JP4221798B2 - 殺虫剤組成物および殺虫方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は殺虫剤組成物および殺虫方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
従来より、農林業害虫、動物の外部寄生虫あるいは衛生害虫などの各種害虫の防除を目的とする殺虫剤の開発は広く進められ、有機リン系化合物、カーバメート系化合物、ピレスロイド系化合物、昆虫成長制御物質等が使用されている。しかしながら、これらは致死効果が弱かったり、あるいは速効力が不足するなどの問題があり、必ずしも満足すべき効果をあげているとは言い難く、より優れた殺虫剤および殺虫方法の開発が望まれている。
【0003】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、かかる状況下に鋭意検討した結果、(E)−N1−[(6−クロロ−3−ピリジル)メチル]−N2−シアノ−N1−メチルアセトアミジンおよび4−フェノキシフェニル 2−(2−ピリジルオキシ)プロピル エーテルを施用することにより、各々の化合物単独の効果の和よりも明らかに大きい相乗効果が発揮され、優れた速効性と残効性が示され、上述の問題点を解決し得ることを見出し本発明に至った。
即ち、本発明は、(E)−N1−[(6−クロロ−3−ピリジル)メチル]−N2−シアノ−N1−メチルアセトアミジン(以下、化合物Aと記す。)と4−フェノキシフェニル 2−(2−ピリジルオキシ)プロピル エーテル(以下、化合物Bと記す。)とを有効成分として含有する殺虫剤組成物(以下、本発明組成物と記す。)、ならびに化合物Aおよび化合物Bを施用する殺虫方法(以下、本発明殺虫方法。)を提供する。
【0004】
本発明組成物および本発明殺虫方法において使用される化合物Aは米国特許第5304566号明細書に記載の化合物(一般名:アセタミプリド)であり、化合物Bは米国特許第4751225号明細書に記載の化合物(一般名:ピリプロキシフェン)である。
【0005】
本発明組成物および本発明殺虫方法において、化合物Aと化合物Bとの使用割合は、通常、化合物A 1重量部に対して化合物Bは0.01〜10重量部、好ましくは、0.05〜5重量部である。
【0006】
本発明組成物および本発明殺虫方法は、農林業害虫、動物の外部寄生虫、衛生害虫など広範囲の有害生物を対象とする防除に適用できる。該有害生物の具体例としては例えば、下記のものが挙げられる。
半翅目害虫:ヒメトビウンカ(Laodelphax striatellus)、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)、セジロウンカ(Sogatella furcifera)等のウンカ類、ツマグロヨコバイ(Nephotettix cincticeps)、タイワンツマグロヨコバイ(Nephotettix virescens)等のヨコバイ類、ワタアブラムシ(Aphis gossypii)、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)、ミカンミドリアブラムシ(Aphis citricola)、ニセダイコンアブラムシ(Lipaphis pserudobrassicae)、ナシミドリオオアブラムシ(Nippolachnus piri)コミカンアブラムシ(Toxoptera aurantii)、ミカンクロアブラムシ(Toxoptera ciidius)等のアブラムシ類、アオクサカメムシ(Nezara antennata)、ホソハリカメムシ(Cletus punctiger)、ホソヘリカメムシ(Riptortus clavetus)、チャバネアオカメムシ(Plautia stali)等のカメムシ類、オンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum)、タバココナジラミ(Bemisia tabaci)、シルバーリーフコナジラミ(Bemisia argentifolli)等のコナジラミ類、カイガラムシ類、グンバイムシ類、キジラミ類等。
【0007】
鱗翅目害虫:ニカメイガ(Chilo suppressalis)、コブノメイガ(Cnaphalocrocis medinalis)、ヨーロピアンコーンボーラー(Ostrinia nubilalis)、シバツトガ(Parapediasia teterrella)、ワタノメイガ(Notarcha derogata)、ノシメマダラメイガ(Plodia interpunctella)等のメイガ類、ハスモンヨトウ(Spodoptera litura)、アワヨトウ(Pseudaletia separata)、ヨトウガ(Mamestra brassicae)、タマナヤガ(Agrotis ipsilon)、トリコプルシア属、ヘリオティス属、ヘリコベルパ属等のヤガ類、モンシロチョウ(Pieris rapae)等のシロチョウ類、アドキソフィエス属、ナシヒメシンクイ(Grapholita molesta)、コドリンガ(Cydia pomonella)等のハマキガ類、モモシンクイガ(Carposina niponensis)等のシンクイガ類、リオネティア属等のハモグリガ類、リマントリア属、ユープロクティス属等のドクガ類、コナガ(Plutella xylostella)等のスガ類、ワタアカミムシ(Pectinophora gossypiella)等のキバガ類、アメリカシロヒトリ(Hyphantria cunea)等のヒトリガ類、イガ(Tinea translucens)、コイガ(Tineola bisselliella)等のヒロズコガ類等。
双翅目害虫:アカイエカ(Culex pipiens pallens)、コガタアカイエカ(Culex tritaeniorhynchus)等のイエカ類、ヒトスジシマカ(Aedes albopictus)等のエーデス属、(Anopheles sinensis)等のアノフェレス属、ユスリカ類、ウシヌカカ(Culicoides oxystoma)などのヌカカ類、イエバエ(Musca domestica)、オオイエバエ(Muscina stabulans)、ノイエバエ(Musca hervei)、クロイエバエ(Musca bezzii)等のイエバエ類、クロバエ類、ニクバエ類、ヒメイエバエ類、タネバエ(Delia platura)、タマネギバエ(Delia antiqua)等のハナバエ類、ミバエ類、ショウジョウバエ類、チョウバエ類、ツメトゲブユ(Simulium iwatens)などのブユ類、ウシアブ(Tabanus chrysurus)などのアブ類、ノサシバエ(Haematobia irritans)などのサシバエ類、ハモグリバエ類等。
【0008】
鞘翅目害虫:ウエスタンコーンルームワーム(Diabrotica virgifera virgifera)、サザンコーンルートワーム(Diabrotica undecimpunctata howardi)等のコーンルートワーム類、ドウガネブイブイ(Anomala cuprea)、ヒメコガネ(Anomala rufocuprea)等のコガネムシ類、メイズウィービル(Sitophilus zeamais)、イネミズゾウムシ(Lissorhoptrus oryzophilus)、アルファルファタコゾウムシ(Hypera pastica)、アズキゾウムシ(Callosobruchuys chienensis)等のゾウムシ類、チャイロコメノゴミムシダマシ(Tenebrio molitor)、コクヌストモドキ(Tribolium castaneum)等のゴミムシダマシ類、ウリハムシ(Aulacophora femoralis)、キスジノミハムシ(Phyllotreta striolata)、コロラドハムシ(Leptinotarsa decemlineata)等のハムシ類、シバンムシ類、ニジュウヤホシテントウ(Epilachna vigintioctopunctata)等のエピラクナ類、ヒラタキクイムシ類、ナガシンクイムシ類、カミキリムシ類、アオバアリガタハネカクシ(Paederus fuscipes)等。
【0009】
ゴキブリ目害虫:チャバネゴキブリ(Blattella germanica)、クロゴキブリ(Periplaneta fuliginosa)、ワモンゴキブリ(Periplaneta americana)、トビイロゴキブリ(Periplaneta brunnea)、トウヨウゴキブリ(Blatta orientalis)等。
アザミウマ目害虫:ミナミキイロアザミウマ(Thrips palmi)、ネギアザミウマ(Thrips tabaci)、ハナアザミウマ(Thrips hawaiiensis)、チャノキイロアザミウマ(Scirtothrips dorsalis)、ヒラズハナアザミウマ(Frankliniella intonsa)、ミカンキイロアザミウマ(Frankliniella occidentalis)、カキクダアザミウマ(Ponticulothrips diospyrosi)等。
膜翅目害虫:アリ類、スズメバチ類、アリガタバチ類、ニホンカブラバチ(Athalia japonica)等のハバチ類等。
直翅目害虫:ケラ類、バッタ類等。
隠翅目害虫:ヒトノミ(Pulex irritans)、ネコノミ(Ctenocephalides felis)、イヌノミ(Ctenocephalides canis)等。
シラミ目害虫:コロモジラミ(Pediculus humanus corporis)、ケジラミ (Phthirus pubis)、ウシジラミ(Haematopinus eurysternus)、ヒツジジラミ(Damalinia ovis)等。
シロアリ目害虫:ヤマトシロアリ(Reticulitermes speratus)、イエシロアリ(Coptotermes formosanus)等。
ダニ目害虫:ナミハダニ(Tetranychus urticae)、カンザワハダニ(Tetranychus kanzawai)、ミカンハダニ(Panonychus citri)、リンゴハダニ(Panonychus ulmi)、オリゴニカス属等のハダニ類、ミカンサビダニ(Aculops pelekassi)、チャノサビダニ(Calacarus carinatus)等のフシダニ類、チャノホコリダニ(Polyphagotarsonemus latus)等のホコリダニ類、フタトゲチマダニ(Haemaphyxalis longicornis)、オウシマダニ(Boophilus microplus)等のマダニ類、コナダニ類、ツメダニ類、ワクモ類等の室内塵性ダニ類等。
線虫類:ミナミネグサレセンチュウ(Pratylenchus coffeae)、キタネグサレセンチュウ(Pratylenchus fallax)、チャネグサレセンチュウ(Pratylenchus loosi)、クルミネグサレセンチュウ(Pratylenchus vulnus)、ダイズシストセンチュウ(Heterodera glycines)、ジャガイモシストセンチュウ(Globodera rostochiensis)、キタネコブセンチュウ(Meloidogyne hapla)、サツマイモネコブセンチュウ(Meloidogyne incognita)等。
【0010】
本発明殺虫方法においては、化合物Aまたはその製剤品と化合物Bまたはその製剤品との各々を同時に併用することも可能であるが、化合物Aと化合物Bとがあらかじめ混合された本発明組成物の使用が便利である。
【0011】
本発明組成物は、化合物Aと化合物Bのみからなるものであってもよいが、実用的には、各種の固体担体、液体担体、ガス状担体に本発明組成物を担持させ、必要に応じて界面活性剤、分散剤、固着剤、安定剤、噴射剤その他の製剤用補助剤を添加し、油剤、乳剤、水和剤、水中懸濁剤・水中乳濁剤等のフロアブル剤、ローション、スポットオン、ポァオン、シャンプー、粒剤、粉剤、錠剤、注射剤、エアゾール、泡エアゾール、ULV剤、毒餌、シート製剤、首輪、メダリオン及びイヤータッグ等の樹脂剤等の製剤品として使用される。
【0012】
製剤化の際に用いられる固体担体としては、例えば粘土類(カオリンクレー、珪藻土、ベントナイト、酸性白土等)、合成含水酸性珪素、タルク類、セラミック、その他の無機鉱物(セリサイト、石英、硫黄、活性炭、炭酸カルシウム、水和シリカ等)、化学肥料(硫安、燐安、硝安、尿素、塩安等)などの微粉末や粒状物が挙げられ、液体担体としては、例えば水、アルコール類(メタノール、エタノール類)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、芳香族炭化水素類(トルエン等)、脂肪族炭化水素類(ヘキサン、ケロシン、パラフィン、石油ベンジン等)、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、エーテル類(テトラヒドロフラン、ジオキサン等)、ハロゲン化炭化水素類(ジクロロエタン、トリクロロエタン、四塩化炭素等)などが挙げられる。
また必要によりプロパンガス、ブタンガス、塩化石油ガス、フロンガス、ジメチルエーテル、炭酸ガス等の噴射剤を加えて製剤化することもできる。
【0013】
用いられる界面活性剤としては、例えばアルキル硫酸エステル類、アルキルアリールスルホン酸塩、アルキルアリールエーテル類及びそのポリオキシエチレン化物、ポリエチレングリコールエーテル類、多価アルコールエステル類、糖アルコール誘導体等が挙げられる。
【0014】
固着剤や分散剤等のその他の製剤用補助溶剤としては、例えばカゼイン、ゼラチン、糖類(澱粉、アラビアガム、セルロース誘導体、アルギン酸等)、リグニン誘導体、ベントナイト、合成水溶性高分子(ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸類等)が挙げられる。また、PAP(酸性リン酸イソプロピル)、BHT(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール)、BHA(2−tert−ブチル−4−メトキシフェノール及び3−tert−ブチル−4−メトキシフェノール)、植物油、鉱物油、脂肪酸、脂肪酸エステル等の安定剤も製剤用補助溶剤として用いられる。
【0015】
また樹脂剤の基材としては、例えば塩化ビニル系重合体、ポリウレタン等が挙げられ、これらの基材には必要によりフタル酸エステル類(フタル酸ジメチル、フタル酸ジオクチル等)、アジピン酸エステル類、ステアリン酸などの可
塑剤が添加される。樹脂剤の製造に際しては、該基材中に殺虫成分を通常の混練装置を用いて混練した後、射出成型、押出成型、プレス成型等により成型する。このように成型された殺虫剤組成物を、更に適宜成型、裁断等の工程を経て、シート剤、誘引ひも、園芸用支柱、動物用首輪、メダリオンやイヤータッグとすることもできる。
【0016】
本発明組成物および本発明殺虫方法において、他の殺虫剤、殺線虫剤、殺ダニ剤、忌避剤、殺菌剤、除草剤、植物生長調節剤、共力剤、肥料、土壌改良剤、動物用飼料等を併用することもできる。
かかる殺虫剤、殺線虫剤、殺ダニ剤としては、例えば、ペルメトリン、シペルメトリン、フェンバレレート、エスフェンバレレート、フェンプロパスリン、ビフェントリン、デルタメスリン、フルバリネート、フルシトリネート、アレスリン、d−アレスリン、プラレトリン、サイフェノトリン、フェノトリン、レスメトリン、テフルトリン、エムペントリン、アクリナトリン、シハロトリン、サイフルトリン、エトフェンプロックス、ハルフェンプロックス、シラフルオフェン、トラロメトリン、シクロプロトリン、エスビオスリン、トランスフルスリン、テラレスリン、1−エチニル−2−フルオロ−2−ペンテニル 3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート等のピレスロイド化合物、シアノフォス、フェンチオン、フェニトロチオン、パラチオン、メチルパラチオン、ピリミホスメチル、ダイアジノン、イソキサチオン、ピリダフェンチオン、クロルピリホス、クロルピリホスメチル、オキシデプロフォス、バミドチオン、マラチオン、フェントエート、ジメトエート、チオメトン、ジスルフォトン、ホサロン、ホスメット、メチダチオン、プロチオホス、スルプロホス、プロフェノホス、アジンホスメチル、ピラクロホス、カルクロホス、サリチオン、テトラクロルビンホス、ジクロルボス、モノクロトホス、ナレド、ジメチルビンホス、プロパホス、アセフェート、メタミドホス、エチオン等の有機リン化合物、カルバリル、メトルカルブ、イソプロカルブ、フェノブカルブ、プロポクスル、XMC、エチオフェンカルブ、ベンダイオカルブ、ピリミカーブ、カルボスルファン、カルボフラン、ベンフラカルブ、フラチオカルブ、メソミル、チオジカルブ、オキサミル、アラニカルブ、メトキサジアゾン、フェノチオカルブ等のカーバメート系化合物、ジフルベンズロン、テフルベンズロン、クロルフルアズロン、フルフェノクスロン、トリフルムロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン等のベンゾイルフェニルウレア系化合物、シロマジン等のトリアジン誘導体、ブプロフェジン等のチアジアジン誘導体、メソプレン、ヒドロプレン、フェノキシカルブ、ジオフェノラン等のジュベノイド化合物、カルタップ、ベンスルタップ、チオシクラム等のネライストキシン誘導体、ベンゾエピン、ジコホル、テトラジホン等の塩素化炭化水素化合物、アミトラズ、クロルジメホルム等のホルムアミジン誘導体、エチプロール等のフェニルピラゾール誘導体、テブフェノジド、メトキシフェノジド、ハロフェノジド、クロマフェノジド、クロルフェナピル、フェニソブロモレート、キノメチオネート、プロパルギット、酸化フェンブタスズ、ヘキシチアゾクス、クロフェンテジン、エトキサゾール、ピリダベン、フェンピロキシメート、テブフェンピラド、ピリミジフェン、ポリナクチンコンプレックス、ミルベメクチン、アベルメクチン、イバーメクチン、アザディラクチン等が挙げられる。
【0017】
忌避剤としては、例えばカラン−3,4−ジオール、N,N−ジエチル−m−トリアミド(Deet)、リモネン、リナロール、シトロネラール、メントール、メントン、ヒノキチオール、ゲラニオール、ユーカリプトール等が挙げられる。また、アリルジアゾール系化合物や2−メトキシカルボニル−4−クロロ−トリフルオロメタンスルホンアニリド等と併用することもできる。
【0018】
また、本発明組成物には、適宜、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン、トコフェノール、γ−オリザノール等の酸化防止剤、ビス−(2,3,3,3−テトラクロルプロピル)エーテル、N−(2−エチルヘキシル)ビシクロ[2,2,1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド、α−[2−(2−ブトキシエトキシ)エトキシ]−4,5−メチレンジオキシ−2−プロピルトルエン等の共力剤、安定化剤等を含有してもよい。
【0019】
本発明殺虫方法により農林業害虫の防除を行なう場合、通常、化合物Aおよび化合物Bの施用量は、1ヘクタールあたり、両化合物の合計で1gから1000gの範囲であり、好ましくは10gから300gの範囲である。乳剤、水和剤、フロアブル剤等の本発明組成物を水で希釈して用いる場合は、その施用濃度は通常、有効成分の総計で10ppm〜1000ppmであり、粒剤、粉剤等の本発明組成物はそのまま施用する。
【0020】
本発明殺虫方法において、化合物A若しくはその製剤品と化合物B若しくはその製剤品、または、本発明組成物は農林業害虫から保護すべき作物等の植物に茎葉散布してもよいし、また、植物の近傍の土壌に処理することによって、植物の根部から有効成分を吸収させてもよい。また、土壌に処理することにより、土壌中に棲息する農林業害虫を防除することができる。また、シート状やひも状等の製剤に加工した化合物Aおよび化合物Bを植物に直接巻き付けたり、植物の近傍に設置したり、株元の土壌表面に敷くなどして施用することもできる。
【0021】
本発明殺虫方法により動物の外部寄生虫の防除を行なう場合において、処理対象となる動物としては、例えば、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ニワトリ等の家畜、イヌ、ネコ、マウス、ラット、ハムスター、リス、ウサギ、フェレット、アヒル、ハト等のペットや実験動物等が挙げられる。
【0022】
これらの動物に対しての化合物Aと化合物Bとの施用量は、一般に、動物の体重1kg当たり、両化合物の合計量で、0.002g〜0.2g程度である。製剤化された本発明組成物を使用する場合、該製剤中の化合物Aと化合物Bとの含有量は、両化合物の合計量で、0.001〜40重量部、好ましくは、0.01〜20重量部である。
【0023】
これらの製剤は、動物外部寄生虫に対して直接施用することにより、その防除効果を発揮し得る。殊に宿主動物に非経口的または経口的に投与することにより、これらの外部寄生虫を効率的に防除することが可能となる。より具体的には、経口投与、注射、インプラント、スポットオンなどの手法による、宿主動物の血液を介して害虫を防除するシステミックな手法、ポアオン、首輪、メダリオン、タッグなどの手法による非システミックな手法により、動物の外部寄生虫防除を行なうことができる。
【0024】
【実施例】
以下に、本発明組成物および本発明殺虫方法につき、製剤例および試験例によりさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの例に限定されない。尚、部は重量部を表わす。
【0025】
製剤例1 エアゾール
化合物A 0.1部および化合物B 0.01部をエタノールに溶解して全体を35部とし、エアゾール容器に充填する。次いで、該エアゾール容器にバルブを取り付けた後、該バルブ部分を通じてLPG(噴射剤)65部を加圧充填してエアゾールを得る。
製剤例2 乳剤
化合物A 10部、化合物B 5部、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル8部、アルキルアリールスルホン酸ナトリウム2部およびキシレン75部を均一に混合して乳剤を得る。
製剤例3 水和剤
化合物A 10部、化合物Bを10部、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム3部、リグニンスルホン酸ナトリウム3部および硅藻土74部をジェットエアーミルで均一に混合粉砕して水和剤を得る。
【0026】
試験例1
化合物A 0.02gおよび化合物B 0.005gをエタノールにて溶解し20mlとした。該溶液をさらにエタノールにて希釈し、所定濃度の希釈溶液を得た。該希釈溶液2.0mlを、ガラスアトマイザーにて20cmの距離より生体重約30gのマウス体表に均一に噴霧処理した。このマウスをドライヤーにて1分間乾燥した後、金網にて挟み固定した。このマウスをガラス瓶の中に入れ、続いてネコノミ未吸血成虫20頭を入れた。24時間後にノミの致死数を調査した。試験は各々3反復行った。また無処理としてエタノールのみを噴霧処理したマウスについて同様の試験を実施した。試験結果を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】
試験例2
3オンスプラスチックカップ植えのキャベツ幼苗を、シルバーリーフコナジラミが多数生息している網ケージ内に24時間投入し、該キャベツ幼苗にシルバーリーフコナジラミを多数寄生させた。化合物Aの市販品(商品名モスピラン水溶剤:日本曹達株式会社製)、化合物Bの市販品(商品名ラノー乳剤:住友化学工業株式会社製)、および、該化合物A市販品と該化合物B市販品との混合物の各々所定量を水で希釈し、スプレーガンにて該キャベツ幼苗に散布した。処理直前、および処理8日後に、該キャベツ幼苗上のシルバーリーフコナジラミの生存虫数(成虫と幼虫の合計数)を調査した。試験結果を表2に示す。
【0029】
【表2】
【0030】
試験例3
3オンスプラスチックカップ植えのキャベツ幼苗を、シルバーリーフコナジラミが多数生息している網ケージ内に24時間投入し、該キャベツ幼苗にシルバーリーフコナジラミを多数寄生させた。化合物Aの市販品(商品名モスピラン水溶剤:日本曹達株式会社製)、化合物Bの市販品(商品名ラノー乳剤:住友化学工業株式会社製)、および、該化合物A市販品と該化合物B市販品との混合物の各々所定量を水で希釈し、スプレーガンにて該キャベツ幼苗に散布した。処理直前、および処理7日後に、該キャベツ幼苗上のシルバーリーフコナジラミの生存虫数(成虫と幼虫の合計数)を調査した。試験結果を表3に示す。
【0031】
【表3】
【0032】
【発明の効果】
(E)−N1−[(6−クロロ−3−ピリジル)メチル]−N2−シアノ−N1−メチルアセトアミジンおよび4−フェノキシフェニル 2−(2−ピリジルオキシ)プロピル エーテルを施用することにより、農林業害虫、動物の外部寄生虫および衛生害虫に対して高い殺虫効果が得られる。
Claims (4)
- (E)−N1−[(6−クロロ−3−ピリジル)メチル]−N2−シアノ−N1−メチルアセトアミジンと4−フェノキシフェニル 2−(2−ピリジルオキシ)プロピル エーテルとを有効成分として含有することを特徴とするコナジラミ類用殺虫剤組成物。
- (E)−N1−[(6−クロロ−3−ピリジル)メチル]−N2−シアノ−N1−メチルアセトアミジンと4−フェノキシフェニル 2−(2−ピリジルオキシ)プロピル エーテルとの重量比が100:1〜1:10の範囲である請求項1に記載のコナジラミ類用殺虫剤組成物。
- (E)−N1−[(6−クロロ−3−ピリジル)メチル]−N2−シアノ−N1−メチルアセトアミジンおよび4−フェノキシフェニル 2−(2−ピリジルオキシ)プロピル エーテルをコナジラミ類またはコナジラミ類の生息場所に施用することを特徴とする殺虫方法。
- (E)−N1−[(6−クロロ−3−ピリジル)メチル]−N2−シアノ−N1−メチルアセトアミジンおよび4−フェノキシフェニル 2−(2−ピリジルオキシ)プロピル エーテルを植物体または植物の近傍に施用することを特徴とするコナジラミ類の防除方法。
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