JP4612605B2 - コンタクトプローブの製造方法 - Google Patents
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Description
これに対し、本発明のコンタクトプローブの製造方法によれば、樹脂層にレーザ光を照射して金属配線パターンに対応する形状の溝を形成することとしているため、金属配線パターンを形成する際のパターン形成の自由度が比較的高いという効果がある。
これに対し、本発明のコンタクトプローブの製造方法によれば、金属基板上に樹脂層を形成し、樹脂層に溝を形成して金属基板に凹部を形成することとしている。つまり、従来のコンタクトプローブの製造方法の場合のような第1金属層に当たるものを金属基板上に形成していないため、従来のように第1金属層を除去する工程を行う必要がなくなり、工程数を少なくすることが可能となる。
このような方法とすることにより、溝や凹部に残る加工残渣を除去することが可能となるため、高品質のコンタクトプローブを製造することが可能となる。
溝や凹部を洗浄する手段としては、アルコール洗浄や超音波洗浄などを用いることが好ましい。
また、加工対象となる部品を複合加工装置内の移動台に位置調整して配置してしまえば、その後は、加工対象となる部品を移動台から取り外すことなく溝形成工程及び凹部形成工程を連続して実施することが可能となるため、コンタクトプローブの生産性を向上することが可能となる。
また、上記のような方法とすることにより、金属基板上には金属配線パターンに対応する形状の溝がそのままの形で残ることとなるため、金属配線パターンに対応する形状の溝が形成された金属基板を再び使用することが可能となり、製造コストの低減化を図ることが可能となる。
また、上記のような方法とすることにより、樹脂基材上における金属配線パターンの強度を高くすることが可能となるため、高品質のコンタクトプローブを製造することが可能となる。
図1は、実施形態1に係るコンタクトプローブの製造方法によって製造されたコンタクトプローブ100を説明するために示す図である。図1(a)はコンタクトプローブ100の平面図であり、図1(b)は図1(a)のA−A断面におけるコンタクトプローブ100の模式図であり、図1(c)は図1(a)のB−B断面におけるコンタクトプローブ100の模式図である。なお、図1(a)においては、金属配線パターン130の形状を説明するため、金属配線パターン130の上側に配置される樹脂基材140についての図示を省略している。
まず、図2(a1)、図2(a2)、図2(b1)及び図2(b2)に示すように、金属基板110を準備し、金属基板110上に樹脂層120を形成する。
金属基板110としては、例えばチタン又はチタン合金からなる金属基板を好適に用いることができる。金属基板110の厚さは、例えば2mmである。
樹脂層120に用いる樹脂材料としては、例えばポリイミド樹脂を好適に用いることができる。樹脂層120の厚さは、例えば5μmである。
次に、図2(c1)及び図2(c2)に示すように、紫外線レーザ加工装置を用いて、樹脂層120に紫外線レーザ光L1を照射して金属配線パターン130に対応する形状の溝122を金属基板110に至るように形成する。
次に、図2(d1)及び図2(d2)に示すように、集束性イオンビーム加工装置を用いて、金属基板110における溝122形成部分にイオンビームIBをビーム電流が例えば1.25nAの条件で照射して、バンプ134に対応する形状の凹部112を形成する。
次に、図2(e1)及び図2(e2)に示すように、電鋳法によって、凹部112及び溝122を覆うように金属配線パターン130を形成する。
金属配線パターン130に用いる金属材料としては、例えばニッケル又はニッケル合金を好適に用いることができる。
次に、図2(f1)及び図2(f2)に示すように、樹脂層120における金属基板110とは反対側の表面に樹脂基材140を圧着して形成する。
樹脂基材140に用いる樹脂材料としては、例えばポリイミド樹脂を好適に用いることができる。
そして、図2(g1)及び図2(g2)に示すように、金属基板110と樹脂基材140とを分離することにより樹脂基材140上にバンプ134付きの金属配線パターン130を転写する。このとき、金属基板110に樹脂層120を残したまま、樹脂基材140上に金属配線パターン130のみを転写している。
また、集束性イオンビーム加工装置は、比較的容易に金属を加工することができ、イオンビームのスポット径を小さくすることでレーザ加工装置よりも精密な加工を行うことができるという特徴を有する。このため、実施形態1に係るコンタクトプローブの製造方法によれば、集束性イオンビーム加工装置を用いて凹部形成工程を行うこととしているため、精密な凹部112を比較的容易に形成することが可能となり、精密なバンプ134を比較的容易に形成することが可能となる。
図5は、実施形態2に係るコンタクトプローブの製造方法を説明するために示す図である。図5(a1)〜図5(g1)及び図5(a2)〜図5(g2)は実施形態2に係るコンタクトプローブの製造方法における各工程図である。
図5(g1)及び図5(g2)に示すように、金属基板210と樹脂基材240とを分離することにより樹脂基材240上にバンプ234付きの金属配線パターン230を転写する。このとき、樹脂基材240上に金属配線パターン230とともに樹脂層220をも転写する。
図6は、実施形態3に係るコンタクトプローブの製造方法を説明するために示す図である。図6(a1)〜図6(h1)及び図6(a2)〜図6(h2)は実施形態3に係るコンタクトプローブの製造方法における各工程図である。
図6(g1)及び図6(g2)に示すように、樹脂基材340が形成された金属基板310をエッチング液ELに浸漬して樹脂層320を溶解する。そして、図6(h1)〜図6(h2)に示すように、金属基板310と金属配線パターン330が転写された樹脂基材340とを分離する。
図7は、実施形態4に係るコンタクトプローブの製造方法を説明するために示す図である。図7(a1)〜図7(h1)及び図7(a2)〜図7(h2)は実施形態4に係るコンタクトプローブの製造方法における各工程図である。
第2樹脂基材416に用いる樹脂材料としては、例えばポリイミド樹脂を好適に用いることができる。
金属層418に用いる金属材料としては、例えばチタン又はチタン合金を好適に用いることができる。
図8は、実施形態5に係るコンタクトプローブの製造方法を説明するために示す図である。図8(a1)〜図8(g1)及び図8(a2)〜図8(g2)は実施形態5に係るコンタクトプローブの製造方法における各工程図である。
図9は、実施形態6に係るコンタクトプローブの製造方法を説明するために示す図である。図9(a1)〜図9(d1)及び図9(a2)〜図9(d2)は実施形態6に係るコンタクトプローブの製造方法における各工程図である。図10は、実施形態6に係るコンタクトプローブの製造方法を説明するために示すフローチャートである。なお、図9において、図2と同一の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図11は、実施形態7に係るコンタクトプローブの製造方法を説明するために示す図である。図11(a1)〜図11(h1)及び図11(a2)〜図11(h2)は実施形態7に係るコンタクトプローブの製造方法における各工程図である。図12は、実施形態7に係るコンタクトプローブの製造方法を説明するために示すフローチャートである。なお、図11において、図5と同一の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
Claims (15)
- 樹脂基材上にバンプ付きの金属配線パターンが形成されたコンタクトプローブを製造するためのコンタクトプローブの製造方法であって、
金属基板上に樹脂層を形成する樹脂層形成工程と、
前記樹脂層にレーザ光を照射して前記金属配線パターンに対応する形状の溝を前記金属基板に至るように形成する溝形成工程と、
前記金属基板における溝形成部分にレーザ光又はイオンビームを照射して前記バンプに対応する形状の凹部を形成する凹部形成工程と、
電鋳法によって、前記凹部及び前記溝を覆うように前記金属配線パターンを形成する金属配線パターン形成工程と、
前記樹脂層における前記金属基板とは反対側の表面に前記樹脂基材を形成する樹脂基材形成工程と、
前記金属基板と前記樹脂基材とを分離することにより前記樹脂基材上に前記バンプ付きの前記金属配線パターンを転写する金属配線転写工程とをこの順序で含むことを特徴とするコンタクトプローブの製造方法。 - 請求項1に記載のコンタクトプローブの製造方法において、
紫外線レーザ加工装置を用いて前記溝形成工程を行うことを特徴とするコンタクトプローブの製造方法。 - 請求項1又は2に記載のコンタクトプローブの製造方法において、
フェムト秒レーザ加工装置を用いて前記凹部形成工程を行うことを特徴とするコンタクトプローブの製造方法。 - 請求項1又は2に記載のコンタクトプローブの製造方法において、
集束性イオンビーム加工装置を用いて前記凹部形成工程を行うことを特徴とするコンタクトプローブの製造方法。 - 請求項3又は4に記載のコンタクトプローブの製造方法において、
前記紫外線レーザ加工装置及び前記フェムト秒レーザ加工装置又は前記集束性イオンビーム加工装置を備える複合加工装置を準備しておき、
前記複合加工装置を用いて、前記溝形成工程と前記凹部形成工程とを連続して行うことを特徴とするコンタクトプローブの製造方法。 - 請求項1〜5のいずれかに記載のコンタクトプローブの製造方法において、
前記樹脂基材形成工程においては、前記樹脂層における前記金属基板とは反対側の表面に樹脂基材を圧着することにより前記樹脂基材を形成することを特徴とするコンタクトプローブの製造方法。 - 請求項1〜5のいずれかに記載のコンタクトプローブの製造方法において、
前記樹脂基材形成工程においては、前記樹脂層における前記金属基板とは反対側の表面に樹脂を塗布してその後固化させることにより前記樹脂基材を形成することを特徴とするコンタクトプローブの製造方法。 - 請求項1〜7のいずれかに記載のコンタクトプローブの製造方法において、
前記金属配線転写工程においては、前記金属基板に前記樹脂層を残したまま、前記樹脂基材上に前記金属配線パターンのみを転写することを特徴とするコンタクトプローブの製造方法。 - 請求項1〜7のいずれかに記載のコンタクトプローブの製造方法において、
前記金属配線転写工程においては、前記樹脂基材上に前記金属配線パターンとともに前記樹脂層をも転写することを特徴とするコンタクトプローブの製造方法。 - 請求項1〜7のいずれかに記載のコンタクトプローブの製造方法において、
前記金属配線転写工程においては、前記樹脂基材が形成された前記金属基板をエッチング液に浸漬して前記樹脂層を溶解して、前記金属基板と前記金属配線パターンが転写された樹脂基材とを分離することを特徴とするコンタクトプローブの製造方法。 - 請求項8又は9に記載のコンタクトプローブの製造方法において、
前記樹脂層形成工程においては、前記金属基板として、第2樹脂基材上に金属層が形成された金属基板又は金属箔からなる金属基板を用いることを特徴とするコンタクトプローブの製造方法。 - 請求項11に記載のコンタクトプローブの製造方法において、
前記樹脂基材形成工程と前記金属配線転写工程との間に、前記樹脂基材上に裏打ち層を形成する裏打ち層形成工程をさらに含み、
前記金属配線転写工程においては、前記金属基板を反らせることにより前記金属基板と前記樹脂基材とを分離することを特徴とするコンタクトプローブの製造方法。 - 請求項1〜12のいずれかに記載のコンタクトプローブの製造方法において、
1枚の金属基板に複数の金属配線パターンを形成して、複数のコンタクトプローブを製造することを特徴とするコンタクトプローブの製造方法。 - 樹脂基材上にバンプ付きの金属配線パターンが形成されたコンタクトプローブを製造するためのコンタクトプローブの製造方法であって、
請求項8に記載のコンタクトプローブの製造方法を実施して得られる「前記樹脂基材から分離された前記樹脂層付きの前記金属基板」を出発材料として用い、
電鋳法によって、前記凹部及び前記溝を覆うように前記金属配線パターンを形成する金属配線パターン形成工程と、
前記樹脂層における前記金属基板とは反対側の表面に前記樹脂基材を形成する樹脂基材形成工程と、
前記金属基板と前記樹脂基材とを分離することにより前記樹脂基材上に前記金属配線パターンを転写する金属配線転写工程とをこの順序で繰り返すことを特徴とするコンタクトプローブの製造方法。 - 樹脂基材上にバンプ付きの金属配線パターンが形成されたコンタクトプローブを製造するためのコンタクトプローブの製造方法であって、
請求項9又は10に記載のコンタクトプローブの製造方法を実施して得られる「前記樹脂基材から分離された前記金属基板」を出発材料として用い、
前記金属基板を研磨する金属基板研磨工程と、
前記金属基板上に樹脂層を形成する樹脂層形成工程と、
前記樹脂層にレーザ光を照射して前記金属配線パターンに対応する形状の溝を前記金属基板に至るように形成する溝形成工程と、
前記金属基板における溝形成部分にレーザ光又はイオンビームを照射して前記バンプに対応する形状の凹部を形成する凹部形成工程と、
電鋳法によって、前記凹部及び前記溝を覆うように前記金属配線パターンを形成する金属配線パターン形成工程と、
前記樹脂層における前記金属基板とは反対側の表面に前記樹脂基材を形成する樹脂基材形成工程と、
前記金属基板と前記樹脂基材とを分離することにより前記樹脂基材上に前記金属配線パターンを転写する金属配線転写工程とをこの順序で繰り返すことを特徴とするコンタクトプローブの製造方法。
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