JP2005176278A - 回線接続装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 既に加入者宅に設置されている通信装置ならびに宅内の配線を置換することなく、ホームセキュリティ装置など、重要度が高い重要情報を送受する装置と、PPPoEを用いて情報を送受する当該通信装置とを接続することができる回線接続装置を提供する。
【解決手段】 本発明に係る回線接続装置100は、xDSLを用いて、メタリック回線10を接続する第1の接続部と、xDSLを用いて、通常情報を送受するブロードバンドルータ60と接続される宅内配線65を接続する第2の接続部と、通常情報と重要度の異なる重要情報を送受するホームセキュリティ装置50を接続する重要通信装置接続部と、メタリック回線10を介して送受される通常情報及び重要情報を中継する中継部と、独立したPPPoE層の通信セッションをメタリック回線10上に設定するとともに、当該通信セッションを用いて重要情報を送受するルータ機能部とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、通信回線と、ホームセキュリティ装置など、重要度が高い重要情報を送受する装置とを接続する回線接続装置に関する。
住宅への侵入や、当該住宅での火災の発生などを遠隔監視するサービス、いわゆる警備サービスの提供を受ける場合、遠隔監視の対象となる住宅やマンションなど(以下、単に住宅という)には、侵入や火災を検知するセンサーなどと接続されるホームセキュリティ装置が設置される。
このようなホームセキュリティ装置は、当該住宅に引き込まれている通信回線である加入者回線に接続され、例えば、ISDN(総合ディジタル通信網)を経由して警備会社のセンタに設置されるセンタ装置と情報を送受する。
また、当該加入者回線には、当該住宅において利用される電話端末、パーソナルコンピュータ(PC)及びディジタル回線終端装置(DSU)などの通信装置が、既に接続されていることが一般的である。
そこで、ホームセキュリティ装置が送受する情報(以下、「重要情報」という)を確実に伝送するとともに、ホームセキュリティ装置が設置される住宅において既に加入者回線に接続されている通信装置や、加入者回線と通信装置とを接続する配線(宅内配線)の置換を回避することを目的として、当該通信回線と通信装置との間に挿入すること(割り込ませること)ができる回線接続装置が提供されている(例えば、特許文献1)。
図11は、このような回線接続装置を含む接続構成を示している。同図に示すように、通信サービスの加入者の住宅である加入者宅1cでは、メタリック線によって構成される加入者回線であるメタリック回線10に回線接続装置75が接続される。メタリック回線10は、ISDN450を構成する交換機240が設置される交換局2まで敷設されている。
また、回線接続装置75には、加入者宅1cに設置される侵入や火災を検知するセンサー(不図示)などの情報をセンタ装置500に送信するとともに、センタ装置500から制御情報などを受信するホームセキュリティ装置50と、DSU74とが接続される。さらに、DSU74には、PC71及び電話端末80が接続される。
すなわち、ISDN450との接続(U点)インターフェースを具備する回線接続装置75が、メタリック回線10とDSU74との間に挿入されるため、ホームセキュリティ装置50を加入者宅1cに設置するに際して、DSU74の置換や、メタリック回線10とDSU74とを接続していた宅内配線の引き替えを行う必要がない。
さらに、ホームセキュリティ装置50は、回線接続装置75に直接接続されるため、DSU74の故障などにかかわらず、センタ装置500と通信を行うことができる。したがって、回線接続装置75を用いれば、DSU74の配下にホームセキュリティ装置50が接続される場合と比較して、ホームセキュリティ装置50が送受する重要情報をより確実に伝送することができる。
特開平11−331415号公報(第3−4頁、第2図)
ところで、近年、加入者回線を介して高速なディジタル伝送を行う技術、いわゆる、xDSL(x Digital Subscriber Line)技術や、通信サービスの加入者宅までを光ファイバで接続する光ファイバ加入者回線が実現され、インターネットなどのIP網を介した高速な通信、いわゆるブロードバンド通信が行える環境が整ってきている。
そこで、ブロードバンド通信に対応するとともに、加入者回線と、加入者宅内に既に設置されている通信装置(例えば、PCやルータ)との間に挿入でき、ホームセキュリティ装置など、重要度の高い重要情報を送受する装置を接続することができる回線接続装置を提供することが考えられる。
しかしながら、ブロードバンド通信に対応する回線接続装置を提供する場合、上述した、ISDNと接続される回線接続装置(回線接続装置75)のように、ホームセキュリティ装置向けの信号と、PCなどの通信装置向けの信号とを単純に振り分けるような手法を用いることができないという問題があった。
具体的には、加入者回線を介して接続されるIP網へのアクセス認証などのために用いられるPPP(Point-to-Point Protocol)を、Ethernet(登録商標)上において利用するための通信プロトコルであるPPPoE(PPP over Ethernet、IETF RFC2516)層の通信セッションは、ホームセキュリティ装置が送受する重要情報を確実に伝送するために、ホームセキュリティ装置向けと、PCなどの通信装置向けとで、別個にすることが望ましい。すなわち、ホームセキュリティ装置向けのPPPoE層の通信セッションは、回線接続装置において終端しなければならない一方、PCなど、通信装置向けのPPPoE層の通信セッションは、回線接続装置においては終端せずにPCなどに中継する必要がある。
しかしながら、回線接続装置において、ホームセキュリティ装置向けのPPPoE層の通信セッションを終端するためにPPPoE層の処理を実行すると、通信装置向けのPPPoE層の通信セッションも終端されてしまうという問題があった。
そこで、本発明は、以上の点に鑑みてなされたもので、既に加入者宅に設置されている通信装置ならびに宅内の配線を置換することなく、ホームセキュリティ装置など、重要度が高い重要情報を送受する装置と、PPPoEを用いて情報を送受する当該通信装置とを接続することができる回線接続装置を提供することをその目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、所定の接続インターフェースを用いて、第1の通信回線を接続する第1の接続部と、前記所定の接続インターフェースと同一の接続インターフェースを用いて、通常情報を送受する通常通信装置と接続される第2の通信回線を接続する第2の接続部と、前記通常情報と重要度の異なる重要情報を送受する重要通信装置を接続する重要通信装置接続部と、前記第1の通信回線を介して送受される前記通常情報及び前記重要情報を中継する中継部と、前記中継部を介して、独立したPPPoE層の通信セッションを前記第1の通信回線上に設定するとともに、前記通信セッションを用いて前記重要情報を送受するルータ機能部と、前記ルータ機能部の動作を制御及び監視する主制御部とを備える回線接続装置であることを要旨とする。
かかる特徴によれば、ルータ機能部が、重要通信装置、例えば、ホームセキュリティ装置などが送受する重要情報のために、中継部を介して独立したPPPoE層の通信セッションを通信回線上に設定し、当該通信セッションを用いて重要情報を送受する。一方、中継部は、通常通信装置、例えば、加入者が利用するPCやルータなどが送受する通常情報と、ホームセキュリティ装置などが送受する重要情報とを、PPPoE層以上の通信プロトコルに関与することなく中継する。
すなわち、かかる特徴によれば、ホームセキュリティ装置が回線接続装置に直接接続され、かつ独立したPPPoE層の通信セッションを用いて重要情報が送受されるため、ホームセキュリティ装置がルータの配下などに接続される場合と比較して、より確実にセンタ装置と重要情報を送受することができる。
また、かかる特徴によれば、第1の通信回線を接続する接続インターフェース(例えば、xDSLモデム)と同一の接続インターフェースが、第2の接続部においても用いられるため、回線接続装置を導入するに際して、それまで当該通信回線(加入者回線)と接続されていたルータなど、或いはルータなどに実装されている接続インターフェースを置換する必要がない。
さらに、かかる特徴によれば、回線接続装置を導入する以前に、通信回線とルータなどとを接続するために用いられていた宅内配線をそのまま流用することができる。例えば、当該宅内配線を回線接続装置の第2の接続部に接続し、通信回線を第1の接続部に接続すればよい。
つまり、本発明に係る回線接続装置によれば、既に設置されているPCやルータと通信回線との間に、当該回線接続装置を割り込ませるだけの簡単な設置作業によって、ホームセキュリティ装置を導入することができる。
特に、宅内配線の変更や、PCやルータに実装されている接続インターフェースの置換には相応の費用が発生するため、ホームセキュリティ装置の導入費用を上昇させる要因となっていたが、本発明に係る回線接続装置によれば、上述したように、設置作業が簡易なこと、及び導入費用が抑制されることによって、ホームセキュリティ装置の導入を促進することができる。
本発明の第2の特徴は、前記主制御部が、前記第1の接続部における送信ビットレートを、前記第2の接続部における受信ビットレートに応じて、または前記第2の接続部における送信ビットレートを、前記第1の接続部における受信ビットレートに応じて変化させることを要旨とする。
かかる特徴によれば、第1の通信回線と第2の通信回線とにおいて、送受信ビットレートの差異に起因するパケットのオーバーフローやアンダーフローを抑制することができる。
本発明の第3の特徴は、本発明の第1または第2の特徴において、前記中継部が、前記通常情報及び前記重要情報に付加されているMACアドレスに基づいて、前記通常情報または前記重要情報を、前記第1の接続部、前記第2の接続部または前記ルータ機能部の何れかに中継することを要旨とする。
かかる特徴によれば、中継部が、PCなどが送受する通常情報と、ホームセキュリティ装置などが送受する重要情報とを、MACアドレスに基づいて、特定の中継先のみに中継するため、当該情報が送信先以外に中継されることによって、情報のセキュリティが低下することを防止することができる。
本発明の第4の特徴は、本発明の第1または第3の特徴において、前記中継部による前記通常情報の中継を強制的に切断する強制切断部をさらに備え、前記主制御部が、前記ルータ機能部が前記通信セッションを設定できない場合、前記強制切断部に前記通常情報の中継を切断させることを要旨とする。
かかる特徴によれば、中継部によって中継される通常情報の送受のために、既に第1の通信回線を介して接続されるIP網側で許容される数のPPPoE層の通信セッションが設定されている場合など、ルータ機能部が、PPPoE層の通信セッションを設定できない場合、強制切断部によって、通常情報を送受するために設定されたPPPoE層の通信セッションが切断されるため、重要情報を送受するPPPoE層の通信セッションをPCなどに優先して確保することができる。
本発明の第5の特徴は、本発明の第1乃至第4の特徴において、前記重要通信装置接続部を複数備え、前記ルータ機能部が、独立した複数の前記通信セッションを設定し、前記重要通信装置接続部に接続される前記重要通信装置毎に、異なる前記通信セッションを用いて前記重要情報を送受することを要旨とする。
かかる特徴によれば、回線接続装置に接続されたホームセキュリティ装置などの重要通信装置毎に、独立したPPPoE層の通信セッションを用いて重要情報が送受されるため、通信相手先、つまり、PPPoE層の通信セッションの設定区間が異なる重要通信装置を複数接続させることができる。
本発明の第6の特徴は、本発明の第1乃至第5の特徴において、前記重要通信装置の通信相手先と接続可能な予備通信回線を接続するとともに、前記予備通信回線を用いた前記重要情報の送受を制御するバックアップ回線制御部をさらに備え、前記主制御部が、前記ルータ機能部が前記第1の通信回線に送信した前記重要情報に対する応答が、所定の時間内に前記ルータ機能部によって受信されない場合、前記バックアップ回線制御部を用いて前記重要情報を送受させることを要旨とする。
かかる特徴によれば、主制御部が、バックアップ回線制御部を用いて重要情報を送受させるため、回線接続装置は、IP網を利用した経済的な通信を行いつつ、当該IP網において障害が発生している場合や、当該IP網が輻輳している場合には、予備通信回線を介して接続することのできる通信網、例えば、回線交換網や、当該回線交換網と接続されているパケット交換網を介して、重要情報を送受することができる。
本発明の第7の特徴は、本発明の第6の特徴において、前記主制御部が、応答時間を監視する監視パケットを所定の間隔で前記ルータ機能部から前記第1の通信回線に向けて送信させるとともに、前記応答時間に応じて、前記バックアップ回線制御部を用いて前記重要情報を送受させることを要旨とする。
かかる特徴によれば、主制御部が、所定の間隔でIP網、例えば、当該IP網上に設置されているサーバなどからの応答時間を監視するため、回線接続装置は、応答時間が所定の時間を上回っている場合には、IP網に重要情報を送信することなく、最初から予備通信回線を介して重要情報を送受することができる。
本発明の第8の特徴は、本発明の第6または第7の特徴において、前記予備通信回線を通信端末に使用させる通信端末ポートと、前記予備通信回線を前記バックアップ回線制御部または前記通信端末ポートに接続する切替スイッチ部をさらに備え、前記主制御部が、前記ルータ機能部が前記第1の通信回線に送信した前記重要情報に対する応答が、所定の時間内に前記ルータ機能部によって受信されない場合、前記切替スイッチ部に前記予備通信回線と前記バックアップ回線制御部とを接続させ、前記バックアップ回線制御部を用いて前記重要情報を送受させることを要旨とする。
かかる特徴によれば、切替スイッチ部が予備通信回線を通信端末ポートに接続するため、電話回線などの予備通信回線を電話端末やファクシミリ端末などの通信端末に使用させることができる。
さらに、かかる特徴によれば、ルータ機能部が第1の通信回線に送信した重要情報に対する応答が、所定の時間内にルータ機能部によって受信されない場合、切替スイッチ部が、予備通信回線とバックアップ回線制御部とを接続するため、回線接続装置は、電話端末が予備通信回線を使用している場合であっても、当該予備通信回線を介して重要情報を速やかに送信することができる。
本発明の第9の特徴は、本発明の第1乃至第8の特徴において、前記回線接続装置に給電されている電源の電圧を監視する電源監視部をさらに備え、前記主制御部が、前記電源監視部よって監視されている前記電圧の値が所定の値を下回った場合、前記電圧が低下したことを示す電圧低下情報を、前記ルータ機能部または前記バックアップ回線制御部を用いて、所定の宛先に送信することを要旨とする。
かかる特徴によれば、回線接続装置に供給される電源の電圧が低下したことを示す電圧低下情報が所定の宛先、例えば、ホームセキュリティ装置との間において情報を送受するセンタ装置宛てに送信されるため、センタ側は、回線接続装置に供給される電源の電圧の低下により、通信セッションが切断されたことを速やかに認識することができる。
本発明の第10の特徴は、本発明の第9の特徴において、前記主制御部が、前記回線接続装置の動作状態を診断する機能を備え、前記主制御部によって前記動作状態が異常と診断された場合、または前記電源監視部によって前記回線接続装置への給電の停止が検出された場合、前記第1の通信回線と前記第2の通信回線とを直結するバイパス部をさらに備えることを要旨とする。
かかる特徴によれば、回線接続装置の異常や、回線接続装置への給電が停止した場合、第1の通信回線と第2の通信回線とが直結されるため、第2の通信回線に接続されているPCやルータなどの通常通信装置は、回線接続装置の異常時などでも、第1の通信回線を介して通信を行うことができる。
本発明の第11の特徴は、本発明の第1乃至第10の特徴において、前記主制御部が、前記重要情報のフレーム構成に基づいて、前記フレーム構成と異なる構成を有するデータを前記ルータ機能部が受信した場合、前記フレーム構成と異なる構成を有するデータを受信したことを示す不正データ受信情報を、前記バックアップ回線制御部を用いて、所定の宛先に送信することを要旨とする。
かかる特徴によれば、重要情報のフレーム構成と異なるフレーム構成を有するデータがルータ機能部によって受信された場合、不正データ受信情報が、所定の宛先、例えば、ホームセキュリティ装置との間において情報を送受するセンタ装置宛てに送信されるため、センタ側は、回線接続装置に対する不正なアクセスを早期に発見し、必要な対処を行うことができる。
本発明の第12の特徴は、本発明の第3乃至第11の特徴において、前記中継部が、前記重要情報を前記通常情報に優先して前記第1の通信回線に中継することを要旨とする。
かかる特徴によれば、中継部が、PCなどによって送受される通常情報に優先して重要情報を中継するため、PCなどが送受する通常情報の量が一時的に増大した場合においても、重要情報の伝播遅延が増加することや、重要情報が中継されずに破棄されることを抑制することができる。
本発明の第13の特徴は、本発明の第1乃至第12の特徴において、前記主制御部が、前記回線接続装置において使用されるファームウェアを、前記ルータ機能部を介して取得して変更することを要旨とする。
かかる特徴によれば、主制御部が、回線接続装置において使用されるファームウェアを取得して変更するため、回線接続装置において使用されるファームウェアを容易に変更することができる。
本発明によれば、既に加入者宅に設置されている通信装置ならびに宅内の配線を置換することなく、ホームセキュリティ装置など、重要度が高い重要情報を送受する装置と、PPPoEを用いて情報を送受する当該通信装置とを接続することができる回線接続装置を提供することができる。
[第1実施形態]
(回線接続装置を含む接続形態)
本発明の第1実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る回線接続装置を含む接続形態を示している。
同図に示すように、本実施形態に係る回線接続装置100は、通信サービスの加入者宅1aに設置され、加入者宅1aまで敷設されているメタリック回線10と接続されている。
また、回線接続装置100には、加入者宅1aの状況を監視する監視カメラ40と、ホームセキュリティ装置50とが接続されている。なお、ホームセキュリティ装置50には、加入者宅1aへの侵入や、加入者宅1aの火災の発生を検知するセンサー(不図示)などが接続される。
さらに、回線接続装置100には、インターネットを含むIP網300を経由してIPパケットのルーティング処理などを実行するとともに、メタリック回線10を用いて高速なディジタル通信を行うxDSLモデムを内蔵したブロードバンドルータ60が、宅内配線65を介して接続されている。
また、ブロードバンドルータ60には、通信サービスの加入者が利用するPC71と、電話端末80とが接続されている。
PC71は、例えば、Webブラウザや電子メールを送受信するアプリケーションソフトウェアを搭載し、IP網300に接続されているサイト(不図示)などにアクセスすることができる。電話端末80は、回線接続装置100を介して、電話サービスを提供する回線交換網400に接続することによって、音声通信を行うことができる。
一方、交換局2では、回線接続装置100と対向して高速なデータ通信を行う集合型のxDSLモデムであるDSLAM210が、メタリック回線10と接続されている。また、DSLAM210は、インターネットを含むIP網300と、回線交換網400とに接続されている。なお、DSLAM210には、音声帯域信号とxDSL信号との分離及び合成を行うスプリッタが具備されている。
さらに、交換局2には、加入者宅1aに設置されている回線接続装置100やブロードバンドルータ60と、IP網300との接続を制御するPPPサーバ220が設置されている。
また、IP網300と、回線交換網400とには、監視カメラ40及びホームセキュリティ装置50と情報を送受するセンタ装置500が接続されている。
なお、本実施形態において、IP網300(PPPサーバ220)は、同時に2セッション以上の異なるPPPoE層の通信セッションを設定することができるものとする。
(回線接続装置の論理ブロック構成)
次に、本実施形態に係る回線接続装置の論理ブロック構成について説明する。図2は、本実施形態に係る回線接続装置100の論理ブロック構成を示している。
同図に示すように、回線接続装置100は、その主要部として、レイヤ2スイッチ機能部102と、ルータ機能部103と、主制御部104と、外部I/F制御部105と、バックアップ回線制御部106と、切替SW部107と、電源監視部108と、強制切断部109とを備えている。
また、回線接続装置100は、メタリック回線10を接続するための接続インターフェースに関して、xDSLモデム部114Lと、スプリッタ部115Lと、回線接続端子116Lとを備えている。
xDSLモデム部114Lは、メタリック回線10を用いて高速なディジタル通信を行うものであり、ブロードバンドルータ60またはPC71が送受する通常情報(以下、「通常情報」と適宜省略する)、または監視カメラ40及びホームセキュリティ装置50(重要通信装置)が送受する重要情報(以下、「重要情報」と適宜省略する)と、xDSL信号との変換を行うとともに、変換されたxDSL信号を送受するものである。
スプリッタ部115Lは、メタリック回線10に重畳される信号、すなわち、音声帯域信号とxDSL信号との分離及び合成を行うものである。
回線接続端子116Lは、メタリック回線10を接続するものであり、回線接続端子116Lとしては、例えば、RJ−11コネクタを用いることができる。
なお、本実施形態では、xDSLモデム部114L、スプリッタ部115L及び回線接続端子116Lは、所定の接続インターフェース、つまり、本実施形態では、xDSLを用いて、メタリック回線10(第1の通信回線)を接続する第1の接続部を構成する。
また、回線接続装置100は、ブロードバンドルータ60、具体的には、ブロードバンドルータ60と接続されている宅内配線65を接続するための接続インターフェースに関して、xDSLモデム部114Tと、スプリッタ部115Tと、回線・装置接続端子116Tとを備えている。
xDSLモデム部114Tは、上述したxDSLモデム部114Lと同様の機能を有し、ブロードバンドルータ60に内蔵されているxDSLモデムと対向して、通常情報とxDSL信号との変換を行うとともに、変換されたxDSL信号を送受するものである。
スプリッタ部115Tは、上述したスプリッタ部115Lと同様の機能を有し、ブロードバンドルータ60と接続される宅内配線65に重畳される音声帯域信号とxDSL信号との分離及び合成を行うものである。
回線・装置接続端子116Tは、他端がブロードバンドルータ60と接続される宅内配線65を接続するものであり、回線・装置接続端子116Tとしては、例えば、RJ−11コネクタを用いることができる。
なお、本実施形態では、xDSLモデム部114T、スプリッタ部115T及び回線・装置接続端子116Tは、xDSLモデム部114L、スプリッタ部115L及び回線接続端子116Lと同一の接続インターフェース、つまり、本実施形態では、xDSLを用いて、通常情報を送受するブロードバンドルータ60(通常通信装置)と接続される宅内配線65(第2の通信回線)を接続する第2の接続部を構成する。
なお、本実施形態において、同一の接続インターフェースとは、メタリック回線10(第1の通信回線)側の接続インターフェースと、宅内配線65側の接続インターフェースとして、ともにxDSLモデムが用いられていることをいい、例えば、xDSLモデム部114L及びxDSLモデム部114Tにおいて設定される送受信ビットレートの同一までをいうものではない。また、同一の接続インターフェースとは、メタリック回線10側と、宅内配線65側とで、スプリッタ(スプリッタ部115L及びスプリッタ部115T)が用いられるとともに、RJ−11コネクタによって構成される接続端子(回線接続端子116L及び回線・装置接続端子116T)が用いられることをいう。
さらに、回線接続装置100は、監視カメラ40とホームセキュリティ装置50とを接続する外部装置接続ポート111aと、外部装置接続ポート111bとを備えている。本実施形態では、外部装置接続ポート111a及び外部装置接続ポート111bは、通常情報と重要度の異なる重要情報を送受する監視カメラ40及びホームセキュリティ装置50(重要通信装置)を接続するものであり、外部I/F制御部105とともに、重要通信装置接続部を構成する。
なお、外部装置接続ポート111a及び外部装置接続ポート111bとしては、例えば、USB(Universal Serial Bus)やRS−232Cなどのシリアルインターフェースを用いることができる。
次に、上述した各ブロックの機能について説明する。レイヤ2スイッチ機能部102は、ブロードバンドルータ60またはPC71が送受する通常情報及び監視カメラ40及びホームセキュリティ装置50(重要通信装置)が送受する重要情報に付加されているMACアドレスに基づいて、通常情報または重要情報を、xDSLモデム部114L(第1の接続部)、xDSLモデム部114T(第2の接続部)またはルータ機能部103の何れかに中継するものであり、本実施形態では、中継部を構成する。
また、レイヤ2スイッチ機能部102は、重要情報を通常情報に優先してメタリック回線10に中継することができる。
具体的には、レイヤ2スイッチ機能部102は、主制御部104からの制御に基づいて、ルータ機能部103から送出された重要情報を優先的にメタリック回線10に中継する優先制御機能を具備する。なお、主制御部104は、優先制御を利用するか否かをユーザに選択させるため、所定のコマンドを受け付ける機能、或いはディップスイッチを設けることができる。
なお、レイヤ2スイッチ機能部102は、MACアドレスに基づいて通常情報または重要情報を、xDSLモデム部114L、xDSLモデム部114Tまたはルータ機能部103の何れかに中継する機能に代えて、メタリック回線10を介して送受される通常情報及び重要情報をxDSLモデム部114T及びルータ機能部103に中継する、いわゆるリピータハブであってもよい。
ルータ機能部103は、レイヤ2スイッチ機能部102を介して、独立したPPPoE層の通信セッションをメタリック回線10上に設定するとともに、当該通信セッションを用いて重要情報のみを送受するものである。
具体的には、ルータ機能部103は、PPPサーバ220(図1参照)と、PPPoE層のセッションIDによって区別される独立したPPPoE層の通信セッションを設定し、当該通信セッションを用いて重要情報のみを送受する。なお、PPPoEフレームの構成や、PPPoE層のセッションIDの設定方法については、後述する。
主制御部104は、ルータ機能部103の動作を制御及び監視するものである。また、主制御部104は、xDSLモデム部114Lにおける送信ビットレートを、xDSLモデム部114Tにおける受信ビットレートに応じて、またはxDSLモデム部114Tにおける送信ビットレートを、xDSLモデム部114Lにおける受信ビットレートに応じて変化させることができる。
具体的には、xDSLモデム部114Lは、回線接続装置100の電源が投入されると、メタリック回線10を介して対向するDSLAM210(図1参照)との間において、xDSLモデムの規格(ITU-T G.992など)に基づいて、例えば、1.5Mbps、8Mbps、12Mbps、24Mbpsまたは40Mbpsの何れかのビットレートを設定する。
主制御部104は、xDSLモデム部114Lにおいて設定された受信ビットレートと同等のビットレートをxDSLモデム部114Tにおける送信ビットレートとして設定するよう指示する。例えば、xDSLモデム部114Lにおいて、8Mbpsが受信ビットレートして設定された場合、主制御部104は、8MbpsをxDSLモデム部114Tにおける送信ビットレートとして、xDSLモデム部114Tに指示する。
すなわち、主制御部104が、xDSLモデム部114Lにおける受信ビットレートと、xDSLモデム部114Tにおける送信ビットレートとを同等に設定するため、送受信ビットレートの差異に起因するパケットのオーバーフローやアンダーフローを抑制することができる。
なお、主制御部104は、xDSLモデム部114Tにおいて設定された受信ビットレートと同等のビットレートをxDSLモデム部114Lにおける送信ビットレートとして設定することもできる。
また、主制御部104は、ルータ機能部103がPPPoE層の通信セッションを設定できない場合、強制切断部109に通常情報の中継を切断させることができる。
さらに、主制御部104は、ルータ機能部103がメタリック回線10に送信した重要情報に対する応答が、所定の時間内にルータ機能部103によって受信されない場合、バックアップ回線制御部106を用いて重要情報を送受させることができる。
また、主制御部104は、所定の間隔で応答時間を監視する監視パケットをルータ機能部103に送信させるとともに、当該監視パケットに対する応答時間に応じて、バックアップ回線制御部106を用いて重要情報を送受させることができる。さらに、主制御部104は、ルータ機能部103がメタリック回線10に送信した重要情報に対する応答が、所定の時間内にルータ機能部103によって受信されない場合、切替SW部107に、スプリッタ部115Lを介して接続される電話回線(予備通信回線)とバックアップ回線制御部106とを接続させ、バックアップ回線制御部106を用いて重要情報を送受させることができる。
また、主制御部104は、IP網300からのみではなく、例えば、センタ装置500から、回線交換網400を介して着信する情報を受信するため、切替SW部107に着信した呼の発呼者の識別情報、例えば、発信者番号通知によって通知される発呼者の電話番号を予め登録された電話番号と照合し、登録された電話番号と一致する場合には、強制的に電話回線(予備通信回線)とバックアップ回線制御部106とを接続させ、当該情報を受信することができる。
さらに、主制御部104は、電源監視部108よって監視されている回線接続装置100への供給電圧の値が所定の値を下回った場合、当該電圧が低下したことを示す電圧低下情報を、ルータ機能部103またはバックアップ回線制御部106を用いて、所定の宛先、例えば、予め登録された電話番号に対して発呼して送信すること、または、予め登録されたIPアドレスが割り当てられた機器に送信することができる。
なお、回線接続装置100は、供給される商用電源の停電時などに備え、バックアップ用電源(バッテリなど)を具備してもよい。バックアップ用電源を具備することにより、回線接続装置100は、商用電源が供給されない場合でも、重要情報の送受に必要となる機能を確実にバックアップすることができる。
さらに、主制御部104は、回線接続装置100の動作状態を診断する機能、いわゆる自己診断機能を備え、レイヤ2スイッチ機能部102、xDSLモデム部114L及びxDSLモデム部114Tなどの動作状態を定期的に診断することができる。なお、主制御部104による自己診断の結果は、バイパスSW部119L及びバイパスSW部119Tによって、メタリック回線10と、ブロードバンドルータ60に接続される宅内配線65とを直結するか否かの判定などに用いられる。
また、主制御部104は、重要情報のフレーム構成に基づいて、当該フレーム構成と異なる構成を有するデータをルータ機能部103が受信した場合、重要情報のフレーム構成と異なる構成を有するデータを受信したことを示す不正データ受信情報を、バックアップ回線制御部106またはルータ機能部103を用いて、所定の宛先、例えば、予め登録された電話番号に対して発呼して送信することができる。
さらに、主制御部104は、回線接続装置100において使用されるファームウェア(例えば、主制御部104、xDSLモデム部114L、xDSLモデム部114Tまたは外部I/F制御部105において使用されるファームウェア)を、ルータ機能部103を介して、所定のサーバなどから取得して変更することができる。主制御部104は、例えば、センタ装置500またはホームセキュリティ装置50からの要求に応じて、xDSLモデム部114Lによって使用されるファームウェアを取得して変更することができる。
外部I/F制御部105は、通常情報と重要度の異なる重要情報を送受する監視カメラ40及びホームセキュリティ装置50を接続するものであり、本実施形態では、外部装置接続ポート111a及び外部装置接続ポート111bとともに、重要通信装置接続部を構成する。
具体的には、外部I/F制御部105は、監視カメラ40及びホームセキュリティ装置50が使用する接続インターフェース(例えば、USBやRS−232C)を介して送受される重要情報をIPパケット化し、また、IPパケット化された重要情報を当該接続インターフェースに応じた信号フォーマットに変更する。
バックアップ回線制御部106は、監視カメラ40及びホームセキュリティ装置50の通信相手先、つまり、本実施形態では、センタ装置500と接続可能な予備通信回線を接続するとともに、予備通信回線を用いた重要情報の送受を制御するものである。
具体的には、バックアップ回線制御部106は、本実施形態では、予備通信回線としてスプリッタ部115Lを介して接続される電話回線を用い、当該電話回線を介してデータ通信を行うモデム(例えば、ITU-T Vシリーズ)ならびにNCU機能を具備する。
切替SW部107は、電話回線(予備通信回線)をバックアップ回線制御部106またはスプリッタ部115Tに接続するものであり、本実施形態では、切替スイッチ部を構成する。
電源監視部108は、回線接続装置100に給電されている電源の電圧を監視するものである。また、電源監視部108は、回線接続装置100に給電されている電源の電圧が所定の値を下回った場合、すなわち、回線接続装置100への給電の停止を検出することができる。
強制切断部109は、レイヤ2スイッチ機能部102による通常情報の中継を強制的に切断するものである。具体的には、レイヤ2スイッチ機能部102によって中継される通常情報の送受のために既にIP網300で許容される数のPPPoE層の通信セッションが設定されている場合など、ルータ機能部103が、PPPoE層の通信セッションを設定できない場合、強制切断部109は、主制御部104からの制御に基づいて、通常情報を送受するために設定されたPPPoE層の通信セッションを切断する。
バイパスSW部119L及びバイパスSW部119Tは、主制御部104または電源監視部108による指示に基づいて、メタリック回線10と宅内配線65とを直結するものであり、本実施形態では、バイパス部を構成する。
具体的には、主制御部104が具備する自己診断機能によって、回線接続装置100の動作状態が異常と診断された場合、主制御部104は、バイパスSW部119L及びバイパスSW部119Tに対して、メタリック回線10と宅内配線65とを直結するよう指示する。
バイパスSW部119L及びバイパスSW部119Tは、例えば、リレーによって構成されており、主制御部104から送出された指示に基づいて、メタリック回線10と宅内配線65とを直結し、レイヤ2スイッチ機能部102、xDSLモデム部114L及びxDSLモデム部114Tなどをバイパスする。
また、バイパスSW部119L及びバイパスSW部119Tは、電源監視部108によって、回線接続装置100への給電の停止が検出された場合にも、電源監視部108から送出された指示に基づいて、メタリック回線10と宅内配線65とを直結し、レイヤ2スイッチ機能部102、xDSLモデム部114L及びxDSLモデム部114Tなどをバイパスする。
(回線接続装置の動作)
(1)通信プロトコルの構成
次に、上述した本実施形態に係る回線接続装置の動作について説明する。図3は、図1に示した接続形態において利用される通信プロトコルの構成を示している。
図3(a)に示すように、回線接続装置100は、配下に接続されるブロードバンドルータ60に対しては、MACアドレスに基づいて、通常情報を中継する、いわゆるレイヤ2スイッチとして機能する。すなわち、回線接続装置100は、PPPoE層以上の通信プロトコルに関与せず、ブロードバンドルータ60や、ブロードバンドルータ60に接続されているPC71の処理には、何ら影響を与えないように動作する。
したがって、PPPoE層の通信セッションは、ブロードバンドルータ60が実行するPPPoE60bと、PPPサーバ220が実行するPPPoE220bとの間において設定される。ここで、PPPサーバ220は、当該PPPoE層の通信セッションに、後述するセッションID3cによって区別される固有のID(図中の“x”)を割り当てる。
ここで、図4は、PPPoEフレームの構成を示している。同図に示すように、PPPoEフレーム3は、バージョン/タイプ3aと、コード3bと、セッションID3cと、PPPoEペイロード長3dと、PPoEペイロード3eとから構成されている。
PPPoEでは、PPPoEフレームに含まれるセッションID3cに基づいて、通信装置間の通信セッションが設定される。
また、図3(a)に示すように、IP層におけるルーティングなどは、ブロードバンドルータ60が実行するIP60aと、PPPサーバ220が実行するIP220aとの間において実行される。
一方、図3(b)に示すように、回線接続装置100は、監視カメラ40及びホームセキュリティ装置50が接続される外部I/F制御部105に対しては、IP層までの処理を実行する。すなわち、PPPoE層の通信セッションは、回線接続装置100が実行するPPPoE100bと、PPPサーバ220が実行するPPPoE220b’との間において設定される。ここで、PPPサーバ220は、当該PPPoE層の通信セッションにセッションID3cによって区別される固有のID(図中の“y”)を割り当てる。なお、回線接続装置100は、外部I/F制御部105に対して、IP層までに限らず、さらに上位層(例えば、TCP層)における処理を実行してもよい。
また、IP層におけるルーティングなどは、回線接続装置100が実行するIP100aと、PPPサーバ220が実行するIP220a’との間において実行される。
上述したように、回線接続装置100は、配下に接続されているブロードバンドルータ60などとは、異なるセッションID3cを用いて、ブロードバンドルータ60が設定するPPPoE層の通信セッションとは、独立した通信セッションの確保を実現している。
(2)重要情報の送信
次に、図5を参照して、回線接続装置100が、重要情報、つまり、監視カメラ40及びホームセキュリティ装置50によって送出された情報をセンタ装置500に送信する場合の動作について説明する。
まず、ステップS10において、回線接続装置100は、例えばPPPサーバ220に監視パケットを定期的に送信し、当該監視パケットに対する応答時間を測定する。なお、回線接続装置100は、監視パケットを送信するために、PPPoE層の通信セッションを設定できない場合、強制切断部109によって、ブロードバンドルータ60とPPPサーバ220との間に設定されているPPPoE層の通信セッションを切断してもよい。
ステップS20において、回線接続装置100は、監視パケットに対する応答時間が所定の時間を上回っているか否かを判定する。
ステップS30において、回線接続装置100は、監視パケットに対する応答時間が所定の時間以下の場合、IP網300を選択する。
ステップS40において、回線接続装置100は、IP網300を介して、つまり、ルータ機能部103を用いて重要情報をセンタ装置500に送信する。
ステップS50において、回線接続装置100は、送信した重要情報に対して、所定の時間以内に応答があるか否かを判定する。
ステップS60において、回線接続装置100は、送信した重要情報に対して、所定の時間以内に応答があった場合、重要情報の送信を完了するまで、ステップS40〜S60の処理を繰り返す。
一方、監視パケットに対する応答時間が所定の時間を上回る場合(ステップS20のYes)、または送信した重要情報に対して、所定の時間以内に応答がない場合(ステップS50のNO)、ステップS70において、回線接続装置100は、回線交換網400を選択する。
ステップS80において、回線接続装置100は、予備通信回線、つまり、本実施形態では電話回線が、電話端末80によって使用されているか否かを判定する。
ステップS90において、回線接続装置100は、予備通信回線が使用されている場合、予備通信回線を強制的に切り替え、電話端末80によって行われている通信を切断する。
ステップS100において、回線接続装置100は、回線交換網400を介して、つまり、バックアップ回線制御部106を用いて重要情報をセンタ装置500に送信する。
なお、回線接続装置100は、上述したステップS10〜S30の動作を実行せず、ステップS40の動作から実行することもできる。かかる場合、回線接続装置100は、IP網300を介してセンタ装置500に送信した重要情報に対して、所定の時間以内に応答がない場合、回線交換網400を介して重要情報をセンタ装置500に送信する。また、かかる場合、回線接続装置100は、重要情報を送信するために、PPPoE層の通信セッションを設定できない場合、強制切断部109によって、ブロードバンドルータ60とPPPサーバ220との間に設定されているPPPoE層の通信セッションを切断してもよい。
(3)回線接続装置のバイパス
次に、図6を参照して、回線接続装置100に設けられているバイパスSW部119L及びバイパスSW部119Tによって、回線接続装置100、具体的には、レイヤ2スイッチ機能部102、xDSLモデム部114L及びxDSLモデム部114Tなどをバイパスする動作について説明する。
図6(a)は、主制御部104による回線接続装置100の自己診断機能によって、レイヤ2スイッチ機能部102、xDSLモデム部114LまたはxDSLモデム部114Tなどの何れかのブロック(例えば、レイヤ2スイッチ機能部102)の動作状態が異常と診断された場合における動作フローを示している。
同図(a)に示すように、ステップS110において、バイパスSW部119L及びバイパスSW部119Tは、主制御部104から送出された指示に基づいて、バイパス動作、つまり、回線接続端子116Lに接続されているメタリック回線10と、回線・装置接続端子116Tに接続されている宅内配線65とを直結する。
ステップS120において、主制御部104は、動作状態が異常と検出されたブロック(例えば、レイヤ2スイッチ機能部102)が復旧したか否かを判定する。
動作状態が異常と検出されたブロック(例えば、レイヤ2スイッチ機能部102)が復旧した場合、ステップS130において、主制御部104が、バイパスSW部119L及びバイパスSW部119Tに対して、バイパス動作を解除するように指示することによって、バイパスSW部119L及びバイパスSW部119Tは、主制御部104から送出された指示に基づいて、バイパス動作を解除する。
また、図6(b)は、電源監視部108によって、回線接続装置100に給電されている電源の電圧が所定の値を下回った場合、すなわち、回線接続装置100への給電の停止が検出された場合における動作フローを示している。
同図(b)に示すように、ステップS210において、バイパスSW部119L及びバイパスSW部119Tは、電源監視部108から送出された指示に基づいて、バイパス動作、つまり、回線接続端子116Lに接続されているメタリック回線10と、回線・装置接続端子116Tに接続されている宅内配線65とを直結する。
ステップS220において、電源監視部108は、回線接続装置100への給電が復旧したか否かを判定する。
回線接続装置100への給電が復旧した場合、ステップS230において、電源監視部108が、バイパスSW部119L及びバイパスSW部119Tに対して、バイパス動作を解除するように指示することによって、バイパスSW部119L及びバイパスSW部119Tは、電源監視部108から送出された指示に基づいて、バイパス動作を解除する。
(作用・効果)
本実施形態によれば、ホームセキュリティ装置50(及び監視カメラ40)が回線接続装置100に直接接続され、かつ独立したPPPoE層の通信セッションを用いて重要情報が送受されるため、ホームセキュリティ装置50がブロードバンドルータ60の配下などに接続される場合と比較して、より確実にセンタ装置500と重要情報を送受することができる。
また、本実施形態によれば、メタリック回線10を接続するxDSLモデム部114Lと同一の接続インターフェースが、xDSLモデム部114Tにおいても用いられるため、回線接続装置100を導入するに際して、それまでメタリック回線10と接続されていたブロードバンドルータ60、或いはブロードバンドルータ60に実装されている接続インターフェースを置換する必要がない。
さらに、本実施形態によれば、回線接続装置100を導入する以前に、メタリック回線10とブロードバンドルータ60などとを接続するために用いられていた宅内配線65をそのまま流用することができる。例えば、宅内配線65を回線接続装置100のxDSLモデム部114Tに接続し、メタリック回線10をxDSLモデム部114Lに接続すればよい。
つまり、本実施形態に係る回線接続装置100によれば、既に設置されているブロードバンドルータ60とメタリック回線10との間に、回線接続装置100を割り込ませるだけの簡単な設置作業によって、ホームセキュリティ装置50(及び監視カメラ40)を導入することができる。
特に、宅内配線65の変更や、PC71やブロードバンドルータ60に実装されている接続インターフェースの置換には相応の費用が発生するため、ホームセキュリティ装置50の導入費用を上昇させる要因となっていたが、回線接続装置100によれば、上述したように、設置作業が簡易なこと、及び導入費用が抑制されることによって、ホームセキュリティ装置50の導入を促進することができる。
[第2実施形態]
(回線接続装置を含む接続形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図7は、本発明の第2実施形態に係る回線接続装置100’を含む接続形態を示している。本実施形態に係る回線接続装置100’は、上述した本発明の第1実施形態に係る回線接続装置100と比較すると、メタリック回線ではなく、光ファイバ回線を接続する。
以下、本発明の第1実施形態に係る回線接続装置100と異なる部分について主に説明するものとし、回線接続装置100と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。
同図に示すように、回線接続装置100’は、通信サービスの加入者宅1bに設置され、加入者宅1bまで敷設されている光ファイバ回線90と接続されている。
また、回線接続装置100’は、光ファイバ回線を終端するための回線終端装置であるONU91と接続されており、ONU91は、光ファイバ宅内配線95を介して、ブロードバンドルータ60’と接続されている。なお、ブロードバンドルータ60’は、第1実施形態において説明したブロードバンドルータ60と概ね同等の機能を有しているが、xDSLモデムを内蔵していない。
また、交換局2では、MACアドレスに基づいて所定のビット列から構成されるフレーム信号のスイッチングを実行するレイヤ2スイッチ230が、光ファイバ回線90と接続されている。なお、本実施形態では、光ファイバ回線90にレイヤ2スイッチ230が接続され、レイヤ2スイッチ230がONUの機能(集合ONU)を具備している形態としているが、交換局2において用いられるネットワーク機器の構成は、図7に示した構成とは異なるものであってもよい。
さらに、回線接続装置100’は、回線交換網400を構成する交換機241と接続される。このように回線接続装置100’が回線交換網400と接続されることによって、回線接続装置100’は、予備通信回線、本実施形態では電話回線を利用することができるとともに、ブロードバンドルータ60’に接続される電話端末80は、当該電話回線を介して音声通信を行うことができる。
(回線接続装置のブロック構成)
次に、図8を参照して、回線接続装置100’の論理ブロック構成について説明する。同図に示すように、回線接続装置100’は、光ファイバ回線90を接続するとともに、光信号と電気信号との変換を行うONU部117Lと、光ファイバ回線90を接続する光ファイバ回線接続端子118Lとを備えている。なお、光ファイバ回線接続端子118Lとしては、例えば、SCコネクタを用いることができる。
また、回線接続装置100’は、ONU91、具体的には、ONU91と接続されている光ファイバ宅内配線95を接続するとともに、光信号と電気信号との変換を行うONU部117Tと、回線・装置接続端子118Tとを備えている。
なお、本実施形態では、ONU部117L及び光ファイバ回線接続端子118Lは、第1の接続部を構成し、ONU部117T及び回線・装置接続端子118Tは、第2の接続部を構成する。
また、回線接続装置100’は、回線交換網400と接続される予備通信回線、本実施形態では電話回線を接続する電話回線接続端子112と、ブロードバンドルータ60’に接続される電話端末80に電話回線を使用させる電話端末接続端子113を備えている。なお、電話回線接続端子112及び電話端末接続端子113としては、例えば、RJ−11コネクタを用いることができる。
さらに、回線接続装置100’の主制御部104は、本発明の第1実施形態において説明した回線接続装置100と同様に、ONU部117Lにおける送信ビットレートを、ONU部117Tにおける受信ビットレートに応じて、またはONU部117Tにおける送信ビットレートを、ONU部117Lにおける受信ビットレートに応じて変化させることができる。具体的には、ONU部117L及びONU部117Tは、光ファイバを利用したLAN規格、例えば、100BASE-FXや1000BASE-LXなど、複数の規格に対応し、主制御部104は、ONU部117LまたはONU部117Tの何れかで、オートネゴシエーションによって、100BASE-FXが設定された場合には、他方も100BASE-FXに設定することができる。
(回線接続装置の動作)
次に、回線接続装置100’の動作について、本発明の第1実施形態において説明した回線接続装置100と異なる部分について、主に説明する。
図9(a)及び(b)は、図7に示した接続形態において利用される通信プロトコルの構成を示している。回線接続装置100’において利用される通信プロトコルを、図3(a)及び(b)に示した回線接続装置100において利用される通信プロトコルと比較すると、xDSL信号が送受される2芯メタリック線に代えて、光ファイバを利用したLAN規格である100BASE-FXが用いられる。
なお、回線接続装置100’は、回線接続装置100と同様に、配下に接続されるブロードバンドルータ60’に対しては、MACアドレスに基づいて通常情報を中継する、いわゆるレイヤ2スイッチとして機能する。また、回線接続装置100’は、監視カメラ40及びホームセキュリティ装置50が接続される外部I/F制御部105に対しては、IP層までの処理を実行する。すなわち、PPPoE層の通信セッションは、回線接続装置100’が実行するPPPoE100bと、PPPサーバ220が実行するPPPoE220bとの間において設定される。なお、回線接続装置100’は、外部I/F制御部105に対して、IP層までに限らず、さらに上位層(例えば、TCP層)における処理を実行してもよい。
[その他の実施形態]
上述したように、本発明の第1及び第2実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、本発明は、以下のように変更することができる。図10は、本発明の変更例に係る回線接続装置の論理ブロック構成を示している。以下、上述した本発明の第1実施形態に係る回線接続装置と異なる部分について主に説明する。
同図に示すように、本変更例に係る回線接続装置を構成する回線接続装置150は、外部I/F制御部105a,105b,105cを備えている。また、回線接続装置150は、外部I/F制御部105a,105b,105cにそれぞれ接続される外部装置接続ポート121〜123を備えている。なお、本変更例では、外部I/F制御部105a,105b,105c、及び外部装置接続ポート121〜123は、重要通信装置接続部を構成する。
また、ルータ機能部103は、独立した複数のPPPoE層の通信セッションを設定し、外部装置接続ポート121〜123に接続される監視カメラ40やホームセキュリティ装置50毎に、異なるPPPoE層の通信セッションを用いて重要情報を送受することができる。
本変更例によれば、回線接続装置150に接続された監視カメラ40やホームセキュリティ装置50毎に、独立したPPPoE層の通信セッションを用いて重要情報が送受されるため、回線接続装置150は、通信相手先、つまり、PPPoE層の通信セッションの設定区間が異なるホームセキュリティ装置などを複数接続することができる。
また、上述した本発明の第1及び第2実施形態では、交換局2まで敷設される通信回線側、つまり、第1の通信回線側の接続インターフェースと、ブロードバンドルータ60(ブロードバンドルータ60’)に接続される宅内配線65(光ファイバ宅内配線95)側、つまり、第2の通信回線側の接続インターフェースとは、同一の接続インターフェース(xDSLモデムまたはONU)としたが、通信回線側と宅内配線側とで、異なる接続インターフェースを用いてもよい。
例えば、通信回線側の接続インターフェースをONUとし、宅内配線側の接続インターフェースをxDSLモデムとした回線接続装置を用いれば、以下のような対応が可能となる。すなわち、加入者宅に敷設される通信回線をメタリック回線10から光ファイバ回線90に変更した場合、従来利用していた、xDSLモデムを内蔵したブロードバンドルータ60や宅内配線を活用しつつ、メタリック回線10から光ファイバ回線90に移行することができる。
つまり、通信回線は光ファイバ回線に変更できるものの、配線工事上の問題などから、宅内配線をメタリック線から光ファイバに即座に変更することが困難な場合に、かかる回線接続装置を用いれば、xDSL信号による伝送距離が、交換局2〜ブロードバンドルータ60間から、加入者宅内に設置される回線接続装置〜ブロードバンドルータ60間に短縮されるため、xDSLモデムの性能を最大限発揮(例えば、40Mbps)させつつ、メタリック回線10から光ファイバ回線90に移行することができる。
さらに、上述した本発明の第1及び第2実施形態では、回線接続装置(回線接続装置100,100’及び150)は、接続インターフェースとして、xDSLモデムまたはONUを用いる形態としたが、これらの接続インターフェースに代えて、無線通信を用いた接続インターフェースを用いてもよい。
例えば、回線接続装置は、IEEE802.11シリーズの複数の無線LAN規格(802.11a, 802.11b及び802.11gなど)に対応した接続インターフェースを具備することができる。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
本発明の第1実施形態に係る回線接続装置を含む接続形態を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る回線接続装置の論理ブロック構成を示す図である。 本発明の第1実施形態において利用される通信プロトコルの構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る回線接続装置において用いられるPPPoEフレームの構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る回線接続装置による重要情報の送信動作を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る回線接続装置によるバイパス動作を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る回線接続装置を含む接続形態を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る回線接続装置の論理ブロック構成を示す図である。 本発明の第2実施形態において利用される通信プロトコルの構成を示す図である。 本発明の変更例に係る回線接続装置の論理ブロック構成を示す図である。 従来の回線接続装置を含む接続形態を示す図である。
符号の説明
1a,1b,1c…加入者宅、2…交換局、3…PPPoEフレーム、3a…バージョン/タイプ、3b…コード、3c…セッションID、3d…PPPoEペイロード長、3e…PPoEペイロード、10…メタリック回線、40…監視カメラ、50…ホームセキュリティ装置、60,60’…ブロードバンドルータ、60a…IP、60b…PPPoE、65…宅内配線、71…PC、74…DSU、75…回線接続装置、80…電話端末、90…光ファイバ回線、91…ONU、95…光ファイバ宅内配線、100,100’…回線接続装置、100a…IP、100b…PPPoE、102…レイヤ2スイッチ機能部、103…ルータ機能部、104…主制御部、105,105a,105b,105c…外部I/F制御部、106…バックアップ回線制御部、107…切替SW部、108…電源監視部、109…強制切断部、111a,111b…外部装置接続ポート、112…電話回線接続端子、113…電話端末接続端子、114L,114T…xDSLモデム部、115L,115T…スプリッタ部、116L…回線接続端子、116T…回線・装置接続端子、117L,117T…ONU部、118L…光ファイバ回線接続端子、118T…回線・装置接続端子、119L,119T…バイパスSW部、121〜123…外部装置接続ポート、150…回線接続装置、210…DSLAM、220…PPPサーバ、220a,220a’…IP、220b,220b’…PPPoE、230…レイヤ2スイッチ、240,241…交換機、300…IP網、400…回線交換網、450…ISDN、500…センタ装置

Claims (13)

  1. 所定の接続インターフェースを用いて、第1の通信回線を接続する第1の接続部と、
    前記所定の接続インターフェースと同一の接続インターフェースを用いて、通常情報を送受する通常通信装置と接続される第2の通信回線を接続する第2の接続部と、
    前記通常情報と重要度の異なる重要情報を送受する重要通信装置を接続する重要通信装置接続部と、
    前記第1の通信回線を介して送受される前記通常情報及び前記重要情報を中継する中継部と、
    前記中継部を介して、独立したPPPoE層の通信セッションを前記第1の通信回線上に設定するとともに、前記通信セッションを用いて前記重要情報を送受するルータ機能部と、
    前記ルータ機能部の動作を制御及び監視する主制御部と
    を備えることを特徴とする回線接続装置。
  2. 前記主制御部は、前記第1の接続部における送信ビットレートを、前記第2の接続部における受信ビットレートに応じて、または前記第2の接続部における送信ビットレートを、前記第1の接続部における受信ビットレートに応じて変化させることを特徴とする請求項1に記載の回線接続装置。
  3. 前記中継部は、前記通常情報及び前記重要情報に付加されているMACアドレスに基づいて、前記通常情報または前記重要情報を、前記第1の接続部、前記第2の接続部または前記ルータ機能部の何れかに中継することを特徴とする請求項1または2に記載の回線接続装置。
  4. 前記中継部による前記通常情報の中継を強制的に切断する強制切断部をさらに備え、
    前記主制御部は、前記ルータ機能部が前記通信セッションを設定できない場合、前記強制切断部に前記通常情報の中継を切断させることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の回線接続装置。
  5. 前記重要通信装置接続部を複数備え、
    前記ルータ機能部は、独立した複数の前記通信セッションを設定し、前記重要通信装置接続部に接続される前記重要通信装置毎に、異なる前記通信セッションを用いて前記重要情報を送受することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の回線接続装置。
  6. 前記重要通信装置の通信相手先と接続可能な予備通信回線を接続するとともに、前記予備通信回線を用いた前記重要情報の送受を制御するバックアップ回線制御部をさらに備え、
    前記主制御部は、前記ルータ機能部が前記第1の通信回線に送信した前記重要情報に対する応答が、所定の時間内に前記ルータ機能部によって受信されない場合、前記バックアップ回線制御部を用いて前記重要情報を送受させることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の回線接続装置。
  7. 前記主制御部は、応答時間を監視する監視パケットを所定の間隔で前記ルータ機能部から前記第1の通信回線に向けて送信させるとともに、前記応答時間に応じて、前記バックアップ回線制御部を用いて前記重要情報を送受させることを特徴とする請求項6に記載の回線接続装置。
  8. 前記予備通信回線を通信端末に使用させる通信端末ポートと、前記予備通信回線を前記バックアップ回線制御部または前記通信端末ポートに接続する切替スイッチ部をさらに備え、
    前記主制御部は、前記ルータ機能部が前記第1の通信回線に送信した前記重要情報に対する応答が、所定の時間内に前記ルータ機能部によって受信されない場合、前記切替スイッチ部に前記予備通信回線と前記バックアップ回線制御部とを接続させ、前記バックアップ回線制御部を用いて前記重要情報を送受させることを特徴とする請求項6または7に記載の回線接続装置。
  9. 前記回線接続装置に給電されている電源の電圧を監視する電源監視部をさらに備え、
    前記主制御部は、前記電源監視部よって監視されている前記電圧の値が所定の値を下回った場合、前記電圧が低下したことを示す電圧低下情報を、前記ルータ機能部または前記バックアップ回線制御部を用いて、所定の宛先に送信することを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の回線接続装置。
  10. 前記主制御部は、前記回線接続装置の動作状態を診断する機能を備え、
    前記主制御部によって前記動作状態が異常と診断された場合、または前記電源監視部によって前記回線接続装置への給電の停止が検出された場合、前記第1の通信回線と前記第2の通信回線とを直結するバイパス部をさらに備えることを特徴とする請求項9に記載の回線接続装置。
  11. 前記主制御部は、前記重要情報のフレーム構成に基づいて、前記フレーム構成と異なる構成を有するデータを前記ルータ機能部が受信した場合、前記フレーム構成と異なる構成を有するデータを受信したことを示す不正データ受信情報を、前記バックアップ回線制御部または前記ルータ機能部を用いて、所定の宛先に送信することを特徴とする請求項1乃至10の何れか一項に記載の回線接続装置。
  12. 前記中継部は、前記重要情報を前記通常情報に優先して前記第1の通信回線に中継することを特徴とする請求項3乃至11の何れか一項に記載の回線接続装置。
  13. 前記主制御部は、前記回線接続装置内部において使用されるファームウェアを、前記ルータ機能部を介して取得して変更することを特徴とする請求項1乃至12の何れか一項に記載の回線接続装置。

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