JP4604522B2 - 部品搬送装置、及び物品搬送方法 - Google Patents

部品搬送装置、及び物品搬送方法 Download PDF

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物品搬送用の軌道を有する可動体に対して振動を発生させることで物品をその軌道上で搬送する物品搬送装置、及び物品搬送装置を用いた物品搬送方法に関する。
従来、物品搬送用の軌道を有する可動体に対して振動を発生させることで物品をその軌道上で搬送する物品搬送装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載された部品搬送装置は、発光ダイオード等の部品を振動トラック(軌道)に沿って搬送する振動パーツフィーダであって、部品姿勢検出手段と空気噴出手段とを備えている。部品姿勢検出手段は、振動トラックの両側に配設された発光体と受光体とから構成されており、搬送される部品が正姿勢か異姿勢かを検出する。そして、部品姿勢検出手段により正姿勢である検出されるとそのまま下流側に搬送されるが、異姿勢であると検出されると空気噴出手段が作動して空気が噴出されて、その異姿勢の部品が振動トラックから排除される。このようにして、正姿勢の部品を分別して搬送することができるようになっている。
特開2001−348117号公報(第4−5頁、第13図)
特許文献1に記載された物品搬送装置においては、正姿勢の部品と異姿勢の部品とを分別して正姿勢の部品のみを搬送することができるものであるが、部品姿勢検出手段や空気噴出手段が必要となり、装置が複雑化することになる。また、分別したい対象(特許文献1の場合は、正姿勢と異姿勢の部品の分別)に応じた特定の付帯装置等(特許文献1の場合は、部品姿勢検出手段及び空気噴出手段)が必要となってしまう。
本発明は、上記実情に鑑みることにより、物品搬送用の軌道を有する可動体に対して振動を発生させることで物品を軌道上で搬送する物品搬送装置、及び物品搬送装置を用いた物品搬送方法に関し、簡易な構成で物品の分別を可能とし、また、分別したい対象に応じた特定の付帯装置等を必要としない分別を可能とすることを目的とする。
課題を解決するための手段及び効果
本発明に係る物品搬送装置は、物品搬送用の軌道を有する可動体に対して振動を発生させることで物品を前記軌道上で搬送する物品搬送装置であって、前記可動体に垂直方向の振動を発生させる垂直振動発生手段と、前記可動体に水平方向の振動を発生させる水平振動発生手段と、前記垂直方向の振動と前記水平方向の振動とが同一の周波数で同時に振動するように前記垂直振動発生手段及び前記水平振動発生手段を制御して、前記可動体に楕円振動を発生させる制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記軌道上を搬送される物品と前記軌道の表面との間の摩擦係数の違いに応じて前記垂直方向の振動と前記水平方向の振動との位相差を変更するように前記垂直振動発生手段及び前記水平振動発生手段を制御することで、前記摩擦係数と前記位相差との関係に基づいて物品の搬送方向を変更して、前記軌道上を搬送される物品を分別して搬送することを特徴とする。
また、本発明に係る物品搬送方法は、物品搬送用の軌道を有する可動体に対して振動を発生させることで物品を前記軌道上で搬送する物品搬送装置を用いた物品搬送方法であって、前記可動体に垂直方向の振動を発生させる垂直振動発生ステップと、前記可動体に水平方向の振動を発生させる水平振動発生ステップと、前記垂直方向の振動と前記水平方向の振動とが同一の周波数で同時に振動するように当該垂直方向及び水平方向の振動を制御して、前記可動体に楕円振動を発生させる制御ステップと、を備え、前記制御ステップでは、前記軌道上を搬送される物品と前記軌道の表面との間の摩擦係数の違いに応じて前記垂直方向の振動と前記水平方向の振動との位相差を変更するように前記垂直方向及び水平方向の振動を制御することで、前記摩擦係数と前記位相差との関係に基づいて物品の搬送方向を変更して、前記軌道上を搬送される物品を分別して搬送することを特徴とする。
これらの物品搬送装置及び物品搬送方法の構成によると、搬送される物品と軌道の表面との間の摩擦係数の違いに応じて楕円振動における垂直方向と水平方向の位相差を変更するように垂直方向及び水平方向の振動を制御することで、摩擦係数と位相差との関係に基づいて物品の搬送方向が変更される。即ち、本件発明者は、楕円振動による物品搬送においては、搬送される物品と軌道との間の接触部における摩擦係数の違いにより、物品の搬送方向が異なる変化点となる位相差が存在することを知見し、本件発明を完成した。これにより、搬送される物品と軌道との間の摩擦係数の違いを利用した物品の分別搬送が可能になる。従って、物品搬送用の軌道を有する可動体に対して振動を発生させることで物品を軌道上で搬送する物品搬送装置、及び物品搬送装置を用いた物品搬送方法に関し、簡易な構成で物品の分別を可能とし、また、分別したい対象に応じた特定の付帯装置等を必要としない分別が可能になる。
また、本発明に係る物品搬送装置は、前記制御手段は、さらに、前記垂直方向の振動の振幅と前記水平方向の振動の振幅との関係にも基づいて前記垂直振動発生手段及び前記水平振動発生手段を制御することが望ましい。
また、本発明に係る物品搬送方法は、前記制御ステップは、さらに、前記垂直方向の振動の振幅と前記水平方向の振動の振幅との関係にも基づいて前記垂直方向及び水平方向の振動を制御することが望ましい。
これらの物品搬送装置及び物品搬送方法の構成によると、垂直方向及び水平方向の振動の振幅の関係にも基づいて、搬送される物品と軌道の表面との間の摩擦係数と、物品の搬送方向が変更されることになる位相差との関係を調整することができる。このため、より効率よく分別搬送を行う条件に容易に設定することができる。
また、本発明に係る物品搬送装置は、前記軌道上を搬送される物品と前記軌道の表面との間の摩擦係数の違いは、当該物品の種類や材質の違いに基づくものであることが望ましい。
また、本発明に係る物品搬送方法は、前記軌道上を搬送される物品と前記軌道との間の摩擦係数の違いは、当該物品の種類や材質の違いに基づくものであることが望ましい。
これらの物品搬送装置及び物品搬送方法によると、軌道上を搬送される物品の種類や材質の違いに基づく摩擦係数の違いを利用して、種類や材質の異なる物品を分別搬送することができる。
また、本発明に係る物品搬送装置は、前記軌道上を搬送される物品と前記軌道の表面との間の摩擦係数の違いは、当該物品と前記軌道とが接する当該物品における当接面の違いに基づくものであることが望ましい。
また、本発明に係る物品搬送方法は、前記軌道上を搬送される物品と前記軌道の表面との間の摩擦係数の違いは、当該物品と前記軌道とが接する当該物品における当接面の違いに基づくものであることが望ましい。
これらの物品搬送装置及び物品搬送方法によると、軌道上を搬送される物品が軌道と接する当接面の違いに基づく摩擦係数を利用して、姿勢の異なる物品を分別搬送することができる。
また、本発明に係る物品搬送装置は、物品を分別して搬送する振動フィーダであり、前記垂直振動発生手段は、固定体に対して前記可動体を垂直方向に振動自在に支持するための水平姿勢の第1弾性部材と、垂直方向加振用の垂直方向加振装置とを備え、前記水平振動発生手段は、前記固定体に対して前記可動体を水平方向に振動自在に支持するための垂直姿勢の第2弾性部材と、水平方向加振用の水平方向加振装置とを備えることが望ましい。
この物品搬送装置によると、搬送される物品と軌道との間の接触部における摩擦係数の違いを利用した分別搬送が可能な振動フィーダを得ることができる。従って、物品搬送用の軌道を有する可動体に対して振動を発生させることで物品を軌道上で搬送する振動フィーダに関し、簡易な構成で物品の分別を可能とし、また、分別したい対象に応じた特定の付帯装置等を必要としない分別が可能になる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態においては、物品搬送装置として振動フィーダの一例である振動パーツフィーダを例にとって説明する。なお、本発明に係る物品搬送装置及び物品搬送方法は、物品搬送用の軌道を有する可動体に対して振動を発生させることで物品をその軌道上で搬送する物品搬送装置、及びその物品搬送装置を用いた物品搬送方法に対して広く適用可能なものである。
図1は、本発明の実施形態に係る振動パーツフィーダ1を例示した斜視図である。この振動パーツフィーダ1は、電子部品等の各種部品(物品)を搬送する部品搬送装置(物品搬送装置)として構成されており、部品Wが投入されるボウル(可動体)11と、振動駆動部12とを備えている。ボウル11は、上部が開口した円筒容器状に形成され、その内周壁には部品搬送用(物品搬送用)のトラック(軌道)13がスパイラル状に形成されている。ボウル11は、振動駆動部12に対してボルト14で固定されている。このボウル11に対して振動駆動部12から後述のように楕円振動が加えられることでボウル11内の部品Wが螺旋状のトラック13に沿って搬送され、排出端部13aから排出される。なお、排出端部13aには、例えば図示しないリニア振動(直線振動型)フィーダが接続され、さらに次工程へと部品Wが供給される。
図2は、振動パーツフィーダ1からボウル11を取り外した状態を示す振動駆動部12の斜視図である。振動駆動部12は、図示しない固定台の上に脚部15を介して固定される固定フレーム(固定体)16と、固定フレーム16の上下にそれぞれ配設される上側可動フレーム17及び下側可動フレーム18とを備えている。また、図3は振動駆動部12の底面図であり、図4は振動駆動部12の一側面図である。この図3及び図4に示すように、振動駆動部12は、上下2段でそれぞれ矩形の各辺に沿って配置される水平姿勢の第1板ばね(第1弾性部材)19を備えている。下側可動フレーム18にはその半径方向の四方向に向かってそれぞれ延設されるアーム部18aが設けられており、各アーム部18aに対して各第1板ばね19の中央部が固定されている。そして、各第1板ばね19の両端部は、固定フレーム16から下側に向かって突設された取り付け部20に対して固定されている。
また、図2〜図4に示すように、振動駆動部12は、その周囲4箇所に略均等配置される垂直姿勢の第2板ばね(第2弾性部材)を備えている。この第2板ばね21は、それぞれ重ね板ばねとして構成され、周囲4箇所において、2つで一対となるようにそれぞれ配置されている。そして、各第2板ばね21の上端部は、上側可動フレーム17にてその半径方向にそれぞれ延設されるアーム部17aに対してそれぞれ固定されている。一方、各第2板ばね21の下端部は、下側可動フレーム18のアーム部18aに対してそれぞれ固定されている。
このように、固定フレーム16、上側可動フレーム17、下側可動フレーム18、第1板ばね19、及び第2板ばね21を配設することで、上側可動フレーム17の上に取り付けられるボウル11が、垂直方向及び水平方向に振動自在に支持されることになる。即ち、第1板ばね19により固定フレーム16に対してボウル11が垂直方向に振動自在に支持され、一方、第2板ばね21により固定フレーム16に対してボウル11が水平方向に振動自在に支持されることになる。
また、図5は図2において一部を切り欠いて示す振動駆動部12の斜視図であり、図6は図4の[VI]−[VI]線矢視断面図である。図5及び図6に示すように、振動駆動
部12は、第1電磁石22を備えており、この第1電磁石22は、固定フレーム16の中央に固定されている。そして、第1電磁石22は、上側可動フレーム17の下面に対して固定されている第1可動コア23と空隙を介して対向するように配設されている。また、図5及び図6に示すように、振動駆動部12には、その径方向に対向して配置される一対の第2電磁石24も備えられており、この第2電磁石24は、固定フレーム16に対して固定して取り付けられている。そして、第2電磁石24は、上側可動フレーム17の下面から下側に向かって垂設される第2可動コア25と空隙を介して対向するように配設されている。
このように、第1電磁石22、第1可動コア23、第2電磁石24、及び第2可動コア25を配設することで、第1板ばね19及び第2板ばね21により支持されたボウル11に対して、垂直方向及び水平方向の振動を発生させることができる。即ち、第1電磁石22及び第2電磁石24に対して所定の周波数の電圧を印加することで、ボウル11に楕円振動が発生することになる。なお、本実施形態において、第1板ばね19、第1電磁石22、及び第1可動コア23は、ボウル11に垂直方向の振動を発生させる垂直振動発生手段26を構成している(図3〜5参照)。一方、第2板ばね21、第2電磁石24、及び第2可動コア25は、ボウル11に水平方向の振動を発生させる水平振動発生手段27を構成している(図2〜6参照)。また、第1電磁石22及び第1可動コア23は、垂直方向加振装置を構成しており、第2電磁石24及び第2可動コア25は、水平方向加振装置を構成している。
図7は、振動パーツフィーダ1に備えられる制御装置(本実施形態に係る制御手段)30のブロック図を、模式化して示すボウル11、垂直振動発生手段26、及び水平振動発生手段27とともに示したものである。制御装置30は、ボウル11に加えられる垂直方向の振動と水平方向の振動とが同一の周波数で同時に振動するように垂直振動発生手段26及び水平振動発生手段27を制御する。これにより、ボウル11に楕円振動を発生させる。そして、この制御装置30は、制御端末31、共振点追尾制御回路32、水平振幅指令回路33、位相差制御回路36、垂直振幅制御回路37、PI制御回路34・38、及びPWM制御回路35・39等を備えている。
図7に示す制御装置30では、水平方向に共振振動を発生させるとともに垂直方向の振動の周波数をそれに追従させる振動駆動回路が例示されている。水平振幅指令回路33及び垂直振幅指令回路37はデジタル回路であって、所定の振幅値がデジタルで記憶されている。また、水平振幅検出センサ46で検出された第2板ばね21の振幅検出値のアンプ43による増幅出力を受けるA/D変換器40の出力を受けるPI制御回路34内には、PI制御(比例・積分制御動作)の離散アルゴリズムが組み込まれている。そして、このアルゴリズムにより共振点追尾制御回路32の出力asinωtがデジタル信号を受け、PWM制御回路(パルス幅変調制御回路)35により電圧調整され、この大きさに応じて共振点追尾制御回路32の出力をパルス幅変調する。即ち、このPWM制御回路35には、公知のように正弦波を三角波と比較し、これをコンパレータに入力してパルス幅をアナログ信号の高さに応じて変調するが、これをアンプ42で増幅して第2電磁石24のコイルに印加する。これにより、ボウル11に水平方向の所定の振幅の振動が発生することになる。また、垂直振幅指令回路37のデジタル出力を受けるPI制御回路38においても上記と同様な離散アルゴリズムが組み込まれている。そして、垂直振幅検出センサ47で検出された振幅検出値のアンプ45による増幅出力がA/D変換器41でデジタル変換され、これを受けてPI制御回路38及びPWM制御回路39にて離散アルゴリズムにより所定の振幅となるようにパルス幅変調され、アンプ44で増幅して第1電磁石22のコイルに印加する。これにより、ボウル11に垂直方向の所定の振幅の振動が発生することになる。なお、位相差制御回路36では、制御端末31から入力される位相差指令に基づいて、共振点追尾制御回路32の出力asinωtに対して(水平振動に対して)所定の位相差φを付与されたbsin(ωt+φ)がPWM制御回路39に出力される。
上述した水平方向の振動(asinωt)と垂直方向の振動(bsin(ωt+φ))とが組み合わされて同時に発生することで、ボウル11に楕円振動が発生することになる。図8は、位相差φを0°〜360°の範囲で変更した場合の楕円振動の波形を例示したものである。図8に示すように、位相差φを変更することで、ボウル11に対して種々の振動モードの楕円振動を発生させることができる。
また、制御端末31は、ボウル11のトラック13上を搬送される部品Wとトラック13の表面との間の摩擦係数の違いに応じて上記垂直方向の振動と水平方向の振動との位相差φを変更するように位相差制御回路36に対して指令を出力する。制御装置30では、制御端末31から出力される位相差指令に基づいて垂直振動発生手段26及び水平振動発生手段27を制御することで、ボウル11の楕円振動の振動モードを変更する。そして、このように制御することによって、後述するように、トラック13の表面及び部品Wの間の摩擦係数と位相差φとの関係に基づいて部品Wの搬送方向を変更して、トラック13上を搬送される部品Wを分別して搬送する。
図9は、制御端末31の機能ブロック図を例示したものである。制御端末31は、記憶部48、駆動条件設定部49、操作パネル50、入力インターフェース51、及び出力インターフェース52等を備えている。記憶部48は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等のメモリで構成され、駆動条件設定部49は、CPU(Central Processing Unit)で構成されている。記憶部48には、例えば、分別搬送対象の部品Wの種類や材質の違いによるトラック13の表面との間の摩擦係数の違いに応じた位相差情報が、部品Wの種類や材質毎に記憶されている。そして、操作者が操作パネル50を操作して、分別搬送対象の部品Wに応じた所定の条件(例えば、部品Wの種類コードや材質コード)を入力すると、その入力された条件に従って、駆動条件設定部49が記憶部48の記憶内容を参照して分別搬送可能な位相差条件(位相差φ)の設定を行う。この設定された位相差条件が位相差制御回路36に入力され、これにより、垂直方向の振動が水平方向の振動に対して所定の位相差φとなるように制御され、分別搬送が行われることになる。
ここで、トラック13の表面と部品Wとの間の摩擦係数の違いに応じて位相差φを変更することで、その摩擦係数と位相差φとの関係に基づいて部品Wの搬送方向を変更して分別搬送が可能になるメカニズムについて詳しく説明する。
楕円振動における分別搬送のメカニズムの説明の前に、まず、楕円振動によって部品Wが搬送されるメカニズムについて説明する。なお、楕円振動のメカニズムを明確に説明するため、水平な軌道102を有する可動体101に対して振動を発生させて部品Wを搬送する場合を仮定して説明を行う(この説明は、トラック13を有するボウル11に振動を発生させて部品Wを搬送する振動パーツフィーダ1に対してもトラック面の角度を考慮することで同様に成立する)。図10は、楕円振動する可動体101の運動と、可動体101の軌道102上の部品Wに作用する力及び運動とを座標軸を設定して示したものである。図10に示すように、可動体101の水平方向・垂直方向の運動(振動変位)をX・Y、質量mの部品Wの水平方向・垂直方向の運動(振動変位)をx・y、部品Wに作用する垂直抗力・摩擦力をN・Fとして示している。なお、部品Wの質量mに比べて可動体101の質量は十分に大きいため、部品Wの運動の反作用は無視して考えることができる。この場合、可動体101の水平方向及び垂直方向の振動より構成される楕円振動(楕円運動)は、下式(1)及び(2)のように表すことができる。
[数1]
X=asinωt (1)
[数2]
Y=bsin(ωt+φ) (2)
前述したように、上式(1)及び(2)において、ωは加振角周波数、a及びbはそれぞれ水平方向及び垂直方向の振動の振幅、φは水平方向及び垂直方向の振動の位相差である。また、軌道102上の部品Wの運動方程式は、下式(3)及び(4)のように表すことができる。
[数3]
m・d2x/dt2=F (3)
[数4]
m・d2y/dt2=N−mg (4)
ここで、可動体101の垂直方向の振動の加速度の大きさが重力加速度の大きさより小さい1G未満(9.8m/s2未満)のとき、即ち、垂直抗力Nの値がN>0の関係を保っているときは、部品Wは軌道102と常に接触していることになる。この場合、y=Yの関係が成り立つため、下式(5)の関係が成り立つことになる。
[数5]
d2y/dt2=d2Y/dt2 (5)
このような部品Wが跳躍しない(部品Wが軌道102と接触を保つ)条件下では、式(4)及び(5)より、垂直抗力Nは、下式(6)のように表すことができる。
[数6]
N=m・(g+d2Y/dt2) (6)
部品Wと軌道102の表面との間に作用する摩擦力は、クーロン摩擦を仮定すると、部品Wと軌道102との間の摩擦係数をμとして、下式(7)のように表すことができる。
[数7]
F=μ・N・sgn(dX/dt−dx/dt) (7)
なお、sgn(dX/dt−dx/dt)は、摩擦力Fによる図1のX方向の搬送方向を正方向として規定した搬送方向を規定する符号(大きさは1)である。この式(7)を式(3)に代入して式(6)を考慮すると、部品Wの搬送方向の運動方程式は、下式(8)のように表すことができる。
[数8]
d2x/dt2=μ・(g+d2Y/dt2)・sgn(dX/dt−dx/dt) (8)
上式(8)を積分すると、部品Wの瞬間速度が得られることになる。この瞬間速度の平均値が、部品Wの搬送速度vとなる。上式(8)を数値積分して搬送速度vを求め、楕円振動の振幅と位相差φとの関係を求めた結果を図11に示す。なお、図11の計算例では、周波数ω=84Hzで垂直方向の振動の振幅bを0.035mmとし、水平方向の振動の振幅aを0.1mm、0.2mm、0,4mmと変更した場合における搬送速度vと位相差φとの関係を示している。図11に示すように、振動の位相差φによって搬送速度vは大きさも方向も変化することになる。そして、振動の位相差φが負のときに、搬送速度vは正となり、部品Wは搬送正方向(図10における右向き)に搬送されることになる。一方、位相差φが正のときには、搬送速度vは負の値となり、部品Wは搬送負方向(図10における左向き)に搬送されることになる。搬送正方向の搬送速度は、位相差φが−40°〜−90°付近で最大となり、搬送負方向の搬送速度は、位相差φが90°〜140°付近で最大になっている。また、位相差φが5°〜20°付近では、搬送速度vはほぼ0となっている。
次に、上記解析モデルに基づいた、可動体101の楕円振動による部品Wの搬送特性のシミュレーション結果を図12に示す。このシミュレーションは、楕円振動の水平方向の振動の振幅aを0.1mm、垂直方向の振動の振幅bを0.03mm、周波数ωを85Hzに固定して、水平方向と垂直方向との位相差φを変化させた場合の搬送速度vの計算結果を示したものである。また、このシミュレーションにおいては、部品Wと軌道102の表面との間の摩擦係数μを0.1、0.3、0.5と変化させた場合についてそれぞれ示している。いずれの摩擦係数(μ=0.1、0.3、0.5)においても、搬送速度vは位相差φによって変化していく。なお、一般的には、搬送速度が最大となる位相差φの付近で搬送が行われることになる。
しかし、図12のシミュレーション結果に示すように、位相差が5°〜30°の付近と−175°〜−140°の範囲では、いずれの摩擦係数の場合においても、搬送速度vが0となる位相差φが存在する。例えば、位相差φが17°付近では、摩擦係数μが0.3の場合の搬送速度vが0となる。そして、搬送速度が0となるこの位相差φを境にして、部品Wが搬送される方向の正負が逆転することになる。摩擦係数μが0.3の場合に搬送速度vが0となる17°付近の位相差φでは、摩擦係数μが0.1の場合には負の搬送速度vを持ち、摩擦係数μが0.5の場合には正の搬送速度vを持つことがわかる。
上述したシミュレーション結果に基づいて、部品Wと軌道102の表面との摩擦係数μと、搬送速度が0となる位相差φとの関係を求めた結果を図13に示す。図13に示す解析結果では、周波数ωを85Hz、垂直方向の振動の振幅aを0.03mmとし、水平方向の振動の振幅bを0.05mm、0.1mm、0.2mm、0.4mmと変化させた場合について求めた結果を示している。図13に示すように、搬送速度vが0となる位相差φが摩擦係数μによって異なることがわかる。
本実施形態に係る振動パーツフィーダ1では、制御装置30により、トラック13の表面と部品Wとの間の摩擦係数μの違いに応じて水平方向及び垂直方向の振動の位相差φを変更するように垂直振動発生手段26及び水平振動発生手段27を制御することで、図13に示すような関係と同様な摩擦係数μと位相差φとの関係に基づいて部品Wの搬送方向を変更する。なお、図14は、軌道102上にこの軌道102の表面との摩擦係数μが0.1、0.3の部品Wが載置された状態を例示した模式図である。振動パーツフィーダ1における制御装置30と同様の制御装置により、可動体101に対して水平方向の振動の振幅aが0.1mm、垂直方向の振動の振幅bが0.03mm、水平方向及び垂直方向の振動の位相差φが約10°の楕円振動を発生させた場合、図13に示す摩擦係数μと位相差φとの関係に基づいて、摩擦係数μが0.1の部品Wは搬送負方向に搬送され、一方、摩擦係数μが0.3の部品Wは搬送正方向に搬送される。従って、この2種類の部品W(摩擦係数μが0.1の部品Wと摩擦係数μが0.3の部品W)を分離して搬送することができる。なお、位相差φが−160°付近でも同様の分離搬送を行うことができる。
なお、振動パーツフィーダ1においては、前述したように、例えば、制御端末31の記憶部48に予め部品W毎の種類や材質による摩擦係数μの違いに応じた位相差φの情報が記憶されており、分離搬送したい対象の部品Wに応じて操作者が操作パネル50を操作して部品Wの種類や材質のコード等を入力することになる。この入力に基づいて、駆動条件設定部49が記憶部48の記憶内容を参照して分別搬送可能な位相差φの設定を行い、その位相差φで楕円振動が行われることになる。なお、図14の例に対応させて説明を行うと、まず、摩擦係数μ=0.3の条件に対応する部品Wのコードが振動パーツフィーダ1における操作パネル50と同様の操作パネルから入力されることで、約10°の楕円振動を可動体101に発生させて、摩擦係数μ=0.3の部品Wのみが可動体101上で分離搬送されて排出端部(振動パーツフィーダ1の場合であれば排出端部13a)から排出されていくことになる。そして、摩擦係数μ=0.3の部品Wの分離搬送が完了すると、次に、操作者が操作パネルを操作して摩擦係数μ=0.1の条件に対応する部品Wのコードが入力されることで、摩擦係数μ=0.1の部品Wが搬送正方向に搬送される位相差φに設定されて、摩擦係数μ=0.1の部品Wも搬送正方向に搬送されて、可動体101の排出端部から排出されていくことになる。なお、振動パーツフィーダ1においては、制御端末31の構成は、上記説明したものに限らず、種々の形態をとることができる。即ち、位相差φを変更することで、摩擦係数μの違いに応じて搬送方向を変更して種類や材質の異なる部品Wを分離搬送するものであればどのようなものであってもよい。
なお、本実施形態に係る物品搬送方法は、上述した振動パーツフィーダ1を用いて実施することができる。即ち、本実施形態に係る物品搬送方法は、垂直振動発生手段26の作動により実行される垂直振動発生ステップと、水平振動発生手段27の作動により実行される水平振動発生ステップと、制御装置30の作動により実行される制御ステップとを備えて構成され、これらの各ステップの実行により実施されることになる。
以上説明した振動パーツフィーダ1及びその振動パーツフィーダ1を用いた物品搬送方法によると、搬送される部品Wとトラック13の表面との間の摩擦係数μの違いに応じて楕円振動における垂直方向と水平方向の位相差φを変更するように垂直方向及び水平方向の振動を制御することで、摩擦係数μと位相差φとの関係に基づいて部品Wの搬送方向が変更される。即ち、本件発明者は、楕円振動による物品搬送においては、搬送される物品と軌道との間の接触部における摩擦係数の違いにより、物品の搬送方向が異なる変化点となる位相差が存在することを知見し、本件発明を完成した。これにより、搬送される部品と軌道の表面との間の摩擦係数の違いを利用した部品の分別搬送が可能な振動パーツフィーダを得ることができる。従って、物品搬送用の軌道を有する可動体に対して振動を発生させることで物品を軌道上で搬送する振動フィーダに関し、簡易な構成で物品の分別を可能とし、また、分別したい対象に応じた特定の付帯装置等を必要としない分別が可能になる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、次のように変更して実施してもよい。
(1)本発明に係る物品搬送装置及び物品搬送方法は、物品搬送用の軌道を有する可動体に対して振動を発生させることで物品をその軌道上で搬送する物品搬送装置、及びその物品搬送装置を用いた物品搬送方法に対して広く適用可能なものであり、振動パーツフィーダ以外の物品搬送装置に対しても適用することができる。例えば、各種物品を搬送する各種振動コンベヤ等に対して適用しても、本発明の効果を奏することができる。また、振動フィーダに適用する場合であっても、可動体が、内周壁にスパイラル状のトラックが形成されたボウル形状以外のものであってもよい。例えば、直線状のトラックが形成されたトラフを可動体として備える振動フィーダであっても適用することができる。図15は、直線振動型のリニア振動フィーダ2を例示した概略図である。このリニア振動フィーダ2のように、直線状のトラック(軌道)103aが形成されたトラフ(可動体)103を備え、このトラフ103に対して、図示しない制御装置(制御手段)によって楕円振動を発生させるとともに、摩擦係数と位相差との関係に基づいてトラック103a上の物品の搬送方向を変更して、トラック上を搬送される物品を分別して搬送するものであっても本発明を適用することができる。なお、このリニア振動フィーダ2は圧電駆動式の振動フィーダであって、水平姿勢の板ばね(第1弾性部材)に圧電素子(垂直方向加振装置)が取り付けられて構成される垂直振動発生手段104aと、垂直姿勢の板ばね(第2弾性部材)に圧電素子(水平方向加振装置)が取り付けられて構成される水平振動発生手段104bとを備えている。
(2)また、本実施形態に係る振動パーツフィーダ1において、制御装置30は、さらに、水平方向の振動の振幅aと垂直方向の振動の振幅bとの関係にも基づいて垂直振動発生手段26及び水平振動発生手段27を制御するものであってもよい。これによると、垂直方向及び水平方向の振動の振幅の関係にも基づいて、搬送される物品と軌道の表面との間の摩擦係数と、物品の搬送方向が変更されることになる位相差との関係を、図13に示す関係のように調整することができる。このため、より効率よく分別搬送を行う条件に容易に設定することができる。
(3)また、図16に模式して示すように、一端側が壁部107で軌道を遮断されたトラフ105を可動体として備える振動パーツフィーダに対して本発明を適用するものであってもよい。この場合、軌道106の表面との間の摩擦係数が異なる種々の部品(W1、W2、W3)が混在した状態でトラフ105上に投入された際に、図示しない制御装置(制御手段)によりトラフ105に発生させる楕円振動における水平方向及び垂直方向の振動の位相差を段階的に徐々に変化させていけば、摩擦係数の小さな部品から、或いは、摩擦係数の大きな部品から順番に選択的に排出され、分離搬送することができる。
(4)また、本実施形態においては、トラック13上を搬送される部品Wとトラック13の表面との間の摩擦係数の違いが、部品Wの種類や材質の違いに基づくものである場合に、その摩擦係数の違いを利用して、種類や材質の異なる部品Wを分別搬送する場合を例にとって説明したが、この場合に限らず、本発明を適用することができる。例えば、トラック13上を搬送される部品Wとトラック13の表面との間の摩擦係数の違いが、当該部品Wとトラック13とが接する当該部品Wにおける当接面の違いに基づくものであってもよい。この場合、トラック13上を搬送される部品Wがトラック13と接する当接面の違いに基づく摩擦係数を利用して、姿勢の異なる物品を分別搬送することができる。一般に、ICチップや、抵抗、コンデンサなどの電子部品は、その表裏で面の状態が異なるため、その表裏の摩擦係数の違いで搬送方向が異なるような位相差の楕円振動を可動体に発生させ、表向きの部品と裏向きの部品とを分離搬送することができる。
(5)本発明は、アルミニウム、銅、ステンレスなどの非磁性金属の分離搬送装置としても適用することができる。また、PET、PVC、アクリル等の樹脂などの金属製以外の物品の分離搬送装置としても適用することができる。また、部品に限らず、物品であればどのようなものであっても本発明を適用することができる。例えば、粉粒体等の物体(部品)の分離搬送装置としても適用することができる。
本発明の実施形態に係る物品搬送装置である振動パーツフィーダを例示した斜視図である。 図1に示す振動パーツフィーダからボウルを取り外した状態を示す振動駆動部の斜視図である。 図2に示す振動駆動部の底面図である。 図2に示す振動駆動部の一側面図である。 図2において一部を切り欠いて示す振動駆動部の斜視図である。 図4の[VI]−[VI]線矢視断面図である。 図1に示す振動パーツフィーダに備えられる制御装置のブロック図を、模式化して示すボウル、垂直振動発生手段、及び水平振動発生手段とともに示したものである。 図1に示す振動パーツフィーダにおいて、水平方向及び垂直方向の振動の位相差を0°〜360°の範囲で変更した場合のボウルに発生する楕円振動の波形を例示したものである。 図7に示す制御端末の機能ブロック図を例示したものである。 図1に示す振動パーツフィーダにおいて、楕円振動するボウルの運動と、トラック上の部品に作用する力及び運動とを座標軸を設定して示したものである。 図1に示す振動パーツフィーダにおける楕円振動の振幅と位相差との関係を求めた結果を示す図である。 図1に示す振動パーツフィーダにおける楕円振動による部品の搬送特性のシミュレーション結果を示す図である。 図1に示す振動パーツフィーダにおいて、部品とトラックの表面との摩擦係数と、搬送速度が0となる位相差との関係を求めた結果を示す図である。 図1に示す振動パーツフィーダにおいて、トラック上にこのトラックの表面との摩擦係数が異なる部品が載置された状態を例示した模式図である。 変形例を説明する図である。 変形例を説明する図である。
符号の説明
1 振動パーツフィーダ(物品搬送装置)
11 ボウル(可動体)
13 トラック(軌道)
26 垂直振動発生手段
27 水平振動発生手段
30 制御装置(制御手段)
W 部品

Claims (9)

  1. 物品搬送用の軌道を有する可動体に対して振動を発生させることで物品を前記軌道上で搬送する物品搬送装置であって、
    前記可動体に垂直方向の振動を発生させる垂直振動発生手段と、
    前記可動体に水平方向の振動を発生させる水平振動発生手段と、
    前記垂直方向の振動と前記水平方向の振動とが同一の周波数で同時に振動するように前記垂直振動発生手段及び前記水平振動発生手段を制御して、前記可動体に楕円振動を発生させる制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記同一の周波数で前記垂直方向の振動と前記水平方向の振動とを同時に振動する状態を保ちつつ、前記垂直方向の振動と前記水平方向の振動との位相差を所定の位相差に保持するように前記垂直振動発生手段及び前記水平振動発生手段を制御して、
    前記軌道上を搬送される物品と前記軌道の表面との間の摩擦係数と、当該物品が搬送される向きが変化する前記位相差と、の関係に基づいて、当該摩擦係数の異なる物品の搬送される向きが異なる向きになるように前記所定の位相差を設定し、
    前記摩擦係数の異なる物品をそれぞれ異なる向きに搬送することで前記軌道上を搬送される物品を同時に分別して搬送することを特徴とする物品搬送装置。
  2. 前記制御手段は、さらに、前記垂直方向の振動の振幅と前記水平方向の振動の振幅との関係にも基づいて前記垂直振動発生手段及び前記水平振動発生手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の物品搬送装置。
  3. 前記軌道上を搬送される物品と前記軌道の表面との間の摩擦係数の違いは、当該物品の種類や材質の違いに基づくものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の物品搬送装置。
  4. 前記軌道上を搬送される物品と前記軌道の表面との間の摩擦係数の違いは、当該物品と前記軌道とが接する当該物品における当接面の違いに基づくものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の物品搬送装置。
  5. 前記垂直振動発生手段は、固定体に対して前記可動体を垂直方向に振動自在に支持するための水平姿勢の第1弾性部材と、垂直方向加振用の垂直方向加振装置とを備え、
    前記水平振動発生手段は、前記固定体に対して前記可動体を水平方向に振動自在に支持するための垂直姿勢の第2弾性部材と、水平方向加振用の水平方向加振装置とを備え、
    物品を分別して搬送する振動フィーダであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の物品搬送装置。
  6. 物品搬送用の軌道を有する可動体に対して振動を発生させることで物品を前記軌道上で搬送する物品搬送装置を用いた物品搬送方法であって、
    前記可動体に垂直方向の振動を発生させる垂直振動発生ステップと、
    前記可動体に水平方向の振動を発生させる水平振動発生ステップと、
    前記垂直方向の振動と前記水平方向の振動とが同一の周波数で同時に振動するように当該垂直方向及び水平方向の振動を制御して、前記可動体に楕円振動を発生させる制御ステップと、
    を備え、
    前記制御ステップでは、
    前記同一の周波数で前記垂直方向の振動と前記水平方向の振動とを同時に振動する状態を保ちつつ、前記垂直方向の振動と前記水平方向の振動との位相差を所定の位相差に保持するように前記垂直振動発生手段及び前記水平振動発生手段を制御して、
    前記軌道上を搬送される物品と前記軌道の表面との間の摩擦係数と、当該物品が搬送される向きが変化する前記位相差と、の関係に基づいて、当該摩擦係数の異なる物品の搬送される向きが異なる向きになるように前記所定の位相差を設定し、
    前記摩擦係数の異なる物品をそれぞれ異なる向きに搬送することで前記軌道上を搬送される物品を同時に分別して搬送することを特徴とする物品搬送方法。
  7. 前記制御ステップは、さらに、前記垂直方向の振動の振幅と前記水平方向の振動の振幅との関係にも基づいて前記垂直方向及び水平方向の振動を制御することを特徴とする請求項6に記載の物品搬送方法。
  8. 前記軌道上を搬送される物品と前記軌道の表面との間の摩擦係数の違いは、当該物品の種類や材質の違いに基づくものであることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の物品搬送方法。
  9. 前記軌道上を搬送される物品と前記軌道の表面との間の摩擦係数の違いは、当該物品と前記軌道とが接する当該物品における当接面の違いに基づくものであることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の物品搬送方法。
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