JP4605533B2 - 電気光学装置、電子機器、及び画像形成装置 - Google Patents

電気光学装置、電子機器、及び画像形成装置 Download PDF

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本発明は、吸湿ブロック、電気光学装置、電子機器、画像形成装置及び電気光学装置の製造方法に関し、詳しくは、取扱い性及び強度が改善された吸湿ブロック、電気光学装置、電子機器、画像形成装置及び電気光学装置の製造方法に関する。
有機EL素子は、電流を流すことによって自ら発光する自発光素子であり、これを利用した表示装置は、外部光を利用して画像表示を行うLCD(液晶)等の表示装置よりもさらに薄型にすることが可能である。また、消費電力が低い、応答速度が速い、視野角が広い等の優れた特長を有するため、CRT(ブラウン管)やLCDに代わる表示装置として注目を集めている。
有機EL素子は、典型的には、例えば基板/陽極/有機物層/陰極から構成される。また、有機EL素子を水分や酸素等の影響から保護するため、基板上の有機EL素子を例えば封止キャップ等の封止材料により封止する場合がある。
かかる封止キャップは、水分を通し難い接着剤等を介して基板上に接着されるが、素子の信頼性をさらに向上させるため、封止キャップ内に乾燥剤が配置される場合がある。
例えば、特開2002−50471号公報(特許文献1)及び特開2000−173766号公報(特許文献2)には、基板と封止材料との接合部に乾燥剤を配置させる方法が開示されている。
特開2002−50471号公報 特開2000−173766号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2では、基板と封止材料との接合位置に溝を設け、その中に粉末状の乾燥剤を封入したり、基板と封止材料を接合する接着剤等の材料に乾燥剤を混入する等の方法を採用している。したがって、これらの方法では、乾燥剤を任意の位置に配置することが困難である。
また、従来の固形状の乾燥剤を使用する場合、比較的脆い構造のものが多いため、取扱いに注意を要し、作業に手間を要した。
さらに、乾燥剤が脆いと、搬送又は製造時に、乾燥剤が崩れたり、破損してしまう虞があり、製品の信頼性を向上するためにも、耐衝撃性を有する乾燥剤が求められている。
本発明は、このような問題を解決すべく、取扱いが容易な吸湿性材料を提供することを目的としている。
また、本発明は、搬送又は製造時の衝撃にも破損し難い耐衝撃性を有する吸湿性材料を提供することを目的としている。
上記課題を解決すべく、本発明の第1の態様は、固形状乾燥剤の周囲を少なくとも当該固形状乾燥剤の一部が露出するように被覆材料で被覆している吸湿ブロックを提供するものである。
これによれば、ブロック状に形成されているため、粉状又は粒状の乾燥剤と比較して、取扱いが容易である。また、周囲を被覆材料で覆い補強しているため、衝撃が加わった場合にも崩れ難いので、乾燥剤の破損等による他の部品の汚染や故障等を防止することが可能となり、これを用いた製品の信頼性を向上することが可能となる。
本発明の吸湿ブロックは、閉空間内に封止された湿度を嫌うミクロ電子デバイス等の乾燥材料として特に有用である。このようなミクロ電子デバイスとしては、例えば有機EL素子、電荷結合型素子(CCD)センサ及びミクロエレクトロメカニカルセンサ(MEMS)等が挙げられる。
本発明の第2の態様は、第1電極と発光層と第2電極とを含む薄膜素子が形成された基板と、上記基板に接合され、上記素子を中空封止する封止手段と、を備え、上記基板及び/又は上記封止手段の非有効表示領域に、固形状乾燥剤の周囲を少なくとも当該固形状乾燥剤の一部が露出するように被覆材料で被覆している吸湿ブロックが配置されている電気光学装置である。
これによれば、ブロック状の吸湿ブロックを封止領域の乾燥に用いるので、取扱いが容易であるため、電気光学装置の製造が容易となる。また、吸湿ブロックの配置位置の変更も容易であるため、電気光学装置の設計の自由度が高まる。さらに、吸湿ブロックは被覆材料で覆われており、強度が高く、破損し難いため、電気光学装置の信頼性が向上する。また、このように、非有効表示領域である基板の表示部以外の配線部等や、封止手段の上記基板の表示領域以外の配線部等に対向する領域に吸湿ブロックが配置されることで、デッドスペースの有効活用が可能となり、表示面積を広くとることが可能となる。
上記発光層が有機化合物から構成されていてもよい。電気光学装置が、発光層が有機化合物から構成される有機EL装置である場合には、特に、水分による影響を受け易く、発光層等の早期劣化を回避するためにも乾燥剤が重要となる。したがって、本発明は有機EL装置に特に有用に用いられる。
上記基板及び上記封止手段の非有効表示領域に、上記吸湿ブロックを嵌合し得る溝が形成されていることが好ましい。これにより、吸湿ブロックをより安定に固定することが可能となる。
上記固形状乾燥剤が化学吸着性を有する材料から構成されることが好ましい。これによれば、一度吸収した水分が再び放出されることがないので、より信頼性の高い電気光学装置を提供し得る。
本発明の電気光学装置は、種々の電子機器又は画像形成装置に広く好適に適用することが可能である。電子機器の一例としては、例えば、携帯電話、ビデオカメラ、携帯型パーソナルコンピュータ(いわゆるPDA)、ヘッドマウントディスプレイ、テレビジョン、ロールアップ式テレビジョン等が挙げられる。
本発明の第3の態様は、第1電極と発光層と第2電極とを含む薄膜素子が形成された基板及び/又は上記基板に接合して上記素子を中空封止する封止手段の非有効表示領域に、ペースト状の樹脂材料を供給する工程と、上記樹脂材料に固形状乾燥剤を当該固形状乾燥剤の一部が露出するように埋入する工程と、上記基板と上記封止手段を接合する工程と、を含む電気光学装置の製造方法を提供するものである。
これによれば、ペースト状の樹脂材料を直接基板又は封止手段に供給するので、吸湿ブロックと基板又は封止キャップとを接合するために別途接着剤等を準備しなくてもよい。したがって、所望の位置に簡便に吸湿ブロックを作り込むことが可能となる。
以下、本発明について図面を参照しながら説明する。
(吸湿ブロック)
本発明の吸湿ブロックは、固形状乾燥剤の周囲を少なくとも当該固形状乾燥剤の一部が露出するように被覆材料で被覆した構造を有する。
ここで固形状乾燥剤の露出部の面積、形状等については特に限定するものではないが、露出部の面積は、吸湿ブロックの強度と固形状乾燥剤の吸湿効率のバランスを考慮して定められることが好ましい。
また、吸湿ブロックの形状は、特に限定されない。但し、他部材との接合容易性等の観点からは、他部材との接合面が略平坦であることが好ましい。吸湿ブロックの形状としては、例えば、長方体、正方体、円柱状等が挙げられる。
次に、本発明の吸湿ブロックについて具体例を挙げながら説明する。なお、本発明の吸湿ブロックは下記例示に限定されるものではない。
図1に、本発明の吸湿ブロックの構成例を示す。
図1(A)では、断面矩形状の固形状乾燥剤12の一面が露出するように、周囲が被覆材料14で被覆された吸湿ブロック10が示されている。本例では、このように固形状乾燥剤12が一面を残し全て固定されているので、形状の脆い固形状乾燥剤12を用いた場合であっても強度を補強することが可能となるので取扱いが容易となる。また、使用し得る固形状乾燥剤12の選択の幅が広がる。
図1(B)では、固形状乾燥剤12が被覆材料14から外れないよう、被覆材料14の開口部に引っ掛り部が設けられた吸湿ブロック10の例を示す。このように固形状乾燥剤12を固定するための引っ掛り部が設けられているので、この吸湿ブロック10を用いることにより運搬時等の衝撃によっても破損しにくい製品を提供することが可能となる。
図1(C)では、特に破損し易い固形状乾燥剤12の角部を保護し、全面に露出部を設けた吸湿ブロック10の例を示す。このように全面に露出部を設けることで、一方向のみではなく多方向から吸湿が可能となる。
図1(D)では、固形状乾燥剤12の全面を被覆材料14で被覆し、被覆材料14の全面に渡り、開口13を設けた吸湿ブロック10の例について示す。このように全面に固形状乾燥剤12の露出部を設けることで、多方向からの吸湿が可能となる。
なお、被覆材料14は、例えば、図1(E)に示すように、薄く(フィルム状に)形成されていてもよい。図1(E)では、フィルム状の被覆材料14に微細な開口13を設けた吸湿ブロック10の例について示す。被覆材料14を薄膜化することで、これを使用する製品の一層の軽量化を図ることが可能となる。
本発明に用いられる固形状乾燥剤12としては、例えば粉末又は粒状の乾燥剤がバインダにより固められたものであってもよく、結晶又は粉末を圧縮した凝結体であってもよい。また、固形状乾燥剤12を構成する材料としては、特に限定するものではないが、化学吸着性を有する材料を用いることが好ましい。水分の吸湿機構が可逆的である物理吸着性の材料を利用した場合には、環境により一度吸湿した水分を再度排出してしまう虞もあるが、不可逆的に水分を吸湿し得る化学吸着性の材料を用いればこのような虞がない。このような材料としては、例えば、酸化バリウム、五酸化二リン、酸化カルシウム等が挙げられる。また、粉末又は粒状の乾燥剤を固めるバインダとしては、特に限定するものではないが、水分を透過し得るものであることが好ましく、このようなバインダとしては、例えば、酢酸セルロース類、(メタ)アクリレート類、スルホン類、フタレート類、アミド類、エポキシ類、フェノキシ類、シロキサン類等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、また、組合せて用いてもよい。
被覆材料14としては、特に限定されるものではないが、加工容易性、電気的短絡等の問題を回避する等の観点からは、例えば樹脂材料等の絶縁材料が好ましい。本発明で用いられる樹脂材料としては、特に限定するものではないが、例えば、シリコン系樹脂、アクリル系樹脂等が挙げられる。
次に、吸湿ブロック10の製造方法について、一例を挙げて説明する。
図2(A)〜(E)は、吸湿ブロックの一例の製造方法を説明するための工程図である。以下、同図を参照しながら説明する。
まず、図2(A)に示すように、鋳型22へ被覆材料14を充填する。ここでは、被覆材料14として、例えばシリコン系樹脂等の樹脂材料を用いる。
次に、図2(B)に示すように、先の工程で鋳型22に充填した被覆材料14に凹部26を形成する。被覆材料14としてのシリコン系樹脂が硬化する前に、突起部を有する冶具24の当該突起部を被覆材料14内に挿入する。シリコン系樹脂が硬化した後、冶具24を取除く。なお、冶具24の突起部の形状は特に限定するものではないが、後に嵌め込まれる固形状乾燥剤12との嵌め込み易さの観点からは、固形状乾燥剤12と略同形であることが好ましい。
図2(C)は、被覆材料14に凹部26が形成された状態を示す図である。
次に、図2(D)に示すように、凹部26に固形状乾燥剤12を嵌め込む。この際、接着剤で接着させてもよい。これにより、被覆材料14と固形状乾燥剤12との密着性をより高めることが可能となる。
その後、図2(E)に示すように、鋳型22から被覆材料14と固形状乾燥剤12との接合体を取り出すことで吸湿ブロック10が得られる。
なお、上記においては、冶具24を被覆材料14が硬化した後に取除いたが、完全に硬化する前に取除いてもよい。これにより、被覆材料14が完全に硬化する前に、固形状乾燥剤12を挿入することが可能となるので、特に接着剤等の媒介物を用いなくても、固形状乾燥剤12と被覆材料14との密着性を高めることが可能となる。
また、上記においては、被覆材料14に形成された凹部26内に固形状乾燥剤12を嵌め込んだ例について説明したが、これに限らず、例えば粉末又は粒状の乾燥剤とバインダとのペースト状又は液状の混合物をディスペンサ等により凹部26内に充填した後硬化させることにより製造してもよい。
また、上記例では、各吸湿ブロック10ごとに成形する方法について説明したが、これに限定されない。したがって、例えば被覆材料14としての樹脂材料を平板状に流した後、樹脂材料が硬化する前に上述のような冶具24を用いて複数の凹部26を形成し、樹脂材料を硬化させた後、小片に切り出すことによって吸湿ブロック10を得てもよい。
また、吸湿ブロック10は、樹脂基板にレーザ又は切削等により複数の凹部26を形成し、固形状乾燥剤12を充填した後、小片に切り出すことにより形成してもよい。また、被覆材料14として感光性樹脂(例:アクリル系樹脂)等を用い、フォトリソグラフィーを利用することで凹部26を形成してもよい。
本発明の吸湿ブロック10は、ブロック状に形成されているため、粉状又は粒状の乾燥剤と比較して、取扱いが容易である。また、周囲を被覆材料14で補強しているため、衝撃が加わった場合にも崩れ難いので、乾燥剤の破損等による他の部品の汚染や故障等を防止することが可能となり、製品の信頼性を向上することが可能となる。
(電気光学装置)
次に、上述のような吸湿ブロック10を配置した電気光学装置について一例を挙げて説明する。
本実施形態の電気光学装置100は、薄膜素子105が形成された基板101と、基板101に接合され、薄膜素子105を中空封止する封止手段107と、基板101及び/または封止手段107の非有効表示領域に配置された吸湿ブロック10を備える。
基板101は、特に限定するものではなく、例えばガラス基板、シリコン基板、フィルム基板等が用いられる。この基板101上には、第1電極102と発光層103と第2電極(透明陰極)104とを含む薄膜素子105が形成されている。本実施形態では、より具体的には、基板101上に第1電極102、発光層103及び第2電極(透明陰極)104がこの順番で積層されている。第1電極102は、例えば、Al/ITO(又はIZO等)から構成され、第2電極104は、ITO又はIZO等から構成される。発光層103としては、本例では、例えばポリフルオレン等の従来公知の有機化合物が用いられる。薄膜素子105は、この他、必要に応じて電子輸送層、ホール輸送層、電子注入層、ホール注入層等を備えていてもよい。第1電極102及び第2電極104間に介在する発光層103を含む有機物層の組合せとしては、以下のものが挙げられる。例えば、発光層からなる単層型、発光層+電子輸送層/ホール輸送層からなる2層型、電子輸送層/発光層/ホール輸送層からなる3層型、電子注入層/発光層/ホール輸送層/ホール注入層からなる4層型、電子注入層/電子輸送層/発光層/ホール輸送層/ホール注入層からなる5層型が挙げられる。このような有機物層は、例えばインクジェット法により形成することができる。
封止手段としての封止キャップ107は、薄膜素子105を中空封止するためのものである。中空封止とは、封止手段が薄膜素子105に触れないよう、封止手段107と薄膜素子105との間に空間を介在させて封止する方法をいう。このような中空構造を有する封止手段(中空封止)によれば、薄膜素子105に応力がかかることがなく、よって薄膜素子105を構成する積層層が封止手段によりかかる応力により剥離する虞もない。
封止キャップ107としては、例えばガラス製のものを使用し得る。但し、これに限定されず、石英、アクリル、シリコン、プラスチック等からなるものを使用してもよい。
封止キャップ107は、図3に示すように、基板101上に接合した際に薄膜素子105との間に空隙(中空部)が存在し得るような深さの凹部108を備えた構成をしている。封止キャップ107の外形及び凹部108形状は、薄膜素子105を封止し得る形状であれば特に限定されず、例えば長方体、正方体、円柱状、円錐状、半球状等のいずれであってもよい。
封止キャップ107は、封止用接着剤106により基板101に接合されている。より具体的には、例えば、基板101上の接合面(周縁部)に熱硬化性樹脂又は紫外線硬化性樹脂等からなる封止用接着剤106を塗布し、窒素、アルゴン、ヘリウム等の不活性ガス雰囲気下で封止キャップ107を重ねた後、加熱又は紫外線照射して、封止用接着剤106を硬化させ、封止キャップ107を基板101上に接合する。
吸湿ブロック10としては、上記で説明したのと同様のものを使用し得る。吸湿ブロック10は、封止キャップ107及び/又は基板101の非有効表示領域(光を遮断しない領域)に配置される。図3(A)〜(D)に、吸湿ブロックの配置例を示す。図3(A)〜(C)に示すように、吸湿ブロック10は封止キャップ107の上壁面に配置されていてもよく、また、側壁面に配置されていてもよい。また、基板の薄膜素子105が形成された以外の領域に配置されていてもよい。また、図3(D)に示すように、封止キャップ107及び/又は基板101の非有効表示領域に吸湿ブロック10を装着するための溝(又は凹部)110を設け、溝110内に吸湿ブロック10を嵌め込むようにしてもよい。なお、吸湿ブロック10は、基板101と封止キャップ107との接合面に溝又は凹部を形成し、その中に嵌め込むように形成してもよい。
本実施形態では、上述のような吸湿ブロック10を用いているので、取扱いが容易であるため、電気光学装置の製造が容易となる。また、吸湿ブロック10の配置位置の変更も容易であるため、電気光学装置の設計の自由度が高まる。さらに、吸湿ブロック10は強度が高いため、破損し難く、電気光学装置の信頼性が向上する。また、非有効表示領域である基板の表示部以外の配線部等や、封止手段の前記基板の表示領域以外の配線部等に対向する領域に吸湿ブロックを配置することで、デッドスペースの有効活用が可能となり、表示面積を広くとることが可能となる。
なお、本実施形態では、封止手段として封止キャップ107を用いた例を示したが、これに限定されず、例えば、基板101に形成された薄膜素子105上に、一定距離をおいて他の基板(例:ガラス基板)を配置して、基板101と他の基板とを公知のシール材等により封止することにより、封止してもよい。
(変形例)
上述の例においては、電気光学装置100を、吸湿ブロック10を別体として製造した後、その吸湿ブロック10を封止キャップ107及び/又は基板101上に配置することにより製造している。これに対し、本例では、吸湿ブロック10を封止キャップ107上で製造する。
図4は、吸湿ブロック10の他の製造方法を説明するための工程図である。
まず、図4(A)に示すように、ディスペンサ等により封止キャップ107の所望の位置(非有効表示領域)に被覆材料としてのペースト状の樹脂材料14を配置する。次に、図4(B)に示すように、樹脂材料14が硬化する前に、固形状乾燥剤12を少なくともその一部が表面に露出するように樹脂材料14内に埋入する。その後、図4(C)に示すように、位置合わせをして、別途形成した薄膜素子105が形成された基板101上に、封止用接着剤106を介して封止キャップ107を接合する。これにより、図4(D)に示すような、吸湿ブロック10が適所に配置された電気光学装置100が得られる。
これによれば、ペースト状の樹脂材料14を直接封止キャップ107上に供給するので、吸湿ブロック10と封止キャップ107を接合するために別途接着剤等を準備しなくてもよい。したがって、所望の位置に簡便に吸湿ブロック10を作り込むことが可能となる。
なお、本例では、封止キャップ107上に吸湿ブロック10を形成したが、同様の方法で基板101上にも吸湿ブロック10を形成し得る。
また、図4(B)において、固形状乾燥剤12を埋入する代わりに、突起部を有する冶具等を用い、樹脂材料14に固形状乾燥剤12を嵌め込むための凹部を形成し、当該凹部に固形状乾燥剤12を嵌め込んでもよい。また、当該凹部に固形状乾燥剤12を形成するための、粉末又は粒状乾燥剤を混合したバインダ液を充填してもよい。
(電子機器)
次に、本発明に係る電気光学装置を適用可能な電子機器の具体例について、図5及び図6を参照しながら説明する。図5及び図6は、電気光学装置100(例:有機EL表示装置)を含んで構成される各種電子機器の例を示す図である。
図5(A)は携帯電話への適用例であり、当該携帯電話830はアンテナ部831、音声出力部832、音声入力部833、操作部834、および本発明の電気光学装置100を備えている。図5(B)はビデオカメラへの適用例であり、当該ビデオカメラ840は受像部841、操作部842、音声入力部843、および電気光学装置100を備えている。図5(C)は携帯型パーソナルコンピュータ(いわゆるPDA)への適用例であり、当該コンピュータ850はカメラ部851、操作部852、および電気光学装置100を備えている。図5(D)はヘッドマウントディスプレイへの適用例であり、当該ヘッドマウントディスプレイ860はバンド861、光学系収納部862および電気光学装置100を備えている。
図6(A)はテレビジョンへの適用例であり、当該テレビジョン900は電気光学装置600を備えている。なお、パーソナルコンピュータ等に用いられるモニタ装置に対しても同様に電気光学装置100を適用し得る。図6(B)はロールアップ式テレビジョンへの適用例であり、当該ロールアップ式テレビジョン910は電気光学装置100を備えている。
本発明に係る電子機器は、上記例に限定するものではない。すなわち、本発明の電気光学装置100は、上述した例以外にも、例えば、ワークステーション、デジタルスチルカメラ、車載用モニタ、ビューファインダ型ビデオテープレコーダ、モニタ直視型ビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、POS端末機等の電子機器に広く適用することができる。
(画像形成装置)
次に、本発明に係る電気光学装置を適用可能な画像形成装置の具体例について、図7を参照しながら説明する。図7は、電気光学装置(例:有機EL表示装置)を含んで構成される画像形成装置の例を示す模式図である。
図7に示すように、画像形成装置500は、潜像を形成する感光体501と、感光体501を帯電する帯電手段(帯電ローラ)502と、画像データに応じた光を感光体501に書き込む、本発明の電気光学装置を適用した露光手段(プリンタヘッド)503と、露光手段503から照射される光を集光する集光手段(ロッドレンズアレイ)504と、感光体501にトナー像を形成する現像手段505と、感光体501に形成されたトナー像を転写紙に転写する転写手段(転写ローラ)506と、転写紙を搬送する転写紙搬送手段507とを備えている。かかる構成の画像形成装置500では、帯電、露光、現像及び転写のプロセスを経て転写紙にトナー像が印字される。
図1は、本発明の吸湿ブロックの構成例を示す図である。 図2は、吸湿ブロックの一例の製造方法を説明するための工程図である。 図3は、吸湿ブロックの配置例を示す図である。 図4は、吸湿ブロックの他の製造方法を説明するための工程図である。 図5は、電気光学装置(例:有機EL表示装置)を含んで構成される各種電子機器の例を示す図である。 図6は、電気光学装置(例:有機EL表示装置)を含んで構成される各種電子機器の例を示す図である。 図7は、電気光学装置(例:有機EL表示装置)を含んで構成される画像形成装置の例を示す模式図である。
符号の説明
10・・・吸湿ブロック、12・・・固形状乾燥剤、14・・・被覆材料、22・・・鋳型、24・・・冶具、26・・・凹部、100・・・電気光学装置、101・・・基板、102・・・第1の電極、103・・・発光層、104・・・第2の電極、105・・・薄膜素子、106・・・封止用接着剤、107・・・封止手段、108・・・凹部、110・・・溝

Claims (8)

  1. 第1電極と発光層と第2電極とを含む薄膜素子が形成された基板と、
    前記基板に接合され、前記素子を中空封止する封止手段と、
    前記基板及び前記封止手段の少なくともどちらか一方の非有効表示領域に接合された吸湿ブロックと、を備え、
    前記吸湿ブロックは、乾燥剤を固めてなる固形乾燥剤ブロックと、前記固形乾燥剤ブロックを覆う絶縁性樹脂材料からなる被覆材と、を含み、
    前記固形乾燥剤ブロックは、第1の面が略平坦に形成された単一体であり、
    前記第1の面の側において、前記固形乾燥剤ブロックと前記基板および前記封止手段の少なくともどちらか一方とが接合され、
    前記被覆材は、前記固形乾燥剤ブロックの表面の少なくとも一部が露出するように設けられた開口部を有し、
    前記開口部は、少なくとも前記第1の面に対向する第2の面に設けられていることを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記被覆材は、前記固形乾燥剤ブロックの少なくとも角部および前記第1の面全面に設けられており、
    前記吸湿ブロックは、前記被覆材により前記基板および前記封止手段の少なくともどちらか一方に接合して前記非有効表示領域に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 前記被覆材は、フィルム状に形成された絶縁性の樹脂膜に開口部を設けたものであることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  4. 前記発光層が有機化合物から構成される、請求項1乃至3のいずれかに記載の電気光学装置。
  5. 前記基板及び前記封止手段の少なくともどちらか一方の非表示領域には、前記吸湿ブロックを嵌合し得る溝が形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電気光学装置。
  6. 前記乾燥剤は、化学吸着性を有する材料から構成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の電気光学装置。
  7. 請求項1乃至のいずれかに記載の電気光学装置を備えることを特徴とする電子機器。
  8. 請求項1乃至のいずれかに記載の電気光学装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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