JP2005080078A - xDSLモデム装置、これを備えている通信システム、その受電方法 - Google Patents

xDSLモデム装置、これを備えている通信システム、その受電方法 Download PDF

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裕 津守
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Abstract

【課題】 電源確保が面倒な位置に設置する場合でも、新たなケーブル布設工事を伴うことなく、VDSLモデム装置を設置できるようにする。
【解決手段】 屋外の網側VDSLモデム装置4と屋内の端末側VDSLモデム装置5は、通信データ信号や音声信号が通る引き込み銅線ケーブル10で接続されている。網側VDSLモデム装置4は、商用電源を受ける商用電源受電部512と、引き込み銅線ケーブル10を介して網側VDSLモデム装置4へ直流電力を供給する網側給電部504と、電話機7へ直流電力を供給する端末側給電部505とを有している。網側VDSLモデム装置4は、網側VDSLモデム装置4からの直流電力を受けて各電力消費部に電力を配電する受電部405と、網側VDSLモデム装置4からの直流電力とPSTN3からの直流電力とを分離するための直流遮断部406とを有している。
【選択図】 図3

Description

本発明は、一方がxDSL線に接続され、他方が他の仕様のデータ線に接続され、xDSL線からデータ線へのデータ信号及びデータ線からxDSL線へのデータ信号を変復調するxDSLモデム装置、これを備えているxDSL通信システム、その受電方法に関する。
仮に、図6に示すように、屋内の電話機7が設置されており、この電話機7が、屋内電話銅線ケーブル12、屋内引込み銅線ケーブル10及び加入者銅線ケーブル9で、PSTN(Public Switched Telephone Network:公衆電話網)3に接続されているとする。この屋内に、コンピュータ6を設置し、このコンピュータ6で高速インターネットアクセスサービスを利用するためには、屋外にメディアコンバータ13を設置し、このメディアコンバータ13とインターネットサービスプロバイダ2とを光ケーブル8で接続し、メディアコンバータ13と屋内のコンピュータ6とをLANケーブル11,11’で接続することになる。この場合、屋外のメディアコンバータ13と屋内のコンピュータ6との間のLANケーブル配線工事が必要になる。なお、屋内にメディアコンバータ13を設置した場合には、屋内のメディアコンバータ13まで光ケーブル8を布設する配線工事が必要となる。
このように、新たに高速インターネットアクセスサービスを利用しようとする場合には、ケーブルを布設する配線工事が必要で、初期投資が増加してしまう。
そこで、近年、少ない初期投資で高速データ通信を利用できるxDSL(x Digital Subscriber Line)技術が注目されている。このxDSL技術は、音声信号では使用されない高い周波数帯域に通信データを変調して、これを既存の加入者電話用銅線ケーブルに重畳させることにより、アナログ電話機による通話と、コンピュータによるデータ通信とを可能にする技術である。
このxDSL技術では、通信データを高い周波数帯域に変復調させるためにxDSLモデム装置が使用される。このxDSLモデム装置としては、例えば、端末に接続されるモデム装置と、網側に接続されるモデム装置とがあり、両モデム装置間の接続に既存の加入者電話用銅線ケーブルが使用される。この銅線ケーブルは、複数の銅線が束ねられたものであり、この銅線の一本に高周波信号が通るとき、銅線間がコンデンサとして働き、高周波信号は減衰する。このため、xDSLモデム装置間の距離には制限があり、特に、xDSLのうちで非常に高速な通信を実現するVDSL(Very high bitrate DSL)では、VDSLモデム装置間の距離が1000m程度と短い。
このように、VDSLでは、モデム装置間の距離が1000m程度に制限されているため、網側VDSLモデム装置は、例えば、電話局等に設置できず、電信柱等の屋外に設置する場合がある。また、VDSLモデム装置では、通信データの変復調のために高速な演算処理を行う必要があり、このために比較的多くの電力を消費する。したがって、VDSLモデム装置を使用する場合、屋外での電源確保が重要な点となる。
仮に、PSTNにVDSLモデム装置が接続されている場合、電話機用の電力としてPSTNから送られてくる電力をVDSLモデム装置に利用することが考えられる。しかしながら、PSTNからは、現在のVDSLモデム装置を動作せせるほどの電力が供給されない。また、将来的に、VDSLモデム装置の省電力化が図られたとしても、このVDSLモデム装置の後位にある電話機に電力を供給する必要があるため、VDSLモデム装置でこの電力を消費できない。すなわち、現在も将来も、PSTNからの電力供給は期待できない。
そこで、xDSLモデム装置の電力確保の技術として、例えば、以下の特許文献1に開示されているものがある。
この技術は、加入者電話用銅線ケーブルとしてのxDSL線を追加し、この追加のxDSL線でxDSLモデム装置に電力を供給しようという技術である。
特表2001-514461号
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、xDSLモデム装置に電力を供給するために、xDSL線を追加しなければならず、これでは、既存の加入者電話用ケーブルを利用することで、配線工事を必要としないというxDSL技術の長所がなくなってしまうという問題点がある。
本発明は、このような従来技術の問題点に着目し、電源の確保が面倒な位置に設置するような場合でも、新たな給電用ケーブル布設等による初期投資の増加をできるかぎり抑えることができるxDSLモデム装置、これを備えている通信システム、及びその受電方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するためのxDSLモデム装置は、一方がxDSL線に接続され、他方がデータ通信網に接続され、該xDSL線から該データ通信網へのデータ信号及び該データ通信網から該xDSL線へのデータ信号を変復調するxDSLモデム手段を有するxDSLモデム装置において、
前記xDSL線を介して対向側から送られてくる直流電力を受電して、前記xDSLモデム部を含む、電力消費部分に電力を供給する受電手段を備えている、ことを特徴とするものである。
ここで、前記xDSLモデム装置は、
前記xDSL線を通ってきた信号から音声信号とデータ信号とを分離し、該音声信号を公衆電話網側へ送り、該データ信号を前記データ通信網側の前記xDSLモデム部に送ると共に、該公衆電話網側からの該音声信号と前記データ通信網側からのデータ信号とを合成してxDSL網側へ送る信号分離/合成手段と、
前記公衆電話網からの直流電力と前記xDSL線からの直流電力とを分離するための直流遮断手段と、
前記公衆電話網からの前記直流電力の極性を検出する給電極性検出手段と、
前記給電極性検出手段により給電極性の反転が検出されると、該給電極性の反転を前記xDSL線を介して前記対向側へ通知する給電極性通知手段と、
前記xDSL線を介して前記対向側から直流ループ設定/解放通知を受けて、該直流ループ設定/解放を検出する直流ループ設定/解放検出手段と、
前記対向側での前記直流ループ設定/解放が検出されると、前記公衆電話網に対して直流ループ設定/解放する直流ループ設定/解放手段と、
を備えていてもよい。
このxDSLモデム装置の場合、
前記信号分離/合成手段は、予め定められた周波数未満の信号を前記音声信号として通すローパスフィルタ手段と、該予め定められた周波数以上の信号を前記データ信号として通すハイパスフィルタ手段と、を有し、
前記音声信号及び前記データ信号が通る回線中であって、前記信号分離/合成手段よりも前記xDSL線側に、該信号分離/合成手段側から順に、前記受電手段、前記網側給電極性通知手段、前記直流ループ設定/解放検出手段が設けられ、
前記音声信号が通る回線中であって、前記ローパスフィルタ手段よりも前記公衆電話網側に、該ローパスフィルタ手段側から順に、前記直流遮断手段、前記直流ループ設定/解放通知手段、前記網側給電極性検出手段が設けられていていることが好ましい。
さらに、信号分離/合成手段を有するxDSLモデム装置は、
前記網側給電極性検出手段、前記直流ループ設定/解放通知手段、前記直流遮断手段、前記信号分離/合成手段、前記受電手段、前記網側給電極性通知手段、前記直流ループ設定/解放検出手段を含む複数の内部機能手段を迂回させて、前記公衆電話網と前記xDSL線とを直接電気的に接続するバイパス手段と、
複数の前記内部機能手段の状態を監視して、複数の該内部機能手段のうちのいずれか以上が生じた場合、及び/又は前記受電手段が直流電力を受電できなくなった場合には、前記バイパス手段を動作させる監視手段と、
を備えていることが好ましい。
前記目的を達成するための他のxDSLモデム装置は、
一方がデータ通信端末に接続され、他方がxDSL線に接続され、該データ通信端末から該xDSL線へのデータ信号及び該xDSL線から該データ通信端末へのデータ信号を変復調するxDSLモデム手段を有するxDSLモデム装置において、
外部から電力を受電する受電手段と、前記受電手段が受電した電力を用いて、前記xDSL線を介して対向側に直流電力を供給する網側給電手段と、を備えていることを特徴とするものである。
ここで、前記xDSLモデム装置は、
前記xDSL線を通ってきた信号から音声信号とデータ信号とを分離し、該音声信号を電話機側へ送り、該データ信号を前記データ通信端末側の前記xDSLモデム部に送ると共に、該データ通信端末側からの該データ信号と該電話機側からの該音声信号とを合成する信号分離/合成手段と、
前記受電手段が受電した電力を用いて、前記電話機へ直流電力を供給する端末側給電手段と、
前記網側給電手段からの直流電流と前記端末側給電手段からの直流電流とを分離するための直流遮断手段と、
前記電話機での直流ループ設定/解放を検出する直流ループ設定/解放検出手段と、
前記電話機での前記直流ループ設定/解放が検出されると、該直流ループ設定/解放を前記xDSL線を介して前記対向側へ通知する直流ループ設定/解放通知手段と、
前記xDSL線を介して前記対向側からの給電極性反転の通知を受けて、該給電極性の反転を検知する給電極性検出手段と、
前記給電極性検出手段により、前記給電極性の反転が検知されると、前記端末側給電手段が前記電話機へ供給する直流電力の極性を反転させる端末側給電極性反転手段と、
を備えていてもよい。
このxDSLモデム装置の場合、
前記信号分離/合成手段は、予め定められた周波数未満の信号を前記音声信号として通すローパスフィルタ手段と、該予め定められた周波数以上の信号を前記データ信号として通すハイパスフィルタ手段と、を有し、
前記音声信号及び前記データ信号が通る回線中であって、前記信号分離/合成手段よりも前記xDSL線側に、該信号分離/合成手段側から順に、前記直流遮断手段、前記網側給電手段、前記給電極性検出手段、前記直流ループ設定/解放通知手段が設けられ、
前記音声信号が通る回線中であって、前記ローパスフィルタ手段よりも前記電話機側に、該ローパスフィルタ手段側から順に、前記端末側給電手段、前記直流ループ設定/解放検出手段、前記電話機側給電極性通知手段が設けられていることが好ましい。
さらに、信号分離/合成手段を有するxDSLモデム装置は、
前記直流ループ設定/解放通知手段、前記給電極性検出手段、前記網側給電手段、前記直流遮断手段、前記信号分離/合成手段、前記直流遮断手段、前記網側給電手段、前記給電極性検出手段、前記直流ループ設定/解放通知手段を含む複数の内部機能手段を迂回させて、前記電話機との通信線と前記xDSL線とを直接電気的に接続するバイパス手段と、
複数の前記内部機能手段の状態を監視して、複数の該内部機能手段のうちのいずれか以上が生じた場合、及び/又は前記対向側から直流電力が受電できるようになった場合には、前記バイパス手段を動作させる監視手段と、
を備えていることが好ましい。
また、前記目的を達成するためのxDSL通信システムは、
先に記載した網側のxDSLモデム装置と、後に記載した端末側のxDSLモデム装置とを備え、
前記網側のxDSLモデム装置は、前記端末側のxDSLモデム装置と前記xDSL線で接続され、該端末側のxDSLモデム装置の前記網側給電手段からの直流電流を、該xDSL線を介して、該網側のxDSLモデム装置の前記受電手段が受電する、ことを特徴とするものである。
また、前記目的を達成するためのxDSL通信システムの受電方法は、
一方がxDSL線に接続され、他方がデータ通信網に接続され、該xDSL線から該データ通信網へのデータ信号及び該データ通信網から該xDSL線へのデータ信号を変復調する網側xDSLモデム装置と、
一方がデータ通信端末に接続され、他方が前記xDSL線を介して前記網側xDSLモデム装置に接続され、該データ通信端末から該xDSL線へのデータ信号及び該xDSL線から該データ通信端末へのデータ信号を変復調する端末側xDSLモデム装置と、
を備えているxDSL通信システムの受電方法において、
前記端末xDSLモデム装置は、外部から電力を受電し、該電力を用いて、自身の電力消費部へ電力を供給すると共に、前記xDSL線を介して前記網側xDSLモデム装置に直流電力を供給し、
前記網側xDSLモデム装置は、前記端末側xDSLモデム装置から前記xDSL線を介して送られてきた直流電力を受けて、自身の電力消費部へ電力を供給する、ことを特徴とするものである。
ここで、前記網側xDSLモデム装置が公衆電話網に接続され、前記端末側xDSLモデム装置が電話機に接続され、前記xDSL線に前記データ信号の他に音声信号が通る場合には、
前記端末側xDSLモデム装置は、前記外部から受電した電力を用いて、前記電話機へ直流電力を供給し、前記網側xDSLモデム装置は、前記端末側xDSLモデム装置からの直流電力と前記公衆電話網からの直流電力とを分離する必要がある。
本発明によれば、通信データ信号や音声信号が通るxDSL線、例えば、既存の屋内引き込み銅線ケーブルを介して、屋内に設置されている端末側VDSLモデム装置から、電信柱等の屋外に設置される網側VDSLモデム装置4へ電力を供給できるので、ケーブル布設等の配線工事が不要になり、VDSL通信システムの設置費用を抑えることができる。
以下、本発明に係るxDSL通信システムの一実施形態について、図面を用いて説明する。
本実施形態のxDSL(x Digital Subscriber Line)通信システムは、VDSL(Very high bitrate DSL)通信システムで、図1に示すように、電信柱等の屋外に設置される網側VDSLモデム装置4と、この網側VDSLモデム装置4と引き込み銅線ケーブル(xDSL線)10で接続されている屋内の端末側VDSLモデム装置5とを備えている。
網側VDSLモデム装置4は、光ケーブル8により、インターネットサービスプロバイダ2(以下、ISP2)を介して、インターネット1と接続される。また、この網側VDSLモデム装置4は、加入者銅線ケーブル9を介してPSTN(Public Switched Telephone Network:公衆電話網)3にも接続されている。
端末側VDSLモデム装置5は、屋内に設置されており、同じ屋内にはコンピュータ6及びアナログ電話機7も設置されている。この端末側VDSLモデム装置b5は、このコンピュータ6とLANケーブル11を介して接続されていると共に、アナログ電話機7と屋内電話銅線ケーブル12を介して接続されている。
網側VDSLモデム装置4は、図2に示すように、lSP2から光ケーブル8を介して送受信される通信データの光信号を電気信号へ及び電気信号を光信号に変換するメディアコンバータ部401と、通信データを音声信号帯域より高い周波数で変復調するVDSLモデム部402と、音声信号帯域より高い周波数帯域の信号を通過域とするHPF403と、音声信号帯域の信号を通過域とするLPF404とを備えている。網側VDSLモデム装置4の以上の構成要素は、いずれも従来の網側VDSLモデム装置に備わっている構成要素である。また、以上の構成要素のうち、HPF403とLPF404とは、音声信号と通信データ信号とが混在している信号からそれぞれを分離すると共に、音声信号と通信データ信号とを合成するスプリッタ(信号分離/合成手段)415を構成する。
本実施形態の網側VDSLモデム装置4は、さらに、端末側VDSLモデム装置5から給電される電力を受け網側VDSLモデム装置4自身が動作するための電力を発生させる受電部405と、PSTN3から供給される直流電力と端末側モデム装置b5から給電される直流電力とを分離するための直流遮断部406と、PSTN3からの直流電力の極性を検出する第1給電極性検出部407と、端末側VDSLモデム装置5からの直流電力の給電極性を検出する第2給電極性検出部(直流ループ設定/解放検出手段)409と、第2給電極性検出部409が給電極性の反転/正転を検出すると直流ループを設定又は解放してPSTN3に着呼応答又は呼解放を通知する第1直流ループ設定部(直流ループ設定/解放手段)410と、第1給電極性検出部407が給電極性の反転/正転を検知すると端末側VDSL装置b5に給電極性の反転/正転を通知するために直流ループを設定又は解放する第2直流ループ設定部(給電極性通知手段)408と、以上の各内部機能ブロックが故障などで動作不能に陥った場合に屋内引込み銅線ケーブル10(TEL7)を加入者銅線ケーブル9(PSTN3)に直接接続するために内部機能ブロックを通過しないようにするバイパス部411と、内部機能ブロックの動作を監視して内部機能ブロックの故障時にはバイバス部411によるバイパス機能を機能させ、内部機能ブロックの故障復旧時にはバイパス機能を解除させる監視部412と、を備えている。
また、端末側VDSLモデム装置5は、コンピュータ6からLANケーブル11を介して送受信される通信データを音声信号帯域より高い周波数で変復調するVDSLモデム部501と、音声信号帯域より高い周波数帯域の信号を通過域とするHPF502と、音声周波数帯域の信号を通過域とするLPF503とを備えている。端末側VDSLモデム装置b5の以上の構成要素は、いずれも従来の端末側VDSLモデム装置に備わっている構成要素である。また、以上の構成要素のうち、HPF503とLPF504とは、音声信号と通信データ信号とが混在している信号からそれぞれを分離すると共に、音声信号と通信データ信号とを合成するスプリッタ(信号分離/合成手段)515を構成する。
本実施形態の端末側VDSLモデム装置5は、さらに、屋内引込み銅線ケーブル10を介して網側VDSLモデム装置a4へ直流電力を供給する網側給電部504と、屋内電話銅線ケーブル12を介しアナログ電話機7へ直流電力を供給する端末側給電部505と、網側給電部504からの直流電力と端末側給電部505からの直流電力とを分離するための直流遮断部506と、網側VDSLモデム装置4が直流ループを設定又は解放したことを検出する第1直流ループ検出部(給電極性検出手段)507と、電話機7での直流ループの設定又は解放を検出する第2直流ループ検出部(直流ループ設定/解放検出手段)509と、電話機7での直流ループの設定又は解放が検出されると網側VDSLモデム装置4へ供給する直流電力を反転/正転させる第1給電極性反転部(直流ループ設定/解放通知手段)510と、第1直流ループ検出部507で直流ループの設定又は解放が検出されると電話機7への直流電力の極性を反転/正転させる第2給電極性反転部(端末側給電極性反転手段)508と、以上の各内部機能ブロックが故障などで動作不能に陥った場合に屋内電話銅線ケーブル12(TEL7)を屋内引込み銅線ケーブル10(PSTN3)に直接接続するために内部機能ブロックを通過しないようにするバイパス部511と、内部機能ブロックの動作を監視して内部機能ブロックの故障時にはバイバス部511によるバイパス機能を機能させ、内部機能ブロックの故障復旧時にはバイパス機能を解除させる監視部513と、商用電源から電力の供給を受けて各給電部504,505を含む電力消費部分に電力を供給する商用電源受電部512と、を備えている。
なお、加入者銅線ケーブル9、引き込み銅線ケーブル10、屋内電話銅線ケーブル12は、いずれも、直流電流を通すことができるように、2本の銅線を有して構成されている。また、網側VDSLモデム装置4及び端末側VDSLモデム装置5も、網側から端末側へ2本の銅線が設けられている。網側VDSLモデム装置4の第1直流ループ設定部410、第2直流ループ設定部408、端末側VDSLモデム装置5の第1電極性反転部510、第2給電極性反転部508は、前述の2本の銅線間を相互に接続するスイッチ回路で構成されている。網側VDSLモデム装置4の直流遮断部406及び端末側VDSLモデム装置5の直流遮断部506は、いずれも、直流成分を遮断するものの、交流成分を通過させるコンデンサを有して構成されている。また、網側VDSLモデム装置4の受電部405は、極性の異なる直流電力が供給されても、常に同じ極性の直流電力を得られるように、例えば、ホーイストンブリッジ回路又はこれと等価な回路を有して構成されている。
次に、図3を用いて、本実施形態のVDSL通信システムの受電の仕組みについて説明する。
本実施形態のVDSL通信システムは、基本的に屋内の商用電源を利用する。すなわち、屋内の端末側VDSLモデム装置5のみならず、屋外の網側VDSLモデム装置4も屋内の商用電源を利用する。具体的には、屋内の端末側VDSLモデム装置5は、屋内の商用電源からの電力を商用電源受電部512で受ける。端末側VDSLモデム装置5の各内部機能ブロックは、基本的に、この商用電源受電部512から供給される電力により動作する。また、商用電源受電部512で受電された電力は、網側給電部504及び端末側給電部505にも供給される。
端末側VDSLモデム装置5の網側給電部504は、商用電源受電部512から受けた電力を網側VDSLモデム装置4に供給する直流電力に変換し、この直流電力を屋内引込み銅線ケーブル(xDSL線)10を介して網側VDSLモデム装置4へ給電する。これにより、商用電源を受電することが困難な屋外の網側VDSLモデム装置4は、電力を得ることができる。なお、端末側VDSLモデム装置5から網側VDSLモデム装置4への給電は、後述の呼制御動作中や通話中にも行われている。網側VDSLモデム装置4の受電部405は、この端末側VDSLモデム装置5からの直流電力を受けて、網側VDSLモデム装置4内の各電力消費部へ配電する。また、端末側VDSLモデム装置5の端末側給電部505は、商用電源受電部512から受けた電力を、アナログ電話機7に供給する直流電力に変換し、この直流電力を屋内電話銅線ケーブル12を介してアナログ電話機7へ給電する。アナログ電話機7は、本来、PSTN3から受けるべき電力を、この端末側VDSLモデム装置5から受けて動作する。
ところで、本実施形態のVDSL通信システムで、網側VDSLモデム装置4がPSTN3に接続されておらず、端末側VDSLモデム装置5がアナログ電話機7に接続されていない場合、さらに、各VDSLモデム装置4,5にスプリッタ415,515が設けられておらず、音声信号を扱わず、専ら通信データ信号のみを扱う場合には、網側VDSLモデム装置4は、直流遮断部406等が不要で、受電部405が搭載されていればよく、端末側VDSLモデム装置5は、直流遮断部506や端末側給電部505等が不要で、網側給電部504が搭載されていればよい。
しかし、本実施形態のように、網側VDSL4がPSTN3に接続されている場合には、PSTN3から給電されるため、このPSTN3からの直流電力と端末側VDSL5からの直流電力とが衝突しまう。そこで、網側VDSLモデム装置4には、PSTN3からの直流電力と端末側VDSLモデム装置5からの直流電力とを分離するために直流遮断部406が実装されている。この直流遮断部406により、PSTN3からの直流電力が遮断されると、端末側VDSLモデム装置5の後位にアナログ電話機7が接続されている場合、PSTN3からアナログ電話機7への電力供給がなされなくなるため、その代替給電のために、端末側VDSLモデム装置5は、端末側給電部505を実装している。端末側VDSLモデム装置5は、この端末側給電部505と共に網側給電部504を実装しているため、両給電部504,505からの直流電力を分離する目的で直流遮断部506も実装している。
ここで、本実施形態のVDSL通信システムでのPSTN3とアナログ電話機7との間の呼制御動作を説明する前に、各VDSLモデム装置4,5が介在することなく、PSTN3とアナログ電話機7とが銅線ケーブルで直接接続されている場合の呼制御動作について、図4を用いて説明する。
着呼が発生すると、PSTN3は、給電極性を反転させて、電話機7に着呼を通知する(ステップ00)。電話機7は、この着呼を受けた後、利用者のオフフックにより応答が確認されると、直流ループを設定して、PSTN3に応答を通知する(ステップ01)。
通話・通信中を経て、利用者がオンフックすると、電話機7は、このオンフックにより、直流ループを解放して、PSTN3に切断を通知する(ステップ03)。切断の通知を受けたPSTN3は、給電極性を正転し、呼が解放されたことを電話機7に通知する(ステップ04)。発呼の制御においても、以上と基本的に同様に実施される。
このように、アナログ電話機7の呼制御では、給電極性の反転や直流ループの設定で、対向側に制御内容を通知する。しかしながら、本実施形態では、図3を用いて説明したように、網側VDSLモデム装置4及び端末側VDSLモデム装置5の各々に、直流遮断部406,506が設けられているため、PSTN3の給電極性の反転/正転を電話機7が直接認識できず、さらに、電話機7の直流ループ設定/解放も、PSTN3が直接認識できない。
そこで、本実施形態では、図5のシーケンス図に示す手順で呼制御を実現している。
呼が発生すると、PSTN3は、給電極性を反転させる(ステップ00)。網側VDSLモデム装置4の第1給電極性検出部407は、この給電極性の反転を検出し、第2直流ループ設定部408にその旨を通知する(ステップ10a)。第2直流ループ設定部(給電極性通知手段)408は、この通知を受けると、端末側VDSLモデム装置5に対して直流ループを設定して、端末側VDSLモデム装置5に給電極性の反転を通知する(ステップ10)。端末側VDSLモデム装置5の第1直流ループ検出部(給電極性検出手段)507は、網側VDSLモデム装置4で直流ループが設定されたことを検出して、網側VDSLモデム装置4への給電極性が反転したことを認識し、その旨を第2給電極性反転部508に通知する(ステップ20a)。第2給電極性反転部(端末側給電極性反転手段)508は、この通知を受けると、アナログ電話機7に対する給電極性を反転させる(ステップ20)。この結果、PSTN3での給電極性の反転による着呼が、アナログ電話機7に伝わる。
電話機7は、この着呼を受けた後、利用者のオフフックにより応答が確認されると、直流ループを設定して、応答を通知する(ステップ01)。電話機7での直流ループの設定は、端末側VDSLモデム装置5の第2直流ループ検出部(直流ループ設定/解放検出手段)509で検出され、その旨が第1給電極性反転部510へ通知される(ステップ21a)。第1給電極性反転部(直流ループ設定/解放通知手段)510は、この通知を受けると、網側VDSLモデム装置5への給電極性を反転させて、電話機7での直流ループ設定を通知する(ステップ21)。網側VDSLモデム装置4の第2給電極性検出部(直流ループ設定/解放検出手段)409は、端末側VDSLモデム装置5からの給電極性が反転すると、これを検出して、その旨を第1直流ループ設定部410に通知する(ステップ11a)。第1直流ループ設定部410(直流ループ設定/解放手段)は、この通知を受けて、PSTN3に対して直流ループを設定する(ステップ11)。この結果、電話機7での直流ループ設定による応答が、PSTN3に伝わる。
通話・通信中を経て、利用者がオンフックすると、電話機7は、このオンフックにより、直流ループを解放して、切断を通知する(ステップ03)。電話機7での直流ループの解放は、端末側VDSLモデム装置5の第2直流ループ検出部(直流ループ設定/解放検出手段)509で検出され、その旨が第1給電極性反転部510へ通知される(ステップ22a)。第1給電極性反転部(直流ループ設定/解放通知手段)510は、この通知を受けると、網側VDSLモデム装置5への給電極性を正転させて、電話機7での直流ループ解放を通知する(ステップ22)。網側VDSLモデム装置4の第2給電極性検出部(直流ループ設定/解放検出手段)409は、端末側VDSLモデム装置5からの給電極性が正転すると、これを検出して、その旨を第1直流ループ設定部410に通知する(ステップ12a)。第1直流ループ設定部410(直流ループ設定/解放手段)は、この通知を受けて、PSTN3に対する直流ループを解放する(ステップ12)。この結果、電話機7での直流ループ解放による切断が、PSTN3に伝わる。
切断の通知を受けたPSTN3は、給電極性を正転し、呼が解放されたことを電話機7に通知する(ステップ04)。網側VDSLモデム装置4の第1給電極性検出部407は、この給電極性の正転を検出し、第2直流ループ設定部408にその旨を通知する(ステップ13a)。第2直流ループ設定部(給電極性通知手段)408は、この通知を受けると、端末側VDSLモデム装置5に対する直流ループを解放して、端末側VDSLモデム装置5に給電極性の正転を通知する(ステップ13)。端末側VDSLモデム装置5の第1直流ループ検出部(給電極性検出手段)507は、網側VDSLモデム装置4で直流ループが解放されたことを検出して、網側VDSLモデム装置4への給電極性が正転したことを認識し、その旨を第2給電極性反転部508に通知する(ステップ23a)。第2給電極性反転部(端末側給電極性反転手段)508は、この通知を受けると、アナログ電話機7に対する給電極性を正転させる(ステップ23)。この結果、PSTN3での給電極性の正転による呼解放が、アナログ電話機7に伝わる。
なお、電話機7からの直流ループ設定/解放によるPSTN3への発呼通知、この発行通知に対するPSTN3での給電極性の反転/正転による電話機7への応答通知も、以上と同様に実施される。
次に、網側VDSLモデム装置4や端末側VDSLモデム装置5に異常が生じた場合の動作について説明する。
網側VDSLモデム装置4の監視部412は、網側VDSLモデム装置4内の内部機能ブロックや加入者銅線ケーブル9及び引き込み銅線ケーブル10の状態を監視している。仮に、端末側VDSLモデム装置5から直流電力の供給が断たれるか、及び/又は、内部機能ブロックに支障をきたした場合には、これらを検知して、バイパス部411に異常があった旨を通知する。バイパス部411は、この通知を受けると、バイパス機能を機能させて、加入者銅線ケーブル9と引き込み銅線ケーブル10とを直接接続させ、信号が内部機能ブロックを通過しないようにする。この結果、端末側VDSLモデム装置5から直流電力の供給が断たれるか、又は、内部機能ブロックに支障をきたした場合でも、PSTN3と電話機7との間の音声信号や呼制御信号は、網側VDSLモデム装置4を通過することができ、電話機7による通話を確保できる。
以上のバイパス状態で、内部機能ブロックの支障が解消した場合、又は、内部機能ブロックの支障は生じなかったものの、端末側VDSLモデム装置5から直流電力の供給が断たれている場合、監視部412は、加入者銅線ケーブル9を監視して、この加入者銅線ケーブル9が未使用状態であると判断されるときに限り、バイパス部411にバイパス状態と通常状態(第1給電極性検出部407や受電部405等を音声信号等が通過できる状態)との切替を周期的に繰り返して実行させる。そして、監視部412は、通常状態になっているときに、受電部405で、端末側VDSLモデム装置5からの直流電力の供給が受けられていることを確認すると、正常な状態に戻ったと判断して、バイパス部411に、バイパス状態に切り替えることなく通常状態を維持させる。この結果、網側VDSLモデム装置4は、正常状態に復旧したことになる。なお、加入者銅線ケーブル9が未使用状態であるか否かは、PSTN3からの給電極性が正転で、且つ解放電圧(例えば、40v以上)が検出されることで、判断できる。
端末側VDSLモデム装置5の監視部513は、端末側VDSLモデム装置5内の内部機能ブロックや引き込み銅線ケーブル10の状態を監視している。仮に、内部機能ブロックに支障をきたしているか、又は、網側VDSLモデム装置4がバイパス状態で、このモデム装置4を介してPSTN3からの直流電力がきている場合には、これらを検知して、バイパス部511に異常があった旨を通知する。バイパス部511は、この通知を受けると、バイパス機能を機能させて、引き込み銅線ケーブル10と屋内電話銅線ケーブル12とを直接接続させ、信号が内部機能ブロックを通過しないようにする。この結果、内部機能ブロックに支障をきたしているか、又は、網側VDSLモデム装置4がバイパス状態である場合でも、PSTN3と電話機7との間の音声信号や呼制御信号は、端末側VDSLモデム装置5を通過することができ、電話機7による通話を確保できる。
以上のバイパス状態で、内部機能ブロックの支障が解消した場合、又は、内部機能ブロックの支障は生じなかったものの、網側VDSLモデム装置4がバイパス状態で、このモデム装置4を介してPSTN3からの直流電力がきている場合、監視部513は、引き込み銅線ケーブル10を監視して、この引き込み銅線ケーブル10から直流電力が検出されなくなると、正常な状態に戻ったと判断して、バイパス部411に、バイパス状態から通常状態に切り替える。この結果、端末側VDSLモデム装置5は、正常状態に復旧したことになる。
以上、本実施形態では、通信データ信号や音声信号が通るVDSL線、つまり、既存の屋内引き込み銅線ケーブル10を介して、屋内に設置されている端末側VDSLモデム装置5から、電信柱等の屋外に設置される網側VDSLモデム装置4へ電力を供給できるので、ケーブル布設等の配線工事が不要になり、VDSL通信システムの設置費用を抑えることができる。
また、本実施形態では、各VDSLモデム装置4,5の内部機能ブロックに支障がきたしても、バイパス部411,511が設けられているので、電話7による通話を確保することができる。
なお、以上の実施形態は、公衆電話網と電話機とを接続するケーブルを利用したVDSL通信システムであるが、ISDN回線とターミナルアダプタとを接続するケーブルを利用したVDSL通信システムに本発明も適用してもよい。
また、以上の実施形態は、xDSL通信システムのうちのVDSL通信システムであるが、他のxDSL通信システム、例えば、ADSL通信システムに本発明を適用してもよい。
本発明に係る一実施形態におけるVDSL通信システムの構成を示す説明図である。 本発明に係る一実施形態におけるVDSLモデム装置の機能ブロック図である。 本発明に係る一実施形態におけるVDSL通信システムの受電システムを示す説明図である。 公衆電話網と電話機との間での呼制御手順を示すシーケンス図である。 本発明に係る一実施形態におけるVDSL通信システムにおける呼制御手順を示すシーケンス図である。 従来の電話による通話とコンピュータによるデータ通信とを実現するための通信システムを示す説明図である。
符号の説明
2:ISP、3:PSTN、4:網側VDSLモデム装置、5:端末側VDSLモデム装置、6:コンピュータ、7:アナログ電話機、8:光ケーブル、9:加入者銅線ケーブル、10:引き込み銅線ケーブル、10:LANケーブル、11:屋内電話銅線ケーブル、401:メディアコンバータ、402,501:VDSLモデム部、403,502:HPF、404,503:LPF、405:受電部、406,506:直流遮断部、407:第1給電極性検出部、408:第2直流ループ設定部、409:第2給電極性検出部、410:第1直流ループ設定部、411,511:バイパス部、412,513:監視部、415,515:スプリッタ、504:網側給電部、505:端末側給電部、507:第1直流ループ検出部、508:第2給電極性反転部、509:第2直流ループ検出部、510:第1給電極性反転部、512:商用電源受電部。

Claims (9)

  1. 一方がxDSL線に接続され、他方がデータ通信網に接続され、該xDSL線から該データ通信網へのデータ信号及び該データ通信網から該xDSL線へのデータ信号を変復調するxDSLモデム手段を有するxDSLモデム装置において、
    前記xDSL線を介して対向側から送られてくる直流電力を受電して、前記xDSLモデム部を含む、電力消費部分に電力を供給する受電手段を備えている、
    ことを特徴とするxDSLモデム装置。
  2. 請求項1に記載のxDSLモデム装置において、
    前記xDSL線を通ってきた信号から音声信号とデータ信号とを分離し、該音声信号を公衆電話網側へ送り、該データ信号を前記データ通信網側の前記xDSLモデム部に送ると共に、該公衆電話網側からの該音声信号と前記データ通信網側からのデータ信号とを合成してxDSL網側へ送る信号分離/合成手段と、
    前記公衆電話網からの直流電力と前記xDSL線からの直流電力とを分離するための直流遮断手段と、
    前記公衆電話網からの前記直流電力の極性を検出する給電極性検出手段と、
    前記給電極性検出手段により給電極性の反転が検出されると、該給電極性の反転を前記xDSL線を介して前記対向側へ通知する給電極性通知手段と、
    前記xDSL線を介して前記対向側から直流ループ設定/解放通知を受けて、該直流ループ設定/解放を検出する直流ループ設定/解放検出手段と、
    前記対向側での前記直流ループ設定/解放が検出されると、前記公衆電話網に対して直流ループ設定/解放する直流ループ設定/解放手段と、
    を備えていることを特徴とするxDSLモデム装置。
  3. 請求項2に記載のxDSLモデム装置において、
    前記網側給電極性検出手段、前記直流ループ設定/解放通知手段、前記直流遮断手段、前記信号分離/合成手段、前記受電手段、前記網側給電極性通知手段、前記直流ループ設定/解放検出手段を含む複数の内部機能手段を迂回させて、前記公衆電話網と前記xDSL線とを直接電気的に接続するバイパス手段と、
    複数の前記内部機能手段の状態を監視して、複数の該内部機能手段のうちのいずれか以上が生じた場合、及び/又は前記受電手段が直流電力を受電できなくなった場合には、前記バイパス手段を動作させる監視手段と、
    を備えていることを特徴とするxDSLモデム装置。
  4. 一方がデータ通信端末に接続され、他方がxDSL線に接続され、該データ通信端末から該xDSL線へのデータ信号及び該xDSL線から該データ通信端末へのデータ信号を変復調するxDSLモデム手段を有するxDSLモデム装置において、
    外部から電力を受電する受電手段と、
    前記受電手段が受電した電力を用いて、前記xDSL線を介して対向側に直流電力を供給する網側給電手段と、
    を備えていることを特徴とするxDSLモデム装置。
  5. 請求項4に記載のxDSLモデム装置において、
    前記xDSL線を通ってきた信号から音声信号とデータ信号とを分離し、該音声信号を電話機側へ送り、該データ信号を前記データ通信端末側の前記xDSLモデム部に送ると共に、該データ通信端末側からの該データ信号と該電話機側からの該音声信号とを合成する信号分離/合成手段と、
    前記受電手段が受電した電力を用いて、前記電話機へ直流電力を供給する端末側給電手段と、
    前記網側給電手段からの直流電流と前記端末側給電手段からの直流電流とを分離するための直流遮断手段と、
    前記電話機での直流ループ設定/解放を検出する直流ループ設定/解放検出手段と、
    前記電話機での前記直流ループ設定/解放が検出されると、該直流ループ設定/解放を前記xDSL線を介して前記対向側へ通知する直流ループ設定/解放通知手段と、
    前記xDSL線を介して前記対向側からの給電極性反転の通知を受けて、該給電極性の反転を検知する給電極性検出手段と、
    前記給電極性検出手段により、前記給電極性の反転が検知されると、前記端末側給電手段が前記電話機へ供給する直流電力の極性を反転させる端末側給電極性反転手段と、
    を備えていることを特徴とするxDSLモデム装置。
  6. 請求項5に記載のxDSLモデム装置において、
    前記直流ループ設定/解放通知手段、前記給電極性検出手段、前記網側給電手段、前記直流遮断手段、前記信号分離/合成手段、前記直流遮断手段、前記網側給電手段、前記給電極性検出手段、前記直流ループ設定/解放通知手段を含む複数の内部機能手段を迂回させて、前記電話機との通信線と前記xDSL線とを直接電気的に接続するバイパス手段と、
    複数の前記内部機能手段の状態を監視して、複数の該内部機能手段のうちのいずれか以上が生じた場合、及び/又は前記対向側から直流電力が受電できるようになった場合には、前記バイパス手段を動作させる監視手段と、
    を備えていることを特徴とするxDSLモデム装置。
  7. 請求項1から3のいずれか一項に記載の網側のxDSLモデム装置と、
    請求項4から6のいずれか一項に記載の端末側のxDSLモデム装置と、
    を備え、
    前記網側のxDSLモデム装置は、前記端末側のxDSLモデム装置と前記xDSL線で接続され、該端末側のxDSLモデム装置の前記網側給電手段からの直流電流を、該xDSL線を介して、該網側のxDSLモデム装置の前記受電手段が受電する、
    ことを特徴とするxDSL通信システム。
  8. 一方がxDSL線に接続され、他方がデータ通信網に接続され、該xDSL線から該データ通信網へのデータ信号及び該データ通信網から該xDSL線へのデータ信号を変復調する網側xDSLモデム装置と、
    一方がデータ通信端末に接続され、他方が前記xDSL線を介して前記網側xDSLモデム装置に接続され、該データ通信端末から該xDSL線へのデータ信号及び該xDSL線から該データ通信端末へのデータ信号を変復調する端末側xDSLモデム装置と、
    を備えているxDSL通信システムの受電方法において、
    前記端末xDSLモデム装置は、外部から電力を受電し、該電力を用いて、自身の電力消費部へ電力を供給すると共に、前記xDSL線を介して前記網側xDSLモデム装置に直流電力を供給し、
    前記網側xDSLモデム装置は、前記端末側xDSLモデム装置から前記xDSL線を介して送られてきた直流電力を受けて、自身の電力消費部へ電力を供給する、
    ことを特徴とするxDSL通信システムの受電方法。
  9. 請求項8に記載のxDSL通信システムの受電方法において、
    前記網側xDSLモデム装置が公衆電話網に接続され、前記端末側xDSLモデム装置が電話機に接続され、前記xDSL線に前記データ信号の他に音声信号が通る場合、
    前記端末側xDSLモデム装置は、前記外部から受電した電力を用いて、前記電話機へ直流電力を供給し、
    前記網側xDSLモデム装置は、前記端末側xDSLモデム装置からの直流電力と前記公衆電話網からの直流電力とを分離する、
    ことを特徴とするxDSL通信システムの受電方法。
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JP2006308150A (ja) * 2005-04-27 2006-11-09 Hitachi Ltd 空気調和機システム
JP2016532397A (ja) * 2013-09-03 2016-10-13 アルカテル−ルーセント リバース電力供給式送信装置

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