JP5621720B2 - エネルギー制御装置 - Google Patents
エネルギー制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5621720B2 JP5621720B2 JP2011145926A JP2011145926A JP5621720B2 JP 5621720 B2 JP5621720 B2 JP 5621720B2 JP 2011145926 A JP2011145926 A JP 2011145926A JP 2011145926 A JP2011145926 A JP 2011145926A JP 5621720 B2 JP5621720 B2 JP 5621720B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- energy
- unit
- control
- suppression
- amount
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- F24F11/02—
Description
(1)エネルギー管理システム100の全体の概略構成
図1は、本発明の一実施形態に係るエネルギー管理システム100の概略構成図である。
(2−1)上位コントローラ10の構成
図2は、上位コントローラ10の概略構成図である。以下、図2を用いて上位コントローラ10の構成について説明する。
通信部11は、上位コントローラ10をインターネット80aに接続可能にするネットワークインターフェースである。
表示部12は、主として、ディスプレイから構成されている。表示部12には、後述する記憶部14に記憶される各種情報を示す管理画面が表示される。
入力部13は、主として、操作ボタン、キーボード、マウス等から構成されており、管理者等の入力を受け付ける。管理者等が入力部13への入力操作を行うことにより、後述する制御部15によって内部処理が実行される。
記憶部14は、主として、ハードディスク等から構成され、管理物件記憶領域14aと、物件情報記憶領域14bと、提示内容記憶領域14cとを保持している。
管理物件記憶領域14aには、電力会社1の管理対象の物件A、Bが記憶されている。具体的には、物件A、Bの名称、物件A、Bの規模、必要最小エネルギー量等に関する情報が記憶されている。
物件情報記憶領域14bには、後述する下位コントローラ30、30から送られたエネルギー消費量に関する情報等を含む物件A、Bに関する物件情報が記憶されている。エネルギー消費量に関する情報とは、各物件A、Bで所定期間に消費されたエネルギー量に関する情報である。
提示内容記憶領域14cには、下位コントローラ30、30によって提示された複数のエネルギー抑制可能量に関する情報が記憶されている。
制御部15は、主として、CPU、ROM、RAM等から構成されている。制御部15は、記憶部14に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、提示受付部15a、抑制要求送信部15b等として機能する。
提示受付部15aは、物件A、Bから送られる複数のエネルギー抑制可能量を受け付ける。
抑制要求送信部15bは、提示受付部15aが受け付ける各物件A、Bから送られた複数のエネルギー抑制可能量に基づいて、各物件A、Bに要求する1のエネルギー抑制可能量をそれぞれ決定し、決定した内容に応じた指令(抑制要求)を各物件A、Bに送信する。
図3は、下位コントローラ30、30の概略構成図である。
通信部31は、下位コントローラ30を、インターネット80aに接続可能にするインターフェースである。
表示部32は、主として、ディスプレイから構成されている。表示部32には、空調機40,40,・・・の運転状態(運転/停止の状態、運転モード(冷房モード、暖房モード等)、風向、風量、湿度、吸込温度、設定温度等)を示す画面が表示される。
入力部33は、主として、上記ディスプレイを覆うタッチパネルから構成されている。タッチパネル上には、空調機40,40,・・・に対する発停信号のほか、設定温度の変更、運転モードの変更など、空調機40,40,・・・に対する各種指令を入力するためのボタンが配される。管理者等がタッチパネル上のボタンに触れることによって、当該ボタンに対応する制御処理が後述する制御部36によって実行される。
タイマー部34は、時刻、日、月、年、曜日、所定時刻を基準とした経過時間などの時間的要素を計測する。具体的な計測については、適宜必要な箇所で説明する。
記憶部35は、ハードディスク等から構成され、主として、運転状況記憶領域35aと、条件記憶領域35bと、制御情報記憶領域35cと、メーター値記憶領域35dとを保持している。
運転状況記憶領域35aには、後述する運転状況把握部36aによって把握された各空調機40,40,・・・の運転状況等が記憶されている。空調機40,40,・・・の運転状況には、空調機40,40,・・・の運転/停止の状態、設定温度、冷房/暖房等の運転モード、稼働時間、稼働率、稼働時の運転能力、室外機41,41,・・・及び室内機42,42,・・・の各種機器の状態値(ファンの回転数、圧縮機の回転数、膨張弁の開度、冷媒温度、冷媒圧力等)、室外温度、室内温度、吸込温度、設定温度と室内温度との許容乖離度、エネルギー抑制制御の実行/非実行等が含まれる。ここで、空調機40,40,・・・の稼動時の運転能力とは、空調機40,40,・・・の定格能力に対して、稼働時の空調機40,40,・・・(具体的には、例えば、圧縮機の稼動時の周波数)がどの程度の能力で動作しているかを示すものである。なお、運転状況に含まれる各種の温度や圧力等は、各種のセンサ等によって検出される。
図4は、条件記憶領域35bに記憶された条件の一例を示す図である。
制御情報記憶領域35cには、後述する抑制制御部36iやフォロー制御部36jによって生成された空調機40,40,・・・に対する制御指令の内容が記憶されている。
メーター値記憶領域35dには、後述するメーター値取得部36bによって取得されるメーター値が空調機40,40,・・・毎に記憶される。
制御部36は、CPU、ROM、RAM等から構成され、主として、運転状況把握部36a、メーター値取得部36b、定期算出部36cd(定期エネルギー消費量算出部36c、定期推定消費量算出部36d)、定期抑制可能量決定部36e、定期抑制可能量提示部36f、提示制御部36g(第1処理部36ga、第2処理部36gb)、抑制要求受付部36h、抑制制御部36i、フォロー制御部36j等として機能する。
運転状況把握部36aは、所定の時間間隔(本実施形態では、5分間隔)で、各空調機40,40,・・・の運転状況を把握する。運転状況把握部36aは、当該運転状況を上述の運転状況記憶領域35aに格納する。
メーター値取得部36bは、電力メーター7によって計測されたメーター値(エネルギー量に関するデータ)を所定の時間間隔(例えば、1分間隔)で取得する。メーター値取得部36bは、当該メーター値を、上述のメーター値記憶領域35dに格納する。
定期算出部36cdは、各空調機40,40,・・・毎の、定期エネルギー消費量と定期推定消費量とを所定の時間間隔(例えば、30分間隔)で算出する。なお、ここでいう算出には、予測や推定の概念が含まれるものとする。
定期エネルギー消費量算出部36cは、運転状況把握部36aによって把握された各空調機40,40,・・・の現在の運転状況と、メーター値記憶領域35dに記憶されている各空調機40,40,・・・のメーター値とに基づいて、定期エネルギー消費量を算出する。具体的には、定期エネルギー消費量算出部36cは、通常制御を所定時間継続した場合の各空調機40,40,・・・の定期エネルギー消費量を算出している。ここで、所定時間とは、条件記憶領域35bに記憶されたエネルギー抑制制御の継続期間(例えば、図4に示すように、60分、30分、15分)を指す。すなわち、図4に示すような場合、定期エネルギー消費量算出部36cは、各空調機40,40,・・・の通常制御を60分間、30分間、15分間行った場合のそれぞれの定期エネルギー消費量を算出している。
定期推定消費量算出部36dは、運転状況把握部36aによって把握された各空調機40,40,・・・の現在の運転状況と、メーター値記憶領域35dに記憶されている各空調機40,40,・・・のメーター値とに基づいて、定期推定消費量を算出する。具体的には、定期推定消費量算出部36dは、例えば図4に示すような各条件で、各空調機40,40,・・・の制御を行った場合の、空調機40,40,・・・毎の定期推定消費量を算出している。すなわち、定期推定消費量算出部36dは、各空調機40,40,・・・を、60分間、許容運転能力を80%で運転させる場合、30分間、許容運転能力を60%で運転させる場合、15分間、許容運転能力を40%で運転させる場合のそれぞれの定期推定消費量を算出する。なお、定期推定消費量は、定格電力(kW)と許容運転能力(%)との積により求められる。
定期抑制可能量決定部36eは、所定時間(例えば、30分)毎に、現在の運転状況における各空調機40,40,・・・の抑制可能なエネルギー量である定期個別エネルギー抑制可能量、及び、空調機40,40,・・・全体の抑制可能なエネルギー量である定期全エネルギー抑制可能量を決定する。定期抑制可能量決定部36eの具体的な動作については、後に説明する。
定期抑制可能量提示部36fは、定期抑制可能量決定部36eによって決定された、条件別の複数の定期エネルギー抑制可能量を、上位コントローラ10に提示する。具体的には、定期抑制可能量提示部36fは、複数の定期エネルギー抑制可能量を、通信部31を介して上位コントローラ10に送ることで上位コントローラ10に提示している。
提示制御部36gは、上述の定期抑制可能量提示部36fによる上位コントローラ10への定期エネルギー抑制可能量の提示を制御する。詳細には、提示制御部36gは、第1処理部36gaと、第2処理部36gbとして機能する。
抑制要求受付部36hは、上位コントローラ10から送られるエネルギー量の抑制に関する抑制要求を受け付ける。なお、この抑制要求には、上述したように、要求抑制エネルギー量(すなわち、上位コントローラ10に提示した複数の定期全エネルギー抑制可能量のうち上位コントローラ10が選択した1の定期全エネルギー抑制可能量)が含まれる。
抑制制御部36iは、抑制要求受付部36hが上位コントローラ10から送られる抑制要求を受け付けると、エネルギー抑制制御対象空調機のエネルギー抑制制御を開始する。
フォロー制御部36jは、エネルギー抑制制御が終了した後に、事後フォロー制御を実行する。フォロー制御部36jの具体的な動作については後述する。
図5は、下位コントローラ30における処理の流れを示すフローチャートである。
(4−1)
本実施形態では、まず、下位コントローラ30、30(エネルギー制御装置に相当)において(物件A、Bにおいて)、定期抑制可能量決定部36eが、空調機40,40,・・・(設備機器に相当)のトータルの抑制可能なエネルギー量である定期全エネルギー抑制可能量(エネルギー抑制可能量に相当)を決定し、当該定期全エネルギー抑制可能量を含む定期エネルギー抑制可能量を上位コントローラ10(エネルギー管理装置に相当)に提示している。
本実施形態では、定期抑制可能量提示部36fが予め上位コントローラ10に対して定期エネルギー抑制可能量を提示している。これにより、上位コントローラ10は、各物件A,Bにおいて抑制できるエネルギー量を把握できる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、上記の実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
図6は、本変形例1Aに係る下位コントローラ30での処理の流れを示すフローチャートである。なお、ステップS111,ステップS112,ステップS114〜ステップS118は、図5に示すステップS101,ステップS102,ステップS103〜ステップS107と同様の処理を行う。
上記実施形態では、事後フォロー制御を行う所定期間は、空調機40,40,・・・(具体的には、エネルギー抑制制御対象空調機)のエネルギー抑制制御の継続期間の終了時から、当該エネルギー抑制制御対象空調機が設置される物件A、Bの居室内の温度(以下、室内温度という)が各空調機40,40,・・・(具体的には、抑制制御終了空調機)の設定温度(所定温度に相当)に達するまでの期間であると説明したが、これに限られるものではない。
上記実施形態の事後フォロー制御の実行時において、フォロー制御部36jは、抑制制御終了空調機がフルパワー運転を行うことによって消費するエネルギー量を、抑制制御終了空調機以外の空調機や、空調機40,40,・・・以外の他の設備の消費エネルギー量を抑制することによって、物件A、Bトータルでの消費エネルギー量に極力変動がないようにしてもよい。また、フォロー制御部36jは、変形例1Aに記載した事前フォロー制御を行う場合、抑制制御終了空調機がフルパワー運転を行うためのエネルギーを、蓄熱/蓄電によって補う制御を行ってもよい。この場合、省エネ及び省コストに貢献する。
定期抑制可能量提示部36fの定期エネルギー抑制可能量の上位コントローラ10への提示は、上記実施形態に限られるものではない。
上記実施形態では、下位コントローラ30、30から上位コントローラ10に送るのは、定期個別エネルギー抑制可能量及び定期全エネルギー抑制可能量であると説明したが、これに限られるものではなく、定期全エネルギー抑制可能量のみであってもよい。
制御対象は、上記実施形態の機器に限られるものではない。例えば、照明や、給湯器等の他の機器を制御対象としてもよい(この場合、空調機40,40,・・・や他の機器が設備機器に相当)。この場合、これらの機器のエネルギーの量を計測するメーター等、エネルギー管理システム100における制御に必要となる機器等が必要になる。また、この場合、照明の運転状態や運転状況には、ON/OFF、明るさの段階等が含まれ、給湯器の運転状態や運転状況には、ON/OFF、給湯温度、給湯量等が含まれる。なお、各種の運転状況に含まれる各種の温度や圧力等は、各種のセンサ等によって検出される。
上記実施形態では、各物件A、Bの空調機40,40,・・・のトータルの全抑制エネルギー量が抑制要求に基づく要求抑制エネルギー量に到達するようにしていると説明したが、これに限られるものではない。
上記実施形態では、定期抑制可能量提示部36fは一方的に上位コントローラ10に対して定期エネルギー抑制可能量の提示を行っているが、これに限られるものではない。
上記実施形態では、条件記憶領域35bに複数の条件が記憶されていると説明したが、1つの条件が記憶されていてもよい。
事後フォロー制御を実施する必要がない場合は、事後フォロー制御を実施しなくてもよい。このような例としては、変形例1Aに記載の事前フォロー制御によって、エネルギー抑制制御後もユーザの快適性が維持される場合が考えられる。
上記実施形態では、電力会社は1つのみを示しているが、複数あってもよい。
続いて、第2実施形態に係るエネルギー管理システム200について説明する。以下では、2つの電力会社が1a、1bが存在する場合を例にとって説明する。なお、エネルギー管理システム200におけるエネルギー管理システム100と同様の構成については、同じ番号を付し説明を省略する。
図8は、第2実施形態に係るエネルギー管理システム200の概略構成図である。
(2−1)上位コントローラ20、20の構成
図9は、第2実施形態に係る上位コントローラ20、20の概略構成図である。以下、電力会社1aに設置される上位コントローラ20について説明するが、電力会社1bに設置される上位コントローラ20についても基本的には同様の構成を有する。
記憶部24は、ハードディスク等から構成され、エネルギー単価記憶領域24aを有する。エネルギー単価記憶領域24aには、各物件A、Bに送信される、エネルギー単価が記憶されている。エネルギー単価は、契約内容に応じて各物件A、B間で相違するものであってもよい。なお、記憶部24は、第1実施形態と同様に、管理物件記憶領域14a及び物件情報記憶領域14bを有していてもよい。
制御部25は、CPU、ROM、RAM等から構成される。制御部25は、記憶部24に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、所定時間の間隔で(本実施形態では、1日間隔で)、各物件A、Bに対し、エネルギー単価を送信する。
図10は、下位コントローラ230、230の概略構成図である。以下、物件Aに設置される下位コントローラ230について説明するが、物件Bに設置される下位コントローラ230についても同様の構成である。
記憶部235は、ハードディスク等から構成される。記憶部235は、主として、運転状況記憶領域235aと、メーター値記憶領域235bと、条件記憶領域235cと、単価情報記憶領域235dと、最安単価記憶領域235eと、制御情報記憶領域235fとを有する。なお、運転状況記憶領域235a及びメーター値記憶領域235bは、運転状況記憶領域35a及びメーター値記憶領域35dと同様の構成を採るので、説明を省略する。
条件記憶領域235cには、複数の条件が記憶されている。ここでの条件とは、消費エネルギー量を抑制するエネルギー抑制制御の実行時に用いられる条件である。具体的には、条件は、エネルギー抑制制御の実行時に許容できる空調機40,40,・・・の運転能力(以下、許容運転能力という)である。条件記憶領域235cに記憶される複数の条件の一例としては、図11に示す条件A〜Cが挙げられる。
単価情報記憶領域235dには、上位コントローラ20、20から送信されたエネルギー単価や、単価情報作成部236dによって作成された単価情報が記憶されている。単価情報とは、複数の電力会社1a、1bから送信される、複数の時間帯別のエネルギー単価を、1つのテーブルにまとめたものであり、一例としては図12に示すものが挙げられる。
最安単価記憶領域235eには、最安単価情報作成部236eによって作成された最安単価情報が記憶される。最安単価情報とは、複数の電力会社から送信されるエネルギー単価のうち最安のエネルギー単価(最安単価)と、最安単価を提示している電力会社名とを、時間帯別にまとめた情報であり、その一例としては図13に示すものが挙げられる。
制御情報記憶領域235fには、抑制制御部236kによって実行されるエネルギー抑制制御の内容やフォロー制御部236lによって実行されるフォロー制御の内容が記憶されている。
制御部236は、CPU、ROM、RAM等から構成されている。制御部236は、記憶部235に記憶されているプログラムを読み出して実行することより、主として、運転状況把握部236aと、メーター値取得部236bと、受付部236cと、単価情報作成部236dと、最安単価情報作成部236eと、候補時間帯決定部236fと、選択部236gと、算出部236hiと、抑制可能量決定部236jと、抑制制御部236kと、フォロー制御部236lとして機能する。なお、運転状況把握部236a及びメーター値取得部236bは、それぞれ、主に運転状況把握部36a及びメーター値取得部36bと同様に機能するため、説明を省略する。
受付部236cは、管理者等による入力部233を介した入力情報を受け付けたり、上位コントローラ20、20から所定の時間間隔で(本実施形態では、1日間隔で)、エネルギー単価を受け付けたりする。受付部236cは、上位コントローラ20、20から送信されたエネルギー単価を、単価情報記憶領域235dに格納する。
単価情報作成部236dは、複数の電力会社1a、1bから送信されるエネルギー単価に基づいて、単価情報を作成する。そして、作成した単価情報を、単価情報記憶領域235dに格納する。
最安単価情報作成部236eは、単価情報記憶領域235dに記憶されるエネルギー単価や単価情報に基づいて、最安単価情報を作成する。具体的には、最安単価情報作成部236eは、複数の電力会社1a、1bのエネルギー単価を時間帯別に比較して、時間帯別に最安単価を決定する。そして、最安単価と、最安単価を提示している電力会社とを関連付けて最安単価情報を作成している。
候補時間帯決定部236fは、所定の時間間隔で(本実施形態では、1日間隔で)、最安単価記憶領域235eに記憶される最安単価情報に基づいて、所定期間(本実施形態では、1日)における候補時間帯を決定する。具体的には、候補時間帯決定部236fは、所定期間において最もエネルギー単価が高い時間帯を、候補時間帯として決定する。図13の例では、所定期間(当日午前9時から翌日午前9時までの期間)において、当日の13:00〜16:00がエネルギー単価が最大となる時間帯なので、当日の13:00〜16:00までが候補時間帯となる(図14も参照)。
選択部236gは、条件記憶領域235cに記憶された複数の条件の中から、ユーザの制御傾向に合った1の条件を選択する。具体的には、例えば、ユーザが予め「省エネ優先」、「快適性重視」、「バランス重視」といったユーザが重視する制御傾向を、入力部233を介して選択しておいたとする。このとき、選択部236gは、条件記憶領域235cに記憶された複数の条件の中から、入力されたユーザの制御傾向に合致する条件を選択する。より具体的には、複数の条件が条件A〜Cのような3種類の条件である場合を例にとって説明すると、省エネ優先であれば、最も消費エネルギー量の少ない条件C(許容運転能力40%)を選択し、快適性重視であれば最も消費エネルギー量に制限の少ない条件A(許容運転能力80%)を選択し、バランス重視であれば中間の条件B(許容運転能力60%)を選択する。なお、制御傾向は、3種類である必要はない。また、ユーザは上記のような概念的な選択肢から制御傾向を選択するのではなく、例えば、省エネモード1、省エネモード2、・・・等の記号から制御傾向を選択してもよい。また、ユーザは、許容運転能力の値そのものを選択してもよい。そして、選択部236gは、選択した1の条件を制御情報記憶領域235fに格納する。
算出部236hiは、エネルギー消費量と、推定消費量とを算出する。
エネルギー消費量算出部236hは、運転状況把握部236aによって把握された空調機40,40,・・・の運転状況と、メーター値記憶領域235bに記憶されている空調機40,40,・・・のメーター値とを用いて、候補時間帯に入る直前の運転を候補時間帯に継続した場合の空調機40,40,・・・のエネルギー消費量を算出している。
推定消費量算出部236iは、運転状況把握部236aによって把握された空調機40,40,・・・の運転状況と、メーター値記憶領域235bに記憶されている空調機40,40,・・・のメーター値とを用いて、制御情報記憶領域235fに記憶された1の条件に基づいて、候補時間帯にエネルギー抑制制御を実行した場合の、推定消費量を算出する。例えば、制御情報記憶領域235fに記憶されている1の条件が、図11に示す条件Aであったとすると、推定消費量算出部236iは、候補時間帯に、条件A(許容運転能力を80%)で運転させる場合の推定消費量を算出する。なお、推定消費量は、以下の(式1)を用いて算出する。
抑制可能量決定部236jは、候補時間帯においてエネルギー抑制制御を実行した場合の空調機40,40,・・・の抑制可能なエネルギー量(エネルギー抑制可能量という)を決定する。具体的には、抑制可能量決定部236jは、エネルギー消費量と推定消費量との差を算出する。よって、エネルギー抑制可能量は、以下の(式2)で示すことができる。
抑制制御部236kは、制御情報記憶領域235fに記憶される情報を読み出して、候補時間帯に、制御情報記憶領域235fに記憶された1の条件に基づいて、エネルギー抑制制御を実行する。すなわち、抑制制御部236kは、抑制可能量決定部236jによって決定されたエネルギー抑制可能量を抑制するように、エネルギー抑制制御を行う。
フォロー制御部236lは、第1実施携帯のフォロー制御部36jと同様の機能を有する。具体的には、エネルギー抑制制御の終了後(すなわち、候補時間帯の終了後)に、事後フォロー制御を実行する。
図15及び図16は、第2実施形態に係る下位コントローラ230の処理の流れを示すフローチャートである。
第1実施形態に係るエネルギー管理システム100では、各物件A、B(下位コントローラ30、30)は、電力会社1(上位コントローラ10)に対してエネルギー抑制可能量を複数算出して提示している。そして、電力会社1は、物件A、Bから提示された複数のエネルギー抑制可能量に基づいて、物件A、Bに対して抑制要求を行い、この抑制要求に基づいて、物件A、Bは、エネルギー抑制制御を行っている。すなわち、第1実施形態に係るエネルギー管理システム100では、上位コントローラ10と下位コントローラ30,30とが双方向にやり取りを行うことによって、エネルギー抑制制御が行われている。
図17は、本変形例2Aに係る下位コントローラ230、230の概略構成図である。図18は、所定時間毎の予測消費エネルギー量を示すテーブルである。図19は、所定時間毎の予測エネルギー価格を示すテーブルである。
図20は、本変形例2Bに係る、エネルギー単価と時刻との関係を示すグラフである。
第2実施形態では、エネルギー抑制制御を行うための前提として、候補時間帯及び条件を決定するだけでなく、第1実施形態と同様に、エネルギー抑制制御対象空調機を決定してもよい。
上記実施形態では、予め選択部236gが複数の条件から1の条件を選択し、選択された1の条件に基づいて、推定消費量算出部236iが推定消費量を算出しているがこれに限られるものではない。
エネルギー抑制制御部236kは、ユーザの快適性が確保できないと判断する場合は、エネルギー抑制制御を実行しなくてもよい。すなわち、上記実施形態では、エネルギー単価の送信が、物件A、Bがエネルギー抑制制御を行うトリガーとなっているが、エネルギー単価の送信は、各物件A、Bに対してエネルギー抑制制御を強制するものではない。
30 下位コントローラ(エネルギー制御装置)
33 入力部
35 記憶部
36e 定期抑制可能量決定部(エネルギー抑制可能量決定部)
36f 定期抑制可能量提示部(エネルギー抑制可能量提示部)
36h 抑制要求受付部
36i 抑制制御部
36j フォロー制御部
36k 他設備制御部
36l 快/不快決定部
40 空調機
41 室外機
42 室内機
233 入力部
235 記憶部
236c 受付部
236f 候補時間帯決定部
236g 選択部
A、B 物件
Claims (5)
- 物件(A、B)に設置された複数の設備機器のエネルギー量を抑制するエネルギー制御装置(30)であって、
複数の前記設備機器のトータルの抑制可能なエネルギー量であるエネルギー抑制可能量を決定する抑制可能量決定部(36e)と、
前記エネルギー抑制可能量を上位のエネルギー管理装置(10)に提示する抑制可能量提示部(36f)と、
前記エネルギー抑制可能量に基づいた抑制すべきエネルギー量である要求抑制エネルギー量、を含む抑制要求を、前記エネルギー管理装置から受け付ける抑制要求受付部(36h)と、
前記エネルギー抑制可能量に基づいて、前記設備機器のエネルギー量の抑制制御を行う抑制制御部(36i)と、
前記抑制制御の終了後の事後フォロー制御を行うフォロー制御部(36j)と、
を備え、
前記抑制制御部は、前記抑制要求受付部が前記抑制要求を受け付けた後、前記要求抑制エネルギー量を抑制するように前記抑制制御を行い、
前記事後フォロー制御は、前記抑制制御が終了した第1の設備機器を、所定期間、所定の条件で運転させる制御であり、
前記設備機器には、空調機(40,40,・・・)が含まれ、
前記所定の条件は、前記空調機の室外機(41,41,・・・)へ供給される電圧及び電流と、前記室外機に含まれる圧縮機の周波数と、前記空調機の室内機(42,42,・・・)のファンの風量とをそれぞれ許容できる許容最大値で固定し、且つ、設定温度を冷房時においては所定値下げ暖房時においては所定値上げる条件であり、
前記フォロー制御部は、前記抑制制御を終了した前記空調機である抑制制御終了空調機の前記事後フォロー制御の実行時に、前記抑制制御終了空調機以外の前記空調機、および/又は、前記空調機以外の他の前記設備機器の消費するエネルギー量を抑制する、
エネルギー制御装置(30)。 - エネルギー量の時間帯別の単価を受け付ける受付部(236c)と、
前記単価に基づいて、前記抑制制御を実行すべき候補時間帯を決定する候補時間帯決定部と、
をさらに備え、
前記抑制制御部は、前記候補時間帯に、前記エネルギー抑制可能量を抑制するように前記抑制制御を行う、
請求項1に記載のエネルギー制御装置。 - 前記所定期間は、前記抑制制御の終了時から前記物件の居室内の室内温度が所定温度に達するまでの期間である、
請求項1又は2に記載のエネルギー制御装置。 - ユーザが重視する制御傾向の入力を受け付ける入力部(33,233)と、
前記制御傾向に対応する複数の条件を記憶する記憶部(35,235)と、
前記制御傾向に基づき、前記複数の条件から1の条件を選択する選択部(236g)と、
をさらに備え、
前記抑制可能量決定部は、前記選択部によって選択された1の条件に基づき、前記エネルギー抑制可能量を決定する、
請求項2に記載のエネルギー制御装置。 - 前記設備機器のユーザの快/不快の情報を記憶する記憶部(35)と、
前記ユーザの快/不快を決定する快/不快決定部(36l)と、
前記空調機以外の他の設備である他設備を制御する他設備制御部(36k)と、
をさらに備え、
前記他設備制御部(36k)は、前記抑制制御の実行時、又は、前記抑制制御の実行時において前記快/不快決定部(36l)がユーザの不快を決定した時に、前記他設備に含まれる換気設備を停止する、
請求項1〜4のいずれか1項に記載のエネルギー制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011145926A JP5621720B2 (ja) | 2010-07-16 | 2011-06-30 | エネルギー制御装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010161287 | 2010-07-16 | ||
JP2010161287 | 2010-07-16 | ||
JP2011145926A JP5621720B2 (ja) | 2010-07-16 | 2011-06-30 | エネルギー制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012037222A JP2012037222A (ja) | 2012-02-23 |
JP5621720B2 true JP5621720B2 (ja) | 2014-11-12 |
Family
ID=45849401
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011145926A Active JP5621720B2 (ja) | 2010-07-16 | 2011-06-30 | エネルギー制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5621720B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6036102B2 (ja) * | 2012-09-27 | 2016-11-30 | ダイキン工業株式会社 | 制御装置 |
JP5518971B2 (ja) * | 2012-10-01 | 2014-06-11 | 東芝エレベータ株式会社 | エレベータ制御装置およびエレベータ制御方法 |
JP6225419B2 (ja) * | 2012-12-18 | 2017-11-08 | ダイキン工業株式会社 | 空調機の制御装置 |
JP5717716B2 (ja) | 2012-12-28 | 2015-05-13 | 三菱電機株式会社 | 生活管理装置及び生活管理方法及びプログラム |
US10684070B2 (en) * | 2018-09-05 | 2020-06-16 | Johnson Controls Technology Company | Variable refrigerant flow system with capacity limits |
Family Cites Families (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57179524A (en) * | 1981-04-28 | 1982-11-05 | Toshiba Corp | Operating method of air conditioning plant |
JPH0886486A (ja) * | 1994-09-16 | 1996-04-02 | Hitachi Ltd | 空気調和機 |
JPH09264584A (ja) * | 1996-03-29 | 1997-10-07 | Mitsubishi Electric Corp | 蓄熱空気調和システム及びその残蓄量決定方法 |
JPH11325539A (ja) * | 1998-05-14 | 1999-11-26 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 空気調和機のデマンド制御方法 |
JP3779151B2 (ja) * | 2000-12-08 | 2006-05-24 | 株式会社日立製作所 | インセンティブ電力負荷制御方法およびシステム |
JP2002277020A (ja) * | 2001-03-19 | 2002-09-25 | Toshiba Kyaria Kk | 換気システム及び換気方法 |
JP2003083589A (ja) * | 2001-09-06 | 2003-03-19 | Toshiba Corp | 空調制御パラメータ設定システム |
JP3772782B2 (ja) * | 2002-04-08 | 2006-05-10 | ダイキン工業株式会社 | デマンド制御装置 |
JP4151360B2 (ja) * | 2002-09-25 | 2008-09-17 | ダイキン工業株式会社 | 運転制御装置 |
JP4104520B2 (ja) * | 2003-09-30 | 2008-06-18 | 株式会社日立製作所 | 電力負荷平準化システム |
JP2007212038A (ja) * | 2006-02-09 | 2007-08-23 | Daikin Ind Ltd | デマンド制御装置、デマンド制御方法およびデマンド制御プログラム |
JP4601631B2 (ja) * | 2006-10-23 | 2010-12-22 | 三菱電機株式会社 | 電気機器管理システム |
JP2008164228A (ja) * | 2006-12-28 | 2008-07-17 | Daikin Ind Ltd | 空調管理システム及び空調管理方法 |
JP5178242B2 (ja) * | 2008-02-29 | 2013-04-10 | 株式会社東芝 | エネルギー貯蔵装置の運転計画作成方法および運転計画作成装置 |
JP5316335B2 (ja) * | 2008-10-09 | 2013-10-16 | ダイキン工業株式会社 | 省エネ支援装置 |
JP5062273B2 (ja) * | 2010-03-12 | 2012-10-31 | ダイキン工業株式会社 | エネルギー管理システム |
-
2011
- 2011-06-30 JP JP2011145926A patent/JP5621720B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012037222A (ja) | 2012-02-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5532019B2 (ja) | エネルギー制御装置 | |
JP2014236605A (ja) | 空気調和装置の管理システム | |
JP5062273B2 (ja) | エネルギー管理システム | |
JP5621720B2 (ja) | エネルギー制御装置 | |
JP6225419B2 (ja) | 空調機の制御装置 | |
JPWO2014203311A1 (ja) | 空調システム制御装置及び空調システム制御方法 | |
US10074980B2 (en) | Control apparatus | |
KR101219641B1 (ko) | 직접부하제어를 이용한 에어컨의 에너지 절감형 제어방법 | |
JP5403076B2 (ja) | エネルギー制御装置 | |
JP2014185832A (ja) | 空気調和システム、空調制御装置、及び、空気調和システムの制御方法 | |
US10530154B2 (en) | Control apparatus | |
JP5573789B2 (ja) | エネルギー制御装置 | |
JP5945810B2 (ja) | エネルギ管理システム | |
JP2007315613A (ja) | 空調システムの制御装置 | |
JP5936714B2 (ja) | システムコントローラ、設備管理システム、デマンド制御方法及びプログラム | |
WO2019176546A1 (ja) | 空調制御装置、空調システム、空調制御方法及びプログラム | |
JP5584024B2 (ja) | 空気調和機群制御装置及び空気調和システム | |
JP2007120889A (ja) | 空調制御装置 | |
JP5088436B1 (ja) | 設備機器の制御装置 | |
EP1953473B1 (en) | Demand control system and method for multi-type air conditioner | |
JP5287798B2 (ja) | エネルギー管理システム及び制御装置 | |
JP6036102B2 (ja) | 制御装置 | |
KR20100051459A (ko) | 공기조화기 및 그 동작방법 | |
JP2004118366A (ja) | 省エネルギー制御システム、省エネルギー制御方法、及び提示受付装置 | |
JP2018109462A (ja) | 空調システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130221 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20131022 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20131029 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20131213 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20140527 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140723 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20140805 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140826 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140908 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5621720 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |