JP5485106B2 - 家電機器制御装置、家電機器制御方法及び家電機器 - Google Patents
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Description
本発明は、家電機器の運転開始時刻又は運転終了時刻を制御する家電機器制御装置、家電機器制御方法及び家電機器に関するものである。
現在、予め定められた時間帯毎に電力料金が異なる時間帯別電力料金制度があり、近い将来、太陽電池の普及、蓄電池の設置、及び新しい家電の開発等の電気使用状況に関する環境が大きく変化し、リアルタイムに電力料金が変動するリアルタイムプライシング(RTP)が導入されることが考えられる。
上記のRTP制度の利用が考えられる家電機器の中には、洗濯乾燥機等のように稼動中に発せられる音がかなりうるさく、静かな夜間外出中に家電機器が運転すると、騒音等の問題を生じ得るものもある。そこで、家電機器の中には、1日のうち例えば午前1時〜午前5時までは家電機器の運転を禁止する運転動作禁止時間帯を設定できるものもある。
例えば、特許文献1は、余剰電力が生じたときに、当該余剰電力を利用して家電機器の運転させるシステムにおいて、家電機器の使用態様に応じて禁止時間帯を設けることができる構成を開示している。
しかしながら、RTP制度下では料金体系の変化に規則性はないため、電力料金を考慮した家電機器の運転スケジュールを立てることが困難であった。さらに、このようなRTP制度下で上記運転動作禁止時間帯を設けると、例えば当該運転動作禁止時間帯の電力料金が他の時間帯の電力料金に比べかなり安い場合もある。このような場合であっても、従来のシステムでは、仮に電力料金が安い当該運転動作禁止時間帯に家電機器を動作させれば電気代がかなり節約できるといった事実をユーザが知ることはなく、ユーザに十分な情報を提供するものではなかった。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、タイムシフト機能を使用するユーザの利便性を過度に損なうことなく、電気代の効果的な削減を実現する家電機器制御装置、家電機器制御方法及び家電機器を提供することを目的とするものである。
本発明の一局面に係る家電機器制御装置は、家電機器の運転動作禁止時間帯情報、前記家電機器の運転に要する期間を示す運転期間情報及び前記家電機器が運転に要する電力を示す電力情報を受信する受信部と、時間毎に変化する電力料金を示す電力料金情報を取得する電力料金情報取得部と、前記運転動作禁止時間帯情報、前記運転期間情報、前記電力情報および前記電力料金情報に基づいて、運転動作禁止時間帯以外の時間帯に前記家電機器を運転した場合に課金される電気代が最安値となる第1電気代を求める第1電気代演算部と、前記運転動作禁止時間帯情報、前記運転期間情報、前記電力情報および前記電力料金情報に基づいて、運転動作禁止時間帯に前記家電機器が運転された場合に課金される第2電気代を求める第2電気代演算部と、前記第1電気代よりも安くなる第2電気代が存在するか否かを判定する判定部と、前記第1電気代よりも安くなる第2電気代が存在するときにその旨をユーザに報知する報知手段とを含んでいる。
ユーザにとって家電機器の運転期間として不都合な時間帯として運転動作禁止時間帯が設定されている場合であっても、不都合の度合いによっては、電気代の節約を優先させたい場合もある。上記の構成によれば、運転動作禁止時間帯以外の期間で家電機器が運転された場合に課金される第1電気代よりも運転動作禁止時間帯で家電機器が運転された場合に課金される第2電気代の方が安くなる運転期間が存在する場合、ユーザにその旨を報知する構成としている。このように、運転動作禁止時間帯以外の期間で家電機器を運転させた場合料金的に損をする場合は、事前に通報することにより、ユーザは運転期間の変更及び見直しの機会を得ることができる。この結果、タイムシフト機能を使用するユーザの利便性を過度に損なうことなく、電気代の効果的な削減を実現することができる。
また、前記第2電気代演算部は、前記第2電気代のうち最安値となる第2電気代を求めるとともに、前記報知手段は、前記第2電気代となる前記運転動作禁止時間帯における前記家電機器の運転時間帯を表示する運転時間帯表示部を含むことが好ましい。
この場合、運転動作禁止時間帯で家電機器が運転された場合に課金される第2電気代のうち最安値となる第2電気代に対応した家電機器の運転時間帯を表示するため、特に電気代の節約を優先するユーザの利便性の向上を図ることができる。
また、前記報知手段は、前記第1電気代と第2電気代との双方を表示する料金表示部を含むことが好ましい。
このように、前記第1電気代と第2電気代との双方を表示することにより、ユーザは、家電機器の運転に要する電気代を具体的に認識することができる。これにより、ユーザの利便性を考慮しつつ、電気代のより効果的な削減を実現することができる。
また、前記報知手段は、前記第1電気代と前記第2電気代との差額を表示する差額表示部を含むことが好ましい。
このように、前記第1電気代と第2電気代との差額を表示することにより、ユーザは、運転動作禁止時間帯で動作させれば、どれだけ電気代が節約できるかを明確に認識した上で、所望の運転期間を選択することができる。
また、前記報知手段による報知に基づいて前記家電機器の運転時間が前記運転動作禁止時間帯内に変更された回数をカウントするカウント部をさらに含み、前記報知部は、前記カウント部のカウント値が所定以上になったとき、ユーザに前記運転動作禁止時間帯の変更を促す報知動作を行うことが好ましい。
ユーザにとって家電機器の運転期間として不都合な時間帯として運転動作禁止時間帯が設定されている場合であっても、不都合の程度が比較的低く、電気代を節約できるのであれば、運転動作禁止時間帯での運転を希望する場合もある。また、運転動作禁止時間帯の設定時から当該家電機器のユーザの使用状況が変わり、家電機器の運転期間として不都合な時間帯が変わる場合も考えられる。そこで、上記の構成のように、運転動作禁止時間帯内に変更された回数が所定回数に達した場合、その旨をユーザに報知し運転動作禁止時間帯の変更を促すことでより、ユーザは運転動作禁止時間帯の見直しの機会を与えられる。このように、運転動作禁止時間帯をユーザの使用状況に合った運転動作禁止時間帯に設定する機会を与えられることにより、ユーザの利便性の更なる向上を図りつつ、効果的に電気代を節約することができる。
本発明の他の局面に係る家電機器は、家電機器の運転動作禁止時間帯情報、前記家電機器の運転に要する期間を示す運転期間情報及び前記家電機器が運転に要する電力を示す電力情報を受信する受信部と、時間毎に変化する電力料金を示す電力料金情報を取得する電力料金情報取得部と、前記運転動作禁止時間帯情報、前記運転期間情報、前記電力情報および前記電力料金情報に基づいて、運転動作禁止時間帯以外の時間帯に前記家電機器を運転した場合に課金される電気代が最安値となる第1電気代を求める第1電気代演算部と、前記運転動作禁止時間帯情報、前記運転期間情報、前記電力情報および前記電力料金情報に基づいて、運転動作禁止時間帯に前記家電機器が運転された場合に課金される第2電気代を求める第2電気代演算部と、前記第1電気代よりも安くなる第2電気代が存在するか否かを判定する判定部と、前記第1電気代よりも安くなる第2電気代が存在するときにその旨をユーザに報知する報知手段と、を含んでいる。
また、本発明のさらに他の局面に係る家電機器制御方法は、家電機器の運転動作禁止時間帯情報、前記家電機器の運転に要する期間を示す運転期間情報及び前記家電機器の運転に要する電力を示す電力情報を受信する受信ステップと、時間毎に変化する電力料金を示す電力料金情報を取得する電力料金情報取得ステップと、前記運転動作禁止時間帯情報、前記運転期間情報、前記電力情報および前記電力料金情報に基づいて、運転動作禁止時間帯以外の時間帯に前記家電機器が運転された場合に課金される電気代が最安値となる第1電気代を求める第1電気代演算ステップと、前記運転動作禁止時間帯情報、前記運転期間情報、前記電力情報および前記電力料金情報に基づいて、運転動作禁止時間帯に前記家電機器を運転した場合に課金される第2電気代を求める第2電気代演算ステップと、前記第1電気代よりも安くなる前記第2電気代が存在するか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップにより前記第1電気代よりも安くなる前記第2電気代が存在すると判定されたときにその旨をユーザに報知する報知ステップと、を含んでいる。
本発明によれば、タイムシフト機能を使用するユーザの利便性を過度に損なうことなく、電気代の効果的な削減を実現する家電機器制御装置、家電機器制御方法及び家電機器を提供することができ、タイムシフト機能を備えた家電機器を使用するユーザの利便性の向上を実現することができる。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。尚、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る機器制御システムの概略構成を示す説明図である。図1に示す機器制御システム100は、機器制御装置10、家電機器20、30、40、及び表示装置50を備える。
図1は、本発明の実施の形態1に係る機器制御システムの概略構成を示す説明図である。図1に示す機器制御システム100は、機器制御装置10、家電機器20、30、40、及び表示装置50を備える。
本実施の形態では、家電機器として洗濯乾燥機を例に説明するが、本発明の家電機器はこれに限定されず、例えば、運転開始のタイマ予約運転と、運転終了のタイマ予約運転との両方の機能を備えるエアコンにも好適に適応することができる他、洗濯機、衣類乾燥機、電磁調理器(IH)、電気給湯機、食器洗浄機、炊飯器、生ゴミ処理機等にも適応することができる。
機器制御装置10と家電機器20、30、40とは、無線又は有線のホームネットワークにより情報を相互に送受信可能に接続されている。さらに、機器制御装置10は、表示装置50に接続されている。なお、図1では、3つの家電機器が機器制御装置10に接続されているが、本発明はこれに限定されず、少なくとも1台の家電機器が機器制御装置10に接続されていればよい。
表示装置50としては、例えば、家庭用TVのTV画面を用いてもよいし、専用のモニタ画面を用いてもよい。また、後述する実施の形態のように、家電機器の表示部を用いてもよい。
本実施の形態では、機器制御装置10、家電機器20、30、40及び表示装置50は、宅内に設置されているものとして説明するが、機器制御装置10は外部に設置されていてもよい。また、後述するように、屋内に設置される家電機器20、30及び40同士が無線又は有線による通信手段により通信可能に接続されることで家電機器20、30及び40の何れかが、以下に説明する機器制御装置10の機能を備える構成としてもよい。
また、以下の説明では、家電機器(洗濯乾燥機)20の構成及び動作について説明するが、その構成及び動作の説明は、家電機器30及び家電機器40に適用できるものとし、その説明を省略する。
図2に示すように、機器制御装置10は、受信部11、タイムシフト時間演算部12、電力料金情報記憶部13、記憶部14、送信部15、報知部16、計時部17、カウンタ18及び運転制御部19を備える。機器制御装置10の機能及び動作については後述する。
また、家電機器20は、入力操作部21、送信部22、受信部23、記憶部24、運転制御部25及び表示部26を備える。
入力操作部21は、例えばユーザが家電機器20を操作するためのスイッチ、タッチパネルなどで構成され、ユーザが家電機器20の運転に関する操作をするための様々な情報の入力を受け付ける。具体的には、ユーザは、入力操作部21の操作により、家電機器20の運転開始の指示、家電機器20の運転条件、家電機器20の運転動作禁止時間帯の指定及びその変更、タイマ予約時間の指定及びその変更指示、キャンセル指示等の入力を行うことができる。なお、運転条件は、例えば、標準洗いモード、しっかり洗いモード、洗濯モード、脱水モード及び乾燥モードなどの運転モードや、洗濯コース(標準コース、省エネコース及び時短コースなど)である。また、洗濯する衣類の重量を重量センサから取得してもよい。入力操作部21は、運転制御部25を介して、運転条件、運転動作禁止時間帯情報、タイマ予約時間情報等を記憶部24へ記憶させる。また、記憶部24には、上記の各運転条件に対応した家電機器20の運転に要する期間を示す運転期間情報及び電力情報が定められた変換対応テーブルが予め記憶されている。
なお、本家電機器(洗濯乾燥機)20では、入力操作部21によって上記の運転条件を選択すれば、選択された運転条件に対応した運転期間情報及び電力情報が特定できるため、ユーザが運転期間情報及び電力情報を別途入力する必要はない。要は、何らかの入力情報によって運転期間情報及び電力情報が特定できる場合は、ユーザが個々の情報を入力する必要はない。
また、家電機器(洗濯乾燥機)20の稼動中には複数の工程(例えば、洗濯工程、脱水工程及び乾燥工程など)が順次行われるため、運転期間情報及び電力情報は複雑なものとなる。そこで、記憶部24は、洗濯コース、洗濯衣類の重量及び外気温等のセンサ結果ごとに複数の電力情報をさらに記憶する構成としてもよい。
送信部22は、ユーザの入力操作部21の操作により、所望のコースが選択され、家電機器20の運転開始の指示がなされると、選択したコースの運転条件に対応した運転期間情報及び電力情報、運転動作禁止時間帯等の様々な情報を機器制御装置10側に送信する。また、送信部22は、ユーザの入力操作部21の操作により、運転動作禁止時間帯の指示及びその変更指示や、タイマ予約時間の変更指示およびタイマ予約時間のキャンセル指示がなされたときに、変更指示信号およびキャンセル指示信号を機器制御装置10側に送信する。家電機器20の受信部23は、機器制御装置10側の送信部15から送信されたタイムシフト時間としての運転開始時刻を受信する。なお、ユーザが入力操作部21にて運転開始時刻を変更することもでき、この場合、ユーザにより指定された当該運転開始時刻は機器制御装置10側に送信されて機器制御装置10の記憶部14に記憶される。
そして、運転開始時刻になると、機器制御装置10側の運転制御部19は、運転開始信号を生成して家電機器20側へ送信する。家電機器20が上記運転開始信号を受信すると、運転制御部25が家電機器20の運転を開始するよう制御する。
次に、機器制御装置10の構成について説明する。
機器制御装置10の受信部11は、家電機器20の送信部22から送信される家電機器20の運転開始指示、選択された運転条件に対応した運転期間情報及び電力情報、運転動作禁止時間帯、タイマ予約時間指示、タイマ予約時間のキャンセル指示等の様々な情報を受信する。
電力料金情報記憶部13は、時間毎に変化する電力料金を示す電力料金情報を記憶している。この電力料金情報は、例えば電力会社から提供される。機器制御装置10は、例えば前日に当日の電力料金情報を取得し、当該電力料金情報を電力料金情報記憶部13に記憶する。そして、タイムシフト時間演算部12は電力料金情報記憶部13に記憶された電気料金情報を読み出す。
電力料金情報は、例えば、24時間分の1kWh当たりの電力料金の時間変動を表すものである。これは、家電機器のある家庭に太陽電池及び燃料電池等の電力供給源が設置されることや、蓄電池が設置されることで家庭への電気の供給体制が大きく変わることから、リアルタイムに電気代が変動するリアルタイムプライシングが反映されたものである。
リアルタイムプライシングとは、一般に、事前に電力会社から通知される電力料金情報を示す。また、リアルタイムプライシングは、電力会社からの電力料金情報だけでなく、家庭内の電力供給源及び蓄電池等の機器運用情報、買電力料金情報及び売電力料金情報の過去の実績から作成される電力料金情報を示す場合もある。
なお、機器制御装置10は必ずしも電力料金情報記憶部13を有している必要はない。例えば、電力料金情報記憶部13から電気料金情報を読み出す構成に代えて、タイムシフト時間設定部12によってタイムシフト時間を設定する場合に、電力会社が運営する外部サーバにアクセスし、当該外部サーバから電力料金情報を取得する構成としてもよい。
電力料金情報は、電力会社からの電力料金情報だけでなく、機器運用情報、買電力料金情報及び売電力料金情報の過去の実績から作成される、ある家庭だけで適応される電力料金情報であってもよい。要は、時間に依存して変動する電力料金がわかればよいのであって、その情報の入手方法は問わない。
タイムシフト時間演算部12は、後に詳細に説明するように、受信部11によって受信された選択された運転条件に関する情報、当該運転条件に対応した家電機器20の消費電力情報、運転動作禁止時間帯情報及び電力料金情報記憶部13から読み出した電力料金情報、許容期間情報等に基づいて、家電機器20のタイムシフト時間としての運転開始時刻を演算する。
記憶部14は、タイムシフト時間演算部12のタイムシフト時間の演算結果としての各家電機器20、30、40の最適運転開始時刻を記憶する。そして、家電機器20の最適運転開始時刻が送信部15から各家電機器20、30、40側へ送信される。
報知部16は、表示装置50と通信可能に接続されており、タイムシフト時間演算部12の判定部12cによる判定結果を表示装置50に送信し、ユーザに報知する。カウンタ18は、ユーザが運転動作禁止時間帯でのタイムシフト時間T(B)を選択した場合、カウントアップする。カウンタ18のカウント数が所定回数(例えば、5回)になると、報知部16は、運転制御部19を介して家電機器20側にその旨を通知し、ユーザに運転動作禁止時間帯の変更を促す。
本実施の形態に係る家電機器制御装置10は、後述するように、運転動作禁止時間帯以外の期間で家電機器20が運転された場合に課金される電気代よりも運転動作禁止時間帯で家電機器20が運転された場合に課金される電気代の方が安くなる運転期間が存在する場合、表示装置50を用いてユーザにその旨を報知する特徴的構成を有している。
図3は、家電機器の運転開始時刻をずらすことが可能な期間を表すタイムシフト期間及び運転期間を説明するための模式図である。図3の上図において、横軸は時間を表し、図3の下図において、横軸は時間を表し、縦軸は電力料金Y(t)(円/kWh)を表している。現在時刻taにおいて、入力操作部21によって運転開始指示がなされると、タイムシフト時間演算部12は、当該運転開始指示がなされた時刻から例えば、12時間の時間幅を有するタイムシフト期間(許容期間)Tzを設定する。
そして、タイムシフト時間演算部12は、希望時刻情報、運転期間情報、電力情報及び電力料金情報(電力料金Y(t))に基づいて、タイムシフト期間Tz内において家電機器30が運転された場合に課金される電気代が最も安くなる運転期間Txを演算し、当該運転期間Txに基づいて運転開始時刻を演算する。タイムシフト時間演算部12は、下記の(1)式を用いて、家電機器20が運転された場合に課金される電気代を算出する。すなわち、タイムシフト時間演算部12は、時間帯別の電力料金Y(t)に家電機器30が運転に要する電力P(t)を乗算した値を、タイムシフト期間内の運転開始時刻t1から運転終了時刻t2までの運転期間で積分することにより、課金される電気代を算出することができる。
なお、電力P(t)は、特定期間のピーク電力で電気料金が決まる場合等、時間以外の要因で決定されることもある。また、電気代が最も安くなる複数の運転期間Txが抽出された場合、タイムシフト時間演算部12は、複数の運転期間Txのうち、運転終了時刻が希望運転終了時刻に最も近い運転期間Txを選択する構成としてもよい。
次に、本実施の形態における機器制御システム100の動作について図4ないし図15を参照し説明する。
図4は、本実施の形態1における機器制御システムの動作について説明するためのフローチャートである。図5は、本実施の形態1に係る家電機器の動作について説明するためのフローチャートである。図6は、本実施の形態に係る家電機器20の入力操作部21の一例として、ユーザがスタートボタンSSを押下した状態を示している。図7は、本実施の形態に係る家電機器20の入力操作部21の他の例として、タイム予約時間が点滅表示されている状態を示している。図8は、本実施の形態に係る家電機器20の入力操作部21の他の例として、タイム予約時間が点灯表示されている状態を示している。図9は、本実施の形態に係る家電機器20の入力操作部21の他の例として、増減ボタン(+ボタンおよび−ボタン等)SCが押下されてタイマ予約時間が調整された状態を示している。
まず、スタートボタンSS(図6)が押下され、コース選択ボタンSM(図6)より所望のコースが選択されると(S1)、運転制御部25は、選択されたコースの運転条件に対応した家電機器20の運転に要する運転期間情報、電力情報及び運転動作禁止時間帯情報を記憶部24から読み出す(S2)。そして、上記運転期間情報、電力情報、及び運転動作禁止時間帯情報が、送信部22から機器制御装置10の受信部11に送信される(S3)。機器制御装置10側で上記運転期間情報、電力情報及び運転動作禁止時間帯情報を受信すると(S4)、タイムシフト時間演算部12が電力料金情報記憶部13から電力料金情報を取得する(S5)。
次に、タイムシフト時間演算部12の第1電気代演算部12aは、上記運転動作禁止時間帯情報、運転期間情報、電力情報及び電力料金情報に基づいて、運転動作禁止時間帯以外の期間で家電機器20が運転された場合に課金される電気代が最安値となる第1電気代P(A)を演算する(S6)。
同様に、タイムシフト時間演算部12の第2電気代演算部12bは、上記運転動作禁止時間帯情報、運転期間情報、電力情報及び電力料金情報に基づいて、運転動作禁止時間帯で家電機器20が運転された場合に課金される電気代として第2電気代P(B)を演算する(S7)。そして、タイムシフト時間演算部12は、第1電気代P(A)となる運転期間に対応したタイムシフト時間T(A)として、運転開始時刻を演算する(S8)。
ここで、第1電気代P(A)となる運転期間が複数存在する場合は、タイムシフト時間T(A)を、例えば、最も早い運転期間に対応した運転開始時刻としてもよい。また、タイムシフト時間T(A)は、他の家電機器30、40の運転期間と重複しない運転期間に対応した運転開始時刻としてもよい。また、当該複数の運転期間にそれぞれに対応したタイムシフト時間を演算し、所望のタイムシフト時間を選択する構成としてもよい。この場合、家電機器20が有する表示部26を選択画面として用いてもよいし、外部の表示装置50を選択画面として用いてもよい。
次に、タイムシフト時間演算部12の判定部12cは、前記第1電気代P(A)よりも安くなる第2電気代P(B)が存在するか否かを判定する(S9)。判定部12cが第1電気代P(A)よりも安くなる第2電気代P(B)が存在すると判定した場合(S9でYES)、タイムシフト時間演算部12は、さらに、第1電気代P(A)よりも安い第2電気代P(B)となる運転期間に対応したタイムシフト時間T(B)として、運転開始時刻を演算する(S10)。ここで、第1電気代P(A)よりも安い第2電気代P(B)が複数存在する場合、例えば、最も安い第2電気代P(B)となる運転期間に対応した運転開始時刻をタイムシフト時間T(B)としてもよい。そして、報知部16は、タイムシフト時間T(A)とタイムシフト時間T(B)とを表示装置50に送信し、図15に示すように、運転動作禁止時間帯に動作すれば電気代が安くなる旨を報知する(S11)。ここで、同図に示すように、第1電気代P(A)と第2電気代P(B)との差額を表示してもよい。
一方、判定部12cが第1電気代P(A)よりも安くなる第2電気代P(B)が存在しないと判定した場合は(S9でNO)、タイムシフト時間T(B)としての運転開始時刻の演算(S10)及び報知(S11)は行わない。ステップ12で運転開始時刻が指定されると、当該運転開始時刻が記憶部14に記憶される。そして、送信部15から運転開始時刻が家電機器20側に送信される(S13A)。ステップ13Bにて、家電機器20の受信部23が運転開始時刻を受信すると、運転制御部25は、受信した運転開始時刻をタイマ予約時間として設定し(S14)、記憶部24に記憶する。そして、運転制御部25にて設定された運転開始時刻が、タイマ予約時間として表示部26に表示される(S15)。
ステップS17にて表示部26に前記タイマ予約時間が表示されてから所定時間内に入力操作部21よりタイマ予約のキャンセル指示が入力された場合(S16でYES)、運転制御部25は、家電機器20が直ちに稼動するように制御する(S17)。一方、表示部26にタイマ予約時間が表示されてから所定時間内(例えば、10分以内)に入力操作部21よりタイマ予約のキャンセル指示が入力されなかった場合(S16でNO)、表示部26に表示されたタイマ予約が確定する(S18)。
そして、運転制御部25は、現在の時刻が記憶部24に記憶されている運転開始時刻になったか否かを判断する(S19)。現在の時刻が記憶部24に記憶されている運転開始時刻になっていないと判断された場合(S19でNO)、待機状態となり、現在の時刻が記憶部24に記憶されている運転開始時刻になるまで所定のタイミングでステップS19の判断処理を繰り返す。
一方、現在の時刻が記憶部24に記憶されている運転開始時刻になったと判断された場合(S19でYES)、ステップS13において、運転制御部25は、家電機器20の運転を開始する(S20)。なお、運転制御部25は、入力操作部21によって運転条件が入力された場合、当該運転条件に従って家電機器20を運転する。
なお、本実施の形態では、家電機器20側のタイマで計時し、運転開始時刻になると家電機器20の運転を開始する構成について説明したが、本発明はこれに限定されず、機器制御部10側のタイマで計時し、運転開始時刻になると家電機器20側に運転開始信号を送信する構成としてもよい。
なお、上記運転動作禁止時間帯以外の時間帯とは、現在時刻(予約ボタンSRが押下された時間)に対して、運転開始時刻が遅くなっても許容されるタイムシフト期間Tz(許容期間)内であって、運転動作禁止時間帯を除く期間とする。また、運転動作禁止時間帯に関しては、家電機器20の運転期間の少なくとも一部が運転動作禁止時間帯と重複すれば、それは運転動作禁止時間帯にあるものとする。なお、上記タイムシフト期間Tz(許容期間)は、予め設定されている構成としてもよいし、ユーザが使用態様に応じて任意の期間を設定可能な構成としてもよい。また、家電機器毎に許容期間を異ならせて記憶させてもよいし、希望運転時刻や機器の運転時刻に応じて許容期間を異ならせてもよい。
図10及び図11は、運転開始時刻算出処理を説明するための説明図である。なお、図10及び図11において、現在時刻はPM5:00であり、許容期間は現在時刻PM5:00から12時間の時間幅を有するタイムシフト期間Tz(PM5:00〜AM5:00)に設定されているものとして説明する。また、家電機器20の1時間当たりの使用電力量は、1kWhとする。また、PM5:00〜PM7:00までの時間帯の電力料金が28円/kWhであり、PM7:00〜AM0:00までの時間帯の電力料金が21円/kWhであり、AM0:00〜AM5:00までの時間帯の電力料金が18円/kWhとする。
図10の例では、運転動作禁止時間帯は、AM3:00〜AM5:00に設定している。よって、この場合、運転終了時間がAM3:00以後となる運転期間は、運転動作禁止時間帯にあるものとする。
そして、現在時刻である(PM5:00)を希望運転開始時刻とし、選択された運転条件に対応した運転期間が1時間として、第1電気代演算部12aは、運転動作禁止時間帯以外の時間帯で家電機器20が運転された場合に課金される電気代が最安値となる第1電気代P(A)を演算する。図10の例では、第1電気代P(A)は18円である。
次に、第2電気代演算部12bは、運転動作禁止時間帯(AM3:00〜AM5:00)で家電機器20が運転された場合に課金される電気代P(B)を演算する。図10の例では、電気代P(B)は18円となる。
ここで、この第1電気代P(A)となる運転期間は、AM0:00〜AM3:00までのうちの1時間となる。タイムシフト時間演算部12は、例えば、このうち最も運転開始時刻が早い運転期間であるAM0:00〜AM1:00の運転開始時間(AM0:00)をタイムシフト期間T(A)として演算する。
次に、判定部12cは、運転動作禁止時間帯以外の時間帯における第1電気代P(A)よりも安い電気代P(B)があるか否かを判定する。図10の例では、第1電気代P(A)及び第2電気代P(B)は何れも18円であるため、判定部12cは、第1電気代P(A)よりも安くなる第2電気代P(B)は存在しないと判定する。この場合、タイムシフト時間演算部12は、第2電気代P(B)となるタイムシフト時間T(B)の演算は行わない。
次に、図11に示す場合の運転開始時刻算出処理について説明する。
図11の例では、運転動作禁止時間帯は、AM0:00〜AM5:00に設定している。よって、この場合、運転終了時間がAM0:00以後となる運転期間は、運転動作禁止時間帯にあるものとする。
そして、現在時刻である(PM5:00)を希望運転開始時刻とし、家電機器20の1時間当たりの使用電力量が1kWhとし、第1電気代演算部12aは、運転動作禁止時間帯以外の時間帯で家電機器20が運転された場合に課金される電気代が最安値となる第1電気代P(A)を演算する。図11の例では、第1電気代P(A)は21円となる。
次に、第2電気代演算部12bは、運転動作禁止時間帯(AM0:00〜AM5:00)を含む時間帯で家電機器20が運転された場合に課金される電気代P(B)を演算する。図11の例では、運転動作禁止時間帯(AM0:00〜AM5:00)を含む時間帯で家電機器20が運転された場合に課金される電気代P(B)は18円となる。
ここで、この第1電気代P(A)となる運転期間は、PM7:00〜AM8:00までのうちの1時間となる。タイムシフト時間演算部12は、例えば、このうち最も運転開始時刻が早い運転期間(PM7:00〜PM8:00)の運転開始時間(PM7:00)をタイムシフト時間T(A)として演算する。
次に、タイムシフト時間演算部12の判定部12cは、運転動作禁止時間帯以外の時間帯における第1電気代P(A)よりも安い電気代P(B)があるか否かを判定する。図11の例では、第1電気代P(A)は21円であり、第2電気代P(B)は18円である。よって、判定部12cは、第1電気代P(A)よりも安くなる第2電気代P(B)は存在すると判定する。
次に、タイムシフト時間演算部12は、第1電気代P(A)よりも安い第2電気代P(B)となる運転期間に対応するタイムシフト時間T(B)としての運転開始時刻の演算を行う。
第1電気代P(A)よりも安い第2電気代P(B)となる運転期間は、AM0:00〜AM5:00のうちの1時間となる。本タイムシフト時間演算部12は、例えばこのうち最も運転開始時刻が早い運転期間であるAM0:00〜AM1:00をタイムシフト期間T(B)として演算する。
そして、報知部16は、タイムシフト時間T(A)とタイムシフト時間T(B)とを表示装置50に送信し、運転動作禁止時間帯に運転すれば電気代が安くなる旨を当該表示装置50の画面に表示してユーザに報知する。
図12〜図15は、本実施の形態の報知処理の詳細を示す説明図である。図12に示すように、タイムシフト時間演算部12の判定部12cが、前記第1電気代P(A)よりも安くなる第2電気代P(B)が存在するか否かを判定した結果(S9)、第1電気代P(A)よりも安くなる第2電気代P(B)が存在しないと判定した場合(S9でNO)、タイムシフト時間T(A)のみを表示装置50に送信し、点滅表示させる(S60)。一方、第1電気代P(A)よりも安くなる第2電気代P(B)が存在すると判定した場合(S9でYES)、報知部16は、タイムシフト時間T(A)とタイムシフト時間T(B)とを表示装置50に点滅表示させる(S61)。一方、第1電気代P(A)よりも安くなる第2電気代P(B)が存在しないと判定した場合(S9でNO)、報知部16は、タイムシフト時間T(A)のみを表示装置50に送信し、点滅表示させる(S61)。
第1電気代P(A)よりも安くなる第2電気代P(B)が存在しないと判定した場合(S9でNO)、例えば、図13に示すように、「別の運転時間を見ますか?」に対応する「No」を選択することによって、第1電気代P(A)に対応する運転時間が順次表示されるようにしてもよい。この場合、運転期間を表示しても良いし、運転開始時刻又は運転終了時刻の何れかのみを表示されるようにしてもよい。また、同図に示すように、第1電気代P(A)(18円)も併せて表示してもよい。そして、「これでよろしいですか?」に対応する「Yes」を選択することによって、所望のタイムシフト時間を指定することができる。
また、図14に示すように、タイムシフト時間演算部12の判定部12cが、前記第1電気代P(A)よりも安くなる第2電気代P(B)が存在するか否かを判定した結果(S9)、第1電気代P(A)よりも安くなる第2電気代P(B)が存在すると判定した場合(S9でYES)、タイムシフト時間T(A)とタイムシフト時間T(B)とを表示装置50に点滅表示させると共に、第1電気代P(A)と第2電気代P(B)との差額を表示してもよい(S61)。
図15の例では、第1電気代P(A)(電気代21円)及び第2電気代P(B)(電気代18円)も併せて表示しているが、両電気代の差額のみ(この例では、「電気代が3円お得です」)を表示してもよいし、両電気代のみを表示してもよい。さらに、第1電気代P(A)に対応するタイムシフト時間T(A)と、第2電気代P(B)に対応するタイムシフト時間T(B)として、それぞれ対応する運転期間を表示しているが、当該運転期間の運転開始時間のみを表示してもよいし、運転終了期間のみを表示してもよい。
この場合、図15に示すように、「別の運転時間を見ますか?」に対応する「No」を選択することによって、タイムシフト時間(A)の運転開始時間の早い時間から順次表示されるようにしてもよい。そして、「これでよろしいですか?」に対応する「Yes」を選択することによって、所望のタイムシフト時間を指定することができる。
なお、本報知部16は、表示装置50に接続されているが、本発明は特にこれに限定されず、報知部16は、音声を出力する音声出力部に接続され音声によりユーザに報知する構成としてもよいし、家電機器20の表示部26を用いて報知する構成としてもよい。
図5は、本実施の形態1における家電機器20の動作について説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS21において、ユーザが家電機器20の入力操作部21を操作して運転条件を設定した上でスタートボタンSSを押下すると(図6)、送信部22は、選択された運転条件に対応した家電機器20の運転期間情報及び電力情報、及び運転動作禁止時間帯情報を機器制御装置10の受信部11に送信する(S22)。その後、所定時間内に機器制御装置10から運転開始時間(タイムシフト時間)を受信しなければ(S23でNO)、システム異常と判断する(S24)。一方、所定時間内に機器制御装置10から運転開始時間を受信すると(S23でYES)、運転制御部25は、受信した運転開始時間に基づいて、当該運転開始時刻をタイマ予約時間として設定する(S25)。そして、運転制御部25にて設定された運転開始時刻が、タイマ予約時間として表示部26に点滅表示される(S26)。この場合、図7に示すように、タイム予約時間(8時間後)を示す「8」が、点灯表示ではなく点滅表示される。これにより、ユーザは、自身の入力操作により指示した予約時間ではなく、機器制御装置10側での演算の結果導き出された家電機器20の運転に適した運転開始時刻であることを認識することができる。
ステップS26にて表示部26に前記タイマ予約時間が表示されてから所定時間内に入力操作部21の操作により、タイマ予約のキャンセル指示が入力された場合(S27でYES)、運転制御部25は、家電機器20が直ちに稼動するように制御する(S28)。
また、ステップS26にて表示部26に前記タイマ予約時間が表示されてから所定時間内に入力操作部21の操作により、図9に示すように、タイマ予約時間を調整するための増減ボタン(+ボタンおよび−ボタン等)SCが押下されたか否かが判断される(S29)。ここで、増減ボタンが押下された場合には(S29でYES)、表示されたタイマ予約時間(8時間後)を、増減ボタンSCの押下に合わせて変更する(S30)。
図9では、ユーザが増減ボタンSCの−ボタンを押下し、8時間後から2時間後に運転開始時刻を変更している。このように、本運転制御部25は、表示部26の表示パネル26Pにタイマ予約時間(8時間後)が表示されてから所定時間内であってタイマ予約のキャンセル指示が入力されるまでの期間中に、入力操作部21の増減ボタンSC(時間調整ボタン)を操作することにより、当タイムシフト演算結果によるタイマ予約時間を増減させることができる構成としている。
上記の構成により、ユーザは、タイムシフト時間演算部12の演算結果として表示された家電機器20の最適運転開始時刻(電気代が最も安くなる運転期間の運転開始時刻)から、当該増減ボタンSCを押下するという簡単な操作で、所望の運転開始時間に変更することができる。
これにより、例えば、8時間後に運転を開始したのでは、所望の時間内に洗濯物の乾燥が完了しない場合に、−ボタンを押下することによって、予約開始時刻を早めることができる。
そして、表示部26にタイマ予約時間が表示されてからタイマ予約のキャンセル指示が入力されることなく所定時間が経過したとき(S31でYES)、運転制御部25は、タイマ予約時間を確定し(S32)、タイマ予約時間が図7に示す点滅表示から図8に示す点灯表示に切り替わる。ここで、確定となるタイマ予約時間は、増減ボタンによる調整がなされていないときは機器制御装置10側で演算した運転開始時刻(タイムシフト時間)であり、増減ボタンによる調整がなされたときはその調整後の運転開始時刻である。なお、増減ボタンにより運転開始時刻が調整された場合は、家電機器20から機器制御装置10へ調整後の運転開始時刻の情報が送信される。
ステップS32でタイマ予約が確定した後に予約時間になるまでに予約がキャンセルされた場合(S33でYES)、運転制御部25は、家電機器20が稼動しないように制御する(S34)。
このように、タイマ予約が確定してから当該タイマ予約に基づく運転開始時間までに、ユーザが入力操作部21を操作することによって、タイマ予約のキャンセル指示が入力された場合、運転制御部25は家電機器20が稼動しないように制御することができる。具体的には、ユーザは、図9に示す入力操作部21の点灯している予約ボタンSRを押下することによって、予約ボタンSRの点灯表示が消え、タイマ予約をキャンセルすることができる。
このように、タイマ予約が確定してから当該タイマ予約に基づく運転開始時間までに、ユーザが入力操作部21を操作することによって、タイマ予約のキャンセル指示が入力された場合、運転制御部25は家電機器20が稼動しないように制御することができる。具体的には、ユーザは、図9に示す入力操作部21の点灯している予約ボタンSRを押下することによって、予約ボタンSRの点灯表示が消え、タイマ予約をキャンセルすることができる。
これにより、例えば、予約が確定した後にユーザが外出する必要が生じ、予約時間に家電機器20を運転することに不都合が生じた場合であっても、予約ボタンSRを押下するといった簡単な入力操作部21の操作によって、タイマ予約を取り消し、家電機器20が稼動しないように制御することができる。この結果、タイムシフト機能を備えた家電機器20を使用するユーザの利便性のさらなる向上を実現することができる。そして、このタイマ予約のキャンセル操作は、家電機器20が備える既存の入力操作パネルやリモコン等を入力操作部21や表示部26として援用して容易に実現できる。
また、予約がキャンセルされることなく予約時間になれば、すなわち、機器制御装置10から送信されてくる運転開始指示信号を受信すれば(S35でYES)、運転制御部25は、家電機器20を制御して運転を開始させる(S36)。
なお、本実施の形態では、タイムシフト時間演算部12は、運転期間情報、許容期間情報、消費電力情報及び電力料金情報(電力料金Y(t))に基づいて、家電機器20が運転された場合に課金される電気代が最も安くなる運転期間Txを演算し、当該運転期間Txに基づいて運転開始時刻を演算する構成とした。
しかしながら、本発明はこれに限定されず、タイムシフト時間として、上記運転期間Txに基づいて運転終了時刻を演算する構成としてもよい。この場合、機器制御装置10からは、タイムシフト時間演算部12の演算結果として、運転終了時刻(タイムシフト時間)が、家電機器20の受信部23に送信され、記憶部24に記憶される。そして、運転制御部25は、記憶部24に記憶された運転終了時刻に運転が終了するように、家電機器20の運転が開始されるように制御する構成とすればよい。
さらに、表示部26の表示パネル26Pには、タイム予約時間として、運転開始時間(8時間後)を示す「8」が表示される構成について説明したが、運転終了時刻を演算する構成では、運転開始時間(8時間後)を示す「8」に代えて、運転期間が1時間の場合、運転終了時刻(9時間後)を示す「9」を表示する構成とすればよい。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2係る機器制御システムについて説明する。
本発明の実施の形態2係る機器制御システムについて説明する。
実施の形態2に係る機器制御システム100’は、家電機器20’、家電機器30、及び家電機器40からなり、家電機器30及び家電機器40が、家電機器20’に無線又は有線のホームネットワークにより情報を相互に送受信可能に接続されている。また、家電機器20’は、外部サーバ60に接続されている。本実施の形態に係る家電機器20’は、実施の形態1の機器制御装置10の機能と同様の機能を有するものとする。さらに、家電機器20’の表示部26’が表示装置50として機能するものとする。
家電機器30及び家電機器40は、実施の形態1の家電機器20と同様の構成を有するため、ここでの説明は省略する。
図16に示すように、家電機器20’は、入力操作部21、送信部22’、受信部23’、記憶部24’、運転制御部25’、表示部26’、電力料金取得部27、報知部28、計時部29及びカウンタ18’を備える。
入力操作部21は、例えばユーザが家電機器20を操作するためのスイッチ、タッチパネルなどで構成され、ユーザが家電機器20’の運転に関する操作をするための様々な情報の入力を受け付ける。具体的には、ユーザは、入力操作部21の操作により、家電機器20’の運転開始の指示、家電機器20’の運転条件、家電機器20’の運転動作禁止時間帯の指定及びその変更、タイマ予約時間の指定及びその変更指示、キャンセル指示等の入力を行うことができる。なお、運転条件は、例えば、標準洗いモード、しっかり洗いモード、洗濯モード、脱水モード及び乾燥モードなどの運転モードや、洗濯コース(標準コース、省エネコース及び時短コースなど)である。また、洗濯する衣類の重量を重量センサから取得してもよい。入力操作部21は、運転制御部25を介して、運転条件、運転動作禁止時間帯情報、タイマ予約時間情報等を記憶部24’へ記憶させる。また、記憶部24’には、上記の各運転条件に対応した家電機器20’の運転に要する期間を示す運転期間情報及び電力情報が定められた変換対応テーブルが予め記憶されている。
本家電機器(洗濯乾燥機)20’でも、入力操作部21によって上記の運転条件を選択すれば、選択された運転条件に対応した運転期間情報及び電力情報が特定できるため、ユーザが運転期間情報及び電力情報を別途入力する必要はない。要は、何らかの入力情報によって運転期間情報及び電力情報が特定できる場合は、ユーザが個々の情報を入力する必要はない。
受信部23’は、ネットワークを介して外部サーバ60と接続し情報を受信する。電力料金情報取得部27は、外部サーバ60から時間毎に変化する電力料金を示す電力料金情報を受信部23’部を介して取得し、記憶部24’に記憶する。この電力料金情報は、例えば電力会社から提供される。電力料金情報取得部27は、例えば前日に当日の電力料金情報を取得し、当該電力料金情報を記憶部24’部に記憶する。そして、タイムシフト時間演算部12’は記憶部24’に記憶された電気料金情報を読み出す。電力料金情報は、実施の形態1と同様に、例えば、24時間分の1kWh当たりの電力料金の時間変動を表すものである。
なお、家電機器20’は必ずしも電力料金情報を記憶部24’部に記憶しておく必要はない。例えば、電力料金情報取得部27が電気料金情報を取得し記憶部24’に記憶させる構成に代えて、タイムシフト時間設定部12’によってタイムシフト時間を設定する場合に、電力会社が運営する外部サーバにアクセスし、当該外部サーバから電力料金情報を取得する構成としてもよい。
電力料金情報は、電力会社からの電力料金情報だけでなく、機器運用情報、買電力料金情報及び売電力料金情報の過去の実績から作成される、ある家庭だけで適応される電力料金情報であってもよい。要は、時間に依存して変動する電力料金がわかればよいのであって、その情報の入手方法は問わない。
タイムシフト時間演算部12’は、後に詳細に説明するように、記憶部24’から、ユーザが選択した運転条件に関する情報、当該運転条件に対応した家電機器20’の消費電力情報、運転動作禁止時間帯情報及び電力料金情報、許容期間情報等に基づいて、家電機器20’のタイムシフト時間としての運転開始時刻を演算する。
運転制御部25’は、実施の形態1のタイムシフト時間演算部12と同様の構成を有するタイムシフト時間演算部12’を備えている。すなわち、運転制御部25’は、第1電気代演算部12a’、第2電気代演算部12b’及び判定部21c’からなるタイムシフト時間演算部12’を備えている。
記憶部24’、タイムシフト時間演算部12’のタイムシフト時間の演算結果としての家電機器20’の運転開始時刻のみならず、他の家電機器30及び40のタイムシフト時間演算部12’のタイムシフト時間の演算結果としての家電機器20’の運転開始時刻も記憶する。送信部22’は、他の家電機器30及び40にタイムシフトに関する種々の情報を送信する。
報知部28は、タイムシフト時間演算部12’の判定部12cによる判定結果を表示部26’に表示し、ユーザに報知する。カウンタ18’は、ユーザが運転動作禁止時間帯でのタイムシフト時間T(B)を選択した場合、カウントアップする。カウンタ18’のカウント数が所定回数(例えば、5回)になると、報知部28は、運転制御部25’を介して家電機器20側にその旨を通知し、ユーザに運転動作禁止時間帯の変更を促す。
本実施の形態に係る家電機器20’は、実施の形態1の家電機器制御装置10と同様に、運転動作禁止時間帯以外の期間で家電機器20’が運転された場合に課金される電気代よりも運転動作禁止時間帯で家電機器20’が運転された場合に課金される電気代の方が安くなる運転期間が存在する場合、表示部26’を用いてユーザにその旨を報知する特徴的構成を有している。
ユーザの入力操作部21の操作により、家電機器20の運転開始が指示され、運転条件が選択されると、運転制御部25’は、当該運転条件に対応した運転期間情報及び電力情報、運転動作禁止時間帯情報、電力料金情報等を記憶部24’から読み出す。そして、運転制御部25’のタイムシフト時間演算部12は、記憶部24’から読み出した上記の情報に基づいてタイムシフト時間の演算を行う。タイムシフト時間の演算処理の詳細については後述する。本タイムシフト時間演算部12’は、タイムシフト時間として運転開始時刻を演算し、表示部26’に表示する。
判定部12c’の判定の結果、複数の運転開始時刻を報知する場合は、報知部28は、表示部26’に複数の運転開始時刻を表示する。この場合、ユーザは、入力操作部21の例えば、増減ボタン(+ボタンおよび−ボタン等)SCを操作することにより、表示された複数の運転開始時刻の中から所望の運転開始時刻を指定することができる。運転開始時刻が指定されると、記憶部24’は、当該運転開始時刻を記憶する。記憶部24’は、タイムシフト時間演算部12の演算結果としての他の家電機器30及び家電機器40の運転開始時刻も記憶する。
運転制御部25’は時計部29を参照し、記憶部24’に記憶されている運転開始時刻に基づいて、家電機器20’の運転を制御する。すなわち、運転制御部25’は、現在時刻が記憶部24’に記憶された運転開始時刻になると、家電機器25の運転を開始するよう制御する。
次に、本実施の形態2における家電機器の動作について説明する。
図17は、本実施の形態2における家電機器の動作について説明するためのフローチャートである。
まず、スタートボタンSSが押下され、コース選択ボタンSMの操作により(図6)、所望のコースが選択されると(S41)、運転制御部25’は、選択された運転条件に対応した家電機器20’の運転に要する運転期間情報、電力情報及び運転動作禁止時間帯情報を記憶部24’部から読み出す(S42)。さらに、電力料金情報を取得する(S43)。
次に、タイムシフト時間演算部12’の第1電気代演算部12a’は、上記運転動作禁止時間帯情報、運転期間情報、電力情報及び電力料金情報に基づいて、運転動作禁止時間帯以外の時間帯で家電機器20が運転された場合に課金される電気代が最安値となる第1電気代P(A)を演算する(S44)。
同様に、タイムシフト時間演算部12’の第2電気代演算部12b’は、上記運転動作禁止時間帯情報、運転期間情報、電力情報及び電力料金情報に基づいて、運転動作禁止時間帯で家電機器20’が運転された場合に課金される電気代として第2電気代P(B)を演算する(S45)。そして、タイムシフト時間演算部12’は、第1電気代P(A)となる運転期間に対応したタイムシフト時間T(A)として、運転開始時刻を演算する(S46)。
ここで、第1電気代P(A)となる運転期間が複数存在する場合は、タイムシフト時間T(A)を、例えば、最も早い運転期間に対応した運転開始時刻としてもよい。また、タイムシフト時間T(A)は、他の家電機器30、40の運転期間と重複しない運転期間に対応した運転開始時刻としてもよい。また、当該複数の運転期間にそれぞれに対応したタイムシフト時間を演算し、例えば、表示部26を選択画面として用いて所望のタイムシフト時間を選択する構成としてもよい。勿論、実施の形態1のような外部の表示装置50を選択画面として用いてもいし、専用モニタを用いてもよい。
例えば、図10の例では、第1電気代P(A)となる運転期間は、AM0:00〜AM3:00までのうちの1時間であり、このうち最も早い運転期間であるAM0:00〜AM1:00の運転開始時間(AM0:00)をタイムシフト時間(A)として表示する構成としたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、表示部26’を選択画面として用いて、運転開始時間をAM0:00、AM0:30、AM1:00、AM1:30、AM2:00と30分毎に順次表示されるようにしてもよい。この場合、図13に示すように、「別の運転時間を見ますか?」に対応する「No」を選択することによって、対応する運転時間が順次表示されるようにしてもよい。この場合、運転開示時間のみが表示されるようにしてもよいし、運転終了時間のみが表示されるようにしてもよい。そして、「これでよろしいですか?」に対応する「Yes」を選択することによって、所望のタイムシフト時間を指定することができる。
次に、判定部12c’は、前記第1電気代P(A)よりも安くなる第2電気代P(B)が存在するか否かを判定する(S47)。
判定部12c’が第1電気代P(A)よりも安くなる第2電気代P(B)が存在すると判定した場合(S46でYES)(例えば、図11に示す場合)、タイムシフト時間演算部12’は、さらに、第2電気代P(B)となる運転期間に対応したタイムシフト時間T(B)として、運転開始時刻を演算する(S48)。そして、第1電気代P(A)よりも安くなる第2電気代P(B)が存在する場合(S46でYES)、報知部28は、タイムシフト時間T(A)とタイムシフト時間T(B)とを表示部26’に表示し、第1電気代P(A)よりも安くなる第2電気代P(B)が存在する旨をユーザに報知する(S49)。
ここで、第1電気代P(A)よりも安い第2電気代P(B)が複数存在する場合、例えば、最も安い第2電気代P(B)となる運転期間に対応した運転開始時刻をタイムシフト時間T(B)としてもよい。
例えば、前述の図11に示す例の場合、第1電気代P(A)は21円であり、第2電気代P(B)は18円でありタイムシフト時間T(A)、第1電気代P(A)よりも安くなる第2電気代P(B)は存在する。この場合、タイムシフト時間T(A)として、例えば、タイムシフト時間T(A)として運転期間(PM7:00〜PM8:00)の運転開始時間(PM7:00)を表示すると共に、タイムシフト時間T(B)として、運転期間(AM0:00〜PM1:00)の運転開始時間(AM0:00)を表示する。
図18の例では、現在時刻がPM5:00の場合、運転開始時間(PM7:00)は2時間後である、運転開始時間(AM0:00)は7時間後であるため、表示部26’に「2/7」と表示することによって、運転動作禁止時間帯に運転すれば電気代が安くなる旨を当該表示装置50の画面に表示してユーザに報知することができる。
さらに、実施の形態1のように、外部の表示装置や専用モニタを用いて第1電気代P(A)と第2電気代P(B)との差額(図11の例では3円安い)を表示してもよい。
なお、図11の例では、第1電気代P(A)よりも安くなる第2電気代P(B)は18円のみであったが、例えば、第2電気代P(B)が複数として、20円、19円、18円が現在時刻(PM5:00)に近い順番に存在する場合、第2電気代P(B)として、最も安い第2電気代P(B)である18円を第2電気代P(B)としてもよいし、最も現在時刻に近い20円を第2電気代P(B)としてもよい。
さらに、実施の形態1のように、外部の表示装置や専用モニタを用いて第1電気代P(A)と第2電気代P(B)との差額(図11の例では3円安い)を表示し、ユーザが、運転動作禁止時間帯で動作させれば、どれだけ電気代が節約できるかを明確に認識した上で、所望の運転期間を選択することができる構成としてもよい。
ユーザによる入力操作部21の操作により、表示部26’に表示されたタイムシフト時間T(A)又はタイムシフト時間T(B)を運転開始時刻として指定する(S50)。
例えば、図11の例では、第1電気代P(A)となる運転期間は、AM7:00〜AM0:00までのうちの1時間であり、このうち最も早い運転期間であるAM7:00〜PM8:00の運転開始時間(AM0:00)をタイムシフト時間(A)として表示する構成としたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、表示部26’を選択画面として用いて、運転開始時間をPM7:00、PM7:30…と30分毎に順次表示されるようにしてもよい。さらに、タイムシフト時間(A)の運転開始時間の最も遅い時間(PM11:00)を表示した後、タイムシフト時間(B)として運転動作禁止時間帯の運転期間の運転開始時間を、PM11:30、AM0:00、AM0:30、AM1:00…として表示してもよい。
この場合、図15に示すように、「別の運転時間を見ますか?」に対応する「No」を選択することによって、タイムシフト時間(A)の運転開始時間の早い時間から順次表示されるようにしてもよい。そして、「これでよろしいですか?」に対応する「Yes」を選択することによって、所望のタイムシフト時間を指定することができる。
一方、第1電気代P(A)よりも安くなる第2電気代P(B)が存在しない場合は(S47でNO)(図10)、タイムシフト時間T(B)としての運転開始時刻の演算(S48)及び報知(S49)は行わず、タイムシフト時間T(A)としての運転開始時刻が表示部26’に表示される。
表示部26’に表示された運転開始時刻から、所望の運転開始時刻が指定されると(S50)、記憶部24’は、当該運転開始時刻を記憶する(S51)。運転制御部25’は、運転開始時刻になるまで時計部29を参照し、運転開始時刻になると(S52でYES)、記憶部24’に記憶されている運転開始時刻に基づいて、家電機器20’の運転を制御する。すなわち、運転制御部25’は、現在時刻が記憶部24’に記憶された運転開始時刻になると、家電機器25の運転を開始するよう制御する(S53)。
以上のように、本発明の構成によれば、運転動作禁止時間帯以外の期間で家電機器が運転された場合に課金される第1電気代P(A)よりも運転動作禁止時間帯で家電機器が運転された場合に課金される第2電気代P(B)の方が安くなる運転期間が存在する場合、ユーザにその旨を報知する構成としている。このように、運転動作禁止時間帯以外の期間で家電機器を運転させた場合、料金的に損をすることとなる場合は、事前に通報されることにより、ユーザは運転期間の変更及び見直しの機会を得ることができる。この結果、タイムシフト機能を使用するユーザの利便性を過度に損なうことなく、電気代の効果的な削減を実現することができる。
また、第2電気代演算部12b(12b’)は、第2電気代P(B)のうち最安値となる第2電気代を求めるとともに、報知部16(28)は、第2電気代P(B)となる前記運転動作禁止時間帯における家電機器20(20’)の運転時間帯を表示する運転時間帯表示部50(26’)を含むことが好ましい。
この場合、運転動作禁止時間帯で家電機器20(20’)が運転された場合に課金される第2電気代P(B)のうち最安値となる第2電気代P(B)に対応した家電機器20(20’)の運転時間帯を表示するため、特に電気代の節約を優先するユーザの利便性の向上を図ることができる。
また、報知部16(28)は、第1電気代P(A)と第2電気代P(B)との双方を表示させて報知することが好ましい。このように、第1電気代P(A)と第2電気代P(B)との双方を表示することにより、ユーザは、家電機器20(20’)の運転に要する電気代を具体的に認識することができる。これにより、ユーザの利便性を考慮しつつ、電気代のより効果的な削減を実現することができる。
また、報知部16(28)は、第1電気代P(A)と第2電気代P(B)との差額を表示させて報知することが好ましい。このように、第1電気代P(A)と第2電気代P(B)との差額を表示することにより、ユーザは、運転動作禁止時間帯で動作させれば、どれだけ電気代が節約できるかを明確に認識した上で、所望の運転期間を選択することができる。
また、報知部16(28)による報知に基づいて家電機器20(20’)の運転時間が運転動作禁止時間帯内に変更された回数をカウントするカウンタ18(18’)をさらに含み、報知部16(28)は、カウンタ18(18’)のカウント値が所定以上になったとき、ユーザに前記運転動作禁止時間帯の変更を促す報知動作を行うことが好ましい。
ユーザにとって家電機器の運転期間として不都合な時間帯として運転動作禁止時間帯が設定されている場合であっても、不都合の程度が比較的低く、電気代を節約できるのであれば、運転動作禁止時間帯での運転を希望する場合もある。また、運転動作禁止時間帯の設定時から当該家電機器のユーザの使用状況が変わり、家電機器の運転期間として不都合な時間帯が変わる場合も考えられる。そこで、上記の構成のように、運転動作禁止時間帯内に変更された回数が所定回数に達した場合、その旨をユーザに報知し運転動作禁止時間帯の変更を促すことでより、ユーザは運転動作禁止時間帯の見直しの機会を与えられる。このように、運転動作禁止時間帯をユーザの使用状況に合った運転動作禁止時間帯に設定する機会を与えられることにより、ユーザの利便性の更なる向上を図りつつ、効果的に電気代を節約することができる。
本発明に係る家電機器及び家電機器制御方法は、タイムシフト機能を使用するユーザの利便性が求められる家電機器及び家電機器制御方法及び家電機器に有用である。
10 機器制御装置
11 受信部
12(12’) タイムシフト時間演算部
12a(12a’)第1電気代演算部
12b(12b’)第2電気代演算部
12c(12c’)判定部
13 電力料金情報記憶部
14 記憶部
15 送信部
16 報知部(報知手段)
17(29) 計時部
18(18’) カウンタ(カウント部)
19 運転制御部
20(20’),30,40 家電装置
21 入力操作部
22(22’) 送信部
23(23’) 受信部
24(24’) 記憶部
25(25’) 運転制御部
26(26’) 表示部(報知手段、運転時間帯表示部、料金表示部、差額表示部)
27 電力料金情報記憶部
28 報知部(報知手段)
50 表示装置(報知手段、運転時間帯表示部、料金表示部、差額表示部)
60 外部サーバ
100(100’) 機器制御システム
SC 増減ボタン(時間調整ボタン)
SR 予約ボタン
SS スートボタン
Tx 運転期間
Tz タイムシフト期間
11 受信部
12(12’) タイムシフト時間演算部
12a(12a’)第1電気代演算部
12b(12b’)第2電気代演算部
12c(12c’)判定部
13 電力料金情報記憶部
14 記憶部
15 送信部
16 報知部(報知手段)
17(29) 計時部
18(18’) カウンタ(カウント部)
19 運転制御部
20(20’),30,40 家電装置
21 入力操作部
22(22’) 送信部
23(23’) 受信部
24(24’) 記憶部
25(25’) 運転制御部
26(26’) 表示部(報知手段、運転時間帯表示部、料金表示部、差額表示部)
27 電力料金情報記憶部
28 報知部(報知手段)
50 表示装置(報知手段、運転時間帯表示部、料金表示部、差額表示部)
60 外部サーバ
100(100’) 機器制御システム
SC 増減ボタン(時間調整ボタン)
SR 予約ボタン
SS スートボタン
Tx 運転期間
Tz タイムシフト期間
Claims (7)
- 家電機器の運転動作禁止時間帯情報、前記家電機器の運転に要する期間を示す運転期間情報及び前記家電機器が運転に要する電力を示す電力情報を受信する受信部と、時間毎に変化する電力料金を示す電力料金情報を取得する電力料金情報取得部と、
前記運転動作禁止時間帯情報、前記運転期間情報、前記電力情報および前記電力料金情報に基づいて、運転動作禁止時間帯以外の時間帯に前記家電機器を運転した場合に課金される電気代が最安値となる第1電気代を求める第1電気代演算部と、
前記運転動作禁止時間帯情報、前記運転期間情報、前記電力情報および前記電力料金情報に基づいて、運転動作禁止時間帯に前記家電機器が運転された場合に課金される第2電気代を求める第2電気代演算部と、
前記第1電気代よりも安くなる第2電気代が存在するか否かを判定する判定部と、
前記第1電気代よりも安くなる第2電気代が存在するときにその旨をユーザに報知する報知手段と、を含むことを特徴とする家電機器制御装置。 - 前記第2電気代演算部は、前記第2電気代のうち最安値となる第2電気代を求めるとともに、
前記報知手段は、前記第2電気代となる前記運転動作禁止時間帯における前記家電機器の運転時間帯を表示する運転時間帯表示部を含むことを特徴とする請求項1に記載の家電機器制御装置。 - 前記報知手段は、前記第1電気代と第2電気代との双方を表示する料金表示部を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の家電機器制御装置。
- 前記報知手段は、前記第1電気代と前記第2電気代との差額を表示する差額表示部を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の家電機器制御装置。
- 前記報知手段による報知に基づいて前記家電機器の運転時間が前記運転動作禁止時間帯内に変更された回数をカウントするカウント部をさらに含み、
前記報知部は、前記カウント部のカウント値が所定以上になったとき、ユーザに前記運転動作禁止時間帯の変更を促す報知動作を行うことを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載の家電機器制御装置。 - 家電機器の運転動作禁止時間帯情報、前記家電機器の運転に要する期間を示す運転期間情報及び前記家電機器が運転に要する電力を示す電力情報を受信する受信部と、時間毎に変化する電力料金を示す電力料金情報を取得する電力料金情報取得部と、
前記運転動作禁止時間帯情報、前記運転期間情報、前記電力情報および前記電力料金情報に基づいて、運転動作禁止時間帯以外の時間帯に前記家電機器を運転した場合に課金される電気代が最安値となる第1電気代を求める第1電気代演算部と、
前記運転動作禁止時間帯情報、前記運転期間情報、前記電力情報および前記電力料金情報に基づいて、運転動作禁止時間帯に前記家電機器が運転された場合に課金される第2電気代を求める第2電気代演算部と、
前記第1電気代よりも安くなる第2電気代が存在するか否かを判定する判定部と、
前記第1電気代よりも安くなる第2電気代が存在するときにその旨をユーザに報知する報知手段と、を含むことを特徴とする家電機器。 - 家電機器の運転動作禁止時間帯情報、前記家電機器の運転に要する期間を示す運転期間情報及び前記家電機器の運転に要する電力を示す電力情報を受信する受信ステップと、
時間毎に変化する電力料金を示す電力料金情報を取得する電力料金情報取得ステップと、
前記運転動作禁止時間帯情報、前記運転期間情報、前記電力情報および前記電力料金情報に基づいて、運転動作禁止時間帯以外の時間帯に前記家電機器が運転された場合に課金される電気代が最安値となる第1電気代を求める第1電気代演算ステップと、
前記運転動作禁止時間帯情報、前記運転期間情報、前記電力情報および前記電力料金情報に基づいて、運転動作禁止時間帯に前記家電機器を運転した場合に課金される第2電気代を求める第2電気代演算ステップと、
前記第1電気代よりも安くなる前記第2電気代が存在するか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにより前記第1電気代よりも安くなる前記第2電気代が存在すると判定されたときにその旨をユーザに報知する報知ステップと、を含むことを特徴とする家電機器制御方法。
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