JP4616064B2 - 緊急情報伝達システム及び緊急情報伝達方法 - Google Patents

緊急情報伝達システム及び緊急情報伝達方法 Download PDF

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Description

この発明は、災害、事故、犯罪等の緊急事態の発生に際して、警報や避難誘導情報など即時伝達が要求される情報(緊急情報)を、通信ネットワークを介して一般家庭や公共施設等へ伝達する緊急情報伝達システム及び緊急情報伝達方法に関する。
一般家庭や公共施設等から各種インターネットサービスを利用する環境が整備される中で、インターネットヘの固定アクセス回線においては、ADSL(非対称デジタル加入者回線:Asymmetric Digital Subscriber Line)や光アクセス回線などの大容量かつ高速通信が可能なブロードバンド回線が急速に普及している。従来のメタル・ケーブルによる固定電話サービスも、ブロードバンド回線を介したIP(Internet Protocol)通信網による、いわゆるIP電話サービスへ代替されつつある。しかしながら、光アクセス回線の敷設には大きな設備投資が必要であるのに対して、ADSLは既存の固定電話網を有効利用できるため、現状では、ADSLが広く利用されている。
例えば、標準化されたADSLの仕様(G.992.1)では、音声伝送用周波数帯域(0〜4kHz)より高い周波数帯域(26kHz〜1100kHz)の中にいくつもの搬送周波数を作り、それぞれの搬送周波数にデータをマッピングするマルチキャリア変調方式をとる。138kHzを境にして周波数帯域を分け、加入者宅から加入者収容局への上りは26kHzから138kHzの低周波数帯域を、加入者収容局から加入者宅への下りは138kHzから1.1MHzまでの高周波数帯域を割り当て、隣り合う搬送波の周波数間隔を約4kHzとして上り帯域に25個、下り帯域に223個の搬送周波数を使用する。1つの搬送周波数あたり一回の変調で最大15ビットを表現し、単位時間当たりの変調回数は4000回である(非特許文献1を参照。)。
また、IP化が進展しつつある現在でも、固定電話網は緊急通報、安否情報、番号ポータビリティにおいて、ユニバーサルサービスとして提供する必要があることから、当面維持されることになっている。特に、固定電話網において提供されている119番や110番への緊急通報では、発信者番号取得による通報位置特定機能、発信者の最寄りの警察署や消防署に自動接続する機能、回線保留再呼び出し機能、一般電話混雑時にも優先的に送受信できる機能などを有していることから、これらの機能をIP通信網で実現するための技術的要件について検討されている(非特許文献2を参照。)。しかし、IP通信網によりこれらの119番や110番への緊急通報を固定電話網と同様に提供するには、複雑なシステムの構築と運用コストが必要となる。こうしたことから、固定電話網は、ここ数年から10年以上は維持されていくものと見られ、特に非都市部では、インターネットヘのアクセス回線は、固定電話回線にインターネットアクセス機能を重畳できるADSLの普及が進むと考えられる。
一方、災害、事故、犯罪等の緊急事態の発生に際しては、警報や避難誘導情報などの緊急情報を即時に、かつ緊急情報受信者が理解しやすく、迅速に初動対応をとることができるような形態で伝達する必要がある。例えば、災害現場の写真や映像や修飾を施した文字情報などの視覚情報や、様々な種類の警告音などの聴覚情報など、緊急事態を迅速かつ効率的に認識・理解できるマルチメディアでの情報伝達が極めて有効である。そのためには、光アクセス、ADSLのようなブロードバンド回線が必要である。これによって、災害情報の種類、被害予測情報、避難場所など有効な情報を即座に伝達することができる。
例えば、災害、事故、犯罪等の緊急事態の発生に際してIPネットワークを介して、警報や避難誘導情報などの緊急情報を伝達する、従来のADSLを用いた緊急情報の伝達には、以下の2つの方法が用いられている。第1の方法は、加入者宅の端末装置(クライアント)が、緊急情報を配信するサーバに対して緊急情報が伝達されていないかどうかを、予め設定した時間間隔で自動的に問い合わせ、緊急情報が伝達されていた場合にその緊急情報をダウンロードする、いわゆるクライアント主導型プッシュ(Push)配信と呼ばれる方法である。例えば、インターネットでWebアクセスを行う場合、端末装置がユーザの操作が無くても、httpリクエストという要求信号を自動的にサーバに送信し、サーバからhttpレスポンスとして所要の情報を取得する情報アクセス方法である。
また、第2の方法は、端末装置からの問い合わせ(情報取得要求)が無くても、緊急情報が緊急情報配信サーバに伝達された後、緊急情報配信サーバから端末装置に対して緊急情報を送出する方法であり、サーバ主導型プッシュ配信と呼ばれる(非特許文献3を参照。)。
「日経NETWORK」、2003年4月号、日経BP社、"特集1 最新ADSLに強くなる"、斉藤栄太郎、p.35−53
"「IPネットワークにおける緊急通報等重要通信の確保方策」についての報告書案"、情報通信審議会情報通信技術分科会緊急通報機能等高度化委員会、2005年1月28日、p.33−63、[online]、インターネット<URL:http://www.soumu.go.jp/s-news/2005/050128_7.html>
"プッシュ配信技術サービスの動向"、設計自動化研究室、2005年2月21日検索、[online]、インターネット<URL:http://www.sys.cs.meiji.ac.jp/~masao/Board/link/3-5/>
ところが、上記従来のクライアント主導型プッシュ配信は、実質的にはプル(Pull)配信と同様であり、緊急事態の発生を予測するのは困難なため、端末装置からサーバに対し頻繁に情報取得要求を行うと、各装置が要する処理負荷が増大する。また、サーバ主導型プッシュ配信の場合、サーバから端末装置に向けて一斉に情報を送信するため、ネットワーク回線が混雑し、伝送速度が低下を引き起こす。このため、情報量の多いマルチメディア情報の配信には不向きである。
この発明は、上記事情に着目してなされ、その目的とするところは、ネットワークを介して接続される一般家庭や公共施設等に対して、迅速かつ確実に緊急情報を伝達することを可能とする緊急情報伝達システム及び緊急情報伝達方法を提供することにある。
上記目的を達成するためにこの発明に関わる緊急情報伝達システム及び緊急情報伝達方法は、端末装置を備える加入者宅と上記加入者宅を収容する加入者収容局とが電話回線を介して接続され、上記加入者宅と加入者収容局との間で緊急情報の伝達が行われる緊急情報伝達システムであって、上記加入者収容局は、緊急情報の通知要求を受け付ける。そして、上記加入者収容局は、この通知要求に応答して緊急信号を発生し、上記緊急信号を上記電話回線の空き周波数帯域の信号に変換して上記電話回線を介して上記加入者宅に向け送信する。これに対し、上記加入者宅は、上記加入者収容局から上記電話回線の空き周波数帯域を介して伝送される緊急信号を受信して、上記緊急信号をもとに上記端末装置に緊急情報を通知するものである。
したがってこの発明によれば、緊急信号を電話回線の空き周波数帯域を用いて送信するため、上記電話回線の他の周波数帯域を、音声通話中やADSLによるデータ伝送中であっても、緊急信号は即座に端末装置に送信される。これにより、電話回線を介して接続される一般家庭や公共施設等に対して緊急情報を迅速かつ確実に伝達することが可能となる。
また、この発明は次のような各種構成を備えることも特徴とする。
第1の構成は、端末装置を備える加入者宅と上記加入者宅を収容する加入者収容局とが電話回線を介して接続され、上記加入者宅と加入者収容局との間で緊急情報の伝達が行われる緊急情報伝達システムであって、上記加入者収容局は、緊急情報の伝達を受けて、上記電話回線を介して上記加入者宅に向け呼信号を発信する。また、上記加入者宅は、上記加入者収容局から上記電話回線を介して伝送される呼信号を受信し、この呼信号をもとに上記端末装置に緊急情報があり得ることを通知するようにする。
このように構成すると、加入者宅において緊急時以外の一般の呼信号を受信した場合にも、緊急情報があり得ることが通知されてしまうが、加入者収容局及び加入者宅を簡易な機器構成にして、緊急情報の伝達を実現することができる。
また、第2の構成は、端末装置を備える加入者宅と上記加入者宅を収容する加入者収容局とが電話回線を介して接続され、上記加入者宅と加入者収容局との間で緊急情報の伝達が行われる緊急情報伝達システムであって、上記加入者収容局は、緊急情報の通知要求を受け付ける。そして、上記加入者収容局は、上記通知要求に応答して上記端末装置を起動する起動信号を発生し、この起動信号を上記電話回線の空き周波数帯域の信号に変換して上記電話回線を介して上記加入者宅に向け送信する。一方、上記加入者宅は、上記加入者収容局から上記電話回線の空き周波数帯域を介して伝送される起動信号を受信して、上記起動信号をもとに上記端末装置を起動するようにする。
このように構成すると、例えば、WOM(Wake On Modem)技術を用いることにより、上記端末装置は、電源がオフ状態である場合にも、上記起動信号を受信することにより起動する。また、起動信号を電話回線の空き周波数帯域を用いて送信するため、上記電話回線の他の周波数帯域を、音声通話中やADSL等によるデータ伝送中であっても、上記起動信号は確実に端末装置に送信される。これにより、緊急情報を迅速かつ確実に伝達することが可能となる。
また、第3の構成は、さらに、上記加入者宅の端末装置と接続可能で、上記緊急情報より詳細な緊急詳細情報を配信するサーバ装置を備える。そして、上記端末装置は、上記緊急信号により通知される緊急情報をもとに上記サーバ装置にアクセスして上記緊急詳細情報を取得するようにする。これにより、加入者宅の端末装置において、例えば、緊急情報の詳細情報が画像や映像等のマルチメディア情報により提示されるため、緊急情報の内容をより詳細に把握することができる。
第4の構成は、さらに、上記加入者宅の端末装置と接続可能で、上記緊急情報より詳細な緊急詳細情報を配信するサーバ装置を備える。そして、上記端末装置は、起動したのちに上記サーバ装置から緊急詳細情報を取得するようにする。このように構成すると、上記端末装置の電源がオフ状態である場合にも、起動信号を受信することにより端末装置が起動し、緊急情報の内容を詳細に把握することができる。
要するにこの発明によれば、ネットワークを介して接続される一般家庭や公共施設等に対して、迅速かつ確実に緊急情報を伝達することを可能とする緊急情報伝達システム及び緊急情報伝達方法を提供することができる。
(第1の実施形態)
図1は、この発明の第1の実施形態に係わる緊急情報伝達システムを示す構成図である。このシステムは、加入者収容局101と加入者宅201との間が、電話回線L1により接続され、緊急詳細情報を加入者宅201に配信する緊急情報配信サーバSVを備える。この緊急情報配信サーバSVは、電話網NW1と、IPネットワークNW2とにそれぞれ接続されている。
加入者収容局101は、交換機11と、緊急信号発生ユニット13と、局内スプリッタ14と、DSLAM(Digital Subscriber Line Access Multiplexer)15とを備える。交換機11は、電話網NW1に接続される電話回線を相互に接続し、任意の電話機同士で通話を行うための回線を確保する。また、交換機11は、マルチプレクサ12を備え、マルチプレクサ12は、電話網NW1を介して送信される音声信号と上記緊急信号発生ユニット13により発生された緊急信号とを同一電話回線L1に重畳して出力する。
緊急信号発生ユニット13は、緊急情報配信サーバSVから発信された呼信号を交換機11により受信すると、所定の緊急信号を発生し、この緊急信号を電話回線L1の空き周波数帯域中の特定周波数帯域の信号に変換して上記マルチプレクサ12に出力する。また、緊急信号発生ユニット13は、緊急情報配信サーバSVからの呼信号から緊急信号の通知先を認識し、交換機11対して上記緊急信号の通知先を指定する。
局内スプリッタ14は、加入者宅201から送信される音声信号とADSLによるデータ信号(アナログ信号)とを分離する周波数分離器(スプリッタ)である。DSLAM15は、局側のADSLモデムであり、デジタル信号と、電話回線L1を伝送する際のアナログ信号との双方向変換を行う。すなわち、緊急情報配信サーバSVからIPネットワークNW2を介して送信されるデジタル信号は、DSLAM15によりアナログ信号に変換されて電話回線L1に送出され、加入者宅201から電話回線L1を通じて到来したアナログ信号はデジタルデータに変換されてIPネットワークNW2に送出される。
一方、加入者宅201は、電話機21と、端末装置22と、宅内スプリッタ231と、緊急信号モデム24と、ADSLモデム25とを備える。電話機21は、電話網NW1を介して任意の他の電話機と通話を行う。端末装置22は、例えば、パーソナル・コンピュータにより構成され、緊急情報配信サーバSVに対してADSLによりアクセス可能であり、緊急信号を受信すると緊急情報配信サーバSVから電話回線L1を介して緊急詳細情報を取得する。宅内スプリッタ231は、加入者収容局101から電話回線L1を介して送信される信号から通話信号と緊急信号とADSLデータ信号とを分離する複合スプリッタにより構成される。
緊急信号モデム24は、宅内スプリッタ231により分離された緊急信号をシリアル信号に変換し、端末装置22に出力する。また、ADSLモデム25は、宅内スプリッタ231により分離されたアナログ信号をデジタルデータに復調したり、端末装置22から入力されたデジタルデータをアナログ信号に変調したりする。
ところで、緊急情報配信サーバSVは、例えば、Webサーバ機能を有するコンピュータにより構成され、各市町村の防災センタ等に配置される。例えば、災害、事故、犯罪等の緊急事態が発生すると、防災センタの災害対策担当者は、警報や避難誘導情報など即時伝達が要求される情報(緊急情報)を、音声、画像、文字データ等のマルチメディア情報として、緊急情報配信サーバSVが設ける情報発信サイトにより公開する。緊急情報配信サーバSVに公開された緊急情報は、例えば、端末装置22からの取得要求に応じて、IPネットワークNW2を介してダウンロードされる。また、緊急情報配信サーバSVは、災害対策担当者等から緊急情報の通知要求を受け付けると、通知先情報を含む呼信号を電話網NW1を介して発信する。
次に、以上のように構成される緊急情報伝達システムの動作について説明する。
防災センタの災害対策担当者は、緊急情報が伝達されると、緊急情報配信サーバSVの情報発信サイトに緊急情報を公開したのち、当該緊急情報の通知先情報(例えば、電話番号)を含む緊急情報通知要求を緊急情報配信サーバSVに入力する。これを受けて、緊急情報配信サーバSVは、電話網NW1を介して加入者収容局101内の緊急信号発生ユニット13に向けて上記通知先情報を含む呼信号を発信する。
交換機11を通じて該呼信号を受信した緊急信号発生ユニット13は、電話回線L1における空き周波数帯域の特定周波数による緊急信号を発生させてマルチプレクサ12に出力する。なお、緊急信号の伝送帯域については、図1に示すように、電話による通話用の音声信号周波数帯域(0〜4kHz)とADSLが用いるデータ伝送周波数帯域(26kHz〜1100kHz)以外の周波数帯域、例えば、4〜26kHzの周波数帯域を使用する。また、緊急信号発生ユニット13は、上記呼信号から当該緊急信号の通知先情報を認識し、交換機11対して上記緊急信号の通知先(ここでは、加入者宅201とする。)を指定する。
そして、マルチプレクサ12は、上記緊急信号を電話回線に重畳し、緊急信号を局内スプリッタ14に出力する。さらに、この緊急信号は、局内スプリッタ14を通じて、ADSL回線に重畳されたのち、緊急情報の通知先の加入者宅201に向け送信される。電話回線L1を介して加入者宅201に到達した緊急信号は、宅内スプリッタ231により通話用の音声信号と緊急信号とADSL用のアナログ信号とがそれぞれ周波数分離される。
緊急信号モデム24には、上記分離された緊急信号のみが入力され、緊急信号モデム24は、上記入力された緊急信号をシリアル信号(デジタル)に変換して端末装置22に伝達する。端末装置22は、上記緊急信号が到来したことをトリガとして、電話回線L1を介してADSLにより緊急情報配信サーバSVと接続を確立し、IPネットワークNW2を介して緊急情報配信サーバSVから所要の緊急情報を取得する。
以上述べたように、上記第1の実施形態によれば、緊急情報配信サーバSVは、緊急信号通知要求を受け付けると、加入者収容局101内の緊急信号発生ユニット13に対して、呼信号を発信する。緊急信号発生ユニット13は、交換機11を介して該呼信号を受信し、電話回線L1の空き周波数帯域を用いて緊急信号を発生する。加入者収容局101は、この緊急信号を通知先の加入者宅201に向けて送信する。そして、加入者宅201は、宅内スプリッタ231によりこの緊急信号を分離し、緊急信号モデム24において緊急信号をシリアル信号に変換して端末装置22に通知するものである。
ここで、図7に、従来のADSLを用いたクライアント主導型プッシュ配信による緊急情報伝達システムの構成図を示す。このシステムでは、端末装置22が予め設定された時間間隔で、緊急情報配信サーバSVに対して緊急情報が伝達されているか否かの問い合わせを行い、緊急情報が伝達されていた場合にその緊急情報をダウンロードするようにしている。しかしながら、一般に、緊急事態の発生を予測することは非常に困難であり、また、避難等を要するほどの災害の発生頻度は少ない。このため、上記時間間隔を長くすれば、緊急情報の伝達に大きな遅延を生じ、一方、上記時間間隔を短縮すれば、端末装置22、緊急情報配信サーバSV、及びネットワークの負荷の増大を招く。
これに対し、上記第1の実施形態によれば、端末装置22には、緊急情報が伝達された場合にのみ緊急信号が通知されるため、端末装置22、緊急情報配信サーバSV、及びネットワークに不要な負荷をかけることはない。また、緊急信号は、通話用の音声信号帯域及びADSLによるデータ信号伝送帯域を除いた、空き周波数帯域を使用することにより、音声通話中及びADSLによるデータ中においても、端末装置22に即座に通知される。これにより、電話回線を介して接続される一般家庭や公共施設等に対して、迅速かつ確実に緊急情報を伝達することが可能となる。
もし、万一、空き周波数帯域に緊急信号を送信することにより、音声信号もしくはADSLデータ信号に干渉による信号の劣化が生じても、緊急信号は、わずかな通信時間で断続的に送信するため、音声情報に一瞬のノイズが混入する程度であって、通常の会話にはほとんど影響を及ぼさない。また、ADSL通信の上りデータ信号が劣化したとしても、一般にIP通信における上位プロトコルにはパケット再送制御などの劣化補償の機能が実装されているため、データ送信に回復不可能な事態を生じることは無い。
(第2の実施形態)
図2は、この発明の第2の実施形態に係わる緊急情報伝達システムを示す構成図である。この緊急情報伝達システムは、加入者収容局102と加入者宅202と緊急情報配信サーバSVとを備え、加入者収容局102と加入者宅202との間は、電話回線L1に加えて、さらに光回線L2とによりそれぞれ接続されている。なお、同図において、前記第1の実施形態と同一部分には同一符号を付し、詳しい説明は省略する。
加入者収容局102は、交換機11と、緊急信号発生ユニット13と、OLT(Optical Line Terminal)16とを備える。OLT16は、光回線L2に接続される加入者収容局102側の終端装置であり、光信号と電気信号を相互に変換する。
また、加入者宅202は、電話機21と、端末装置22と、宅内スプリッタ232と、緊急信号モデム24と、ONU(Optical Network Unit)26とを備える。宅内スプリッタ232は、加入者収容局102から電話回線L1を介して送信される信号から通話信号と緊急信号とを分離する。ONU26は、光信号と電気信号を相互に変換する機能を有し、パーソナル・コンピュータ等の端末装置22を光回線L2に接続するための加入者宅202側の終端装置である。
このように構成される緊急情報伝達システムの動作について説明する。
緊急情報配信サーバSVは、上記第1の実施形態と同様に、災害対策担当者等により緊急情報通知要求を受け付けると、電話網NW1を介して加入者収容局102内の緊急信号発生ユニット13に呼信号を発信する。呼信号を受信した緊急信号発生ユニット13は、電話回線L1における空き周波数帯域の特定の周波数による緊急信号を発信し、加入者収容局102内のマルチプレクサ12は、上記緊急信号を電話回線に重畳して、緊急情報の通知先の加入者宅202に向け送信する。なお、この場合、緊急信号の伝送帯域については、図2に示すように、電話による通話用の音声信号周波数帯域(0〜4kHz)以外の周波数帯域、例えば、4〜1100kHzのうちの特定の周波数帯域を使用する。
一方、加入者宅202には、緊急信号を含む信号が電話回線L1を介して到来し、宅内スプリッタ232によって、緊急信号のみを分離し、この緊急信号を緊急信号モデム24によってシリアル信号(デジタル)に変換する。そして、シリアル変換された緊急信号は端末装置22に伝達され、端末装置22は、上記緊急信号が到来したことをトリガとして、ONU26を通じて光回線L2を介して緊急情報配信サーバSVと接続を確立し、IPネットワークNW2を介して緊急情報配信サーバSVから所要の緊急情報を取得する。
このようにしても、上記第1の実施形態と同様の効果を奏し、電話回線を介して接続される一般家庭や公共施設等に対して、迅速かつ確実に緊急情報を伝達することが可能となる。さらに、上記第2の実施形態の場合、端末装置22は、緊急情報配信サーバSVから光回線L2を介して緊急情報を取得するため、緊急信号を広い伝送帯域を用いて送信することができる。これにより、第1の実施形態と比較すると、緊急情報をより迅速に伝達することが可能となる。
(第3の実施形態)
図3は、この発明の第3の実施形態に係わる緊急情報伝達システムを示す構成図である。この緊急情報伝達システムは、緊急情報配信サーバSVを備え、加入者収容局103と加入者宅203との間が、電話回線L1により接続されている。さらに、加入者宅203と緊急情報配信サーバSVとがIPネットワークNW2を介してADSLにより通信可能である。なお、同図において、前記第1の実施形態と同一部分には同一符号を付し、詳しい説明は省略する。
加入者収容局103は、交換機11と、局内スプリッタ14とDSLAM15とを備える。また、加入者宅203は、電話機21と、端末装置22と、宅内スプリッタ233と、緊急信号モデム24と、ADSLモデム25とを備える。宅内スプリッタ233は、加入者収容局103から電話回線L1を介して送信される信号から、呼信号とADSLデータ信号とを分離する複合スプリッタにより構成される。さらに、宅内スプリッタ233は、上記分離された呼信号を電話機21と端末装置22とにそれぞれ伝達する機能を有する。
このように構成される緊急情報伝達システムの動作について説明する。
緊急事態の通知は、防災対策担当者や、災害情報を迅速に取得した地域住民又は家族等の電話により行われる。加入者宅203に着信した任意の呼信号は、宅内スプリッタ233により2分岐され、電話機21と緊急信号モデム24とにそれぞれ出力される。緊急信号モデム24によって上記呼信号は、緊急信号としてシリアル信号(デジタル)に変換され、端末装置22に伝達される。端末装置22は緊急信号が伝達されたことをトリガとして、電話回線L1を介してADSLにより緊急情報配信サーバSVと接続を確立し、IPネットワークNW2を介して緊急情報配信サーバSVから所要の緊急情報を取得する。
したがって上記第3の実施形態によっても、緊急情報を迅速かつ確実に伝達することが可能となる。なお、この第3の実施形態の場合、緊急時以外の一般の呼信号が端末装置22に着信した場合でも端末装置22は緊急情報配信サーバSVにアクセスすることになるが、上記第1の実施形態と比較すると、簡易な機器構成により実現することができる。
さらに、上記第3の実施形態において、宅内スプリッタ233及び緊急信号モデム24を用いる代わりにマイクロホンを備え、呼信号による電話機21の鳴動をマイクロホンにより集音し、これをシリアル信号に変換して端末装置22に設けられたシリアルポートに伝達するようにしてもよい。また、緊急情報配信サーバSVが電話網NW1を介して呼信号を加入者宅203に対して発信するように構成しても良い。
(第4の実施形態)
図4は、この発明の第4の実施形態に係わる緊急情報伝達システムを示す構成図である。この緊急情報伝達システムは、緊急情報配信サーバSVを備え、加入者収容局104と加入者宅204との間が、電話回線L1により接続されている。さらに、加入者宅204と緊急情報配信サーバSVとが光回線L2により接続され、IPネットワークNW2を介して通信可能である。なお、同図において、前記第2の実施形態と同一部分には同一符号を付し、詳しい説明は省略する。
加入者収容局104は、交換機11と、OLT(Optical Line Terminal)16とを備える。また、加入者宅204は、電話機21と、端末装置22と、宅内スプリッタ234と、緊急信号モデム24と、ONU(Optical Network Unit)26とを備える。宅内スプリッタ234は、電話回線L1を介して受信された呼信号を電話機21と端末装置22とにそれぞれ伝達する。
このように構成される緊急情報伝達システムの動作について説明する。
上記第3の実施形態と同様に、緊急事態の通知は、防災対策担当者や、災害情報を迅速に取得した地域住民又は家族等の電話により行われる。加入者宅204に着信した任意の呼信号は、宅内スプリッタ234により2分岐され、電話機21と緊急信号モデム24とにそれぞれ出力される。緊急信号モデム24によって上記呼信号は、緊急信号としてシリアル信号(デジタル)に変換されて端末装置22に伝達される。端末装置22は、上記緊急信号が到来したことをトリガとして、ONU26を通じて光回線L2を介して緊急情報配信サーバSVと接続を確立し、IPネットワークNW2を介して緊急情報配信サーバSVから所要の緊急情報を取得する。
このように構成しても、上記第3の実施形態と同様の効果を奏し、簡易なシステム構成により、緊急情報を迅速かつ確実に伝達することが可能となる。
(第5の実施形態)
図5は、この発明の第5の実施形態に係わる緊急情報伝達システムを示す構成図である。このシステムは、加入者収容局105と加入者宅205との間が、電話回線L1により接続されている。また、このシステムは、緊急詳細情報を加入者宅205に配信する緊急情報配信サーバSVを備える。この緊急情報配信サーバSVは、電話網NW1と、IPネットワークNW2とにそれぞれ接続されている。なお、同図において、前記第1の実施形態と同一部分には同一符号を付し、詳しい説明は省略する。
加入者収容局105は、交換機11と、起動信号発生ユニット17と、局内スプリッタ14と、DSLAM15とを備える。起動信号発生ユニット17は、例えば、WOM機能を用いて、加入者宅205に設置される端末装置22の電源を投入するための起動信号を発生する。WOM機能とは、パーソナル・コンピュータ等の電源がオフ状態である場合にも、パーソナル・コンピュータが備えるマザーボード側で常にマザーボード上のシリアルポートを監視し、このシリアルポートに接続された起動モデムから通知される起動信号を受けて電源を投入するものである。
加入者宅205は、電話機21と、端末装置22と、宅内スプリッタ235と、起動モデム27と、ADSLモデム25とを備える。起動モデム27は、上述したWOM機能により、加入者収容局105により送信された起動信号を宅内スプリッタ235により受信し、この起動信号をアナログ信号からシリアル信号に変換して端末装置22に出力する。
次に、以上のように構成される緊急情報伝達システムの動作について説明する。
緊急情報配信サーバSVは、上記第1の実施形態と同様に、災害対策担当者等により緊急情報通知要求を受け付けると、電話網NW1を介して加入者収容局105内の起動信号発生ユニット17に呼信号を発信する。呼信号を受信した起動信号発生ユニット17は、電話回線L1における空き周波数帯域の特定の周波数による起動信号を発信し、加入者収容局105内のマルチプレクサ12は、上記起動信号を電話回線に重畳して、緊急情報の通知先の加入者宅205に向け送信する。なお、この場合、起動信号の伝送帯域については、図5に示すように、電話による通話用の音声信号周波数帯域(0〜4kHz)とADSLが用いるデータ伝送周波数帯域(26kHz〜1100kHz)以外の周波数帯域、例えば、4〜26kHzの周波数帯域を使用する。
そして、マルチプレクサ12は、上記起動信号を電話回線に重畳し、起動信号を局内スプリッタ14に出力する。さらに、この起動信号は、局内スプリッタ14を通じて、ADSL回線に重畳されたのち、緊急情報の通知先の加入者宅205に向け送信される。電話回線L1を介して加入者宅201に到達した起動信号は、宅内スプリッタ235により起動信号が周波数分離される。
起動信号モデム27には、上記分離された起動信号が入力され、起動信号モデム27は、上記入力された起動信号をシリアル信号(デジタル)に変換して端末装置22に伝達する。端末装置22は、電源オフ状態においても起動信号の到来を常に監視しており、上記起動信号が到来したことをトリガとして電源が投入される。そして、端末装置22は、電源が投入されると、電話回線L1を介してADSLにより緊急情報配信サーバSVと接続を確立し、IPネットワークNW2を介して緊急情報配信サーバSVから所要の緊急情報を取得する。
従来から、サーバ装置から端末装置に対して情報を伝達するサーバ主導型プッシュ配信において、サーバ装置からの起動信号によってLANに接続された端末装置を起動するWOL(Wakeup On LAN)という技術が知られている。しかしながら、WOL機能によって電源オフの端末装置を起動する場合、一般的にTCP/IPプロトコルを用いて起動用パケットが送信される。TCPを使う場合、サーバ装置と各端末装置は順次独立にTCPコネクションを確立した後に、データの送受信を行うため、緊急情報の配信には時間を要する場合がある。
これに対し、上記第5の実施形態によれば、即座に起動信号が各加入者宅に対し同報されるため、加入者宅205に設けられる端末装置22の電源がオフ状態であっても、迅速に端末装置22の電源が投入される。これにより、緊急情報をより迅速かつ確実に伝達することができる。
(第6の実施形態)
図6は、この発明の第6の実施形態に係わる緊急情報伝達システムを示す構成図である。この緊急情報伝達システムは、緊急情報配信サーバSVを備え、加入者収容局106と加入者宅206との間は、電話回線L1に加えて、さらに光回線L2とによりそれぞれ接続されている。なお、同図において、前記第1及び第2の実施形態と同一部分には同一符号を付し、詳しい説明は省略する。
加入者収容局106は、交換機11と、起動信号発生ユニット17と、OLT16とを備える。OLT16は、光回線L2に接続される加入者収容局106側の終端装置であり、光信号と電気信号を相互に変換する。
また、加入者宅206は、電話機21と、端末装置22と、宅内スプリッタ236と、起動信号モデム27と、ONU26とを備える。宅内スプリッタ236は、加入者収容局106から電話回線L1を介して送信される信号から起動信号と緊急信号とを分離する。
このように構成される緊急情報伝達システムの動作について説明する。
緊急情報配信サーバSVは、上記第5の実施形態と同様に、災害対策担当者等により緊急情報通知要求を受け付けると、電話網NW1を介して加入者収容局106内の起動信号発生ユニット17に呼信号を発信する。呼信号を受信した起動信号発生ユニット17は、電話回線L1における空き周波数帯域の特定の周波数による起動信号を発信し、加入者収容局106内のマルチプレクサ12は、上記起動信号を電話回線に重畳して、緊急情報の通知先の加入者宅206に向け送信する。なお、この場合、起動信号の伝送帯域については、図6に示すように、電話による通話用の音声信号周波数帯域(0〜4kHz)以外の周波数帯域、例えば、4〜1100kHzのうちの特定の周波数帯域を使用する。
一方、加入者宅206には、電話回線L1を介して上記起動信号が到来し、宅内スプリッタ236において起動信号が分離され、起動信号モデム27に上記分離された起動信号が入力される。起動信号モデム27は、上記入力された起動信号をシリアル信号(デジタル)に変換して端末装置22に伝達する。端末装置22は、電源オフ状態においても起動信号の到来を常に監視しており、上記起動信号が到来したことをトリガとして電源が投入される。そして、端末装置22は、電源が投入されると、ONU26を通じて光回線L2を介して緊急情報配信サーバSVと接続を確立し、IPネットワークNW2を介して緊急情報配信サーバSVから所要の緊急情報を取得する。
このように構成しても、上記第5の実施形態と同様の効果を奏することができ、緊急情報伝達時に、加入者宅206に設けられる端末装置22の電源がオフ状態であっても、端末装置22の電源が投入されるため、緊急情報をより確実に伝達することができる。さらに、上記第6の実施形態の場合、端末装置22は、緊急情報配信サーバSVから光回線L2を介して緊急情報を取得するため、起動信号を広い伝送帯域を用いて送信することができる。これにより、第5の実施形態と比較すると、緊急情報をより迅速に伝達することが可能となる。
また、災害発生時には停電になる場合も多いが、第5及び第6の実施形態において、さらに、加入者宅に無停電電源装置(UPS)を設置し、停電時にも端末装置22に電力を供給できるようにしておけば、停電時においても端末装置22が緊急情報配信サーバSVから緊急情報を取得することが可能となる。
なお、この発明は上記各実施形態に限定されるものではない。例えば、上記緊急信号に緊急情報配信サーバSVにおける緊急情報配信サイトのアドレス情報等を含めるようにしても良い。また、上記緊急信号に緊急情報の概要等を含めるように構成し、加入者宅において、通知された緊急信号から緊急事態の概要を認識し、緊急事態の概要を端末装置22に提示するようにしても良い。このようにすると、緊急情報配信サーバSVにアクセスが集中して緊急情報が取得できない場合にも、津波等の避難勧告のように一刻を争う緊急情報をより迅速かつ確実に伝達することが可能となる。
要するにこの発明は、上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
この発明の第1の実施形態に係わる緊急情報伝達システムの構成図。 この発明の第2の実施形態に係わる緊急情報伝達システムの構成図。 この発明の第3の実施形態に係わる緊急情報伝達システムの構成図。 この発明の第4の実施形態に係わる緊急情報伝達システムの構成図。 この発明の第5の実施形態に係わる緊急情報伝達システムの構成図。 この発明の第6の実施形態に係わる緊急情報伝達システムの構成図。 従来の緊急情報伝達システムの構成図。
符号の説明
10x…加入者収容局、20x…加入者宅、SV…緊急情報配信サーバ、NW1…電話網、NW2…IPネットワーク、L1…電話回線、11…交換機、12…マルチプレクサ、13…緊急信号発生ユニット、14…局内スプリッタ、15…DSLAM、21…電話機、22…端末装置、23x…宅内スプリッタ、24…緊急信号モデム、25…ADSLモデム、L2…光回線、16…OLT、26…ONU、17…起動信号発生ユニット、27…起動モデム。

Claims (4)

  1. 加入者宅と前記加入者宅を収容する加入者収容局とが電話回線を介して接続され、電話網とIPネットワークとの双方に接続された緊急情報配信サーバを備え、前記加入者宅と前記加入者収容局及び前記緊急情報配信サーバとの間で緊急情報の伝達が行われる緊急情報伝達システムであって、
    前記加入者収容局は、
    前記緊急情報配信サーバから前記電話網を介して伝達された呼信号を受けて前記電話回線の空き周波数帯域の所定の周波数の緊急信号を発生する緊急信号発生手段と、
    前記緊急信号とADSLデータ信号とを前記電話回線を介して前記加入者宅との間で伝送する収容局側緊急信号伝送手段と
    を具備し、
    前記加入者宅は、
    前記緊急信号を受信し、前記ADSLデータ信号を送受信する端末装置と、
    前記加入者収容局から伝送される前記緊急信号と前記ADSLデータ信号とを分離して前記端末装置に転送する宅内緊急信号伝送手段とを具備し、
    前記端末装置は、前記緊急信号を受信したことをトリガとして、前記ADSLデータ信号によって前記IPネットワークを介して前記緊急情報配信サーバから緊急情報を取得することを特徴とする緊急情報伝達システム。
  2. 前記加入者収容局は、
    前記緊急情報配信サーバから前記電話網を介して伝達された呼信号によって、前記電話回線の空き周波数帯域の所定の周波数を有し、前記端末装置を起動する起動信号を発生する起動信号発生手段と、
    前記起動信号を前記加入者宅へ伝送する起動信号伝送手段と
    をさらに具備し、
    前記加入者宅は、
    前記加入者収容局から伝送される起動信号を受信する起動信号受信手段と、
    前記起動信号をもとに前記端末装置を起動する起動手段と
    をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の緊急情報伝達システム。
  3. 加入者宅と前記加入者宅を収容する加入者収容局とが電話回線を介して接続され、前記加入者宅と前記加入者収容局及び前記緊急情報配信サーバとの間で緊急情報の伝達が行われる緊急情報伝達システムに用いられる方法であって、
    前記加入者収容局において、
    電話網とIPネットワークとの双方に接続された緊急情報配信サーバから前記電話網を介して伝達された呼信号を受けて前記電話回線の空き周波数帯域の所定の周波数の緊急信号を発生する緊急信号発生過程と、
    前記緊急信号とADSLデータ信号とを前記電話回線を介して前記加入者宅との間で伝送する収容局側緊急信号伝送過程と
    を備え、
    前記加入者宅において、
    前記加入者収容局から伝送される前記緊急信号と前記ADSLデータ信号とを分離して当該加入者宅に設置された端末装置に転送する宅内緊急信号伝送過程を備え、
    前記端末装置において、前記緊急信号を受信したことをトリガとして、前記ADSLデータ信号によって前記IPネットワークを介して前記緊急情報配信サーバから緊急情報を取得することを特徴とする緊急情報伝達方法。
  4. 前記加入者収容局において、
    前記緊急情報配信サーバから前記電話網を介して伝達された呼信号によって、前記電話回線の空き周波数帯域の所定の周波数を有し、前記端末装置を起動する起動信号を発生する起動信号発生過程と、
    前記起動信号を前記加入者宅へ伝送する起動信号伝送過程と
    をさらに備え、
    前記加入者宅において、
    前記加入者収容局から伝送される起動信号を受信する起動信号受信過程と、
    前記起動信号をもとに前記端末装置を起動する起動過程と
    をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の緊急情報伝達方法。
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