JP4614433B2 - 曲面出隅材及びこれを用いた出隅部施工構造 - Google Patents

曲面出隅材及びこれを用いた出隅部施工構造 Download PDF

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Description

本発明は、建物の出隅部に配設される曲面出隅材、及びこれを用いた出隅部施工構造に関する。
従来より、建物の出隅部に配設される、水平断面略L字状の出隅材がある(特許文献1参照)。該出隅材は、左右に配される平板状の外壁板と共に、出隅部における外壁の一部を構成する。
しかし、上記出隅材は、その角部に多少の面取り部を設けているものの、突出した角張った外観は否めず、柔らかく、緩やかな外観を表出することができない。
特に、無目地処理を施すことにより大壁の外観を表出した建物の出隅部においては、曲面を大きく形成して、全体として広がり感を有する外観を得ることが望まれている。
また、柔らかな外観を得るための化粧枠として、角部を曲面状に形成したものがある(特許文献2、特許文献3参照)。
しかし、この化粧枠においては、各種寸法について特に規定しておらず、充分な広がり感や、柔らかく緩やかな外観を表出することは困難である。
特開2000−213139号公報 特開平4−312689号公報 特開昭62−103102号公報
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、充分な広がり感や、柔らかく緩やかな外観を表出することができる曲面出隅材及びこれを用いた出隅部施工構造を提供しようとするものである。
第1の発明は、無目地処理を施すことにより大壁の外観を表出した建物の出隅部に配されると共に、曲面状の角部を有する曲面出隅材であって、
該曲面出隅材は、窯業系材料からなると共に、水平断面において、中心角が略直角となる円弧形状に形成された曲面形成部と、該曲面形成部の左右端からそれぞれ延設された平板状の一対の平面形成部とからなり、
上記平面形成部は11〜15mmの厚みを有し、
上記曲面形成部は、意匠面の曲率半径が47〜70mmであり、
一方の上記平面形成部の裏側面から他方の上記平面形成部の側端面までの垂線方向距離が80〜100mmであることを特徴とする曲面出隅材にある(請求項1)。
次に、本発明の作用効果につき説明する。
上記曲面出隅材は、上記曲面形成部を有するため、柔らかく、緩やかな外観を表出することができる。
また、上記曲面出隅材は、上記平面形成部を有するため、曲面出隅材を建物の構造躯体に容易に固定することができる。
また、上記平面形成部が11〜15mmの厚みを有するため、充分な強度及び厚み精度を確保することができると共に、安価な曲面出隅材を得ることができる。即ち、窯業系材料からなる曲面出隅材としては、上記厚みを確保することにより充分な強度を確保することができる。また、無目地処理による大壁を形成する場合には、特に外壁板や曲面出隅材の厚みを大きくする必要がなく、上記のごとく厚みを適度に小さくすることにより、コストを抑制することができる。
また、上記曲面形成部は、意匠面の曲率半径が47〜70mmである。そのため、柔らかく、緩やかな外観を充分に表出することができると共に、充分な広がり感を表出することができる。また、曲面形成部が構造躯体に干渉しないように、曲面出隅材を出隅部に配設することができる。
また、一方の上記平面形成部の裏側面から他方の上記平面形成部の側端面までの垂線方向距離が80〜100mmである。そのため、充分な広がり感、柔らかく緩やかな外観を表出することができると共に、曲面出隅材を構造躯体に確実に固定することができる。また、曲面出隅材の強度を確保することができる。また、無目地処理を平面形成部の範囲で収めることができ、外観意匠性を損ねることを防ぐことができる。
以上のごとく、本発明によれば、充分な広がり感や、柔らかく緩やかな外観を表出することができる曲面出隅材を提供することができる。
第2の発明は、建物の構造躯体の一部を構成すると共に出隅部に配された縦柱に、胴縁を介して曲面出隅材を固定してなる出隅部施工構造であって、
上記曲面出隅材は、窯業系材料からなると共に、水平断面において、中心角が略直角となる円弧形状に形成された曲面形成部と、該曲面形成部の左右端からそれぞれ延設された平板状の平面形成部とからなり、上記平面形成部は11〜15mmの厚みを有し、上記曲面形成部は、意匠面の曲率半径が47〜70mmであり、一方の上記平面形成部の裏側面から他方の上記平面形成部の側端面までの垂線方向距離が80〜100mmであり、
上記曲面出隅材の左右には、一対の上記平面形成部の側端面に突き合せ接合した状態で、平板状の外壁板をそれぞれ配設してあり、
上記曲面出隅材と上記外壁板との突き合せ部分の意匠面側には、弾性目地処理材を被覆し、該弾性目地処理材の内部には、該弾性目地処理材が貫通可能な多数の穴を有する多穴シートを配置し、上記弾性目地処理材の表面には弾性塗材を被覆して、無目地処理を施してなることを特徴とする出隅部施工構造にある(請求項)。
次に、本発明の作用効果につき説明する。
上記出隅部施工構造においては、上記曲面出隅材を出隅部に配設してなる。そのため、上記第1の発明(請求項1)において述べたごとく、出隅部において、充分な広がり感や、柔らかく緩やかな外観を表出することができる。
特に、上記曲面出隅材と上記外壁板との突き合せ部分の意匠面側には、上記のごとく無目地処理を施して大壁を構築してなるため、上記曲面出隅材を配設することにより、全体として、充分な広がり感を表出することができる。
また、上記曲面出隅材と外壁板との突き合せ部分は、上記のごとく、弾性目地処理材と多穴シートを配設してなり、その上から弾性塗材を塗布してなる。そのため、曲面出隅材や外壁板が熱膨張等に伴い伸縮しても、弾性目地処理材や弾性塗材が伸縮を充分に吸収して、クラックの発生を防止することができる。これにより、耐久性及び外観意匠性に優れた出隅部施工構造を得ることができる。
以上のごとく、本発明によれば、充分な広がり感や、柔らかく緩やかな外観を表出することができる出隅部施工構造を提供することができる。
第1の発明(請求項1)又は第2の発明(請求項)において、上記曲面出隅材は、例えば窯業系材料を押出成形してなる一体成形品とすることができる。
また、上記「中心角が略直角」とは、上記中心角が例えば85〜95°の範囲にあることをいう。
また、上記胴縁の厚みは、例えば15〜18mmとすることが好ましい。この場合には、曲面出隅材の裏面側の通気性並びに適正な釘打ち代を充分確保することができる。
また、上記平面形成部の厚みが11mm未満の場合には、窯業系材料からなる曲面出隅材として、充分な強度を確保することが困難となるおそれがある。一方、上記厚みが15mmを超える場合には、厚み精度を確保すること困難となるおそれがあると共に、コストが高くなるおそれがある。
また、上記曲面形成部における意匠面の曲率半径が47mm未満の場合には、柔らかく、緩やかな外観や、充分な広がり感を表出することが困難となるおそれがある。一方、上記曲率半径が70mmを超える場合には、曲面形成部が構造躯体に干渉しないように曲面出隅材を出隅部に配設することが困難となるおそれがある。
また、一方の上記平面形成部の裏側面から他方の上記平面形成部の側端面までの垂線方向距離が80mm未満の場合には、充分な広がり感、柔らかく緩やかな外観を表出すると共に曲面出隅材を構造躯体に確実に固定することが困難となるおそれがある。また、無目地処理を平面形成部の範囲で収めることが困難となり、曲面部における外観意匠性を損ねるおそれがある。一方、上記垂線方向距離が100mmを超える場合には、曲面出隅材の強度を確保することが困難となるおそれがある。
また、上記曲面形成部は、上記平面形成部よりも厚みの大きい肉厚部を有する(請求項、請求項)。
この場合には、上記曲面形成部の強度を向上させることができ、耐久性に優れた曲面出隅材を得ることができる。
また、上記曲面形成部は、略中央部分における裏側面に、切欠部を上下方向に連続形成してなることが好ましい(請求項、請求項)。
この場合には、上記構造躯体の一部を構成すると共に出隅部に配された縦柱と、上記曲面形成部との間の隙間を充分に確保して、両者の干渉を防ぐと共に曲面出隅材の裏側の通気性を確保することができる。
縦柱と曲面形成部との間の隙間は、例えば5mm以上であることが好ましい。これにより、曲面出隅材と縦柱との干渉を確実に防ぐと共に、曲面出隅材の裏側の通気性を充分に確保することができる。
また、上記曲面形成部の厚みは、8.0mm以上であることが好ましい。即ち、上記切欠部を設ける場合には、最も薄くなる切欠部の形成部分を8.0mmとすることが好ましい。これにより、曲面出隅材の強度を確保することができる。
(実施例1)
本発明の実施例にかかる曲面出隅材及びこれを用いた出隅部施工構造につき、図1〜図4を用いて説明する。
本例の曲面出隅材1は、図1に示すごとく、無目地処理を施すことにより大壁の外観を表出した建物の出隅部に配されると共に、曲面状の角部を有する。
曲面出隅材1は、窯業系材料からなると共に、水平断面において、中心角が略直角となる円弧形状に形成された曲面形成部11と、該曲面形成部11の左右端からそれぞれ延設された平板状の一対の平面形成部12とからなる。
上記平面形成部12は13mmの厚みtを有する。
上記曲面形成部11は、意匠面111の曲率半径Rが50mmである。
一方の平面形成部12の裏側面126から他方の平面形成部12の側端面122までの垂線方向距離Aが90mmである。
上記垂直方向距離Aは、上記一方の平面形成部12の裏側面126を含む平面と、上記他方の平面形成部12の側端面122との最短距離に相当する。
図2に示すごとく、上記曲面出隅材1は、例えば、窯業系材料を押出成形してなる一体成形品であり、上下高さが3030mmの長尺品である。
また、曲面出隅材1は、左右対称形状を有している。ただし、本発明は、左右対称形状の曲面出隅材に限られるものではない。
次に、上記曲面出隅材1を用いた出隅部施工構造2につき、図1、図3、図4を用いて説明する。
該出隅部施工構造2は、図1に示すごとく、建物の構造躯体の一部を構成すると共に出隅部に配された縦柱31に、胴縁32を介して曲面出隅材1を固定してなる。
曲面出隅材1の左右には、一対の平面形成部12の側端面122に突き合せ接合した状態で、平板状の外壁板4をそれぞれ配設してある。
そして、図3、図4に示すごとく、曲面出隅材1と外壁板4との突き合せ部分22の意匠面側には、弾性目地処理材51を被覆している。該弾性目地処理材51の内部には、該弾性目地処理材51が貫通可能な多数の穴を有する多穴シート52を配置している。弾性目地処理材51の表面には弾性塗材53を被覆している。このようにして、突き合せ部分22には無目地処理を施してある。
弾性塗材53は、曲面出隅材1及び外壁板4の意匠面の全域に連続して塗布されている。
このようにすることにより、曲面出隅材1と外壁板4との継ぎ目の目立たない、大壁を構築している。
上記突き合せ部分22の無目地処理につき、以下に詳説する。
図3、図4に示すごとく、突き合せ部分22を構成する曲面出隅材1の側端面122及び外壁板4の側端面42の意匠面側の角部には、斜面状の面取り部123、43が形成されている。これにより、弾性目地処理材51を充填するためのポケット部23が形成される。上記面取り部123、43は、1〜10mm程度の幅及び深さを有する。
また、斜面状の面取り部123、43の代わりに、段部形状の切欠を形成して、深さ1〜5mm、幅5〜30mm程度の箱型形状のポケット部を形成することもできる。
このポケット部23の深さや幅は、目地割れや肉痩せを防ぐように設定される。
また、弾性目地処理材51としては、例えば、ウレタン系、変成シリコーン系、アクリル系、エポキシ系などの目地処理材を使用することができる。
また、多穴シート52としては、例えば、ラッセル編みポリエステルクロス、縦横編みガラス繊維等の緩衝、補強用クロス等を使用することができる。
また、弾性塗材53としては、例えば、アクリル系、シリコンアクリル系等の塗材を用いることができる。
また、上記縦柱31と胴縁32との間には、防水紙33が配設されている。また、曲面出隅材1及び外壁板4は、それぞれ釘21によって胴縁32及び縦柱31に固定されている。釘21は、曲面出隅材1における平面形成部12に打設してある。打設位置としては、曲面出隅材1の割れや欠けを回避するため、平面形成部12の側端面122から25mm程度内側に入った位置である。また、外壁板4における釘打ち位置も、同様に側端面42から25mm程度内側に入った位置である。
また、上記胴縁32の厚みsは15mmである。
また、曲面出隅材1の裏側面116と縦柱31の角部311との間の出隅背面隙間eは、5.9mmである。
また、上記曲面形成部11の裏側面116の曲率半径rは、r=R−t=37mmである。ここで、Rは上述のごとく曲面形成部11の意匠面111の曲率半径であり、tは平面形成部12の厚みである。本例においては、この厚みtは、曲面形成部11の厚みでもある。
次に、本例の作用効果につき説明する。
上記曲面出隅材1は、上記曲面形成部11を有するため、柔らかく、緩やかな外観を表出することができる。
また、上記曲面出隅材1は、上記平面形成部12を有するため、曲面出隅材1を建物の構造躯体(縦柱31)に容易に固定することができる。
また、上記平面形成部12が13mmの厚みtを有するため、充分な強度及び厚み精度を確保することができると共に、安価な曲面出隅材1を得ることができる。即ち、窯業系材料からなる曲面出隅材1としては、上記厚みtを確保することにより充分な強度を確保することができる。また、無目地処理による大壁を形成する場合には、特に外壁板4や曲面出隅材1の厚みを大きくする必要がなく、上記のごとく厚みtを適度に小さくすることにより、コストを抑制することができる。
また、上記曲面形成部11は、意匠面111の曲率半径が50mmである。そのため、柔らかく、緩やかな外観を充分に表出することができると共に、充分な広がり感を表出することができる。また、図1に示すごとく、曲面形成部11が構造躯体(縦柱31)に干渉しないように、曲面出隅材1を出隅部に配設することができる。
また、一方の平面形成部12の裏側面126から他方の平面形成部12の側端面122までの垂線方向距離Aが90mmである。そのため、充分な広がり感、柔らかく緩やかな外観を表出することができると共に、曲面出隅材1を構造躯体(縦柱31)に確実に固定することができる。また、曲面出隅材1の強度を確保することができる。また、無目地処理を平面形成部12の範囲で収めることができ、外観意匠性を損ねることを防ぐことができる。
また、曲面出隅材1と外壁板4との突き合せ部分22の意匠面側には、上記のごとく無目地処理を施して、大壁を構築してなるため、上記曲面出隅材1を配設することにより、全体として、充分な広がり感を表出することができる。
また、上記曲面出隅材1と外壁板4との突き合せ部分22は、上記のごとく、弾性目地処理材51と多穴シート52を配設してなり、その上から弾性塗材53を塗布してなる(図3、図4)。そのため、曲面出隅材1や外壁板4が熱膨張等に伴い伸縮しても、弾性目地処理材51や弾性塗材53が伸縮を充分に吸収して、クラックの発生を防止することができる。これにより、耐久性及び外観意匠性に優れた出隅部施工構造2を得ることができる。
以上のごとく、本例によれば、充分な広がり感や、柔らかく緩やかな外観を表出することができる曲面出隅材及び出隅部施工構造を提供することができる。
(実施例2)
本例は、図5に示すごとく、曲面形成部11に、上記平面形成部12よりも厚みの大きい肉厚部112を設けた曲面出隅材1及びこれを用いた出隅部施工構造2の例である。
上記肉厚部112は、曲面形成部11の裏側面116を平面状とすることにより形成してある。そして、肉厚部112の肉厚は、最も厚みのある部分において、16.6mmである。
また、曲面形成部11は、略中央部分における裏側面116に切欠部117を上下方向に連続形成してなる。該切欠部117は、曲率半径5mmの半円状に形成されている。
該切欠部117を形成することにより、縦柱31の角部311と曲面形成部11との間の隙間、即ち出隅背面隙間eを6.0mmとしている。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、上記曲面形成部11の強度を向上させることができ、耐久性に優れた曲面出隅材1を得ることができる。
また、曲面形成部11の裏側面116に切欠部117を設けることにより、縦柱31と曲面形成部11との間の隙間(出隅背面隙間e)を充分に確保して、両者の干渉を防ぐと共に曲面出隅材1の裏側の通気性を確保することができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例3)
本例は、図6に示すごとく、曲面形成部11の意匠面111の曲率半径Rを70mmと大きくした曲面出隅材1及びこれを用いた出隅部施工構造2の例である。
また、胴縁32の厚みsは18mm、平面形成部12の厚みtは12mmとしている。曲面形成部11の厚みも上記厚みtと同じく12mmである。
また、一方の平面形成部12の裏側面126から他方の平面形成部12の側端面122までの垂線方向距離Aは100mmである。
また、曲面形成部11の裏側面116には、曲率半径6.5mmの円弧状の切欠部117が設けてある。これにより、出隅背面隙間eを5mmに保っている。
また、切欠部117の形成部分における曲面形成部11の厚みu(最も薄い部分の厚み)は8.4mmとなる。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、一層の広がり感を表出することができる曲面出隅材及び出隅部施工構造を提供することができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(比較例1)
本例は、図7に示すごとく、曲面形成部11の意匠面111の曲率半径Rを80mmと更に大きくした曲面出隅材9及びこれを用いた出隅部施工構造8の例である。
また、一方の平面形成部12の裏側面126から他方の平面形成部12の側端面122までの垂線方向距離Aは110mmである。
また、曲面形成部11の裏側面116には、曲率半径10.9mmの円弧状の切欠部117が設けてある。これにより、出隅背面隙間eを5mmに保っている。
また、切欠部117の形成部分における曲面形成部11の厚みu(最も薄い部分の厚み)は4.3mmとなる。
その他は、実施例1と同様である。
しかし、上述のごとく、出隅背面隙間eを5mm確保しようとすると、切欠部117を深く形成する必要が生じ、結果として、厚みuが5mmと薄くなり、曲面出隅材9の充分な強度を得ることが困難となる。
逆に、厚みuを8mm以上とするためには、切欠部117を大きく形成することができず、結果として出隅背面隙間eを充分に確保することができない。
なお、上述した実施例1〜3に示した各種寸法等は例示であって、本発明は、これらに限定されるものではない。
実施例1における、出隅部施工構造の水平断面図。 実施例1における、曲面出隅材の斜視図。 実施例1における、無目地処理を施した突き合せ部分の斜視図。 実施例1における、無目地処理を施した突き合せ部分の断面図。 実施例2における、出隅部施工構造の水平断面図。 実施例3における、出隅部施工構造の水平断面図。 比較例における、出隅部施工構造の水平断面図。
符号の説明
1 曲面出隅材
11 曲面形成部
111 意匠面
116 裏側面
117 意匠面
12 平面形成部
122 側端面
126 裏側面
2 出隅部施工構造
22 突き合せ部分
31 縦柱
32 胴縁
4 外壁板
51 弾性目地処理材
52 多穴シート
53 弾性塗材

Claims (4)

  1. 無目地処理を施すことにより大壁の外観を表出した建物の出隅部に配されると共に、曲面状の角部を有する曲面出隅材であって、
    該曲面出隅材は、窯業系材料からなると共に、水平断面において、中心角が略直角となる円弧形状に形成された曲面形成部と、該曲面形成部の左右端からそれぞれ延設された平板状の一対の平面形成部とからなり、
    上記平面形成部は11〜15mmの厚みを有し、
    上記曲面形成部は、意匠面の曲率半径が47〜70mmであり、
    一方の上記平面形成部の裏側面から他方の上記平面形成部の側端面までの垂線方向距離が80〜100mmであり、
    上記曲面形成部は、上記平面形成部よりも厚みの大きい肉厚部を有することを特徴とする曲面出隅材。
  2. 請求項1において、上記曲面形成部は、略中央部分における裏側面に、切欠部を上下方向に連続形成してなることを特徴とする曲面出隅材。
  3. 建物の構造躯体の一部を構成すると共に出隅部に配された縦柱に、胴縁を介して曲面出隅材を固定してなる出隅部施工構造であって、
    上記曲面出隅材は、窯業系材料からなると共に、水平断面において、中心角が略直角となる円弧形状に形成された曲面形成部と、該曲面形成部の左右端からそれぞれ延設された平板状の平面形成部とからなり、上記平面形成部は11〜15mmの厚みを有し、上記曲面形成部は、意匠面の曲率半径が47〜70mmで、上記平面形成部よりも厚みの大きい肉厚部を有し、一方の上記平面形成部の裏側面から他方の上記平面形成部の側端面までの垂線方向距離が80〜100mmであり、
    上記曲面出隅材の左右には、一対の上記平面形成部の側端面に突き合せ接合した状態で、平板状の外壁板をそれぞれ配設してあり、
    上記曲面出隅材と上記外壁板との突き合せ部分の意匠面側には、弾性目地処理材を被覆し、該弾性目地処理材の内部には、該弾性目地処理材が貫通可能な多数の穴を有する多穴シートを配置し、上記弾性目地処理材の表面には弾性塗材を被覆して、無目地処理を施してなることを特徴とする出隅部施工構造
  4. 請求項3において、上記曲面出隅材における上記曲面形成部は、略中央部分における裏側面に、切欠部を上下方向に連続形成してなることを特徴とする出隅部施工構造。
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