JP4211730B2 - エレベータの敷居隙間遮蔽装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エレベータの敷居隙間遮蔽装置に関し、詳しくは乗りカゴが乗り場に着床停止してエレベータ扉が開いた時のみ、乗り場敷居とカゴ敷居との間の敷居隙間を遮蔽する遮蔽プレートに関するものである。
一般に、乗りカゴが昇降するためには、乗り場と乗りカゴとの間に一定の隙間を設けておく必要がある。このため乗りカゴが乗り場に着床停止してエレベータ扉が開いた状態で、乗り場敷居とカゴ敷居間に敷居隙間が生じ、この敷居隙間に人がつまずいたり、或いは車椅子や台車等の車輪が落ち込んで引っ掛かったりして、危険である。また小物品が敷居隙間からピット内に落下するおそれもある。
そこで、従来、敷居隙間を遮蔽するための遮蔽プレートを乗り場敷居に片持ち支持し、遮蔽プレートを敷居隙間に向けて進退自在とするものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところが、従来の遮蔽プレートは、乗り場敷居に対して片持ち式で支持されているにすぎないため、人や車椅子、台車等が通過する際に、遮蔽プレートが重みで変形したり、落ち込んだりして、長時間の使用に耐えられないという問題があり、また遮蔽プレートは水平方向に移動して敷居隙間を遮蔽する構造であるため、仮りに組立誤差若しくは製作誤差などで着床停止時に乗り場敷居とカゴ敷居間にレベル狂いが生じていると、遮蔽プレートが段差面となり、人や車椅子等の走行に支障をきたすという問題もある。
特開平8−333073号公報
本発明は前記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、遮蔽プレートの強度を高めて人や車椅子、台車等がスムーズに通過できるようにし、また仮りに組立誤差等で着床停止時に乗り場敷居とカゴ敷居間にレベル狂いが生じていても、安全性及び走行性に問題がなく、さらに遮蔽プレートを使用しないときは遮蔽プレートを保護しながら格納できるようにしたエレベータの敷居隙間遮蔽装置を提供することを課題とするものである。
前記課題を解決するために本発明は、乗りカゴ1が乗り場2に着床停止してエレベータ扉3が開いた時のみ、乗り場出入口の下部の乗り場敷居4とカゴ敷居5との間の敷居隙間6を遮蔽プレート7により塞ぐようにしたエレベータの敷居隙間遮蔽装置であって、前記カゴ敷居5側に遮蔽プレート7の基端部7aを上下回りに回動自在に取り付けると共に、前記乗り場敷居4側に遮蔽プレート7の基端部7aと相対する先端部7bを支持する支持部10を設け、前記エレベータ扉3の閉時には遮蔽プレート7を上方Cに回動させてカゴ敷居5側に格納した状態とし、一方、エレベータ扉3の開時には遮蔽プレート7を下方Bに回動させて敷居隙間6を塞ぎ且つ遮蔽プレート7の先端部7bを支持部10で下方から支えた状態とするための回動手段11を設けたことを特徴としている。
このような構成とすることで、遮蔽プレート7が敷居隙間6を塞いだ状態では、遮蔽プレート7の先端部7bが乗り場敷居4の支持部10に架け渡されるので、遮蔽プレート7は両持ち支持された状態となり、従来の片持ち支持されている場合と比較して遮蔽プレート7の強度が向上し、そのために人や車椅子、台車等の重みで変形したり落ち込んだりすることを防止できる。また、遮蔽プレート7は上方Cから回動して敷居隙間6を塞ぐので、仮に組立誤差等で着床停止時に乗り場敷居4とカゴ敷居5間にレベル狂いが生じていても、遮蔽プレート7はカゴ敷居5から乗り場敷居4の支持部10に架け渡されるため、遮蔽プレート7は従来のような段差とならず、人や車椅子等が遮蔽プレート7上を支障なく通過できるようになる。さらに遮蔽プレート7を使用しないときは、遮蔽プレート7を上向き姿勢でカゴ敷居5側に格納できるため、格納スペースをコンパクト化できると共に乗りカゴ1の昇降途中で遮蔽プレート7が傷つかないように保護できるようになる。
また、前記遮蔽プレート7は自重の作用で下方に向かって付勢されているので、遮蔽プレート7を下方Bに駆動させる機構を別途設ける必要がなくなり、回動手段11の構成を簡易化できる。
さらに、遮蔽プレート7の基端部7a側の下面から突出するストッパー25により遮蔽プレート7の横向き姿勢から下方への回動を阻止するので、ストッパー25によって遮蔽プレート7が真下まで回動することがなく、例えばエレベータの点検時においては乗り場2の着床位置よりも上方或いは下方にずれた位置(例えば、階の途中)でカゴ扉3A,3Bを開ける場合、遮蔽プレート7を作業者が手で上に上げながらカゴ扉3A,3Bを閉じるといった手間がかからないものとなる。
また、前記遮蔽プレート7の出入口幅方向Wの側端部7cに摺動部材17が設けられ、前記回動手段11は、摺動部材17と対向するエレベータ扉3側に、遮蔽プレート7の回動軸8と直交する前後軸9回りに上下に回動自在に取り付けられた開閉レバー18からなり、開閉レバー18の摺動部材17との対向面が、エレベータ扉3の進行方向Aと平行に延び且つエレベータ扉3の閉じ側A2の端部P2から開き側A1の端部P1に向かう程上方に位置するように傾斜した傾斜面23となっており、エレベータ扉3の閉時には摺動部材17が傾斜面23の閉じ側A2の端部P2から開き側A1の端部P1に乗り上げることで遮蔽プレート7が上方Cに回動し、一方、エレベータ扉3の開時には摺動部材17が傾斜面23の開き側A1の端部P1から閉じ側A2の端部P2に移動することで遮蔽プレート7が下方Bに回動して敷居隙間6を塞ぐように構成されていると共に、エレベータ扉3の閉時に傾斜面23と摺動部材17との衝突による衝撃を緩和するための緩衝バネ19が付設されているので、エレベータ扉3の開閉に追随する開閉レバー18の動きを利用して遮蔽プレート7を上下回りに回動させるので、遮蔽プレート7を回動させるためのモータ等の電動部品を一切必要とせず、回動手段11の構成を一層簡易化できる。そのうえ、開閉レバー18が遮蔽プレート7を上方Cに回動させる際に、開閉レバー18の傾斜面23と摺動部材17とが衝突するが、このときの衝撃を緩衝バネ19によって緩和して衝突音を消すことができるので、エレベータ扉3が閉じるたびに耳障りな異音が発生するのを防ぐことができる。
本発明にあっては、遮蔽プレートが敷居隙間を塞いだ状態で遮蔽プレートが両持ち支持された状態となるため、従来の片持ち支持されている場合と比較して遮蔽プレートの強度を高めることができ、人や車椅子、台車等がスムーズに通過できるようになり、また、遮蔽プレートは上方から回動して敷居隙間を塞ぐので、仮に組立誤差等で着床停止時に乗り場敷居とカゴ敷居間にレベル狂いが生じていても、遮蔽プレートはカゴ敷居から乗り場敷居の支持部に架け渡されるため、安全性及び走行性を十分に確保でき、さらに遮蔽プレートを使用しないときは、遮蔽プレートを保護しながら格納できるものである。さらに遮蔽プレートを下方に駆動させる機構を別途設ける必要がなくなり、回動手段の構成を簡易化できると共に、遮蔽プレートの基端部側の下面から突出するストッパーにより遮蔽プレートの横向き姿勢から下方への回動を阻止するので、ストッパーによって遮蔽プレートが真下まで回動することがなく、例えばエレベータの点検時において乗り場の着床位置よりも上方或いは下方にずれた位置(例えば、階の途中)でカゴ扉を開ける場合、遮蔽プレートを作業者が手で上に上げながらカゴ扉を閉じるといった手間がかからないものである。さらに、エレベータ扉の開閉に追随する開閉レバーの動きを利用して遮蔽プレートを上下回りに回動させるので、回動手段の構成を一層簡易化でき、そのうえエレベータ扉が閉じるたびに耳障りな異音が発生するのを防ぐことができるものである。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
本例のエレベータ扉3は、図2、図3、図4に示すように、乗りカゴ1側の出入口に設けられる一対のカゴ扉3A,3Bと、乗り場2側の出入口に設けられる一対の乗り場扉3C,3Dとで構成されている。
本例では、乗りカゴ1が指定階に着床停止した段階でフロント側のカゴ扉3Aと乗り場扉3Cとが互いに連結された状態となり、その後、乗りカゴ1が指定階から僅かに上昇又は下降した段階でその連結状態が解除されるようになっている。また本例では、フロント側のカゴ扉3Aのみがエレベータ運転制御指令により開閉駆動されるものであり、カゴ扉3Aが開閉すると扉連動機構(図示せず)の働きによってカゴ扉3Bと乗り場扉3Cとが各々連動して開閉し、またこのとき、別の扉連動機構(図示せず)の働きによって、乗り場扉3Dが連動して開閉する。つまり、1枚のカゴ扉3Aのみを開閉駆動するだけで、他のカゴ扉3B及び乗り場扉3C,3Dが各々連動して開閉する仕組みとなっている。なお図2中の4は乗り場敷居、5はカゴ敷居、6は敷居隙間、12はカゴ床、13は乗り場床であり、図4中の14は乗り場敷居4に設けられる下レール、15はカゴ敷居5に設けられる下レールである。
ここで本発明の敷居隙間遮蔽装置16は、図1に示すように、敷居隙間(シル隙間)6を開閉自在に塞ぐ遮蔽プレート7と、遮蔽プレート7の先端部7bを支持する支持部10と、リア側のカゴ扉3Bの閉時に遮蔽プレート7を上方Cに回動させ、一方、リア側のカゴ扉3Bの開時に遮蔽プレート7を下方Bに回動させて敷居隙間6を塞ぐための回動手段11とで主体が構成されている。
遮蔽プレート7は、例えば金属などの剛性材料からなり、図2、図3に示すように、出入口幅方向Wに沿って長尺矩形状で構成されている。ここで図1に示すように、カゴ敷居5の前端部5aはフロント側のカゴ扉3Aの前面よりも前方Gに突出しており、この突出した前端部5aに、遮蔽プレート7の基端部7aを上下回りに回動自在に取り付ける回動軸8が設けられている。カゴ敷居5の前端部5aをフロント側のカゴ扉3Aの前面よりも前方Gに突出させることで、遮蔽プレート7はカゴ扉3Aと干渉しない範囲で上下回りに回動自在となっている。なお図1中のθは摺動部材17の回動範囲である。
さらに遮蔽プレート7の基端部7aと相対する先端部7bは、乗り場敷居4の後端部4aにより支持可能となっている。本例では、乗り場敷居4の後端部4aが、乗り場扉3Cの後面よりも後方Hに突出しており、この突出部分が遮蔽プレート7の先端部7bを下方から支持する支持部10を兼ねている。
また、遮蔽プレート7の出入口幅方向Wの側端部7c(図8(a))には、後述の開閉レバー18と対向する位置に、摺動部材17が突設されており、この摺動部材17が回動手段11により上下に回動することで、遮蔽プレート7全体が上下回りに回動するようになっている。本例の摺動部材17は例えば図1に示すようなボルトの丸みのある頭部で構成されている。なお図1中の19は座金である。
一方、回動手段11は、リア側のカゴ扉3Bに遮蔽プレート7の摺動部材17と対向して上下に回動自在に取り付けられる開閉レバー18と、開閉レバー18と摺動部材17との衝突による衝撃を緩和するための緩衝バネ19とを備えている。
ここでは、図6、図7に示すように、開閉レバー18は、C形ブラケット21及び固定フレーム20を介して、リア側のカゴ扉3Bに固定されている。ここにおいて図6(a)のように、固定フレーム20の後端部20aはカゴ扉3Bの開き側A1の側端部3B1に固定され、固定フレーム20の前端部20bがフロント側のカゴ扉3Aよりも前方Gに突出して配置され、この前端部20bに対してC形ブラケット21の上端部がビス22にて固定されている。C形ブラケット21は、カゴ扉3Aから離間した位置でカゴ扉3Aの前面と平行に配置されている。C形ブラケット21の下端部には、遮蔽プレート7の回動軸8と直交する前後軸9が設けられ、この前後軸9に対して開閉レバー18の閉じ側A2の端部P2が上下回りに回動自在に取り付けられている。なお開閉レバー18の開き側A1の端部P1は自由端部とされる。ここでは図6(b)のようにC形ブラケット21のビス孔21a(或いは固定フレーム20のビス孔20c)は縦長の長孔で形成されていて、C形ブラケット21の高さ位置を任意に調整できるようにし、これにより遮蔽プレート7の摺動部材17に対する開閉レバー18の高さ位置が任意に調整可能となっている。
また、開閉レバー18の摺動部材17との対向面は、開閉レバー18の閉じ側A2の端部P2側で最も下に位置し、開き側A1の端部P1に向かう程上方に位置するように上り傾斜した傾斜面23となっている。本例の傾斜面23は、図6(b)に示すように、正面から見て略く字状に屈曲しており、屈曲部50よりも開き側A1の傾斜面23bの勾配が閉じ側A2の傾斜面23aよりも緩い勾配としてある。そして、カゴ扉3Bの開時には摺動部材17が傾斜面の開き側A1の端部P1から閉じ側A2の端部P2に移動することで遮蔽プレート7が下方Bに回動して敷居隙間6を塞ぎ、一方、カゴ扉3Bの閉時には摺動部材17が傾斜面23の閉じ側A2の端部P2から開き側A1の端部P1に乗り上げることで遮蔽プレート7が上方Cに回動するものである。
さらに、開閉レバー18の下面側にはコイルバネからなる緩衝バネ19が付設されている。緩衝バネの下端はC形ブラケット21により支承されている。緩衝バネは上下に回動自在な開閉レバー18を斜め上方に向けてバネ付勢することで、開閉レバー18の傾斜面23と摺動部材17との当たりを確保すると同時に、傾斜面23と摺動部材17との衝突時の衝撃を緩和して騒音発生を防ぐ働きをする。
図9は、遮蔽プレート7の重心位置Mを中心よりもずれた重力バランスとすることで、遮蔽プレート7が自重の作用で下方Bに向かって付勢されるようにした場合の一例を示している。図9において、遮蔽プレート7の全重量F1を例えば180gとし、回動軸8から重心位置Mまでの距離Nを例えば14.3mm、回動軸8から摺動部材17までの距離Qを例えば10mm、遮蔽プレート7の中心位置R(図9(e))と重心位置Mとのずれ幅Sを例えば1.6mm、重心位置Mと摺動部材17とのずれ幅T(図9(e))を例えば8.4mmとしたとき、遮蔽プレート7の荷重F2は、図9(a)の回動角度0°では約257g[≒(180g×14.3mm)÷10mm]、同図(b)の回動角度22.5°では約167g、同図(c)の回動角度45°では約155g、同図(d)の回動角度67.5°では約107g、同図(e)の回動角度90°(上向き姿勢)では約34gとなる。これにより、遮蔽プレート7は自重によって下方Bに回動可能となる。
次に動作を説明する。
乗りカゴ1が指定階の乗り場2に着床停止してカゴ扉3Bが戸袋側に開くと、これに取り付けた開閉レバー18も開き側A1に移動し、図8(i)→(g)→(e)→(c)→(a)のように、遮蔽プレート7の摺動部材17が傾斜面23の開き側A1の端部P1から閉じ側A2の端部P2に移動することにより、図8(j)→(h)→(f)→(d)→(b)のように、遮蔽プレート7は自重で下方Bに回動して敷居隙間6を塞ぐと共に、遮蔽プレート7の先端部7bが乗り場敷居4の支持部10により下方から支えられた状態(図1の仮想線の状態)となる。一例として、カゴ扉3Bが全閉位置から例えば50mm程度まで開くと遮蔽プレート7が下がり始め、さらに85mm程度まで開くと完全に敷居隙間6を塞ぐようにしている。
一方、カゴ扉3Bが閉じると、開閉レバー18も閉じ側A2に移動して、前記と逆の動作を行なう。すなわち、カゴ扉3Bが図8(c)のX1の位置まで閉じると遮蔽プレート7が約22°開き、同図(e)のX2まで閉じると約45°開き、同図(g)のX3まで閉じると約67°開き、最終的に同図(i)のX4まで開くと、摺動部材17が傾斜面23の開き側A1の端部P1に移動することで、遮蔽プレート7は約90°開く。このとき、遮蔽プレート7はカゴ敷居5の上面から立設された倒れ防止用リブ60(図5)によって後方Hに倒れるのが防がれるため、遮蔽プレート7をカゴ敷居5側に確実に格納した状態で、乗りカゴ1が昇降可能となる。ここで、カゴ扉3Bが閉じる時の摺動部材17から傾斜面23に作用する水平荷重をF3、垂直荷重をF4としたとき、図8(a)の遮蔽プレート7の回動角度0°で水平荷重F3が最大(約130g)となるが、このとき緩衝バネ19に荷重(約52g)がかかり、緩衝バネ19の収縮によって摺動部材17と開閉レバー18との衝突による衝撃を極力緩和できるようになる。さらに、図8(i)の遮蔽プレート7の回動角度90°では垂直荷重F4が最小(約35g)となるため、緩衝バネ19にかかる荷重が小さく(約56g)、緩衝バネ19の荷重負担を軽減できるようになる。
しかして、前記遮蔽プレート7が敷居隙間6を塞いだ状態で遮蔽プレート7の先端部7bが乗り場敷居4の支持部10に架け渡されるので、遮蔽プレート7が両持ち支持された状態となり、従来の片持ち支持されている場合と比較して遮蔽プレート7の強度を高めることができるので、人や車椅子、台車等の重みで変形したり落ち込んだりすることがない。しかもカゴ扉3Bの開閉動作を利用して開閉レバー18を駆動させるので乗りカゴ1の昇降時に遮蔽プレート7が誤って出現してしまう恐れが一切ない。しかも遮蔽プレート7は上方Cから回動して敷居隙間6を塞ぐので、仮りに組立誤差若しくは製作誤差などで着床停止時に乗り場敷居4とカゴ敷居5間にレベル狂いが生じていても、遮蔽プレート7により敷居隙間6を確実に閉じることができ、またこのとき遮蔽プレート7が多少傾いても、遮蔽プレート7はカゴ敷居5から乗り場敷居4の支持部10に架け渡されているため、人や車椅子、台車等の通過に支障をきたすことがなく、結果、安全性及び走行性を十分に確保できるようになる。また、遮蔽プレート7を使用しないときは、カゴ敷居5上方の小スペースに遮蔽プレート7を確実に格納でき、昇降途中で遮蔽プレート7が傷付く恐れもなくなる。
また、遮蔽プレート7は自重によって下方Bに付勢されているので、遮蔽プレート7を下方Bに回動させる機構を別途設ける必要がなく、これにより回動手段11の構造を簡易化できると共にコストを低減できる。さらに、カゴ扉3Bの開閉動作を利用して遮蔽プレート7を回動させるので遮蔽プレート7を回動させるための専用のモータ等の電動部品を一切必要とせず、回動手段11の構成を一層簡易化できる。そのうえ、遮蔽プレート7及び回動手段11を乗りカゴ1側にそれぞれ取り付け、乗り場敷居4側には支持部10を設けるだけでよく、そのうえ乗り場敷居4の後端部4aが支持部10を兼ねた構造となっているため、専用の支持部材を乗り場敷居4側に別途設ける必要もなく、乗り場敷居4側の構造を簡易化できる利点がある。
また、遮蔽プレート7の摺動部材17を丸みのある形状にしたので、開閉レバー18の傾斜面23に沿って滑らかに走行でき、従って、摺動部材17と開閉レバー18間に摩擦が発生せず、開閉レバー18が擦り減りにくくなるので、長時間の使用に耐えることができ、メンテナンスの間隔も大幅に延びる利点もある。
また、カゴ扉3A,3Bの開時には図8(a)のように開閉レバー18の傾斜面23に対して摺動部材17が衝突するが、この際、開閉レバー18側に設けた緩衝バネ19によってその衝撃を緩和でき、衝突音を消すことができるので、エレベータ扉3が閉じるたびに耳障りな騒音が発生するのを防止できる。なお、緩衝バネ19としてコイルバネに限らず、例えばゴム製の弾性筒状体、或いは油圧式緩衝器を用いることも可能である。また緩衝バネ19を開閉レバー18側に設けずに、摺動部材17側に設けることも可能である。
さらに本例では、図1に示すように、遮蔽プレート7の基端部7a側の下面からストッパー25を突設させ、遮蔽プレート7が横向き姿勢から更に下方に回動するのを阻止するようにしている。ちなみに、指定階に着床停止するときは遮蔽プレート7は支持部10によって横向き姿勢で保持されるが、例えばエレベータの点検時においては乗り場2の着床位置よりも上方或いは下方にずれた位置(例えば、階の途中)でカゴ扉3A,3Bを開ける場合がある。この場合、遮蔽プレート7が支持部10に支持されずに自重で真下に向いてしまい、その後でカゴ扉3A,3Bを閉じても遮蔽プレート7の摺動部材17が開閉レバー18の上面に乗らなくなり、そのため遮蔽プレート7を作業者が手で上に上げながらカゴ扉3A,3Bを閉じる必要があるなど非常に手間がかかるが、本例のようなストッパー25を設けることで遮蔽プレート7が真下まで回動することがなく、前記の手間を省けるようになる。
尚、前記実施形態では、遮蔽プレート7を自重によって下方Bに付勢する場合を例示したが、勿論これに限らず、重りによるバランス作用を利用して下方Bに付勢するもの、或いは遮蔽プレート7の基端部7aにひねりバネを装着し、そのバネ力によって遮蔽プレート7を下方Bに付勢するもの等であってもよい。
また、前記実施形態では、遮蔽プレート7をカゴ敷居5側に取り付け、支持部10を乗り場2側に設けた場合を説明したが、これとは逆に、遮蔽プレート7及び回動手段11を乗り場扉3D側に取り付け、支持部10をカゴ敷居5側に設けることも可能である。
本発明の敷居隙間遮蔽装置16が適用されるエレベータ扉3は、2枚扉に限らず、1枚扉あるいは3枚以上の扉であってもよい。また、新設のエレベータに限らず、既設のエレベータにも広く適用できるものである。
本発明の敷居隙間遮蔽装置の一実施形態を示す側面図である。 同上の敷居隙間遮蔽装置の配置状態を説明する平面図である。 図2の正面図である。 図3のU―U線から見た断面図である。 図3のV―V線から見た断面図である。 (a)は同上の開閉レバーを支持するC形ブラケット及び固定フレームを説明する平面図、(b)は正面図である。 図6(a)の側面図である。 同上の開閉レバー及び遮蔽プレートの動作を示し、(a)(b)は同上の遮蔽プレートの回動角度が0°の場合の状態説明図、(c)(d)は遮蔽プレートの回動角度が22.5°の場合の状態説明図、(e)(f)は遮蔽プレートの回動角度が45°の場合の状態説明図、(g)(h)は遮蔽プレートの回動角度が67.5°の場合の状態説明図、(i)(j)は遮蔽プレートの回動角度が90°の場合の状態説明図である。 (a)〜(e)は同上の遮蔽プレートが自重で下方に回動する場合を説明する説明図である。
符号の説明
1 乗りカゴ
2 乗り場
3 エレベータ扉
4 乗り場敷居
5 カゴ敷居
6 敷居隙間
7 遮蔽プレート
7a 基端部
7b 先端部
7c 側端部
8 回動軸
9 前後軸
10 支持部
11 回動手段
17 摺動部材
18 開閉レバー
19 緩衝バネ
23 傾斜面
B 下方
C 上方
P1 開き側の端部
P2 閉じ側の端部

Claims (1)

  1. 乗りカゴが乗り場に着床停止してエレベータ扉が開いた時のみ、乗り場出入口の下部の乗り場敷居とカゴ敷居との間の敷居隙間を遮蔽プレートにより塞ぐようにしたエレベータの敷居隙間遮蔽装置であって、前記カゴ敷居側に遮蔽プレートの基端部を上下回りに回動自在に取り付けると共に、前記乗り場敷居側に遮蔽プレートの基端部と相対する先端部を支持する支持部を設け、前記エレベータ扉の閉時には遮蔽プレートを上方に回動させてカゴ敷居側に格納した状態とし、一方、エレベータ扉の開時には遮蔽プレートを下方に回動させて敷居隙間を塞ぎ且つ遮蔽プレートの先端部を支持部で下方から支えた状態とするための回動手段を設け、遮蔽プレートが自重の作用で下方に向かって付勢されていると共に、遮蔽プレートの基端部側の下面から突出するストッパーにより遮蔽プレートの横向き姿勢から下方への回動を阻止するようにし、前記遮蔽プレートの出入口幅方向の側端部に摺動部材が設けられ、前記回動手段は、摺動部材と対向するエレベータ扉側に、遮蔽プレートの回動軸と直交する前後軸回りに上下に回動自在に取り付けられた開閉レバーからなり、開閉レバーの摺動部材との対向面が、エレベータ扉の進行方向と平行に延び且つエレベータ扉の閉じ側の端部から開き側の端部に向かう程上方に位置するように傾斜した傾斜面となっており、エレベータ扉の閉時には摺動部材が傾斜面の閉じ側の端部から開き側の端部に乗り上げることで遮蔽プレートが上方に回動し、一方、エレベータ扉の開時には摺動部材が傾斜面の開き側の端部から閉じ側の端部に移動することで遮蔽プレートが下方に回動して敷居隙間を塞ぐように構成されていると共に、エレベータ扉の閉時に傾斜面と摺動部材との衝突による衝撃を緩和するための緩衝バネが付設されていることを特徴とするエレベータの敷居隙間遮蔽装置。
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