JP2001309858A - ポット用真空断熱体 - Google Patents

ポット用真空断熱体

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JP2001309858A
JP2001309858A JP2000129779A JP2000129779A JP2001309858A JP 2001309858 A JP2001309858 A JP 2001309858A JP 2000129779 A JP2000129779 A JP 2000129779A JP 2000129779 A JP2000129779 A JP 2000129779A JP 2001309858 A JP2001309858 A JP 2001309858A
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pot
metal
plate
vacuum heat
heat insulator
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JP2000129779A
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Inventor
Hiroshi Kumagai
浩志 熊谷
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Zojirushi Corp
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Zojirushi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量で、簡単に加工でき、ポットの形状に応
じて後加工可能とする。 【解決手段】 略筒状の金属製外板1と、該金属製外板
1の内側に配設される略筒状の金属製内板2との間にス
ペーサ3を配設し、両端開口部で接合して真空引きす
る。前記金属製外板1、金属製内板2及びスペーサ3
は、後加工により変形可能な肉厚及び材料で構成する。
また、スペーサ3により、真空引き時の金属製外板1の
内面と金属製内板2の外面との接触を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポット用真空断熱体
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ポットでは、内容器に収容する液
体を保温するために、内容器を真空2重構造としたり、
内容器の外周に真空断熱材を配設するようにしている。
真空断熱材としては、例えば、耐熱性を有するラミネー
トフィルムの間に芯材を配設すると共に真空に封止した
ものが提案されている(例えば、特開平11−3090
69号公報等参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、真空2
重構造の内容器は、重くて大きく、高価である上、形状
が限定される。また、真空断熱材では、高温下での使用
により断熱性能が大幅に低下する。
【0004】そこで、本発明は、軽量で、簡単に加工で
き、ポットの形状に応じて後加工可能なポット用真空断
熱体を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するための手段として、ポットの胴部と内容器との間
に配設するポット用真空断熱体であって、略筒状の金属
製外板と、該金属製外板の内側に配設される略筒状の金
属製内板とを、両端開口部で接合することにより形成し
た筒状空間にスペーサを配設することにより、前記筒状
空間を真空引きした際、金属製外板の内面と金属製内板
の外面との接触を防止すると共に、後加工で変形可能と
したものである。
【0006】この構成により、下端開口部を内側に折り
曲げて内容器の底面外周部をも断熱するようにしたり、
ポットの外形形状に応じて胴部を部分的に変形(湾曲)
させることが可能となる。
【0007】前記筒状空間を真空引きするための排気部
は、真空引き後に切除可能に構成すると、ポット内での
占有スペースをさらに削減できる点で好ましい。
【0008】この場合、前記真空引き後、金属製外板の
外面から金属製内板の内面までの厚さは、0.15〜4
mmとすればよい。
【0009】また、前記真空引き後、後加工で、所定領
域を区画するように、金属製外板と金属製内板とを接合
することにより、該領域を切除可能としてもよい。
【0010】そして、前記ポットの胴部及び内容器とは
非接触で配設すると、高い断熱性能を得ることが可能と
なる点で好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施形態を添
付図面に従って説明する。
【0012】図1は本実施形態に係るポット用真空断熱
体の部分破断斜視図、図2はその一部を示す分解断面図
である。このポット用真空断熱体10は、略円筒状の金
属製外板1と金属製内板2の間に形成される筒状空間
に、スペーサ3、金属箔4及びゲッター材5を配設し、
この筒状空間を真空引きした構成である。
【0013】金属製外板1及び金属製内板2には、板厚
が0.05mmから0.5mmのステンレス、鉄、チタン等
が使用できる。金属製外板1及び金属製内板2の上下開
口部には、いずれか一方又は双方が反対側に向かって拡
管又は縮管された段部6が形成されている。この段差
は、形成される筒状空間に、丁度、スペーサ等を配設可
能な寸法である。金属製外板1及び金属製内板2の上下
開口部は、スペーサ等が収容された後、シーム溶接等の
圧着接合方法、TIG溶接等の突き合わせ溶接、MIG
ブレージング等によって接合される。金属製外板1には
排出部7が形成される。排出部7は、開口部を形成する
だけでもよいし、チップ管を接合した構成であってもよ
い。開口部であれば、真空引き後、ガラスロウ材等によ
って熱封止すればよい。この場合、排出部7は後加工で
切除することなく、そのまま使用することも可能であ
る。なお、金属製内板2には、前記排出部7に対応する
位置が内側に膨出する真空引き用凹部2aが形成されて
いる。
【0014】スペーサ3には、ガラス繊維、セラミック
繊維、カーボン繊維等の織布又は不織布、あるいは、マ
イカ板等を使用できる。非圧縮状態で0.1から5.0
mmの厚みを有するものが好ましい。また、スペーサ3に
は、前記金属製外板1及び金属製内板2で形成される筒
状空間に配設する際、前記排出部7に対応する部分に貫
通孔3aが穿設されている。なお、スペーサ3には、内
部空間の真空度を高めるために、不織布を使用するのが
好ましい。また、真空引き時に加熱(例えば、450
℃)しても損傷しないような、例えば、セラミック材料
を使用するのが好ましい。
【0015】金属箔4には、厚さ5〜20μmの銅又は
アルミ製のものが使用できる。また、金属箔4には、前
記金属製外板1及び金属製内板2で形成される筒状空間
に配設する際、前記排出部7に対応する部分に貫通孔4
aが穿設されている。
【0016】ゲッター材5は、真空引き後に内部空間に
発生するガス等を吸収し、所望の真空度を維持するため
に使用される。ジルコニウムを主成分とし、約250℃
以上の温度で活性化する高温活性化型のものを使用する
のが好ましい。
【0017】続いて、前記真空断熱体の製造方法につい
て説明する。
【0018】まず、金属製外板1の内側に金属製内板2
を挿入すると共に、両者によって形成される筒状空間内
にスペーサ3、金属箔4及びゲッター材5を配設し、上
下開口部をシーム溶接等で接合する。そして、予めチッ
プ管等により排出部7を介して前記筒状空間を真空引き
する(ここでは、10-6Torr)。排出部7に対応する部
分には、スペーサ3には貫通孔3a、金属箔4には貫通
孔4aがそれぞれ形成されると共に、金属製内板2には
真空引き用凹部2aが形成されているので、前記真空引
きはスムーズに行うことができる。また、金属製外板1
の内面と金属製内板2の外面との距離は僅かであるが、
スペーサ3の存在により互いに接触するが確実に防止さ
れ、スペーサ3に内在する空間により所望の真空度が得
られる。その後、排出部7を封止して排出部7の近傍を
囲むように接合し、排出部7を切除する。そして、下端
開口部(図1では上側に示す。)を内側に向かって変形
させて底部10aを形成することによりポット用真空断
熱体10が完成する。
【0019】ところで、完成したポット用真空断熱体1
0について、20℃の雰囲気中において、真空断熱体の
下面中央部に水蒸気を当てた状態で、上面中央部での温
度を測定することにより、断熱性能試験を行った。その
結果は、図3のグラフに示す通りである。このグラフか
ら明らかなように、本実施形態に係る真空断熱体によれ
ば、真空引きしていないものに比べて格段の優れた保温
性を発揮し、十分に実用性のあることが分かった。ま
た、95℃の雰囲気中に6日間放置することを繰り返
す、いわゆるエイジング(aging)試験を行ったところ、
断熱性能が維持され、高温環境で使用する電気ポットに
採用しても何等問題のないことが分かった。
【0020】前記ポット用真空断熱体10によれば、金
属製外板1と金属製内板2の間にスペーサ3を配設して
いる。したがって、真空引きにより、金属製外板1の内
面と金属製内板2の外面とを確実に非接触状態に維持す
ることができる。図6に示すように、通常、電気ポット
では、胴部100の内周面と内容器101の外周面との
距離は、約10mmである。したがって、金属製外板
1、金属製内板2、スペーサ3、金属箔4からなる全体
の厚み寸法を0.15〜4mmとすることにより、胴部
100と内容器101のいずれにも非接触でポット用真
空断熱体10を配設して断熱性能を高めることができ
る。なお、前記厚み寸法を、0.15〜2mmとすれ
ば、胴部100の内周面とポット用真空断熱体10との
隙間寸法、及び、ポット用真空断熱体10と内容器10
1の外周面との隙間寸法を、それぞれ4〜5mm以下に
抑えることができる。これにより、各隙間を静止空気断
熱層とすることができ、ポット用真空断熱体10単体の
断熱性能とも相俟って、より一層断熱性能を高めること
が可能となる。また、電気ポットの小型化を図ることも
可能となる。
【0021】しかも、金属製外板1及び金属製内板2は
非常に薄く、スペーサ3は不織布等で形成されているの
で、後加工により容易に変形させることができる。した
がって、前述のように、下方開口縁部を内側に延在さ
せ、内容器101の下面をも覆うことが可能となってい
る。また、ポットの外形が異形状、例えば、前面側が窪
んだ形状であっても、図4に示すように、簡単にその形
状に沿うように変形させることも可能である。
【0022】また、金属製外板1の内面と金属製内板2
の外面との距離は僅かであるので、両者を所望箇所で接
合することにより、後加工で部分的に切除することも可
能である。例えば、図5に示すように、下端開口縁部か
ら切欠き8を形成することにより、ポットの内容器10
1から延びる揚水パイプ102との干渉を後加工により
簡単に回避することが可能となる。特に、排出部7を形
成する部分を切除すれば(図5中点線で示す位置に排出
部7を設ける。)、より一層シンプルな形状とすること
ができる。
【0023】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、筒状空間に配設したスペーサにより、真空引
き時、金属製外板の内面と金属製内板の外面との接触を
防止するようにしたので、非常に薄肉に形成することが
でき、占有スペースを抑えてポットの小型化を実現でき
る。また、金属製外板と金属製内板を変形容易な薄肉に
形成することができるので、ポットが異形状であっても
柔軟に対応することができる。
【0024】また、排気部を切除可能に構成したので、
より一層シンプルな構成とすることができ、ポットの内
部構造を設計するに当たり、排気部の占有スペースを考
慮する必要がなく、簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係る真空断熱体を底面側から見
た部分破断斜視図である。
【図2】 図1の一部を示す分解断面図である。
【図3】 断熱性能試験の結果を示すグラフである。
【図4】 図1に示す真空断熱体を後加工することによ
り得られる変形例を示す斜視図である。
【図5】 図1に示す真空断熱体を後加工することによ
り得られる他の変形例を示す斜視図である。
【図6】 図1に示す真空断熱体を電気ポットに装着し
た状態を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1…金属製外板 2…金属製内板 3…スペーサ 4…金属箔 5…ゲッター材 6…段部 7…排出部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポットの胴部と内容器との間に配設する
    ポット用真空断熱体であって、 略筒状の金属製外板と、該金属製外板の内側に配設され
    る略筒状の金属製内板とを、両端開口部で接合すること
    により形成した筒状空間にスペーサを配設することによ
    り、前記筒状空間を真空引きした際、金属製外板の内面
    と金属製内板の外面との接触を防止すると共に、後加工
    で変形可能としたことを特徴とするポット用真空断熱
    体。
  2. 【請求項2】 前記筒状空間を真空引きするための排気
    部は、真空引き後に切除可能に構成したことを特徴とす
    る請求項1に記載のポット用真空断熱体。
  3. 【請求項3】 前記真空引き後、金属製外板の外面から
    金属製内板の内面までの厚さは、0.15〜4mmとし
    たことを特徴とする請求項1又は2に記載のポット用真
    空断熱体。
  4. 【請求項4】 前記真空引き後、後加工で、所定領域を
    区画するように、金属製外板と金属製内板とを接合する
    ことにより、該領域を切除可能としたことを特徴とする
    請求項1ないし3のいずれか1項に記載のポット用真空
    断熱体。
  5. 【請求項5】 前記ポットの胴部及び内容器とは非接触
    で配設したことを特徴とする請求項1ないし4のいずれ
    か1項に記載のポット用真空断熱体。
JP2000129779A 2000-04-28 2000-04-28 ポット用真空断熱体 Pending JP2001309858A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016027818A (ja) * 2011-09-06 2016-02-25 ブリティッシュ アメリカン タバコ (インヴェストメンツ) リミテッドBritish Americantobacco (Investments) Limited 加熱装置

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JP2016027818A (ja) * 2011-09-06 2016-02-25 ブリティッシュ アメリカン タバコ (インヴェストメンツ) リミテッドBritish Americantobacco (Investments) Limited 加熱装置

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