JP4602114B2 - 防水シートの固定方法および加圧治具 - Google Patents
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Description
このように、電磁誘導加熱機を防水シート表面から剥脱する場合、防水シートに要求される水密性および透気性等の性能が低下する課題、および溶融により防水シートの表面性状が周囲と比べて変化し、性能における均一性を失うとともに外観を損なうという課題があった。
第1の発明にかかる防水シートの固定方法は、導電性部材の少なくとも上面に熱可塑性樹脂からなる被覆材を配した固定具を下地に固定し、固定具の上に防水シートを敷設して電磁誘導加熱によって導電性部材を加熱して被覆材と防水シートの裏面とを熱融着する防水シートの固定方法において、防水シートの熱融着する部位の表面を冷却しつつ熱融着を行うものである。
防水シートの熱融着する部位の表面を冷却する場合に、さらに防水シートの熱融着する部位の表面を加圧しつつ熱融着を行ってもよい。
電磁誘導加熱を行う場合に防水シートの熱融着する部位の表面を冷却する保水部材を介在させてもよい。
防水シートは、基布にフッ素樹脂を被覆した複合シートまたはフッ素樹脂のみからなってもよい。
加圧は、固定具の周辺部における防水シート表面を加圧することによって、防水シートを固定具に対して押し付けてもよい。
加圧は、冷却の完了まで行ってもよい。この場合、加圧しながらの加熱を行った後、冷却の完了まで防水シートの張力により固定具に対して間接的に加圧をかけることができるので、固定具と防水シートの裏面とを被覆材を介してさらに均一に固定することができる。
熱融着する部位における防水シートの表面に被せて防水シートを冷却する保水部材と、熱融着する部位の周辺部を加圧する加圧部材とを一体化して含む治具を用いて、防水シートの熱融着する部位の表面を冷却しつつ、防水シートの熱融着する部位の表面の加圧とを行ってもよい。
電磁誘導加熱は、電磁誘導加熱を行う電磁誘導加熱機と導電性部材との間隔を10mm以下に設定してもよい。
第2の発明にかかる加圧冶具は、導電性部材の少なくとも上面に熱可塑性樹脂からなる被覆材を配した固定具を下地に固定し、固定具の上に防水シートを敷設して電磁誘導加熱によって導電性部材を加熱して被覆材と防水シートの裏面とを熱融着する場合に用いる加圧治具において、熱融着する部位における防水シートの表面に被せて防水シートを冷却する保水部材と、熱融着する部位の周辺部を加圧する加圧部材とを一体化して含むものである。
なお、この固定具2およびアンカー部材3は、防水シート4が風雨などの影響により浮き上がったりしないように下地1に固定するためのものである。この浮き上がりを防止するため、例えば固定具2の配置の具体例として、1平方メートル当り1個〜4個程度を均等に配置する方法がある。
図3は、上記実施の形態における図1の防水シートの固定方法の他の例を示す模式的断面図である。以下、図1の防水シート4の固定方法と異なる部分について説明する。
実施例1においては、図3に示す錘8aを用いずに、保水部材9aのみを用いた。実施例1における防水シート4の厚みは、0.8mmであり、保水部材9aとして、水分を吸収させたさらし布(綿製織布)を用いた。また、電磁誘導加熱機7による加圧ではなく、別個防水シート4の上から錘4kgの荷重をかけるとともに電磁誘導加熱機7を用いて10秒間、加熱を行い、その後、保水部材9aを3分間存置した。
実施例2においては、図3に示すように、保水部材9aを用いるとともに、融着部の周囲にドーナツ状の錘8aを配置して周辺を加圧しながら融着を行い、その後、保水部材9aを3分間存置した。その他の工程は実施例1と同様である。
比較例においては、実施例2において使用した保水部材9aを用いずに、融着部の周囲にドーナツ状の錘8aを配置して周辺を加圧しながら融着を行った。その他の工程は、実施例2と同様である。
実施例1および実施例2の測定結果を比較した場合、最大引張力において2倍以上の差が生じていることが分かる。このことより、防水シート4を被覆材6を介して導電性部材5に融着する場合に、周囲を錘8aで加圧しながら行うことにより、防水シート4の固定強度を格段に上げることができることがわかった。
また、実施例1および実施例2と、比較例との測定結果を比較した場合、最大引張力が格段に向上し、さらに防水シートの外観も向上することがわかった。
なお、比較例の測定結果においては、固定後の防水シート4の表面に光沢が発生している。この光沢の原因は、電磁誘導により生じた加熱が防水シート4の表面にまで到達し、防水シート4の表面が溶融もしくは軟化した状態で負荷がかけられたためだと考えられる。
2 固定具
3 アンカー部材
4 防水シート
5 導電性部材
6 被覆材
7 電磁誘導加熱機
8 錘
9,9a 保水部材
8,8a,10 錘
11 冶具
Claims (9)
- 導電性部材の少なくとも上面に熱可塑性樹脂からなる被覆材を配した固定具を下地に固定し、前記固定具の上に防水シートを敷設して電磁誘導加熱によって前記導電性部材を加熱して前記被覆材と前記防水シートとを熱融着する防水シートの固定方法において、
前記防水シートの熱融着する部位の表面を冷却しつつ前記熱融着を行うことを特徴とする防水シートの固定方法。 - 前記防水シートの熱融着する部位の表面を冷却する場合に、さらに前記防水シートの熱融着する部位の表面を加圧しつつ前記熱融着を行うことを特徴とする請求項1記載の防水シートの固定方法。
- 前記電磁誘導加熱を行う場合に防水シートの前記熱融着する部位の表面を冷却する保水部材を介在させたことを特徴とする請求項1または2記載の防水シートの固定方法。
- 前記防水シートは、基布にフッ素樹脂を被覆した複合シートまたはフッ素樹脂のみからなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の防水シートの固定方法。
- 前記加圧は、前記固定具の周辺部における防水シートの表面を加圧することによって防水シートの張力で前記固定具に押し付けることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の防水シートの固定方法。
- 前記加圧は、冷却の完了まで行うことを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の防水シートの固定方法。
- 前記熱融着する部位における防水シートの表面に被せて防水シートを冷却する保水部材と、
前記熱融着する部位の周辺部を加圧する加圧部材とを一体化して含む治具を用いて、
前記防水シートの熱融着する部位の表面を冷却しつつ、前記防水シートの熱融着する部位の表面を加圧することを特徴とする請求項5または6記載の防水シートの固定方法。 - 前記電磁誘導加熱は、
前記電磁誘導加熱を行う電磁誘導加熱機と前記導電性部材との間隔が10mm以下に設定されたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の防水シートの固定方法。 - 導電性部材の少なくとも上面に熱可塑性樹脂からなる被覆材を配した固定具を下地に固定し、前記固定具の上に防水シートを敷設して電磁誘導加熱によって前記導電性部材を加熱して被覆材と防水シートの裏面とを熱融着する場合に用いる加圧治具において、
熱融着する部位における防水シートの表面に被せて防水シートを冷却する保水部材と、
熱融着する部位の周辺部を加圧する加圧部材とを一体化して含むことを特徴とする加圧治具。
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