JP4604391B2 - 害虫防除剤組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、害虫防除剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
4−フェノキシフェニル 2−(2−ピリジルオキシ)プロピル エーテルが殺虫活性を有することが知られている(特開昭60−215671号公報)。また、2−tert−ブチル−5−(4−tert−ブチルベンジルチオ)−4−クロロピリダジン−3(2H)−オンが殺虫活性を有することも知られている(特開昭60−4173号公報)。
しかし、これらの化合物の殺虫活性は必ずしも十分ではない場合があることから、より優れた害虫防除剤の開発が望まれている。
【0003】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、かかる状況下に鋭意検討した結果、式(1)
【化1】
Figure 0004604391
で示される4−フェノキシフェニル 2−(2−ピリジルオキシ)プロピル エーテルと式(2)
【化2】
Figure 0004604391
で示される2−tert−ブチル−5−(4−tert−ブチルベンジルチオ)−4−クロロピリダジン−3(2H)−オンとを有効成分として含有する害虫防除剤組成物が、各々の化合物を単独で用いた場合には防除効果が不十分な害虫種をも効果的に防除でき、しかも相乗的な共力作用を発揮することにより、各々の化合物の処理薬量を低減できることを見出し、本発明に至った。
【0004】
即ち、本発明は式(1)で示される4−フェノキシフェニル 2−(2−ピリジルオキシ)プロピル エーテル(以下、化合物Aと記す。)と式(2)で示される2−tert−ブチル−5−(4−tert−ブチルベンジルチオ)−4−クロロピリダジン−3(2H)−オン(以下、化合物Bと記す。)とを有効成分として含有する害虫防除剤組成物(以下、本発明組成物と記す。)、及び4−フェノキシフェニル 2−(2−ピリジルオキシ)プロピル エーテルと2−tert−ブチル−5−(4−tert−ブチルベンジルチオ)−4−クロロピリダジン−3(2H)−オンとを害虫の生息場所に処理することを特徴とする害虫防除方法(以下、本発明害虫防除方法と記す。)を提供する。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明組成物を構成する化合物Aは特公平5−64140号公報に記載された化合物(一般名:ピリプロキシフェン)であり、該公報の記載にしたがって製造することができ、また、市販品を利用することもできる。
化合物Bは特開昭60−4173号公報に記載された化合物(一般名:ピリダベン)であり、該公報の記載にしたがって製造することができ、また、これも市販品を利用することもできる。
【0006】
本発明組成物が防除効力を示す害虫としては、例えば以下に示される昆虫、ダニ等の節足動物や線形動物が挙げられる。
【0007】
半翅目害虫:ヒメトビウンカ(Laodelphax striatellus)、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)、セジロウンカ(Sogatella furcifera)等のウンカ類、ツマグロヨコバイ(Nephotettix cincticeps)、タイワンツマグロヨコバイ(Nephotettix virescens)等のヨコバイ類、ワタアブラムシ(Aphis gossypii)、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)、ミカンミドリアブラムシ(Aphis citricola)、ニセダイコンアブラムシ(Lipaphis pserudobrassicae)、ナシミドリオオアブラムシ(Nippolachnus piri)、コミカンアブラムシ(Toxoptera aurantii)、ミカンクロアブラムシ(Toxoptera ciidius)等のアブラムシ類、アオクサカメムシ(Nezara antennata)、ホソハリカメムシ(Cletus punctiger)、ホソヘリカメムシ(Riptortus clavetus)、チャバネアオカメムシ(Plautia stali)等のカメムシ類、オンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum)、タバココナジラミ(Bemisia tabaci)、シルバーリーフコナジラミ(Bemisia argentifolii)等のコナジラミ類、アカマルカイガラムシ(Aonidiella aurantii)、サンホーゼカイガラムシ(Comstockaspis perniciosa)、シトラススノースケール(Unaspis citri)、クワシロカイガラムシ(Pseudaulacaspis pentagona)、オリーブカタカイガラムシ(Saissetia oleae)、ミカンノカキカイガラムシ(Lepidosaphes beckii)、ルビーロウムシ(Ceroplastes rubens)、イセリヤカイガラムシ(Icerya purchasi)等のカイガラムシ類、グンバイムシ類、キジラミ類等。
【0008】
鱗翅目害虫:ニカメイガ(Chilo suppressalis)、コブノメイガ(Cnaphalocrocis medinalis)、ヨーロピアンコーンボーラー(Ostrinia nubilalis)、シバツトガ(Parapediasia teterrella)、ワタノメイガ(Notarcha derogata)、ノシメマダラメイガ(Plodia interpunctella)等のメイガ類、ハスモンヨトウ(Spodoptera litura)、アワヨトウ(Pseudaletia separata)、ヨトウガ(Mamestra brassicae)、タマナヤガ(Agrotis ipsilon)、トリコプルシア属、ヘリオティス属、ヘリコベルパ属等のヤガ類、モンシロチョウ(Pieris rapae)等のシロチョウ類、アドキソフィエス属、ナシヒメシンクイ(Grapholita molesta)、コドリンガ(Cydia pomonella)等のハマキガ類、モモシンクイガ(Carposina niponensis)等のシンクイガ類、リオネティア属等のハモグリガ類、リマントリア属、ユープロクティス属等のドクガ類、コナガ(Plutella xylostella)等のスガ類、ワタアカミムシ(Pectinophora gossypiella)等のキバガ類、アメリカシロヒトリ(Hyphantria cunea)等のヒトリガ類、イガ(Tinea translucens)、コイガ(Tineola bisselliella)等のヒロズコガ類等
【0009】
双翅目害虫:アカイエカ(Culex pipiens pallens)、コガタアカイエカ(Culex tritaeniorhynchus)等のイエカ類、(Aedes aegypti)、(Aedes albopictus)等のエーデス属、(Anopheles sinensis)等のアノフェレス属、ユスリカ類、イエバエ(Musca domestica)、オオイエバエ(Muscina stabulans)等のイエバエ類、クロバエ類、ニクバエ類、ヒメイエバエ類、タネバエ(Delia platura)、タマネギバエ(Delia antiqua)等のハナバエ類、ミバエ類、ショウジョウバエ類、チョウバエ類、ブユ類、アブ類、サシバエ類、ハモグリバエ類等。
【0010】
鞘翅目害虫:ウエスタンコーンルームワーム(Diabrotica virgifera virgifera)、サザンコーンルートワーム(Diabrotica undecimpunctata howardi)等のコーンルートワーム類、ドウガネブイブイ(Anomala cuprea)、ヒメコガネ(Anomala rufocuprea)等のコガネムシ類、メイズウィービル(Sitophilus zeamais)、イネミズゾウムシ(Lissorhoptrus oryzophilus)、アルファルファタコゾウムシ(Hypera pastica)、アズキゾウムシ(Callosobruchuys chienensis)等のゾウムシ類、チャイロコメノゴミムシダマシ(Tenebrio molitor)、コクヌストモドキ(Tribolium castaneum)等のゴミムシダマシ類、ウリハムシ(Aulacophora femoralis)、キスジノミハムシ(Phyllotreta striolata)、コロラドハムシ(Leptinotarsa decemlineata)等のハムシ類、シバンムシ類、ニジュウヤホシテントウ(Epilachna vigintioctopunctata)等のエピラクナ類、ヒラタキクイムシ類、ナガシンクイムシ類、カミキリムシ類、アオバアリガタハネカクシ(Paederus fuscipes)等。
【0011】
ゴキブリ目害虫:チャバネゴキブリ(Blattella germanica)、クロゴキブリ(Periplaneta fuliginosa)、ワモンゴキブリ(Periplaneta americana)、トビイロゴキブリ(Periplaneta brunnea)、トウヨウゴキブリ(Blatta orientalis)等。
アザミウマ目害虫:ミナミキイロアザミウマ(Thrips palmi)、ネギアザミウマ(Thrips tabaci)、ハナアザミウマ(Thrips hawaiiensis)、チャノキイロアザミウマ(Scirtothrips dorsalis)、ヒラズハナアザミウマ(Frankliniella intonsa)、ミカンキイロアザミウマ(Frankliniella occidentalis)、カキクダアザミウマ(Ponticulothrips diospyrosi)等。
膜翅目害虫:アリ類、スズメバチ類、アリガタバチ類、ニホンカブラバチ(Athalia japonica)等のハバチ類等。
【0012】
直翅目害虫:ケラ類、バッタ類等。
隠翅目害虫:ネコノミ(Ctenocephalides felis)、イヌノミ(Ctenocephalides canis)、ヒトノミ(Pulex irritans)等。
シラミ目害虫:コロモジラミ(Pediculus humanus corporis)、ケジラミ (Phthirus pubis)等。
シロアリ目害虫:ヤマトシロアリ(Reticulitermes speratus)、イエシロアリ(Coptotermes formosanus)等。
【0013】
ダニ目害虫:ナミハダニ(Tetranychus urticae)、カンザワハダニ(Tetranychus kanzawai)、ミカンハダニ(Panonychus citri)、リンゴハダニ(Panonychus ulmi)、オリゴニカス属等のハダニ類、ミカンサビダニ(Aculops pelekassi)、チャノサビダニ(Calacarus carinatus)等のフシダニ類、チャノホコリダニ(Polyphagotarsonemus latus)等のホコリダニ類、ヒメハダニ類、ケナガハダニ類、ヤマトチマダニ(Haemaphysalis japonica)、キチマダニ(Haemaphysalis flava)、フタトゲチマダニ(Haemaphysalis longicornis)、オウシマダニ(Boophils microplus)、ヤマトマダニ(Ixodes ovatus)、シュルツマダニ(Ixodes persulcatus) 等のマダニ類、ケナガコナダニ(Tyrophagus putrescentiae)等のコナダニ類、コナヒョウヒダニ(Dermatophagoides farinae)、ヤケヒョウヒダニ(Dermatophagoides ptrenyssnus)等のヒョウヒダニ類、ホソツメダニ(Cheyletus eruditus)、フトツメダニ(Cheyletus fortis) 、クワガタツメダニ(Cheyletus malaccensis)、ミナミツメダニ(Cheyletus moorei)等のツメダニ類、ワクモ類等。
【0014】
線虫類:ミナミネグサレセンチュウ(Pratylenchus coffeae)、キタネグサレセンチュウ(Pratylenchus fallax)、チャネグサレセンチュウ(Pratylenchus loosi)、クルミネグサレセンチュウ(Pratylenchus vulnus)、ダイズシストセンチュウ(Heterodera glycines)、ジャガイモシストセンチュウ(Globodera rostochiensis)、キタネコブセンチュウ(Meloidogyne hapla)、サツマイモネコブセンチュウ(Meloidogyne incognita)等。
【0015】
本発明組成物において、化合物Aと化合物Bとの混合割合は、重量比で通常30:1〜1:50の割合、好ましくは5:1〜1:5の割合、さらに好ましくは4:1〜1:2の割合である。
【0016】
本発明組成物は、化合物Aと化合物Bとの混合物そのものであってもよいが、通常は、さらに固体担体、液体担体、ガス状担体及び/又は餌(毒餌基材)等を混合し、必要により界面活性剤、その他の製剤用補助剤を添加して、油剤、乳剤、フロアブル剤、粒剤、粉剤、エアゾール、煙霧剤、燻煙剤、毒餌、マイクロカプセル剤、ULV剤、スポットオン製剤、ポアオン製剤、シャンプー製剤、シート製剤、樹脂製剤等に製剤化されている。
これらの製剤には、化合物Aと化合物Bとを合計量にして通常、0.01〜95重量%含有する。
【0017】
製剤化の際に用いられる固体担体としては、例えば粘土類(カオリンクレー、珪藻土、合成含水酸化珪素、ベントナイト、フバサミクレー、酸性白土等)、タルク、セラミック、その他の無機鉱物(セリサイト、石英、硫黄、活性炭、炭酸カルシウム、水和シリカ等)、化学肥料(硫安、燐安、硝安、尿素、塩安等)等の微粉末及び粒状物等があげられ、液体担体としては、例えば水、アルコール類(メタノール、エタノール等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、芳香族炭化水素類(ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、メチルナフタレン等)、脂肪族炭化水素類(ヘキサン、シクロヘキサン、灯油、軽油等)、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、ニトリル類(アセトニトリル、イソブチロニトリル等)、エーテル類(ジイソプロピルエーテル、ジオキサン等)、酸アミド類(N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等)、ハロゲン化炭化水素類(ジクロロメタン、トリクロロエタン、四塩化炭素等)、ジメチルスルホキシド及び植物油(大豆油、綿実油等)があげられる。
ガス状担体としては、例えばフルオロカーボン、ブタンガス、LPG(液化石油ガス)、ジメチルエーテル及び炭酸ガスがあげられる。
【0018】
界面活性剤としては、例えばアルキル硫酸エステル塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、アルキルアリールエーテル類及びそのポリオキシエチレン化物、ポリエチレングリコールエーテル類、多価アルコールエステル類並びに糖アルコール誘導体があげられる。
その他の製剤用補助剤としては、固着剤、分散剤及び安定剤等、具体的には例えばカゼイン、ゼラチン、多糖類(でんぷん、アラビアガム、セルロース誘導体、アルギン酸等)、リグニン誘導体、ベントナイト、糖類、合成水溶性高分子(ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸類等)、PAP(酸性りん酸イソプロピル)、BHT(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール)、BHA(2−tert−ブチル−4−メトキシフェノールと3−tert−ブチル−4−メトキシフェノールとの混合物)、植物油、鉱物油、脂肪酸及び脂肪酸エステル等があげられる。
【0019】
毒餌の基材としては、たとえば穀物粉、植物油、糖、結晶セルロース等の餌成分、ジブチルヒドロキシトルエン、ノルジヒドログアイアレチン酸等の酸化防止剤、デヒドロ酢酸等の保存料、トウガラシ粉末等の子どもやペットによる誤食防止剤、チーズ香料、タマネギ香料、ピーナッツオイルなどの害虫誘引性香料等があげられる。
【0020】
本発明組成物は、その製剤形態によっては化合物Aを製剤化したものと化合物Bを製剤化したものを混合することにより調整することもでき、また、施用時に混用することもできる。
【0021】
さらに、本発明害虫防除方法においては、通常、本発明組成物を施用することにより行われるが、化合物A又はその製剤と、化合物B又はその製剤とを、予め混合することなく、同時期に施用することも可能である。その場合、化合物Aと、化合物Bとの使用割合は、重量比で通常30:1〜1:50の割合、好ましくは5:1〜1:5の割合、さらに好ましくは4:1〜1:2の割合である。
【0022】
本発明組成物を農林害虫の防除剤として施用する場合、その施用量は通常、1000m2あたり化合物Aと化合物Bとの合計量で0.1〜1000gである。乳剤、水和剤、フロアブル剤等は、通常、有効成分濃度が10〜10000ppmとなるように水で希釈して施用し、粒剤、粉剤等は通常、そのまま施用する。これらの製剤は害虫から保護すべき作物等の植物に直接散布してもよく、また、これらの製剤を土壌に処理することにより、土壌に棲息する害虫を防除することもできる。さらに本発明組成物のシート状若しくはひも状の製剤を植物に直接巻付けたり、植物の近傍に設置したり、又は株元の土壌表面に敷くなどの方法により施用することもできる。
【0023】
本発明組成物を防疫用害虫防除剤として用いる場合には、乳剤、水和剤、フロアブル剤等は、通常、有効成分濃度が0.01〜10000ppmになるように水で希釈して施用し、油剤、エアゾール、燻煙剤、毒餌等についてはそのま施用する。
【0024】
本発明組成物の用途の一つとして、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ニワトリ等の家畜、イヌ、ネコ、ラット、マウス等の小動物の外部寄生虫防除があげられ、この場合は、獣医学的に公知の方法で動物に投与することができる。具体的な投与方法としては、全身的抑制(systemic control)を目的とする場合には、例えば錠剤、飼料混入、坐薬、注射(筋肉内、皮下、静脈内、腹腔内等)等により投与され、非全身的抑制(non-systemic control)を目的とする場合には、例えば油剤若しくは水性液剤を噴霧する、ポアオン若しくはスポットオン処理を行う、シャンプー製剤で動物を洗う又は樹脂製剤を首輪や耳札にして動物に付ける等の方法により用いられる。動物体に投与する場合の本発明組成物の量は、通常動物1kgに対して、化合物Aと化合物Bとの合計量で、0.1〜1000mgの範囲である。
【0025】
これらの施用量、施用濃度は、いずれも製剤の種類、施用時期、施用場所、施用方法、害虫の種類、被害程度等の状況によって異なり、上記の範囲にかかわることなく増減させることができ、適宜選択することができる。
【0026】
本発明組成物は、他の殺虫剤、殺線虫剤、殺ダニ剤、殺菌剤、除草剤、植物成長調節剤、共力剤、肥料、土壌改良材、動物用飼料等と共に用いることもできる。
【0027】
かかる殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤としては、例えば、ペルメトリン、シペルメトリン、フェンバレレート、エスフェンバレレート、フェンプロパスリン、ビフェントリン、デルタメスリン、フルバリネート、フルシトリネート、アレスリン、d−アレスリン、プラレトリン、サイフェノトリン、フェノトリン、レスメトリン、テフルトリン、エムペントリン、アクリナトリン、シハロトリン、サイフルトリン、エトフェンプロックス、ハルフェンプロックス、シラフルオフェン、トラロメトリン、シクロプロトリン、エスビオスリン、トランスフルスリン、テラレスリン、イミプロトリン、1−エチニル−2−フルオロ−2−ペンテニル3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート等のピレスロイド化合物、
【0028】
シアノフォス、フェンチオン、フェニトロチオン、パラチオン、メチルパラチオン、ピリミホスメチル、ダイアジノン、イソキサチオン、ピリダフェンチオン、クロルピリホス、クロルピリホスメチル、オキシデプロフォス、バミドチオン、マラチオン、フェントエート、ジメトエート、チオメトン、ジスルフォトン、ホサロン、ホスメット、メチダチオン、プロチオホス、スルプロホス、プロフェノホス、アジンホスメチル、ピラクロホス、サリチオン、テトラクロルビンホス、ジクロルボス、モノクロトホス、ナレド、ジメチルビンホス、プロパホス、アセフェート、メタミドホス、エチオン等の有機リン系化合物、
【0029】
カルバリル、メトルカルブ、イソプロカルブ、フェノブカルブ、プロポクスル、XMC、エチオフェンカルブ、ベンダイオカルブ、ピリミカーブ、カルボスルファン、カルボフラン、ベンフラカルブ、フラチオカルブ、メソミル、チオジカルブ、オキサミル、アラニカルブ、メトキサジアゾン、フェノチオカルブ等のカーバメート系化合物、
【0030】
ニトロイミノイミダゾリジン誘導体、N−[(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−N−エチル−N'−メチル−2−ニトロビニリデンジアミン等のニトロビニリデンジアミン誘導体、ニトログアニジン誘導体、N1−[(6−クロロ−3−ピリジル)メチル]−N2−シアノ−N1−メチルアセトアミジン等のシアノアセトアミジン誘導体、1−(2−クロロ−5−ピリジルメチル)−2−シアノイミノチアゾリン等のシアノイミノチアゾリジン誘導体、3−[(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル]−5−メチル−4−ニトロイミノテトラヒドロ−1,3,5−オキサジアジン等のニトロイミノテトラヒドロ−1,3,5−オキサジアジン誘導体等のネオニコチノイド類、
【0031】
カルタップ、ベンスルタップ、チオシクラム等のネライストキシン誘導体、ベンゾエピン、ジコホル、テトラジホン等の塩素化炭化水素化合物、アミトラズ、クロルジメホルム等のホルムアミジン誘導体、エチプロール等のフェニルピラゾール誘導体、ジフルベンズロン、テフルベンズロン、クロルフルアズロン、フルフェノクスロン、トリフルムロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン等のベンゾイルフェニルウレア系化合物、シロマジン等のトリアジン誘導体、ブプロフェジン等のチアジアジン誘導体、メソプレン、ヒドロプレン、フェノキシカルブ、ジオフェノラン等のジュベノイド化合物、テブフェノジド、メトキシフェノジド、ハロフェノジド、クロマフェノジド、クロルフェナピル、フェニソブロモレート、キノメチオネート、プロパルギット、酸化フェンブタスズ、ヘキシチアゾクス、エトキサゾール、クロフェンテジン、フェンピロキシメート、テブフェンピラド、ピリミジフェン、ポリナクチンコンプレックス、ミルベメクチン、アベルメクチン、イバーメクチン、アザディラクチン等があげられる。
【0032】
【実施例】
以下に、本発明を製剤例及び試験例により、さらに詳しく説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
【0033】
製剤例1 乳剤
化合物A15部、化合物B5部、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル8部、アルキルアリールスルホン酸ナトリウム2部およびキシレン70部を均一に混合して乳剤を得る。
製剤例2 水和剤
化合物A10部、化合物B5部、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム3部、リグニンスルホン酸ナトリウム3部およびおよび硅藻土79部をジェットエアーミルで均一に混合粉砕して水和剤を得る。
【0034】
製剤例3 粉剤
化合物A1部、化合物B3部、タルク46部およびクレー50部を均一に混合粉砕して粉剤を得る。
製剤例4 フロアブル剤
ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテルサルフェート塩5部、1%ザンサンガム水溶液20部、スメクタイト系鉱物3部および水57部を均一に溶解し、化合物A5部、化合物B10部を加えてよく攪拌した後、サンドミルにて湿式粉砕してフロアブル剤を得る。
【0035】
製剤例5 マイクロカプセル剤
化合物A5部、化合物B5部、フェニルキシリルエタン10部およびスミジュールL−75(住友バイエルウレタン株式会社社製トリレンジイソシアネート)0.5部を混合した後、アラビアガムの10%水溶液20部中に加え、ホモミキサーで攪拌して、平均粒径20μmのエマルションを得る。次に、これにエチレングリコール2部を加え、さらに60℃の温浴中で24時間反応させてマイクロカプセルスラリーを得る。一方、ザンサンガム0.2部、ビーガムR(三洋化成株式会社製アルミニウムマグネシウムシリケート)1.0部をイオン交換水56.3部に分散させて増粘剤溶液を得る。
上記マイクロカプセルスラリー42.5部および増粘剤溶液57.5部を混合して、10%マイクロカプセル剤を得る。
【0036】
製剤例6 油剤
化合物A0.1部、化合物B0.5部をキシレン5部およびトリクロロエタン5部に溶解し、これを脱臭灯油89.4部に混合して油剤を得る。
製剤例7 毒餌
化合物A5mg、化合物B5mgをアセトン0.5mlに溶解し、この溶液を動物用固型飼料粉末(飼育繁殖用固型飼料粉末CE−2:日本クレア株式会社製)5gに均一に混合した後、アセトンを風乾し、毒餌を得る。
【0037】
製剤例8 樹脂剤
ポリエチレン樹脂(スミカセン:住友化学工業株式会社製)98部に対して、化合物A1部、化合物B1部を加圧ニーダーで混練した後、ペレット化する。該ペレットをインフレーションフィルム製造装置によって160℃〜180℃で押し出し、0.1mm厚のフィルム状樹脂剤を得る。
製剤例9 加熱燻煙剤
化合物A50mg、化合物B50mgを適量のアセトンに溶解し、4.0cm×4.0cm、厚さ1.2cmの多孔セラミック板に含浸させて、加熱燻煙剤を得る。
【0038】
次に、本発明組成物が害虫防除剤の有効成分として有用であることを試験例により示す。
【0039】
試験例1: シルバーリーフコナジラミ(Bemisia argentifolii)に対する殺虫試験
化合物Aの乳剤(商品名ラノー乳剤:住友化学工業株式会社製)の所定濃度の水希釈液、化合物Bのフロアブル剤(商品名サンマイトフロアブル:日産化学工業株式会社製)所定濃度の水希釈液、および化合物Aの乳剤の所定濃度の水希釈液に化合物Bのフロアブル剤を所定濃度となるように加えた希釈液に各々、展着剤(新リノー:日本農薬株式会社製)を該展着剤の添加量が容量にして1/3000となるように加え、試験用散布液を調製した。
3オンスプラスチックカップ植えのキャベツ幼苗を、シルバーリーフコナジラミが多数生息している網ケージ内に24時間投入し、該キャベツ幼苗にシルバーリーフコナジラミを寄生させた。ここに、スプレーガンで前記試験用散布液各々を該キャベツ幼苗に散布した。処理直前、および処理9日後に、該キャベツ幼苗上のシルバーリーフコナジラミの生存虫数(成虫と幼虫の合計数)を調査した。試験結果を表1に示す。
【0040】
【表1】
Figure 0004604391
【0041】
【発明の効果】
本発明組成物は優れた害虫防除効力を有する。

Claims (3)

  1. 4−フェノキシフェニル 2−(2−ピリジルオキシ)プロピル エーテルと2−tert−ブチル−5−(4−tert−ブチルベンジルチオ)−4−クロロピリダジン−3(2H)−オンとを有効成分として含有することを特徴とする害虫防除剤組成物。
  2. 4−フェノキシフェニル 2−(2−ピリジルオキシ)プロピル エーテルと2−tert−ブチル−5−(4−tert−ブチルベンジルチオ)−4−クロロピリダジン−3(2H)−オンとの重量比が30:1〜1:50の範囲である請求項1に記載の害虫防除剤組成物。
  3. 4−フェノキシフェニル 2−(2−ピリジルオキシ)プロピル エーテルと2−tert−ブチル−5−(4−tert−ブチルベンジルチオ)−4−クロロピリダジン−3(2H)−オンとを害虫の生息場所に処理することを特徴とする害虫防除方法。
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