JP4600242B2 - スピーカシステムおよびスピーカエンクロージャー - Google Patents
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Description
バスレフは、ヘルムホルツ共鳴を利用して低音を増強するものであり、ドローンコーンは駆動回路のないスピーカユニットを取り付け、エンクロージャーの容積内の空気との共振を利用して低音を増強するものである。
また、好ましい態様としては、前記振動板の前記スピーカに対応する部分に開口部が設けられていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様においては、前記振動板の前記スピーカ取付孔に対応する部分に開口部が設けられていることを特徴とする。
図1は、この発明の実施形態であるスピーカシステムの構成を示す図であり、図1の(a)は正面図、(b)は(a)に示すA−A線断面図、(c)は(a)に示すB−B線断面図である。また、同図(d)は、側断面で示す分解組み立て図である。
このスピーカエンクロージャー90は、密閉型のエンクロージャーであり、奥方向に扁平な直方体状に形成され、各面は板状の部材(例えば、木材、合成樹脂、金属もしくはそれらを張り合わせた合成材等)により形成されている。
振動板91の後面上端部は、支持部90cに固定されているが、振動板91の下部はスピーカエンクロージャー90の下端付近で自由端となっており、これにより振動板91は支持部90cを支点として振動自在となっている。この場合、振動板91は、上端部分が支持部90cに固定されているため、片持ち梁構造となり、振動板91の弾性によって振動する状態となっている。この場合、振動板91は弾性振動するため、支点である支持部90cから離れている振動板91の下部の振動が大きくなる。すなわち、振動板91の開口部90bに対向している部分が主なる振動部位となる。以下においては、振動板91の下部を振動部位91aという。
また、「弾性」の度合いは、この振動板91の一辺を固定して水平に置いたときに自重を支えてほぼ水平に保つことができる程度である。このような特性を満足させるために、振動板91は、例えば薄い木の板、薄い合成樹脂、金属の板もしくはそれらを張り合わせた合成材等からなる。
また、振動板91の共振周波数は、振動板91の質量を大きくすることで下げることができる。すなわち、振動板91の大きさや材質などによっても調整が可能であり、振動板91に何らかの部材を貼り付けることによっても容易に調整が可能である。
ここで、
Re=ボイスコイル直流抵抗
Le,L2,R2=高域インピーダンス上昇要素
Cmes=スピーカ振動系の等価質量容量
Lces=スピーカ振動系の等価コンプライアンスインダクタンス
Res=スピーカ振動系のメカニカル制動抵抗
である。
図4は、従来のドローンコーンやヒンジ固定フラップなどのパッシブラジエターの等価回路である。図示のように、スピーカからボイスコイルのファクターを無くした回路構成を持つ。質量Cmepは、エッジの持つコンプライアンスLcepと制動抵抗Repで支えられている。
ここで、
Cmep=パッシブラジエターの等価質量容量
Lcep=パッシブラジエターの等価コンプライアンスインダクタンス
Rep=パッシブラジエターのメカニカル制動抵抗
である。図5は従来のパッシブラジエターシステムの等価回路である。信号電圧がスピーカを駆動し、スピーカの音響出力がスピーカエンクロージャー容積を介してパッシブラジエターを駆動する。
図6において、
Cmeb=振動板の等価質量容量
Lceb=振動板の等価コンプライアンスインダクタンス
Lcex=振動板エッジの等価コンプライアンスインダクタンス
Rex=振動板エッジのメカニカル制動抵抗
である。図7は本件発明におけるスピーカシステムの等価回路である。図5と比較した場合、スピーカとスピーカエンクロージャー容積を同じとすると、
Cmep=Cmeb
とすれば、低域の共振周波数も同じになる。この重量を支えるコンプライアンスも同等のものが必要になるが、図5ではLcepであり、図7ではLcex>>Lcebであるから、ほとんどLcebとなり、適切な設計をすればほぼ
Lcep=Lceb
となる。ここまでのファクターに大きな差異はない。しかし、ここまでの説明で明らかなように、
Rex>>Rep
となることが、本願発明の重要な特徴であり、これにより従来方式に較べてロスが大幅に少なくなり、低音再生が有利になることが分かる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。以下にその一例を示す。
振動板91に設けた孔91bの径はスピーカのコーン紙の径より大きくても小さくてもよく、小さい孔を多数設けてもよい。例えば、スピーカエンクロージャー90の前方に出力させたい音の成分や音量などに応じて適宜設定することができる。なお、大きな孔を設ける場合には孔の周辺を補強することが好ましい。
また、孔91bの部分にパンチングメタルやサランネットを取り付けてもよい。この場合、孔91bを矩形の窓状の孔として、パンチングメタルやネットを取り付けてもよい。その他種々の意匠を凝らすことも可能である。
Claims (4)
- 内部が密閉されるスピーカエンクロージャーと、
前記スピーカエンクロージャーの一面を構成するバッフル板に取り付けられたスピーカと、
前記バッフル板および前記スピーカを覆うように設けられ、上端部分が前記スピーカエンクロージャーに固定され、下端部分が前記スピーカエンクロージャーの下面に向かって延びて弾性により振動可能な片持ち梁構造の振動板と、
前記バッフル板の前記スピーカより下方の部分であって前記振動板の振動部位に対応する位置に設けられ、前記スピーカエンクロージャーの内部空間を露出させる開口構造と、
前記振動板と前記開口構造との間にわたって取り付けられ、前記開口構造によって露出する空間を前記振動板の振動を可能にした状態で塞ぎ、前記スピーカエンクロージャーの気密性を保持する密閉部材と
を備えることを特徴とするスピーカシステム。 - 前記振動板の前記スピーカに対応する部分に開口部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のスピーカシステム。
- 密閉型のスピーカエンクロージャーにおいて、
前記スピーカエンクロージャーの一面を構成するバッフル板に設けられたスピーカ取付孔と、
前記バッフル板および前記スピーカ取付孔を覆うように設けられ、上端部分が前記スピーカエンクロージャーに固定され、下端部分が前記スピーカエンクロージャーの下面に向かって延びて弾性より振動可能な片持ち梁構造の振動板と、
前記バッフル板の前記スピーカより下方の部分であって前記振動板の振動部位に対応する位置に設けられ、前記スピーカエンクロージャーの内部空間を露出させる開口構造と、
前記振動板と前記開口構造との間にわたって取り付けられ、前記開口構造によって露出する空間を前記振動板の振動を可能にした状態で塞ぎ、前記スピーカエンクロージャーの気密性を保持する密閉部材と
を備えることを特徴とするスピーカエンクロージャー。 - 前記振動板の前記スピーカ取付孔に対応する部分に開口部が設けられていることを特徴とする請求項3記載のスピーカエンクロージャー。
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JP2005296967A JP4600242B2 (ja) | 2005-10-11 | 2005-10-11 | スピーカシステムおよびスピーカエンクロージャー |
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JP2007110264A JP2007110264A (ja) | 2007-04-26 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50119326U (ja) * | 1974-03-13 | 1975-09-29 | ||
JPH04309096A (ja) * | 1991-04-05 | 1992-10-30 | Sony Corp | スピーカシステム |
JP2003339091A (ja) * | 2002-03-15 | 2003-11-28 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | スピーカシステム |
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2005
- 2005-10-11 JP JP2005296967A patent/JP4600242B2/ja not_active Expired - Fee Related
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