JP4614162B2 - 浮屋根タンクの梯子装置 - Google Patents
浮屋根タンクの梯子装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4614162B2 JP4614162B2 JP2005049878A JP2005049878A JP4614162B2 JP 4614162 B2 JP4614162 B2 JP 4614162B2 JP 2005049878 A JP2005049878 A JP 2005049878A JP 2005049878 A JP2005049878 A JP 2005049878A JP 4614162 B2 JP4614162 B2 JP 4614162B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ladder
- floating roof
- rail
- rolling
- wheel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Description
この浮屋根5の上部には、貯蔵液4の増減による浮屋根5の上下動に追従するように、側板3の上端部に回動自在に軸支された梯子装置、つまりこの梯子装置を構成する手摺や踏板などを備えた階段状のローリングラダー8が架設されている。
このローリングラダー8を利用して、側板3の上端部に設けたステージ9から浮屋根5の上部に作業者や点検作業者など人が昇降して移動できるように形成されている。
このローリングラダー8の下端部には一対の車輪10が取付けられており、この車輪10は浮屋根5の上面所定位置に設けたレール架台11に接輪し滑らかに回転して移動するように形成されている。
特許文献1の「浮屋根式貯槽」の発明には、Fig1に示されるローリングラダー4が、堰板9に衝突しても損傷やスパークなどしないように、ローリングラダー4の直下に位置する堰板9の一部分をFig4〜Fig9に示すように、不燃性で傾動性若しくは伸縮性を有する仕切壁13で構成したものである。
また、ローリングラダー8の下端部の車輪10の取付部の近傍が、摩擦や接触などして発熱したり火花を発生する心配も生じた。
上記特許文献1の「浮屋根式貯槽」の発明は、ローリングラダー4が、堰板9に衝突しても損傷やスパークなどしないように、ローリングラダー4の直下に位置する堰板9の一部分を不燃性で傾動性若しくは伸縮性を有する仕切壁13で構成したものであるが、ローリングラダー4自体は、強風や地震などによる液面変動で強い荷重を受けた場合に、捩れや破損などの損傷を生じることがあった。
また、車輪5の両側フランジ5aの幅がガイドレール6のフランジ部6aの幅と合致して、左右の両側からリジッドに挟んでいるため、車輪5の左右側面方向への移動が規制されて無理な力がかかって損傷したり、強い摩擦抵抗を生じて回転が損なわれたり、さらにストッパー8が自由な動きを拘束しているため、通常使用時の車輪5の円滑な移動が損なわれることがあった。
この発明の目的は、上述の従来技術が有する問題点に鑑みてなされたもので、強風や地震によって浮屋根タンクの浮屋根及び梯子装置が揺動した際に、この梯子装置を構成するローリングラダーが過大な荷重を受けて浮上りや脱輪、捩れなどで損傷しないように安全性と耐久性を向上し、また車輪や取付部材などに摩擦抵抗を生じることなく通常使用時の浮屋根の滑らかな上昇下降機能の向上も図るようにした浮屋根タンクの梯子装置に関するものである。
また、強風などでローリングラダーが変動した際に、支持部材はレール軌条及び支持アングルに対して左右側面方向にあそびを持たせて自由度があるため、支持部材の取付け部及び近傍の部材間には摩擦や加熱、衝撃を生じることなく、火花を発生して災害に進展する心配もない。
図1は、梯子装置の下端部近傍を示す斜視説明図である。
図1に示すように、梯子装置を構成するローリングラダー8の下端部に、車輪10が設けられ、この車輪10が接輪し回転して図の矢印Lの方向に水平移動するように、レール架台11の上側面にレール軌条12が設けられている。
なお、ローリングラダー8に設けられている両側の手摺や階段状の踏板などは図示を省略している。
上記レール軌条12の外側面に水平から下方に曲った断面L字形状の支持アングル13を設ける。このL字形状の支持アングル13には、レール軌条12から支持アングル13にわたって、隔離して複数のリブ材17を設ける。
このようにレール軌条12から支持アングル13にわたって、隔離して複数のリブ材17を設けて一体化し補強されているので、レール軌条12と支持アングル13双方の剛強度が増加し、曲げや変形に対して強い構造となっている。
この支持アングル13に下方から左右に間隔、つまりあそびを持たせて入り込むように、上記車輪10のシャフト14に取付けたL字形状の支持部材15の下端部に断面U字状に曲った溝を設ける。
車輪10の下端部に位置するレール架台11の上側面には、水平方向の幅が広い断面L字状のアングル材で形成したレール軌条12を設け、車輪10を外側面からガイドし脱輪することなく円滑に走行移動するように形成している。
このレール軌条12の外側面に、水平から下方に曲った断面L字形状の支持アングル13を設け、前記車輪10のシャフト14(図1に示す)に取付けた支持部材15の下端部の断面U字状に曲った溝の部分が、この支持アングル13に下方から周囲に間隔、つまりあそびを持たせて引っ掛けるように形成する。
さらに、強風や地震などで浮屋根やローリングラダー8が揺動しても、車輪10がレール軌条12から脱輪することがなく、ローリングラダー8が曲げ荷重を受けて捩れや損傷などすることがない。
また、強風などでローリングラダー8が変動した際に、上記のように支持部材15の下端部の断面U字状の溝は、レール軌条12及び支持アングル13に対して左右側面方向にあそびを持たせて自由度があるため、支持部材15の取付け部及び近傍の部材間には、摩擦や加熱、衝撃を生じることなく、火花を発生して災害に進展する心配もなくなる。
支持部材15は、長腕状に吊下がる取付部材15aと、底部水平溝状のガイド部材15bと、垂直に立上るフック部材15cとをプレスや圧延(図1及び図2に示す)、或いは図3及び図4に示すように溶接などで一体構造に形成する。
支持部材15は、取付部材15aの上端近傍に設けた取付穴16を介してシャフト14に回転自在に(図の矢印Oで示す)固定する。この支持部材15下部の溝状のガイド部材15bから垂直に立上るフック部材15cの先端は、図の矢印Oで示す回転に伴って円滑に回転し(図の矢印Pで示す)支持アングルなど周囲の部材に接触した場合に、摩擦抵抗を受けないように配慮して半円板形状のフック部材15cに形成する。
さらに一体に形成した支持部材15の曲げ強度を上げるため、必要に応じて取付部材15aの外側面に補強リブ材18を設ける。
被覆材19は、支持部材15の取付穴16に取付けてシャフト14の外表面を保護する円筒状のブッシュ19aと、取付穴16の外側周囲をカバーする平板リング状の押え板19bとで形成する。
このように取付穴16に被覆材19を設けた場合には、シャフト14との接触を緩和し滑らかに保護する。
また、被覆材20は、支持部材15の取付部材15a内面からガイド部材15b上面から、さらにフック部材15cの内面にわたる凹溝形状に沿って被覆する薄板材20aと、ガイド部材15bの側端面から底部下面を被覆する薄板材20bとで形成する。このように支持部材15に設けた被覆材20は、前記支持アングル13との接触と衝撃に対して緩衝し保護する。
このように、支持部材15の取付部、及び支持アングル13と接触する箇所に非鉄金属部材よりなる被覆材19及び20を設けた場合には、強風や地震などで浮屋根本体や梯子装置を構成するローリングラダー8が変動した際に、支持部材15のシャフト14への取付部や、支持アングル13周囲の部材との摩擦や衝突などによって発熱や火花を発生することがないため、火災などの災害の発生を防止することができる。
22,22は枠組構造体21の両側面に設ける側枠材、23は側枠材22,22の間に直交して設ける仕切材、24、24a,24bは側枠材22,22の間に交差して渡す傾斜材である。
24aの傾斜材は図の矢印Q方向の回転に対応し、さらに24bの傾斜材は図の矢印R方向の回転に対応して復元するため、枠組構造体21の捩れ剛性とたわみに対する復元性が高まり耐久性が向上する。
このように枠組構造体21に形成することにより、ローリングラダー8の曲げ剛性及び捩れ剛性などが向上するため、強風や地震などで浮屋根本体や梯子装置を構成するローリングラダー8が変動した際に、梯子装置に捩れや破損などの損傷を生じることがない。
2 底板
3 側板
4 貯蔵液
5 浮屋根
6 ポンツーン
7 シール装置
8 ローリングラダー
9 ステージ
10 車輪
11 レール架台
12 レール軌条
13 支持アングル
14 シャフト
15 支持部材
15a 取付部材
15b ガイド部材
15c フック部材
16 取付穴
17 リブ材
18 補強リブ材
19 被覆材
19a ブッシュ
19b 押え板
20 被覆材
20a 薄板材
20b 薄板材
21 枠組構造体
22 側枠材
23 仕切材
24 傾斜材
24a 傾斜材
24b 傾斜材
Claims (2)
- 強風や地震などで浮屋根本体や梯子装置を構成するローリングラダーが変動した際に、浮屋根上のローリングラダー下端部の車輪が浮屋根上面のレール軌条から脱輪しないように、当該レール軌条は水平な軌条部分と外側に垂直に立ち上がる外側面を備え、その外側面の外側に水平から下方に曲った断面L字形状の支持アングルを設けるとともに上記車輪のシャフトに回転自在に固定した支持部材を設け、当該支持部材は長腕状に吊下がる取付部材と、底部水平溝状のガイド部材と、垂直に立上るフック部材とで断面U字状に曲がった溝部分を有するように形成し、該断面U字状に曲った溝の部分が上記支持アングルにあそびを持たせて引っ掛けるように形成した脱輪防止機構をレール軌条の外側に設けたことを特徴とする浮屋根タンクの梯子装置。
- 上記ローリングラダーが強風などによる曲げ荷重及び捩れ荷重に対して耐久性を有するように、ローリングラダーの本体下部を補強し剛性を向上する枠組構造体であって、該枠組構造体の両側面に設ける側枠材と、該側枠材の間に直交して設ける仕切材と、上記側枠材の間に交差して渡す傾斜材とを設けて枠組構造体に形成したことを特徴とする請求項1記載の浮屋根タンクの梯子装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005049878A JP4614162B2 (ja) | 2005-02-25 | 2005-02-25 | 浮屋根タンクの梯子装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005049878A JP4614162B2 (ja) | 2005-02-25 | 2005-02-25 | 浮屋根タンクの梯子装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006232330A JP2006232330A (ja) | 2006-09-07 |
JP4614162B2 true JP4614162B2 (ja) | 2011-01-19 |
Family
ID=37040420
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005049878A Active JP4614162B2 (ja) | 2005-02-25 | 2005-02-25 | 浮屋根タンクの梯子装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4614162B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009295386A (ja) * | 2008-06-04 | 2009-12-17 | Tokai Rika Co Ltd | シーソースイッチ |
CN111186653B (zh) * | 2018-11-14 | 2021-12-31 | 中国石油化工股份有限公司 | 一种浮顶储罐转动浮梯滚轮装置的安装方法 |
CN111186652B (zh) * | 2018-11-14 | 2021-12-31 | 中国石油化工股份有限公司 | 一种浮顶储罐转动浮梯滚轮装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5882894U (ja) * | 1981-11-27 | 1983-06-04 | タキロン株式会社 | 蓋付汚水処理槽 |
JPS6047283U (ja) * | 1983-09-10 | 1985-04-03 | 石川島タンク建設株式会社 | 浮屋根式タンク |
JPS6231194U (ja) * | 1985-08-12 | 1987-02-24 |
-
2005
- 2005-02-25 JP JP2005049878A patent/JP4614162B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5882894U (ja) * | 1981-11-27 | 1983-06-04 | タキロン株式会社 | 蓋付汚水処理槽 |
JPS6047283U (ja) * | 1983-09-10 | 1985-04-03 | 石川島タンク建設株式会社 | 浮屋根式タンク |
JPS6231194U (ja) * | 1985-08-12 | 1987-02-24 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006232330A (ja) | 2006-09-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10190352B2 (en) | Window regulator | |
JP4614162B2 (ja) | 浮屋根タンクの梯子装置 | |
US20130056919A1 (en) | Damping device | |
JP4146004B2 (ja) | エレベータ装置 | |
JP6050872B2 (ja) | 荷台付き車両 | |
JP2009040560A (ja) | 展望用エレベータの乗りかご | |
US20080022468A1 (en) | Bridge Particularly for Crossing a Passage of a Navigation Channel | |
JP2821554B2 (ja) | 昇降機のテールコードの制振装置 | |
JP2007119199A (ja) | エレベーター装置及びその安全装置 | |
JP5077014B2 (ja) | エレベータロープ振れ止め装置 | |
JP3732353B2 (ja) | 橋梁の制振構造 | |
JP2019052420A (ja) | 車両用浸水対策装置 | |
JP4700994B2 (ja) | 免震建物用エレベータ | |
JP5069504B2 (ja) | エレベーター用ガイドレールの取り付け装置 | |
JP6803008B2 (ja) | エレベータ | |
JPS6225509Y2 (ja) | ||
JP2010023974A (ja) | エレベータの給油装置 | |
JP4957055B2 (ja) | エレベーター昇降路用配線装置 | |
JP4211730B2 (ja) | エレベータの敷居隙間遮蔽装置 | |
CN213326227U (zh) | 电梯随行电缆的张紧及导向装置 | |
US20180093869A1 (en) | Load-Facing Winch | |
JP7452767B2 (ja) | エレベーター | |
JP5092407B2 (ja) | エレベータ装置 | |
JP4764656B2 (ja) | 免震建物用エレベーター装置及びそれに用いるフェッシャープレート | |
JPH1095592A (ja) | 原子炉建屋のクレーン |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080128 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100423 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100601 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100729 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100928 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20101008 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4614162 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131029 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |