JP6041730B2 - 振動式部品搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、加振機構の駆動により部品搬送部材を振動させて部品を搬送する振動式部品搬送装置に関する。
振動式部品搬送装置には、部品搬送部材に対して部品搬送に最適な振動を付与することを目的として、鉛直方向に向けた水平振動用板ばねで基台と中間振動体とを連結し、水平方向に向けた鉛直振動用板ばねで部品搬送部材と中間振動体とを連結して、部品搬送部材の水平方向(部品搬送方向)の振動と鉛直方向の振動をそれぞれ調整できる構成とした複合振動式のものがある(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、上記のような複合振動式の部品搬送装置は、水平振動用板ばねが鉛直方向の2箇所の固定位置で固定されているため、水平方向に振動する際に鉛直方向にも振動を発生させてしまう。したがって、部品搬送部材の水平方向の振動を鉛直方向の振動に影響しないように調整することはできず、実際に部品搬送部材に所望の振動を付与することは困難であった。
これに対して、本出願人は、水平振動用弾性部材(板ばね等)を部品搬送方向と直交する同一水平線上の2箇所の固定位置で固定することにより、その水平方向の変形が鉛直方向の変位につながらないようにして、水平方向(部品搬送方向)の振動に起因する鉛直方向の振動の発生を抑制する技術を開発し、これを本願に先立って出願した(特許文献2参照。)。
特開昭55−84707号公報 特開2012−41107号公報
ところで、上記特許文献2に記載された発明では、水平振動用板ばねの配置を2箇所以上でもよいとしているので、例えば図10および図11に示すように水平振動用板ばねを配置した振動式部品搬送装置も考えられる(特願2011−243355号)。この部品搬送装置は、直線状の部品搬送路51aを有するトラフ(部品搬送部材)51が取り付けられた上部振動体52と基台53との間に中間振動体54を設け、中間振動体54と基台53とを2つの水平振動用板ばね55で連結し、上部振動体52と中間振動体54とを4つの鉛直振動用板ばね56で連結し、水平方向(部品搬送方向、図中のX方向)の振動を発生させる第1の加振機構57と鉛直方向(図中のZ方向)の振動を発生させる第2の加振機構58を設けたものである。その2つの水平振動用板ばね55は、両端の固定位置が部品搬送方向(X方向)と直交する同一水平線上に位置するように、一端部を基台53の板ばね取付部53aに、他端部を中間振動体54に設けられた板ばね取付部54aにそれぞれ固定されている。ここで、基台53の2つの板ばね取付部53aと、中間振動体54の2つの板ばね取付部54aとは、同じ取付部の設置位置どうしを結んだ直線が平面視で交差するように設けられているため、2つの水平振動用板ばね55は、それぞれの2箇所の固定位置の位置関係が部品搬送方向で入れ替わるように配置されることになる。
上記のように水平振動用板ばね55を配置した振動式部品搬送装置では、被加振部(トラフ51、上部振動体52、中間振動体54)を部品搬送方向(X方向)に加振すると図12に示すように、水平振動用板ばね55がX方向だけでなく水平面内でX方向と直交する方向(Y方向)にも変位する。X方向への加振力が小さい時は、水平振動用板ばね55のX方向の変位が小さいため、Y方向の変位yも小さくなる。そのため、このY方向の変位yによる振動は、部品搬送性能への影響はほとんどない。
ところで、一般に、振動式部品搬送装置の部品搬送速度を上げるには、部品搬送方向(X方向)の振動周波数を上げるか、あるいは振動変位を大きくする必要がある。しかし、振動周波数は吸引力を発生させる電磁石に与える駆動周波数によって決まるものであり、その駆動周波数は、通常、共振現象を利用して小電力で振動を発生させられるように、被加振部のX方向の固有振動数付近に設定される。このため、装置全体が大型化したり、部品の搬送形態によりトラフの質量が大きくなったりして、被加振部の固有振動数が小さくなった場合には、駆動周波数の低下に伴って振動周波数も下がり、搬送速度を上げるにはX方向の振動変位を大きくするしかなくなる。
そして、上記特許文献2の振動式部品搬送装置において、上述のように搬送速度を上げるためにX方向の振動変位を大きくした場合は、Y方向の変位も大きくなり、以下に説明するように、そのY方向の振動が部品搬送を困難にする。
この部品搬送装置の構成の簡易モデルである図13に示すように、上部振動体および中間振動体にX方向の振動を印加(図中の白抜き矢印)すると、各水平振動用板ばねのX方向の変形に対するY方向の変位(図中の黒塗り矢印)が異なる向きに発生する。このように各水平振動用板ばねのY方向の変位の向きが異なることによって、中間振動体には水平面内(XY平面内)での回転運動、いわゆるヨーイング運動が発生する。なお、この簡易モデルでは、上部振動体と中間振動体は、両振動体を連結する鉛直振動用板ばねのX方向およびY方向の剛性が高いため、その両方向において一体と見なしている。
したがって、部品搬送速度を上げるためにX方向に印加される加振力を大きくすると、X方向の変位の増加に伴ってY方向の変位も増加し、上部振動体および中間振動体のヨーイング運動が大きくなる。そして、このヨーイング運動が上部振動体に取り付けられたトラフ(部品搬送部材)の部品搬送路上での部品の蛇行を引き起こし、実質的な部品搬送速度の低下を招く。
本発明の課題は、複合振動式の部品搬送装置において、部品搬送部材のヨーイング運動を抑え、部品搬送速度の低下を防止することである。
上記の課題を解決するため、本発明は、部品搬送路が形成された部品搬送部材と、前記部品搬送部材が取り付けられる上部振動体から成る部品搬送部と、床上に設置される基台と、前記上部振動体と基台との間に設けられる中間振動体と、前記中間振動体と基台とを連結し、復元力発生機能および案内機能を有する第1の弾性部材と、前記上部振動体と中間振動体とを連結し、復元力発生機能および案内機能を有する第2の弾性部材と、前記上部振動体および前記中間振動体のそれぞれに加振力を作用させる複数の加振機構から成る振動発生機構を備え、前記第1の弾性部材と第2の弾性部材のうちの一方を水平振動用弾性部材、他方を鉛直振動用弾性部材とし、前記水平振動用弾性部材と第1の加振機構とで部品搬送部に水平方向の振動を付与し、前記鉛直振動用弾性部材と第2の加振機構とで部品搬送部に鉛直方向の振動を付与するようにし、前記水平振動用弾性部材は、部品搬送方向に複数設けられ、それぞれの前記中間振動体への固定位置と前記基台または上部振動体への固定位置が部品搬送方向と所定角度をなす同一水平線上に位置し、かつその2箇所の固定位置の位置関係が部品搬送方向で交互に入れ替わるように配置された振動式部品搬送装置において、前記水平振動用弾性部材の部品搬送方向の変形に対する部品搬送方向と水平面内で直交する方向への変位の向きが、それぞれ同じ方向になるよう案内機能を持たせたものとした。
上記の構成において、前記水平振動用弾性部材は、そのうちの少なくとも1つが部品搬送方向に対して直交し、その他は直交しないように配置してもよいし、いずれも部品搬送方向に対して直交しないように配置してもよい。
具体的には、例えば、2つの水平振動用弾性部材としての板ばねが中間振動体と基台とを連結している場合、前述の図13に対応する図14(a)、(b)の簡易モデルに示すように、一方の水平振動用板ばねを部品搬送方向(X方向)に対して直交するように配置し、他方の水平振動用板ばねは、上部振動体および中間振動体に印加されるX方向の振動(図中の白抜き矢印)の向きに対して、中間振動体側の固定位置が基台側の固定位置よりも後方側に位置するように傾けて配置することにより、各水平振動用板ばねのX方向の変形に対するY方向の変位(図中の黒塗り矢印)が同じ向きに発生するようにして、上部振動体および中間振動体のヨーイング運動を抑制することができる。
また、図14(c)の簡易モデルに示すように、両方の水平振動用板ばねを、上部振動体および中間振動体に印加されるX方向の振動(図中の白抜き矢印)の向きに対して同じ方向に傾けて配置しても、各水平振動用板ばねのX方向の変形に対するY方向の変位(図中の黒塗り矢印)が同じ向きに発生し、上部振動体および中間振動体のヨーイング運動を抑制できる。
そして、上記のようにして上部振動体および中間振動体のヨーイング運動を抑制することにより、上部振動体に取り付けられた部品搬送部材もヨーイング運動が抑えられて水平面内で斜め方向に平行移動するだけとなるので、部品搬送路上での部品の蛇行を防ぎ、部品搬送速度の低下を防止することができる。
また、前記水平振動用弾性部材の固有振動数を、水平方向と鉛直方向とで異ならせたり、前記水平振動用弾性部材の鉛直方向の剛性を、水平方向の剛性よりも高くしたりすることにより、水平方向の振動に起因する鉛直方向の振動をより効果的に抑制することができる。
前記各加振機構を電磁石と可動鉄心とで構成し、そのうちの一方の電磁石への印加電圧設定回路に、印加電圧の基準波形を発生させる基準波形発生手段と、前記基準波形に対して振幅を調整する波形振幅調整手段を設け、他方の電磁石への印加電圧設定回路には、前記基準波形に対して所定の位相差をもつ波形を発生させる位相差調整手段と、位相差調整手段で発生した波形に対して振幅を調整する波形振幅調整手段を設けて、各電磁石への印加電圧の波形、周期、位相差および振幅を自在に制御できるようにすれば、水平方向の振動と鉛直方向の振動を容易に所望の振動に近づけることができる。
本発明の振動式部品搬送装置は、上述したように、部品搬送部材のヨーイング運動を抑えることにより、部品搬送路上での部品の蛇行を防いで、部品搬送速度の低下を防止できるので、部品搬送に対して最適な振動を部品搬送部材に付与することができる。
第1実施形態の部品搬送装置の一部切欠き正面図 図1のトラフを除いた上面図 図1の側面図 図1の部品搬送装置の各加振機構の印加電圧設定回路の概略図 第2実施形態の部品搬送装置のトラフを除いた上面図 図5の鉛直振動用板ばねの配置の変形例を示す一部切欠き正面図 図6のトラフを除いた上面図 第3実施形態の部品搬送装置の一部切欠き正面図 図8のトラフを除いた上面図 従来の部品搬送装置の一部切欠き正面図 図10のトラフを除いた上面図 図10の水平振動用板ばねの振動挙動の説明図 従来の部品搬送装置の簡易モデルでのヨーイング運動の説明図(上面図) a、b、cは、それぞれ本発明の簡易モデルでのヨーイング運動抑制作用の説明図(上面図)
以下、図1乃至図9に基づき、本発明の実施形態を説明する。図1乃至図3は第1実施形態の振動式部品搬送装置を示す。この部品搬送装置は、直線状の部品搬送路1aが形成されたトラフ(部品搬送部材)1を上部振動体2の上面に取り付け、上部振動体2と床上に設置される基台3との間に中間振動体4を設け、中間振動体4と基台3とを2つの第1の弾性部材としての板ばね5a、5bで連結し、上部振動体2と中間振動体4とを4つの第2の弾性部材としての板ばね6で連結し、中間振動体4と基台3の間に水平方向(部品搬送方向、図中のX方向)の振動を発生させる第1の加振機構7を設け、上部振動体2と基台3の間に鉛直方向(図中のZ方向)の振動を発生させる第2の加振機構8を設けたものである。
そして、上部振動体2および中間振動体4のそれぞれに加振力を作用させる加振力発生機能を有する第1、第2の加振機構7、8と、復元力発生機能および案内機能を有する第1、第2の板ばね5a、5b、6とからなる振動発生機構によって、トラフ1と上部振動体2とからなる部品搬送部に、部品搬送路1aに沿う部品搬送方向の成分および、鉛直方向の成分からなる振動を発生させることにより、部品搬送路1a上の部品を部品搬送方向に搬送するようになっている。
前記基台3は、矩形状に形成され、その対角の二隅に柱状の板ばね取付部3aが立設されており、床面に固定された防振ゴム等の防振部材(図示省略)に支持されている。
前記中間振動体4は、矩形枠形状に形成され、その対角の二隅が外周側で基台3の板ばね取付部3aの上端部と対向し、内周面が上部振動体2の下部と対向するように配置されている。また、その外周面には、基台3の板ばね取付部3aと対向しない対角の二隅から部品搬送方向(X方向)に突出する板ばね取付部4aが設けられている。
前記第1の板ばね5a、5bは、表裏面を部品搬送方向に向けられ、両端の固定位置が部品搬送方向と所定角度をなす同一水平線上に位置するように、一端部を基台3の板ばね取付部3aに他端部を中間振動体4の板ばね取付部4aにそれぞれ固定されて、中間振動体4を水平方向に振動可能に支持する水平振動用板ばね(水平振動用弾性部材)となっている。
ここで、基台3の2つの板ばね取付部3aと、中間振動体4の2つの板ばね取付部4aとは、同じ取付部の設置位置どうしを結んだ直線が平面視で交差するように設けられているため、2つの水平振動用板ばね5a、5bは、それぞれの2箇所の固定位置の位置関係が部品搬送方向で入れ替わるように配置されることになる。そして、その一方の水平振動用板ばね5aは、部品搬送方向(X方向)に対して直交するように配置されており、他方の水平振動用板ばね5bは、中間振動体4側の固定位置が基台3側の固定位置よりも装置全体の中央側に位置するように傾いた状態で配置されている。
また、各水平振動用板ばね5a、5bは、水平方向の厚み寸法が鉛直方向の幅寸法に比べてかなり小さく、水平方向の固有振動数と鉛直方向の固有振動数が大きく異なり、また鉛直方向の剛性が水平方向の剛性よりも十分に高いものとなっている。
一方、前記第2の板ばね6は、表裏面を鉛直方向に向けられ、両端の固定位置が部品搬送方向と直交する同一水平線上に位置するように、一端部を上部振動体2の下部に他端部を中間振動体4の長手方向縁部にそれぞれ固定されて、上部振動体2を鉛直方向に振動可能に支持する鉛直振動用板ばね(鉛直振動用弾性部材)となっている。
また、前記第1の加振機構7は、基台3上に設置される交流電磁石9と、この電磁石9と所定の間隔をおいて対向するように中間振動体4に取り付けられる可動鉄心10とで構成されている。なお、可動鉄心10は、この例では中間振動体4に取り付けたが、上部振動体2に取り付けるようにしてもよい。一方、前記第2の加振機構8は、基台3上に設置される交流電磁石11と、この電磁石11と所定の間隔をおいて対向するように上部振動体2に取り付けられる可動鉄心12とで構成されている。
第1の加振機構7の電磁石9に通電すると、電磁石9と可動鉄心10との間に断続的な電磁吸引力が作用し、この電磁吸引力と水平振動用板ばね5a、5bの復元力により、中間振動体4に水平方向の振動が発生し、この振動が鉛直振動用板ばね6を介して上部振動体2およびトラフ1に伝わる。このとき、中間振動体4、上部振動体2およびトラフ1は、中間振動体4に印加される水平方向の振動によって図1、2に示した状態から図中の右側へ変位するようになっている。
また、第2の加振機構8の電磁石11に通電すると、電磁石11と可動鉄心12との間に断続的な電磁吸引力が作用し、この電磁吸引力と鉛直振動用板ばね6の復元力により、上部振動体2およびトラフ1に鉛直方向の振動が発生する。そして、この水平方向の振動と鉛直方向の振動により、トラフ1に供給された部品が部品搬送路1a上を搬送される。
したがって、各加振機構7、8の電磁石9、11への印加電圧を別々に設定することにより、トラフ1の水平方向の振動と鉛直方向の振動をそれぞれ調整することができる。
図4は各加振機構7、8の電磁石9、11へ印加電圧を設定する回路を示す。第1の加振機構7の回路には、印加電圧の基準波形を発生させる基準波形発生手段13が設けられている。基準波形発生手段13では、波形の種類(例えば、正弦波)とその波形の周期(周波数)の設定値に応じた基準波形を発生させる。一方、第2の加振機構8の回路には、基準波形発生手段13で発生した基準波形に対して所定の位相差をもつ波形を発生させる位相差調整手段14が設けられている。
そして、各加振機構7、8の回路において、基準波形発生手段13または位相差調整手段14で発生した波形を、波形振幅調整手段15で所定の振幅に調整して、PWM信号発生手段16でPWM信号に変換した後、電圧増幅手段17で昇圧し、それぞれの電磁石9、11へ印加するようになっている。これにより、各電磁石9、11への印加電圧の波形、周期、位相差および振幅を自在に制御して、水平方向の振動と鉛直方向の振動をそれぞれ調整することができる。なお、PWM方式で各加振機構を駆動しない場合は、PWM信号発生手段16は不要となる。
この振動式部品搬送装置は、上記の構成であり、第1の加振機構7の駆動によって中間振動体4に振動が発生するとき、2つの水平振動用板ばね5a、5bが水平方向にのみ変形するので、中間振動体4に発生する振動が鉛直方向の振動をほとんど含まず、ほぼ水平方向のみの振動となる。
また、一方の水平振動用板ばね5aを部品搬送方向(X方向)に対して直交するように配置し、他方の水平振動用板ばね5bは、上部振動体2および中間振動体4に印加されるX方向の振動の向きに対して、中間振動体4側の固定位置が基台3側の固定位置よりも後方側に位置するように傾けて配置しているので、中間振動体4が水平方向の振動によって図2の状態から図中の右側へ変位したとき、各水平振動用板ばね5a、5bの水平面内でX方向と直交する方向(Y方向)の変位は、いずれも図2中の下向きに生じる(図14(a)参照)。
すなわち、各水平振動用板ばね5a、5bのX方向の変形に対するY方向の変位が同じ向きに発生するので、上部振動体2および中間振動4のヨーイング運動を抑制することができる。これにより、上部振動体2に取り付けられたトラフ1もヨーイング運動が抑えられ、トラフ1は水平面内で斜め方向に平行移動するだけとなるので、部品搬送路1a上で部品が蛇行せず、所望の部品搬送速度を確保することができる。また、部品搬送路1a上で部品の整列を行う場合は、部品が部品搬送路1aの幅方向の一側に片寄って搬送されるため、部品の整列が容易に行えるという利点もある。
また、水平振動用板ばね5a、5bは、水平方向の固有振動数と鉛直方向の固有振動数が大きく異なるので、これによっても水平方向の振動に起因する鉛直方向の振動の発生が抑えられる。
すなわち、一般に、複合振動式の部品搬送装置で部品搬送速度を大きくしようとするときには、少ない電力で効率よく水平方向の振動の振幅を大きくするために、各加振機構をトラフの水平方向の固有振動数付近の周波数で駆動することが多い。この際、水平振動用板ばねの水平方向の固有振動数と鉛直方向の固有振動数が同じであるか、もしくは数Hz程度しか離れていない場合には、水平方向の振動によって生じる中間振動体の鉛直方向の振動が無視できない大きさとなる。しかし、この実施形態の部品搬送装置では、水平振動用板ばね5a、5bの水平方向の固有振動数と鉛直方向の固有振動数に十分な差があるので、水平振動に起因する中間振動体4の鉛直方向の振動を小さく抑えることができる。
ここで、水平振動用板ばねは、例えば、水平方向の厚み寸法が鉛直方向の幅寸法より大きい形状としても、水平方向の固有振動数と鉛直方向の固有振動数に差をつけることができるが、後述する剛性の観点からは、この実施形態のような形状を採用することが好ましい。
すなわち、この実施形態では、水平振動用板ばね5a、5bの水平方向寸法が鉛直方向寸法よりかなり小さく形成され、その鉛直方向の剛性が水平方向の剛性よりも十分に高くなっているので、中間振動体4の鉛直方向の振動をさらに小さくすることができる。
上述したように、この実施形態の部品搬送装置は、トラフ1に発生する鉛直方向の振動がほぼ第2の加振機構8と鉛直振動用板ばね6による振動のみとなり、トラフ1のヨーイング運動も抑制できるので、水平方向の振動と鉛直方向の振動をそれぞれ調整することにより、部品搬送に適した所望の振動を容易にトラフ1に付与することができる。
図5は第2の実施形態を示す。この実施形態は、第1実施形態をベースとして、両方の水平振動用板ばね5a、5bを、上部振動体2および中間振動体4に印加されるX方向の振動の向きに対して同じ方向に傾けて配置している。このように両方の水平振動用板ばね5a、5bをいずれもX方向に対して直交しないように傾けて配置しても、第1実施形態と同様、各水平振動用板ばね5a、5bのX方向の変形に対するY方向の変位が同じ向きに発生し(図14(c)参照)、上部振動体2、中間振動体4およびトラフ1のヨーイング運動を抑制できる。
図6および図7は上述した第2実施形態の鉛直振動用板ばね6の配置の変形例を示す。この変形例では、鉛直振動用板ばね6を、X方向と平行な同一水平線上の2箇所の固定位置で、上部振動体2と中間振動体4の短手方向縁部に固定している。
図8および図9は第3の実施形態を示す。この実施形態は、第2実施形態の水平振動用板ばね5a、5bに代わる水平振動用弾性部材18a、18bで中間振動体4と基台3とを連結したものである。この水平振動用弾性部材18a、18bは、表裏面をX方向に向けた2枚の板ばね19を部品搬送方向に沿って並べ、各板ばね19の固定箇所の間に間座20を設けたもので、第2実施形態の水平振動用板ばね5a、5bと同様に、同じ方向に傾けて配置している。
この第3実施形態の部品搬送装置は、水平振動用弾性部材18a、18bの捻り剛性が第2実施形態の水平振動用板ばね5a、5bよりも高いので、第1の加振機構7の設置時の傾き等によって中間振動体4にモーメントが作用する場合でも、水平振動用弾性部材18a、18bは捻れることなく、ほぼ水平方向にのみ変形する。したがって、第2実施形態の装置では水平振動用板ばね5a、5bの捻じれが発生するおそれがあるのに比べて、部品搬送に適した所望の振動を実現しやすい。
上述した各実施形態では、中間振動体と基台とを連結する第1の板ばねを水平振動用板ばねとし、上部振動体と中間振動体とを連結する第2の板ばねを鉛直振動用板ばねとしたが、これとは逆に、第1の板ばねが鉛直振動用板ばね、第2の板ばねが水平振動用板ばねとなるように構成してもよい。また、板ばねは各箇所に1枚ずつ配置したが、2枚以上重ねたものを1つとして使用してもよい。
また、水平振動用板ばねは2箇所に配置したが、3箇所以上で構成してもよく、その場合もそれぞれの中間振動体への固定位置と基台への固定位置との位置関係が部品搬送方向で交互に入れ替わり、かつ、X方向の変形に対するY方向への変位の向きがそれぞれ同じ方向になるように配置すればよい。一方、鉛直振動用板ばねは4箇所に配置したが、2箇所以上で構成してもよい。
さらに、各実施形態では、水平振動用弾性部材および鉛直振動用弾性部材に板ばねを使用しているが、板ばね以外の弾性部材ももちろん用いることができる。また、各加振機構は、電磁石と可動鉄心とからなるものを使用しているが、これに限らず、同様の加振力を発生させることができるアクチュエータであればよい。
1 トラフ(部品搬送部材)
2 上部振動体
3 基台
4 中間振動体
5a、5b 第1の板ばね(水平振動用板ばね)
6 第2の板ばね(鉛直振動用板ばね)
7 第1の加振機構
8 第2の加振機構
9、11 電磁石
10、12 可動鉄心
18a、18b 水平振動用弾性部材
19 板ばね
20 間座

Claims (5)

  1. 部品搬送路が形成された部品搬送部材と、前記部品搬送部材が取り付けられる上部振動体から成る部品搬送部と、床上に設置される基台と、前記上部振動体と基台との間に設けられる中間振動体と、前記中間振動体と基台とを連結し、復元力発生機能および案内機能を有する第1の弾性部材と、前記上部振動体と中間振動体とを連結し、復元力発生機能および案内機能を有する第2の弾性部材と、前記上部振動体および前記中間振動体のそれぞれに加振力を作用させる複数の加振機構から成る振動発生機構を備え、前記第1の弾性部材と第2の弾性部材のうちの一方を水平振動用弾性部材、他方を鉛直振動用弾性部材とし、前記水平振動用弾性部材と第1の加振機構とで部品搬送部に水平方向の振動を付与し、前記鉛直振動用弾性部材と第2の加振機構とで部品搬送部に鉛直方向の振動を付与するようにし、
    前記水平振動用弾性部材は、部品搬送方向に複数設けられ、それぞれの前記中間振動体への固定位置と前記基台または上部振動体への固定位置が部品搬送方向と所定角度をなす同一水平線上に位置し、かつその2箇所の固定位置の位置関係が部品搬送方向で交互に入れ替わるように配置された振動式部品搬送装置において、
    前記水平振動用弾性部材のうち、少なくとも1つは部品搬送方向に対して直交し、その他は直交しないように配置して、前記水平振動用弾性部材の部品搬送方向の変形に対する部品搬送方向と水平面内で直交する方向への変位の向きが、それぞれ同じ方向になるよう案内機能を持たせたことを特徴とする振動式部品搬送装置。
  2. 部品搬送路が形成された部品搬送部材と、前記部品搬送部材が取り付けられる上部振動体から成る部品搬送部と、床上に設置される基台と、前記上部振動体と基台との間に設けられる中間振動体と、前記中間振動体と基台とを連結し、復元力発生機能および案内機能を有する第1の弾性部材と、前記上部振動体と中間振動体とを連結し、復元力発生機能および案内機能を有する第2の弾性部材と、前記上部振動体および前記中間振動体のそれぞれに加振力を作用させる複数の加振機構から成る振動発生機構を備え、前記第1の弾性部材と第2の弾性部材のうちの一方を水平振動用弾性部材、他方を鉛直振動用弾性部材とし、前記水平振動用弾性部材と第1の加振機構とで部品搬送部に水平方向の振動を付与し、前記鉛直振動用弾性部材と第2の加振機構とで部品搬送部に鉛直方向の振動を付与するようにし、
    前記水平振動用弾性部材は、部品搬送方向に複数設けられ、それぞれの前記中間振動体への固定位置と前記基台または上部振動体への固定位置が部品搬送方向と所定角度をなす同一水平線上に位置し、かつその2箇所の固定位置の位置関係が部品搬送方向で交互に入れ替わるように配置された振動式部品搬送装置において、
    前記水平振動用弾性部材は、いずれも部品搬送方向に対して直交しないように配置して、前記水平振動用弾性部材の部品搬送方向の変形に対する部品搬送方向と水平面内で直交する方向への変位の向きが、それぞれ同じ方向になるよう案内機能を持たせたことを特徴とする振動式部品搬送装置。
  3. 前記水平振動用弾性部材の固有振動数を、水平方向と鉛直方向とで異ならせたことを特徴とする請求項1または2に記載の振動式部品搬送装置。
  4. 前記水平振動用弾性部材の鉛直方向の剛性を、水平方向の剛性よりも高くしたことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の振動式部品搬送装置。
  5. 前記各加振機構を電磁石と可動鉄心とで構成し、そのうちの一方の電磁石への印加電圧設定回路に、印加電圧の基準波形を発生させる基準波形発生手段と、前記基準波形に対して振幅を調整する波形振幅調整手段を設け、他方の電磁石への印加電圧設定回路には、前記基準波形に対して所定の位相差をもつ波形を発生させる位相差調整手段と、位相差調整手段で発生した波形に対して振幅を調整する波形振幅調整手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の振動式部品搬送装置。
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