JP4610265B2 - ミシンの上糸保持装置 - Google Patents
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Description
そして、上糸保持装置におけるガイド枠のガイド溝に沿って摺動するように進退移動する上糸捕捉体が、縫い針から垂れ下がる上糸の切断端部側を、そのガイド溝のとの間に挟持するように保持するミシンの上糸保持装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
このようなミシンにおける所定の縫製後、縫い針の上流側(糸供給源側)において、糸たぐり装置が糸供給源から所定の長さの上糸を繰り出すことにより、次回の縫製時に好適なループを形成するために必要な長さの上糸を確保するようになっている。この時確保される上糸の長さは、第1針目に縫い針が下死点から上昇する際にルーパにより確保されて引き込まれる量に対応した長さに設定されている。
上記特許文献1に記載のミシンの上糸保持装置は、縫い針から上糸が抜け出してしまわないように、縫い針の下流側において上糸の切断端部側を保持することはできるが、縫い針の上流側において繰り出された上糸を、縫い針の下流側に引き出すことはできない。つまり、ミシンにおいて、予め糸たぐり装置が糸供給源から所定の長さの上糸を繰り出してあっても、その繰り出された分の上糸は縫製開始時にも縫い針の上流側にたるんだ状態で確保されている。
その場合、第1針目の針先が布に貫通する際の下流側の上糸の引き込みが防止される。しかし、縫い針が上昇し、糸が糸たぐり装置により確保された上糸がルーパにより引き込まれて消費された際に、たるんだ上糸が急激に引っ張られ、そのため上糸保持装置に保持された上糸端部が弾かれたように開放されて、布に連なる上糸端部の長さが不安定になるという現象が発生する。
そして、予めミシンの糸たぐり装置が糸供給源側から繰り出した所定の長さの上糸を、上糸保持装置が縫い針の上流側から下流側に引き出すように引き込んで保持した後に、布地の下方から上糸の切断端部を布地の上方に安定して引き上げて保持することができる。
つまり、糸たぐり装置が糸供給源側から繰り出した上糸がたるんだ状態であっては、上糸がルーパにより引き込まれて消費された際に、たるんだ上糸が急激に引っ張られて針の下流側から上糸が弾かれたように引き出されるが、請求項1記載の発明によれば、上糸保持装置が、糸たぐり装置が繰り出した上糸がたるまないように引き出して保持しているので、保持された上糸が消費された後において、当該上糸保持装置から上糸が引き出される際に、従来のようにたるんだ上糸が急激に引っ張られ、縫い針の下流側に位置する上糸が弾かれたように引き出されることが防止され、布に残る上糸端部の長さを安定させることができる。
よって、糸たぐり装置が糸供給源側から繰り出した上糸を、上糸保持装置が引き込むとともに、上糸の切断端部が縫い針から抜けてしまわないように保持することは、縫製不良の発生を抑える上で重要である。
従って、この上糸保持装置は、縫製不良の発生の低減を図ることができるミシンの上糸保持装置であるといえる。
つまり、捕捉部が捕捉した糸を、捕捉部材の捕捉部の下方側と弾性部材とにより保持するとともに、付勢部材が捕捉部を弾性部材を介するなどして付勢することにより、捕捉部が捕捉している糸をより強く挟持して保持することができる。従って、上糸保持装置は、より確実に糸を保持することができる。
そして、例えば、予めミシンの糸たぐり装置が糸供給源側から繰り出した所定の長さの上糸を、上糸保持装置が縫い針の上流側から下流側に引き出すように引き込んで保持した後に、布地の下方から上糸の切断端部を布地の上方に引き上げて保持することができる。
糸たぐり装置が糸供給源側から繰り出した上糸がたるんだ状態であっては、上糸がルーパにより引き込まれて消費された際に、たるんだ上糸が急激に引っ張られて針の下流側から上糸が弾かれたように引き出されるが、請求項1記載の発明によれば、上糸保持装置が、糸たぐり装置が繰り出した上糸がたるまないように引き出して保持しているので、保持された上糸が消費された後において、当該上糸保持装置から上糸が引き出される際に、従来のようにたるんだ上糸が急激に引っ張られ、縫い針の下流側に位置する上糸が弾かれたように引き出されることが防止され、布に残る上糸端部の長さを安定させることができる。
よって、糸たぐり装置が糸供給源側から繰り出した上糸を、上糸保持装置が引き込むとともに、上糸の切断端部が縫い針から抜けてしまわないように保持することは、縫製不良の発生を抑える上で重要である。
このミシンの上糸保持装置は、縫い針の上流側でたるんだ上糸を引き込んで保持するとともに、布地の下方から上糸の切断端部を引き上げて保持することができるので、好適に縫製を行うことができ、縫製不良の発生を抑えることができる。従って、この上糸保持装置は、縫製不良の発生の低減を図ることができるミシンの上糸保持装置であるといえる。
図1は、ボタン付けミシン100の主要な構成を示す斜視図である。
ボタン付けミシン100は、上下動する縫い針11とルーパ(図示省略)との協働により、上糸である縫い糸Tによって布地にボタンを縫い付けるものである。
ボタン付けミシン100は、その全体が、その下部に位置するミシンベッド(図示省略)と、ミシンベッドの後方の一端部から上方に立設されたミシン立胴部101と、ミシン立胴部101の上方からミシンベッドに沿うように延設されたミシンアーム102とから構成され、これらからなるその概略的な外形が略コ字状に形成されている。
ボタン付けミシン100は、図1に示すように、縫い針11を上下方向に駆動する上下動機構(図示省略)と、縫い針11の下方でボタンの保持を行うボタン保持機構13と、図示しない糸供給源から縫い針11の上下動に合わせて縫い糸Tの繰り出しと布地側からの縫い糸Tの引き上げを行う天秤16と、天秤16と糸供給源との間で繰り出される縫い糸Tに張力を付与する第一の糸調子装置18と、この第一の糸調子装置18と天秤16との間で糸の繰り出しを一時的に規制するニッパ機構30と、ニッパ機構30による繰り出し規制状態下で糸供給源から縫い糸Tをたぐり出す第一の糸たぐり装置40と、第一の糸たぐり装置40の糸繰り出し方向上流側で糸供給源から縫い糸Tをたぐり出す第二の糸たぐり装置50と、天秤16と縫い針11との間で繰り出される縫い糸Tに張力を付与する第二の糸調子装置60と、縫い針11が挿通される針穴を備える針板12と、すくい縫いの際に縫い針11の下方に配置され、布地を保持するタング15と、針板12の下で縫い糸Tを切断する切断手段としての動メス(図示省略)と、この動メスの下方で縫い糸Tのループを形成するルーパ(図示省略)と、切断後の縫い針11側の縫い糸Tを布地から抜き取る上糸保持装置70等を備えている。
なお、ボタン付けミシン100におけるこれら各部の構成や、ボタン付けを行う動作は、従来周知のものと同様であるので、ここでは詳述せず、その概要について説明する。
上下動機構は、図示しないミシンモータの駆動により縫い針11を上下方向に駆動する。この上下動機構に保持された縫い針11の下方に針板12が設けられ、当該針板12には縫い針11を挿通させる針穴が形成されている。この針板12は、縫製時に布地を載置するためのものであり、その載置面は縫い針11の上下動方向に対して垂直に設定されている。
ボタン保持機構13は、縫い針11と針板12との間においてボタンの保持を行う。かかるボタン保持機構13は、ボタンに設けられた四つのボタン穴が二つずつ左右方向に沿って並ぶようにボタン保持を行うとともに、縫い針11の上下動周期で左右方向に沿ってボタンをその穴間隔で往復移動させる。これにより、左右方向に沿って並んだ二つのボタン穴に交互に縫い針11を挿通させることができ、これらに縫い糸Tを挿通させて縫製が行われる。
さらに、ボタン保持機構13は、根巻き縫製を行うために、ボタンを90°回転させて立ち上げた状態で保持することも可能である。
針板12の下方には、動メス(図示省略)を介して図示しないルーパが配設されている。このルーパは、上下動機構に縫い針11の上下方向の駆動力を付与する主軸と同じ回転数で回転駆動する下軸に接続されている。そして、布地を貫通し、縫い糸Tとともに針板12の下方に挿通される縫い針11から縫い糸Tをすくい取る鉤状部をルーパは備えており、回転駆動することにより縫い針11の上下動の周期で布地の下方に縫い糸Tのループを形成するとともに先に形成したループに新たに形成したループを挿通させる。なお、新たなループが挿通された先に形成されたループは天秤16による縫い糸Tの引き上げにより締め上げられて結節を形成する。
図示しない動メスは、針板12とルーパ(図示省略)との間に配設され、上下方向に沿った支軸により軸支されるとともに針板12の面と略平行に揺動し、その揺動端部で縫い針11の駆動停止後に最終針で形成された縫い糸Tのループにおける、ルーパよりも繰り出し方向下流側となる部分を切断する。
天秤16は、縫い針11の上方において、図示しない駆動機構に支持されており、縫い針11と同周期で上下動を行うとともに縫い針11にほど近い位相で上下動を行う。この天秤16には縫い糸Tの挿通穴が設けられている。一方、天秤16の下方には二つの貫通穴が形成された糸通し板17が固定装備されており、糸供給源から繰り出された縫い糸Tが一方の貫通穴、天秤16の挿通穴、他方の貫通穴の順番で挿通される。従って、天秤16の上昇により、当該天秤16の糸繰り出し方向上流側では糸供給源からの繰り出しのための張力が縫い糸Tに付与され、糸繰り出し方向下流側では布地の下面に形成されたループを締め付けるための張力を縫い糸Tに付与することとなる。
タング15はへら状に形成され、その先端部で布地を折り返した状態で保持するとともに、当該先端部を縫い針11の直下位置近傍にセットされてすくい縫いが行われる。このタング15はその基端部が本体フレームFに回動自在に保持されており、すくい縫い及び根巻き縫い以外の縫いを行う場合には、縫い針11の下方から離間した位置に退避させることができる。
第一の糸調子装置18は、ミシンのミシンアーム102の正面上部に装備され、本体フレームFに装備された固定皿と、この固定皿に接離自在の可動皿と、可動皿を接離方向に移動させるソレノイドとを備えている。そして、糸供給源から繰り出された縫い糸Tを固定皿と可動皿との間に挿通し、ソレノイドの駆動により可動皿を固定皿側に引き寄せて縫い糸Tを所定の荷重で挟み、各皿の摩擦力により繰り出される縫い糸Tに所定の張力を付与する。上記ソレノイドは、図示しない制御部の制御信号に応じて縫い糸挟持状態と開放状態とを切り替えることができる。
ミシンのミシンアーム102の正面側であって第一の糸調子装置18と天秤16との間において、縫い糸Tの繰り出し方向上流側から順番に第二の糸たぐり装置50、第一の糸たぐり装置40、ニッパ装置30が並んで配設されている。
ニッパ機構30は、本体フレームFに揺動自在に支持された糸挟持板(図示省略)と、この糸挟持板の揺動端部を糸通し板17の下面に当接させる押圧バネ(図示省略)とを備えている。縫い糸Tは、糸挟持板(図示省略)の揺動端部の上面と糸通し板17の下面との間を通して配設され、押圧バネ(図示省略)の弾性力に応じた摩擦力によって繰り出しが規制される。なお、糸挟持板(図示省略)は、常時押圧バネ(図示省略)により挟持方向に加圧されているが、後述する第一の糸たぐり装置40の加圧部材(図示省略)により押圧バネ(図示省略)に抗して押し下げることができ、第一の糸たぐり装置40の動作に伴い、縫い糸Tの繰り出し規制状態を解除することができる。
第一の糸たぐり装置40は、縫製開始時の第一針における縫い糸Tのループの形成を円滑に行うために予め糸供給源から所定長の縫い糸Tを繰り出させるためのものであり、ニッパ機構30に対して縫い糸繰り出し方向すぐ手前に配置されている。
第二の糸たぐり装置50は、縫製開始時の第一針における縫い糸Tのループの形成を円滑に行うために第一の糸たぐり装置40とともに予め糸供給源から所定長の縫い糸Tを繰り出させるためのものであり、各種の縫製に対応するためのその糸繰り出し量を任意に調節可能な構成となっている。かかる第二の糸たぐり装置50は、図1に示すように、第一の糸たぐり装置40に対して縫い糸繰り出し方向すぐ手前に配置されている。
第二の糸調子装置60は、糸通し板17のすぐ下方に配設され、天秤16から縫い針11の間において繰り出される縫い糸Tに張力を付与する。
次に、本発明にかかる、ミシンの上糸保持装置70について説明する。
図1に示すように、ミシンの上糸保持装置70は、縫い針11の近傍に設けられており、所定の縫製後、縫い針から布地に連なる上糸であって布地の下方で、動メス(図示省略)により切断された縫い針11側の縫い糸Tを布地から引き出すとともに保持する機能を有している。
この糸捕捉部材71は、エアシリンダ72の出力軸72aの先端側に取り付けられており、エアシリンダ72が出力軸72aを進退させることに伴い、糸捕捉部材71がその出力軸72aの軸方向に沿って進退移動するようになっている。そして、その進退移動により、糸捕捉部材71は、縫い針11の下方に送出される状態(捕捉位置)と、第一板ばね73の先端部73aよりその基端部73b側に引き込まれて格納される状態(保持位置)とに切り替えられる。
特に、糸捕捉部材71の進退移動軌跡と、縫い針11の上下動の移動軌跡とが交差するように、糸捕捉部材71は位置設定されているので、上糸保持装置70において糸捕捉捕捉部材71が進退移動されることにより、糸捕捉部材71の捕捉部71bが、縫い針11側の縫い糸Tをすくい取るように捕捉することが可能になっている。
そして、出力軸72aが最も前進した前進位置に移動することにより、糸捕捉部材71の捕捉部71bを縫い針11の下方をやや通過する程度に送り出して捕捉位置に移動させ、出力軸72aが最も後退した後退位置に移動することで、糸捕捉部材71の捕捉部71bが捕捉した縫い糸Tを保持する保持位置に移動させるようになっている。
従って、捕捉位置において糸捕捉部材71によりその捕捉部71bに縫い糸Tが引っ掛けられ捕捉された状態で、糸捕捉部材71を第一板ばね73の先端部73a(所定の移動位置)よりその基端部73b側の保持位置に後退させるように移動させると、捕捉部71bに捕捉された縫い糸Tは、糸捕捉部材71の下面71aに対して第一板ばね73により付勢されつつ、糸捕捉部材71により第一板ばね73の表面に対して摺接されるように移動される。つまり、図4、図5に示すように、捕捉部71b側における糸捕捉部材71の下面71aと板ばね73との間に縫い糸Tは挟持されつつ、第一板ばね73の先端部73aから基端部73b側に後退するように引き込まれ、移動される。
これは、糸捕捉部材71の下面71aと第一板ばね73との間に縫い糸Tが挟持されているとともに、糸捕捉部材71の下面71aに当接する第一板ばね73の面の摩擦係数が、糸捕捉部材71の表面の摩擦係数より大きいように設計されていることにより、糸捕捉部材71の下面71a側に位置する縫い糸Tが、第一板ばね73の表面を滑りにくく、その移動が規制されるため、当初、糸捕捉部材71の上面側に位置する縫い糸Tが、優先的に上糸保持装置70により引き込まれるようになる。そして、糸たぐり装置40,50により繰り出された縫い糸Tが全て上糸保持装置70に引き込まれると、図5中、上側の縫い糸Tは、ニッパ機構30等により繰り出し規制されるので、次いで、下側の縫い糸Tが布地の下方から引き出され、上糸保持装置70に引き込まれる。
そして、上糸保持装置70が、糸たぐり装置40,50により予め繰り出された縫い糸Tを引き込むことにより、その縫い糸Tを縫い針11の下流側に引き出すことができるようになっている。
そして、縫い糸Tが、糸捕捉部材71の捕捉部71bの下面71aと第一板ばね73との間に挟持された状態で、糸捕捉部材71が後退位置に配置されると、第二板ばね74が、第一板ばね73を介して捕捉部71bを付勢することにより、縫い糸Tは、糸捕捉部材71の下面71aと第一板ばね73とにより挟持される場合より、強く保持されるようになる。
第二板ばね74の基端部74bに形成されている長穴74cは、第一板ばね73と第二板ばね74とが対向する向きに沿った方向が長尺方向となるように形成されている。そして、第二板ばね74を第一板ばね73に近接させるように、長穴74cに沿って第二板ばね74の取り付け位置を調整すると、第二板ばね74の先端部74a側は、第一板ばね73から離間する方向に撓むようになるので、第二板ばね74の先端部74aが第一板ばね73の所定の箇所を付勢する付勢力が強くなる。
つまり、第二板ばね74を第一板ばね73に近接させるように取り付けると、第二板ばね74の先端部74aが第一板ばね73を介して、糸捕捉部材71の捕捉部71bを付勢する力が強くなるように調整することができる。一方、第二板ばね74を第一板ばね73から離間させるように取り付けると、第二板ばね74の先端部74aが第一板ばね73を介して、糸捕捉部材71の捕捉部71bを付勢する力が弱くなるように調節することができる。
なお、第二板ばね74が、第一板ばね73を介して捕捉部71bを付勢することにより、縫い糸Tを保持する保持力は、縫い針11が下降する際に、その縫い針11の移動とともに、縫い糸Tをそれらの間から容易に引き抜くことが可能な程度の力である。
よって、上糸保持装置70は、縫製不良の発生の低減を図ることができるミシンの上糸保持装置であるといえる。
従って、ボタン付けミシン100において、縫製工程時における第一針目の縫い糸Tにより、確実にループ形成を行うことが可能となり、縫製不良の発生を低減することができ、縫製の信頼性の向上及び縫い品質の向上を図ることが可能となる。
従って、ボタン付けミシン100において、縫製工程時における第一針目の縫い糸Tにより、より確実にループを形成することができ、より安定した縫製を行うことが可能となる。
70 上糸保持装置
71 糸捕捉部材(捕捉部材)
71a 下面(一方側)
71b 捕捉部
72 エアシリンダ(駆動手段)
72a 出力軸
73 第一板ばね(弾性部材)
73a 先端部
73b 基端部
74 第二板ばね(付勢部材)
74c 長穴(調整手段)
75 固定部材
100 ボタン付けミシン
F 本体フレーム
T 縫い糸(上糸)
Claims (3)
- 糸を繰り出させる糸たぐり装置により繰り出され、所定の縫製後に縫い針から布地に連なる上糸が前記布地の下方で切断された際の、前記縫い針から布地に連なる上糸を捕捉する鉤状の捕捉部を先端に有し、進退移動可能とする捕捉部材と、
前記捕捉部材に連結され、前記捕捉部が前記縫い針と布地との間の上糸を捕捉する捕捉位置と、その捕捉位置から隔離した保持位置とに往復移動するように、前記捕捉部材を進退移動させる駆動手段と、を備え、
前記上糸の切断後に、前記駆動手段の駆動に基づき前記捕捉部が前記上糸を前記捕捉位置で捕捉して、前記保持位置で保持するミシンの上糸保持装置において、
前記捕捉部により前記上糸を捕捉した前記捕捉部材が、前記捕捉位置から前記保持位置に移動することに伴い、前記捕捉部が所定の移動位置から前記保持位置へ移動する移動中、継続して当該捕捉部の下方側に弾性的に当接して付勢力を付与する弾性部材を備え、
前記弾性部材は、板ばねにより構成され、前記捕捉部材の下面に当接する前記弾性部材の面の摩擦係数が、前記捕捉部材の表面の摩擦係数より大きく、
前記上糸を捕捉した前記捕捉部が前記所定の移動位置から前記保持位置へ移動する際に、前記捕捉部の下方側と前記弾性部材との間に位置する前記上糸を、前記弾性部材に摺接させることにより、前記捕捉部の下方側に位置する上糸の前記保持位置側への移動を規制し、前記捕捉部の上方側に位置するとともに前記糸たぐり装置から繰り出された上糸を先行するように前記保持位置側に引き込み、次いで、前記捕捉部の下方側に位置する上糸を前記保持位置側に引き込むように構成されていることを特徴とするミシンの上糸保持装置。 - 前記捕捉部が前記保持位置に位置する際に、前記弾性部材による付勢力に加えて、さらに前記捕捉部の下方側に付勢力を付与する付勢部材を備えることを特徴とする請求項1に記載のミシンの上糸保持装置。
- 前記付勢部材による付勢力を調整可能な調整手段を備えることを特徴とする請求項2に記載のミシンの上糸保持装置。
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