長期荷重を支持する荷重支持部として機能させることを特徴とする複合木質構造材の製造方法。
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