JP4614556B2 - 緊急通報システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、タクシー、自動車、バス、船舶などの移動体に緊急事態(カージャック、バスジャックなど)が発生した時、この旨を警察などの対処機関へ通報するような緊急通報システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、緊急通報システムとしては、車両衝突時に乗員を早期に保護する目的で、エアバッグの作動信号を受けて、車両に備えられた無線電話システム部を通じて、救急車を出動させる消防署や緊急センタ等の予め設定された通報先に異常状態の発生を自動通報するシステム(いわゆるMaydayシステム)が知られている(特開平10−224514号公報参照)。
一方、近年、車両等の移動体が犯人によって乗っ取られた際、この旨を警察などの対処機関に速やかに通報することが望まれている。
【0003】
そこで、例えばタクシー等に搭載される業務用無線機と上述のMaydayシステムとを組合わせると、移動体が犯人によって乗っ取られた緊急時には、予め設定された通報先(この場合は警察など)に対して、緊急事態が発生した旨を自動通報することができるが、業務用無線機の場合には通信可能エリアが限定されるので、充分な広域性を確保することが不可能な問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、充分な広域性を確保しつつ、移動体にカージャック、バスジャックなどの緊急事態が発生した時、センタ局を介して対処機関への通報を行なうことができ、しかも移動体の現在位置を逐次的に表示することで、適切な対処を実行することができる緊急通報システムの提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、GPS衛星からのGPS信号を受信して現在位置を求める移動体への搭載機または携帯端末と、上記搭載機または携帯端末から発信される少なくとも現在位置情報を受信して移動体の現在位置を逐次的に表示するセンタ局と、移動体に緊急事態が発生した時、乗員の操作により緊急信号を上記センタ局へ出力する緊急信号出力手段と、上記センタ局に設けられ移動体からの緊急信号を受信して対処機関への通報を実行する通報手段とを備え、前記センタ局は、前記搭載機に指令信号を送信する送受信部を有する構成であり、前記搭載機は、前記指令信号に従って直進、左折、および右折の何れか1つを点滅させて車両を可及的安全な方向へ経路誘導する各指示ランプ有する構成であって、前記各指示ランプを、ドライバーズシートに着座した乗員から目視可能で、カージャック、バスジャック犯人から可及的目視不可の部位に備えた緊急通報システムであることを特徴とする。
【0006】
上記構成の移動体は、タクシー、自動車、バス、船舶などに設定することができる。また搭載機は移動体を車両に特定した場合には、車載機とすることができる。
【0007】
さらに上記携帯端末はPHS電話機および携帯電話機の双方を含むが、移動体の高速移動を考慮すると携帯電話が望ましい。さらに望ましくはIMT−2000(International Mobile Telecommunication 2000の略で、全世界に対する通話が可能な携帯電話機のこと)に設定することができる。
【0008】
上記構成の緊急信号出力手段は、緊急スイッチまたは緊急センサにより構成することができるが、移動体を車両に特定した場合には、車載スイッチ(例えばハザードスイッチ、ドアウインドガラス昇降用のマニュアルアップスイッチ、マニュアルダウンスイッチ、オートアップスイッチ、オートダウンスイッチなど)の通常操作とは異なる操作態様により、緊急信号を出力するように構成してもよい。
【0009】
上記構成によれば、移動体に搭載された搭載機または携帯端末は、GPS衛星からGPS信号を受信して現在位置を求め、センタ局は上述の搭載機または携帯端末から発信される少なくとも現在位置情報を受信して移動体の現在位置を逐次的に、つまりリアルタイムに表示するが、移動体に緊急事態が発生した時、乗員が緊急信号出力手段を操作すると緊急信号が上記センタ局へ出力される。
【0010】
上述のセンタ局は移動体からの上記緊急信号を受信して、通報手段を用いて自動的にまたはオペレータの操作により、その旨を対処機関に通報する。
この結果、充分な広域性を確保しつつ、移動体にカージャック、バスジャックなどの緊急状態が発生した時、センタ局を介して対処機関への通報を行なうことができ、しかも移動体の現在位置を逐次的に表示するので、適切な対処を実行することができる。
【0011】
そして、この発明により前記各指示ランプを、ドライバーズシートに着座した乗員から目視可能で、カージャック、バスジャック犯人から可及的目視不可の部位に備えることができるため、カージャック、バスジャック犯人から可及的目視不可の部位で、ドライバに交差点での進行方向を犯人に可及的に知られないように指示することができる。
【0012】
またこの発明は、移動体への搭載機または携帯端末がGPS衛星からのGPS信号を受信して現在位置を求めるステップと、センタ局が上記搭載機または携帯端末から発信される少なくとも現在位置情報を受信して移動体の現在位置を逐次的に表示するステップと、移動体に緊急事態が発生した時、乗員の操作により緊急信号出力手段が緊急信号を上記センタ局へ出力するステップと、移動体からの緊急信号を受信して上記センタ局に設けられた通報手段が対処機関への通報を実行するステップと、前記センタ局が、送受信部により前記搭載機に指令信号を送信するステップと、前記搭載機が、前記指令信号に従ってドライバーズシートに着座した乗員から目視可能で、カージャック、バスジャック犯人から可及的目視不可の部位に備えた各指示ランプにおける直進、左折、および右折の何れか1つを点滅させ車両を可及的安全な方向へ経路誘導するステップとを備えた緊急用経路誘導方法とすることができる。
これにより、ドライバに交差点での進行方向を犯人に可及的に知られないように指示して、車両を安全な方向へ誘導することができる。
【0013】
なお、上記移動体の搭載機には、携帯送受信部と、GPSセンサとを設け、上記GPSセンサがGPS信号を受信して現在位置を求めることができる。
上記構成によれば、搭載機側のGPSセンサでGPS信号を受信するので、比較的バッテリ容量が小さい携帯端末の電力消費を抑制することができる。
【0014】
また、上記携帯端末は移動体を操作する乗員が所持し、上記携帯端末にはGPSセンサを内蔵して、該GPSセンサがGPS信号を受信して現在位置を求めることができる。
【0015】
上記構成によれば、携帯端末側のGPSセンサでGPS信号を受信するので、移動体のエンジンや各種電波を抑制することができる。
【0016】
【実施例】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面はタクシー、バス、自動車などの車両用緊急通報システムを示し、図1において、この車両用緊急通報システムは車両に搭載された車載機Aと、乗員なかんずくドライバが所持する携帯端末Bと、車両の移動状況(走行状況)を把握するセンタ局Cとを備えている。
【0017】
上述の車載機AはGPS衛星Dからの電波(GPS信号)を受信するGPSアンテナ11を備え、このGPSアンテナ11にGPSセンサ12を接続している。
上述のGPSセンサ12と、進行方向(相対走行方位)検出手段としてのジャイロ13と、車速検出手段としての車速センサ14とをCPU20にそれぞれ接続している。
【0018】
また上述のGPSセンサ12と、ジャイロ13、車速センサ14の三者で自車両の現在位置を測位する現在位置測位手段15が構成されている。
【0019】
一方、上述のCPU20には道路地図情報を記憶するCD−ROMのような地図メモリ16と、緊急事態の発生時に乗員がON操作する緊急信号出力手段としての緊急スイッチ17と、携帯端末Bまたはセンタ局Cとの間で通信を行なう送受信部18およびそのアンテナ19と、表示部の地図上にて経路誘導を行なうナビゲーション装置21と、緊急事態発生時にセンタ局Cからの指令を受けて自車両の進行方向を指令する指令手段の一例としての指令ランプ22,23,24とが接続されている。
【0020】
CPU20は現在位置測位手段15、緊急スイッチ17、送受信部18からの入力に基づいて、ROM25に格納されたプログラムに従って、ナビゲーション装置21、指令ランプ22,23,24、送受信部18を駆動制御し、またRAM26は自動車の識別コードデータや乗員が所持する携帯電話番号データなどの必要なデータを記憶する。
【0021】
ここで、上述の緊急スイッチ17はインストルメントパネルの所定部等の乗員が操作可能なエリア内に設けられる。
また上述の指令ランプ22は直進指令用に設定され、指令ランプ23は左折指令用に設定され、指令ランプ24は右折指令用に設定され、これらの各ランプ22〜24はドライバーズシートに着座した乗員から目視可能で、カージャック、バスジャック犯人から可及的目視不可の部位、例えばインストルメントパネルにおけるメータフードの内側に配置される。なお、これらの各ランプ22〜24の発光色をそれぞれ異ならせてもよい。
【0022】
一方、上述の携帯端末Bは、本体主面に「0」〜「9」までの数字キー27と、表示部28と、緊急スイッチ29とを有し、本体上部には突出および収納可能なアンテナ30を備えている。
【0023】
また携帯端末Bの内部には、アンテナ30を介してGPS信号を受信して絶対位置を検出するGPSセンサ31と、方位を検出する磁気センサ32とが内蔵されている。この磁気センサ32としては地磁気センサまたはフラックスゲートセンサが用いられる。
【0024】
なお、上述の携帯端末Bは、制御手段としてのCPUと、プログラムを格納するROMと、データを記憶するRAMと、送話部としてのマイクと、受話部としてのスピーカとをそれぞれ有しており、CPU(図示せず)はGPSセンサ31の出力に基づいて現在位置を測位すると共に、磁気センサ32の出力でその測位データを補正するように構成している。
【0025】
上述の車載機A側の緊急スイッチ17および携帯端末B側の緊急スイッチ29は乗員による誤操作を防止する目的で、図2に示すように該スイッチ17または29が所定短時間t内に2回操作または複数回操作された時に、緊急信号を出力するように構成している。
【0026】
このように構成すると、別途ロックスイッチを設けることなく上述の所定操作時に緊急信号を出力することができ、乗員の誤操作に起因する誤通報を防止することができる。
【0027】
ところで、上述のセンタ局Cは車載機Aまたは携帯端末Bとの間で通信を行なうアンテナ33を備えている。このアンテナ33には送受信部34を接続し、この送受信部34をCPU40に接続している。
【0028】
上述のCPU40は送受信部34、表示拡大スイッチ35、表示縮小スイッチ36、地図移動スイッチ37、CD−ROM等の地図情報、道路情報を記憶するメモリ38からの入力に基づいて、ROM39に格納されたプログラムに従って、ディスプレイ手段としての表示部41、通報手段42、警報手段43、送受信部34を駆動制御し、またRAM44は車両識別コードや予め登録された携帯電話番号データその他の必要なデータを記憶する。
【0029】
上述の表示部41は図3、図4に示すように地図をその表示画面に可視表示すると共に、車載機Aまたは携帯端末Bから発信される少なくとも現在位置情報に基づいて車両の現在位置Pを逐次的に表示する。
【0030】
上述の表示拡大スイッチ35(詳細表示スイッチ)のON時にはCPU40は図3から図4に示すように表示内容を拡大する。つまり地図の必要部が府県表示→市区表示→町村表示→ポイント表示のように拡大(地図の縮尺が大きくなる)され、道路等がより一層詳細に画面表示され、このスイッチ35を押しつづけると、表示内容は順次拡大される。
【0031】
また上述の表示縮小スイッチ36(広域表示スイッチ)のON時にはCPU40は図4から図3に示すように表示内容を縮小(地図の縮尺が小さくなる)する。換言すれば表示部41で表示される表示領域がポイント表示→町村表示→市区表示→府県表示のように広がり、このスイッチ36を押しつづけると、表示内容は順次縮小される。
【0032】
さらに上述の地図移動スイッチ37は表示部41に表示された地図を上下左右つまり東西南北に移動させる合計4つのスイッチまたはシーソー型の1つのスイッチを有し、スイッチ操作時に表示地図をスイッチ操作方向に移動させると共に、スイッチ操作の継続により地図の移動を継続させるものである。
【0033】
上述の通報手段42は、CPU40出力により特定の車両に緊急事態が発生したことを自動的に警察等の対処機関に通報するタイプのものであってもよく、またはCPU40とは非接続で、センタ局Cのオペレータが有線または無線電話等の通話手段を介して警察等の対処機関に通報するタイプのものであってもよい。
【0034】
図3、図4に示す車両の現在位置Pは通常時(緊急時)においては非点滅の点灯表示とされ、緊急時においては点滅表示されるが、この緊急時において上述の現在位置Pを通常の表示色と異なる赤色発光等に異色表示する構成を併用してもよく、車両の進行方向を矢印マークや三角形マークなどにより表示してもよい。
【0035】
上述の警報手段43は、特定の車両に緊急事態が発生したことをセンタ局Cのオペレータに報知するもので、アラーム、ブザー、電子ブザー等により構成することができる。
【0036】
ここで、車両をタクシーに特定する場合には上述のセンタ局Cおよび車載機Aの各CPU40,20には業務用無線電話機がそれぞれ設けられることは勿論である。
このように構成した緊急通報システムの作用を、図5に示すフローチャートを参照して以下に詳述する。
【0037】
なお、図5において左列のフローチャートは車両側の処理を示し、右列のフローチャートはセンタ局Cでの処理を示すものである。
ステップS1で、車載機AのCPU20または携帯端末B内のCPUは自車両の現在位置を検出する。
【0038】
つまり、車載機AのCPU20はGPSセンサ12による絶対位置と、ジャイロ13による方位と、車速センサ14による車速とに基づいて自車両の現在位置を検出(測位)する。
携帯端末B内のCPU(図示せず)はGPSセンサ31による絶対位置と、磁気センサ32による方位とに基づいて自車両の現在位置を検出(測位)する。
【0039】
次にステップS2で、測位された現在位置信号xはセンタ局Cに送信される。この場合、車載機A側においては送受信部18を送信態様に切換え、アンテナ19を介して現在位置信号x車両を特定する識別コードまたは/およびRAM26に予め記憶させた携帯端末の電話番号データが同時にセンタ局Cのアンテナ33に送信されるが、中継局または人工衛星を介してデータ送信を実行してもよい。
【0040】
また携帯端末B側においてはアンテナ30からのセンタ局Cのアンテナ33に直接、あるいは車載機A側のアンテナ19を介してセンタ局Cのアンテナ33に現在位置信号xおよび携帯電話番号データが同時に送信されるが、中継局または人口衛星を介してデータ送信を実行してもよい。
【0041】
次にステップS3で、CPU20または携帯端末B内のCPUは緊急スイッチ
17または29が所定ON操作(図2参照)されたか或は後述する緊急フラグF=1か否かを判定する。
【0042】
ここで、車両の現在位置の検出からステップS3までの処理については車載機A側と携帯端末B側とで略同一であるので、両方の処理を行なう必要はなく車載機A側か携帯端末B側かの何れか一方の処理を行なうとよい。なお、この点に関しては以下に述べるステップS7までの処理についても同様であるので、以下の説明においては便宜上、車載機A側での処理について述べる。
【0043】
上述のステップS3で、YES判定されると次のステップS4に移行し、NO判定されるとリターンしてステップS1に移行する。
このNO判定時(ステップS1へのリターン時)つまり通常の車両走行時にはフローチャートの繰返し処理により上述の各ステップS1,S2に基づいて、車両の現在位置データが順次更新されてセンタ局Cへ逐次送信されることになる。
【0044】
一方、ステップS4で、CPU20はRAM26の所定エリアに緊急フラグFを立てる(F=1)。車両がカージャック犯人、バスジャック犯人により乗っ取られた場合、乗員および乗客は犯人の看視下におかれ、犯人逮捕、乗員・乗客の救出まで長時間を要する場合には緊急スイッチ17を何度も操作することが一般に不可能であり、このため初回の緊急スイッチ17の所定ON操作にてフラグFを立て、フローチャートの繰返しによる初回以降にあってはF=1か否かの自動判定にて処理を実行するものである。
【0045】
次のステップS5で、CPU20は送受信部18、アンテナ19を介して緊急信号yをセンタ局Cに送信する。この緊急信号yには車両を特定する識別コードまたは/および携帯電話番号データが含まれている。
次にステップS6で、CPU20はF=1か否かを判定し、YES判定時にはステップS7に移行し、NO判定時にはステップS1にリターンする。
【0046】
次にステップS7で、CPU20はセンタ局Cから車載機Aへ送信されてくる指令信号zをアンテナ19が受信したか否かを判定し、NO判定時には受信待機し、YES判定時には次のステップS8に移行する。
【0047】
このステップS8で、CPU20は交差点の所定距離手前位置において指令ランプ22,23または24の何れか1つを点滅させて、ドライバに交差点での進行方向を犯人に可及的に知られないように指示して、車両を安全な方向へ誘導するか、或はナビゲーション装置21の経路誘導を緊急用に切換えて、車両を可及的安全な方向へ経路誘導し、その後、ステップS1にリターンして、以上の処理を繰返す。
一方、センタ局C側においては、ステップQ1で、CPU40は表示部41を駆動してその画面上に地図(図3または図4参照)を表示する。
【0048】
次にステップQ2で、CPU40は送受信部34を受信態様に切換えて、アンテナ33が車両側からの現在位置信号xを受信したか否かを判定し、YES判定時にのみ次のステップQ3に移行する。
【0049】
このステップQ3で、CPU40は受信した現在位置データと、識別コードまたは携帯電話番号データに基づいて当該車両の現在位置Pを表示部41の地図上に点灯表示する。ここで、センタ局Cにおいて把握すべき車両が複数の場合には、複数車両のそれぞれの現在位置P…が点灯表示されることは当然であるが、図3、図4では図示の便宜上、1つの現在位置Pのみを示している。また、この現在位置Pは車両の走行に従って、左列の車両側フローチャートの繰返し、並びに右側のセンサ局C側でのフローチャートの繰返しにより逐次的(リアルタイム)に可視表示されるものである。
【0050】
次のステップQ4で、CPU40は表示変更のスイッチ(各スイッチ35,36,37参照)が操作されたか否かを判定し、NO判定時にはステップQ6にスキップする一方、YES判定時には次のステップQ5に移行する。
【0051】
このステップQ5で、CPU40は操作されたスイッチ35,36,37の何れかに対応して、表示部41の地図表示を拡大、縮小または地図移動させる。
この構成により、把握すべき車両の現在位置Pが表示部41の画面内から画面外に外れることを防止し、把握すべき車両の現在位置Pを可及的画面内の中央方向に移行させることができる。
【0052】
次にステップQ6で、CPU40は送受信部34を受信態様に切換えて、アンテナ33が車両側からの緊急信号yを受信したか否かを判定し、NO判定時にはステップQ1にリターンして通常時の処理を繰返す一方、YES判定時には次のステップQ7に移行する。
【0053】
このステップQ7で、CPU40は車両を特定する識別コードまたは/および携帯電話番号データを含む緊急信号yの受信に対応して、緊急事態(カージャック、バスジャック)が発生した当該車両の現在位置Pを表示部41の地図上に点滅表示すると共に、少なくとも所定時間の間、警報手段43を駆動して、センタ局Cのオペレータに緊急事態の発生を報知する。
【0054】
次にステップQ8で、CPU40は表示変更のスイッチ(各スイッチ35,36,37参照)が操作されたか否かを判定し、NO判定時にはステップQ10にスキップする一方、YES判定時には次のステップQ9に移行する。
【0055】
このステップQ9で、CPU40は操作されたスイッチ35,36,37の何れかに対応して、表示部41の地図表示を拡大、縮小または地図移動させる。特に表示拡大スイッチ35および地図移動スイッチ37の操作時には、緊急事態が発生した特定の車両の現在位置Pを図4に示す如く道路等がより一層詳細に示されるように拡大表示された画面内に明瞭に捕えることができる。
【0056】
次にステップQ10で、CPU40は送受信部34を送信態様に切換えて、当該車両に対して指令信号zを送信するが、この信号zはセンタ局Cのアンテナ33から直接、車載機Aのアンテナ19に送信してもよく、中継局または人工衛星を介してアンテナ19に送信してもよい。
【0057】
次にステップQ11で、通報手段42(有線電話機または無線電話機参照)を用いて警察等の対処機関に対する通報を実行するが、この通報は自動通報システムであってもよく、或はセンタ局Cのオペレータによる通報であってもよい。
【0058】
ここで、上述の車載機AのCPU20に対して犯人や車室内の状況画像を撮像する撮像手段の一例として少なくとも1台のCCDカメラ45を継続し、このCCDカメラ45で撮像した犯人の画像データまたは/および車室内の乗客データを緊急信号yと共にセンタ局Cに送信するように構成し、センタ局C側においては表示部41の余剰エリア、または表示画面全体を用いて当該車両の現在位置Pと所定周期毎に交互に斯かる画像を表示するように構成してもよい。
【0059】
このように構成すると、通常時(非緊急時)においてはCCDカメラ45は作動せず、またCCDカメラ45で撮像したデータはセンタ局Cへ送信されないので、乗客のプライバシー保護と消費電力低減との両立を図ることができ、緊急時には犯人の画像と人質に相当する乗員、乗客の人数およびその状況を比較的正確に検出することができる。
【0060】
なお、上述のCCDカメラ45は車室内から比較的視認されにくいようにフロントヘッダ部またはリヤヘッダ部に取付け、これらヘッダ部の車室内を覆うトリム部材からその撮像レンズ部のみを車室内に対向させると共に、可及的全車室内を良好に撮像すべく広角レンズを用いることが望ましい。
【0061】
以上要するに、上記実施例の緊急通報システムは、GPS衛星DからのGPS信号を受信して現在位置を求める移動体(タクシー、自動車、バスの車両参照)への搭載機(車載機A参照)または携帯端末Bと、上記搭載機(車載機A参照)または携帯端末Bから発信される少なくとも現在位置信号xを受信して移動体の現在位置を逐次的に表示するセンタ局Cと、移動体に緊急事態が発生した時、乗員の操作により緊急信号yを上記センタ局Cへ出力する緊急信号出力手段(緊急スイッチ17または29参照)と、上記センタ局Cに設けられ移動体からの緊急信号yを受信して警察などの対処機関への通報を実行する通報手段42を備えたものである。
【0062】
この構成によれば、移動体に搭載された搭載機(車載機A参照)または携帯端末Bは、GPS衛星DからGPS信号を受信して現在位置を求め、センタ局Cは上述の搭載機(車載機A参照)または携帯端末Bから発信される少なくとも現在位置信号xを受信して移動体の現在位置を逐次的に、つまりリアルタイムに表示するが、移動体に緊急事態が発生した時、乗員が緊急信号出力手段(緊急スイッチ17または29参照)を操作すると緊急信号yが上記センタ局Cへ出力される。
【0063】
上述のセンタ局Cは移動体からの上記緊急信号yを受信して、通報手段42を用いて自動的にまたはオペレータの操作により、その旨を対処機関に通報する。
この結果、充分な広域性を確保しつつ、移動体にカージャック、バスジャックなどの緊急状態が発生した時、センタ局Cを介して対処機関への通報を行なうことができ、しかも移動体の現在位置P(図3、図4参照)を逐次的に表示するので、適切な対処を実行することができる。
【0064】
また、上記移動体の搭載機(車載機A参照)には携帯送受信部(送受信部18参照)と、GPSセンサ12とを設け、上記GPSセンサ12がGPS信号を受信して現在位置を求めるものである。
【0065】
この構成によれば、搭載機(車載機A参照)側のGPSセンサ12でGPS信号を受信するので、比較的バッテリ容量が小さい携帯端末Bの電力消費を抑制することができる。
【0066】
さらに、上記携帯端末Bは移動体を操作する乗員が所持し、上記携帯端末BにはGPSセンサ31を内蔵して、該GPSセンサ31がGPS信号を受信して現在位置を求めるものである。
この構成によれば、携帯端末B側のGPSセンサ31でGPS信号を受信するので、移動体(車両参照)のエンジンや各種電波を抑制することができる。
【0067】
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の移動体は、実施例の車両に対応し、
以下同様に、
緊急信号出力手段は、緊急スイッチ17または29に対応し、
携帯送受信部は、送受信部18に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0068】
例えば、上述の緊急スイッチ17,29に代えて既存の車載スイッチつまりハザードスイッチ、ドアウインドガラス昇降用のマニュアルアップスイッチ,マニュアルダウンスイッチ、オートアップスイッチ、オートダウンスイッチ、などの車載スイッチの通常操作とは異なる操作態様により、緊急信号を出力すべく構成してもよく、この場合には新たに緊急スイッチを設ける必要がなくなる。
【0069】
【発明の効果】
この発明によれば、充分な広域性を確保しつつ、移動体にカージャック、バスジャックなどの緊急事態が発生した時、センタ局を介して対処機関への通報を行なうことができ、しかも移動体の現在位置を逐次的に表示することで、適切な対処を実行することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の緊急通報システムを示す系統図。
【図2】 緊急スイッチの操作例を示す説明図。
【図3】 表示部による現在位置の表示例を示す説明図。
【図4】 表示部による現在位置の表示例を示す説明図。
【図5】 緊急通報制御を示すフローチャート。
【符号の説明】
A…車載機
B…携帯端末
C…センタ局
D…GPS衛星
12,31…GPSセンサ
17,29…緊急スイッチ
18…送受信部
42…通報手段

Claims (2)

  1. GPS衛星からのGPS信号を受信して現在位置を求める移動体への搭載機または携帯端末と、
    上記搭載機または携帯端末から発信される少なくとも現在位置情報を受信して移動体の現在位置を逐次的に表示するセンタ局と、
    移動体に緊急事態が発生した時、乗員の操作により緊急信号を上記センタ局へ出力する緊急信号出力手段と、
    上記センタ局に設けられ移動体からの緊急信号を受信して対処機関への通報を実行する通報手段とを備え、
    前記センタ局は、前記搭載機に指令信号を送信する送受信部を有する構成であり、
    前記搭載機は、
    前記指令信号に従って直進、左折、および右折の何れか1つを点滅させて車両を可及的安全な方向へ経路誘導する各指示ランプ有する構成であって、
    前記各指示ランプを、ドライバーズシートに着座した乗員から目視可能で、カージャック、バスジャック犯人から可及的目視不可の部位に備えた
    緊急通報システム。
  2. 移動体への搭載機または携帯端末がGPS衛星からのGPS信号を受信して現在位置を求めるステップと、
    センタ局が上記搭載機または携帯端末から発信される少なくとも現在位置情報を受信して移動体の現在位置を逐次的に表示するステップと、
    移動体に緊急事態が発生した時、乗員の操作により緊急信号出力手段が緊急信号を上記センタ局へ出力するステップと、
    移動体からの緊急信号を受信して上記センタ局に設けられた通報手段が対処機関への通報を実行するステップと、
    前記センタ局が、送受信部により前記搭載機に指令信号を送信するステップと、
    前記搭載機が、前記指令信号に従ってドライバーズシートに着座した乗員から目視可能で、カージャック、バスジャック犯人から可及的目視不可の部位に備えた各指示ランプにおける直進、左折、および右折の何れか1つを点滅させ車両を可及的安全な方向へ経路誘導するステップとを備えた
    緊急用経路誘導方法。
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