JP2004118366A - 省エネルギー制御システム、省エネルギー制御方法、及び提示受付装置 - Google Patents
省エネルギー制御システム、省エネルギー制御方法、及び提示受付装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004118366A JP2004118366A JP2002278263A JP2002278263A JP2004118366A JP 2004118366 A JP2004118366 A JP 2004118366A JP 2002278263 A JP2002278263 A JP 2002278263A JP 2002278263 A JP2002278263 A JP 2002278263A JP 2004118366 A JP2004118366 A JP 2004118366A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- control
- energy saving
- equipment
- saving control
- unit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 41
- 238000005265 energy consumption Methods 0.000 claims description 25
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 14
- 238000004378 air conditioning Methods 0.000 description 8
- 230000005856 abnormality Effects 0.000 description 4
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 4
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 4
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 3
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 238000012544 monitoring process Methods 0.000 description 2
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 1
- 230000007613 environmental effect Effects 0.000 description 1
- 230000003203 everyday effect Effects 0.000 description 1
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
Images
Abstract
【課題】省エネルギー制御の制御条件の選択をより適切に行える省エネルギー制御システムを提供する。
【解決手段】表示出力部13、入力受付部14、及び制御装置4を備える。表示出力部13は、段階分けされる複数の制御条件と複数の制御条件における空気調和装置3の電力削減率とを提示する。入力受付部14は、複数の制御条件から選択を受け付ける。制御装置4は、入力受付部14で受け付けられた制御条件に基づいて空気調和装置3の制御を行う。
【選択図】 図3
【解決手段】表示出力部13、入力受付部14、及び制御装置4を備える。表示出力部13は、段階分けされる複数の制御条件と複数の制御条件における空気調和装置3の電力削減率とを提示する。入力受付部14は、複数の制御条件から選択を受け付ける。制御装置4は、入力受付部14で受け付けられた制御条件に基づいて空気調和装置3の制御を行う。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、設備機器の制御システム、特に設備機器の省エネルギー制御を行う省エネルギー制御システムに関する。また、省エネルギー制御システムに関する省エネルギー制御方法及び提示受付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
空気調和装置や給湯器などの設備機器の制御を行う制御システムが近年よく利用されている。これらの制御システムでは、管理を行う管理部が、設備機器の制御を行う制御部から設備機器に関する情報を受けたり、制御部に対して設備機器の制御内容を指示したりすることにより、設備機器の管理を行う。
【0003】
制御システムで行う制御として、省エネルギー制御が挙げられる。省エネルギー制御は、設備機器の消費エネルギーが低減するように設備機器の制御を行うものである。設備機器の消費エネルギーを低減させることによりエネルギー利用料金の削減を行うことが可能となり、経済的なメリットが生じるため、設備機器の省エネルギー制御を行うことが多くの企業にとって重要となっている。
【0004】
従来技術の例として、特許文献1では、電力料金の削減率(削減額)を指定することにより、設備機器の省エネルギー制御を設定している。ここで、ユーザの快適度を判断して、快適度が所定値を超えた場合に電力料金削減率を再設定することにより、ユーザに提供する快適率を維持しつつ省エネルギーを図ることが可能となっている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−352676号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
設備機器の省エネルギー制御を提供する提供者が設備機器の所有者に対して省エネルギー制御の導入を勧める場合には、所有者から要求されるエネルギー削減の効果に対して必要な省エネルギー制御の内容を提供する必要がある。エネルギー削減の効果は、省エネルギー制御の内容に相関する。このため、省エネルギー制御の導入を考えている設備機器の所有者が希望するエネルギー削減量を伝えた場合、省エネルギー制御の提供者は、それに見合った省エネルギー制御の内容を提供できる。また、省エネルギー制御の内容が実施された場合における設備機器の運転効果の低下度合いについても提示を行うことができる。
【0007】
しかし、提示された設備機器の運転効果の低下度合いが許容範囲外であった場合には、省エネルギー制御の導入が見送られるおそれがある。また、エネルギー削減の効果レベルを変化させていきながら、設備機器の所有者が満足するような設備機器の運転効果の低下度合いを導き出すことによって省エネルギー制御の内容を提示することもできる。しかし、この場合には、何度もエネルギー削減の効果を入力する必要があり、また所有者が満足する省エネルギー制御の内容となるまでに時間がかかるため、省エネルギー制御の導入を滑らかに促すことが難しい。
【0008】
本発明の課題は、設備機器の省エネルギー制御を行う際に、省エネルギー制御の制御条件の選択をより適切に行える省エネルギー制御システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の省エネルギー制御システムは、設備機器の省エネルギー制御を行う省エネルギー制御システムであって、提示部、受付部、及び制御部を備える。提示部は、段階分けされる複数の制御条件と複数の制御条件における設備機器の消費エネルギーの削減指標とを提示する。受付部は、複数の制御条件から選択を受け付ける。制御部は、受付部で受け付けられた制御条件に基づいて設備機器の制御を行う。
【0010】
省エネルギー制御システムは、受付部において設備機器を制御するための制御条件の選択を受け付け、制御部において選択された制御条件に従って設備機器の制御を行う。制御条件は、設備機器の省エネルギー制御の度合いが異なる複数の条件であり、受付部において複数の制御条件から入力者の選択を受け付ける。
ここでは、提示部を備えている。提示部は、受付部で受け付ける制御条件に関係する削減指標を制御条件と共に提示する。削減指標は、制御条件が選択された場合に設備機器において削減される消費エネルギーの削減率に関係する値であり、消費エネルギーの削減率そのものや消費エネルギーの削減に伴う消費エネルギー費用の削減金額などを指す。
【0011】
これにより、提示部を参照した入力者または利用者が、各制御条件における削減指標(消費エネルギーに関する値)を知ることが可能となる。よって、削減指標を参考にすることにより、より適切に制御条件を選択することができる。
請求項2に記載の省エネルギー制御システムは、請求項1に記載の省エネルギー制御システムであって、制御条件が設備機器で提供される環境の快適度により表される。
【0012】
設備機器は、運転により設置場所における環境を変更する効果を有する。環境が変更されると、環境の快適度が変更されることになる。例えば設備機器が空気調和装置である場合には、空気調和装置により室内の温湿度環境が変更される。ここでは、制御条件が快適度により表現される。これにより、受付部において制御条件を選択する入力者または利用者は、削減指標と快適度で表される制御条件とを参照して選択を行うことが可能となる。これにより、制御条件の理解が容易になると共により適切な選択を行うことが可能となる。
【0013】
請求項3に記載の省エネルギー制御システムは、請求項1または2に記載の省エネルギー制御システムであって、制御条件及び設備機器に関する設備機器情報に基づいて削減指標を推定する削減指標推定部をさらに備える。
設備機器の消費エネルギーは、設備機器に関する設備機器情報と、入力者または利用者により選択される制御条件とに関係して変化する。設備機器情報とは、例えば設備機器が設置される地域に関する地域情報、設備機器の利用者に関する利用者情報、設備機器が備える機能に関する機能情報、などを含む。削減指標推定手段は、制御条件と設備機器情報とを元にして削減指標を推定している。
【0014】
ここでは、削減指標推定部により制御条件と設備機器情報とに基づいて削減指標が推定される。これにより、対象となる設備機器に応じた適切な削減指標を推定することが可能となる。
請求項4に記載の省エネルギー制御システムは、請求項3に記載の省エネルギー制御システムであって、削減指標推定部は、設備機器が設置される地域における気象情報を設備機器情報として利用する。
【0015】
設備機器の消費エネルギーは、室外の気象条件により変化することが多い。例えば、設備機器として空気調和装置が用いられる場合、室外と室内との熱交換を行うため、夏期に猛暑である場合と冷夏である場合とにより消費エネルギーが大きく異なる。また、設備機器として給湯器が用いられる場合には、室外の温度や水温などにより消費エネルギーが異なることになる。
【0016】
ここでは、削減指標推定部により気象条件と制御条件とに基づいて削減指標が推定される。すなわち、例えば夏期であれば猛暑年、冷夏年、平年などにおける気象条件下において複数の制御条件それぞれにおける削減指標を推定し、制御条件と削減指標とを提示することができる。冬期に対しても同様に厳冬年、暖冬年、平年などにおける気象条件を用いて複数の制御条件それぞれにおいて削減指標を推定する。よって、設備機器が設置される場所の外部環境を含めて削減指標を推定することができるため、より信頼性の高い削減指標を推定することが可能となる。
【0017】
請求項5に記載の省エネルギー制御方法は、設備機器の省エネルギー制御を行うための省エネルギー制御方法であって、段階分けされる複数の制御条件における設備機器の消費エネルギーの削減指標を推定する第1ステップと、複数の制御条件と削減指標とを提示する第2ステップと、複数の制御条件から選択を受け付ける第3ステップと、第3ステップで選択された制御条件に基づいて設備機器の制御を行う第4ステップと、を備える。
【0018】
省エネルギー制御方法は、設備機器を制御するための制御条件から選択を受け付け、選択された制御条件に従って設備機器の制御を行う。制御条件は、設備機器の省エネルギー制御の度合いが異なる複数の条件であり、複数の制御条件から入力者の選択を受け付ける。
ここでは、複数の制御条件から設備機器の消費エネルギーの削減指標を推定し、さらに制御条件と削減指標とを提示可能である。削減指標は、制御条件が選択された場合に設備機器において削減される消費エネルギーの削減率に関係する値であり、消費エネルギーの削減率そのものや消費エネルギーの削減に伴う消費エネルギー費用の削減金額などを指す。
【0019】
これにより、提示部を参照した入力者または利用者が、各制御条件における削減指標を知ることが可能となる。よって、削減指標を参考にしてより適切に制御条件を選択することが可能となる。
請求項6に記載の提示受付装置は、削減指標推定手段、提示手段、受付手段、及び送信手段を備える。削減指標推定手段は、段階分けされる複数の制御条件のそれぞれに対して設備機器の消費エネルギーの削減指標を推定する。提示手段は、複数の制御条件と制御条件に対応する削減指標とを提示する。受付手段は、複数の制御条件から選択を受け付ける。送信手段は、選択された制御条件を送信する。
【0020】
提示受付装置は、受付手段において設備機器を制御するための制御条件の選択を受け付けて送信手段により送信を行う。制御条件は、設備機器の省エネルギー制御の度合いが異なる複数の条件であり、選択手段において複数の制御条件から入力者の選択を受け付ける。
ここでは、提示手段を備えている。提示手段は、受付手段で受け付ける制御条件に関係する削減指標を制御条件と共に提示する。削減指標は、制御条件が選択された場合に設備機器において削減される消費エネルギーの削減率に関係する値であり、消費エネルギーの削減率そのものや消費エネルギーの削減に伴う消費エネルギー費用の削減金額などを指す。
【0021】
これにより、提示手段を参照した入力者または利用者が、各制御条件における削減指標(消費エネルギーに関する値)を知ることが可能となる。よって、削減指標を参考にすることにより、より適切に制御条件を選択することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明に係る空気調和装置の設備機器制御システム1を図1に示す。
設備機器制御システム1は、物件2の内部を空気調和する空気調和装置3を制御装置4で制御すると共に、空気調和装置3を遠隔監視センタ5に設置される管理装置6で遠隔から管理するシステムである。
【0023】
<全体の構成>
設備機器制御システム1は、主として空気調和装置3、制御装置4、及び管理装置6から構成される。
空気調和装置3は、ビルや工場などの物件2に配置され、室内の空気調和を行う。なお、設備機器制御システム1による管理の対象は、空気調和装置3に限らず給湯装置や照明など他の設備機器を含んでいても良い。
【0024】
制御装置4は、空気調和装置3と通信線により接続されており、空気調和装置3の集中制御を行う。制御装置4は、空気調和装置3が配置される物件2の管理室などに配置される。また、制御装置4は、通信網7を介して管理装置6に接続されており、空気調和装置3の運転データを管理装置6へと送信する。この運転データは、室内温度、空気調和装置3で実行された制御内容、空気調和装置3の消費電力などである。これらの運転データは、所定時間毎、例えば1分ごとに検出され、制御装置4に蓄積される。そして、制御装置4は、蓄積された運転データを例えば1時間毎に纏めて管理装置6へと送信する。
【0025】
管理装置6は、制御装置4に接続された空気調和装置3の管理を行う装置であり、遠隔監視センタ5に配置される。管理装置6は、複数の物件2に応じた情報を有しており、それぞれの物件2に対して異なる管理を行う。物件2に応じた情報としては、例えば業種(ホテル、オフィスビル、など)や、物件2の空気調和装置3の全消費電力量と照明などを含めた全体の消費電力量との比率である空調使用比率などである。
【0026】
管理装置6が行う管理の内容としては、異常監視、省エネルギー制御、報告書自動作成などがある。異常監視とは、制御装置4から送られてくる空気調和装置3の運転データから空気調和装置3に異常が発生しているか否かを判断し、異常が発生している場合には、物件2の管理者などに通知するという管理内容である。省エネルギー制御とは、物件2の管理者などに選択された制御条件に基づいて、物件2の空気調和装置3の消費電力が削減されるように省エネルギー制御を行うという管理内容である。また、報告書自動作成とは、省エネルギー制御の運用効果などを纏めた報告書を自動的に作成し、定期的に物件2の所有者や管理者などに送るという管理内容である。
【0027】
以下では、管理装置6の機能のうち、上記した省エネルギー制御に関する機能に関する構成について主に説明を行う。
<管理装置の構成>
管理装置6は、制御装置4から送られる運転データと気象情報提供会社8から送られる気象情報とに基づいて、空気調和装置3の省エネルギー制御のスケジュールを自動的に作成し、制御装置4へと送信する。この省エネルギー制御のスケジュールは、物件2の管理者などに選択された制御条件を満足するように室内の環境を空気調和する空気調和装置3を制御して、さらに空気調和装置3の消費電力を低減させることを目的としている。省エネルギー制御のスケジュールは、複数の制御方法(図5参照)を組み合わせている。
【0028】
管理装置6は、毎日、最新の気象情報と前日の運転データとから当日の省エネ制御スケジュールを作成して制御装置4へと送信する。管理装置6は、気象情報などからその日の天候にあった複数の制御方法を選定し、それらの中から消費電力をより低減することができる制御方法を選定して組み合わせたスケジュールを作成することにより、物件2の管理者などに選択された制御条件を満足しながらできるだけ消費電力を低減させる省エネ自動制御を行う。
【0029】
なお、制御条件は、空気調和装置3が物件2の室内を空気調和する場合において、物件2の所有者や管理者に選択されるために提示する範囲であり、前もって定められている。すなわち、物件2の室内環境を確実に制御条件の範囲内になるように空気調和装置3を運転させる条件である。制御条件の内容としては、例えば、図3に示されるように、室内温度の保証範囲が冷房時28℃暖房時20℃となる節約モード、冷房時27℃暖房時21℃となる標準モード、冷房時26℃暖房時22℃となる快適モード、これらのように定められている。制御条件の内容は、物件2で空気調和装置3により空気調和される室内の温度範囲などで表現されるが、その他の指標、例えば不快指数やPMV値で表現されてもよい。
【0030】
図2に管理装置6の構成を表すブロック図を示す。
管理装置6は、主に不快指数算出部11、実施可能制御リスト生成部12、表示出力部13、入力受付部14、実施制御確定部15、省エネ制御スケジュール作成部16、送受信部17、及び図示しない記憶部を備える。
〈不快指数算出部〉
不快指数算出部11は、気象情報に基づき不快指数を算出する。この気象情報は、物件2の地域における外気温度と外気湿度とにより構成されている。不快指数は、次式(1)により求められる。
【0031】
D=0.81T+0.01H(0.99T−14.3)+46.3 (1)
ここでDは不快指数、Tは外気温度、Hは外気湿度を表す。不快指数が70であれば一部の人が不快であり、75であれば半数の人が不快であり、80であれば全員が不快であるとされている。
なお、不快指数算出部11は、気象情報として物件2の地域の過去10年間における昼間の温度及び湿度を受けて、物件2の地域の過去10年間における昼間の不快指数を算出することができる。
【0032】
〈実施可能制御リスト生成部〉
実施可能制御リスト生成部12は、記憶部に記憶される制御方法切換条件M1(図2及び図4参照)と不快指数とに基づいて、種々の制御方法のうち実施可能な制御方法を列挙する実施可能制御リスト(図5参照)を生成する。ここで、制御方法切換条件M1は、図4に示されるように、様々な制御方法及び各制御方法における制御率と、各制御方法及び制御率において選択可能な不快指数の上限および下限との関係を示したものである。制御方法には、能力制御と間欠制御とがある。能力制御とは、空気調和装置3の能力を制限して運転を行う制御方法である。能力制御も間欠運転もそれぞれ能力の上限や制御率によって、選択可能な不快指数の上限および下限が異なる。また、選択可能か否かは、制御条件を満足するか否かによって定められ、開発者が予め設定する。なお、制御方法切替条件M1は、物件2の情報、すなわち業種や空調使用比率などに応じて異なる条件とすることが多い。
【0033】
実施可能制御リスト生成部12は、ある制御方法を実施して制御条件を満足する室内環境を提供できる場合にのみその制御方法を実施可能制御リストに入れる。具体的には、制御方法の切換条件ごとに設定された不快指数の上限及び下限(図3参照)と不快指数算出部11で算出された不快指数とに基づいて以下の判定条件式(2)を満たす制御方法を実施可能制御リストに入れる。
【0034】
A1≦D≦A2 (2)
A1は選択可能な不快指数の下限、Dは不快指数算出部11で算出された不快指数、A2は選択可能な不快指数の上限である。この判定がすべての制御方法について行われ、実施可能制御リストが生成される。この実施可能制御リストでは、個々の制御方法に対して実施可能であれば○が、実施不可能であれば×が付されている。実施可能制御リストは、実施制御確定部15へと送られる。なお、実施可能制御リスト生成部12は、不快指数以外の外気の状況を示す指標に基づいて実施可能制御リストを生成してもよい。
【0035】
また、実施可能制御リスト生成部12は、記憶部に記憶される制御条件M2(図2参照)と、過去10年間における昼間の不快指数とを元にして、空気調和装置3の電力削減率を推定する。
例えば夏期における電力削減率を推定する場合には、不快指数算出部11で算出された過去10年間における不快指数のうち、過去10年間における猛暑年と冷夏年との昼間平均不快指数と、図4に示すような制御条件毎の制御方法切替条件M1とに基づいて、上記の実施可能制御リストを生成し、猛暑年と冷夏年とにおける空気調和装置3の電力削減率を推定する。また、冬期における電力削減率を推定する場合も同様に、不快指数算出部11で算出された過去10年間における不快指数のうち、制御方法切替条件M1と過去10年間における厳冬年と暖冬年との昼間平均不快指数とに基づいて、上記の実施可能制御リストを生成し、厳冬年と暖冬年とにおける空気調和装置3の電力削減率を推定する。
【0036】
制御方法切替条件M1は、節約モードの場合に不快指数の許容範囲が最も広く、快適モードの場合に不快指数の許容範囲が最も狭くなっている。すなわち、節約モードでは、物件2の室内の環境が多少悪化してもそのままの運転を行うように制御方法の切替を行う。一方、快適モードでは、物件2の室内の環境を重視するように制御方法の切替を行う。
【0037】
(表示出力部)
表示出力部13は、制御条件M2と併せて空気調和装置3の電力削減率を表示可能なディスプレイである。例えば、電力削減率を表示する場合には、上記の過去10年間における猛暑年と冷夏年とにおける電力削減率や厳冬年と暖冬年とにおける電力削減率を制御条件M2と併せて表示する。図3に、3種類の制御条件M2と制御条件M2に対応する夏期における電力削減率とを表示した例を示す。なお、表示出力部13は、ディスプレイに表示する内容をプリンタなどに出力可能であっても良い。
【0038】
(入力受付部)
入力受付部14は、物件2の地域情報の入力を受ける。地域情報は、郵便番号、電話番号、住所、その他物件2の所在する地域を特定することが可能な情報である。地域情報に基づいて、不快指数算出部11が物件2の地域における気象情報を取得する。
【0039】
また、入力受付部14は、上記の制御条件M2から選択を受け付ける。すなわち、節約モード、標準モード、快適モードの3種類から1種類の選択を受け付ける。
〈実施制御確定部〉
実施制御確定部15は、入力受付部14において選択された制御条件M2と、実施可能制御リスト生成部12において生成された実施可能制御方法リストとに基づいて、空気調和装置3の制御方法を確定する。
【0040】
〈省エネ制御スケジュール作成部〉
省エネ制御スケジュール作成部16は、実施制御確定部15で確定された制御方法を用いて空気調和装置3を制御するスケジュールを作成する。
(送受信部)
送受信部17は、通信網を介して省エネ制御スケジュール作成部16で作成された制御スケジュールを制御装置4へ送信する。また、送受信部17は、制御装置4から空気調和装置3の運転データを受信する。
【0041】
<動作>
まず、入力受付部14において物件2の地域情報の入力を受け付ける。
次に、地域情報に基づいて、不快指数算出部11が気象情報として物件2の地域における過去10年間の昼間の温度及び湿度情報を取得する。この気象情報に基づいて、不快指数算出部11は、過去10年間における昼間平均不快指数を算出する。
【0042】
実施可能制御リスト生成部12は、前もって設定されている複数の制御条件M2(図3参照)およびそれに対応する制御方法切替条件M1(図4参照)を記憶部から取得する。不快指数算出部11で算出された過去の昼間平均不快指数と制御方法切替条件M1とを元にして、実施可能制御リスト(図5参照)を生成する。この実施可能制御リストに基づいて、空気調和装置3を運転した場合の電力削減率を算出する。
【0043】
表示出力部13は、各制御条件M2と共に、実施可能制御リスト生成部12で算出された過去の気候を元にした電力削減率を図3のように表示する。
表示出力部13での表示内容を元にして、物件2の所有者や管理者などにより選択された制御条件M2を、入力受付部14において入力受付する。
実施可能制御リスト生成部12は、不快指数算出部11で算出される最新の気象情報を元にした不快指数と入力受付部14において選択された制御条件M2とに基づいて、実施可能制御リストを生成する。この実施可能制御リストに基づいて、実施制御確定部15が空気調和装置3の制御方法を確定する。さらに、省エネ制御スケジュール作成部16は、空気調和装置3を制御するスケジュールを作成する。このスケジュールは、送受信部17を介して制御装置4に送信される。
【0044】
物件2に設けられる制御装置4は、スケジュールに基づいて空気調和装置3の運転を制御する。
<特徴>
本発明に係る設備機器制御システム1では、複数の制御条件における電力削減率を提示することができる。
【0045】
空気調和装置3の省エネルギー制御を提供する提供者が物件2の所有者などに対して省エネルギー制御の導入を勧める場合には、所有者から要求される電力削減率の効果に対して必要な省エネルギー制御の内容を提供する必要がある。エネルギー削減の効果は、省エネルギー制御の内容に相関する。このため、省エネルギー制御の導入を考えている物件2の所有者が希望する電力削減率を伝えた場合、省エネルギー制御の提供者は、それに見合った省エネルギー制御の内容を提供できる。また、省エネルギー制御の内容が実施された場合における空気調和装置3の運転効果の低下度合いについても提示を行うことができる。
【0046】
しかし、提示された空気調和装置3による物件2の室内の空気調和の低下度合いが許容範囲外であった場合には、省エネルギー制御の導入が見送られるおそれがある。また、電力削減率のレベルを変化させていきながら、物件2の所有者が満足するような空気調和装置3による物件2の室内の空気調和の低下度合いを導き出すことによって省エネルギー制御の内容を提示することもできる。しかし、この場合には、何度も電力削減率を入力する必要があり、また所有者が満足する省エネルギー制御の内容となるまでに時間がかかるため、省エネルギー制御の導入を滑らかに促すことが難しい。
【0047】
そこで、本発明に係る設備機器制御システム1では、前もって設定された複数の制御条件における電力削減率を算出し、表示出力部13において制御条件とそれに対応する電力削減率とを出力する。これにより、物件2の所有者などが物件2の室内環境を選択する際に、環境条件と電力削減率とを参考して制御条件を選択することが可能となる。
【0048】
また、表示出力部13で表示される制御条件は、図3で示されるように、室内温度の保証値である。すなわち、物件2の室内環境の保証値である制御条件を分かりやすい温度として表示している。これにより、物件2の所有者などが制御条件を選択する際に、制御条件を容易に理解することが可能となり、より適切な選択を行うことが可能となる。なお、表示出力部13で表示する制御条件として、若干理解が難しいが環境をより適切に表現できる指標である不快指数やPMV値により表示しても良い。
【0049】
さらに、物件2が設置される地域により屋外の環境(気候)が異なるため、物件2の設置場所により電力削減の効果がやはり異なり、どのような制御条件であればどれだけの電力削減が行えるのか、不明である。
そこで、本発明に係る設備機器制御システム1では、物件2の地域における過去10年間における昼間の温度及び湿度を気象情報提供会社8から気象情報として受けて、不快指数算出部11により過去の不快指数を算出している。
【0050】
つまり、物件2の地域の気候に対してどの程度の電力削減が行えるか、実際に過去にあった屋外環境における不快指数情報を用いて電力削減率の算出を行っている。これにより、実際の気候に基づいて電力削減率を算出しているため、より正確な電力削減率を算出して表示出力部13に表示することが可能となり、物件2の所有者や管理者などが制御条件による空気調和装置3の電力削減率をより適切に理解することが可能となる。また、過去10年間の気象情報を用いているため、電力削減率に幅を持たせて示すことが可能となる。すなわち、平年値だけでなく異常気象の年における電力削減率も示すことができる。
【0051】
なお、気象情報として平年値を用いて、電力削減率を算出して表示出力部13に表示するようにしても良い。この場合には、毎年の平均的な電力削減率を表示することが可能となり、物件2の所有者や管理者などが物件2の電力削減率を大まかに理解することが可能となる。
<他の実施例>
本発明に係る設備機器制御システム1では、制御条件と共にそれに対応する電力削減率を算出し、表示出力部13で表示している。しかし、電力削減率を算出した後に、さらに電力料金がどれだけ削減されるか換算した電力料金削減額を算出し、制御条件とそれに対応する電力料金削減額を表示出力部13で表示してもよい。
【0052】
また、表示出力部13では、猛暑年及び冷夏年における電力削減率を表示しているが、冬期を対象とする場合には、厳寒年及び暖冬年における電力削減率を算出して表示出力部13で表示したり、猛暑年、冷夏年、厳寒年、及び暖冬年における電力削減率を列挙しても良い。
【0053】
【発明の効果】
請求項1に記載の省エネルギー制御システムでは、提示部を参照した入力者または利用者が、各制御条件における削減指標(消費エネルギーに関する値)を知ることが可能となるため、削減指標を参考にすることにより、より適切に制御条件を選択することができる。
【0054】
請求項2に記載の省エネルギー制御システムでは、、削減指標と快適度で表される制御条件とを参照して選択を行うことが可能となるため、制御条件の理解が容易になると共により適切な選択を行うことが可能となる。
請求項3に記載の省エネルギー制御システムでは、適切な削減指標を推定することが可能となる。
【0055】
請求項4に記載の省エネルギー制御システムでは、設備機器が設置される場所の外部環境を含めて削減指標を推定することができるため、より信頼性の高い削減指標を推定することが可能となる。
請求項5に記載の省エネルギー制御方法では、提示部を参照した入力者または利用者が、各制御条件における削減指標を知ることが可能となるため、削減指標を参考にしてより適切に制御条件を選択することが可能となる。
【0056】
請求項6に記載の提示受付装置では、提示手段を参照した入力者または利用者が、各制御条件における削減指標(消費エネルギーに関する値)を知ることが可能となるため、削減指標を参考にすることにより、より適切に制御条件を選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】設備機器制御システムの全体構成のブロック図。
【図2】管理装置の構成を示すブロック図。
【図3】表示出力部に表示される制御条件及び電力削減率を示す表。
【図4】制御方法切替条件を示す表。
【図5】実施可能制御リストを示す表。
【符号の説明】
1 設備機器制御システム
3 空気調和装置
4 制御装置
5 遠隔監視センタ
6 管理装置
8 気象情報提供会社
11 不快指数算出部
12 実施可能制御リスト生成部
13 表示出力部
14 入力受付部
15 実施制御確定部
16 省エネ制御スケジュール作成部
17 送受信部
【発明の属する技術分野】
本発明は、設備機器の制御システム、特に設備機器の省エネルギー制御を行う省エネルギー制御システムに関する。また、省エネルギー制御システムに関する省エネルギー制御方法及び提示受付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
空気調和装置や給湯器などの設備機器の制御を行う制御システムが近年よく利用されている。これらの制御システムでは、管理を行う管理部が、設備機器の制御を行う制御部から設備機器に関する情報を受けたり、制御部に対して設備機器の制御内容を指示したりすることにより、設備機器の管理を行う。
【0003】
制御システムで行う制御として、省エネルギー制御が挙げられる。省エネルギー制御は、設備機器の消費エネルギーが低減するように設備機器の制御を行うものである。設備機器の消費エネルギーを低減させることによりエネルギー利用料金の削減を行うことが可能となり、経済的なメリットが生じるため、設備機器の省エネルギー制御を行うことが多くの企業にとって重要となっている。
【0004】
従来技術の例として、特許文献1では、電力料金の削減率(削減額)を指定することにより、設備機器の省エネルギー制御を設定している。ここで、ユーザの快適度を判断して、快適度が所定値を超えた場合に電力料金削減率を再設定することにより、ユーザに提供する快適率を維持しつつ省エネルギーを図ることが可能となっている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−352676号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
設備機器の省エネルギー制御を提供する提供者が設備機器の所有者に対して省エネルギー制御の導入を勧める場合には、所有者から要求されるエネルギー削減の効果に対して必要な省エネルギー制御の内容を提供する必要がある。エネルギー削減の効果は、省エネルギー制御の内容に相関する。このため、省エネルギー制御の導入を考えている設備機器の所有者が希望するエネルギー削減量を伝えた場合、省エネルギー制御の提供者は、それに見合った省エネルギー制御の内容を提供できる。また、省エネルギー制御の内容が実施された場合における設備機器の運転効果の低下度合いについても提示を行うことができる。
【0007】
しかし、提示された設備機器の運転効果の低下度合いが許容範囲外であった場合には、省エネルギー制御の導入が見送られるおそれがある。また、エネルギー削減の効果レベルを変化させていきながら、設備機器の所有者が満足するような設備機器の運転効果の低下度合いを導き出すことによって省エネルギー制御の内容を提示することもできる。しかし、この場合には、何度もエネルギー削減の効果を入力する必要があり、また所有者が満足する省エネルギー制御の内容となるまでに時間がかかるため、省エネルギー制御の導入を滑らかに促すことが難しい。
【0008】
本発明の課題は、設備機器の省エネルギー制御を行う際に、省エネルギー制御の制御条件の選択をより適切に行える省エネルギー制御システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の省エネルギー制御システムは、設備機器の省エネルギー制御を行う省エネルギー制御システムであって、提示部、受付部、及び制御部を備える。提示部は、段階分けされる複数の制御条件と複数の制御条件における設備機器の消費エネルギーの削減指標とを提示する。受付部は、複数の制御条件から選択を受け付ける。制御部は、受付部で受け付けられた制御条件に基づいて設備機器の制御を行う。
【0010】
省エネルギー制御システムは、受付部において設備機器を制御するための制御条件の選択を受け付け、制御部において選択された制御条件に従って設備機器の制御を行う。制御条件は、設備機器の省エネルギー制御の度合いが異なる複数の条件であり、受付部において複数の制御条件から入力者の選択を受け付ける。
ここでは、提示部を備えている。提示部は、受付部で受け付ける制御条件に関係する削減指標を制御条件と共に提示する。削減指標は、制御条件が選択された場合に設備機器において削減される消費エネルギーの削減率に関係する値であり、消費エネルギーの削減率そのものや消費エネルギーの削減に伴う消費エネルギー費用の削減金額などを指す。
【0011】
これにより、提示部を参照した入力者または利用者が、各制御条件における削減指標(消費エネルギーに関する値)を知ることが可能となる。よって、削減指標を参考にすることにより、より適切に制御条件を選択することができる。
請求項2に記載の省エネルギー制御システムは、請求項1に記載の省エネルギー制御システムであって、制御条件が設備機器で提供される環境の快適度により表される。
【0012】
設備機器は、運転により設置場所における環境を変更する効果を有する。環境が変更されると、環境の快適度が変更されることになる。例えば設備機器が空気調和装置である場合には、空気調和装置により室内の温湿度環境が変更される。ここでは、制御条件が快適度により表現される。これにより、受付部において制御条件を選択する入力者または利用者は、削減指標と快適度で表される制御条件とを参照して選択を行うことが可能となる。これにより、制御条件の理解が容易になると共により適切な選択を行うことが可能となる。
【0013】
請求項3に記載の省エネルギー制御システムは、請求項1または2に記載の省エネルギー制御システムであって、制御条件及び設備機器に関する設備機器情報に基づいて削減指標を推定する削減指標推定部をさらに備える。
設備機器の消費エネルギーは、設備機器に関する設備機器情報と、入力者または利用者により選択される制御条件とに関係して変化する。設備機器情報とは、例えば設備機器が設置される地域に関する地域情報、設備機器の利用者に関する利用者情報、設備機器が備える機能に関する機能情報、などを含む。削減指標推定手段は、制御条件と設備機器情報とを元にして削減指標を推定している。
【0014】
ここでは、削減指標推定部により制御条件と設備機器情報とに基づいて削減指標が推定される。これにより、対象となる設備機器に応じた適切な削減指標を推定することが可能となる。
請求項4に記載の省エネルギー制御システムは、請求項3に記載の省エネルギー制御システムであって、削減指標推定部は、設備機器が設置される地域における気象情報を設備機器情報として利用する。
【0015】
設備機器の消費エネルギーは、室外の気象条件により変化することが多い。例えば、設備機器として空気調和装置が用いられる場合、室外と室内との熱交換を行うため、夏期に猛暑である場合と冷夏である場合とにより消費エネルギーが大きく異なる。また、設備機器として給湯器が用いられる場合には、室外の温度や水温などにより消費エネルギーが異なることになる。
【0016】
ここでは、削減指標推定部により気象条件と制御条件とに基づいて削減指標が推定される。すなわち、例えば夏期であれば猛暑年、冷夏年、平年などにおける気象条件下において複数の制御条件それぞれにおける削減指標を推定し、制御条件と削減指標とを提示することができる。冬期に対しても同様に厳冬年、暖冬年、平年などにおける気象条件を用いて複数の制御条件それぞれにおいて削減指標を推定する。よって、設備機器が設置される場所の外部環境を含めて削減指標を推定することができるため、より信頼性の高い削減指標を推定することが可能となる。
【0017】
請求項5に記載の省エネルギー制御方法は、設備機器の省エネルギー制御を行うための省エネルギー制御方法であって、段階分けされる複数の制御条件における設備機器の消費エネルギーの削減指標を推定する第1ステップと、複数の制御条件と削減指標とを提示する第2ステップと、複数の制御条件から選択を受け付ける第3ステップと、第3ステップで選択された制御条件に基づいて設備機器の制御を行う第4ステップと、を備える。
【0018】
省エネルギー制御方法は、設備機器を制御するための制御条件から選択を受け付け、選択された制御条件に従って設備機器の制御を行う。制御条件は、設備機器の省エネルギー制御の度合いが異なる複数の条件であり、複数の制御条件から入力者の選択を受け付ける。
ここでは、複数の制御条件から設備機器の消費エネルギーの削減指標を推定し、さらに制御条件と削減指標とを提示可能である。削減指標は、制御条件が選択された場合に設備機器において削減される消費エネルギーの削減率に関係する値であり、消費エネルギーの削減率そのものや消費エネルギーの削減に伴う消費エネルギー費用の削減金額などを指す。
【0019】
これにより、提示部を参照した入力者または利用者が、各制御条件における削減指標を知ることが可能となる。よって、削減指標を参考にしてより適切に制御条件を選択することが可能となる。
請求項6に記載の提示受付装置は、削減指標推定手段、提示手段、受付手段、及び送信手段を備える。削減指標推定手段は、段階分けされる複数の制御条件のそれぞれに対して設備機器の消費エネルギーの削減指標を推定する。提示手段は、複数の制御条件と制御条件に対応する削減指標とを提示する。受付手段は、複数の制御条件から選択を受け付ける。送信手段は、選択された制御条件を送信する。
【0020】
提示受付装置は、受付手段において設備機器を制御するための制御条件の選択を受け付けて送信手段により送信を行う。制御条件は、設備機器の省エネルギー制御の度合いが異なる複数の条件であり、選択手段において複数の制御条件から入力者の選択を受け付ける。
ここでは、提示手段を備えている。提示手段は、受付手段で受け付ける制御条件に関係する削減指標を制御条件と共に提示する。削減指標は、制御条件が選択された場合に設備機器において削減される消費エネルギーの削減率に関係する値であり、消費エネルギーの削減率そのものや消費エネルギーの削減に伴う消費エネルギー費用の削減金額などを指す。
【0021】
これにより、提示手段を参照した入力者または利用者が、各制御条件における削減指標(消費エネルギーに関する値)を知ることが可能となる。よって、削減指標を参考にすることにより、より適切に制御条件を選択することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明に係る空気調和装置の設備機器制御システム1を図1に示す。
設備機器制御システム1は、物件2の内部を空気調和する空気調和装置3を制御装置4で制御すると共に、空気調和装置3を遠隔監視センタ5に設置される管理装置6で遠隔から管理するシステムである。
【0023】
<全体の構成>
設備機器制御システム1は、主として空気調和装置3、制御装置4、及び管理装置6から構成される。
空気調和装置3は、ビルや工場などの物件2に配置され、室内の空気調和を行う。なお、設備機器制御システム1による管理の対象は、空気調和装置3に限らず給湯装置や照明など他の設備機器を含んでいても良い。
【0024】
制御装置4は、空気調和装置3と通信線により接続されており、空気調和装置3の集中制御を行う。制御装置4は、空気調和装置3が配置される物件2の管理室などに配置される。また、制御装置4は、通信網7を介して管理装置6に接続されており、空気調和装置3の運転データを管理装置6へと送信する。この運転データは、室内温度、空気調和装置3で実行された制御内容、空気調和装置3の消費電力などである。これらの運転データは、所定時間毎、例えば1分ごとに検出され、制御装置4に蓄積される。そして、制御装置4は、蓄積された運転データを例えば1時間毎に纏めて管理装置6へと送信する。
【0025】
管理装置6は、制御装置4に接続された空気調和装置3の管理を行う装置であり、遠隔監視センタ5に配置される。管理装置6は、複数の物件2に応じた情報を有しており、それぞれの物件2に対して異なる管理を行う。物件2に応じた情報としては、例えば業種(ホテル、オフィスビル、など)や、物件2の空気調和装置3の全消費電力量と照明などを含めた全体の消費電力量との比率である空調使用比率などである。
【0026】
管理装置6が行う管理の内容としては、異常監視、省エネルギー制御、報告書自動作成などがある。異常監視とは、制御装置4から送られてくる空気調和装置3の運転データから空気調和装置3に異常が発生しているか否かを判断し、異常が発生している場合には、物件2の管理者などに通知するという管理内容である。省エネルギー制御とは、物件2の管理者などに選択された制御条件に基づいて、物件2の空気調和装置3の消費電力が削減されるように省エネルギー制御を行うという管理内容である。また、報告書自動作成とは、省エネルギー制御の運用効果などを纏めた報告書を自動的に作成し、定期的に物件2の所有者や管理者などに送るという管理内容である。
【0027】
以下では、管理装置6の機能のうち、上記した省エネルギー制御に関する機能に関する構成について主に説明を行う。
<管理装置の構成>
管理装置6は、制御装置4から送られる運転データと気象情報提供会社8から送られる気象情報とに基づいて、空気調和装置3の省エネルギー制御のスケジュールを自動的に作成し、制御装置4へと送信する。この省エネルギー制御のスケジュールは、物件2の管理者などに選択された制御条件を満足するように室内の環境を空気調和する空気調和装置3を制御して、さらに空気調和装置3の消費電力を低減させることを目的としている。省エネルギー制御のスケジュールは、複数の制御方法(図5参照)を組み合わせている。
【0028】
管理装置6は、毎日、最新の気象情報と前日の運転データとから当日の省エネ制御スケジュールを作成して制御装置4へと送信する。管理装置6は、気象情報などからその日の天候にあった複数の制御方法を選定し、それらの中から消費電力をより低減することができる制御方法を選定して組み合わせたスケジュールを作成することにより、物件2の管理者などに選択された制御条件を満足しながらできるだけ消費電力を低減させる省エネ自動制御を行う。
【0029】
なお、制御条件は、空気調和装置3が物件2の室内を空気調和する場合において、物件2の所有者や管理者に選択されるために提示する範囲であり、前もって定められている。すなわち、物件2の室内環境を確実に制御条件の範囲内になるように空気調和装置3を運転させる条件である。制御条件の内容としては、例えば、図3に示されるように、室内温度の保証範囲が冷房時28℃暖房時20℃となる節約モード、冷房時27℃暖房時21℃となる標準モード、冷房時26℃暖房時22℃となる快適モード、これらのように定められている。制御条件の内容は、物件2で空気調和装置3により空気調和される室内の温度範囲などで表現されるが、その他の指標、例えば不快指数やPMV値で表現されてもよい。
【0030】
図2に管理装置6の構成を表すブロック図を示す。
管理装置6は、主に不快指数算出部11、実施可能制御リスト生成部12、表示出力部13、入力受付部14、実施制御確定部15、省エネ制御スケジュール作成部16、送受信部17、及び図示しない記憶部を備える。
〈不快指数算出部〉
不快指数算出部11は、気象情報に基づき不快指数を算出する。この気象情報は、物件2の地域における外気温度と外気湿度とにより構成されている。不快指数は、次式(1)により求められる。
【0031】
D=0.81T+0.01H(0.99T−14.3)+46.3 (1)
ここでDは不快指数、Tは外気温度、Hは外気湿度を表す。不快指数が70であれば一部の人が不快であり、75であれば半数の人が不快であり、80であれば全員が不快であるとされている。
なお、不快指数算出部11は、気象情報として物件2の地域の過去10年間における昼間の温度及び湿度を受けて、物件2の地域の過去10年間における昼間の不快指数を算出することができる。
【0032】
〈実施可能制御リスト生成部〉
実施可能制御リスト生成部12は、記憶部に記憶される制御方法切換条件M1(図2及び図4参照)と不快指数とに基づいて、種々の制御方法のうち実施可能な制御方法を列挙する実施可能制御リスト(図5参照)を生成する。ここで、制御方法切換条件M1は、図4に示されるように、様々な制御方法及び各制御方法における制御率と、各制御方法及び制御率において選択可能な不快指数の上限および下限との関係を示したものである。制御方法には、能力制御と間欠制御とがある。能力制御とは、空気調和装置3の能力を制限して運転を行う制御方法である。能力制御も間欠運転もそれぞれ能力の上限や制御率によって、選択可能な不快指数の上限および下限が異なる。また、選択可能か否かは、制御条件を満足するか否かによって定められ、開発者が予め設定する。なお、制御方法切替条件M1は、物件2の情報、すなわち業種や空調使用比率などに応じて異なる条件とすることが多い。
【0033】
実施可能制御リスト生成部12は、ある制御方法を実施して制御条件を満足する室内環境を提供できる場合にのみその制御方法を実施可能制御リストに入れる。具体的には、制御方法の切換条件ごとに設定された不快指数の上限及び下限(図3参照)と不快指数算出部11で算出された不快指数とに基づいて以下の判定条件式(2)を満たす制御方法を実施可能制御リストに入れる。
【0034】
A1≦D≦A2 (2)
A1は選択可能な不快指数の下限、Dは不快指数算出部11で算出された不快指数、A2は選択可能な不快指数の上限である。この判定がすべての制御方法について行われ、実施可能制御リストが生成される。この実施可能制御リストでは、個々の制御方法に対して実施可能であれば○が、実施不可能であれば×が付されている。実施可能制御リストは、実施制御確定部15へと送られる。なお、実施可能制御リスト生成部12は、不快指数以外の外気の状況を示す指標に基づいて実施可能制御リストを生成してもよい。
【0035】
また、実施可能制御リスト生成部12は、記憶部に記憶される制御条件M2(図2参照)と、過去10年間における昼間の不快指数とを元にして、空気調和装置3の電力削減率を推定する。
例えば夏期における電力削減率を推定する場合には、不快指数算出部11で算出された過去10年間における不快指数のうち、過去10年間における猛暑年と冷夏年との昼間平均不快指数と、図4に示すような制御条件毎の制御方法切替条件M1とに基づいて、上記の実施可能制御リストを生成し、猛暑年と冷夏年とにおける空気調和装置3の電力削減率を推定する。また、冬期における電力削減率を推定する場合も同様に、不快指数算出部11で算出された過去10年間における不快指数のうち、制御方法切替条件M1と過去10年間における厳冬年と暖冬年との昼間平均不快指数とに基づいて、上記の実施可能制御リストを生成し、厳冬年と暖冬年とにおける空気調和装置3の電力削減率を推定する。
【0036】
制御方法切替条件M1は、節約モードの場合に不快指数の許容範囲が最も広く、快適モードの場合に不快指数の許容範囲が最も狭くなっている。すなわち、節約モードでは、物件2の室内の環境が多少悪化してもそのままの運転を行うように制御方法の切替を行う。一方、快適モードでは、物件2の室内の環境を重視するように制御方法の切替を行う。
【0037】
(表示出力部)
表示出力部13は、制御条件M2と併せて空気調和装置3の電力削減率を表示可能なディスプレイである。例えば、電力削減率を表示する場合には、上記の過去10年間における猛暑年と冷夏年とにおける電力削減率や厳冬年と暖冬年とにおける電力削減率を制御条件M2と併せて表示する。図3に、3種類の制御条件M2と制御条件M2に対応する夏期における電力削減率とを表示した例を示す。なお、表示出力部13は、ディスプレイに表示する内容をプリンタなどに出力可能であっても良い。
【0038】
(入力受付部)
入力受付部14は、物件2の地域情報の入力を受ける。地域情報は、郵便番号、電話番号、住所、その他物件2の所在する地域を特定することが可能な情報である。地域情報に基づいて、不快指数算出部11が物件2の地域における気象情報を取得する。
【0039】
また、入力受付部14は、上記の制御条件M2から選択を受け付ける。すなわち、節約モード、標準モード、快適モードの3種類から1種類の選択を受け付ける。
〈実施制御確定部〉
実施制御確定部15は、入力受付部14において選択された制御条件M2と、実施可能制御リスト生成部12において生成された実施可能制御方法リストとに基づいて、空気調和装置3の制御方法を確定する。
【0040】
〈省エネ制御スケジュール作成部〉
省エネ制御スケジュール作成部16は、実施制御確定部15で確定された制御方法を用いて空気調和装置3を制御するスケジュールを作成する。
(送受信部)
送受信部17は、通信網を介して省エネ制御スケジュール作成部16で作成された制御スケジュールを制御装置4へ送信する。また、送受信部17は、制御装置4から空気調和装置3の運転データを受信する。
【0041】
<動作>
まず、入力受付部14において物件2の地域情報の入力を受け付ける。
次に、地域情報に基づいて、不快指数算出部11が気象情報として物件2の地域における過去10年間の昼間の温度及び湿度情報を取得する。この気象情報に基づいて、不快指数算出部11は、過去10年間における昼間平均不快指数を算出する。
【0042】
実施可能制御リスト生成部12は、前もって設定されている複数の制御条件M2(図3参照)およびそれに対応する制御方法切替条件M1(図4参照)を記憶部から取得する。不快指数算出部11で算出された過去の昼間平均不快指数と制御方法切替条件M1とを元にして、実施可能制御リスト(図5参照)を生成する。この実施可能制御リストに基づいて、空気調和装置3を運転した場合の電力削減率を算出する。
【0043】
表示出力部13は、各制御条件M2と共に、実施可能制御リスト生成部12で算出された過去の気候を元にした電力削減率を図3のように表示する。
表示出力部13での表示内容を元にして、物件2の所有者や管理者などにより選択された制御条件M2を、入力受付部14において入力受付する。
実施可能制御リスト生成部12は、不快指数算出部11で算出される最新の気象情報を元にした不快指数と入力受付部14において選択された制御条件M2とに基づいて、実施可能制御リストを生成する。この実施可能制御リストに基づいて、実施制御確定部15が空気調和装置3の制御方法を確定する。さらに、省エネ制御スケジュール作成部16は、空気調和装置3を制御するスケジュールを作成する。このスケジュールは、送受信部17を介して制御装置4に送信される。
【0044】
物件2に設けられる制御装置4は、スケジュールに基づいて空気調和装置3の運転を制御する。
<特徴>
本発明に係る設備機器制御システム1では、複数の制御条件における電力削減率を提示することができる。
【0045】
空気調和装置3の省エネルギー制御を提供する提供者が物件2の所有者などに対して省エネルギー制御の導入を勧める場合には、所有者から要求される電力削減率の効果に対して必要な省エネルギー制御の内容を提供する必要がある。エネルギー削減の効果は、省エネルギー制御の内容に相関する。このため、省エネルギー制御の導入を考えている物件2の所有者が希望する電力削減率を伝えた場合、省エネルギー制御の提供者は、それに見合った省エネルギー制御の内容を提供できる。また、省エネルギー制御の内容が実施された場合における空気調和装置3の運転効果の低下度合いについても提示を行うことができる。
【0046】
しかし、提示された空気調和装置3による物件2の室内の空気調和の低下度合いが許容範囲外であった場合には、省エネルギー制御の導入が見送られるおそれがある。また、電力削減率のレベルを変化させていきながら、物件2の所有者が満足するような空気調和装置3による物件2の室内の空気調和の低下度合いを導き出すことによって省エネルギー制御の内容を提示することもできる。しかし、この場合には、何度も電力削減率を入力する必要があり、また所有者が満足する省エネルギー制御の内容となるまでに時間がかかるため、省エネルギー制御の導入を滑らかに促すことが難しい。
【0047】
そこで、本発明に係る設備機器制御システム1では、前もって設定された複数の制御条件における電力削減率を算出し、表示出力部13において制御条件とそれに対応する電力削減率とを出力する。これにより、物件2の所有者などが物件2の室内環境を選択する際に、環境条件と電力削減率とを参考して制御条件を選択することが可能となる。
【0048】
また、表示出力部13で表示される制御条件は、図3で示されるように、室内温度の保証値である。すなわち、物件2の室内環境の保証値である制御条件を分かりやすい温度として表示している。これにより、物件2の所有者などが制御条件を選択する際に、制御条件を容易に理解することが可能となり、より適切な選択を行うことが可能となる。なお、表示出力部13で表示する制御条件として、若干理解が難しいが環境をより適切に表現できる指標である不快指数やPMV値により表示しても良い。
【0049】
さらに、物件2が設置される地域により屋外の環境(気候)が異なるため、物件2の設置場所により電力削減の効果がやはり異なり、どのような制御条件であればどれだけの電力削減が行えるのか、不明である。
そこで、本発明に係る設備機器制御システム1では、物件2の地域における過去10年間における昼間の温度及び湿度を気象情報提供会社8から気象情報として受けて、不快指数算出部11により過去の不快指数を算出している。
【0050】
つまり、物件2の地域の気候に対してどの程度の電力削減が行えるか、実際に過去にあった屋外環境における不快指数情報を用いて電力削減率の算出を行っている。これにより、実際の気候に基づいて電力削減率を算出しているため、より正確な電力削減率を算出して表示出力部13に表示することが可能となり、物件2の所有者や管理者などが制御条件による空気調和装置3の電力削減率をより適切に理解することが可能となる。また、過去10年間の気象情報を用いているため、電力削減率に幅を持たせて示すことが可能となる。すなわち、平年値だけでなく異常気象の年における電力削減率も示すことができる。
【0051】
なお、気象情報として平年値を用いて、電力削減率を算出して表示出力部13に表示するようにしても良い。この場合には、毎年の平均的な電力削減率を表示することが可能となり、物件2の所有者や管理者などが物件2の電力削減率を大まかに理解することが可能となる。
<他の実施例>
本発明に係る設備機器制御システム1では、制御条件と共にそれに対応する電力削減率を算出し、表示出力部13で表示している。しかし、電力削減率を算出した後に、さらに電力料金がどれだけ削減されるか換算した電力料金削減額を算出し、制御条件とそれに対応する電力料金削減額を表示出力部13で表示してもよい。
【0052】
また、表示出力部13では、猛暑年及び冷夏年における電力削減率を表示しているが、冬期を対象とする場合には、厳寒年及び暖冬年における電力削減率を算出して表示出力部13で表示したり、猛暑年、冷夏年、厳寒年、及び暖冬年における電力削減率を列挙しても良い。
【0053】
【発明の効果】
請求項1に記載の省エネルギー制御システムでは、提示部を参照した入力者または利用者が、各制御条件における削減指標(消費エネルギーに関する値)を知ることが可能となるため、削減指標を参考にすることにより、より適切に制御条件を選択することができる。
【0054】
請求項2に記載の省エネルギー制御システムでは、、削減指標と快適度で表される制御条件とを参照して選択を行うことが可能となるため、制御条件の理解が容易になると共により適切な選択を行うことが可能となる。
請求項3に記載の省エネルギー制御システムでは、適切な削減指標を推定することが可能となる。
【0055】
請求項4に記載の省エネルギー制御システムでは、設備機器が設置される場所の外部環境を含めて削減指標を推定することができるため、より信頼性の高い削減指標を推定することが可能となる。
請求項5に記載の省エネルギー制御方法では、提示部を参照した入力者または利用者が、各制御条件における削減指標を知ることが可能となるため、削減指標を参考にしてより適切に制御条件を選択することが可能となる。
【0056】
請求項6に記載の提示受付装置では、提示手段を参照した入力者または利用者が、各制御条件における削減指標(消費エネルギーに関する値)を知ることが可能となるため、削減指標を参考にすることにより、より適切に制御条件を選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】設備機器制御システムの全体構成のブロック図。
【図2】管理装置の構成を示すブロック図。
【図3】表示出力部に表示される制御条件及び電力削減率を示す表。
【図4】制御方法切替条件を示す表。
【図5】実施可能制御リストを示す表。
【符号の説明】
1 設備機器制御システム
3 空気調和装置
4 制御装置
5 遠隔監視センタ
6 管理装置
8 気象情報提供会社
11 不快指数算出部
12 実施可能制御リスト生成部
13 表示出力部
14 入力受付部
15 実施制御確定部
16 省エネ制御スケジュール作成部
17 送受信部
Claims (6)
- 設備機器(3)の省エネルギー制御を行う省エネルギー制御システム(1)であって、
段階分けされる複数の制御条件と複数の前記制御条件における前記設備機器(3)の消費エネルギーの削減指標とを提示する提示部(13)と、
複数の前記制御条件から選択を受け付ける受付部(14)と、
前記受付部(14)で受け付けられた前記制御条件に基づいて前記設備機器(3)の制御を行う制御部(4)と、
を備える、
省エネルギー制御システム(1)。 - 前記制御条件は、前記設備機器(3)で提供される環境の快適度により表される、
請求項1に記載の省エネルギー制御システム。 - 前記制御条件及び前記設備機器(3)に関する設備機器情報に基づいて前記削減指標を推定する削減指標推定部(12)をさらに備える、
請求項1または2に記載の省エネルギー制御システム。 - 前記削減指標推定部(12)は、前記設備機器(3)が設置される地域における気象情報を前記設備機器情報として利用する、
請求項3に記載の省エネルギー制御システム。 - 設備機器(3)の省エネルギー制御を行うための省エネルギー制御方法であって、
段階分けされる複数の制御条件における前記設備機器(3)の消費エネルギーの削減指標を推定する第1ステップと、
複数の前記制御条件と前記削減指標とを提示する第2ステップと、
複数の前記制御条件から選択を受け付ける第3ステップと、
前記第3ステップで選択された前記制御条件に基づいて前記設備機器(3)の制御を行う第4ステップと、
を備える省エネルギー制御方法。 - 段階分けされる複数の制御条件のそれぞれに対して設備機器(3)の消費エネルギーの削減指標を推定する削減指標推定手段(12)と、
複数の前記制御条件と前記制御条件に対応する前記削減指標とを提示する提示手段(13)と、
複数の前記制御条件から選択を受け付ける受付手段(14)と、
選択された前記制御条件を送信する送信手段(17)と、
を備える提示受付装置(6)。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002278263A JP2004118366A (ja) | 2002-09-25 | 2002-09-25 | 省エネルギー制御システム、省エネルギー制御方法、及び提示受付装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002278263A JP2004118366A (ja) | 2002-09-25 | 2002-09-25 | 省エネルギー制御システム、省エネルギー制御方法、及び提示受付装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004118366A true JP2004118366A (ja) | 2004-04-15 |
Family
ID=32273579
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002278263A Pending JP2004118366A (ja) | 2002-09-25 | 2002-09-25 | 省エネルギー制御システム、省エネルギー制御方法、及び提示受付装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004118366A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007333267A (ja) * | 2006-06-13 | 2007-12-27 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | エネルギー需給調整システム |
JP2009085497A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Sanyo Electric Co Ltd | 機器制御システム、機器制御コントローラ、および機器制御プログラム |
JP2011253509A (ja) * | 2010-06-04 | 2011-12-15 | Daikin Ind Ltd | エネルギー管理システム及び制御装置 |
WO2012017289A2 (ja) * | 2010-08-06 | 2012-02-09 | パナソニック株式会社 | 機器制御システム |
WO2012144626A1 (ja) * | 2011-04-21 | 2012-10-26 | パナソニック株式会社 | エネルギー管理装置、およびエネルギー管理システム |
JP2013044462A (ja) * | 2011-08-23 | 2013-03-04 | Mitsubishi Electric Corp | 空調システム制御装置 |
JP2013153567A (ja) * | 2012-01-24 | 2013-08-08 | Panasonic Corp | エネルギー管理装置、プログラム |
WO2013153737A1 (ja) * | 2012-04-09 | 2013-10-17 | パナソニック株式会社 | エネルギー管理装置、エネルギー管理システム |
JP2014238801A (ja) * | 2013-06-10 | 2014-12-18 | 株式会社コスモウェーブ | タブレットを使用した総合エネルギー診断 |
JP2015224115A (ja) * | 2014-05-29 | 2015-12-14 | 株式会社日立ビルシステム | エレベータの監視システム |
AU2015264838B2 (en) * | 2012-04-09 | 2017-03-09 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Energy Management Device and Energy Management System |
-
2002
- 2002-09-25 JP JP2002278263A patent/JP2004118366A/ja active Pending
Cited By (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4736050B2 (ja) * | 2006-06-13 | 2011-07-27 | 独立行政法人産業技術総合研究所 | エネルギー需給調整システム |
JP2007333267A (ja) * | 2006-06-13 | 2007-12-27 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | エネルギー需給調整システム |
JP2009085497A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Sanyo Electric Co Ltd | 機器制御システム、機器制御コントローラ、および機器制御プログラム |
JP2011253509A (ja) * | 2010-06-04 | 2011-12-15 | Daikin Ind Ltd | エネルギー管理システム及び制御装置 |
WO2012017289A2 (ja) * | 2010-08-06 | 2012-02-09 | パナソニック株式会社 | 機器制御システム |
WO2012017289A3 (ja) * | 2010-08-06 | 2012-03-29 | パナソニック株式会社 | 機器制御システム |
CN103477360A (zh) * | 2011-04-21 | 2013-12-25 | 松下电器产业株式会社 | 能量管理装置以及能量管理系统 |
WO2012144626A1 (ja) * | 2011-04-21 | 2012-10-26 | パナソニック株式会社 | エネルギー管理装置、およびエネルギー管理システム |
JP2012226643A (ja) * | 2011-04-21 | 2012-11-15 | Panasonic Corp | エネルギー管理装置、およびエネルギー管理システム |
US9612586B2 (en) | 2011-04-21 | 2017-04-04 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Energy management apparatus and energy management system |
JP2013044462A (ja) * | 2011-08-23 | 2013-03-04 | Mitsubishi Electric Corp | 空調システム制御装置 |
JP2013153567A (ja) * | 2012-01-24 | 2013-08-08 | Panasonic Corp | エネルギー管理装置、プログラム |
WO2013153737A1 (ja) * | 2012-04-09 | 2013-10-17 | パナソニック株式会社 | エネルギー管理装置、エネルギー管理システム |
AU2015264838B2 (en) * | 2012-04-09 | 2017-03-09 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Energy Management Device and Energy Management System |
JP2014238801A (ja) * | 2013-06-10 | 2014-12-18 | 株式会社コスモウェーブ | タブレットを使用した総合エネルギー診断 |
JP2015224115A (ja) * | 2014-05-29 | 2015-12-14 | 株式会社日立ビルシステム | エレベータの監視システム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9031703B2 (en) | Operation management apparatus, operation management method, and operation management program | |
US6216956B1 (en) | Environmental condition control and energy management system and method | |
CN100572956C (zh) | 环境控制系统 | |
CN102262710B (zh) | 居住空间的附加价值实效性指标评价方法及装置 | |
KR101155347B1 (ko) | 가전기기 및 그 동작방법 | |
JP4151360B2 (ja) | 運転制御装置 | |
US20100222934A1 (en) | System for managing energy at loads | |
US20140088782A1 (en) | Energy-saving apparatus and energy-saving system | |
JP2010175229A (ja) | 空調制御装置 | |
JP2009115392A (ja) | 省エネルギー制御システム | |
JP6048113B2 (ja) | 設備機器の管理装置、管理システム、プログラム、および、記録媒体 | |
JP4310235B2 (ja) | 省エネルギーシステム | |
US10670286B2 (en) | Air conditioning control apparatus | |
US20110295430A1 (en) | Apparatus And Method For Managing Heating Or Cooling Of An Area In A Building | |
JP2013038470A (ja) | 電気機器の制御装置および制御システム | |
KR20140062367A (ko) | 빌딩 에너지 관리 시스템 및 이의 제어 방법 | |
JP2004118366A (ja) | 省エネルギー制御システム、省エネルギー制御方法、及び提示受付装置 | |
JP2014185832A (ja) | 空気調和システム、空調制御装置、及び、空気調和システムの制御方法 | |
WO2019176546A1 (ja) | 空調制御装置、空調システム、空調制御方法及びプログラム | |
US20200116411A1 (en) | Ice storage amount adjusting system and adjusting method for the same | |
JP2011106698A (ja) | 設備機器制御装置 | |
JP5136403B2 (ja) | 設備機器制御システム | |
JP4586927B2 (ja) | 機器管理システム | |
WO2014185014A1 (ja) | 管理装置、機器管理方法、管理システム | |
JP6036102B2 (ja) | 制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050726 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080129 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080321 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080909 |