JP4601631B2 - 電気機器管理システム - Google Patents
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Description
また、各コンセントではなく住戸の電灯線の基幹部分において電力の使用状況を計測することにより、当該住戸内で稼働している機器を特定することができる(例えば、特許文献2参照)。
また、家屋の火災の原因となるトラッキングの検出には、個々の電気機器に、回路に流れる電流の値や波形を計測して、検出した場合に回路を遮断する装置が提案されている。
例えば、『電流値計測手段3により電源1から回路2に流入する電流の電流値を計測し、判定手段4により前記電流値が所定の判定レベル以上であるか否かをチェックし、所定の判定レベル以上であればトラッキングが発生していると判断して、報知手段5により使用者に知らせる。なお、レベル設定手段を設けて、上記判定レベルを使用者が任意に設定して検出感度を変えることが可能であり、また、電流遮断手段を設けて、トラッキングが発生していると判断したときに、自動的に電源入力を遮断することも可能である。』というものが提案されている(特許文献3)。
また、『判定要素に電流波形の波高率,又は波形率,又は波高率と波形率の両方を使用する。演算部で,波高率,又は波形率,又は波高率と波形率の両方を演算し,その結果を基に判定部でトラッキング現象の発生の有無を判定する。』というものも提案されている(特許文献4)。
また、従来の電気機器管理システムは、トラッキングが発生するまで分からず、予防することができないという課題があった。
また、従来の電気機器管理システムは、トラッキング検出を行うためのセンサや回路などが各電器機器毎に設置する必要があり、システムのコストが高価になり、ユーザの導入が困難となるなどの課題があった。この課題を解決する方法として、基幹部分一箇所で電流値や波形を計測することが考えられるが、このような方法では、電気機器の特定が困難であった。
本発明は、このような問題を解決して、居住者に電気機器を当該住戸で最適で安全安心な運用で使用可能なように支援することを目的とし、電気料金の低減や電気使用の不便の解消、最適で安全安心な状態での電気機器の使用を可能とするものである。
図1は実施の形態1における電気機器管理システムの構成を示す図である。同図において、電灯線1は、宅外からの引込み線が分電盤2の中で主幹ブレーカ3に接続され、さらに一つ以上の分岐ブレーカ4で家庭内を複数の回路の電灯線1に分岐している。電灯線1には、一つ以上の電気機器5a、5bが接続されている。以下、特に5a、5bを区別しない場合は、電気機器5とする。また、図示はしないが電灯線1には他にも多数の電気機器が接続されている。稼動機器検出装置6は、住戸全体の電力使用量を計測する電力量計測用のセンサ8を含む電力計測手段7と、稼働電気機器検出手段9で構成されている。
宅外からの電力は、電灯線1を経由し、分電盤2内で主幹ブレーカ3を経由し、さらに主幹ブレーカ3の反対側で分岐ブレーカ4を介して宅内の複数の回路に分かれて電力を供給する。家庭内の電気機器5はそれぞれ分岐回路の電灯線1に接続され、電力の供給を受けて稼動する。電気機器5の消費する電力は、主幹ブレーカの近傍に設置された電力量計測用のセンサ8で検出され、電力量計測手段7で計測される。稼動機器検出装置6では、稼働電気機器検出手段9によって、前記電力量計測手段7で計測した電力使用量の変化の特徴により、稼動中の電気機器が、電気機器5a、5bであることを特定する。
このような特定方法の一例は従来の例である特開2001−330630号公報にも示されており、ここでは割愛する。
例えば、電気機器5aが電気衣類乾燥機であるとする。また、この電気衣類乾燥機が稼働した時刻を20時とする。この住戸の電気料金の契約は、時間帯別の電気料金が適用される契約であるとする。一般に、電力会社の定める時間帯別に電気料金の差を設ける契約は、全受容家の電力使用量が減少する夜間に単価が安く、反対に昼間は高く設定されている。夜間の時間帯としては、例えば深夜23時から翌日の午前7時までと設定されているとする。一例では、20時の電力料金の単価は1kWhあたり20.30円であり、前記夜間の深夜23時から翌日の午前7時までは7.00円などの例がある。
図4は、実施の形態2における電気機器管理システムの動作を示すものである。同図において、図1、図2と同じ番号は同じものを示す。同図において、電気使用データベース手段12は、時間帯別の想定稼働機器情報、および時間帯別に通常稼働している電気機器の情報を備えている。本実施の形態では、機器稼働状況記憶手段11から「時刻20時から午前8時 リビング照明が点灯」という情報が出力されている。比較手段13では、電気使用データベース手段12の情報と、機器稼働状況記憶手段11の情報から、通常この住戸では深夜時間帯にリビングの照明が点灯していることは稀であると判断している。
図5は、実施の形態3における電気機器管理システムの動作を示すものである。同図において、図1、図2と同じ番号は同じものを示す。同図において、電気使用データベース手段12は、電気機器の発売年月日やメンテナンス期限、耐用年数などの情報を備えている。本実施の形態では、機器稼働状況記憶手段11から「エアコンの運転時間が100時間を越えた」という情報が出力されている。比較手段13では、前記電気使用データベース手段12の情報と、機器稼働状況記憶手段11の情報から、このエアコンのフィルターの掃除期限がきていることを判断している。
図6は、実施の形態4における電気機器管理システムの動作を示すものである。同図において、図1、図2と同じ番号は同じものを示す。同図において、電気使用データベース手段12は、運転目的や運転継続時間などの情報を備えている。本実施の形態では、機器稼働状況記憶手段11から「エアコンが11時から18時まで稼働。電動シャッターが16時に稼働」という情報が出力されている。比較手段13では、電気使用データベース手段12の情報と、機器稼働状況記憶手段11の情報から、複数の電気機器の運転の順序を変更することが好適と判断している。
図7は、実施の形態5における電気機器管理システムの動作を示すものである。同図において、図1、図2と同じ番号は同じものを示す。同図において、電気使用データベース手段12は、各電気機器の最大消費電力や、各電気機器の運転モード毎の電力使用量、所定の環境条件における運転モード毎の電力使用量などの情報を備えている。本実施の形態は、さらに実施の形態1で述べたような電力契約の情報を備えている。機器稼働状況記憶手段11から「炊飯器が午後4時に起動し、1時間稼働。IHクッキングヒータは午後6時から稼働」という情報が出力されている。
図8および図9は、実施の形態6における電気機器管理システムの構成を示す図である。図8および図9において、図1ないし図2と同じ番号を示すものは同じもの、あるいは相当のものであり、説明を割愛する。
図8において、各住戸21には、これまで示した電気機器管理システムが設置されている。さらに、本実施の形態では、各住戸21の電気機器管理装置10は、センター接続手段17とインターネット18を介してセンター設備19に接続されている。図9に示すように、センター設備19には、インターネット18を介し複数の住戸21a、21b、21cが接続されている。もちろん、住戸はこの3戸だけでなく、それ以上の数が接続されているが、本図では図示はしない。また、センター設備19には、各住戸21a、21b、21cとの接続に必要な通信設備やデータ処理を行う一般に言われるサーバ設備が設置されている。図9では、このセンター設備19に備えるデータベース集約手段20のみを図示している。
図8および図9において、各住戸21の電気機器管理システムは、各住戸21における電気機器の稼働状況を機器稼働状況記憶手段11に蓄積している。本実施の形態では、各住戸21で地区精機している電気機器の稼働状況の情報をセンター接続手段17とインターネット18を介してセンター設備19に備えるデータベース集約手段20に集約するものである。これにより、データベース集約手段20では例えば同一地域、あるいは同一電力契約条件、あるいは同一(または類似)世帯構成人員、あるいは同一住戸形態(集合住宅、一戸建て等)などの各住戸の特質に対応して集約した電気機器の稼働状況の情報を処理する。これにより、例えば、「○月○日の○時においてA地域では30%の住戸がエアコンを使用していた。このうち集合住宅では、15%がエアコンを使用していた」といった統計処理が可能となる。
図10および図11は、実施の形態7における電気機器管理システムの構成を示す図である。図10および図11において、図1、図8あるいは図9と同じ番号を付すものは同じもの、あるいは相当のものであり説明を割愛する。
図1乃至図3に示す電気機器管理システムでは、専用の表示手段16を備えていた。これに対して、図10に示す電気機器管理システムでは、住戸内の電気機器5aに内蔵された表示部を表示手段16aとして利用している。表示部を内蔵する電気機器5aには、例えば、電子レンジの液晶画面や、テレビの画面などがある。
図12は、実施の形態8における電気機器管理システムの構成を示す図である。同図において、図1と同じ番号を付すものは同じもの、あるいは相当のものであることを示し、説明を割愛する。図12において、本実施の形態の電気機器管理システムは、例えば電気機器管理装置10にメッセージ管理手段23を備える。
本発明の実施の形態9では、家屋の火災の原因になるトラッキングによる被害を低減するため、電源プラグの清掃をユーザに促すメッセージを表示する構成について説明する。
一般に、トラッキングが起こりやすいのは、埃の溜まりやすい場所に長時間電源プラグを差し込んだままにしている場合、洗面所・台所などの湿気が高い場所、電源プラグに水滴が直接かかる可能性のある場所、などである。
そこで、長時間通電する電気機器や、湿気が高い場所で主に使用される電気機器などをあらかじめ把握しておき、これらの電気機器の電源プラグの清掃を促すメッセージをユーザに表示することにより、トラッキングの発生を予防することができる。
「電気機器タイプ」列は、電気機器の種別を表す情報であり、電気機器を、常時通電であるか、都度通電であるか、定期的に使用されるか、不定期に使用されるか、水場で使用されるか、されないか、によって分類する。
「コンセント清掃周期」列は、「電気機器タイプ」列の値毎に、その値で特定される電気機器タイプのコンセント清掃周期が記憶されている。
また、トラッキングの発生可能性が高い態様で使用される電気機器については、より短い間隔でコンセントの清掃を行うことが望ましく、このような電気機器タイプについては「コンセント清掃周期」列の値を小さく設定しておく。
「電気機器」列には、当該家屋内で使用される電気機器の種別が格納されている。
「タイプ」列には、「電気機器」列の値で特定される電気機器の電気機器タイプを表す値が格納されている。この値は、図14で説明した「電気機器タイプ」列の値に準拠している。即ち、当該電気機器がトラッキングを起こす可能性の高さを表していると言うこともできる。
図15のデータ例では、エアコンは常時通電タイプ、洗濯機は水場で使用される常時通電タイプ、ホットプレートは水場で不定期に使用される都度通電タイプとなっている。
「電気機器」列には、当該家屋内で使用される電気機器の種別が格納されている。
「運転積算時間」列には、「電気機器」列の値で特定される電気機器の運転積算時間が格納されている。
本処理は、一定時間毎に定期的に開始される。
(S1701)
比較手段13は、機器稼動状況記憶手段11より、図16で説明した電気機器の運転積算時間を1件分取得する。
(S1702)
比較手段13は、電気使用データベース手段12が格納している電気機器タイプ情報を読み取り、ステップS1701で運転積算時間を取得した電気機器の電気機器タイプを取得する。
(S1703)
比較手段13は、電気使用データベース手段12が格納しているコンセント清掃周期情報を読み取り、ステップS1702で取得した電気機器タイプに基づき、ステップS1701で運転積算時間を取得した電気機器のコンセント清掃周期を取得する。
(S1704)
比較手段13は、ステップS1701で取得した運転積算時間と、ステップS1703で取得した清掃周期とを比較する。
運転積算時間のほうが大きければステップS1705へ進み、清掃周期のほうが大きければステップS1706へ進む。
(S1705)
比較手段13は、該当電気機器のコンセントの清掃を促すメッセージを、メッセージ通知手段14に出力する。
(S1706)
比較手段13は、機器稼動状況記憶手段11に、運転積算時間を未読の電気機器があれば、ステップS1701へ戻り、なければ本処理を終了する。
ユーザは、図18のようなメッセージを見ることにより、定期的に電気機器のコンセントの清掃をすることを促されるので、トラッキングの発生を未然に防止することが可能となる。
実施の形態9では、電気機器のタイプ毎に清掃周期を格納しておき、清掃を促すメッセージを個別にユーザへ提示する構成を説明した。
本発明の実施の形態10では、電気機器タイプによらず単一の清掃周期を格納した、より簡易な構成について説明する。
なお、本実施の形態10における電気機器管理システムの構成は図3に示す構成と同じであるため、説明を省略する。図1のような形態でも実現可能である。
即ち、全ての電気機器につき同一のタイミングで、清掃を促すメッセージがユーザに表示されることとなる。具体的な動作について、次の図20で説明する。
本処理は、一定時間毎に定期的に開始される。
(S2001)
比較手段13は、電気使用データベース手段12が格納しているコンセント清掃周期情報より、コンセント清掃周期(T7)を取得する。
(S2002)
比較手段13は、ステップS2001で取得した清掃周期と前回の清掃時からの経過時間の比較を行う。
経過時間のほうが大きければステップS2003へ進み、清掃周期のほうが大きければ本処理を終了する。
(S2003)
比較手段13は、住戸のコンセントの清掃を促すメッセージを、メッセージ通知手段14に出力する。
ユーザは、図21のようなメッセージを見ることにより、定期的に電気機器のコンセントの清掃をすることを促されるので、トラッキングの発生を未然に防止することが可能となる。
なお、本実施の形態10においては、全ての電気機器について同一のタイミングでコンセントの清掃をすることを促されるので、ユーザにとっては一括清掃で効率よくコンセントの清掃ができるという効果がある。
図22は、本発明の実施の形態11に係る電気機器管理システムの動作を示すものである。図22において、図3と同じ構成要素には同じ符号を付し、説明を省略する。
図22の電気機器管理システムは、図3の構成に加えて、新たにトラッキング検出手段25を備える。
トラッキング検出手段25は、電力計測手段9からの電流値、電流波形を元に、トラッキングの発生を検出する。検出方法は、特許文献3及び4に示されているので、ここでは説明を省略する。検出結果は、比較手段13に入力され、後述の処理に利用される。
図23において、トラッキングの発生する可能性の高い電気機器タイプほど、上位に設定されている。例えば、「常時通電」され、「水場で使用される」電気機器は、トラッキングの発生する可能性が最も高いことが、本情報により分かる。
(1)電気機器タイプなどの取得
比較手段13は、トラッキング検出手段25からトラッキングの発生が通知されると、電気使用データベース手段12より、図14、図15、図16に示すそれぞれの情報を取得する。
(2)トラッキング発生順位情報の取得
比較手段13は、電気使用データベース手段12より、図23で説明したトラッキング発生順位情報を取得する。
(3)電気機器を特定
比較手段13は、機器稼動状況記憶手段11から取得した電気機器の一覧の中から、トラッキング発生確率の最も高いタイプの電気機器を抽出する。
同じ順位の電気機器が複数存在する場合は、電気使用データベース手段12より取得した運転積算時間の長いほうの電気機器をより上位に設定して並び替える。
(4)メッセージ通知手段14に出力
比較手段13は、ステップ(3)で得た、トラッキング発生確率の最も高い電気機器を表す情報を、メッセージ通知手段14に出力する。
メッセージ通知手段14は、比較手段13より受け取った情報に基づき、トラッキングが発生した可能性の高い電気機器をメッセージ表示する。
(1)機器稼動状況記憶手段11より取得した、運転積算時間の長い電気機器ほど、トラッキング発生確率が高いものとする。同じ運転積算時間の電気機器が複数存在した場合には、図23に示す順位に従って、電気機器を並べる。
(2)常時通電するタイプの電気機器の中から、運転積算時間の長い電気機器ほど、トラッキング発生確率が高いものとする。
(3)定期的に使用し、使用の都度通電するタイプの電気機器と、常時通電するタイプの電気機器との中から、運転積算時間の長い電気機器ほど、トラッキング発生確率が高いものとする。
(4)水場で使用するタイプの電気機器の中から、運転積算時間の長い電気機器ほど、トラッキング発生確率が高いものとする。
(5)その他、上記を任意に組み合わせる。
ユーザは、図24のようなメッセージを見ることにより、トラッキングの発生を即座に把握し、かつ発生可能性の高い電気機器から点検をすることができるので、速やかに対応することができ、電気機器の安全性が高まる。
これにより、常に最新の電気機器タイプや清掃周期等の情報を、電気機器の運用に反映することができ、ユーザへの的確なメッセージ表示に資する。
この場合、電気使用データベース手段12は、HDD(Hard Disk Drive)のような書き換え可能な記憶装置に、テーブル形式、CSV形式などの適当なデータ形式のファイルを格納することにより構成できる。データの入出力を管理するデータベースシステム等のミドルウェアを介在させてもよい。
Claims (24)
- 住戸全体の電力使用量を計測し、計測結果に基づいて、住戸内の電気機器の中から稼働機器を検出する電気機器管理システムにおいて、
個々の稼働機器ごとにその運転状態や運転時間、運転時刻、住戸全体の消費電力量の少なくとも一つ以上を検出する稼働電気機器検出手段と、
前記稼働電気機器検出手段での検出結果を蓄積する機器稼働状況記憶手段と、
電気の効果的な使用条件をデータベース化し保持する電気使用データベース手段と、
前記機器稼働状況記憶手段に蓄積された検出結果と、前記電気使用データベース手段に保持された電気の効果的な使用条件とを比較し、好適な電気機器の運用メッセージを出力する比較手段と、
前記比較手段の出力に基づき、居住者、あるいは電気機器の使用者に対しメッセージを通知するメッセージ通知手段と、
前記メッセージ通知手段から通知されるメッセージを受信し、表示する表示手段と、
を備え、
前記表示手段は、住戸内の電気機器の備える表示手段、携帯電話や携帯端末などの情報機器の備える表示手段のいずれか一つ以上を利用することを特徴とする電気機器管理システム。 - 前記メッセージ通知手段の通知方法は、電子メール、または表示手段の備えるWebブラウザへの表示データの形式であることを特徴とする請求項1記載の電気機器管理システム。
- 住戸全体の電力使用量を計測し、計測結果に基づいて、住戸内の電気機器の中から稼働機器を検出する電気機器管理システムにおいて、
個々の稼働機器ごとにその運転状態や運転時間、運転時刻、住戸全体の消費電力量の少なくとも一つ以上を検出する稼働電気機器検出手段と、
前記稼働電気機器検出手段での検出結果を蓄積する機器稼働状況記憶手段と、
電気の効果的な使用条件をデータベース化し保持する電気使用データベース手段と、
前記機器稼働状況記憶手段に蓄積された検出結果と、前記電気使用データベース手段に保持された電気の効果的な使用条件とを比較し、好適な電気機器の運用メッセージを出力する比較手段と、
前記比較手段の出力に基づき、居住者、あるいは電気機器の使用者に対しメッセージを通知するメッセージ通知手段と、
前記メッセージ通知手段から通知されるメッセージを受信し、表示する表示手段と、
出力されたメッセージを表示手段に通知する際に、所定期間に出力された複数のメッセージを保持しまとめて通知する、同様の種類のメッセージをまとめて通知する、相反するメッセージ内容のものを状況に応じ優先度を考慮して通知する、電気料金の請求が通知されるタイミングを考慮して通知するなどのメッセージ管理手段を備えることを特徴とする電気機器管理システム。 - 前記表示手段に表示されたメッセージに対する電気機器使用者の受容度の入力を受け付ける使用者受容度入力手段を更に備え、
前記メッセージ管理手段は、前記使用者受容度入力手段で入力を受け付けた電気機器使用者の受容度に応じて以降の当該メッセージの表示頻度を修正することを特徴とする請求項3記載の電気機器管理システム。 - 前記電気使用データベース手段は、当該住戸の電力契約種別、および、または契約種別にかかわる時間帯別の電気料金の単価、または単価の違いに相当する情報を備え、
前記比較手段は、前記機器稼働状況記憶手段に蓄積された検出結果と前記電気使用データベース手段の保持する情報を比較し、その比較結果として、各電気機器の稼働に要した電気料金のメッセージ、各電気機器の稼働をより電気料金の安い時間帯で稼働させることを促すメッセージ、電気料金を低減することが可能な最適な契約形態への変更を促すメッセージのいずれかひとつ以上を出力することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の電気機器管理システム。 - 前記電気使用データベース手段は、時間帯別に稼動が想定される電気機器の情報、および、または当該住戸の時間帯別に通常稼働している電気機器の情報を備え、
前記比較手段は、前記機器稼働状況記憶手段に蓄積された検出結果と前記電気使用データベース手段の保持する情報を比較し、その比較結果として、通常当該時間帯には稼働していない電気機器が稼働していたこと、または通常当該時間帯には稼働しているべき電気機器が稼働していないことを示し、通常とは異なる状況であったことを示すメッセージを出力することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の電気機器管理システム。 - 前記電気使用データベース手段は、当該住戸が備える電気機器にかかわる当該電気機器の発売年月日、耐用年数、メンテナンスの必要な時限のいずれか一つ以上の情報を備え、
前記比較手段は、前記機器稼働状況記憶手段に蓄積された検出結果と前記電気使用データベース手段の保持する情報を比較し、その比較結果として、当該電気機器の耐用年数が近いこと、またはメンテナンスが必要なことを示すメッセージを出力することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の電気機器管理システム。 - 前記電気使用データベース手段は、各電気機器の運転目的、必要とする継続的運転時間のいずれか一つ以上の情報を備え、
前記比較手段は、前記機器稼働状況記憶手段に蓄積された検出結果と前記電気使用データベース手段の保持する情報を比較し、その比較結果として、当該電気機器が稼働したタイミングをシフト可能か否かを判断し、シフト可能な場合には稼働タイミングを別のタイミングに移すことを促すメッセージ、複数の電気機器の運転順序の変更を促すメッセージのいずれかひとつ以上を出力することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の電気機器管理システム。 - 前記電気使用データベース手段は、各電気機器の最大消費電力、各電気機器の運転モード毎の電力使用量、気温などの環境条件における運転モード毎の電力使用量の少なくともひとつ以上を備え、
前記比較手段は、前記機器稼働状況記憶手段に蓄積された検出結果と前記電気使用データベース手段の保持する情報を比較し、その比較結果として、当該住戸内の消費電力のピーク値の上限値が高い期間に稼働した機器の運転を他の期間にずらすことを促すメッセージ、消費電力の高い電気機器の運転時間帯を電気料金の安い時間帯に移すことを促すメッセージ、消費電力の高い運転モードで稼働する期間が電気料金の安い時間帯になるように運転開始タイミングを示唆するメッセージ、環境条件と稼働電気機器の運転状況を比較し、運転モードの推定を行うことにより、当該環境条件における適切な電気機器の運転モードの設定変更を示唆するメッセージのいずれかひとつ以上を出力することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の電気機器管理システム。 - 前記比較手段は、他の住戸の機器稼働状況記憶手段に蓄積された検出結果、または他の住戸の機器稼働状況記憶手段に蓄積された検出結果をひとつのデータベースとして集約し、各住戸の特質を考慮して処理されたデータベースの情報を比較データとして使用することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の電気機器管理システム。
- 前記電気使用データベース手段は、
電気機器のコンセント清掃周期を表すコンセント清掃周期情報を格納しており、
前記比較手段は、
前記機器稼働状況記憶手段より各電気機器の運転積算時間を取得するとともに、
前記電気使用データベース手段より、前記コンセント清掃周期情報を取得し、
取得した各電気機器の運転積算時間と、前記コンセント清掃周期情報とを比較し、
運転積算時間が前記コンセント清掃周期情報により特定される時間を超過していた場合に、その電気機器のコンセントを清掃することを促すメッセージを出力する
ことを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の電気機器管理システム。 - 前記電気使用データベース手段は、
電気機器が常時通電するタイプであるか、使用の都度通電するタイプであるかを表す電気機器タイプ情報と、
前記電気機器タイプ情報により特定される電気機器タイプ毎のコンセント清掃周期を表すコンセント清掃周期情報と、
を格納しており、
前記比較手段は、
前記機器稼働状況記憶手段より、各電気機器の運転積算時間を取得するとともに、
前記電気使用データベース手段より、前記コンセント清掃周期情報を取得し、
取得した各電気機器の運転積算時間と、前記コンセント清掃周期情報とを比較し、
運転積算時間が、その電気機器の電気機器タイプに対応する前記コンセント清掃周期情報により特定される時間を超過していた場合に、その電気機器のコンセントを清掃することを促すメッセージを出力する
ことを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の電気機器管理システム。 - 前記電気使用データベース手段は、
電気機器が常時通電するタイプであるか、使用の都度通電し定期的に使用するタイプであるか、使用の都度通電し不定期に使用するタイプであるかを表す電気機器タイプ情報と、
前記電気機器タイプ情報により特定される電気機器タイプ毎のコンセント清掃周期を表すコンセント清掃周期情報と、
を格納しており、
前記比較手段は、
前記機器稼働状況記憶手段より、各電気機器の運転積算時間を取得するとともに、
前記電気使用データベース手段より、前記コンセント清掃周期情報を取得し、
取得した各電気機器の運転積算時間と、前記コンセント清掃周期情報とを比較し、
運転積算時間が、その電気機器の電気機器タイプに対応する前記コンセント清掃周期情報により特定される時間を超過していた場合に、その電気機器のコンセントを清掃することを促すメッセージを出力する
ことを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の電気機器管理システム。 - 前記電気使用データベース手段は、
電気機器が水場で使用するか、水場でないところで使用するかを表す電気機器タイプ情報と、
前記電気機器タイプ情報により特定される電気機器タイプ毎のコンセント清掃周期を表すコンセント清掃周期情報と、
を格納しており、
前記比較手段は、
前記機器稼働状況記憶手段より、各電気機器の運転積算時間を取得するとともに、
前記電気使用データベース手段より、前記コンセント清掃周期情報を取得し、
取得した各電気機器の運転積算時間と、前記コンセント清掃周期情報とを比較し、
運転積算時間が、その電気機器の電気機器タイプに対応する前記コンセント清掃周期情報により特定される時間を超過していた場合に、その電気機器のコンセントを清掃することを促すメッセージを出力する
ことを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の電気機器管理システム。 - 前記電気使用データベース手段は、
電気機器が常時通電タイプか、都度通電タイプか、定期使用タイプか、不定期使用タイプか、水場で使用するか、水場でないところで使用するかを表す電気機器タイプ情報と、
前記電気機器タイプ情報により特定される電気機器タイプ毎のコンセント清掃周期を表すコンセント清掃周期情報と、
を格納しており、
前記比較手段は、
前記機器稼働状況記憶手段より、各電気機器の運転積算時間を取得するとともに、
前記電気使用データベース手段より、前記コンセント清掃周期情報を取得し、
取得した各電気機器の運転積算時間と、前記コンセント清掃周期情報とを比較し、
運転積算時間が、その電気機器の電気機器タイプに対応する前記コンセント清掃周期情報により特定される時間を超過していた場合に、その電気機器のコンセントを清掃することを促すメッセージを出力する
ことを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の電気機器管理システム。 - 前記電気使用データベース手段は、
各電気機器に共通のコンセント清掃周期を表すコンセント清掃周期情報を備え、
前記比較手段は、
前記コンセント清掃周期情報により特定される時間毎に、電気機器に接続されたコンセントを清掃することを促すメッセージを前記メッセージ通知手段に出力する
ことを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の電気機器管理システム。 - 住戸全体の電力使用量を計測し、計測結果に基づいて、住戸内の電気機器の中から稼働機器を検出する電気機器管理システムにおいて、
個々の稼働機器ごとにその運転状態や運転時間、運転時刻、住戸全体の消費電力量の少なくとも一つ以上を検出する稼働電気機器検出手段と、
前記稼働電気機器検出手段での検出結果を蓄積する機器稼働状況記憶手段と、
住戸全体の電力波形を用いてトラッキングを検出するトラッキング検出手段と、
電気機器の種類を表す電気機器タイプ情報を格納した電気使用データベース手段と、
トラッキングの発生した可能性の高い電気機器を示す情報を出力する比較手段と、
前記比較手段の出力に基づき、居住者、あるいは電気機器の使用者に対しメッセージを通知するメッセージ通知手段と、
を備え、
前記比較手段は、
前記トラッキング検出手段によりトラッキングが検出された際に、
前記機器稼働状況記憶手段より、稼動電気機器の検出結果を取得するとともに、
前記電気使用データベース手段より、前記電気機器タイプ情報を取得し、
前記電気機器タイプ情報に基づき、トラッキングの発生した可能性の高い電気機器を特定し、その電気機器を示す情報を前記メッセージ通知手段に出力する
ことを特徴とする電気機器管理システム。 - 前記電気使用データベース手段は、
前記電気機器タイプ情報を、各電気機器がトラッキングを生じる可能性の高さに応じて順位付けしたトラッキング発生順位情報を格納しており、
前記比較手段は、
前記トラッキング発生順位情報と前記電気機器タイプ情報に基づき、トラッキングが発生した可能性の高い電気機器を特定する
ことを特徴とする請求項17に記載の電気機器管理システム。 - 前記メッセージ通知手段から通知されるメッセージを受信し、表示する表示手段を更に備えた
ことを特徴とする請求項17又は請求項18に記載の電気機器管理システム。 - 前記比較手段は、
前記トラッキング検出手段がトラッキングの発生を検出した際に、
機器稼働状況記憶手段に蓄積された各電気機器の運転積算時間の長い電気機器ほどトラッキングの発生した可能性が高いとし、可能性の高い順に電気機器を並べて前記メッセージ通知手段に出力する
ことを特徴とする請求項17ないし請求項19のいずれかに記載の電気機器管理システム。 - 前記電気機器タイプ情報は、
電気機器が常時通電するタイプであるか、使用の都度通電するタイプであるかを表し、
前記比較手段は、
前記トラッキング検出手段がトラッキングの発生を検出した際に、
機器稼働状況記憶手段に蓄積された常時通電タイプ電気機器の運転積算時間の長い電気機器ほどトラッキングの発生した可能性が高いとし、可能性の高い順に電気機器を並べて前記メッセージ通知手段に出力する
ことを特徴とする請求項17ないし請求項19のいずれかに記載の電気機器管理システム。 - 前記電気機器タイプ情報は、
電気機器が常時通電するタイプであるか、使用の都度通電し定期的に使用するタイプであるか、使用の都度通電し不定期に使用するタイプであるかを表し、
前記比較手段は、
前記トラッキング検出手段がトラッキングの発生を検出した際に、
定期的に使用する都度通電タイプの電気機器と、常時通電タイプの電気機器との中から、運転積算時間の長い電気機器ほどトラッキングの発生した可能性が高いとし、可能性の高い順に電気機器を並べて前記メッセージ通知手段に出力する
ことを特徴とする請求項17ないし請求項19のいずれかに記載の電気機器管理システム。 - 前記電気機器タイプ情報は、
電気機器が水場で使用するか、水場でないところで使用するかを表し、
前記比較手段は、
前記トラッキング検出手段がトラッキングの発生を検出した際に、
機器稼働状況記憶手段に蓄積された水場使用タイプ電気機器の運転積算時間の長い電気機器ほどトラッキングの発生した可能性が高いとし、可能性の高い順に電気機器を並べて前記メッセージ通知手段に出力する
ことを特徴とする請求項17ないし請求項19のいずれかに記載の電気機器管理システム。 - 前記電気使用データベース手段の情報が、書き換え可能な構造となっている
ことを特徴とする請求項1ないし請求項23のいずれかに記載の電気機器管理システム。
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