JP4613195B2 - 収納ケース - Google Patents

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Description

この発明は収納ケースに関し、特に彫刻刀等を収納するための収納ケースに関するものである。
従来の収納ケースにおいて、例えば彫刻刀を収納するための収納ケースでは、蓋をケース本体に覆いかぶせることで、ケース本体と蓋とを係合させるものが用いられていた。
上記のような収納ケースでは、収納されている彫刻刀を取出すにはケース本体と蓋とを分離させなければならいため取出しに手間がかかっていた。又、分離させた蓋の置き場所を確保する必要があった。更に、ケース本体と蓋とが分離するため、蓋のみを紛失してしまうおそれもあった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、収納物が取出しやすい、ケース本体と蓋とが一体となった収納ケースを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、彫刻刀等を収納するための収納ケースであって、長手方向の一方面が開放されたほぼ直方体形状を有し、長手方向に平行な一対の側板部を備えたケース本体と、側板部の各々の一部を覆うように配置され、ケース本体の周りに長手方向に摺動自在に取付けられたスライド体と、一方面の一部を覆うように取付けられた上蓋と、一方面の残部を覆うように取付けられ、上蓋と嵌合する下蓋とを備え、側板部の各々には、長手方向に延びるガイド溝が形成され、上蓋には、側板部の各々の外面に延びる一対の第1支持体が接続され、第1支持体の各々には、その端部の内方側に突出し、ガイド溝に係合して移動自在の第1軸体と、第1支持体の端部から所定距離離れて外方側に突出する第1突起体とが形成され、下蓋には、側板部の各々の外面に延びる一対の第2支持体が接続され、第2支持体の各々には、その端部の内方側に突出し、ガイド溝に係合して移動自在であって第1軸体より一方面側に位置する第2軸体と、第2支持体の端部から所定距離離れて外方側に突出する第2突起体とが形成され、スライド体の側板部の各々に対向する一対の内面には、第1突起体及び第2突起体の各々と係合し、スライド体の長手方向であって一方面とは反対方向の収納方向への移動に伴って上蓋及び下蓋が開くようにガイドする第1案内溝及び第2案内溝が形成されたものである。
このように構成すると、スライド体を収納方向に移動させると、上蓋及び下蓋が開放する。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、第1案内溝は、長手方向に平行な第1水平部と第1水平部の上蓋側の端部に接続され、上蓋側に向かって斜め上方に延びる上方傾斜部とから構成され、第2案内溝は、長手方向に平行な第2水平部と第2水平部の下蓋側の端部に接続され、下蓋側に向かって斜め下方に延びる下方傾斜部とから構成され、スライド体の移動量が一方面側の初期位置から収納方向に対して所定範囲にある時、第1突起体及び第2突起体は第1水平部及び第2水平部に係合するものである。
このように構成すると、スライド体の移動量が所定範囲にある時には、上蓋及び下蓋のいずれも開かない。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の構成において、側板部の各々には、上蓋及び下蓋が閉状態において、上蓋の第1支持体及び下蓋の第2支持体の収納方向への移動を阻止する突状体が形成されたものである。
このように構成すると、上蓋及び下蓋に収納方向に力を加えてもケース本体側へ移動しない。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明の構成において、スライド体が所定範囲を超えて収納方向へ移動した時、第1突起体は上方傾斜部に係合すると共に上蓋が開き、第1支持体の姿勢は突状体との接触を回避するように変化するものである。
このように構成すると、第1支持体の移動が突状体によって阻止されない。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明の構成において、上蓋が所定量だけ収納方向に移動した時、第2突起体は下方傾斜部に係合すると共に下蓋が開き、第2支持体の姿勢は突状体との接触を回避するように変化するものである。
このように構成すると、第2支持体の移動が突状体によって阻止されず、上蓋と下蓋とは時間差をおいて同一方向に移動する。
請求項6記載の発明は、請求項2から請求項5のいずれかに記載の発明の構成において、第1軸体がガイド溝の収納方向における後端に当接した状態において、スライド体は更に収納方向に移動できるようにケース本体に係合するものである。
このように構成すると、第1突起体及び第2突起体の各々は上方傾斜部及び下方傾斜部の各々に沿って更に上方及び下方に移動する。
請求項7記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれかに記載の発明の構成において、スライド体には、ケース本体に係合して収納方向へのスライド体の移動を阻止する第1位置とケース本体との係合が解除された第2位置との間で移動自在のロック体が取付けられ、ロック体は第1位置に移動するように付勢されるものである。
このように構成すると、通常時にはロック体によってスライド体の収納方向への移動が阻止される。
以上説明したように、請求項1記載の発明は、スライド体を収納方向に移動させると、上蓋及び下蓋が自動的に開くため、収納物の収納、取り出しが容易となる。又、ケース本体の側板部と上蓋の第1支持体及び下蓋の第2支持体とが係合するため、ケース本体と上蓋及び下蓋とが一体となる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、スライド体の移動量が所定範囲にある時には、上蓋及び下蓋のいずれも開かないように構成されているので、不用意に上蓋及び下蓋が開くことが無いため、収納時の信頼性が向上する。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の効果に加えて、上蓋及び下蓋に収納方向に力を加えてもケース本体側へ移動しないので、上蓋及び下蓋が第1案内溝の上方傾斜部及び第2案内溝の下方傾斜部にそれぞれ不用意に係合することは無いため、上蓋及び下蓋が開く虞が無い。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明の効果に加えて、第1支持体の移動が突状体によって阻止されないので、上蓋はある程度開いた状態で収納方向へ移動する。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明の効果に加えて、第2支持体の移動が突状体によって阻止されず、上蓋と下蓋とは時間差をおいて同一方向に移動するので、上蓋と下蓋とはある程度開いた状態で互いに緩衝すること無くスムースに収納方向に移動する。
請求項6記載の発明は、請求項2から請求項5のいずれかに記載の発明の効果に加えて、第1突起体及び第2突起体の各々は上方傾斜部及び下方傾斜部の各々に沿って更に上方及び下方に移動するので、上蓋及び下蓋はいずれもその開度が更に大きくなるため、使い勝手が向上する。
請求項7記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれかに記載の発明の効果に加えて、通常時にはロック体によってスライド体の収納方向への移動が阻止されるので、不用意にスライド体が移動して上蓋及び下蓋が開くことが無いため、収納状態の信頼性が向上する。
図1は、この発明の第1の実施の形態による彫刻刀ケースの閉口状態の外観形状を示す斜視図である。
図を参照して、彫刻刀ケース11は、構成要素として、ケース本体13と、スライド体15と、上蓋16と下蓋17とからなる。尚、ケース本体13は、ほぼ直方体形状を有し、その長手方向の一方面は開放されており、その一部は上蓋16に、その残部は上蓋16と嵌合する下蓋17にそれぞれ覆われている。又、長手方向の他方面には後端部20が形成されている。次に、ロック体19が取付けられたスライド体15は、ケース本体13の周りを覆うように形成され、上蓋16及び下蓋17と後端部20との間であって上蓋16及び下蓋17に当接する位置に設置されている。又、スライド体15はケース本体13に対して長手方向に摺動自在となるように取付けられている。
図2は、図1で示した彫刻刀ケースのスライド体を後端部側に少し移動させた状態を示した図である。
図を参照して、スライド体15を長手方向であって一方面とは反対方向の収納方向に移動させると、スライド体15と上蓋16及び下蓋17とが離れる。又、上蓋16がケース本体13に対して斜め上方に傾斜するように動き、下蓋17がケース本体13に対して斜め下方に傾斜するように動くと共に、上蓋16及び下蓋17も収納方向に移動する。その結果、彫刻刀ケース11の端部が開き、ケース本体13に収納されている彫刻刀22が視認される。
このように、スライド体13が収納方向へ移動すると、上蓋16及び下蓋17が自動的に開口すると共に、収納方向へ移動する。
図3は、図1及び図2で示したIII−IIIラインの断面図である。
これらの図を参照して、図3の(1)は、図1で示したIII−IIIラインの断面図であり、ケース本体13の開口端部21と、ロック体19のラッチ部分23とが係合している状態を示している。
次に、図3の(2)は、図2で示したIII−IIIラインの断面図であり、ロック体19の後端部20側をケース本体13側に押して、ラッチ部分23を開口端部21よりも上に持ち上げることで、開口端部21とラッチ部分23との係合状態が解除されている状態を示している。尚、ロック体19は、図示しないバネ等によって常にラッチ部分23が下方に移動するように付勢されている。
このように構成すると、ロック体19を操作しない限り、開口端部21とラッチ部分23との係合により、スライド体13の収納方向への移動が阻止される。
尚、後述するように、スライド体15が移動しないと、上蓋16及び下蓋17は開口しないように彫刻刀ケース11は構成されている。
図4は、図2で示した彫刻刀ケースのスライド体を後端部に当接する位置まで移動させた状態を示した図である。
図を参照して、スライド体15を後端部20に当接する位置まで移動させると、上蓋16及び下蓋17も更に開くと共に収納方向に移動し、ケース本体13の開口部24が現れる。
このように構成すると、彫刻刀ケース11の開口部分が広くなるため、彫刻刀22の取出しが容易となる。
又、下蓋17をスタンドとして用いて、開口部24を設置面から浮かせることで、彫刻刀22の取り出しが更に容易となる。
図5は、図1の彫刻刀ケースを構成要素ごとに分解した斜視図である。
図を参照して、構成要素について詳述すると、ケース本体13は、図1についての説明において記載した内容に加えて、他方面である後端部20に対して長手方向の一方面に形成された開口部24と、長手方向に平行な一対の側板部26a及び26bと、側板部26a及び26bの各々に長手方向に伸びるように形成されたガイド溝27a及び27bと、開口部24の周縁であってガイド溝27a及び27bの延長線上に形成された一対の突状体28a及び28bとからなる。
スライド体15は、図1についての説明において記載した内容に加えて、側板部26a及び26bの各々の一部を覆う一対の側方部31a及び31bと、側板部26a及び26bに対向する側方部31a及び31bの内面に形成され、スライド体15の収納方向への移動に伴って上蓋16及び下蓋17が開くようにガイドする一対の第1案内溝32a及び32b並びに、一対の第2案内溝33a及び33bと、側方部31の上蓋16及び下蓋17側の端部に形成された一対の側方凹部58a及び58bと、ケース本体13の上面の一部を覆う上面部35と、ケース本体13の底面の一部を覆う底面部36と、上面部35と一体的に形成され、ロック部19を取付けた半円部分37とからなる。
上蓋16は、一対の側面部40a及び40bと、側面部40a及び40bに接続されて側板部26a及び26bの各々の外面に延びる一対の第1支持体41a及び41bと、第1支持体41a及び41bの端部において各々の内方に突出し、ガイド溝27a及び27bに係合して移動自在の一対の第1軸体43a及び43と、第1支持体41a及び41bの端部から所定距離離れた位置で各々の外方に延び、第1案内溝32a及び32bに係合する一対の第1突起体44a及び44bと、第1支持体41a及び41bの各々に形成された一対の第1凹み部45a及び45bと、第1突起体44a及び44bから所定距離離れた位置で各々の外方に形成され、スライド体15の側方凹部58a及び58bの一部とそれぞれ係合する一対の第1凸部59a及び59bとからなる。
一方、下蓋17は、側板部26a及び26bの各々の外面に延びる一対の第2支持体47a及び47bと、第2支持体47a及び47bの各々の端部において内方に突出し、ガイド溝27a及び27bに係合して移動自在の一対の第2軸体49a及び49bと、第2支持体47a及び47bの各々の端部から所定距離離れた位置で外方に延び、第1案内溝32a及び32bに係合する一対の第2突起体50a及び50bと、第2支持体47a及び47bの各々に形成された一対の第2凹み部46a及び46bと、第2突起体50a及び50bから所定距離離れた位置で各々の外方に形成され、スライド体15の側方凹部58a及び58bの残部とそれぞれ係合する一対の第2凸部60a及び60bとからなる。
このように構成すると、ガイド溝27a及び27bの各々に第1軸体43a及び43bの各々が係合するため、ケース本体13と上蓋16とが一体的となる。同様に、ガイド溝27a及び27bの各々に第2軸体49a及び49bの各々が係合するため、ケース本体13と下蓋17とが一体的となる。
更に、第1案内溝32a及び32bの各々に第1突起体44a及び44bの各々が係合するため、スライド体15と上蓋16とが一体的となる。同様に、第2案内溝33a及び33bの各々に第2突起体50a及び50bの各々が係合するため、スライド体15と下蓋17とが一体的となる。
そして、スライド体15はケース本体13に取付けられるので、ケース本体13とスライド体15と上蓋16と下蓋17とが一体的となる。
図6は、図1の彫刻刀ケースの開口過程を示した概略側面図である。
図においては、彫刻刀ケース11の側面視の一方を表しているが、他方の側面視も同様である。又、説明の便宜上、スライド体15と第1案内溝32と第2案内溝33とは2点鎖線で表しており、第1軸体と第2軸体とは実線で表している。
まず、図6の(1)を参照して、第1軸体43及び第2軸体49がガイド溝27に係合している。又、第1突起体44及び第2突起体50が、長手方向に平行な第1案内溝32の第1水平部52及び長手方向に平行な第2案内溝33の第2水平部55にそれぞれ係合している。更に、上蓋16及び下蓋17の第1凹み部45及び第2凹み部46によって形成された空間に突状体28が位置しているため、第1支持体41及び第2支持体47と突状体28とが係合している。更に、初期位置にあるスライド体15の側方凹部58と上蓋16の第1凸部59及び下蓋17の第2凸部60とが係合している。これらにより、上蓋16及び下蓋17に収納方向の力が加わっても、上蓋16及び下蓋17の収納方向への移動は突状体28と側方凹部58とによって阻止される。又、上蓋16及び下蓋17を開口させる方向への力が加わっても、上蓋16及び下蓋17の上下方向への移動は第1水平部52と第1突起体44との係合、第2水平部55と第2突起体50との係合、及び側方凹部58と第1凸部59と第2凸部60との係合によって阻止される。尚、この状態にあっては、スライド体15はロック体19によって収納方向への移動が阻止されているロック状態にあるので、これらの位置関係は変わることがない。したがって不用意に上蓋16及び下蓋17は開口することはない。
次に、図6の(2)を参照して、上述のロック体19によるロック状態を解除して、スライド体15を収納方向に移動させる。この時、スライド体15が所定の位置に移動するまでは第1突起体44及び第2突起体50と第1水平部52及び第2水平部55とが係合しており、上蓋16及び下蓋17の水平状態が保たれる。このため、第1支持体41及び第2支持体47と突状体28とは係合したままであり、上蓋16及び下蓋17の収納方向への移動も阻止されたままである。よって、第1突起体44及び第2突起体50と第1水平部52及び第2水平部55とが係合している間は、上蓋16及び下蓋17は開口されない。スライド体15が移動を続け、所定の位置を越えると、第1突起体44と、第1水平部52の上蓋16側の端部に接続されて上蓋16側に向かって斜め上方に延びる第1案内溝32の上方傾斜部53とが係合する。尚、この時にはスライド体15は上蓋16及び下蓋17側の先端位置から離れているため、側方凹部58と第1凸部59との係合状態は解除されており、上蓋16の上方への動きは妨げられない。よって、第1突起体44は上方傾斜部53の傾斜に沿って斜め上方に案内され、上蓋16が斜め上方に傾く。その結果、第1支持体41の姿勢が突状体28を回避するように変化し、第1支持体41と突状体28との係合状態が解除され、上蓋16の収納方向への移動が可能となる。この時、下蓋17は、第2突起体50が第2水平部55に係合しているため水平状態が続いているので、下蓋17の収納方向への移動は突状体28によって阻止されたままである。
次に、図6の(3)を参照して、図6の(2)の状態から更にスライド体15を収納方向に移動させると、第2突起体50と、第2水平部55の下蓋17側の端部に接続されて下蓋17側に向かって斜め下方に延びる第2案内溝33の下方傾斜部56とが係合する。尚、上述の通りスライド体15は下蓋17側の先端(初期)位置からも離れているため、側方凹部58と第2凸部60との係合状態は解除されており、下蓋17の上方への動きも妨げられない。よって、第2突起体50は下方傾斜部56の傾斜に沿って斜め下方に向かって案内され、下蓋17が斜め下方に傾く。その結果、第2支持体47の姿勢が突状体28を回避するように変化し、第2支持体47と突状体28との係合状態が解除され、下蓋17の収納方向への移動が可能となる。尚、この時上蓋16の第1支持体41は先行して収納方向に移動しているため、第2支持体47の姿勢の変化は、第1支持体41とは当接せずにスムースに行われる。
このように、上蓋16と下蓋17とは互いに緩衝することなくスムースに移動すると共に、上蓋16と下蓋17とは時間差をおいて収納方向へ移動することが可能となる。
尚、スライド体15の移動に伴って、上蓋16の第1突起体44は上方傾斜部53の傾斜に沿って更に斜め上方に案内されるため、上蓋16の開度は図6の(2)の状態から更に大きくなる。又、第1突起体44と上方傾斜部53とが水平方向に係合するため、上蓋16もスライド体15の移動に伴って、収納方向に力が加わることになる。その結果、上蓋16は第1軸体43を介してガイド溝27に案内されながら収納方向に移動する。同様に下蓋17は第2軸体49を介してガイド溝27に案内されながら収納方向に移動する。こうして、上蓋16及び下蓋17は、開口状態を保ったまま収納方向に移動する。
次に、図6の(4)を参照して、図6の(3)の状態から更に収納方向にスライド体15を移動させると、上蓋16及び下蓋17も、上述のように収納方向に移動する。そうして移動を続けた結果、第1軸体43がガイド溝27の収納方向における後端に当接すると、上蓋16及び下蓋17の第1軸体43及び第2軸体49の収納方向への移動が停止する。この状態から更にスライド体15を収納方向に移動させると、第1突起体44及び第2突起体50が上方傾斜部53及び下方傾斜部56の最端部まで案内される。その結果、上蓋16及び下蓋17の第1軸体43及び第2軸体49の収納方向への移動が停止した後に上蓋16及び下蓋17の開度が更に大きくなる。そして、スライド体15が後端部20に当接してスライド体15が停止すると、上蓋16及び下蓋17の開度が保たれたまま、開口過程が終了する。
この構成において、上蓋16及び下蓋17の内部に、これらの移動時に側板部上面62及び側板部下面63に当接する突起を設けても良い。すると、スライド体15を収納方向に移動させた時にこの突起が側板部上面62及び側板部下面63に案内され、その結果、上蓋16及び下蓋17は移動開始後すぐに最大開度まで開くことになり、使い勝手が良い。又、上蓋16及び下蓋17の開口状態において、これらを閉じる方向に向かって押す力を加えても、この突起と側板部上面62及び側板部下面63とが係合しているため、上蓋16及び下蓋17のケース本体13側に向かう動きが阻止される。よって、上蓋16及び下蓋17が不用意に閉じるのを防止し、開口状態を保つことが可能となる。
尚、上記の実施の形態では、収納ケースとして彫刻刀ケースを例として示しているが、彫刻刀ケース以外の収納ケースにも同様に適用できる。
又、上記の実施の形態では、第1案内溝は第1水平部と上方傾斜部とを有しているが、上蓋が開くようにガイドするものであれば他の溝形状でもよい。
更に、上記の実施の形態では、第2案内溝は第2水平部と下方傾斜部とを有しているが、下蓋が開くようにガイドするものであれば他の溝形状でもよい。
更に、上記の実施の形態では、突状体が形成されていたが、これはなくてもよい。
更に、上記の実施の形態では、上蓋と下蓋とが時間差をおいて移動するように構成されていたが、これらが同時に移動できるように第2支持体の形状が構成されていてもよい。
更に、上記の実施の形態では、第1軸体がガイド溝の収納方向における後端に当接した状態において、スライド体は更に収納方向に移動できるようにケース本体に係合していたが、ここでスライド体の移動が終了するように係合されていてもよい。
更に、上記の実施の形態では、スライド体にはロック体が取り付けられていたが、これはなくてもよい。
更に、上記の実施の形態では、ガイド溝と、第1案内溝と、第2案内溝と、第1軸体と、第2軸体と、第1突起体と、第2突起体とが、それぞれ一対ずつ構成されていたが、これらは片方のみでもよい。
この発明の第1の実施の形態による彫刻刀ケースの閉口状態の外観形状を示す斜視図である。 図1で示した彫刻刀ケースのスライド体を後端部側に少し移動させた状態を示した図である。 図1及び図2で示したIII−IIIラインの断面図である。 図2で示した彫刻刀ケースのスライド体を後端部に接する位置まで移動させた状態を示した図である。 図1の彫刻刀ケースを構成要素ごとに分解した斜視図である。 図1の彫刻刀ケースの開口過程を示した概略側面図である。
符号の説明
11…彫刻刀ケース
13…ケース本体
15…スライド体
16…上蓋
17…下蓋
19…ロック体
26…側板部
27…ガイド溝
28…突状体
31…側方部
32…第1案内溝
33…第2案内溝
41…第1支持体
43…第1軸体
44…第1突起体
47…第2支持体
49…第2軸体
50…第2突起体
52…第1水平部
53…上方傾斜部
55…第2水平部
56…下方傾斜部
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (7)

  1. 彫刻刀等を収納するための収納ケースであって、
    長手方向の一方面が開放されたほぼ直方体形状を有し、前記長手方向に平行な一対の側板部を備えたケース本体と、
    前記側板部の各々の一部を覆うように配置され、前記ケース本体の周りに前記長手方向に摺動自在に取付けられたスライド体と、
    前記一方面の一部を覆うように取付けられた上蓋と、
    前記一方面の残部を覆うように取付けられ、前記上蓋と嵌合する下蓋とを備え、
    前記側板部の各々には、前記長手方向に延びるガイド溝が形成され、
    前記上蓋には、前記側板部の各々の外面に延びる一対の第1支持体が接続され、前記第1支持体の各々には、その端部の内方側に突出し、前記ガイド溝に係合して移動自在の第1軸体と、前記第1支持体の前記端部から所定距離離れて外方側に突出する第1突起体とが形成され、
    前記下蓋には、前記側板部の各々の外面に延びる一対の第2支持体が接続され、前記第2支持体の各々には、その端部の内方側に突出し、前記ガイド溝に係合して移動自在であって前記第1軸体より前記一方面側に位置する第2軸体と、前記第2支持体の前記端部から所定距離離れて外方側に突出する第2突起体とが形成され、
    前記スライド体の前記側板部の各々に対向する一対の内面には、前記第1突起体及び前記第2突起体の各々と係合し、前記スライド体の前記長手方向であって前記一方面とは反対方向の収納方向への移動に伴って前記上蓋及び前記下蓋が開くようにガイドする第1案内溝及び第2案内溝が形成された、収納ケース。
  2. 前記第1案内溝は、前記長手方向に平行な第1水平部と前記第1水平部の前記上蓋側の端部に接続され、前記上蓋側に向かって斜め上方に延びる上方傾斜部とから構成され、
    前記第2案内溝は、前記長手方向に平行な第2水平部と前記第2水平部の前記下蓋側の端部に接続され、前記下蓋側に向かって斜め下方に延びる下方傾斜部とから構成され、
    前記スライド体の移動量が前記一方面側の初期位置から前記収納方向に対して所定範囲にある時、前記第1突起体及び前記第2突起体は前記第1水平部及び前記第2水平部に係合する、請求項1記載の収納ケース。
  3. 前記側板部の各々には、前記上蓋及び前記下蓋が閉状態において、前記上蓋の前記第1支持体及び前記下蓋の第2支持体の前記収納方向への移動を阻止する突状体が形成された、請求項2記載の収納ケース。
  4. 前記スライド体が前記所定範囲を超えて前記収納方向へ移動した時、前記第1突起体は前記上方傾斜部に係合すると共に前記上蓋が開き、前記第1支持体の姿勢は前記突状体との接触を回避するように変化する、請求項3記載の収納ケース。
  5. 前記上蓋が所定量だけ前記収納方向に移動した時、前記第2突起体は前記下方傾斜部に係合すると共に前記下蓋が開き、前記第2支持体の姿勢は前記突状体との接触を回避するように変化する、請求項4記載の収納ケース。
  6. 前記第1軸体が前記ガイド溝の前記収納方向における後端に当接した状態において、前記スライド体は更に前記収納方向に移動できるように前記ケース本体に係合する、請求項2から請求項5のいずれかに記載の収納ケース。
  7. 前記スライド体には、前記ケース本体に係合して前記収納方向への前記スライド体の移動を阻止する第1位置と前記ケース本体との係合が解除された第2位置との間で移動自在のロック体が取付けられ、前記ロック体は前記第1位置に移動するように付勢される、請求項1から請求項6のいずれかに記載の収納ケース。
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