JP4610433B2 - オーディオシステム用セットアップ装置、オーディオシステム用セットアップ方法及びプログラム - Google Patents

オーディオシステム用セットアップ装置、オーディオシステム用セットアップ方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、オーディオシステム用セットアップ装置、オーディオシステム用セットアップ方法及びプログラムに関するものである。
特許文献1は、オーディオシステム用セットアップ装置を開示する。該オーディオシステム用セットアップ装置によれば、オーディオシステムにおいてリスナー位置にマイクロホンを配置し、各スピーカへテスト音響信号を順番に供給し、各スピーカからテスト音響を出力させる一方、リスナー位置のマイクロホンの出力を検出し、各スピーカについてのマイクロホン出力が所定レベルとなるように、各スピーカに係るチャンネルのレベル調整を行っている(特許文献1の図11)。該オーディオシステム用セットアップ装置では、さらに、各スピーカに対し、テスト音響信号及びマイクロホン出力のレベル値の微分又は差分に基づき、各スピーカからリスナー位置までの音響信号の到達時間を検出し、各スピーカに係る到達時間が基準時間内になるように、各スピーカに係るチャンネルの遅延処理を行っている(特許文献1の図12)。
特開平11−243599号公報
特許文献1のオーディオシステム用セットアップ装置は、セットアップ中の周辺ノイズ(騒音)を考慮していない。オーディオシステムのセットアップ中は、周辺ノイズもマイクロホンに拾われるので、周辺ノイズが大きい場合には、セットアップの精度が低下する。
ユーザは、オーディオシステムを購入後、適宜、スピーカ配置を変更したり、一部のスピーカを交換したりすることがあり、その場合、スピーカのセットアップが必要になる。特許文献1のオーディオシステム用セットアップ装置は、セットアップ音量について、個々のユーザにおけるスピーカ配置やスピーカの能率(スピーカへの単位入力電力に対する該スピーカの出力音圧)を考慮していない。リスナー位置がスピーカから遠かったり、スピーカの能率が低かったりする場合、マイクロホンの検出音が低下し、セットアップの精度が低下する。
一方、スピーカからのテスト音響を十分に大きい値に設定しておけば、セットアップの精度の低下を回避できるが、セットアップ時の状況(例えば夜間)によっては、テスト音響が周囲の迷惑になるため、セットアップを一時保留しなければならないことがある。
本発明の目的は、セットアップ音量が過大になることを回避しつつ、精度の高いセットアップを実施できるオーディオシステム用セットアップ装置、オーディオシステム用セットアップ方法及びプログラムを提供することである。
本発明のオーディオシステム用セットアップ装置は次のものを有している。
複数個のスピーカ、
スピーカのセットアップ開始前のユーザ指示に基づきセットアップ音量を調整する調整手段、
各スピーカからテスト音響をセットアップ音量で出力させる出力制御手段、
所定の音響検出点に配置され該音響検出点における音響をその音量に関係する電気信号へ変換して該電気信号を出力する音響検出器、及び
スピーカのセットアップ期間に、出力制御手段を介して各スピーカから時間別にテスト音響をセットアップ音量で出力させるとともに、音響検出器の出力に基づきセットアップ完了後の各スピーカの制御因子を設定する設定手段。
本発明のセットアップ方法が適用されるオーディオシステムは、複数個のスピーカ、及び所定の音響検出点に配置され該音響検出点における音響をその音量に関係する電気信号へ変換して該電気信号を出力する音響検出器、を有している。そして、本発明のセットアップ方法は次のステップを有している。
スピーカのセットアップ開始前のユーザ指示に基づきセットアップ音量を調整するステップ、及び
スピーカのセットアップ期間に、各スピーカから時間別にテスト音響をセットアップ音量で出力させるとともに、音響検出器の出力に基づきセットアップ完了後の各スピーカの制御因子を設定するステップ。
本発明のプログラムは、前述の本発明のオーディオシステム用セットアップ装置又はその具体例として後述されるオーディオシステム用セットアップ装置における各手段としてコンピュータを機能させるものである。
本発明によれば、セットアップ音量をユーザが自分のかつ現在の状況に応じて調整するようになっているので、適切なセットアップ音量によりセットアップが実施される。結果、セットアップの精度を確保しつつ、テスト音響が無用に大音量となるのを回避できる。
図1はオーディオシステム10の主要部構成図である。オーディオシステム10は、AVレシーバ11、複数個(図1の例では6個)のスピーカ12a,12b,・・・,12f、1個のマイクロホン13、及びリモコン14を装備する。該オーディオシステム10は、ドルビーデジタル5.1チャンネル(「ドルビー」は登録商標)に対応しており、サブウーハースピーカとしてのスピーカ12fを除く他のスピーカ12a,12b,・・・,12eは、所定の部屋内に、それぞれに対応付けられているチャンネルに対応する場所、すなわち、予定される聴取者位置(「リスナー位置」と同義)に対して前方左、前方右、後方左、後方右、及び前方中央の各位置に配置される。
AVレシーバ11において、制御マイコン21は、スイッチ24、セレクタ25、ADC(アナログ/デジタル変換器)26、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)30、DAC(デジタル/アナログ変換器)31a,31b,31c、音量調整器32a,32b,・・・,32fを制御する。なお、図1において、オーディオ信号の信号線は実線で示しているのに対し、制御信号の信号線は破線で示している。
ユーザは、赤外線等の無線式のリモコン14を介して制御マイコン21へ各種の指示を出せるようになっている。制御ユーザがリモコン14を介して制御マイコン21へ送る指示には、オーディオソースの選択やオーディオ再生中の音量調整等の一般的操作に関する指示の他に、後述のセットアップ音量の調整及び確定等のセットアップ関連の指示も含まれる。
各スピーカ12a,12b,・・・,12fは、AVレシーバ11の対応のスピーカ用出力端子へ各ケーブルを介して接続される。マイクロホン13は、予定している聴取者位置に置かれ、ケーブルを介してAVレシーバ11のマイク入力端子35へ接続される。
AVレシーバ11は、複数個の外部音声入力端子36a,36b,・・・を有している。外部音声入力端子36a以外の外部音声入力端子36b,・・・は、セレクタ25の対応の入力端子を専有しているのに対し、外部音声入力端子36aのみは、セレクタ25の対応の入力端子を、マイク入力端子35と共有している。マイク入力端子35に入力されたオーディオ信号は、増幅器37を介してスイッチ24へ接続され、外部音声入力端子36aに入力されたオーディオ信号はスイッチ24へ直接、送られる。スイッチ24は、マイク入力端子35及び外部音声入力端子36aの一方を選択して、セレクタ25の入力端子へ接続する。
セレクタ25は、複数個の入力端子と、1個の出力端子とを有し、選択した1個の入力端子のみを出力端子へ接続して、出力端子のアナログ信号をADC26へ出力する。ADC26は、セレクタ25からのアナログ信号をデジタル信号へ変換して、DSP30のテスト信号分析器41へ出力する。DSP30は、テスト信号分析器41の他に、テスト信号生成器42を備え、テスト信号生成器42は、デジタル形式のテスト信号(後述のテスト音響信号に対応する。)を生成して、3個のDAC31a,31b,31cの全部又は一部へ出力する。DAC31aは、前側の左右の2チャンネルに共通に設けられ、DAC31bは、後ろ側の左右の2チャンネルに共通に設けられ、DAC31cは、前側中央のチャンネルとサブウーハーのチャンネルとに共通に設けられている。
DAC31a,31b,31cは、デジタル信号をアナログ信号へ変換する。DAC31aの出力は音量調整器32a,32bへ送られ、DAC31bの出力は音量調整器32c,32dへ送られ、DAC31cの出力は音量調整器32e,32fへ送られる。音量調整器32a,32b,・・・,32fの出力は、それぞれ増幅器45a,45b,・・・,45fへ送られる。増幅器45a,45b,・・・,45fの出力側は、ケーブルを介して対応のスピーカ12a,12b,・・・,12fへ接続されている。制御マイコン21は、各音量調整器32a,32b,・・・,32fの増幅率を個々に変更自在になっており、また、各音量調整器32a,32b,・・・,32fの出力レベルを個々に0に、すなわち各チャンネルを個々にミュート状態に、することもできる。
図2はマイクロホン13の出力信号を示している。t1の期間では、スピーカ12a,12b,・・・,12fはすべてミュート状態にされ、マイクロホン13の出力信号は、周辺ノイズのみについてのものとなる。一方、t2の期間では、スピーカ12a,12b,・・・,12fの内の所定の1個のスピーカからテスト音響を出力し、その他のスピーカはミュート状態にされる。したがって、t2の期間におけるマイクロホン13の出力信号は、テスト音響出力中のスピーカからマイクロホン13へ届いたテスト音響と周辺ノイズとを重畳した音響についてのものとなる。
スピーカからのテスト音響の音量(セットアップ音量)が固定されている場合、周辺ノイズの大きな環境では、所定のスピーカからテスト音響を出力している期間では、マイクロホン13の出力振幅における周辺ノイズの割合分は増大し、テスト音響の割合分は減少する。これは、セットアップの精度を低下させる原因となる。
さらに、ユーザごとに決められるスピーカ12a,12b,・・・,12fの配置状況によっては、所定のスピーカから聴取者位置のマイクロホン13までの距離が長くなったり、能率の悪いスピーカが存在したりし、それらスピーカからのテスト音響に対するマイクロホン13の出力が不十分となることがあり得る。これも、前述の周辺ノイズの存在と同様に、セットアップの精度の低下に繋がる。
オーディオシステム10は、上述したセットアップの精度低下に適切に対処するようになっている。図3は、オーディオシステム10における所定のセットアップ精度を確保するセットアップ方法53のフローチャートである。
セットアップ方法53は、セットアップ音量処理部分と、本体処理部分とを含む。S54〜S57は、セットアップ音量処理部分に属し、セットアップ音量の手動調整の処理を行う。S58は、本体処理部分であり、セットアップ音量処理部分で調整されたセットアップ音量に基づきセットアップ処理を行う。S58は、自動化されており、ユーザはなんらの操作も要求されない。なお、ユーザは、S58の終了後、セットアップ結果が不満と思ったら、再度、セットアップ方法53の実行を指示して、テスト音響の音量を前回とは別のものへ変更してから、S58を再実行できる。こうして、ユーザは、スピーカが自分の気に入る制御因子でセットアップされるまで、セットアップ方法53を繰り返し、実施できる。
図3には、S55の次の進み先には、S56へ進む実線の他に、S54へ戻る破線が記入されている。これは、S55の次にS56へ進む第1のセットアップ方法53と、S55の次にS54へ進む第2のセットアップ方法53との2種類があり、これを図3にまとめて示したことを意味する。
S54では、テスト音響の音量を調整するか否かを判定し、判定が「正」であれば、S55へ進み、「否」であればS58へ進む。例えば、ユーザは、セットアップ音量を確定する場合は、所定の確定キーを操作するようにしておき、その確定キーが操作されれば、S54の判定は「否」であり、確定キーが操作されなければ、S54の判定は「正」であるとして、S54の判定を実施できる。
S55では、ユーザにセットアップ音量を調整させる。S55からS54へ戻る場合には(前述の第2のセットアップ方法)、ユーザは、自らの判断で、調整後のセットアップ音量のテスト音響を試聴するか試聴しないかを選択できないし、調整後のセットアップ音量のテスト音響を試聴することができない。S55からS56へ進む場合(前述の第1のセットアップ方法)を以下に説明する。
S56では、ユーザがテスト音響の音量を確認するか否かを判定し、判定が「正」であれば、S57へ進み、「否」であれば、S54へ戻る。例えば、ユーザは、セットアップ音量を確認するかしないかを、所定の操作キーを操作することにより、指示するようになっており、該操作キーの操作の有無に基づきS56の判定を実施する。
S57では、現在のセットアップ音量でテスト音響を所定のスピーカから出力する。セットアップ音量でのテスト音響の出力は、例えば、ユーザが所定の操作キーを押下し続けている間、継続的に行われるようになっていてもよいし、ユーザが所定の操作キーを押下してから一定時間だけ行われるようになっていてもよい。
S58では、自動セットアップが実施される。自動セットアップの概略を述べると、セットアップ音量で各スピーカ12a,12b,・・・,12fから時間別に出力させたテスト音響に対するマイクロホン13の出力のインパルス応答のレベル及び時間を検出する。そして、この検出に基づき、例えば、(a)各スピーカ12a,12b,・・・,12fからマイクロホン13までの距離の検出、(b)マイクロホン13の位置が、各スピーカ12a,12b,・・・,12fからの音響が理想的なバランスで届く位置となるように、スピーカ12a,12b,・・・,12f間の出力音響のレベル及び遅延時間の補正実施、及び(c)f特性補正を実施する。
図4はオーディオシステム用セットアップ装置63の機能ブロック図である。オーディオシステム用セットアップ装置63は、複数個のスピーカ65、調整手段66、出力制御手段67、音響検出器68、設定手段69及び記憶手段71を有している。記憶手段71の装備は省略可能である。前述のオーディオシステム10はオーディオシステム用セットアップ装置63が装備されるオーディオシステムの一例である。スピーカ65の一例はスピーカ12a,12b,・・・,12fであり、音響検出器68の一例はマイクロホン13である。
調整手段66は、スピーカ65のセットアップ開始前のユーザ指示に基づきセットアップ音量を調整する。出力制御手段67は、各スピーカ65からテスト音響をセットアップ音量で出力させる。音響検出器68は、所定の音響検出点に配置され、該音響検出点における音響をその音量に関係する電気信号へ変換して、該電気信号を出力する。
設定手段69は、スピーカ65のセットアップ期間に、出力制御手段67を介して各スピーカ65から時間別にテスト音響をセットアップ音量で出力させるとともに、音響検出器68の出力に基づきセットアップ完了後の各スピーカ65の制御因子を設定する。
「所定の音響検出点」とは例えば聴取者位置である。セットアップ完了後の各スピーカ65の制御因子には、例えば、(a)各スピーカ65間の出力音響のレベルの相対比であって、聴取者位置が、各スピーカ65からの音響が理想的なバランスで届く位置となる相対比、及び(b)各スピーカ65のf特性が含まれる。
ユーザは、例えば、今が夜間であって、あまり大きなテスト音響を出せないとか、現在の周辺ノイズはいつもより大きいとか又は小さいとか、家族が外出していて十分に大きいテスト音響を出して差し支えないとか等の種々の状況に応じて、セットアップ音量を調整する。
ユーザが調整したセットアップ音量は、典型的には、セットアップ期間に最初のスピーカから出力されるテスト音響の最初の音量として使用されるものである。典型的なオーディオシステム用セットアップ装置63では、1回のセットアップ期間中、どのスピーカからのどのテスト音響音量は終始、同一である。したがって、典型的なオーディオシステム用セットアップ装置63では、セットアップ音量は、セットアップ期間の最初から最後まで、最初(スタート位置)のものに維持される。これに対して、複数個のセットアップ音量を使って、複数回のセットアップを実施し、ユーザには、各セットアップにおける制御因子を比較させて、それらに差異がないことを納得させるセットアップ方法を実施する場合があり、その場合、1回目のセットアップに使用されるセットアップ音量はユーザが調整したセットアップ音量となり、2回目以降のセットアップ音量は、オーディオシステム用セットアップ装置63が、ユーザが調整したセットアップ音量をスタート位置のセットアップ音量とし、該スタート位置のセットアップ音量を基準にして適当に異なるものを自動的に設定することがある。
オーディオシステム用セットアップ装置63では、セットアップ音量がユーザにより手動に調整され、調整されたセットアップ音量によりセットアップが行われることにより、セットアップ時のセットアップ音量について適切なものが設定される。結果、セットアップ音量が不要に大きくされることなく、セットアップの精度が確保される。
オーディオシステム用セットアップ装置63のさらなる具体例について説明する。
出力制御手段67は、ユーザ指示に応じてセットアップ音量で所定のスピーカ65から試聴用のテスト音響を出力するようになっていることが好ましい。これにより、ユーザは、テスト音響についての現在のセットアップ音量がどのようなものであるかをセットアップ実施の前にあらかじめ知ることができる。所定のスピーカ65は、例えば前左のスピーカ65に固定されていてもよいし、ユーザが任意に選択できるようになっていてもよい。所定のスピーカ65としてスピーカの能率が一番低いスピーカが選択されるのが好ましい。
調整手段66は、出力制御手段67がユーザ指示に応じてセットアップ音量で所定のスピーカ65から試聴用のテスト音響を出力させた後、ユーザ指示に基づくセットアップ音量の再調整を許容する。ユーザは、テスト音響についての現在のセットアップ音量がどのようなものかを、テスト音響を視聴することにより知り、そのセットアップ音量がよいと判断したら、セットアップ音量を確定し、セットアップ音量について再調整が必要と判断したら、セットアップ音量を再調整できるようにするのが好ましい。調整手段66は、セットアップ音量についての試聴後の再調整を許容する。
出力制御手段67がテスト音響の音量をユーザに試聴させた後、調整手段66がユーザによるセットアップ音量の再調整を許容する期間は、例えば、ユーザがセットアップ音量の確定操作前であれば、任意としたり、試聴後、所定時間が経過するまでとしたりすることができる。
調整手段66は、セットアップ音量についてのユーザ調整期間では、各ユーザ指示に対してセットアップ音量を所定量ずつ、増加又は減少させる。セットアップ音量の調整は、連続的に行ってもよいが、ユーザからの増加指示及び減少指示に対して、所定量ずつ増加又は減少させた方が、ユーザは適切なセットアップ音量を能率的に設定することができる場合がある。なお、セットアップ音量を増加する場合の所定量と、セットアップ音量を減少する場合の所定量とは、典型的には等しいが、等しくなくてもよいとする。
好ましくは、調整手段66は、セットアップ音量についてのユーザ調整を所定範囲に制限する。ユーザがセットアップ音量を無制限に調整可能にすると、不都合が生じる場合があり、ユーザによるセットアップ音量の調整範囲に制限を設け、不適切なセットアップ音量となるのを防止できる。
調整手段66は、セットアップ音量についてデフォルトを定めてもよい。ユーザは、セットアップ音量を、一からではなく、デフォルトを基準にして変更することにより、調整が能率的となる。
オーディオシステム用セットアップ装置63はさらに記憶手段71を装備することができる。記憶手段71は、複数個のセットアップ音量情報に対応付けて設定手段69が導出した制御を因子候補として記憶する。設定手段69は、複数個のセットアップ音量情報の内から1個をユーザに選択させ、選択されたセットアップ音量情報に対応付けて記憶手段71に記憶されている因子候補を制御因子に設定する。
セットアップ音量情報とは、例えば、セットアップ音量そのものであってもよいし、該セットアップ音量に対応する番号(例:各セットアップについて1から番号付けした場合の番号)等であってもよい。複数個のセットアップ音量に対してセットアップを実施し、ユーザは、その中から最適なセットアップがどれかを判断し、セットアップ用因子を該最適なセットアップにおけるものに設定することができる。
図5はセットアップ方法80のフローチャートである。セットアップ方法80の一例は図3のオーディオシステム用セットアップ方法53である。S81の一例はS55(図3)であり、S82の一例はS58(図3)である。
セットアップ方法80が適用されるオーディオシステムは、複数個のスピーカ65(図4)及び音響検出器68(図4)を装備している。音響検出器68は、所定の音響検出点に配置され、該音響検出点における音響をその音量に関係する電気信号へ変換して該電気信号を出力する。
S81では、スピーカ65のセットアップ開始前のユーザ指示に基づきセットアップ音量を調整する。S82では、スピーカ65のセットアップ期間に、各スピーカ65から時間別にテスト音響をセットアップ音量で出力させるとともに、音響検出器の出力に基づきセットアップ完了後の各スピーカ65の制御因子を設定する。
セットアップ方法80のさらなる具体例について説明する。
S81の後、スピーカのセットアップ開始前に(S82の前に)、S90(S90は、ここで、説明の便宜上、名付けただけであり、図示されていない。)を設けてもよい。S90では、ユーザ指示に応じてセットアップ音量で所定のスピーカから試聴用のテスト音響を出力させる。
S90の後で、S82の前に、S91(S91は、ここで、説明の便宜上、名付けただけであり、図示されていない。)を設けてもよい。S91では、ユーザがセットアップ音量の再調整するか否かを判定し、判定が「正」であれば、S81へ戻り、「否」であれば、S82へ進む。例えば、ユーザがセットアップ音量について確定操作を行えば、ユーザによるセットアップ音量の再調整はないとして、該S91で「否」と判定し、また、確定操作が行われなければ、該S91において「正」と判定するようにする。
S81では、例えば、各ユーザ指示に対してセットアップ音量を所定量ずつ、増加又は減少させる。
S81において、セットアップ音量についてのユーザ調整を所定範囲に制限することが好ましい。
さらに、S81において、セットアップ音量についてデフォルトを定めることが有利である。
S82を変更し、S81から変更されたS82までのセットを複数回、繰り返させ、より最適な制御因子を設定することができる。すなわち、変更されたS82では、制御因子を設定せず、因子候補の導出に留め、因子候補を、その時のセットアップ音量情報に対応付けて所定の記憶手段に記憶し、その後、S81へ戻るようにする。
そして、S81から変更されたS82までのセットを複数回(該複数回の具体的な値は、あらかじめ設定しておいた値り、ユーザが打ち切る操作を行ったことを検出したりして、決まる。)、繰り返した後、S93(S93は、ここで、説明の便宜上、名付けただけであり、図示されていない。)へ進む。S93では、ユーザに、最適と思ったセットアップ音量を選択させ、該ループに対応する因子候補を制御因子として設定し、セットアップ方法80を終了する。
本発明を適用したプログラムは、コンピュータをオーディオシステム用セットアップ装置63の各手段として機能させる。本発明を適用した別のプログラムは、セットアップ方法80の各ステップをコンピュータに実行させる。
本発明を最良の形態について説明したが、本発明は、これに限定されず、要旨の範囲内で種々の形態により実施可能であることは言うまでもない。
オーディオシステムの主要部構成図である。 マイクロホンの出力信号を示す図である。 オーディオシステムにおける所定のセットアップ精度を確保するセットアップ方法のフローチャートである。 オーディオシステム用セットアップ装置の機能ブロック図である。 セットアップ方法のフローチャートである。
符号の説明
63:オーディオシステム用セットアップ装置、65:スピーカ、66:調整手段、67:出力制御手段、68:音響検出器、69:設定手段、71:記憶手段、80:オーディオシステム用セットアップ方法。

Claims (8)

  1. 複数個のスピーカ、
    前記スピーカの自動セットアップ開始前にユーザ指示に基づきセットアップ音量を調整する調整手段、
    各スピーカからテスト音響を出力させるとともに前記スピーカの自動セットアップ開始前にユーザ指示に応じて前記セットアップ音量で所定のスピーカから試聴用のテスト音響を出力させる出力制御手段、
    所定の音響検出点に配置され該音響検出点における音響をその音量に関係する電気信号へ変換して該電気信号を出力する音響検出器、及び
    前記スピーカの自動セットアップ期間に、前記出力制御手段を介して各スピーカから時間別にテスト音響を同一の前記セットアップ音量で出力させるとともに、前記音響検出器の出力に基づき自動セットアップ完了後の各スピーカの制御因子を設定する設定手段、
    を有していることを特徴とするオーディオシステム用セットアップ装置。
  2. 前記出力制御手段が試聴用のテスト音響を出力させた後、ユーザ指示に基づくセットアップ音量の再調整を許容する前記調整手段、
    を有していることを特徴とする請求項1記載のオーディオシステム用セットアップ装置。
  3. セットアップ音量についてのユーザ調整期間では、各ユーザ指示に対してセットアップ音量を所定量ずつ、増加又は減少させる前記調整手段、
    を有していることを特徴とする請求項1又は2記載のオーディオシステム用セットアップ装置。
  4. セットアップ音量についてのユーザ調整を所定範囲に制限する前記調整手段、
    を有していることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のオーディオシステム用セットアップ装置。
  5. セットアップ音量についてデフォルトを定めている前記調整手段、
    を有していることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のオーディオシステム用セットアップ装置。
  6. 複数個のセットアップ音量について前記設定手段が各自動セットアップごとに導出した前記制御因子をセットアップ音量情報に対応付けて因子候補として記憶する記憶手段、及び
    前記複数個のセットアップ音量情報の内から1個をユーザに選択させ、選択されたセットアップ音量情報に対応付けて前記記憶手段に記憶されている因子候補を制御因子に設定する前記設定手段、
    を有していることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のオーディオシステム用セットアップ装置。
  7. 複数個のスピーカ、及び
    所定の音響検出点に配置され該音響検出点における音響をその音量に関係する電気信号へ変換して該電気信号を出力する音響検出器、
    を有しているオーディオシステムのセットアップ方法であって、
    前記スピーカの自動セットアップ開始前にユーザ指示に基づきセットアップ音量を調整するステップ、及び
    スピーカの自動セットアップ期間に、各スピーカから時間別にテスト音響を同一の前記セットアップ音量で出力させるとともに、前記音響検出器の出力に基づき自動セットアップ完了後の各スピーカの制御因子を設定するステップ、
    を有していることを特徴とするオーディオシステム用セットアップ方法。
  8. 請求項1〜のいずれかに記載のオーディオシステム用セットアップ装置における各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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