JP4060775B2 - 網制御装置 - Google Patents

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本発明は、通信サービスの加入者宅に設置される機器と、通信回線とを接続する網制御装置(NCU: Network Control Unit)に関し、特に、加入者が利用するパーソナルコンピュータなどと、ホームセキュリティ装置などとが、同一の通信回線を介して情報を送受することができる網制御装置に関する。
近年の通信技術の進展に伴い、従来、音声通信を行うために敷設されたメタリック加入者回線を介して高速なデータ通信を行う技術、すなわち、xDSL(x Digital Subscriber Line)技術や、通信サービスの加入者宅までを光ファイバで接続する光ファイバ回線が実現され、加入者宅においても、インターネットなどのIP網との高速なデータ通信、いわゆるブロードバンド通信が行える環境が整ってきている。
そこで、従来、メタリック加入者回線を介して接続されている回線交換網を用いて送受されていた情報、例えば、加入者宅に設置されているホームセキュリティ装置から、警備会社のセンタに送信される侵入検知センサーからの情報や監視カメラの映像などの情報についても、上述したブロードバンド通信を用いて送信することが考えられている。
かかる場合、加入者が利用するメタリック加入者回線または光ファイバ回線は、経済的な理由などから、一般的に1回線であるため、加入者が利用するパーソナルコンピュータ(PC)などと、ホームセキュリティ装置とは、同一の通信回線を介して、インターネットなどのIP網や、警備会社のセンタに設置されるセンタ装置と、それぞれ情報を送受することとなる。
図9は、ホームセキュリティ装置と、PCとが、同一の通信回線を用いて情報を送受する場合における、接続形態の一例を示している。
同図に示す例では、加入者宅1bと、通信事業者の通信機器が設置される交換局2とは、メタリック加入者回線10を介して接続されている。また、加入者宅1cと、交換局2とは、光ファイバ回線90を介して接続されている。
加入者宅1bでは、メタリック加入者回線10を用いて高速なデータ通信を行うxDSLモデム30が、音声帯域信号と、xDSL信号とを分離するスプリッタ20を介してメタリック加入者回線10と接続されている。また、xDSLモデム30には、IPパケットのルーティング処理などを実行するブロードバンドルータ60が接続されている。さらに、ブロードバンドルータ60には、加入者が利用するPC71と、加入者宅1bに設置されている侵入検知センサーなどの情報をセンタ装置500に送信するとともに、センタ装置500から制御情報などを受信するホームセキュリティ装置50が接続されている。
また、加入者宅1cでは、光ファイバ回線を終端するための回線終端装置であるONU91が、光ファイバ回線90と接続されている。また、ONU91には、加入者宅1bと同様に、ブロードバンドルータ60が接続されている。さらに、ブロードバンドルータ60には、加入者が利用するPC71と、加入者宅1cに設置されている侵入検知センサーや監視カメラの映像などの情報をセンタ装置500に送信するとともに、センタ装置500から制御情報などを受信するホームセキュリティ装置50が接続されている。
一方、交換局2では、xDSLモデム30と対向して高速なデータ通信を行う集合型のxDSLモデムであるDSLAM210が、メタリック加入者回線10と接続されている。また、交換局2では、MACアドレスに基づいて所定のビット列から構成されるフレーム信号のスイッチングを実行するレイヤ2スイッチ230が、光ファイバ回線90と接続されている。
さらに、交換局2には、加入者宅1b及び加入者宅1cに設置されているブロードバンドルータ60やPC71と、インターネットを含むIP網300との接続を制御するPPPサーバ220が設置されている。
このように、加入者宅1b,1cと、交換局2とを接続する通信回線の種類(メタリック加入者回線または光ファイバ回線)は異なるものの、加入者の利用するPC71や、加入者宅に設置されているホームセキュリティ装置50をブロードバンドルータ60に接続することにより、PC71と、ホームセキュリティ装置50とが、同一の通信回線を介して情報を送受することができる。
また、ブロードバンドルータ60に代えて、ルーティング機能を有するPCを用いて、当該PCにPC71やホームセキュリティ装置50を接続することによって、PC71と、ホームセキュリティ装置50とが、同一の通信回線を介して情報を送受することもできる。さらに、xDSLモデムの機能を内蔵したブロードバンドルータも提供されている(例えば、特許文献1)。
次に、図10(a)は、xDSLモデム30を用いた場合、すなわち、図9に示した加入者宅1bに設置されているブロードバンドルータ60ならびにxDSLモデム30と、交換局2に設置されているDSLAM210ならびにPPPサーバ220とにおいて利用される場合の通信プロトコルの構成を示している。
また、図10(b)は、ONU91を用いた場合、すなわち、図9に示した加入者宅1cに設置されているブロードバンドルータ60ならびにONU91と、交換局2に設置されているレイヤ2スイッチ230ならびにPPPサーバ220とにおいて利用される場合の通信プロトコルの構成を示している。
同図(a)及び(b)に示すように、ブロードバンドルータ60及びPPPサーバ220では、加入者の認証などを実行する通信プロトコルであるPPP(Point-to-Point Protocol)と、PPPをEthernet(登録商標)上において利用するための通信プロトコルであるPPPoE(PPP over Ethernet、IETF RFC2516)とが利用される。また、PPPの上位層では、IPやTCPなどが利用される。
さらに、図11は、図10に示した各通信プロトコルによって処理されるデータのフレームの構成を示している。なお、図11は、xDSLモデム30が用いられる場合における通信プロトコルを示しており、ONU91が用いられる場合には、同図(7)〜(9)に示されているATM層の処理は不要となる。
このような通信プロトコル構成が利用されるブロードバンドルータ60と、PPPサーバ220とは、PPPoEフレームに含まれるセッションIDによって区別される通信セッションを用いて通信を行う。
つまり、ブロードバンドルータ60の配下に接続されているPC71と、ホームセキュリティ装置50とは、PPPoEフレームに含まれるのセッションIDによって区別される同一の通信セッションを用いて、情報を送受することとなる。
ここで、図12は、図11に示したPPPoEフレームの構成を示している。同図に示すように、PPPoEフレーム3は、バージョン/タイプ3aと、コード3bと、セッションID3cと、PPPoEペイロード長3dと、PPoEペイロード3eとから構成されている。
ブロードバンドルータ60と、PPPサーバ220とは、2バイトで構成されるセッションID3cに基づいて、ブロードバンドルータ60と、PPPサーバ220との間に設定される通信セッションを区別する。
特開2003−87295号公報(第4−6頁、第2図)
しかしながら、上述したような従来の接続形態では、ブロードバンドルータ60の設定内容、例えば、ルーティング情報などが変更されると、PPPoEフレームに含まれるセッションIDによって区別される同一の通信セッションを用いて情報を送受するホームセキュリティ装置50が、センタ装置500と通信が行えなくなる場合があるといった問題があった。
また、ホームセキュリティ装置50がブロードバンドルータ60の配下に接続されているため、ブロードバンドルータ60の故障や、ブロードバンドルータ60に供給される電源が切断されると、ホームセキュリティ装置50と、センタ装置500との間において通信が行えなくなるといった問題があった。
すなわち、上述した従来のブロードバンドルータ60は、ホームセキュリティ装置50など、重要度が高い重要情報を送受する機器を接続した場合、当該重要情報を確実に送受するために必要な通信品質を確保することができないといった問題があった。
そこで、本発明は、以上の点に鑑みてなされたもので、ホームセキュリティ装置など、重要度が高い重要情報を送受する機器が必要とする通信品質を確保しつつ、当該機器と、加入者が利用するパーソナルコンピュータなどとが、同一の通信回線を介して情報を送受することができる網制御装置を提供することをその目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、通常情報を送受する第1の機器と、前記通常情報と重要度の異なる重要情報を送受する第2の機器と、前記通常情報及び前記重要情報の送受に用いられる通信回線とを接続する網制御装置であって、前記通信回線を介して送受される前記通常情報及び前記重要情報を中継する中継部と、前記中継部を介して、独立したPPPoE層の通信セッションを前記通信回線上に設定するとともに、前記通信セッションを用いて前記重要情報のみを送受するルータ機能部と、前記ルータ機能部の動作を制御及び監視する主制御部とを備えることを要旨とする。
かかる特徴によれば、ルータ機能部が、第2の機器、例えば、ホームセキュリティ装置などが送受する重要情報のために、中継部を介して独立したPPPoE層の通信セッションを通信回線上に設定し、当該通信セッションを用いて重要情報を送受する。一方、中継部は、第1の機器、例えば、加入者が利用するPCやブロードバンドルータなどが送受する通常情報と、ホームセキュリティ装置などが送受する重要情報とを、PPPoE層以上の通信プロトコルに関与することなく中継する。
この結果、PPPoE層の通信セッションを重要情報の送受のために確保することができ、同一の通信回線を共用するPCなどとは、独立した通信を実現することができる。
すなわち、かかる特徴によれば、特に、重要度が高い重要情報を送受する機器が必要とする通信品質を確保しつつ、当該機器と、PCなどとが、同一の通信回線を介して情報を送受することができる。
また、かかる特徴によれば、中継部が、PPPoE層以上の通信プロトコルに関与しないため、従来から当該通信回線を介して通信を行っていたブロードバンドルータやPCなどの設定を変更することなく、網制御装置を導入することができる。
さらに、かかる特徴によれば、網制御装置の配下にブロードバンドルータなどを接続することができるため、ブロードバンドルータなどの設定変更、故障、或いはブロードバンドルータに供給される電源が切断された場合にも、ホームセキュリティ装置などは、その影響を受けることなく重要情報を送受することができる。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴において、前記中継部が、前記通常情報及び前記重要情報に付加されているMACアドレスに基づいて、前記通常情報または前記重要情報を、前記通信回線、前記第1の機器を接続する第1のポートまたは前記ルータ機能部の何れかに中継することを要旨とする。
かかる特徴によれば、中継部が、PCなどが送受する情報(通常情報)と、ホームセキュリティ装置などが送受する情報(重要情報)とを、MACアドレスに基づいて、特定の中継先のみに中継するため、当該情報が送信先以外に中継されることにより、情報のセキュリティが低下することを防止することができる。
本発明の第3の特徴は、本発明の第1または第2の特徴において、前記中継部による前記通常情報の中継を強制的に切断する強制切断部をさらに備え、前記主制御部が、前記ルータ機能部が前記通信セッションを設定できない場合、前記強制切断部に前記通常情報の中継を切断させることを要旨とする。
かかる特徴によれば、中継部によって中継されるPCなどの情報(通常情報)の送受のために既に通信網側で許容される数のPPPoE層の通信セッションが設定されている場合など、ルータ機能部が、PPPoE層の通信セッションを設定できない場合、強制切断部によって、通常情報を送受するために設定されたPPPoE層の通信セッションが切断されるため、重要情報を送受するPPPoE層の通信セッションをブロードバンドルータなどに優先して確保することができる。
本発明の第4の特徴は、本発明の第1乃至第3の特徴において、前記第2の機器を接続する第2のポートを複数備え、前記ルータ機能部が、独立した複数の前記通信セッションを設定し、前記第2のポートに接続される前記第2の機器毎に、異なる前記通信セッションを用いて前記重要情報を送受することを要旨とする。
かかる特徴によれば、網制御装置に接続されたホームセキュリティ装置などの第2の機器毎に、独立したPPPoE層の通信セッションを用いて重要情報が送受されるため、通信相手先、つまり、PPPoE層の通信セッションの設定区間が異なる第2の機器を複数接続させることができる。
本発明の第5の特徴は、本発明の第1乃至第4の特徴において、前記第2の機器の通信相手先と接続可能な予備通信回線を接続するとともに、前記予備通信回線を用いた前記重要情報の送受を制御するバックアップ回線制御部をさらに備え、前記主制御部が、前記ルータ機能部が前記通信回線に送信した前記重要情報に対する応答が、所定の時間内に前記ルータ機能部によって受信されない場合、前記バックアップ回線制御部を用いて前記重要情報を送受させることを要旨とする。
かかる特徴によれば、主制御部が、バックアップ回線制御部を用いて重要情報を送受させるため、網制御装置は、IP網を利用した経済的な通信を行いつつ、通信回線を介して接続されるIP網において障害が発生している場合や、当該IP網が輻輳している場合には、予備通信回線を介して接続することのできる通信網、例えば、回線交換網や、当該回線交換網と接続されているパケット交換網を介して、重要情報を送受することができる。
本発明の第6の特徴は、本発明の第5の特徴において、前記主制御部が、所定の間隔で応答時間を監視する監視パケットを前記ルータ機能部に送信させるとともに、前記応答時間に応じて、前記バックアップ回線制御部を用いて前記重要情報を送受させることを要旨とする。
かかる特徴によれば、主制御部が、所定の間隔で通信網、例えば、通信網上に設置されているサーバなどからの応答時間を監視するため、網制御装置は、応答時間が一定の時間を上回っている場合には、通信網に重要情報を送信することなく、最初から予備通信回線を介して接続することのできる通信網を介して、重要情報を送受することができる。
本発明の第7の特徴は、本発明の第5または第6の特徴において、前記予備通信回線を通信端末に使用させる通信端末ポートと、前記予備通信回線を前記バックアップ回線制御部または前記通信端末ポートに接続する切替スイッチ部をさらに備え、前記主制御部が、前記ルータ機能部が前記通信回線に送信した前記重要情報に対する応答が、所定の時間内に前記ルータ機能部によって受信されない場合、前記切替スイッチ部に前記予備通信回線と前記バックアップ回線制御部とを接続させ、前記バックアップ回線制御部を用いて前記重要情報を送受させることを要旨とする。
かかる特徴によれば、切替スイッチ部が予備通信回線を通信端末ポートに接続するため、電話回線などの予備通信回線を電話端末やファクシミリ端末などの通信端末に使用させることができる。
さらに、かかる特徴によれば、ルータ機能部が通信回線に送信した重要情報に対する応答が、所定の時間内にルータ機能部によって受信されない場合、切替スイッチ部が、前記予備通信回線と前記バックアップ回線制御部とを接続するため、網制御装置は、電話端末が予備通信回線を使用している場合であっても、当該予備通信回線を介して重要情報を速やかに送信することができる。
本発明の第8の特徴は、本発明の第1乃至第7の特徴において、前記網制御装置に給電されている電源の電圧を監視する電源監視部をさらに備え、前記主制御部が、前記電源監視部よって監視されている前記電圧の値が所定の値を下回った場合、前記電圧が低下したことを示す電圧低下情報を、前記バックアップ回線制御部または前記ルータ機能部を用いて、所定の宛先に送信することを要旨とする。
かかる特徴によれば、網制御装置に供給される電源の電圧が低下したことを示す電圧低下情報が所定の宛先、例えば、ホームセキュリティ装置との間において情報を送受するセンタ装置宛てに送信されるため、センタ側は、網制御装置に供給される電源の電圧の低下により、通信セッションが切断されたことを速やかに認識することができる。
本発明の第9の特徴は、本発明の第1乃至第8の特徴において、前記主制御部が、前記重要情報のフレーム構成に基づいて、前記フレーム構成と異なる構成を有するデータを前記ルータ機能部が受信した場合、前記フレーム構成と異なる構成を有するデータを受信したことを示す不正データ受信情報を、前記バックアップ回線制御部を用いて、所定の宛先に送信することを要旨とする。
かかる特徴によれば、重要情報のフレーム構成と異なるフレーム構成を有するデータがルータ機能部によって受信された場合、不正データ受信情報が、所定の宛先、例えば、ホームセキュリティ装置との間において情報を送受するセンタ装置宛てに送信されるため、センタ側は、網制御装置に対する不正なアクセスを早期に発見し、必要な対処を行うことができる。
本発明の第10の特徴は、本発明の第2乃至第9の特徴において、前記中継部が、前記重要情報を前記通常情報に優先して前記通信回線に中継することを要旨とする。
かかる特徴によれば、中継部が、PCなどによって送受される通常情報に優先して重要情報を中継するため、PCなどが送受する情報の量が一時的に増大した場合においても、重要情報の伝播遅延が増加することや、重要情報が中継されずに破棄されることを抑制することができる。
本発明の第11の特徴は、本発明の第1乃至第10の特徴において、前記通常情報または前記重要情報と、xDSL信号との変換を実行するとともに、前記通信回線を介して、変換された前記xDSL信号を送受するxDSLモデム部と、前記通信回線上に重畳される信号と、前記xDSL信号との分離及び合成を行うスプリッタ部とをさらに備えることを要旨とする。
かかる特徴によれば、網制御装置がxDSLモデム及びスプリッタの機能を内蔵するため、必要な設置スペースや電源コンセント数を節約することができるとともに、網制御装置と、xDSLモデムと、スプリッタとを個別に製造する場合と比較して、製造コストを低減することができる。
本発明の第12の特徴は、本発明の第1乃至第10の特徴において、前記通常情報または前記重要情報と、光信号との変換を実行するとともに、前記通信回線を介して、前記光信号を送受するONU部をさらに備えることを要旨とする。
かかる特徴によれば、網制御装置がONUの機能を内蔵するため、必要な設置スペースや電源コンセント数を節約することができるとともに、網制御装置と、ONUとを個別に製造する場合と比較して、製造コストを低減することができる。
本発明の第13の特徴は、本発明の第1乃至第12の特徴において、前記主制御部が、前記網制御装置において使用されるファームウェアを、前記ルータ機能部を介して取得して変更することを要旨とする。
かかる特徴によれば、主制御部が、網制御装置において使用される使用されるファームウェアを取得して変更するため、網制御装置において使用されるファームウェア例えば、伝送速度の高速化などを目的としてバージョンアップされることが多いxDSLモデム部が使用するファームウェアを容易に変更することができる。
本発明によれば、ホームセキュリティ装置など、重要度が高い重要情報を送受する機器が必要とする通信品質を確保しつつ、当該機器と、加入者が利用するパーソナルコンピュータなどとが、同一の通信回線を介して情報を送受することができる網制御装置を提供することができる。
[第1実施形態]
(網制御装置を含む接続形態)
本発明の第1実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る網制御装置を含む接続形態を示している。
同図に示すように、本実施形態に係る網制御装置を構成するIP網用NCU100は、メタリック加入者回線10が敷設されている加入者宅1aに設置される。
IP網用NCU100は、音声帯域信号と、xDSL信号とを分離するスプリッタ20と、メタリック加入者回線10を用いて高速なデータ通信を行うxDSLモデム30を介して、メタリック加入者回線10と接続されている。
また、IP網用NCU100には、加入者宅1aの状況を監視する監視カメラ40と、ホームセキュリティ装置50とが接続されている。さらに、IP網用NCU100には、IPパケットのルーティング処理などを実行するブロードバンドルータ60が接続されている。
また、ブロードバンドルータ60には、加入者が利用するPC71と、電話端末80とが接続されている。なお、本実施形態では、IP網用NCU100にブロードバンドルータ60が接続されているが、PC71をIP網用NCU100に接続する形態とすることもできる。また、電話端末80は、IP網用NCU100と、スプリッタ20とを介して、電話サービスを提供する回線交換網400を介して音声通信を行うことができる。
一方、交換局2では、xDSLモデム30と対向して高速なデータ通信を行う集合型のxDSLモデムであるDSLAM210が、メタリック加入者回線10と接続されている。また、DSLAM210は、インターネットを含むIP網300と、回線交換網400とに接続されている。
さらに、交換局2には、加入者宅1aに設置されているIP網用NCU100やブロードバンドルータ60と、IP網300との接続を制御するPPPサーバ220が設置されている。
また、IP網300と、回線交換網400とには、監視カメラ40及びホームセキュリティ装置50と情報を送受するセンタ装置500が接続されている。
なお、本実施形態において、IP網300(PPPサーバ220)は、同時に2セッション以上の異なるPPPoE層の通信セッションを設定することができることができるものとする。
(網制御装置の論理ブロック構成)
次に、本実施形態に係る網制御装置の論理ブロック構成について説明する。図2は、本実施形態に係る網制御装置を構成するIP網用NCU100の論理ブロック構成を示している。
同図に示すように、IP網用NCU100は、レイヤ2スイッチ機能部102と、ルータ機能部103と、主制御部104と、外部I/F制御部105と、バックアップ回線制御部106と、切替SW部107と、電源監視部108と、強制切断部109とを備えている。
また、IP網用NCU100は、xDSLモデム30と接続されるLANポート101と、ブロードバンドルータ60と接続されるLANポート110とを備えている。なお、LANポート101とLANポート110としては、例えば、10BASE-Tや100BASE-TXなどのEthernetを用いることができる。
さらに、IP網用NCU100は、監視カメラ40とホームセキュリティ装置50とを接続する外部装置接続ポート111aと、外部装置接続ポート111bとを備えている。なお、外部装置接続ポート111a及び外部装置接続ポート111bとしては、例えば、USB(Universal Serial Bus)やRS−232Cなどのシリアルインターフェースを用いることができる。
また、IP網用NCU100は、スプリッタ20を介して回線交換網400と接続される予備通信回線、本実施形態では電話回線を接続する電話回線接続端子112と、ブロードバンドルータ60に接続される電話端末80に電話回線を使用させる電話端末接続端子113を備えている。なお、電話回線接続端子112及び電話端末接続端子113としては、例えば、RJ−11コネクタを用いることができる。
次に、上述した各ブロックの機能について説明する。レイヤ2スイッチ機能部102は、ブロードバンドルータ60またはPC71が送受する通常情報(以下、通常情報)、及び監視カメラ40及びホームセキュリティ装置50が送受する重要情報(以下、重要情報)に付加されているMACアドレスに基づいて、通常情報または重要情報を、メタリック加入者回線10(通信回線)、LANポート110(第1のポート)またはルータ機能部103の何れかに中継するものであり、本実施形態では、中継部を構成する。
また、レイヤ2スイッチ機能部102は、重要情報を通常情報に優先してメタリック加入者回線10に中継することができる。
具体的には、レイヤ2スイッチ機能部102は、主制御部104からの制御に基づいて、ルータ機能部103から送出された重要情報を優先的にメタリック加入者回線10に中継する優先制御機能を具備する。なお、主制御部104は、優先制御を利用するか否かをユーザーに選択させるため、所定のコマンドを受け付ける機能、或いはディップスイッチを設けることができる。
なお、レイヤ2スイッチ機能部102は、MACアドレスに基づいて通常情報または重要情報を、メタリック加入者回線10、LANポート110またはルータ機能部103の何れかに中継する機能に代えて、メタリック加入者回線10を介して送受される通常情報及び重要情報をLANポート110及びルータ機能部103に中継する、いわゆるリピータハブであってもよい。
ルータ機能部103は、レイヤ2スイッチ機能部102を介して、独立したPPPoE層の通信セッションをメタリック加入者回線10上に設定するとともに、当該通信セッションを用いて重要情報のみを送受するものである。
具体的には、ルータ機能部103は、PPPサーバ220と、図12に示したPPPoE層のセッションID3cによって区別される独立したPPPoE層の通信セッションを設定し、当該通信セッションを用いて重要情報のみを送受する。
主制御部104は、ルータ機能部103の動作を制御及び監視するものである。また、主制御部104は、ルータ機能部103がPPPoE層の通信セッションを設定できない場合、強制切断部109に通常情報の中継を切断させることができる。
さらに、主制御部104は、ルータ機能部103がメタリック加入者回線10に送信した重要情報に対する応答が、所定の時間内にルータ機能部103によって受信されない場合、バックアップ回線制御部106を用いて重要情報を送受させることができる。
また、主制御部104は、所定の間隔で応答時間を監視する監視パケットをルータ機能部103に送信させるとともに、当該監視パケットに対する応答時間に応じて、バックアップ回線制御部106を用いて重要情報を送受させることができる。さらに、主制御部104は、ルータ機能部103がメタリック加入者回線10に送信した重要情報に対する応答が、所定の時間内にルータ機能部103によって受信されない場合、切替SW部107に電話回線(予備通信回線)とバックアップ回線制御部106とを接続させ、バックアップ回線制御部106を用いて重要情報を送受させることができる。
また、主制御部104は、IP網300からのみではなく、例えば、センタ装置500から、回線交換網400を介して着信する情報を受信するため、切替SW部107に着信した呼の発呼者の識別情報、例えば、発信者番号通知によって通知される発呼者の電話番号を予め登録された電話番号と照合し、登録された電話番号と一致する場合には、強制的に電話回線(予備通信回線)とバックアップ回線制御部106とを接続させ、当該情報を受信することができる。
さらに、主制御部104は、電源監視部108よって監視されているIP網用NCU100への供給電圧の値が所定の値を下回った場合、当該電圧が低下したことを示す電圧低下情報を、バックアップ回線制御部106またはルータ機能部103を用いて、所定の宛先、例えば、予め登録された電話番号に対して発呼して送信すること、または、予め登録されたIPアドレスが割り当てられた機器に送信することができる。
なお、IP網用NCU100は、供給される商用電源の停電時などに備え、バックアップ用電源(バッテリなど)を具備してもよい。バックアップ用電源を具備することにより、IP網用NCU100は、商用電源が供給されない場合でも、重要情報の送受に必要となる機能を確実にバックアップすることができる。
また、主制御部104は、重要情報のフレーム構成に基づいて、当該フレーム構成と異なる構成を有するデータをルータ機能部103が受信した場合、重要情報のフレーム構成と異なる構成を有するデータを受信したことを示す不正データ受信情報を、バックアップ回線制御部106またはルータ機能部103を用いて、所定の宛先、例えば、予め登録された電話番号に対して発呼して送信することができる。
外部I/F制御部105は、外部装置接続ポート111a及び外部装置接続ポート111bと接続され、監視カメラ40及びホームセキュリティ装置50と重要情報を送受するものである。
具体的には、外部I/F制御部105は、監視カメラ40及びホームセキュリティ装置50が使用する接続インターフェース(例えば、USBやRS−232C)を介して送受される重要情報をIPパケット化し、また、IPパケット化された重要情報を当該接続インターフェースに応じた信号フォーマットに変更する。
バックアップ回線制御部106は、監視カメラ40及びホームセキュリティ装置50の通信相手先、つまり、本実施形態では、センタ装置500と接続可能な予備通信回線を接続するとともに、予備通信回線を用いた重要情報の送受を制御するものである。
具体的には、バックアップ回線制御部106は、本実施形態では、予備通信回線として電話回線を用い、当該電話回線を介してデータ通信を行うモデム(例えば、ITU-T Vシリーズ)ならびにNCU機能を具備する。
切替SW部107は、電話回線(予備通信回線)をバックアップ回線制御部106または電話端末接続端子113(通信端末ポート)に接続するものであり、本実施形態では、切替スイッチ部を構成する。
電源監視部108は、IP網用NCU100に給電されている電源の電圧を監視するものである。
強制切断部109は、レイヤ2スイッチ機能部102による通常情報の中継を強制的に切断するものである。具体的には、レイヤ2スイッチ機能部102によって中継される通常情報の送受のために既にIP網300で許容される数のPPPoE層の通信セッションが設定されている場合など、ルータ機能部103が、PPPoE層の通信セッションを設定できない場合、強制切断部109は、主制御部104からの制御に基づいて、通常情報を送受するために設定されたPPPoE層の通信セッションを切断する。
(網制御装置の動作)
次に、上述した本実施形態に係る網制御装置の動作について説明する。図3は、図1に示した接続形態において利用される通信プロトコルの構成を示している。
図3(a)に示すように、IP網用NCU100は、配下に接続されるブロードバンドルータ60に対しては、MACアドレスに基づいて、通常情報を中継する、いわゆるレイヤ2スイッチとして機能する。すなわち、IP網用NCU100は、PPPoE層以上の通信プロトコルに関与せず、ブロードバンドルータ60や、ブロードバンドルータ60に接続されているPC71の処理には、何ら影響を与えないように動作する。
したがって、PPPoE層の通信セッションは、ブロードバンドルータ60が実行するPPPoE60bと、PPPサーバ220が実行するPPPoE220bとの間において設定される。ここで、PPPサーバ220は、当該PPPoE層の通信セッションにセッションID3cによって区別される固有のID(図中の“x”)を割り当てる。
また、IP層におけるルーティングなどは、ブロードバンドルータ60が実行するIP60aと、PPPサーバ220が実行するIP220aとの間において実行される。
一方、図3(b)に示すように、IP網用NCU100は、監視カメラ40及びホームセキュリティ装置50が接続される外部I/F制御部105に対しては、IP層までの処理を実行する。すなわち、PPPoE層の通信セッションは、IP網用NCU100が実行するPPPoE100bと、PPPサーバ220が実行するPPPoE220b’との間において設定される。ここで、PPPサーバ220は、当該PPPoE層の通信セッションにセッションID3cによって区別される固有のID(図中の“y”)を割り当てる。
また、IP層におけるルーティングなどは、IP網用NCU100が実行するIP100aと、PPPサーバ220が実行するIP220a’との間において実行される。
上述したように、IP網用NCU100は、配下に接続されているブロードバンドルータ60などとは、異なるセッションID3cを用いて、ブロードバンドルータ60が設定するPPPoE層の通信セッションとは、独立した通信セッションの確保を実現している。
次に、図4を参照して、IP網用NCU100が、重要情報、つまり、監視カメラ40及びホームセキュリティ装置50によって送出された情報をセンタ装置500に送信する場合の動作について説明する。
まず、ステップS10において、IP網用NCU100は、例えばPPPサーバ220に監視パケットを定期的に送信し、当該監視パケットに対する応答時間を測定する。なお、IP網用NCU100は、監視パケットを送信するために、PPPoE層の通信セッションを設定できない場合、強制切断部109によって、ブロードバンドルータ60とPPPサーバ220との間に設定されているPPPoE層の通信セッションを切断してもよい。
ステップS20において、IP網用NCU100は、監視パケットに対する応答時間が所定の時間を上回っているか否かを判定する。
ステップS30において、IP網用NCU100は、監視パケットに対する応答時間が所定の時間以下の場合、IP網300を選択する。
ステップS40において、IP網用NCU100は、IP網300を介して、つまり、ルータ機能部103を用いて重要情報をセンタ装置500に送信する。
ステップS50において、IP網用NCU100は、送信した重要情報に対して、所定の時間以内に応答があるか否かを判定する。
ステップS60において、IP網用NCU100は、送信した重要情報に対して、所定の時間以内に応答があった場合、重要情報の送信を完了するまで、ステップS40〜S60の処理を繰り返す。
一方、監視パケットに対する応答時間が所定の時間を上回る場合(ステップS20のYes)、または送信した重要情報に対して、所定の時間以内に応答がない場合(ステップS50のNO)、ステップS70において、IP網用NCU100は、回線交換網400を選択する。
ステップS80において、IP網用NCU100は、予備通信回線、つまり、本実施形態では電話回線が、電話端末80によって使用されているか否かを判定する。
ステップS90において、IP網用NCU100は、予備通信回線が使用されている場合、予備通信回線を強制的に切り替え、電話端末80によって行われている通信を切断する。
ステップS100において、IP網用NCU100は、回線交換網400を介して、つまり、バックアップ回線制御部106を用いて重要情報をセンタ装置500に送信する。
なお、IP網用NCU100は、上述したステップS10〜S30の動作を実行せず、ステップS40の動作から実行することもできる。かかる場合、IP網用NCU100は、IP網300を介してセンタ装置500に送信した重要情報に対して、所定の時間以内に応答がない場合、回線交換網400を介して重要情報をセンタ装置500に送信する。また、かかる場合、IP網用NCU100は、重要情報を送信するために、PPPoE層の通信セッションを設定できない場合、強制切断部109によって、ブロードバンドルータ60とPPPサーバ220との間に設定されているPPPoE層の通信セッションを切断してもよい。
(作用・効果)
本実施形態によれば、ルータ機能部103が、ホームセキュリティ装置などが送受する重要情報のために、レイヤ2スイッチ機能部102を介して独立したPPPoE層の通信セッションをメタリック加入者回線10上に設定し、当該通信セッションを用いて重要情報を送受する。一方、レイヤ2スイッチ機能部102は、ブロードバンドルータ60及びPC71が送受する通常情報と、ホームセキュリティ装置50などが送受する重要情報とを、PPPoE層以上の通信プロトコルに関与することなく中継する。
この結果、PPPoE層の通信セッションを重要情報の送受のために確保することができ、メタリック加入者回線10を共用するPC71などとは、独立した通信を実現することができる。
すなわち、本実施形態によれば、特に、重要度が高い重要情報を送受するホームセキュリティ装置50などが必要とする通信品質を確保しつつ、ホームセキュリティ装置50などと、PC71などとが、メタリック加入者回線10を介して情報を送受することができる。
また、かかる特徴によれば、レイヤ2スイッチ機能部102が、PPPoE層以上の通信プロトコルに関与しないため、従来からメタリック加入者回線10を介して通信を行っていたブロードバンドルータ60及びPC71の設定を変更することなく、IP網用NCU100を導入することができる。
さらに、本実施形態によれば、IP網用NCU100の配下にブロードバンドルータ60などを接続することができるため、ブロードバンドルータ60などの設定変更、故障、或いはブロードバンドルータ60に供給される電源が切断された場合にも、ホームセキュリティ装置50などは、その影響を受けることなく重要情報を送受することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図5は、本実施形態に係る網制御装置を構成するIP網用NCU150の論理ブロック構成を示している。以下、上述した本発明の第1実施形態に係る網制御装置と異なる部分について主に説明する。
同図に示すように、IP網用NCU150は、xDSLモデム部114と、スプリッタ部115とをさらに備えている。また、IP網用NCU150は、メタリック加入者回線10を接続する加入者回線接続端子116を備えている。なお、加入者回線接続端子116としては、例えば、RJ−11コネクタを用いることができる。
xDSLモデム部114は、本発明の第1実施形態において説明したxDSLモデム30と同様の機能を備え、通常情報または重要情報と、xDSL信号との変換を実行するとともに、メタリック加入者回線10を介して、変換されたxDSL信号を送受するものである。
スプリッタ部115は、本発明の第1実施形態において説明したスプリッタ20と同様の機能を備え、メタリック加入者回線10に重畳される信号、すなわち音声帯域信号と、xDSL信号との分離及び合成を行うものである。
また、本実施形態に係る主制御部104は、IP網用NCU150において使用されるファームウェア(例えば、主制御部104、xDSLモデム部114または外部I/F制御部105において使用されるファームウェア)を、ルータ機能部103を介して、所定のサーバなどから取得して変更することができる。主制御部104は、例えば、センタ装置500またはホームセキュリティ装置50からの要求に応じて、xDSLモデム部114によって使用されるファームウェアを取得して変更することができる。
なお、IP網用NCU150は、上述したIP網用NCU100に、xDSLモデムとスプリッタとが内蔵された構成であることから、その動作は、図3に示したIP網用NCU100と、xDSLモデム30とが、一体化されたものと考えればよい。なお、IP網用NCU150が重要情報を送信する動作については、図4に示したIP網用NCU100と同様である。
(作用・効果)
本実施形態によれば、IP網用NCU150がxDSLモデム及びスプリッタの機能を内蔵するため、必要な設置スペースや電源コンセント数を節約することができるとともに、網制御装置と、xDSLモデムと、スプリッタとを個別に製造する場合と比較して、製造コストを低減することができる。
また、本実施形態によれば、主制御部104が、IP網用NCU150において使用されるファームウェアを取得して変更するため、IP網用NCU150において使用されるファームウェア、例えば、伝送速度の高速化などを目的としてバージョンアップされることが多いxDSLモデム部114が使用するファームウェアを容易に変更することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図6は、本実施形態に係る網制御装置を構成するIP網用NCU160の論理ブロック構成を示している。以下、上述した本発明の第1実施形態に係る網制御装置と異なる部分について主に説明する。
同図に示すように、IP網用NCU160は、ONU部117と、メタリック加入者回線10に代えて、加入者宅1aに敷設される光ファイバ回線90を接続する光ファイバ回線接続端子118とをさらに備えている。なお、光ファイバ回線接続端子118としては、例えば、SCコネクタを用いることができる。
ONU部117は、通常情報または重要情報と、光信号との変換を実行するとともに、光ファイバ回線90を介して、変換された光信号を送受するものである。
なお、IP網用NCU160は、上述したIP網用NCU100に、ONUが内蔵された構成であることから、その動作は、図3に示したIP網用NCU100と、図10(b)に示したONU91とが、一体化されたものと考えればよい。なお、IP網用NCU160が重要情報を送信する動作については、図4に示したIP網用NCU100と同様である。
(作用・効果)
本実施形態によれば、IP網用NCU160がONUの機能を内蔵するため、必要な設置スペースや電源コンセント数を節約することができるとともに、網制御装置と、ONUとを個別に製造する場合と比較して、製造コストを低減することができる。
[変更例1]
本発明は、上述した第1乃至第3実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下のように変更することができる。図7は、本発明の一変更例に係る網制御装置の論理ブロック構成を示している。以下、上述した本発明の第1実施形態に係る網制御装置と異なる部分について主に説明する。
同図に示すように、本変更例に係る網制御装置を構成するIP網用NCU170は、複数の外部I/F制御部105a,105b,105cを備えている。また、IP網用NCU170は、外部I/F制御部105a,105b,105cにそれぞれ接続される外部装置接続ポート121〜123(第2のポート)を備えている。
また、ルータ機能部103は、独立した複数のPPPoE層の通信セッションを設定し、外部装置接続ポート121〜123に接続される監視カメラ40やホームセキュリティ装置50毎に、異なるPPPoE層の通信セッションを用いて重要情報を送受することができる。
(作用・効果)
本変更例によれば、IP網用NCU170に接続された監視カメラ40やホームセキュリティ装置50毎に、独立したPPPoE層の通信セッションを用いて重要情報が送受されるため、IP網用NCU170は、通信相手先、つまり、PPPoE層の通信セッションの設定区間が異なるホームセキュリティ装置などを複数接続することができる。
[変更例2]
次に、本発明の他の変更例について説明する。図8は、本変更例に係る網制御装置の論理ブロック構成を示している。以下、上述した本発明の第1実施形態に係る網制御装置と異なる部分について主に説明する。
同図に示すように、本変更例に係る網制御装置を構成するIP網用NCU180は、IP網用NCU100と比較すると、レイヤ2スイッチ機能部102及びブロードバンドルータ60などを接続するLANポート110を備えず、ルータ機能部103が、LANポート101に直接接続されている。
また、IP網用NCU180は、複数の外部I/F制御部105a,105b,105cと、外部I/F制御部105a,105b,105cにそれぞれ接続される外部装置接続ポート121〜123を備えている。
さらに、ルータ機能部103は、独立した複数のPPPoE層の通信セッションを設定し、外部装置接続ポート121〜123に接続される監視カメラ40やホームセキュリティ装置50毎に、異なるPPPoE層の通信セッションを用いて重要情報を送受することができる。
(作用・効果)
本変更例によれば、IP網用NCU180は、ブロードバンドルータ60やPC71を接続することができないが、IP網用NCU180に接続された監視カメラ40やホームセキュリティ装置50毎に、独立したPPPoE層の通信セッションを用いて重要情報が送受されるため、通信相手先、つまり、PPPoE層の通信セッションの設定区間が異なるホームセキュリティ装置などを複数接続することに特化した網制御装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る網制御装置を含む接続形態を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る網制御装置の論理ブロック構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る網制御装置の動作を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る網制御装置の動作を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る網制御装置の論理ブロック構成を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る網制御装置の論理ブロック構成を示す図である。 本発明の変更例に係る網制御装置の論理ブロック構成を示す図である。 本発明の変更例に係る網制御装置の論理ブロック構成を示す図である。 ホームセキュリティ装置やPCなどを含む従来の接続形態を示す図である。 従来の接続形態において利用される通信プロトコルの構成を示す図である。 従来の接続形態において利用されるデータのフレーム構成を示す図である。 PPPoEフレームの構成を示す図である。
符号の説明
1a,1b,1c…加入者宅、2…交換局、3…PPPoEフレーム、3a…バージョン/タイプ、3b…コード、3c…セッションID、3d…PPPoEペイロード長、3e…PPoEペイロード、10…メタリック加入者回線、20…スプリッタ、30…xDSLモデム、40…監視カメラ、50…ホームセキュリティ装置、60…ブロードバンドルータ、60a…IP、60b…PPPoE、71…PC、80…電話端末、90…光ファイバ回線、91…ONU、100…IP網用NCU、100a…IP、100b…PPPoE、101…LANポート、102…レイヤ2スイッチ機能部、103…ルータ機能部、104…主制御部、105,105a,105b,105c…外部I/F制御部、106…バックアップ回線制御部、107…切替SW部、108…電源監視部、109…強制切断部、110…LANポート、111a,111b…外部装置接続ポート、112…電話回線接続端子、113…電話端末接続端子、114…xDSLモデム部、115…スプリッタ部、116…加入者回線接続端子、117…ONU部、118…光ファイバ回線接続端子、121,122,123…外部装置接続ポート、150,160,170,180…IP網用NCU、210…DSLAM、220…PPPサーバ、220a,220a’…IP、220b,220b’…PPPoE、230…レイヤ2スイッチ、300…IP網、400…回線交換網、500…センタ装置

Claims (12)

  1. 交換局に接続された通信回線と、
    前記通信回線上において前記交換局との間にPPPoE層の第1通信セッションを設定して通常情報を送受する第1の機器と、
    前記通信回線を用いて、前記通常情報と重要度の異なる重要情報を送受する第2の機器と、
    を接続する網制御装置であって、
    前記第1の機器に接続される第1のポートと、
    前記第2の機器に接続される第2のポートと、
    記通常情報及び前記重要情報を中継するレイヤ2スイッチ機能部と、
    前記通信回線上において、前記第1の機器によって設定される前記第1通信セッションとは独立したPPPoE層の第2通信セッションを前記レイヤ2スイッチ機能部を介して前記交換局との間に設定するとともに、前記第2のポートを介して前記第2の機器から受信する前記重要情報を前記第2通信セッションを介して前記交換局に送信し、前記交換局から前記第2通信セッションを介して受信する前記重要情報を前記第2のポートを介して前記第2の機器に送信するルータ機能部と、
    前記ルータ機能部の動作を制御及び監視する主制御部とを備え
    前記レイヤ2スイッチ機能部は、前記通常情報に付加されているMACアドレスに基づいて、前記通常情報を前記通信回線と前記第1のポートとの間で中継し、前記重要情報に付加されているMACアドレスに基づいて、前記重要情報を前記通信回線と前記ルータ機能部との間で中継する
    ことを特徴とする網制御装置。
  2. 前記第1通信セッションを切断することにより、前記レイヤ2スイッチ機能部による前記通常情報の中継を強制的に切断する強制切断部をさらに備え、
    前記主制御部は、前記ルータ機能部が前記通信セッションを設定できない場合、前記強制切断部に前記第1通信セッションの中継を切断させる
    ことを特徴とする請求項に記載の網制御装置。
  3. 前記第2のポートを複数備え、
    前記ルータ機能部は、独立した複数の前記第2通信セッションを設定し、前記第2のポートに接続される前記第2の機器毎に、異なる前記第2通信セッションを用いて前記重要情報を送受する
    ことを特徴とする請求項1または2の何れか一項に記載の網制御装置。
  4. 前記第2の機器の通信相手先と接続可能な予備通信回線を接続するとともに、前記予備通信回線を用いた前記重要情報の送受を制御するバックアップ回線制御部をさらに備え、
    前記主制御部は、前記ルータ機能部が前記通信回線に送信した前記重要情報に対する応答が、所定の時間内に前記ルータ機能部によって受信されない場合、前記バックアップ回線制御部を用いて前記重要情報を送受させる
    ことを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の網制御装置。
  5. 前記主制御部は、所定の間隔で応答時間を監視する監視パケットを前記ルータ機能部に送信させるとともに、前記応答時間に応じて、前記バックアップ回線制御部を用いて前記重要情報を送受させることを特徴とする請求項に記載の網制御装置。
  6. 前記予備通信回線を通信端末に使用させる通信端末ポートと、前記予備通信回線を前記バックアップ回線制御部または前記通信端末ポートに接続する切替スイッチ部をさらに備え、
    前記主制御部は、前記ルータ機能部が前記通信回線に送信した前記重要情報に対する応答が、所定の時間内に前記ルータ機能部によって受信されない場合、前記切替スイッチ部に前記予備通信回線と前記バックアップ回線制御部とを接続させ、前記バックアップ回線制御部を用いて前記重要情報を送受させる
    ことを特徴とする請求項またはに記載の網制御装置。
  7. 前記網制御装置に給電されている電源の電圧を監視する電源監視部をさらに備え、
    前記主制御部は、前記電源監視部よって監視されている前記電圧の値が所定の値を下回った場合、前記電圧が低下したことを示す電圧低下情報を、前記バックアップ回線制御部または前記ルータ機能部を用いて、所定の宛先に送信する
    ことを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の網制御装置。
  8. 前記主制御部は、前記重要情報のフレーム構成に基づいて、前記フレーム構成と異なる構成を有するデータを前記ルータ機能部が受信した場合、前記フレーム構成と異なる構成を有するデータを受信したことを示す不正データ受信情報を、前記バックアップ回線制御部または前記ルータ機能部を用いて、所定の宛先に送信することを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の網制御装置。
  9. 前記レイヤ2スイッチ機能部は、前記重要情報を前記通常情報に優先して前記通信回線に中継することを特徴とする請求項2乃至の何れか一項に記載の網制御装置。
  10. 前記通常情報または前記重要情報と、xDSL信号との変換を実行するとともに、前記通信回線を介して、変換された前記xDSL信号を送受するxDSLモデム部と、
    前記通信回線上に重畳される信号と、前記xDSL信号との分離及び合成を行うスプリッタ部と
    をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の網制御装置。
  11. 前記通常情報または前記重要情報と、光信号との変換を実行するとともに、前記通信回線を介して、前記光信号を送受するONU部をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の網制御装置。
  12. 前記主制御部は、前記網制御装置内部において使用されるファームウェアを、前記ルータ機能部を介して取得して変更することを特徴とする請求項1乃至11の何れか一項に記載の網制御装置。
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