JP5148544B2 - 飲料容器用栓体 - Google Patents

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Description

この発明は、飲料用容器に装着する肩カバーにヒンジを介して蓋を開閉可能に取り付けた飲料容器用栓体に関する。
この種の飲料容器用栓体として、肩カバーの側周に組み込まれた蓋開閉ボタンを備え、蓋開閉ボタンを押すことにより蓋開閉ボタンの係止部が蓋から外れて蓋の開放回転が可能となり、蓋開閉ボタンの進退方向に対する左右への傾きが蓋開閉ボタンの左右両側に設けられた対向端部と肩カバーの案内部との接触により防止されているものがある。
蓋開閉ボタンが肩カバーの側周に位置するため、不意に他の物と蓋開閉ボタンの衝突が起こり、蓋が開放回転し得る。これを防ぐべく、肩カバーにボタンロックを組み込むことが行われている。ボタンロックは、蓋開閉ボタンを後方から支持する受け部を有し、かつ受け部が蓋開閉ボタンの後退空間から左右一方側へ退避したロック解除位置と、蓋開閉ボタンの係止部が蓋を係止する状態で受け部が蓋開閉ボタンの後方に左右一方側から進出したロック位置との間を進退可能に設けられている。ロック位置では、受け部が蓋開閉ボタンの後退を阻止することにより係止部が蓋から外れることを防ぐようになっている(特許文献1)。
特開2006−141799号公報
特許文献1に開示された飲料容器用栓体は、ボタンロックの受け部を蓋開閉ボタンの左右一方側のみを支持するように設けられている。蓋開閉ボタンの進退方向に対する左右への傾きは、肩カバーの案内部と蓋開閉ボタンの対向端部との接触により防止されている。しかし、量産化に際しては、案内部と対向端部との間に成形誤差を吸収する余裕をもった間隔が設定されている。このため、量産品の中には、案内部と対向端部間の対向間隔が標準よりも広がり、比較的に蓋開閉ボタンが左右へ傾き易いものが生じ得る。このような栓体を飲料用容器に装着した飲料容器が転倒ないし落下し、蓋開閉ボタンが他の物体に衝突したとき、ボタンロックの支持のない蓋開閉ボタンの左右他方側が大きく押し込まれ、蓋開閉ボタンが左右他方側へ傾く挙動や捻れるような撓み変形を生じ得る。これら挙動・変形の結果、蓋開閉ボタンの係止部における左右他方側への傾き具合によっては、係止部が蓋から外れる恐れがある。従来、係る挙動・変形による蓋開閉ボタンの傾きは、係止部と蓋の上下の重なり範囲を蓋開閉ボタンの進退方向に十分に確保したり、案内部と対向端部の接触範囲を進退方向に長くしたりすることにより蓋開閉ボタンの左右への傾き防止性能を十分に高めることができたため、問題とならなかった。
しかしながら、本願出願人は、飲料容器用栓体の仕様によっては、係止部と蓋の上下の重なり範囲や案内部と対向端部の接触範囲を十分に確保することができない場合が起り得、この場合には、係る挙動・変形による蓋開閉ボタンの傾きが問題化することに気付いた。
上述の事情に鑑み、この発明の課題は、飲料容器用栓体の蓋開閉ボタンの係止部と蓋の上下の重なり範囲や、案内部と対向端部の接触範囲に頼らずに、ボタンロックがロック位置にある状態で蓋開閉ボタンの進退方向に対する左右への傾き発生を防ぐことにある。
上記課題を解決するため、この発明は、飲料用容器に装着する肩カバーと、該肩カバーにヒンジを介して開閉可能に取り付けられた蓋と、前記肩カバーの側周に組み込まれた蓋開閉ボタンと、前記肩カバーに組み込まれたボタンロックとを備え、前記蓋開閉ボタンを押すことにより該蓋開閉ボタンの係止部が前記蓋から外れて該蓋の開放回転が可能となり、前記蓋開閉ボタンの進退方向に対する左右への傾きは、該蓋開閉ボタンの左右両側に設けられた対向端部と前記肩カバーの案内部との接触により防止されており、前記ボタンロックは、前記蓋開閉ボタンを後方から支持する受け部を有し、かつ該受け部が該蓋開閉ボタンの後退空間から左右一方側へ退避したロック解除位置と、前記係止部が前記蓋を係止する状態で該受け部が該後退空間に左右一方側から進出したロック位置との間を進退可能に設けられており、前記ロック位置で前記受け部が前記蓋開閉ボタンの後退を阻止することにより前記係止部が前記蓋から外れることを防ぐ飲料容器用栓体において、前記ボタンロックは、前記ロック位置で前記蓋開閉ボタンの左右両側を支持するように前記受け部を設けられている構成を採用した。ここで、左右方向は、水平面上で考えて、蓋開閉ボタンの進退方向を前後方向としたとき、この前後方向に直交する方向をいう。
この発明の構成によれば、ボタンロックがロック位置にある状態で蓋開閉ボタンの左右両側が受け部で支持されるため、蓋開閉ボタンに衝撃力が加えられても、左右他方側が一方側に比して大きく押し込まれることが抑制される。したがって、この発明は、左右一方側のみを支持する従来例と比して、蓋開閉ボタンの進退方向に対する左右への傾きを防ぐことができる。
具体的には、前記ボタンロックは、前記蓋開閉ボタンの左側を支持する第1の前記受け部と、該蓋開閉ボタンの右側を支持する第2の前記受け部と、両受け部を左右同方向に一連に移動させる連通部と、前記ロック解除位置で前記蓋開閉ボタンの後退空間を形成する逃げ壁面とを有する構成を採用することができる。
連通部を上述のように形成すれば、蓋開閉ボタンの左右を支持する両受け部を一連に左右同方向に移動させることができる。その代わり、両受け部のうち少なくとも一方はロック解除位置にある状態でも蓋開閉ボタンの後方に位置することになる。ロック解除位置で逃げ壁面により蓋開閉ボタンの後退空間を形成すれば、ボタンロックが蓋開閉ボタンを押すことの支障にならない。したがって、一方向のボタンロック操作で両受け部によるロックやロック解除を行うことができる。
より具体的には、前記蓋開閉ボタンの後端と前記肩カバーとの間に組み込まれた復帰コイルばねを備え、前記ボタンロックは、前記第1の受け部と前記第2の受け部を前記肩カバーの反蓋開閉ボタン側を回り込む前記連通部で一連にする有端環状に設けられ、かつ前記復帰コイルばねの左右両側で分断されている構成を採用することができる。
押し操作がなくなると蓋開閉ボタンが自動的に待機位置に復帰するようにするため、従来、蓋開閉ボタンの後端と肩カバーとの間に復帰コイルばねが組み込まれている。この方式を採用すると、蓋開閉ボタンの後面にばね受けや肩カバーとの係合構造を複雑に形成することになる。ボタンロックを上述のように有端環状に設け、復帰コイルばねの左右両側で分断すれば、蓋開閉ボタンの後方を通過する連通部をもったボタンロックと比して、組立や蓋開閉ボタンの配置に際し、ボタンロックが邪魔にならない。
勿論、前記ボタンロックは、前記蓋開閉ボタンの後方を通る前記連通部で前記第1の受け部と前記第2の受け部を一連にするように設けられている構成を採用することもできる。この手段は、上述の有端環状のボタンロックと比して、ボタンロックを側周方向に小型化することを優先する場合に好適である。
なお、ボタンロックは、両受け部を左右同方向に一連に移動させることができる限り、一部材又は複数の部材の結合体から構成することができる。
前記係止部は、前記蓋開閉ボタンの上部に設けられており、前記受け部は、前記蓋開閉ボタンを上部で支持するように設けられている構成を採用することが好ましい。なるべく係止部の近くで蓋開閉ボタンの左右両側を支持する方が係止部の変位防止に効果的だからである。
前記受け部は、前記肩カバーに設けられた前記飲料用容器との嵌合壁部に対して前記蓋開閉ボタンの左右両側を支持するように設けられている構成を採用することが好ましい。
肩カバーの嵌合壁部は飲料用容器に嵌合された状態で容器側と一体で強度を発揮する。係る嵌合壁部に対して蓋開閉ボタンを支持するようにすれば、受け部単独で支持する場合よりも受け部を小型化しつつ支持強度を高めることができる。ここで、嵌合壁部に対して支持するとは、ロック位置で受け部が蓋開閉ボタンと嵌合壁部との間に介在する状態に限定されず、前記のように係止部の外れを防止するのに有効な限り、受け部が蓋開閉ボタンや嵌合壁部との間に間隙をもって存在する態様をも含む意味である。例えば、成形誤差や組立て性を考慮した適宜の間隔を設定することが挙げられる。
上述のように、この発明によれば、ロック位置で前記蓋開閉ボタンの左右両側を支持するように前記受け部を設けられた前記ボタンロックの採用により、飲料容器用栓体の蓋開閉ボタンの係止部と蓋の上下の重なり範囲や、案内部と対向端部の接触範囲に頼らずに、ボタンロックがロック位置にある状態で蓋開閉ボタンの進退方向に対する左右への傾き発生を防ぐことができる。
aは第1実施形態に係る飲料容器用栓体の要部をボタンロックがロック位置にある状態で示した水平断面図、bは同要部をボタンロックがロック解除位置にある状態で示した水平断面図 第1実施形態を蓋が閉位置にある状態で示す縦断右側面図 第1実施形態を蓋が開閉回転の途中位置にある状態で示す全体斜視図 第1実施形態を蓋が開放停止位置にある状態で示す要部縦断右側面図 第1実施形態を蓋が第2の回転規制を受ける状態で示す要部縦断右側面図 第1実施形態の肩カバーの分解斜視図 aは第1実施形態の蓋開閉ボタンの前面図、bは前記aのb−b線の断面図、cは前記aの後面図、dは前記aの左斜め上前方からの全体斜視図、eは前記aの右斜め上後方からの全体斜視図 第1実施形態の肩カバーの要部前面図 aは第2実施形態の要部をボタンロックがロック位置にある状態で示した水平断面図、bは同要部をボタンロックがロック解除位置にある状態で示した水平断面図 第2実施形態の肩カバーの要部前面図
以下、この発明の第1実施形態に係る飲料容器用栓体(以下、単に「第1実施形態」と称する)は、図1〜図4に示すように、飲料用容器1に装着する肩カバー2と、肩カバー2にヒンジ3を介して開閉可能に取り付けられた蓋4と、肩カバー2の側周に組み込まれた蓋開閉ボタン5と、肩カバー2に組み込まれたボタンロック6とを備えている。蓋開閉ボタン5を押すことにより蓋開閉ボタン5の係止部51が蓋4の掛かり部41の上方から外れて蓋4の開放回転が可能となる。ここで、上下の概念は、蓋4が閉位置にある状態で肩カバー2を取り付けた飲料用容器1を水平面に立てた状態を考えたときの上下をいう。蓋開閉ボタン5の進退方向に対する左右への傾きは、蓋開閉ボタン5の左右両側に設けられた対向端部52a,52bと肩カバー2の案内部21a、21bとの接触により防止されている。ボタンロック6は、蓋開閉ボタン5を後方から支持する受け部61a、61bを有し、かつ受け部61a、61bが蓋開閉ボタン5の後退空間から左右一方側へ退避したロック解除位置と、係止部51が蓋4を係止する状態で受け部61a、61bが蓋開閉ボタン5の後方に左右一方側から進出したロック位置との間を進退可能に設けられている。
具体的には、飲料用容器1は、肩部よりも小径の口部を上面に有している。例えば、飲料用容器1として真空二重容器に代表される断熱容器を採用することができる。なお、この発明は、特に落下、転倒の起り易い4リットル以下の携帯容量の飲料用容器1に好適である。
肩カバー2は、飲料用容器1の側周外面にねじ嵌合される嵌合壁部22と、飲料用容器1内に連通する流路23とを有する。流路23の出口は、適宜に飲み口やストロー等にすることができる。
肩カバー2の一端側に、ヒンジ3が設けられている。蓋4は、流路23の出口を覆うカップ状とされ、ヒンジ3の軸部を介して肩カバー2に装着されている。蓋4は、図2に示すように、閉位置にある状態で流路23の出口の内周上端部よりも低くなる下端周縁部をもつ。
蓋4の下面にゴムパッキン42が設けられている。ゴムパッキン42は、蓋4の下面に突き出た軸部に嵌める摘み部と、蓋4の閉成回転により流路23の出口を形成する筒状突壁に上から押し付けられるシール部とを有している。ゴムパッキン42は、蓋4の閉成回転により肩カバー2のシール面に押し付けられ、蓋開閉ボタン5の係止部51が蓋4の開放回転を規制する状態で流路23を水密に密封する。この規制位置が蓋4の閉位置となる。
肩カバー2と蓋4との間には、蓋4の開放停止位置からの閉成回転により蓋4を開放停止位置まで開放回転させる反発力を蓄積する弾性部材7を設けることができる。蓋4の開放停止位置は、図4中に実線で示すように、流路23の出口の上方から退避し、肩カバー2の抵抗ブレーキ部25を乗り越えた位置に設定されている。
蓋開閉ボタン5は、肩カバー2の他端側に組み込まれている。蓋開閉ボタン5は、水平面で考えて、肩カバー2に対してヒンジ3の水平回転軸に沿った左右方向と直交する前後方向に進退可能に設けられている。蓋開閉ボタン5の係止部51は、蓋4の閉成回転により蓋4の内側に設けられた掛かり部41と掛かり合うように設けられている。係止部51は、蓋開閉ボタン5のうち左右方向の中央部に設けられている。これにより、蓋4の経年変形が防止されている。蓋開閉ボタン5の後端と肩カバー2の嵌合壁部22の前端との間に、復帰コイルばね8が組み込まれている。嵌合壁部22から前方に復帰コイルばね8のばね保持部が延びている。蓋開閉ボタン5と肩カバー2は、復帰コイルばね8の弾性反発で待機位置から抜け出ないよう係合部53a,53b、24a、24bをもっている。蓋開閉ボタン5の待機位置は、係合部53a,53bと係合部24a、24bとが掛かり合う位置である。復帰コイルばね8は、操作力を付与されない状態で蓋開閉ボタン5を待機位置に維持する。
図6〜図8に示すように、肩カバー2は、蓋開閉ボタン5の組み込み空間となる凹部を有する。肩カバー2の凹部は、肩カバー2の側周一部を他の側周部分よりも蓋開閉ボタン5の後退方向に凹ますことで形成されている。肩カバー2の凹部の左右両内側壁は、肩カバー2の案内部21a、21bとなっている。蓋開閉ボタン5の前端に操作力付与部が設けられている。蓋開閉ボタン5の対向端部52a,52bは、蓋開閉ボタン5の前端左右最大幅部の両端から後方に上下方向に幅をもって延びている。さらに、蓋開閉ボタン5は突条部54を有し、肩カバー2は溝部26を有する。突条部54は、進退ストロークの全域で溝部26内に位置し、蓋開閉ボタン5の上下のがたつきを防止する。なお、突条部54は、蓋開閉ボタン5が待機位置にある状態で殆ど溝部26内に挿入されておらず、上述の衝撃時における蓋開閉ボタン5の傾き防止に有効でない。突条部54や対向端部52a,52bを前後方向に長くすることは、蓋開閉ボタン5の進退ストロークを同じだけ確保すると、蓋開閉ボタン5や肩カバー2の側周の部分的な前方突出を招くことになり、限界がある。
図3、図4に示すように蓋開閉ボタン5が待機位置にある状態で、開放停止位置から蓋4を閉成回転させると、蓋4の掛かり部41が蓋開閉ボタン5の係止部51の上端に形成されたカム面と接触し、この接触で生じた分力で復帰コイルばね8に抗して蓋開閉ボタン5が押し込まれる。やがて、蓋4が閉位置を過ぎ、かつ掛かり部41が前記カム面を通過すると、図2に示すように、復帰コイルばね8の反発で蓋開閉ボタン5が待機位置に向かって復帰させられ、係止部51と掛かり部41とが弾性部材7及びゴムパッキン42の反発に抗して掛かり合う。このように、蓋開閉ボタン5は、蓋4が閉位置を過ぎると自動的に閉位置を超える開放回転を規制する状態になる(以下、この規制を「第1の回転規制」と称する)。ボタンロック6がロック解除位置にある状態で、蓋開閉ボタン5を押すことにより係止部51が掛かり部41の上方から外れ、第1の回転規制が解除される。その結果、弾性部材7及びゴムパッキン42の弾性反発により蓋4が開放回転させられる。
さらに、蓋開閉ボタン5は、図3、図5、図7に示すように、蓋4の内側に設けられた第2の掛かり部43と掛かり合う第2の係止部55を上面に設けられている。第2の掛かり部43と、第2の係止部55とは、閉位置から開放回転させられる蓋4を一時停止させる第2の回転規制を行うために設けられている。なお、第2の掛かり部43と第2の係止部55は、省略することができる。
第2の掛かり部43は、掛かり部41よりもヒンジ3の軸部回りの回転半径が小さくなるように設けられている。第2の係止部55は、係止部51よりも後方方向に寄った位置に設けられている。第2の係止部55及び第2の掛かり部43は、それぞれ左右方向で考えて係止部51及び掛かり部41の両側に設けられている。これらの位置関係を利用することにより、第1の回転規制の解除操作を終える位置で第2の係止部55と第2の掛かり部43とが掛かり合うようになっている。すなわち、係止部51と掛かり部41との掛かり合いが外れる前に、第2の係止部55が第2の掛かり部43との掛かり合い可能な位置に移動する。このとき、第2の係止部55は、閉位置にある蓋4の第2の掛かり部43と比して開放回転を許す高低差をもっている。このため、第1の回転規制の解除操作を終える位置で、第2の掛かり部43と第2の係止部55とは、弾性部材7の弾性反発に抗して掛かり合う。このように、閉位置から開放回転させられる蓋4を一時停止させる第2の回転規制を行うことができる。
蓋開閉ボタン5の押し操作が継続される間、第2の掛かり部43と第2の係止部55との掛かり合いが維持されるため、第2の回転規制が行われる。第2の回転規制が行われた状態で、蓋4の回転位置は、蓋開閉ボタン5の待機位置への復帰移動を許す位置になっている。このため、蓋開閉ボタン5の押し操作を止めると、復帰コイルばね8の弾性反発により蓋開閉ボタン5が待機位置に向かって復帰させられる。やがて第2の係止部55が第2の掛かり部43の上方から外れると、弾性部材7の弾性反発により蓋4が開放停止位置まで開放回転させられる。
第2の回転規制は、ゴムパッキン42の密封がなくなり、かつ蓋4が流路23の出口の上方を覆う回転位置であって、蓋4の下端周縁部が流路23の出口の内周上端部よりも低い回転位置で行われる。第1の回転規制で蓋4が閉位置にあり、飲料用容器1の内外に気圧差がある状態で、蓋開閉ボタン5が解除操作を受けると、弾性部材7等の反発力を受けた蓋4が閉位置から開放回転させられ、ゴムパッキン42の密封がなくなり、流路23の出口からの噴出が始まる。この噴出開始後、第2の回転規制が行われる結果、開放回転させられる蓋4が流路23の出口の上方を覆う回転位置に一時停止させられる。この一時停止は、蓋開閉ボタン5の押し操作を止めない限り継続される。このため、蓋開閉ボタン5の押し操作を止めて第2の係止部55が第2の掛かり部43から外れるまでの間に飲料用容器1内の減圧が進む。この減圧中、流路23の出口から飲料が吹き飛ばされても、その上方を蓋4が覆うため、飲料が周囲へ飛び散り難い。また、第1の回転規制のみの場合と比して、第2の回転規制により蓋4の開放回転の勢いが弱まるため、第2の回転規制の解除後の蓋4の開放回転により蓋4の下面に付着した飲料も飛び散り難い。蓋4が開放停止位置に止まるときの反動も小さくなるため、蓋4に付着した飲料も停止時に飛び散り難くなる。その反動を小さくするために開放停止位置と第2の回転規制の回転位置との間で蓋4と接触し、その回転速度を減速させる抵抗ブレーキ部25の負担も減る。
図1、図6に示すように、肩カバー2は、嵌合壁部22を有する内カバー部材2aと、内カバー部材2aと上下に結合される外カバー部材2bとを有する。両カバー部材2a,2bを上下に結合した状態で、嵌合壁部22と外カバー部材2bの側周との間に環状空間27が形成される。環状空間27は、有端環状のボタンロック6の組み込み空間となっている。両カバー部材2a、2bを分離した状態で外カバー部材2bのボタンロック支持部28にボタンロック6を載せ、外カバー部材2bを被せることにより、ボタンロック6が肩カバー2の環状空間27内に組み込まれる。このように肩カバー2を上下分割構造にすることにより、有端環状のボタンロック6の組み込みを可能にしている。
図1、図3、図6に示すように、ボタンロック6は、肩カバー2の操作窓から露出するロック操作部62を有する。ボタンロック6は、第1の受け部61aと第2の受け部61bを肩カバー2の蓋開閉ボタン5側から反蓋開閉ボタン側を回り込む連通部63で一連にする有端環状に設けられている。受け部61a,61bは、有端環状の端部になっている。これは、ボタンロック6の冗長化を避けるためである。受け部61a,61bを端部にする必要はなく、蓋開閉ボタン5の後退や各部品の組み込みに支障がない限り、受け部61aからボタンロック6の端部を延長することもできる。例えば、ボタンロック6の位置決めのため、嵌合壁部22に突き当たる端部を延長することもできる。
図1、図6、図8に示すように、有端環状のボタンロック6は、復帰コイルばね8の左右両側で分断されている。このため、ボタンロック6を肩カバー2に組み込み後、蓋開閉ボタン5及び復帰コイルばね8の配置や組み込む際に、ボタンロック6が邪魔にならない。
蓋開閉ボタン5が第1の回転規制位置にあるとき、ボタンロック6は、ロック操作部62を肩カバー2の側周に沿って動かすことにより、蓋開閉ボタン5の後退空間を含む環状空間27内でロック位置とロック解除位置との間を回動可能になっている。蓋開閉ボタン5の後退空間は、蓋4の開放回転が可能となる第1の回転規制が解除されるまでの間に蓋開閉ボタン5が通る空間である。
ボタンロック6は、ロック位置で蓋開閉ボタン5の左右両側を支持するように受け部61a、61bを設けられている。ロック位置での受け部61a、61bの左右両支持により、蓋開閉ボタン5の後退が阻止されるので、係止部51が蓋4の掛かり部41の上方から外れることが防止される。蓋開閉ボタン5と肩カバー2間の位置決め構造に割れ、塑性変形といった破壊が生じない限り、蓋開閉ボタン5の進退方向に対する左右への傾きは、係止部51による蓋係止が維持される範囲に留まる。
具体的には、ボタンロック6は、蓋開閉ボタン5の左側を支持する第1の受け部61aと、蓋開閉ボタン5の右側を支持する第2の受け部61bと、両受け部61a,61bを左右同方向に一連に移動させる連通部63とを有する。
ボタンロック6をロック解除位置からロック回転させると、両受け部61a,61bは、蓋開閉ボタン5の後退空間に左右一方側から進出する(図1中では、右側から左側へ進出する)。このようにロック位置に至った受け部61a,61bは、嵌合壁部22と対向端部52a,52bの後端との間に位置し、蓋開閉ボタン5の左右両側を支持する。
図1(a)に示すように、ボタンロック6がロック位置にある状態で、蓋開閉ボタン5の左右両側は、受け部61a,61bにより同一円周上で支持される。このため、蓋開閉ボタン5に衝撃力が加えられても、蓋開閉ボタン5の左右他方側が一方側に比して大きく押し込まれることはない。したがって、第1実施形態は、左右一方側のみを支持する従来例と比して、蓋開閉ボタン5の進退方向に対する左右への傾きを確実に防ぐことができる。
ここで、受け部61a,61bで対向端部52a,52bの後端を支持するのは、蓋開閉ボタン5の最大左右幅部の後端であり、蓋開閉ボタン5の左右への傾きを受け部61a,61bの支持で防ぐのに最も効果的だからである。蓋開閉ボタン5の他の後端部分で支持することもできる。
また、図8中に隠れ線で示した受け部61a,61bと、二点鎖線で示した蓋開閉ボタン5との関係から明らかなように、受け部61a,61bは、蓋開閉ボタン5を上部で支持するように設けられている。このため、第1実施形態は、蓋開閉ボタン5の上部に設けられた係止部51の近くで支持することになり、図2に示す係止部51が蓋4の掛かり部41の上方から外れる変位を効果的に防止することができる。
また、図1(a)に示すように、受け部61a,61bは、嵌合壁部22に対して蓋開閉ボタン5の左右両側を支持するように設けられている。飲料用容器1と一体で強度を発揮するため、第1実施形態は、受け部61a,61b単独で支持する場合よりも受け部61a,61bを小型化しつつ支持強度を高めることができる。
図1(b)に示すように、ボタンロック6をロック位置からロック解除回転させると、受け部61a,61bが蓋開閉ボタン5の後退空間から左右一方側へ退避する(図1中では、左側から右側へ退避する)。このようにロック解除位置に至った受け部61a,61bは、蓋開閉ボタン5の後退を阻止しない。
ボタンロック6は、両受け部61a,61bのうちロック解除位置で蓋開閉ボタン5の後方に位置する受け部61a,61bのそれぞれの左右一方側の端から後退した逃げ壁面63a,63bを有する。ロック解除位置で蓋開閉ボタン5の後退空間(特に対向端部52a,52b用の後退空間)が逃げ壁面63a,63bにより形成される。したがって、図1(b)中に二点鎖線で示すように、ボタンロック6がロック解除位置にある状態で蓋開閉ボタン5を押すことができる。
上述のように、逃げ壁面63aを有する連通部63で両受け部61a,61bを一連に動かせるため、第1実施形態は、一方向のボタンロック操作で両受け部61a,61bによるロック及びロック解除を行うことができる。ボタンロック6を蓋開閉ボタン5の左側に設ける場合は、上述の左右と回転関係を逆にすればよい。例えば、ロック解除位置で受け部61bを蓋開閉ボタン5の後方に位置させる場合は、受け部61a側の場合と同じように逃げ壁面を形成すればよい。なお、ボタンロック6は、ロック位置及びロック解除位置間の移動を自然に生じないよう肩カバー2との間に移動抵抗となる係合部を有する。このような係合部は従来周知のものを適宜に採用することができる。
この発明の第2実施形態に係る飲料容器用栓体(以下、単に「第2実施形態」と称する)を図9、10に基いて説明する。以下、第1実施形態との相違点のみを述べ、同一に考えられる構成の説明を省略する。図示のように、第2実施形態のボタンロック10は、蓋開閉ボタン5の後方を通る連通部11で第1の受け部61aと第2の受け部61bを一連にするように設けられている。なお、図10では蓋開閉ボタン5の図示を省略した。連通部11は、両受け部61a,61b間で蓋開閉ボタン5の対向端部52bの後退空間を形成するため、逃げ壁面63bの後端から同一円周上に沿うように設けられている。上述のような第2実施形態は、第1実施形態と比してボタンロック10を肩カバー2の側周方向に小型化することができる。
この発明の範囲は、上述の実施形態に限定されず、特許請求の範囲の記載と均等の範囲内での全ての変更を含むものである。例えば、蓋開閉ボタン5は、上記特許文献1のもののように、押し操作で後退する蓋開閉ボタンの下端を肩カバーに引っ掛かるようにして蓋開閉ボタンの上部を後方に倒す方式を採用することもできる。
1 飲料用容器
2 肩カバー
2a 内カバー部材
2b 外カバー部材
3 ヒンジ
4 蓋
5 蓋開閉ボタン
6,10 ボタンロック
7 弾性部材
8 復帰コイルばね
21a、21b 案内部
22 嵌合壁部
23 流路
24a、24b 係合部
25 抵抗ブレーキ部
26 溝部
27 環状空間
28 ボタンロック支持部
41 掛かり部
42 ゴムパッキン
43 第2の掛かり部
51 係止部
52a、52b 対向端部
53a、53b 係合部
54 突条部
55 第2の係止部
61a、61b 受け部
62 ロック操作部
63,11 連通部
63a,63b 逃げ壁面

Claims (3)

  1. 飲料用容器に装着する肩カバーと、該肩カバーにヒンジを介して開閉可能に取り付けられた蓋と、前記肩カバーの側周に組み込まれた蓋開閉ボタンと、前記肩カバーに組み込まれたボタンロックとを備え、前記蓋開閉ボタンを押すことにより該蓋開閉ボタンの係止部が前記蓋から外れて該蓋の開放回転が可能となり、前記蓋開閉ボタンの進退方向に対する左右への傾きは、該蓋開閉ボタンの左右両側に設けられた対向端部と前記肩カバーの案内部との接触により防止されており、前記ボタンロックは、前記蓋開閉ボタンを後方から支持する受け部を有し、かつ該受け部が該蓋開閉ボタンの後退空間から左右一方側へ退避したロック解除位置と、前記係止部が前記蓋を係止する状態で該受け部が該後退空間に左右一方側から進出したロック位置との間を進退可能に設けられており、前記ロック位置で前記受け部が前記蓋開閉ボタンの後退を阻止することにより前記係止部が前記蓋から外れることを防ぐ飲料容器用栓体において、
    前記ボタンロックは、前記ロック位置で前記蓋開閉ボタンの左右両側を支持するように前記受け部を設けられており、
    前記ボタンロックは、前記蓋開閉ボタンの左側を支持する第1の前記受け部と、該蓋開閉ボタンの右側を支持する第2の前記受け部と、両受け部を左右同方向に一連に移動させる連通部と、前記ロック解除位置で前記蓋開閉ボタンの後退空間を形成する逃げ壁面とを有し、
    前記蓋開閉ボタンの後端と前記肩カバーとの間に組み込まれた復帰コイルばねを備え、前記ボタンロックは、前記第1の受け部と前記第2の受け部を前記肩カバーの反蓋開閉ボタン側を回り込む前記連通部で一連にする有端環状に設けられ、かつ前記復帰コイルばねの左右両側で分断されていることを特徴とする飲料容器用栓体。
  2. 前記係止部は、前記蓋開閉ボタンの上部に設けられており、前記受け部は、前記蓋開閉ボタンを上部で支持するように設けられている請求項1に記載の飲料容器用栓体。
  3. 前記受け部は、前記肩カバーに設けられた前記飲料用容器との嵌合壁部に対して前記蓋開閉ボタンの左右両側を支持するように設けられている請求項1又は2に記載の飲料容器用栓体。
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