JP4606950B2 - 真空二重構造体 - Google Patents

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Description

本発明は、魔法瓶、真空二重管、真空二重ジャケット等の円筒部分を有する真空二重構造体に関するものである。
本発明の真空二重構造体に関連する先行技術文献情報としては次のものがある。
特公平2−55153号公報 特開2003−65490号公報
特許文献1には、真空加熱炉内に構造体を配置して加熱温度580〜600℃、10−4〜10−5Torr(10−2から10−3Pa)の真空度で略1時間保持した後、径0.5mmの3つの排気孔を電子ビーム溶接機で封止する方法が開示されている。
しかし、このような10−4から10−5Torrの高真空度を得るには、粗引きのロータリーポンプに加えて油拡散ポンプなどの高価でメンテナンスに留意が必要な設備が必要である。しかも、真空引きに長時間かかるため、この設備を要する加工時間が長く、結果として加工コストが高くなるという欠点がある。
そこで、本出願人は、特許文献2に記載の真空断熱体の製造方法を提供している。この製造方法では、構造体の内部空間を0.75×10−2Torr(1Pa)から約0.75Torr(1×10Pa)の低真空度で排気して封止した後、後加熱してゲッターを活性化させることにより、10−4Torrから10−6Torrの高真空度を得る構成としている。
この特許文献2に記載の製造方法によれば、特許文献1に記載の問題を十分に解消することができる。しかしながら、この種の真空二重構造体は、高真空度の内部空間を有するため、外気との圧力差で構造体である内壁部および外壁部に変形する力(約1kg/cm)が作用する。そして、この変形により、内壁部と外壁部とが接触した場合には、熱伝導により断熱性能が著しく低下するという問題がある。
そのため、真空断熱パネルなど、内壁部と外壁部との間に広い隙間を設けることが可能な構造体である場合には、内部空間に変形防止用のスペーサを配設することにより、変形の問題を防止できる。しかし、魔法瓶や真空二重ジャケットなどの内外の隙間が狭い構造体である場合にはスペーサを採用することはできない。そのため、この種の構造体の場合には、内壁部または外壁部に円弧状に膨出したビード部を設けることにより補強を図ってる。しかし、このビード部は、面積が広い金属材料には加工し難いうえ、膨出量の寸法設定が非常に重要になり、設計に係る制限が非常に要求される。
本発明は、従来の問題に鑑みてなされたもので、外壁部および内壁部の変形を確実に防止できる真空二重構造体の製造方法およびその真空二重構造体を提供することを課題とするものである。
前記課題を解決するため、第1の発明の真空二重構造体は、断面略円環状をなす内壁部と外壁部とを備え、これらの閉じられた内部空間の空気前記外壁部に形成した排気部から排気して、該排気部を封止してなる真空二重構造体において、前記外壁部の外周部の前記排気部の形成位置に、該外壁部の外径より僅かに大きい内径を有する円環状の補強リングを配設し、この補強リングに、前記排気部を覆うカバー部を設けたものである。
第2の発明の真空二重構造体は、前記補強リングに、所定位置に組み付けるための取付部を設けたものである。
第3の発明の真空二重構造体は、前記補強リングに、回転防止用の平坦部を設けたものである。
本発明では、略円筒状をなす外壁部の外周部に補強リングを配置した状態で、内部空間を真空排気するため、その排気時に生じる圧力差による変形を防止できる。また、製造した真空二重構造体は、同様に補強リングにより変形することを防止できる。その結果、ビード部の寸法設定を大幅に緩和できるうえ、該ビード部を必ずしも必要としない。その結果、部品点数は増加するものの、製造コストを低減することもできる。
また、第1の発明では、補強リングに排気部を覆うカバー部を設けているため、突出した排気部に作業者が触れることを防止でき、安全性を高めることができる。
さらに、第2の発明では、補強リングに組付用の取付部を設けているため、真空二重構造体を所定位置に組み付ける際の作業性を向上できる。
そして、第3の発明では、補強リングに回転防止用の平坦部を設けているため、真空二重構造体を保管する際や、組付時に仮置きする際の作業性を向上できる。
これらの真空二重構造体では、前記補強リングを、前記外壁部に対して軸心に沿って所定間隔をもって複数配設することが好ましい。このようにすれば、長尺な真空二重構造体であっても確実に内壁部および外壁部の変形を防止できる。
本発明では、略円筒状をなす外壁部の外周部に補強リングを配置するため、排気時および製造後のいずれの状態でも、内壁部および外壁部の変形を防止できる。そのため、確実に断熱性能を維持できる。また、部品点数は増加するものの、補強用のビード部は必ずしも設ける必要はないため、製造コストを低減することもできる。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1は、本発明に係る真空二重構造体である真空二重ジャケット10を装着した電気ポット1を示す。この電気ポット1は、本体2の内部に内容器3を収容固定し、該内容器3の底にヒータ4を取り付けて湯沸かし可能とするとともに、内容器の底から本体2の注口5まで揚水管6を接続してポンプ7により給湯を可能としたものである。本体2の上端には蓋体8がヒンジ9により開閉可能に取り付けられ、内容器3の上端開口部から上方への放熱を防止している。本体2と内容器3の間には本発明に係る円筒状の真空二重ジャケット10が設けられ、内容器3の胴部から側方への放熱を防止している。
本発明の前提となる第1参考例の真空二重ジャケット10は、図2(A)に示すように、アルミメッキ鋼板を巻いて長手方向に接合した円筒状の表面材である内壁部11と外壁部14とを備え、首部の無い円筒形状をなしている。内壁部11は、上下の端部12A,12Bが中央部13よりも拡径されている。外壁部14は、内壁部11と同じ長さを有するとともに、内壁部11の端部12A,12Bの外径よりやや大きい内径を有している。この外壁部14の下端寄りの内面には、内側から外側へ押し広げることで、ゲッター配設凹部15が形成されている。このゲッター配設凹部15と対向する位置には、図2(B)に示すように、排気孔16が形成され、該排気孔16の周縁の外面には、内側から外側へ押し広げることで、環状の隆起部17が形成されている。この隆起部17にはチップ管18が挿入され、溶接により接合されている。これら排気孔16、隆起部17およびチップ管18が排気部を構成する。なお、チップ管18は、内壁部11と外壁部14の間の内部空間19を排気して真空にした後、封じ切られて、シリコンゴムからなるチップカバー20が被着される。
前記内壁部11と外壁部14とは、外壁部14の内側に内壁部11が挿入され、それぞれの端部がシーム溶接により接合されている。ここで、このシーム溶接とは、円板形状をなす一対の電極を備え、これら電極の間に接合対象部分を配置し、所定電圧を印加することにより、金属材料を連続的に溶接するものである。また、図2(A),(B)に示すように、前記内壁部11と外壁部14との間に形成される内部空間19には、金属箔21とゲッター22とが配設されている。金属箔21は、輻射伝熱を防止するためのもので、前記内壁部11の中央部13の外面に配設した銅やアルミニウムからなる。前記ゲッター22は、内部空間19内で発生したガスを吸着することにより所望の真空度を維持するもので、前記外壁部14のゲッター配設凹部15に配設されている。
そして、第1参考例では、前記外壁部14の外周部に、該外壁部14の外径より僅かに大きい内径を有する円環状の補強リング23が配設されている。この補強リング23は、耐熱性および耐圧性を有する金属からなり、押し出し成形により円環状に形成されている。また、この補強リング23の取付位置は、外壁部14の軸心の延び方向である全高に対して、二点鎖線で示す中央より排気部の側に配置されている。例えば、外径が200mm、全高が400mm、排気部が下端から50mmの位置に形成された外壁部14に対して、内径が200.5mm、厚さが10mm、幅が45mmの補強リング23を、全高の略中央に配設する。なお、本発明において、外壁部14の外径より僅かに大きい内径を有する補強リング23とは、外壁部14の外径に対して+1mmまでとすることが好ましい。
次に、前記構成からなる真空二重ジャケット10の製造方法を説明する。
まず、図3に示すように、内壁部11と外壁部14を製作する。ついで、内壁部11の外面に金属箔21を巻き付け、その両端を重ね合わせて折り返す。そして、この金属箔21の折返し部21aと180度反対側であって、外壁部14の排気孔16と対向する位置の近傍をスポット溶接して金属箔21を内壁部11に固定する。また、外壁部14のゲッター配設凹部15にゲッター22を取り付ける。
その後、前記内壁部11を外壁部14内に挿入し、内壁部11のスポット溶接部24が外壁部14の排気孔16の近傍と対向する位置の近傍に位置するように、位置決めする。この状態で、内壁部11と外壁部14の端部をシーム溶接により接合する。
ついで、排気孔16にチップ管18を接合した後、このチップ管18と反対側の端部から補強リング23を外嵌させる。この際、外壁部14は、外観上では断面真円形状をなすが、これまでの加工作業などにより、厳密には真円形状ではない。一方、補強リング23は、外壁部14の外径より僅かに大きい内径を有する真円形状のものである。そのため、補強リング23は、作業者が力を加えることにより、外壁部14に沿って移動させることはできるが、力を加えるのを止めると、摩擦抵抗によりその位置に保持される。なお、外壁部14への補強リング23の装着は、内壁部11と外壁部14との接合前および接合後のいずれでもよい。
ついで、このようにして得られた二重構造体を450℃以上600℃以下の温度雰囲気となるように加熱炉などで加熱し、その温度雰囲気下で内壁部11と外壁部14の間の内部空間19を排気するとともに、ゲッター22を活性化させる。このとき、排気孔16と対向する位置の内壁部11の金属箔21は、スポット溶接部24によって内壁部11に固定されているので、金属箔21が排気時の吸引流によって捲れ上がって排気孔16を塞ぐようなことはない。そして、内壁部11と外壁部14の間の内部空間19が所定の真空度になると、排気部であるチップ管18を封じ切って封止し、図2(A)に示すように、チップ管18に保護と安全のためチップカバー20を装着する。
または、組み立てた二重構造体の内部空間19を、常温または約250℃以下の温度で加熱した状態で、ロータリーポンプによって10−2Torrから1Torrの低真空度に排気する。ついで、この低真空度を維持した状態で、排気部であるチップ管18を封じ切って封止し、チップ管18に保護と安全のためチップカバー20を装着する。その後、加熱炉に収容して250℃から830℃に加熱することにより、ゲッター22を活性化させて、内壁部11および外壁部14の表面から遊離した吸蔵ガスを残留空気とともに吸収させる。これにより、内部空間19を、10−4Torrから10−6Torrの高真空度とする。なお、この製造方法の場合、前記チップカバー20を耐熱性材料により形成するとともに、内部にセラミックなどからなる充填材を充填することにより、チップ管18を接合するロウ材の保護を図ることが好ましい。
このように、第1参考例の真空二重ジャケット10は、略円筒状をなす外壁部14の外周部に補強リング23を配置した状態で、内部空間19を真空排気するため、その排気時に生じる圧力差による内壁部11および外壁部14の変形を防止できる。また、製造後の真空二重ジャケット10は、真空排気時と同様に、高真空状態の内部空間19と外気との圧力差により、内壁部11および外壁部14に変形の力が作用するが、その変形をも補強リング23により防止できる。そのため、確実に断熱性能を維持できる。しかも、真空排気前の状態では、補強リング23は、外力を加えることにより外壁部14に沿って移動可能な状態であったが、排気後の補強リング23は、内壁部11および外壁部14の圧力差による変形力で、外力を加えても移動不可能な状態で圧接される。
また、第1参考例のように、補強用のビード部25を設けない構成であっても、確実に内壁部11および外壁部14を筒状に保持できる。その結果、部品点数は増加するものの、ビード部25の加工費用を削減できるため、製造コストを低減することができる。言い換えれば、内壁部11および外壁部14の強度設計を緩和できるため、これらの硬度に基づく材料設定、および、肉厚設定の自由度を広げることが可能になる。そして、金属材料の薄肉化、それに伴う製品の軽量化を図ることが可能になる。また、内壁部11と外壁部14との隙間を、変形を考慮して大きく設ける必要がない。そのため、隙間を小さくすることが可能になり、それに伴って製品の小型化を図ることが可能になる。
勿論、図4に示す真空二重ジャケット10の第1変形例のように、外壁部14には、外側に膨出するように補強用のビード部25を設けてもよい。この場合、補強リング23の内径は、外壁部14の外径であるビード部25の外径より僅かに大きい寸法とする。このように、ビード部25を形成する構成とした場合には、第1参考例と比較して更に内壁部11および外壁部14を薄肉化することが可能になる。しかも、変形を防止するための主たる構成は前記補強リング23にあるため、形成するビード部25の寸法設定を大幅に緩和できる。そのため、やはり製造コストを低減することが可能になる。
また、補強リング23は、図5(A)に示す第2変形例に示すように、一端に補強用のフランジ部26を設け、または、図5(B)に示す第3変形例に示すように、両端に補強用のフランジ部26a,26bを設けた構成としてもよい。このようにすれば、補強リング23自体を薄肉化することが可能になり、更に製品の軽量化を図ることが可能になる。
図6(A),(B)は第1実施形態の真空二重ジャケット10に適用する補強リング23を示す。この第1実施形態の補強リング23は、外周面の一部に回転防止用の平坦部27を設けた点で第1参考例と相違している。この第1実施形態では、製造した多数の真空二重ジャケット10を保管する際や、組付時に仮置きする際に、回転により意図しない場所に転がることを防止できるため、作業性を向上できる。
図7(A)は第2実施形態の真空二重ジャケット10に適用する補強リング23を示す。この第2実施形態の補強リング23は、取付穴28aを有する金属片からなる取付部28を所定間隔をもって設けた点で第1参考例と相違している。この第2実施形態では、真空二重ジャケット10を対象製品の所定位置に組み付けるために、新たにブラケット部材を設ける必要がないため、作業性を向上できる。
なお、この第2実施形態の補強リング23は、図7(B)の変形例に示すように、厚肉とした補強リング23に貫通孔からなる取付部28を所定間隔をもって設けた構成としてもよい。
図8(A),(B)は第2参考例の真空二重ジャケット10に適用する補強リング23を示す。この第2参考例の補強リング23は、半円環状をなす一対の半円環部材29A,29Bを備え、対向する一方の端部にそれぞれヒンジ接続部30A,30Bを設ける一方、他方の端部に固定片31A,31Bを設け、これら固定片31A,31Bをボルトおよびナットにより固定することにより、円環状に保持できるように構成した点で前記各参考例および実施形態と相違している。この第2参考例では、外壁部14への取付作業を、外側から直接被せるように行うことができる。そのため、内壁部11と外壁部14とを接合した段階までの変形を、略真円形状をなすように矯正することが可能である。
なお、第2参考例の補強リング23は、図8(C),(D)の変形例に示すように、半円環状をなす一対の半円環部材29A,29Bの対向する一方の端部にそれぞれ第1固定片32A,32Bを設ける一方、他方の端部に第2固定片33A,33Bを設け、これら固定片32A,32B,33A,33Bをそれぞれボルトおよびナットにより固定することにより、円環状に保持できるように構成してもよい。
図9(A),(B)は第3実施形態の真空二重ジャケット10を示す。この真空二重ジャケット10は、内壁部11および外壁部14の軸心に沿った全高を長尺に形成したもので、補強リング23,34を外壁部14に対して軸心に沿って所定間隔をもって複数配設した点で、第1参考例と相違している。
具体的には、本実施形態では、排気孔16、隆起部17およびチップ管18からなる排気部の形成位置に第2補強リング34を配置し、この第2補強リング34を起点として、第1参考例と同様の補強リング23を所定間隔をもって配設している。なお、この補強リング23は、第1参考例に示す補強リング23の代わりに、第1参考例の各変形例、および、各変形例を含む第1実施形態から第2参考例に記載の補強リング23のいずれを適用してもよい。
前記第2補強リング34は、排気部を迂回するように覆うカバー部35を形成した点で、前記各参考例および実施形態と相違している。また、この第3実施形態のチップ管18は、この第2補強リング34を外嵌した状態で真空引きを可能とするために、カバー部35の開口端に向けて屈曲させている。さらに、本実施形態では、排気部をカバー部35によって覆うため、第1参考例に示すチップカバー20は配設していない。
この第3実施形態では、略円筒状をなす外壁部14の排気部に第2補強リング34を配設し、この第2補強リング34を起点として所定間隔をもって補強リング23を配設した状態で、内部空間19を真空排気する。これにより、内部空間19の真空排気時および排気後のいずれの状態でも、真空二重ジャケットの全高にかけて変形を防止でき、確実に断熱性能を維持できるなど、第1参考例と同様の作用および効果を得ることができる。
また、このような長尺な真空二重ジャケット10であっても、所定数の補強リング23を配置することにより、外壁部14にビード部25を設けない構成であっても内壁部11および外壁部14を筒状に保持できる。勿論、補強リング23を配設する数の削減などを目的としてビード部25を作成してもよい。
さらに、この第3実施形態では、真空二重ジャケット10の排気部を覆う第2補強リング34にカバー部35を設けているため、突出した排気部に作業者が触れることを防止でき、安全性を高めることができる。
なお、第3実施形態の第2補強リング34は、図10の変形例に示すように、別体のカバー部35をヒンジ接続部36によって回動可能に設けた構成としてもよい。
なお、本発明の真空二重構造体は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、補強リング23は、図5(A),(B)に示す補強用のフランジ部26,26a,26bを設ける構成、図6(A),(B)に示す回転防止用の平坦部27を設ける構成、図7(A),(B)に示す取付部28を設ける構成、図8(A)〜(D)に示す一対の半円環部材29A,29Bを備えた構成を、希望に応じて種々組み合わせてもよい。勿論、補強リング23,34の形成方法、材料、肉厚および幅などは、壁部11,14の材質およびビード部25の有無などの条件に応じて種々の変更が可能である。
また、本発明の真空二重構造体およびその製造方法は、前記実施形態のような電気ポット1の真空二重ジャケット10に限らず、魔法瓶に使用される真空二重瓶、電気ポット1の内容器3として使用される真空二重容器、真空二重パイプ等、円筒状をなす部分を有する構造体であれば適用可能であり、同様の作用および効果を得ることができる。
本発明真空二重構造体の前提となる第1参考例の真空二重ジャケットを装着した電気ポットの一部破断側面図である。 (A)は図1に示す真空二重ジャケットの一部破断正面図、(B)は(A)の部分拡大断面図である。 真空二重ジャケットの分解斜視図である。 第1参考例の真空二重ジャケットの第1変形例を示す一部破断正面図である。 (A),(B)は第1参考例の真空二重ジャケットに適用する補強リングの変形例を示す部分断面図である。 第1実施形態の真空二重ジャケットに適用する補強リングを示し、(A)は断面図、(B)は正面図である。 (A)は第2実施形態の真空二重ジャケットに適用する補強リングの斜視図、(B)第2実施形態の変形例を示す斜視図である。 (A)は第2参考例の真空二重ジャケットに適用する補強リングの断面図、(B)は(A)の正面図、(C)は第2参考例の変形例を示す断面図、(D)は(C)の正面図である。 (A)は第3実施形態の真空二重ジャケットの一部破断正面図、(B)は(A)の要部断面図である。 第3実施形態の真空二重ジャケットの変形例の一部破断正面図である。
10…真空二重ジャケット(真空二重構造体)
11…内壁部
14…外壁部
16…排気孔(排気部)
18…チップ管(排気部)
19…内部空間
23…補強リング
27…平坦部
28…取付部
29A,29B…半円環部材
34…第2補強リング
35…カバー部

Claims (6)

  1. 断面略円環状をなす内壁部と外壁部とを備え、これらの閉じられた内部空間の空気前記外壁部に形成した排気部から排気して、該排気部を封止してなる真空二重構造体において、
    前記外壁部の外周部の前記排気部の形成位置に、該外壁部の外径より僅かに大きい内径を有する円環状の補強リングを配設し、この補強リングに、前記排気部を覆うカバー部を設けたことを特徴とする真空二重構造体。
  2. 前記補強リングに、所定位置に組み付けるための取付部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の真空二重構造体。
  3. 前記補強リングに、回転防止用の平坦部を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の真空二重構造体。
  4. 断面略円環状をなす内壁部と外壁部とを備え、これらの閉じられた内部空間の空気を前記内壁部または外壁部に形成した排気部から排気して、該排気部を封止してなる真空二重構造体において、
    前記外壁部の外周部に、該外壁部の外径より僅かに大きい内径を有する円環状の補強リングを配設し、この補強リングに、所定位置に組み付けるための取付部を設けたことを特徴とする真空二重構造体。
  5. 断面略円環状をなす内壁部と外壁部とを備え、これらの閉じられた内部空間の空気を前記内壁部または外壁部に形成した排気部から排気して、該排気部を封止してなる真空二重構造体において、
    前記外壁部の外周部に、該外壁部の外径より僅かに大きい内径を有する円環状の補強リングを配設し、この補強リングに、回転防止用の平坦部を設けたことを特徴とする真空二重構造体。
  6. 前記補強リングを、前記外壁部に対して軸心に沿って所定間隔をもって複数配設したことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の真空二重構造体。
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