JP2002130583A - 真空断熱体の製造方法 - Google Patents

真空断熱体の製造方法

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JP2002130583A
JP2002130583A JP2000326942A JP2000326942A JP2002130583A JP 2002130583 A JP2002130583 A JP 2002130583A JP 2000326942 A JP2000326942 A JP 2000326942A JP 2000326942 A JP2000326942 A JP 2000326942A JP 2002130583 A JP2002130583 A JP 2002130583A
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Mamoru Fujiyama
守 藤山
Hiroshi Haida
寛 拝田
Arata Suzuki
新 鈴木
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Zojirushi Corp
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Zojirushi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 必要に応じて種々の形状に後加工可能とす
る。 【解決手段】 金属製板状体1の内部に形成される略平
板状の空間内に、該空間と略同形状のスペーサ2を配設
して内部を封止し、所望形状に形成した後、排気部5を
介して内部空間を真空引きする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空断熱体の製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、真空断熱構造を備えたものとして
次のようなものが提案されている。すなわち、特開平1
1−11454号公報には、箱状部にスペーサを配設
し、外板で蓋をし、気密溶接後に内部を真空引きして金
属製容器を形成する方法が記載されている。
【0003】また、特開昭61−241595号公報に
は、第1パネル面材に凹部を形成し、この凹部に充填材
を充填した後、第2パネル面材を一体化し、気密溶接後
に内部を真空引きした真空断熱パネルを形成する方法が
記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
方法では、箱形状以外には加工不可能であり、汎用性に
乏しい。また、後加工が不可能であり、使用用途の制限
が非常に大きい。また、後者の方法では、後加工は可能
ではあるが、せいぜい切り離したり、略円筒状とする等
の限られた範囲内での変形に過ぎない。そこで、本発明
は、必要に応じて種々の形状に後加工可能な真空断熱体
の製造方法を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するための手段として、真空断熱体の製造方法は、金
属製板状体の内部に形成される略平板状の空間内に、該
空間と略同形状のスペーサを配設して内部を封止し、所
望形状に形成した後、排気部を介して内部空間を真空引
きすることにより行うようにしたものである。
【0006】この方法によれば、金属製板状体を、その
内部空間を真空引きする前に所望形状に加工するので、
変形しやすく加工性に優れている。また、前記スペーサ
が、金属製板状体を所望形状に形成する際や内部空間を
真空引きする際に、金属製板状体の対向面が接触するこ
とを防止する。したがって、略平面状の全体に亘って真
空状態とすることができ、所望の断熱性能を得ることが
可能となる。
【0007】前記スペーサに、ガラス繊維、セラミック
ス繊維等の織布又は不織布を使用すればよい。
【0008】前記内部空間を真空引きし、前記排気部の
周囲を溶接した後、該排気部を切除すると、外観に優れ
た真空断熱体を製造することができる点で好ましい。
【0009】なお、前記排気部は、金属製板状体及びス
ペーサを所望形状に形成した後、チップ管を接続するこ
とにより得てもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施形態を添
付図面に従って説明する。図1は、本実施形態に係る真
空断熱体の部分破断斜視図を示し、図2は、その部分断
面図を示す。この真空断熱体は、金属製板状体1の内部
に形成される略平板状の内部空間に、この内部空間と略
同形状のスペーサ2のほか、金属箔3及びゲッター材4
を配設し、真空引きした構成である。
【0011】金属製板状体1は、2枚の金属製薄板1
a,1bを重ね合わせることにより、あるいは、図3に
示すように、1枚の金属製薄板1cを2つ折りにするこ
とにより形成される。金属製薄板1a,1b及び1cに
は、板厚が0.05mmから0.5mmのステンレス、鉄、
チタン等が使用できる。金属製薄板1a,1b及び1c
の外縁は、スペーサ2が収容された後、シーム溶接等の
圧着接合方法、TIG溶接等の突き合わせ溶接、MIG
ブレージング等によって接合される。1枚の金属製薄板
1cを2つ折りにすれば、接合範囲が少なくて済む。後
加工で切除される金属製板状体1の角部には排気部5が
形成される。排気部5は、開口部を形成するだけでもよ
いし、チップ管を接合した構成であってもよい。開口部
であれば、真空引き後、ガラスロウ材等によって熱封止
すればよい。この場合、排気部5は後加工で切除するこ
となく、そのまま使用することも可能である。また、チ
ップ管は、後述するように、金属製板状体1を所望形状
に形成してから接合しても構わない。また、図4(a)
に示すように、金属製板状体1の縁部を延在した部分に
排気部5を設ければ、切除後、矩形状等の利用しやすい
形状とすることができる点で好ましい。この場合、金属
製板状体1内に配設したスペーサ2への真空引き用の通
路は、延設部分の対向面のうち、少なくともいずれか一
方に形成した凸部(図4(b)参照)、凹部又はその両
方により構成すればよい。
【0012】スペーサ2には、ガラス繊維、セラミック
繊維、カーボン繊維等の織布又は不織布、あるいは、マ
イカ板等を使用できる。非圧縮状態で0.1から15.
0mmの厚みを有するものが好ましい。但し、内部空間の
真空度を高めるために、不織布を使用するのが好まし
い。また、真空引き時に加熱(例えば、450℃)して
も損傷しないような、例えば、セラミック材料を使用し
てもよい。また、スペーサ2は、図4(a)に示すよう
に、薄いものを複数枚重ねた構成としてもよい。そし
て、重ね合わせたスペーサ2のうち、1枚は他のスペー
サ2に比べて大判のものを使用することにより、後加工
で変形を希望する領域(図1では、側縁部)まで延在さ
せればよい。
【0013】金属箔3には、厚さ5〜20μmの銅又は
アルミ製のものが使用できる。
【0014】ゲッター材4は、真空引き後に内部空間に
発生するガス等を吸収し、所望の真空度を維持するため
に使用される。ジルコニウムを主成分とし、約250℃
以上の温度で活性化する高温活性化型のものを使用する
のが好ましい。
【0015】続いて、前記真空断熱体の製造方法につい
て説明する。まず、金属製板状体(2枚の金属製薄板1
a,1b、あるいは、2つ折りした金属製薄板1c)の
間に、スペーサ2、金属箔3及びゲッター材4を配設
し、外縁部をシーム溶接等で接合する。そして、プレス
加工等により金属製板状体1a及び1b、又は1cをス
ペーサ2と共に所望形状に形成する。例えば、電気ポッ
ト、炊飯ジャーやランチジャーの胴部及び蓋、車両のボ
ンネットの裏面、自動販売機の内面、金庫の内面、家屋
の壁面内、電気温水器の胴部等、保温や遮熱を必要とす
る種々の場所に応じて、図5に示すように、折り曲げ加
工等により、円筒(a)、多角形(三角、四角(b)
等)の筒状や箱状(f)にしたり、絞り加工により、半
球状(e)や、丸(c),四角(d)等の有底筒状とす
ることができる。この場合、内部空間は真空引きされて
いないため、容易に所望形状とすることができ、手直し
も簡単に行える。また、金属製板状体1a及び1b、又
は1cの表面にシワ等がそれ程発生することもない。
【0016】その後、金属製板状体1a及び1b、又は
1cにチップ管を接続し、このチップ管を介して内部空
間を真空引きする。この場合、スペーサ2の存在によ
り、金属製板状体1aと1bの対向面、又は1cの対向
面の接触が確実に阻止される。したがって、全領域に亘
って真空空間を形成することができ、所望の断熱性能を
発揮させることが可能となる。また、前述のように、真
空引きする前に所望形状に形成しているので、表面にシ
ワ等が発生しにくく、外観に優れている。また、亀裂等
により内部空間の真空度を低下させるリークが発生して
いるか否かの検査も、簡単に行える。
【0017】このようにして完成した真空断熱体につい
て、20℃の雰囲気中において、真空断熱体の下面中央
部に100℃の水蒸気を当てた状態で、上面中央部での
温度を測定することにより、断熱性能試験を行った。そ
の結果は、図6のグラフに示す通りである。このグラフ
から明らかなように、本実施形態に係る真空断熱体によ
れば、真空引きしていないものに比べて格段の優れた保
温性を発揮し、十分に実用性のあることが分かった。ま
た、厚みが3.1mmであれば、それ以上の厚みを有す
るものとそれ程断熱性能に差がないことが分かった。さ
らに、厚さが2mm以下の、例えば0.8mmのもので
は、3.1mmのものに比べて若干断熱性能は劣るが、
加工しやすく、狭い領域であっても余裕を持って配設す
ることが可能であった。さらにまた、95℃の雰囲気中
に6日間放置することを繰り返す、いわゆるエイジング
(aging)試験を行ったところ、断熱性能が維持され、電
気ポット等の高温環境で使用する場合にも何等問題のな
いことが分かった。
【0018】また、スペーサ2を複数枚重ね合わせる場
合、薄肉領域の範囲を広くし、ジグザグに折り曲げる
等、配設スペースに応じて自由に大きさを変更すること
ができる。また、冷蔵庫、電気温水器、自動販売機等に
使用する場合、図7に示すように、真空断熱体を各側面
に配設し、各コーナーで側縁部が互いに重なるように配
設することにより、保温性能をそれ程悪化させることな
く対応することができる。
【0019】なお、前記実施形態では、金属製板状体1
に略矩形状のものを使用したが、三角形等であってもよ
く、その形状は用途に応じて自由に得ることができる。
【0020】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、金属製板状体の内部空間にスペーサを配設し
て所望形状に形成した後、内部空間を真空引きするよう
にしたので、簡単に所望形状に加工することができる
上、スペーサの存在により全領域に亘って真空空間を形
成して所望の断熱性能を発揮させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係る真空断熱体の部分破断斜視
図である。
【図2】 図1の一部を示す分解断面図である。
【図3】 他の形態の金属製板状体を使用した真空断熱
体の斜視図である。
【図4】 他の実施形態に係る真空断熱体の部分破断斜
視図(a)及びそのA−A線断面図(b)である。
【図5】 図1又は図3に示す真空断熱体を後加工する
ことにより得られる種々の形態を示す斜視図である。
【図6】 断熱性能試験の結果を示すグラフである。
【図7】 図4に示す真空断熱体の使用例を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1…金属製板状体 1a,1b,1c…金属製薄板 2…スペーサ 3…金属箔 4…ゲッター材 5…排気部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 新 大阪府大阪市北区天満1丁目20番5号 象 印マホービン株式会社内 Fターム(参考) 3H036 AA08 AA09 AB33 AB43 AC06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製板状体の内部に形成される略平板
    状の空間内に、該空間と略同形状のスペーサを配設して
    内部を封止し、所望形状に形成した後、排気部を介して
    内部空間を真空引きすることを特徴とする真空断熱体の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 前記スペーサに、ガラス繊維、セラミッ
    クス繊維等の織布又は不織布を使用することを特徴とす
    る請求項1に記載の真空断熱体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記内部空間を真空引きし、前記排気部
    の周囲を溶接した後、該排気部を切除することを特徴と
    する請求項1又は2に記載の真空断熱体の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記排気部は、金属製板状体及びスペー
    サを所望形状に形成した後、チップ管を接続することに
    より得ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
    1項に記載の真空断熱体の製造方法。
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