JP5085518B2 - 蓋付き飲料容器 - Google Patents

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Description

この発明は、上面に口部を設けられた飲料容器にヒンジを介して蓋を装着された蓋付き飲料容器に関する。
この種の蓋付き飲料容器として、蓋の下面に設けられたゴムパッキンと、ヒンジ回りに口部開放状態から閉側回転させられた蓋が閉止位置を過ぎると自動的に閉止位置を超える開側回転を規制する状態になり、かつ解除操作を受けて該規制を解除する蓋係止機構とを備え、蓋係止機構の操作部材は、飲料容器に設けられており、蓋係止機構が蓋を閉止位置に規制する状態でゴムパッキンが口部と蓋との間を密封するようになったものがある(特許文献1参照)。
特開2003−212259号公報
特許文献1に開示されたように、この種の蓋付き飲料容器は、従来、解除操作により蓋が開側回転を開始すると、弾性部材の反発で開放停止位置まで蓋が開き切るようになっている。しかしながら、熱い飲料を入れると、飲料容器内の気圧が大気圧よりも高くなることがある。この状態で蓋を開けると、気圧差から飲料容器内の空気や蒸気が口部から外部へ噴出し、口部の内周やゴムパッキンに付着した飲料が噴流で吹き飛ばされ、飲料容器の周囲に飛び散る問題がある。また、飲料容器に冷水を入れるときでも、運搬中に容器内が揺らされる携帯式飲料容器のように、ゴムパッキンや蓋の下面に飲料が付着する状態で蓋を開けると、その勢いでゴムパッキン等から飲料が飛び散ることがある。
上述の事情に鑑み、この発明の課題は、飲料容器の蓋を開けたときに飲料を周囲に飛び散り難くすることにある。
上記課題を解決するため、この発明は、上面に口部を設けられた飲料容器と、該飲料容器にヒンジを介して装着された蓋と、該蓋の下面に設けられたゴムパッキンと、前記ヒンジ回りに閉側回転させられた前記蓋が閉止位置を過ぎると自動的に閉止位置を超える開側回転を規制する状態になり、かつ解除操作を受けて該規制を解除する蓋係止機構と、前記蓋の開放停止位置からの閉側回転により該蓋を開放停止位置まで開側回転させる反発力を蓄積する弾性部材とを備え、前記蓋係止機構の操作部材は前記飲料容器に設けられており、前記蓋係止機構が前記蓋を閉止位置に規制する状態で前記ゴムパッキンが前記口部と該蓋との間を密封するようになっている蓋付き飲料容器において、前記蓋係止機構は、閉止位置から開側回転させられる前記蓋を一時停止させる第2の回転規制を行い、第2の解除操作を受けて該第2の回転規制を解除するようになっており、前記第2の回転規制は、前記ゴムパッキンの密封がなくなり、かつ前記蓋が前記口部の上方を覆う回転位置で行われる構成を採用した。ここで、「ゴムパッキン」は、成形加工で形成されるゴム製のシール部材であって、飲料容器のシール面に押し付けて使用されるものをいう。上下方向の概念は、蓋が閉止位置にある状態で飲料容器を水平面に立てた状態を考えたときの上下方向をいう。
この発明の構成によれば、飲料容器内外に気圧差がある状態で蓋係止機構が解除操作を受けると、弾性部材及びゴムパッキンの反発力を受けた蓋が閉止位置から開側回転させられるため、ゴムパッキンの密封がなくなり、口部からの噴出が始まる。この噴出開始後、第2の回転規制を行われることにより、開側回転させられる蓋が口部の上方を覆う回転位置に一時停止させられる。この一時停止は、第2の解除操作を受けない限り継続される。このため、第2の解除操作を受けて第2の回転規制がなくなるまでの間に飲料容器内の減圧が進む。この減圧中、口部から飲料が吹き飛ばされても、その口部の上方を蓋が覆うため、飲料が周囲へ飛び散り難い。第2の回転規制がなくなると、減圧が進み、かつ一時停止によりゴムパッキンの弾性反発の影響がなくなった状態から、蓋が開側回転させられ、開放停止位置まで開き切る。このため、ゴムパッキンや蓋の下面に付着した飲料も飛び散り難い。
前記蓋は、閉止位置にある状態で前記口部の内周上端部よりも低くなる下端周縁部をもち、前記第2の回転規制は、前記蓋の下端周縁部が前記口部の内周上端部よりも低い回転位置で行われる構成を採用することができる。
蓋が閉止位置にある状態で口部の内周上端部よりも低くなる下端周縁部をもつ場合、第2の回転規制を、蓋の下端周縁部が前記口部の内周上端部よりも低い回転位置で行うようにすることができる。このため、口部からの噴流や飲料は、蓋の下面で受けられて下側に向きを変化させられることになり、より周囲に飛び散り難くなる。ゴムパッキンとして口部内に存在部分を有するものを採用しても、その部分より低い位置に蓋の下端周縁部があるため、その部分に付着した飲料もより飛び散り難くなる。
特に、第2の回転規制位置において蓋の下端周縁部の下方に飲料容器の上面があるようにすれば、蓋の下面から飲料がさらに吹き飛ばされても飲料容器の上面で受けられるため、一層、周囲に飛び散り難くなる。
前記第2の回転規制は、前記解除操作を継続されることで行われ、前記第2の解除操作は、該操作部材を該解除操作と異なる方向に動かすようになっている構成を採用することができる。
蓋係止機構の複雑化を避けるため、同じ操作部材で解除操作、第2の回転規制、第2の解除操作を行えるようにすることが好ましい。操作部材に解除操作を継続されることで第2の回転規制が行われるようにすれば、解除操作と第2の回転規制を行わせる操作との連続性が得られ、第2の回転規制の回転位置をより蓋の閉止位置に近いところに設定し易くなる。第2の解除操作を該操作部材の該解除操作と異なる方向に動かすようにすれば、解除操作を利用して第2の回転規制を行わせても、勢い余って第2の解除操作が不意に行われ難くすることができる。
ここで、前記第2の解除操作は、前記解除操作と反対の方向に動かすようになっている構成を採用することができる。
第1の解除操作の勢いを一度止めてからでないと、第2の解除操作を行うことができないため、勢い余って不意に第2の解除操作が行われることはない。
前記蓋係止機構は、前記解除操作を終える位置で前記第2の回転規制を行う構成を採用することができる。ここで、「解除操作を終える位置」とは、前記蓋の閉止位置を越える規制がなくなる位置をいう。
蓋の閉止位置を越える開側規制の解除操作を終える位置で第2の回転規制が行われるようにすれば、解除操作の継続という、第2の回転規制操作を使用者に特に意識させることなく、第2の回転規制を行わせることができる。
上述のように、この発明は、上述の構成の採用により、飲料容器の口部の上方を一時停止させられた蓋が覆い、減圧が進み、ゴムパッキンの弾性反発の影響がなくなった状態から蓋が開放停止位置まで開き切るため、飲料容器の蓋を開けたときに飲料を周囲に飛び散り難くすることができる。
以下、この発明の第1実施形態を添付図面に基いて説明する。第1実施形態に係る蓋付き飲料容器(以下、単に「第1実施形態」と称する)は、図1〜図4に示すように、上面に口部11を設けられた飲料容器1と、飲料容器1にヒンジ2を介して装着された蓋3と、蓋3の下面に設けられたゴムパッキン4と、ヒンジ2回りに閉側回転させられた蓋3が閉止位置を過ぎると自動的に閉止位置を超える開側回転を規制する状態になり、かつ解除操作を受けて該規制を解除する蓋係止機構と、蓋3の開放停止位置からの閉側回転により蓋3を開放停止位置まで開側回転させる反発力を蓄積する弾性部材5とを備えている。
飲料容器1は、飲料を収容する断熱容器12と、断熱容器12の口に挿入される飲み口部材13と、飲み口部材13と断熱容器12の肩部との間を覆う肩カバー14とを有する携帯式のものとされている。口部11は、飲み口部材13に形成され、肩カバー14から上方に突き出た筒状の飲み口になっている。断熱容器12は、真空二重断熱構造をもち、水平面上に立てられるようになっている。
肩カバー14の一端側に、ヒンジ2の水平回転軸21を内部に挿通された軸受部22が設けられている。
蓋3は、口部11を覆うカップ状とされ、水平回転軸21を介して肩カバー14に装着されている。蓋3は、図3に示す閉止位置にある状態で口部11の内周上端部15よりも低くなる下端周縁部31をもつ。
図1、図2、図3に示すように、ゴムパッキン4は、蓋3の下面に突き出た軸部に嵌める摘み部41と、蓋3の閉側回転により口部11を形成する筒状突壁に上から押し付けられるシール部42とを有している。シール部42は、蓋係止機構が蓋3を閉止位置に規制された状態で口部11と蓋3との間を密封する。
弾性部材5は、蓋3と肩カバー14との間に組み込まれたトーションばねからなる。
蓋3の開放停止位置は、図1中に実線で示すように、口部11の上方から退避し、軸受部22の抵抗ブレーキ部23を乗り越えた位置に設定されている。
蓋係止機構は、使用者から解除操作を受ける操作部材51と、蓋3と、ゴムパッキン4と、弾性部材5と、肩カバー14と、操作部材51と肩カバー14との間に介在する復帰ばね52とで構成されている。
図1、図2、図3に示すように、操作部材51は、肩カバー14の他端側に組み込まれている。操作部材51は、蓋3の内側に設けられた第1係合部32と掛かり合う第1係止部51aを上面に設けられている。蓋3の第1係合部32と、操作部材51の第1係止部51aとは、蓋3を閉止位置に規制するために設けられている。
蓋3の第1係合部32は、蓋3の下端周縁部31をもつカップ状の外殻部材と一体に成形されている。
操作部材51は、押しボタン式になっており、肩カバー14に対して水平回転軸21に沿った方向と直交する水平方向に往復スライドするようになっている。第1係止部51aは、水平回転軸21に沿った方向の中央部に設けられている。蓋3の経年変形を防止するためである。
復帰ばね52は、操作部材51を待機位置に維持する。操作部材51と肩カバー14とは、復帰ばね52の弾性反発で待機位置から抜け出ないよう係合部51b、51c、14a、14bをもっている。
図1、図2に示すように、操作部材51が待機位置にある状態で、開放停止位置から蓋3を閉側回転させられると、蓋3の第1係合部32が操作部材51の第1係止部51aの上端に形成されたカム面51dと接触し、この接触で生じた分力で復帰ばね52に抗して操作部材51が押し込まれる。やがて、蓋3が閉止位置を過ぎ、かつ第1係合部32がカム面51dを通過すると、図3に示すように、復帰ばね52の反発で操作部材51が待機位置に向かって復帰させられ、第1係止部51aと第1係合部32とが弾性部材5及びゴムパッキン4の反発に抗して開側回転方向に掛かり合う。このように、蓋係止機構は、蓋3が閉止位置を過ぎると自動的に閉止位置を超える開側回転を規制する状態になることができる(以下、この規制を「第1の回転規制」と称する)。
図5に示すように、操作部材51が復帰ばね52に抗して押し込まれる解除操作を受けると、第1係合部32が第1係止部51aから外れ、弾性部材5及びゴムパッキン4の弾性反発により蓋3が開側回転させられる。このように、蓋係止機構は、解除操作を受けて第1の回転規制を解除することができる。
さらに、操作部材51は、図2、図5、図6に示すように、蓋3の内側に設けられた第2係合部33と掛かり合う第2係止部51eを上面に設けられている。第2係合部33と、第2係止部51eとは、閉止位置から開側回転させられる蓋3を一時停止させる第2の回転規制を行うために設けられている。
蓋3の第2係合部33は、第1係合部32よりも水平回転軸21回りの回転半径が小さくなるように設けられている。なお、回転半径の小さい第2係合部33を蓋3の外殻部材に一体成形することが困難なため、第2係合部33は別部品とされている。操作部材51の往復スライド方向で考えて、第2係止部51eは、第1係止部51aよりも押し込み方向に寄った位置に設けられている。第2係止部51e及び蓋3の第2係合部33は、水平回転軸21に沿った方向で考えて第1係止部51a及び第1係合部32の両側に設けられている。これらの位置関係を利用することにより、第1の回転規制の解除操作を終える位置で第2係止部51eと第2係合部33とが掛かり合うようになっている。すなわち、第1係止部51aと第1係合部32との掛かり合いが外れる前に、第2係止部51eが第2係合部33との掛かり合い可能な位置に移動する。このとき、第2係止部51eは、閉止位置にある蓋3の第2係合部33と比して開側回転を許す高低差をもっている。このため、第1の回転規制の解除操作を終える位置で、第2係合部33と第2係止部51eとは、弾性部材5の弾性反発に抗して開側回転方向に掛かり合う。このように、蓋係止機構は、閉止位置から開側回転させられる蓋3を一時停止させる第2の回転規制を行うことができる。
操作部材51の押し込みが継続される間、第2係合部33と第2係止部51eとの掛かり合いが維持されるため、第2の回転規制が行われる。
図5に示すように第2の回転規制が行われた状態で、蓋3の回転位置は、操作部材51の待機位置への復帰移動を許す位置になっている。このため、操作部材51が押し込みを止めるという第2の解除操作を受けると、復帰ばね52の弾性反発により操作部材51が待機位置に向かって復帰させられる。やがて第2係止部51eが第2係合部33から外れると、弾性部材5の弾性反発により蓋3が開放停止位置まで開側回転させられる。このように、蓋係止機構は、第2の解除操作を受けて第2の回転規制を解除することができる。
第2の回転規制は、ゴムパッキン4の密封がなくなり、かつ蓋3が口部11の上方を覆う回転位置であって、蓋3の下端周縁部31が口部11の内周上端部よりも低い回転位置で行われる。
第1実施形態は上述のようなものであり、操作部材51の第1係止部51aと蓋3の第1係合部32との第1の回転規制で蓋3が閉止位置にあり、飲料容器1の内外に気圧差がある状態で、操作部材51が解除操作を受けると、弾性部材5及びゴムパッキン4の反発力を受けた蓋3が閉止位置から開側回転させられる。やがてゴムパッキン4の密封がなくなり、口部11からの噴出が始まる。この噴出開始後、操作部材51の第2係止部51eと蓋3の第2係合部33とで第2の回転規制が行われる結果、開側回転させられる蓋3が口部11の上方を覆う回転位置に一時停止させられる。この一時停止は、操作部材51の押し込みを止める第2の解除操作を受けない限り継続される。このため、第2の解除操作で操作部材51の第2係止部51eが蓋3の第2係合部33から外されるまでの間に飲料容器1内の減圧が進む。この減圧中、口部11から飲料が吹き飛ばされても、その口部11の上方を蓋3が覆うため、飲料が周囲へ飛び散り難い。第2係止部51eが第2係合部33から外れて第2の回転規制がなくなると、減圧が進み、かつ一時停止によりゴムパッキン4の弾性反発の影響がなくなった状態から、蓋3が開側回転させられ、開放停止位置まで開き切る。このため、ゴムパッキン4や蓋3の下面に付着した飲料も飛び散り難い。蓋3が開放停止位置に止まるときの反動も小さくなるため、このときに蓋3やゴムパッキン4に付着している飲料も飛び散り難くなる。その反動を小さくするために開放停止位置と第2の回転規制の回転位置との間で蓋3と接触し、その回転速度を減速させる抵抗ブレーキ部23の負担を減らすこともできる。
第2の回転規制を蓋3の下端周縁部31が口部11の内周上端部15よりも低い回転位置で行うため、口部11からの噴流や飲料は、蓋3の下面で受けられて下側に向きを変化させられる。このため、この第1実施形態によれば、図7中に実線で示す蓋3の回転位置(口部11の上方に位置する限界位置)で第2の回転規制を行う場合よりも飲料が周囲に飛び散り難くなる。また、蓋3の下端周縁部31は、ゴムパッキン4より低い位置にあるため、閉止位置で口部11内にある摘み部41に飲料が付着していても、その飲料が飛び散り難い。なお、図7中に二点鎖線で示す蓋3の回転位置が蓋3の下端周縁部31が口部11の内周上端部15よりも低い回転位置の限界位置となっており、この回転位置と図3に示す蓋3の閉止位置との間で一時停止させればよい。
特に、第2の回転規制位置において蓋3の下端周縁部31の下方に飲料容器1の上面があるため、蓋3の下面から飲料がさらに吹き飛ばされても飲料容器1の上面で受けられるため、一層、周囲に飛び散り難い。
この第1実施形態は、第1の回転規制の解除操作と、第2の回転規制の操作、及び第2の解除操作とを同じ操作部材51で行うため、蓋係止機構の複雑化を避けられる。
第2の回転規制は、操作部材51に対する第1の回転規制の解除操作を継続されることで行われるので、第1の回転規制の解除操作と第2の回転規制を行わせる操作との連続性を容易に実現することができる。このため、第2の回転規制を行う回転位置を蓋3の閉止位置に近づけることも容易である。
第2の解除操作は、操作部材51の押し込みを止めて指を後退させ、操作部材51を押し込み方向と反対の方向である待機位置に動かすようになっている。このため、解除操作の勢い余って第2の解除操作が不意に行われることはない。なお、反対でなくとも、操作部材51を解除操作と異なる方向、例えば直交方向に動かすようにする限り、連続した操作が行い難くなるため、係る誤操作の防止効果を期待できる。
蓋係止機構は、このようなに操作部材51が直接に蓋3を規制するものに限定されず、操作部材と係止部材との連動により係止部材が蓋3を規制する機構にすることもできる。また、特許文献1のようなシーソー式の操作部材を備えた蓋係止機構でも第2の回転規制を行うことができる。一例として、第2実施形態を図8、図9に基いて説明する。なお、以下では第1実施形態との相違点を述べる。
第2実施形態の操作部材81は、肩カバー82の他端に、水平回転軸21と平行な揺動軸83回りに揺動可能になっている。操作部材81が復帰ばね84により待機位置に維持される状態で蓋85が閉側回転させられる。そうすると、蓋85の下端周縁部85aよりも下方に突き出るように外側に設けられた第1係合部85bが操作部材81の第1係止部81aの上面に形成されたカム面81bを押すようになっている。その結果、操作部材81の揺動軸83よりも下側を押す復帰ばね84に抗して操作部材81が揺動軸83回りに倒され、蓋85が閉止位置を過ぎ、第1係合部85bがカム面81bを通過すると、復帰ばね84の弾性反発で操作部材81が揺動軸83回りに起き上がり、第1係止部81aと第1係合部85bとが掛かり合う。これにより、第1の回転規制が行われるようになっている。第1の回転規制の解除操作は、操作部材81の揺動軸83よりも下側を押し込むことによる。この解除操作で操作部材81が倒され、第1係止部81aが第1係合部85bから外れる。図9(a)に示すように、第1の回転規制の解除操作を終える位置で、操作部材81の第2係止部81cは、蓋85の内側に設けられた第2係合部85cと開側回転方向に掛かり合い可能な位置にある。第1の回転規制の解除操作である操作部材81の押し込みが継続されている間、操作部材81は倒れ続ける。このため、ゴムパッキン86等の弾性反発で蓋85が閉止位置から開側回転させられると、第2の回転規制が行われる。図9(b)に示すように、操作部材81の押し込みを止める第2の解除操作を受けると、復帰ばね84に押されて操作部材81が起こされるので、第2係止部81cが蓋3内で水平回転軸21側に倒れ、第2係合部85cから外れ、やがて操作部材81が待機位置に復帰させられる。
第1実施形態に係る蓋付き飲料容器の蓋が開放停止位置にある状態の要部縦断面図 第1実施形態に係る蓋付き飲料容器の蓋が開く途中の外観斜視図 第1実施形態に係る蓋付き飲料容器の蓋が閉止位置にある状態の要部縦断面図 図3の状態の外観斜視図 図2に示す操作部材の第2係止部と蓋の第2係合部とが掛かり合う状態の要部縦断面図 aは第1実施形態に係る蓋の分解斜視図、bは第1実施形態に係る蓋の底面図、cは第1実施形態に係る蓋の縦断面図 第1実施形態に係る第2の回転規制位置の設定範囲を例示する要部縦断面図 第2実施形態に係る蓋付き飲料容器の蓋が閉止位置にある状態の要部縦断面図 aは図8に示す操作部材の第2係止部と蓋の第2係合部とが掛かり合う状態の要部縦断面図、bは前記aの状態から第2の解除操作を受けた後の様子を示す作用図
符号の説明
1 飲料容器
2 ヒンジ
3、85 蓋
4、86 ゴムパッキン
5 弾性部材
11 口部
12 断熱容器
13 飲み口部材
14、82 肩カバー
14a、14b、51b、51c 係合部
15 内周上端部
21 水平回転軸
22 軸受部
23 抵抗ブレーキ部
31、85a 下端周縁部
32、85b 第1係合部
33、85c 第2係合部
41 摘み部
42 シール部
51、81 操作部材
51a、81a 第1係止部
51d、81b カム面
51e、81c 第2係止部
52、84 復帰ばね
83 揺動軸

Claims (4)

  1. 上面に口部を設けられた飲料容器と、該飲料容器にヒンジを介して装着された蓋と、該蓋の下面に設けられたゴムパッキンと、前記ヒンジ回りに閉側回転させられた前記蓋が閉止位置を過ぎると自動的に閉止位置を超える開側回転を規制する状態になり、かつ解除操作を受けて該規制を解除する蓋係止機構と、前記蓋の開放停止位置からの閉側回転により該蓋を開放停止位置まで開側回転させる反発力を蓄積する弾性部材とを備え、前記蓋係止機構の操作部材は前記飲料容器に設けられており、前記蓋係止機構が前記蓋を閉止位置に規制する状態で前記ゴムパッキンが前記口部と該蓋との間を密封するようになっている蓋付き飲料容器において、
    前記蓋係止機構は、前記閉止位置から開側回転させられる前記蓋を一時停止させる第2の回転規制を行い、第2の解除操作を受けて該第2の回転規制を解除するようになっており、
    前記第2の回転規制は、前記ゴムパッキンの密封がなくなり、かつ前記蓋が前記口部の上方を覆う回転位置で行われるようになっており、
    前記蓋は、閉止位置にある状態で前記口部の内周上端部よりも低くなる下端周縁部をもち、
    前記第2の回転規制は、前記蓋の下端周縁部が前記口部の内周上端部よりも低い回転位置で行われることを特徴とする蓋付き飲料容器。
  2. 上面に口部を設けられた飲料容器と、該飲料容器にヒンジを介して装着された蓋と、該蓋の下面に設けられたゴムパッキンと、前記ヒンジ回りに閉側回転させられた前記蓋が閉止位置を過ぎると自動的に閉止位置を超える開側回転を規制する状態になり、かつ解除操作を受けて該規制を解除する蓋係止機構と、前記蓋の開放停止位置からの閉側回転により該蓋を開放停止位置まで開側回転させる反発力を蓄積する弾性部材とを備え、前記蓋係止機構の操作部材は前記飲料容器に設けられており、前記蓋係止機構が前記蓋を閉止位置に規制する状態で前記ゴムパッキンが前記口部と該蓋との間を密封するようになっている蓋付き飲料容器において、
    前記蓋係止機構は、前記閉止位置から開側回転させられる前記蓋を一時停止させる第2の回転規制を行い、第2の解除操作を受けて該第2の回転規制を解除するようになっており、
    前記第2の回転規制は、前記ゴムパッキンの密封がなくなり、かつ前記蓋が前記口部の上方を覆う回転位置で行われるようになっており、
    前記第2の回転規制は、前記解除操作を継続されることで行われ、前記第2の解除操作は、前記操作部材を該解除操作と異なる方向に動かすようになっていることを特徴とする蓋付き飲料容器。
  3. 前記第2の解除操作は、前記解除操作と反対の方向に動かすようになっていることを特徴とする請求項に記載の蓋付き飲料容器。
  4. 前記蓋係止機構は、前記蓋の閉止位置を超える開側回転を規制するための第1係止部と、前記閉止位置から開側回転させられる前記蓋を一時停止させるための第2係止部とを有し、前記操作部材が前記解除操作を終える位置にある状態前記第2係止部が前記第2の回転規制を行うことを特徴とする請求項1からのいずれか1つに記載の蓋付き飲料容器。
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