JP2845697B2 - 電気機器 - Google Patents

電気機器

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JP2845697B2
JP2845697B2 JP4308659A JP30865992A JP2845697B2 JP 2845697 B2 JP2845697 B2 JP 2845697B2 JP 4308659 A JP4308659 A JP 4308659A JP 30865992 A JP30865992 A JP 30865992A JP 2845697 B2 JP2845697 B2 JP 2845697B2
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  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)
  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Washing And Drying Of Tableware (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電気機器に関し、特
に、時間帯別電力料金制度の運用の下に供給される電力
を利用する電気機器に関する.
【0002】
【従来の技術】従来より電力料金制度の1つとして深夜
電力料金制度があった。この深夜電力料金制度の適用対
象は大型の電気温水器などの夜間蓄熱型電気機器を保有
している家庭のみであり、一般の家庭電気機器の電源と
なっている電灯回線は割安な深夜電力料金制度の対象に
はなっていなかった。さらに、大型の電気温水器などを
設けて深夜電力料金制度を利用しながらこの温水器を駆
動するためには専用配線を設けることも義務付けられて
いた。
【0003】この電力料金制度が改定されて、一般家庭
の電灯回線に接続される電気機器にも適用範囲が拡大さ
れた時間帯別電力料金制度が施行されている。この時間
帯別電力料金制度は、夜間(午後11時〜午前7時、地
域により異なる)の電力使用料金を割安にする一方で、
昼間(前述の時間帯を除く時間帯)の電力使用料金を割
高にした制度である。
【0004】深夜電力を積極的に利用した電気機器が特
開平4−112201号公報、および特開平4−109
995号公報に開示されている。前者の開示技術におい
ては、深夜電力時間帯での運転比率が高まるように自動
的に運転制御を行なう電気機器に関するものが述べられ
ている。後者の開示技術では、使用者が任意に終了時間
を設定し、予約運転の主要部分を深夜電力の時間帯内で
運転するようにした全自動洗濯機に関するものが述べら
れている。これらの技術はいずれも深夜電力料金制度の
下に述べられたものであり、時間帯別電力料金制度につ
いて述べられたものではない。
【0005】さらに、特開昭62−201131号公報
には、深夜電力を利用するようにタイマ運転が可能な電
気機器として食器洗浄機が開示されている。この開示内
容においても、この食器洗浄機は深夜電力料金制度の下
にシーケンス制御されるものであり、時間帯別電力料金
制度の電力使用料金割引時間帯でのシーケンス制御につ
いては述べられていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、電力
料金制度が改定され、一般家庭の電灯回線に接続される
電気機器にも適用範囲が拡大された時間帯別電力料金制
度が施行されているにもかかわらず、時間帯別電力料金
制度の電力使用料金割引時間帯内での電気機器の運転に
関する技術はないので、時間帯別電力料金制度の電力使
用料金割引のメリットを十分に引き出せるように電気機
器を運転することができなかった。
【0007】それゆえにこの発明の目的は、時間帯別電
力料金制度の運用の下に供給される電力を利用して運転
される電気機器を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の電気機
器は、一般家庭用の既設の電灯回線に接続され、この回
線を介して供給される電力を用いて運転されるものであ
って、時間帯設定部と、期間設定手段と、報知手段と、
期間切換手段とを備えて構成される。時間帯設定部に
は、電力制度で定められる回線からの供給電力料金が割
引される時間帯が予め設定される。期間設定手段を介し
ては電気機器の運転の期間が設定される。
【0009】期間設定手段で設定される運転期間が時間
帯設定部で設定される供給電力料金割引時間帯に入って
いない場合には、その旨が報知手段により出力されて報
知される。この報知手段による報知内容に応じた外部入
力に従って、期間切換手段は期間設定手段で設定される
運転期間と、期間設定手段で設定される運転期間を、そ
の終了時刻が時間帯設定部で設定される供給電力料金割
引時間帯内で、かつ該終了時刻に最も近い時刻となるよ
うに補正された運転期間とのいずれか一方に選択的に切
換えて設定する。
【0010】請求項2に記載の電気機器は、請求項1に
記載の電気機器が次のような特徴を有する。つまり、電
気機器の運転モードを外部入力に従って駆動源の出力を
通常にして運転する通常モードから駆動源の出力を通常
モードよりも抑制しながら、運転期間が長めに変更され
た長運転期間で運転する静音モードに切換設定するため
の静音モード切換手段をさらに有する。そして、電力料
金割引時間帯内における運転において、期間設定手段に
より運転期間が設定された時点の時刻と期間切換手段よ
り設定された運転期間の終了時刻との差が長運転期間の
長さ以上であるときは、静音モード切換手段による設定
は有効とされ、長運転期間の長さ以上でないときは静音
モード切換手段による設定は無効とされるように構成さ
れる。
【0011】請求項3に記載の電気機器は、請求項1ま
たは2にかかる電気機器が、全自動洗濯機であり、次の
ような特徴を有する。つまり、洗濯物を収容する洗濯槽
と、洗濯槽内に給水する給水手段と、供給電力料金割引
時間帯内の運転期間の開始時刻まで待機する期間におい
て、洗濯槽内に収容された洗濯物の容量に応じた水位と
なるように給水手段を介して洗濯槽内に給水して洗濯物
を漬けておくための水位に設定する水位制御手段とを
らに備えて構成される。
【0012】請求項4に記載の電気機器は、請求項3記
載の電気機器が、給水された洗濯槽内の水の温度を適温
となるように調整する水温調整手段をさらに備えて構成
される。
【0013】請求項5に記載の電気機器は請求項1また
は2にかかる電気機器が、食器を洗浄して乾燥させる食
器洗浄機であって次のような特徴を有する。つまり、食
器を収容する収容手段と、食器洗浄時に収容手段内の食
器に洗浄水を吹付ける吹付手段と、食器乾燥時に収容手
段内の食器に送風する送風ファンと、吹付手段により食
器に吹付けられる洗浄水を加熱をする加熱手段とをさら
に備えて、電力料金割引時間帯内において静音モードが
有効とされる長運転期間においては、加熱手段により洗
浄水の温度は通常モードのそれよりも高く設定されるよ
構成される。
【0014】
【作用】請求項1ないし5に記載の電気機器において
は、利用者は報知手段の報知内容により期間設定手段で
設定した運転期間が供給電力料金割引時間帯に入ってい
ないことを知った場合には、期間切換手段を介した外部
入力により電力料金割引時間帯よりも予め期間設定手段
で設定した運転期間での運転を行なわせるか、運転終了
時刻をずらしてでも電力料金割引時間帯内での運転を行
なわせるかを選択的に設定できるから、所望に応じて電
力制度で定められる供給電力料金の割引サービスを受け
ることができる。
【0015】請求項2に記載の電気機器によれば、期間
設定手段により運転期間が設定された時点の時刻と、期
間切換手段により切換設定された実際の運転期間との終
了時刻との差が静音モードでの運転が十分に可能な長運
転期間の長さ以上あれば設定された静音モードでの運転
が行なわれるから、この割引時間帯が、たとえば深夜で
あったとしても、利用者の睡眠を妨げることはない。
【0016】請求項3に記載の電気機器によれば、電気
機器が全自動洗濯機であったとき、電力料金割引時間帯
内で洗濯運転が行なわれるように設定された場合には、
運転開始までの待機期間において、給水手段により洗濯
槽内に洗濯物の容量に応じた水位となるように給水動作
が行なわれて、洗濯運転に先立って洗濯物を漬け置き洗
いすることができる。
【0017】請求項4に記載の電気機器によれば、上述
の全自動洗濯機において水温調整手段が洗濯槽内に給水
された水の温度を適温となるように調整するので、洗濯
運転期間のみならず、洗濯運転期間までの待機期間にお
ける洗濯物の漬け置き洗い期間においても洗濯槽内の水
温は適温に調整されて、洗濯物の洗浄効果は促進され
る。
【0018】請求項5に記載の電気機器によれば、請求
項1または2に記載の電気機器が食器を洗浄して乾燥さ
せる食器洗浄機であったとき、電力料金割引時間帯内の
静音モードの長運転期間においては、洗浄水の温度は加
熱手段により通常モードのそれよりも高めに設定される
から、吹付手段による洗浄水の吹付能力が抑制されたと
しても食器の洗浄効果は維持される。
【0019】
【実施例】以下、この発明の実施例について図面を参照
し詳細に説明する。
【0020】図1は、この発明の実施例による時間帯別
電力料金制度を利用して運転される全自動洗濯機の制御
部に関するブロック構成図である。
【0021】図示される制御部は、一般家庭用の電灯回
線1に接続されるとともに、マイコン2aおよびタイマ
2bを含むメイン制御部2、全自動洗濯機の運転に伴い
水槽内に水を供給するための給水弁3、水槽内の水を本
体外部へ排水するとともに脱水運転を行なうための機構
部の制御も兼ねている排水弁4、水槽内に給水された水
量を検出するための水位センサ5、運転モードや時刻設
定に関するデータ表示およびデータ入力をするための表
示部6およびスイッチ入力部7を含む表示SW(スイッ
チの略)部13、時間帯別電力料金制度における電力使
用料金の割引時間帯に関するデータなどを予め記憶する
ためのEEPROM(Electrically Er
asable and Programable Re
ad Only Memoryの略)記憶部8、水槽内
の水温を検出するための水温センサ9、水槽内の水温を
上昇させるために加熱動作する電気ヒータ10および図
示されないパルセータや脱水槽を回転させながら運転を
行なうための駆動モータ11を含む。メイン制御部2は
電灯回線1から供給されるAC電圧を、マイコン2aを
含む各部に適した電圧に変換した後、各部に電圧を供給
する。メイン制御部2は水位センサ5、表示SW部1
3、EEPROM記憶部8および水温センサ9との間で
データまたは信号のやり取りを行ないながら、入出力さ
れるデータをマイコン2aで処理し、その処理結果に基
づいて給水弁3、排水弁4、電気ヒータ10および駆動
モータ11のそれぞれに命令を送信し各部を制御する。
【0022】図1に示された表示部6およびスイッチ入
力部7を含む表示SW部13の構成が図2に示される。
スイッチ入力部7は、特殊な衣類や汚れ具合によって任
意に運転コースを選択するためのコース設定SW19、
洗濯時の水量を任意に選択できる水位設定SW20、時
刻やタイマ設定時間を入力するための時計設定SW2
2、洗濯から脱水までの各運転モードを任意に選べるセ
レクトSW23、タイマ運転モードを選択するための終
了予約タイマSW17、運転を静音モードで行なう際に
操作される静音モード切換SW18、時間帯別電力料金
制度の割引時間帯の利用を選択するための夜間モードS
W24、全自動洗濯機の運転開始や一時停止を行なうた
めの運転スタート・一時停止SW25を含む。表示部6
はコース設定SW19によって設定された運転コースを
表示するためのコース表示部14、前述した水位センサ
5や水位設定SW20によって検知または設定された水
位を表示するための水位表示部15、使用者に運転操作
時の注意や指示を与えるためのメッセージデータを表示
するためのメッセージ表示部16、現在時刻やタイマ設
定時刻や運転の残り時間などを表示するための時刻表示
部21、現在動作中の運転モードや運転セレクト時に選
択された各運転モードを表示するための運転モード表示
部26を含む。
【0023】次に、動作について説明する。洗濯運転を
行なう際は衣類が洗濯槽(脱水槽)内に入れられ、スイ
ッチ入力部7の各設定スイッチにより各モードが設定さ
れた後、あるいはスイッチ類を何も使用しない場合は標
準運転モード(シルクやウールなどの特殊な衣類以外の
衣類において、布容量、布質、水位などを自動的に判断
し洗濯から脱水までの自動運転制御モード)が設定され
た後、SW25が押下され運転開始が指示されると、メ
イン制御部2は給水弁3を動作させ衣類の量に適した水
量を給水し、水位センサ5の検知出力に応じて衣類の量
に適した水量になったことを判断すると給水弁3を停止
させ洗濯運転を開始する。洗濯運転が終了すると、すす
ぎ運転に移行されすすぎ脱水を行なう。すすぎ脱水時、
メイン制御部2は排水弁4を動作させ洗濯槽(脱水槽)
内の洗濯に使用した水を全自動洗濯機外へ排水する。そ
の後、すすぎ運転を行なうように給水弁3を動作させ、
洗濯運転時の水位まで給水させた後、すすぎ運転を行な
う。すすぎ運転は、各運転モードにより1〜3回繰返し
行なわれる。すすぎ運転が終了すると、メイン制御部2
は排水弁4を動作させ脱水運転を開始する。脱水運転は
数分間で終了する。また全自動洗濯機はタイマ運転機能
を備えており、利用者が時計設定SW22を利用して運
転終了時刻あるいは運転開始時刻を予め設定しておく
と、マイコン2aがタイマ2bにおける計時時間と設定
時間とを比較照合しながら、運転終了時刻あるいは運転
開始時刻になると、運転が終了あるいは開始されるよう
に前述の洗濯運転→すすぎ運転→脱水運転を行なうよう
制御している。
【0024】図3にはこの発明の一実施例による全自動
洗濯機における運転モード設定処理のフローチャート
が、図4には、運転モード設定処理後の運転準備処理の
フローチャートが、さらに図5には運転準備処理後の運
転処理のフローチャートがそれぞれ示される。次に、図
1ないし図5を参照して、図1に示された全自動洗濯機
における時間帯別電力料金制度利用による割引時間帯内
でのタイマ運転制御について説明する。なお、時間帯別
電力料金制度の割引時間帯(たとえばPM11:00〜
AM7:00)は予め利用者により時間設定SW22の
操作を介してマイコン2aに与えられ、マイコン2aが
データにしてEEPROM記憶部8へ書込んで記憶して
いるものと想定する。また、図3ないし図5に示される
処理フローは予めプログラムとしてマイコン2a内部の
図示されないメモリに格納されており、マイコン2aの
制御の下に実行されるものと想定する。
【0025】利用者がタイマ予約運転を行なうべく終了
予約タイマSW17および夜間モードSW24を押下す
ると、このスイッチ押下がマイコン2aで検出され、応
じてマイコン2aは図3のステップS1(図中、S1と
略す)において夜間運転が所望されたことを判断し、ス
テップS2へ移行するが、このとき夜間モードSW24
が押下されなければステップS14に移行して通常の運
転モードによる洗濯運転を行なう。この通常運転モード
による洗濯運転の詳細に関しては省略する。
【0026】ステップS2においてはマイコン2aがタ
イマ2bから時刻を読取り、その内部メモリに記憶する
ことによりタイマ運転が予約された実際の時刻を記憶す
る。その後、ステップS3ないしS5において、マイコ
ン2aはメッセージ表示部16にEEPROM記憶部8
に予め記憶されている時間帯別電力料金制度における割
引時間帯を表示するので、利用者はこの表示内容を見て
セレクトSW23を操作し運転モードを設定するととも
に、時計設定SW22を操作して終了時刻を予約設定す
る。この設定内容は逐次運転モード表示部26ならびに
表示部21に表示される。このとき、ステップS6にお
いてマイコン2aは設定された終了時刻がEEPROM
記憶部8に記憶された割引時間帯外であることを判断す
ると、ステップS7においてメッセージ表示部16に設
定された終了時刻は割引時間帯外である旨をメッセージ
にして表示する。なお、このメッセージ表示に変えて音
声出力部などを特別に設け、ブザーをあるいは音声で利
用者にその旨を伝えてもよい。このとき、設定された終
了時刻が割引時間帯内であることを判断した場合、処理
は後述するステップS11へ移行する。利用者が、メッ
セージ表示部16に表示されたメッセージを参照し、大
幅に終了時刻を変更する場合は、再度終了予約タイマS
W17を押下するので、このスイッチ押下がステップS
8においてマイコン2aで検出されると処理は再びステ
ップS5に戻るが、スイッチが押下されず終了時刻の再
設定が行なわれない場合は、次のステップS9に移行し
て、マイコン2aはメッセージ表示部16を介して通常
運転モードへ変更するかをメッセージにて促し、利用者
が通常運転モードへ変更することを所望し、夜間モード
SW24が再度押下されれば、通常運転モードに変更さ
れたことに応じて、マイコン2aはステップS14の処
理に移行する。
【0027】通常運転モードに変更されなければ、ステ
ップS10において、予約される終了時刻を自動的に割
引時間帯内で、かつ設定されている終了時刻に一番近い
時刻に補正する(たとえば、設定された終了時刻がAM
7:30ならばAM7:00に変更)。これらの制御に
よりタイマ予約運転における運転終了時刻が決定され
る。その後、マイコン2aはステップS11〜S13に
おいて、タイマ予約運転における運転終了時刻を内部メ
モリに記憶するとともに、利用者により最初に設定され
た運転モードから総運転時間が算出され、この算出され
た総運転時間と決定された運転終了時刻とに基づいて運
転開始時刻が決定される。これら決定された総運転時間
および運転開始時刻はいずれもマイコン2aの内部メモ
リにストアされる。以上により運転モード設定処理は終
了し設定されたデータに基づいて運転準備処理へ移行す
る。
【0028】運転準備処理において、マイコン2aは図
4のステップS15でタイマ運転が予約された実際の時
刻と、決定された運転終了時刻との時間差が総運転時間
の2倍以上であるか否かを、両時刻を演算処理し、その
演算結果に基づいて判断する。この時間差が総運転時間
の2倍以上であれば、静音モードの選択が可能となり、
ステップS16に移行するが、時間差が総運転時間の2
倍未満であれば後述するステップS18に移行する。ス
テップS16において利用者により静音モード切換スイ
ッチSW18が押下され静音モードが選択されているこ
とを判断すると、ステップS17の処理に移行するが、
SW18が押下されていなければ後述するステップS1
8に移行する。ステップS17において、マイコン2a
は静音モードが要求されていることを判断したことに応
じて、静音モードでタイマ予約運転が行なわれるように
設定する。詳細には、駆動モータ11を制御するための
データに関し、マイコン2aはパルセータ、脱水槽の回
転が、通常回転よりも低速で行なわれるように設定し
て、洗濯、すすぎ運転時の撹拌音および脱水運転時の水
切り音を減少させ運転時の静音化を図る。このとき、駆
動モータ11を低速で回転させると洗浄効果や脱水率に
悪影響が出るおそれがあるため、静音モードで行なわせ
るよう駆動モータ11が低速回転予約された場合は、運
転時間を通常よりも長い時間に設定する。たとえば、タ
イマ予約運転を設定した時刻がPM11:00、決定さ
れた運転終了時刻がAM6:00、総運転時間が1時間
とすれば開始時刻はAM5:00となるはずであるが、
静音モードでは2倍の運転時間を必要とすると想定し、
開始時刻をAM4:00に変更設定する。
【0029】上述した静音モードを考慮した割引時間帯
内での運転設定処理が終了すると、ステップS18にお
いて利用者が設定した運転モードの中に洗濯運転モード
が含まれていた場合、汚れを落としやすくするためにマ
イコン2aは自動的に運転モードをつけ置き洗いモード
に切換える。利用者が運転スタートSW25を押下する
と、つけ置き洗いを行なうべくまず布容量を検出する。
そのために、マイコン2aはステップS19ないしステ
ップS22においてある一定水量の給水を行なう。その
後、ステップS23において駆動モータ11を制御して
パルセータを回転させ布容量検出運転を行なう。この検
出運転によりパルセータの回転数が検出されるので、検
出された回転数から水槽内に投入された衣類の布容量を
算出し、それをステップS24において内部メモリに記
憶する。その後ステップS25ないしステップS28に
より、検出された衣類の容量に適した水量となるように
給水弁3を動作させ水槽内に水を給水し、衣類の容量に
適した水量になると給水弁3を停止させ、洗濯運転開始
の時刻までつけ置きモードとする。この間、マイコン2
aは水位センサ5により水槽内の水量を随時検出し水位
を布容量に適した水位に保持している。
【0030】これらの制御処理に並行して、マイコン2
aはステップS29ないしS34において、洗濯運転の
開始時刻となるまで、水槽内の水温を衣類の種類や質に
適した水温T℃に保持する。詳細には、マイコン2aは
水温センサ9を介して水槽内の水温を随時検出し、検出
水温が水温T℃より低いと判断した場合は電気ヒータ1
0を通電させ水槽内の水温をT℃まで上昇させる。水温
がT℃まで達すると、電気ヒータ10への通電を停止す
る。これらのヒータ制御を行なうことで、水槽内にある
水の温度を一定に保持することができる。これは、冬季
や寒冷地の洗濯にも有効であり、水槽内の水温を上げる
ことにより洗剤を解けやすくし衣類の汚れを落としやす
くする効果もある。前述したつけ置き洗いの期間が短い
場合でも、水温を上昇させることにより洗浄効果を高め
ることもできる。水位を布容量に適した水位に保持し、
かつ水温をT℃に保持した状態で洗濯運転開始時刻に達
すると、運転処理へ移行する。
【0031】図5の運転処理において、マイコン2aは
タイマ2bの計時時刻が予め設定された洗濯運転開始時
刻に達したことを判断すると、洗濯運転を開始し、ステ
ップS35ないしステップS37において、洗濯運転中
でも水温が低ければ電気ヒータ10を動作させ、水温が
適温(T℃)に達すれば電気ヒータ10を停止する制御
を繰返し行なう。このようにして、水位と水温が適正状
態に保たれながらステップS38およびS39において
洗濯運転が実行され、ステップS40において洗濯運転
の終了時刻に達したか否かが判断される。マイコン2a
はタイマ2bの計時時刻と予め設定された洗濯運転終了
時刻とに基づいて、タイマ2bの時刻が洗濯運転終了時
刻に達していなければ、ステップS35に戻り、以下同
様に洗濯運転を継続する。一方タイマ2bが終了時刻に
達したことを計時していることを判定すれば、ステップ
S41およびステップS42において洗濯運転が終了
し、電気ヒータ10への通電が停止され、さらにすすぎ
運転モードに移行し、すすぎ運転が終了すると脱水運転
モードに移行され、一連のタイマ予約運転は終了する。
【0032】上述の全自動洗濯機においては、時間帯別
電力料金制度の割引時間帯内で運転を行なうために、静
音化実現のモータ低速回転運転制御や電気ヒータ10を
用いた運転制御を行なっているが、これらの運転制御を
行なったとしても電力料金は、割引時間帯を除く通常時
間帯でそれらの運転制御を行なわない通常運転制御のそ
れに比べ割安となる。
【0033】また、第2の実施例として、時間帯別電力
料金制度の割引時間帯を利用可能なタイマ機能を備えた
電気機器として食器洗浄機が挙げられる。図6にはこの
発明のその他の実施例による時間帯別電力料金制度にお
ける供給電力を利用して運転される食器洗浄機のブロッ
ク構成が示される。この食器洗浄機においても夜間運転
がタイマ設定により可能である。時間帯別電力料金制度
の割引時間帯が、予め利用者によりEEPROM記憶部
102に記憶される。利用者は入力部104を介して運
転モードおよび運転時間帯の設定を前述の全自動洗濯機
とほぼ同様に行なうと、制御部101内のマイコンが時
間帯別電力料金制度の割引時間帯内で、かつ設定された
運転モードで運転が行なわれるように負荷部103を制
御し、食器の洗浄を行なう。
【0034】この食器洗浄機においても、夜間の静音モ
ード運転が行なわれる。詳述するならば、洗浄やすすぎ
を行なうために食器類に湯を吹き付ける噴射装置103
bの能力を弱くしながら運転時間を通常運転よりも長く
することで洗浄効果を損なわず、かつ運転音(洗浄音、
すすぎ音)を低減させて静音化を実現できる。さらに、
洗浄効果の維持を図るようにヒータ103cを設けて洗
浄水のの温度を通常洗浄時よりも高くする。また、乾燥
運転時においても、温風送風ファン103aの回転数を
減少させながら通常乾燥運転より長時間で運転させるこ
とにより、送風音を低減させ静音化を実現するととも
に、食器の乾燥むらを発生させない運転が可能となる。
この食器洗浄機においても、洗浄から乾燥まで一連の運
転動作を、時間帯別電力料金制度の割引時間帯内で行な
われるように設定できるので、割安な電力料金で運転を
行なうことができる。さらに、洗浄効果や食器の乾燥度
合を損なわずに静音モードにて運転することができるの
で、運転音による騒音を伴うことなく、翌朝には汚れの
落ちた清潔な食器が乾燥状態で準備されることになる。
【0035】
【発明の効果】請求項1ないし5に記載の発明によれ
ば、設定された運転期間が一律に電力料金割引時間帯内
となるように電気機器が運転されるのではなく、報知手
段の報知内容に応じた利用者の期間切換手段を介した外
部入力に従う利用者の所望する時間帯、すなわち期間設
定手段で当初設定された運転期間および期間切換手段に
より補正された運転期間のいずれか所望される時間帯で
運転されるから、電力料金の割引のサービスを利用者の
ニーズを反映させながら受けることが可能になる。
【0036】請求項2に記載の発明によれば、利用者が
期間設定手段により運転期間を設定した時刻が早ければ
電力料金割引時間帯内で、かつ運転音が抑制された静音
モードでの運転が可能となり、逆に設定した時刻が遅け
れば静音モードでの運転よりも電力料金割引時間帯内で
の運転が優先選択されて実施されるので、電力料金の割
引のサービスを受けることが可能になると同時に、利用
者に対し運転音に対する不安を抱かせることのない電気
機器の提供が可能となる。
【0037】請求項3に記載の発明は、上述した電気機
器が全自動洗濯機であった場合、電力料金割引時間帯内
の運転開始までの待機期間において洗濯槽内の水位は洗
濯物の容量に応じたレベルに維持されるので、洗濯槽内
の洗濯物が十分な水に浸された状態となって、後の洗濯
運転の洗浄効率が高められる。
【0038】請求項4に記載の全自動洗濯機は請求項3
に記載のそれにおいて、水温調整手段の水温の適温調整
により、洗濯時ならびに漬け置き洗い時の水温が適温に
調整されて、洗剤の化学反応が十分に活性化されて、汚
れ落ちがよくなる。 また、請求項5に記載の電気機器は
請求項1または2に記載の電気機器が食器洗浄機であっ
た場合に、静音モードにおいて吹付手段による洗浄水の
吹付能力が抑制されたとしても、洗浄水温は加熱手段に
より高めに設定されるので十分な洗浄能力が得られると
ともに、送風ファンによる送風能力が抑制されたとして
も長運転期間に渡り送風されるから充分な乾燥能力が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による時間帯別電力料金制
度を利用して運転される全自動洗濯機の制御部に関する
ブロック構成図である。
【図2】図1の表示SW(スイッチ)部の構成例を示す
図である。
【図3】図1に示された全自動洗濯機の運転モード設定
処理のフローチャートである。
【図4】図1に示された全自動洗濯機の運転準備処理の
フローチャートである。
【図5】図1の全自動洗濯機における運転処理のフロー
チャートである。
【図6】この発明のその他の実施例による時間帯別電力
料金制度を利用して運転される食器洗浄機のブロック構
成図である。
【符号の説明】
2 メイン制御部 3 給水弁 5 水位センサ 6 表示部 7 スイッチ入力部 8 EEPROM記憶部 9 水温センサ 10 電気ヒータ 11 駆動モータ 2a マイコン 2b タイマ なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−109995(JP,A) 特開 昭62−201131(JP,A) 特開 平3−57492(JP,A) 特開 平3−51083(JP,A) 特開 平3−184597(JP,A) 特開 昭63−57028(JP,A) 特開 昭64−17691(JP,A) 特開 平5−168787(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02J 3/00 - 5/00 A47L 15/46 D06F 33/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般家庭用の既設の電灯回線に接続さ
    れ、前記回線を介して供給される電力を用いて運転され
    る電気機器であって、 電力制度で定められる前記回線からの供給電力料金が割
    引される時間帯が予め設定される時間帯設定部と、 前記電気機器の運転の期間を設定する期間設定手段と、前記期間設定手段で設定される運転期間が前記時間帯設
    定部で設定される供給電力料金割引時間帯に入っていな
    い場合に、その旨を出力して報知する報知手段と、 前記電気機器を運転する期間を前記報知手段による報知
    内容に応じた外部入力に従って、前記期間設定手段で設
    定される運転期間と、前記期間設定手段で設定される運
    転期間を、その終了時刻が前記時間帯設定部で設定され
    る供給電力料金割引時間帯内でかつ該終了時刻に最も近
    い時刻となるように補正された運転期間とのいずれか一
    方に選択的に切換えて設定する期間切換手段とを備え
    た、 電気機器。
  2. 【請求項2】 前記電気機器の運転モードを、外部入力
    に従って駆動源の出力を通常にして運転する通常モード
    から前記駆動源の出力を前記通常モードよりも抑制しな
    がら、前記運転期間が長めに変更された長運転期間で運
    転する静音モードに切換設定するための静音モード切換
    手段をさらに有し、 前記電力料金割引時間帯内における運転において、前記
    期間設定手段により前記運転期間が設定された時点の時
    刻と前記期間切換手段により設定された前記運転期間の
    終了時刻との差が前記長運転期間の長さ以上であるとき
    は、前記静音モード切換手段による設定は有効とされ、
    前記長運転期間の長さ以上でないときは前記静音モード
    切換手段による設定は無効とされることを特徴とする、
    請求項1に記載の電気機器。
  3. 【請求項3】 前記電気機器は全自動洗濯機であり、 洗濯物を収容する洗濯槽と、 前記洗濯槽内に給水する給水手段と、 前記供給電力料金割引時間帯内の運転期間の開始時刻ま
    で待機する期間におい て、前記洗濯槽内に収容された洗
    濯物の容量に応じた水位となるように前記給水手段を介
    して前記洗濯槽内に給水して前記洗濯物を漬けておくた
    めの水位に設定する水位制御手段とを さらに備えた、請
    求項1または2に記載の電気機器。
  4. 【請求項4】 給水された前記洗濯槽内の水の温度を適
    温となるように調整する水温調整手段をさらに備えた、
    請求項3に記載の電気機器。
  5. 【請求項5】 前記電気機器は食器を洗浄して乾燥させ
    る食器洗浄機であり、 前記食器を収容する収容手段と、 食器洗浄時に、前記収容手段内の前記食器に洗浄水を吹
    付ける吹付手段と、 食器乾燥時に、前記収容手段内の前記食器に送風する送
    風ファンと、 前記吹付手段により前記食器に吹付けられる前記洗浄水
    を加熱する加熱手段とをさらに備え、 前記電力料金割引時間帯内において前記静音モードが有
    効とされる前記長運転期間において、前記加熱手段によ
    り前記洗浄水の温度は前記通常モードのそれよりも高く
    設定されることを特徴とする、 請求項1または2に記載
    の電気機器。
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