JP4596994B2 - 水処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、水処理装置に関し、特に、被処理水中に電極対を浸し、当該電極対を用いた電解反応により、被処理水から所定の成分を除去させる水処理装置に関する。
従来から、川や湖の富栄養化の原因の一つに、窒素化合物の存在があることは周知である。そして、従来から、生活排水や工場排水に対し、生物処理に代わって電解処理を行なうことにより、窒素化合物を効率良く除去するための技術が、特許文献1等において開示されてきた。
なお、特許文献1には、電解処理に用いるカソード電極の材料を、周期表の第11族もしくは第12族を含む導電体、または、同族を含む導電体を被覆されたものとすることにより、効率良く窒素酸化物を除去する技術が開示されている。
特開2002−248474号公報
しかしながら、上記したような技術では、被処理水のpHが比較的高い場合または比較的低い場合には、当該被処理水中にカソード電極を構成する金属元素が溶出しやすくなるため、被処理水が電解処理後に排出された場合、環境に悪影響を与えることが懸念される。このようなことから、さらに、当該金属元素を除去するための別の処理が必要とされ、処理が煩雑となっていた。また、カソード電極が溶出することにより、当該カソード電極の耐久性を低くしており、この点に関しても、改善を求められていた。
本発明は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、水処理装置において、カソード電極の溶出を回避することである。
本発明のある局面に従った水処理装置は、被処理水を収容する電解槽と、前記電解槽に設置されたアノード電極およびカソード電極と、前記アノード電極と前記カソード電極に、これらの間に電流を流すために電力を供給する電力供給手段と、前記電解槽に所定の量の被処理水が導入されたことを検出する検出手段と、前記電解槽における被処理水の導入および排出、ならびに、前記電力供給手段による前記アノード電極と前記カソード電極の間の通電を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記電力供給手段に、前記電解槽において被処理水の導入が開始されてから前記所定の量の被処理水が導入されるまで、前記カソード電極の溶出を防ぐために、前記アノード電極と前記カソード電極との間に電流を流させ、前記電解槽に前記所定の量の被処理水が導入されたことが検出されたことに応じて被処理水の導入を停止させた後、前記電力供給手段に、前記アノード電極と前記カソード電極との間に被処理水を電解処理するための電流を流させることを特徴とする。
本発明の他の局面に従った水処理装置は、被処理水を収容する電解槽と、前記電解槽に設置されたアノード電極およびカソード電極と、前記アノード電極と前記カソード電極に、これらの間に電流を流すために電力を供給する電力供給手段と、前記電解槽に所定の量の被処理水が導入されたことを検出する第1の検出手段と、前記電解槽に、前記アノード電極および前記カソード電極の少なくとも一部が被処理水に浸かる量の被処理水が導入されたことを検出する第2の検出手段と、前記電解槽における被処理水の導入および排出、ならびに、前記電力供給手段による前記アノード電極と前記カソード電極の間の通電を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記電力供給手段に、前記電解槽において被処理水の導入が開始されて前記アノード電極および前記カソード電極の少なくとも一部が被処理水に浸かる量の被処理水が導入されたことが検出されてから前記所定の量の被処理水が導入されるまで、前記カソード電極の溶出を防ぐために、前記アノード電極と前記カソード電極との間に電流を流させ、前記電解槽に前記所定の量の被処理水が導入されたことが検出されたことに応じて被処理水の導入を停止させた後、前記電力供給手段に、前記アノード電極と前記カソード電極との間に被処理水を電解処理するための電流を流させることを特徴とする。
本発明のさらに他の局面に従った水処理装置は、被処理水を収容する電解槽と、前記電解槽に設置されたアノード電極およびカソード電極と、前記アノード電極と前記カソード電極に、これらの間に電流を流すために電力を供給する電力供給手段と、前記電解槽に所定の量の被処理水が導入されたことを検出する検出手段と、前記電解槽における被処理水の導入および排出、ならびに、前記電力供給手段による前記アノード電極と前記カソード電極の間の通電を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記電解槽に前記所定の量の被処理水が導入されたことが検出されたことに応じて被処理水の導入を停止させた後、前記電力供給手段に、前記アノード電極と前記カソード電極との間に被処理水を電解処理するための電流を流させ、電解処理を終了する条件が成立したことに応じて、前記電解槽から被処理水を排出させ、前記電力供給手段に、前記電解槽において被処理水の排出が開始されてから被処理水の排出が完了するまで、前記カソード電極の溶出を防ぐために、前記アノード電極と前記カソード電極との間に電流を流させることを特徴とする。
また、本発明のさらに他の局面に従った水処理装置では、前記制御手段は、前記電力供給手段に、前記電解槽において被処理水の導入が開始されてから前記所定の量の被処理水が導入されるまで、前記カソード電極の溶出を防ぐために、前記アノード電極と前記カソード電極との間に電流を流させることが好ましい。
本発明の別の局面に従った水処理装置は、被処理水を収容する電解槽と、前記電解槽に設置されたアノード電極およびカソード電極と、前記アノード電極と前記カソード電極に、これらの間に電流を流すために電力を供給する電力供給手段と、前記電解槽に所定の量の被処理水が導入されたことを検出する第1の検出手段と、前記電解槽に、前記アノード電極および前記カソード電極の少なくとも一部が被処理水に浸かる量の被処理水が導入されたことを検出する第2の検出手段と、前記電解槽における被処理水の導入および排出、ならびに、前記電力供給手段による前記アノード電極と前記カソード電極の間の通電を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記電解槽に前記所定の量の被処理水が導入されたことが検出されたことに応じて被処理水の導入を停止させた後、前記電力供給手段に、前記アノード電極と前記カソード電極との間に被処理水を電解処理するための電流を流させ、電解処理を終了する条件が成立したことに応じて、前記電解槽から被処理水を排出させ、前記電力供給手段に、前記電解槽において被処理水の排出が開始されてから被処理水の量が前記アノード電極および前記カソード電極の少なくとも一部が被処理水に浸かる量以下となるまで、前記カソード電極の溶出を防ぐために、前記アノード電極と前記カソード電極との間に電流を流させることを特徴とする。
また、本発明の別の局面に従った水処理装置では、前記制御手段は、前記電力供給手段に、前記電解槽において被処理水の導入が開始されて前記アノード電極および前記カソード電極の少なくとも一部が被処理水に浸かる量の被処理水が導入されたことが検出されてから前記所定の量の被処理水が導入されるまで、前記カソード電極の溶出を防ぐために、前記アノード電極と前記カソード電極との間に電流を流させることが好ましい。
また、本発明に従った水処理装置では、前記カソード電極の溶出を防ぐために流される電流の電流値は、前記被処理水を電解するために流される電流の電流値よりも低いことが好ましい。
また、本発明に従った水処理装置では、前記カソード電極の溶出を防ぐために流される電流の電流値は、前記被処理水を電解するために流される電流の電流値の1/10〜1/100であることが好ましい。
また、本発明に従った水処理装置では、前記電力供給手段は、前記アノード電極と前記カソード電極との間の電圧が特定の値以下となるように制御することが好ましい。
また、本発明に従った水処理装置では、前記カソード電極は、前記電解槽内で被処理水に浸される部分に銀メッキを施されていることが好ましい。
本発明のある局面によると、電解槽において、電解処理が始まる前であっても、電解槽への被処理水の導入が開始された時点で、カソード電極の溶出を防ぐために、アノード電極とカソード電極との間に電流が流される。
これにより、被処理水のpHが比較的高い場合または比較的低い場合でも、カソード電極の溶出が回避される。
本発明の他の局面によると、電解槽において、電解処理が始まる前であっても、電解槽においてアノード電極およびカソード電極の少なくとも一部が被処理水に浸かるところまで被処理水が導入された時点で、カソード電極の溶出を防ぐために、アノード電極とカソード電極との間に電流が流される。
これにより、被処理水のpHが比較的高い場合または比較的低い場合でも、カソード電極の溶出が回避されるとともに、カソード電極の溶出を防ぐために電流が流される際にはアノード電極とカソード電極の間に被処理水が介在していることになるため、当該カソード電極の溶出を防ぐために電流が流される際に必要とされる電圧値を抑えることができる。
本発明のさらに他の局面によると、電解槽において、電解処理が終了した後であっても、電解槽からの被処理水の排出が終了するまで、カソード電極の溶出を防ぐために、アノード電極とカソード電極との間に電流が流される。
これにより、被処理水のpHが比較的高い場合または比較的低い場合でも、カソード電極の溶出が回避される。
また、さらに、電解槽において、電解処理が始まる前であっても電解槽への被処理水の導入が開始された時点でカソード電極の溶出を防ぐためにアノード電極とカソード電極との間に電流が流されるため、より確実に、カソード電極の溶出が回避される。
本発明の別の局面によると、電解槽において、電解処理が終了した後であっても、電解槽からの被処理水の排出が開始されてからアノード電極およびカソード電極の少なくとも一部が被処理水に浸かっている間は、カソード電極の溶出を防ぐために、アノード電極とカソード電極との間に電流が流される。
これにより、被処理水のpHが比較的高い場合または比較的低い場合でも、カソード電極が溶出することが回避されるとともに、カソード電極の溶出を防ぐために電流が流される際にはアノード電極とカソード電極の間に被処理水が介在していることになるため、当該カソード電極の溶出を防ぐために電流が流される際に必要とされる電圧値を抑えることができる。
また、さらに、電解槽において、電解処理が始まる前であっても、電解槽においてアノード電極およびカソード電極の少なくとも一部が被処理水に浸かるところまで被処理水が導入された時点でカソード電極の溶出を防ぐためにアノード電極とカソード電極との間に電流が流されるようになるため、より確実に、カソード電極の溶出が回避される。
また、本発明では、カソード電極の溶出を防ぐために流される電流値は、被処理水を電解するために流される電流値よりも低く、好ましくは、1/10〜1/100とされるため、カソード電極の溶出が回避されつつ、電解処理以外に利用される電力の消費が効果的に抑えられる。
また、本発明では、アノード電極とカソード電極との間の電圧が抑えられるため、水処理装置における電気的な安全性が確保される。
以下、図面を参照しつつ、本発明の水処理装置の実施の形態を説明する。各図を通して同じ符号を付したものは、特記する場合を除き、同じ作用を奏するものとし、説明を繰り返さない。なお、本発明の水処理装置は、たとえば、家庭や工場から流出しかつ1次処理を施された廃水(被処理水)を導入され、そして、当該被処理水に対して主に窒素成分を除去する処理を行なう。
[第1の実施の形態]
図1に、本発明の第1の実施の形態である水処理装置を模式的に示す。
図1を参照して、水処理装置1は、主に、被処理水を収容する電解槽10と、当該水処理装置1の動作を全体的に制御するための制御回路20と、電解槽10内に収容される電極に直流の電流を供給するための直流電源21とを含む。
電解槽10は、当該電解槽10内に被処理水を導入するための給水口11、当該給水口11を開閉するための給水バルブ110、当該電解槽10外へ被処理水を排出するための排出口12、当該排出口12を開閉するための排水バルブ120、当該電解槽10外へ気体を排出するための排気口13、当該電解槽10内で被処理水を循環させるための循環管14、当該電解槽10の下方に位置する被処理水を当該循環管14を介して上方に流すための循環ポンプ141、および、当該電解槽10内から循環ポンプ141に導かれる被処理水の量を調整する循環バルブ140を含む。給水バルブ110、排水バルブ120、および、循環バルブ140は、それぞれ、その開閉を制御回路20に制御され、また、循環ポンプ141は、その動作を制御回路20に制御される。なお、基本的に、給水バルブ110、排水バルブ120、および、循環バルブ140は、閉じた状態とされているものとし、循環ポンプ141は、駆動されることにより、図1中の矢印A方向に水を送り出す。
水処理装置1は、さらに、電解槽10内に収容され、直流電源21から電力を供給されるアノード電極31およびカソード電極32、ならびに、電解槽10内の水位を検出するための第1水位計41および第2水位計42を含む。
アノード電極31は、たとえば、Ti基体にPtなどの貴金属をコーティングしたDSA(dimensionally stable anode)電極やカーボン電極からなる。カソード電極32は、たとえば、真鍮、銅、亜鉛などの、周期表の第11族もしくは第12族の元素を含む導電体、または、そのような導電体を被覆された電極からなる。
第1水位計41は、電解槽10内の水位が、電解槽10において電解処理が行なわれる際に適するとされる水位(たとえば、図1に示す水面100の高さ方向の位置、以下、「第1の水位」と呼ぶ))となったか否かを検出する。第2水位計42は、電解槽10内の水位が、アノード電極31およびカソード電極32の少なくとも一部が水に浸かるような水位(以下、「第2の水位」と呼ぶ)となったか否かを検出する。
直流電源21からアノード電極31およびカソード電極32への電力の供給態様は、制御回路20によって制御される。また、第1水位計41および第2水位計42の検出出力は、制御回路20に入力される。
電解槽10では、所定の量の被処理水が導入された後、給水バルブ110が閉じられ、そして、アノード電極31とカソード電極32との間に適当な電流値の電流が流されることにより、当該所定の量の被処理水に対して電解処理がなされる。その後、電解槽10では、電解処理された当該所定の量の被処理水が電解槽10外へ排出口12を介して排出された後、新たに上記の所定の量の被処理水が導入されて、電解処理がなされる。つまり、本実施の形態では、電解槽10において、いわゆるバッチ処理で、被処理水に対する電解処理が施される。
ここで、電解槽10で、アノード電極31とカソード電極32との間に電流が流されることによって予測される化学反応の一例について説明する。
電解槽10内の被処理水中では、アノード電極31近傍において、式(1)に示すように、水の電気分解により酸素ガスが発生する。
2HO ⇔ O↑+4H+4e (1)
また、電解槽10内の被処理水に含まれる塩化物イオンは、式(2)に示すように、塩素ガスとなり、そして、生じた塩素ガスの一部は、式(3)に示すように水和して次亜塩素酸となる。
2Cl ⇔ Cl↑+2e (2)
Cl+HO ⇔ H+Cl+HClO (3)
一方、カソード電極32近傍では、式(4)に示すように、水の電気分解により水素ガスが発生する。
2HO+2e ⇔ H↑+2OH (4)
そして、電解槽10内に導入された被処理水中の窒素成分である硝酸イオンは、カソード電極31表面で、亜硝酸イオンを経て(式(5)参照)、アンモニアに還元される(式(6)参照)。
NO +HO+2e ⇔ NO +2OH (5)
NO +5HO+6e ⇔ NH+7OH (6)
そして、上記の式(3)に従って生じた次亜塩素酸と、上記の式(6)に従って生じたアンモニアとが、次に示す式(7)に従って反応することにより、窒素ガスが生じる。
2/3NH+HClO → 1/3N↑+HCl+HO (7)
つまり、水処理装置1では、被処理水に対して電解処理がなされることにより、当該被処理水に含まれる窒素成分である硝酸イオンが、上記のように窒素ガスが発生することにより、被処理水から除去される。また、被処理水に亜硝酸イオンが含まれる場合でも、当該亜硝酸イオンが式(6)に従ってアンモニアに還元されるため、同様に、上記のような窒素ガスの発生によって、被処理水から除去される。
水処理装置1が被処理水に対する電解処理の際に実行する処理について、当該電解処理の際に制御回路20の実行する電解制御処理のフローチャートである図2をさらに参照して、より具体的に詳細に説明する。
電解制御処理では、制御回路20は、まずステップSA1(以下、「ステップ」を省略して単にSA1と呼ぶ)で、給水バルブ110を開ける。これにより、給水口11を介して、電解槽10に、被処理水が導入される。
次に、制御回路20は、SA2で、第2水位計42が電解槽10内で上記した第2の水位まで被処理水が導入されたことを検出したか否かを判断する。そして、第2の水位計42が上記の第2の水位に達したことを検出したと判断すると、制御回路20は、SA3に処理を進める。
SA3では、制御回路20は、直流電源21に対して、アノード電極31とカソード電極32の間に10A(アンペア)の電流を流すように、制御を行なう。電解槽10において、10Aとは、カソード電極の溶出を防止するために流される電流値の一例である。
次に、SA4で、制御回路20は、第1水位計41が電解槽10内で上記した第1の水位まで被処理水が導入されたことを検出したか否かを判断する。そして、第1の水位計41が上記の第1の水位に達したことを検出したと判断すると、制御回路20は、SA5に処理を進める。
SA5では、制御回路20は、給水バルブ110を閉じる。
次に、SA6で、制御回路20は、直流電源21に対して、アノード電極31とカソード電極32の間に流す電流を1000Aに上昇させるように、制御を行なう。1000Aとは、電解槽10において、被処理水に対する電解処理を行なうために適当と考えられる電流値の一例である。
次に、制御回路20は、SA7で、循環バルブ140を開け、SA8で、循環ポンプ141を駆動させ、そして、SA9で、所定の電解時間が経過したか否かを判断する。制御回路20は、図示せぬタイマを備えており、SA9では、当該タイマの計測する時間を参照することにより、判断を行なう。また、所定の電解時間とは、電解槽10内に導入された上記の所定の量の被処理水に含まれる窒素成分を電解処理により除去するために必要と考えられる時間であり、上記の所定の量や、電解槽10内に導入される被処理水の水質等に基づいて、適宜、決定される時間である。そして、制御回路20は、上記の所定の電解時間が経過したと判断すると、SA10に処理を進める。
SA10では、制御回路20は、直流電源21に対して、アノード電極31とカソード電極32との間の通電を停止させる。
次に、制御回路20は、SA11で、循環ポンプ141の駆動を停止させ、SA12で、排水バルブ120を開け、そして、SA13で、排水バルブ120を開けてから所定の排水時間が経過したか否かを判断する。所定の排水時間とは、電解槽10内に導入された被処理水のすべてが、排水口12を介して電解槽10外へ流出するために必要な時間であり、電解槽10の容量や排水口12の径等に基づいて、適宜、決定される時間である。そして、制御回路20は、上記の所定の排水時間が経過したと判断すると、SA14で、排水バルブ120を閉じて、SA1に処理を戻す。
以上説明した本実施の形態では、電解槽10に所定の量の被処理水が導入され、当該電解槽10内の所定の量の被処理水に対して電解処理が施された後、電解槽10内の被処理水が入れ替えられて、次の電解処理が施される。つまり、本実施の形態では、いわゆるバッチ処理の方式で、電解処理が実行される。
ただし、本発明は、このようなバッチ処理の方式で被処理水に対する電解処理が実行されるものに限らず、電解処理以外の場合にもカソード電極が被処理水に浸される事態の生じるような水処理装置であれば、すべての場合において、適用することができる。
また、以上説明した本実施の形態では、電解槽10に被処理水が導入される際、アノード電極31およびカソード電極32の少なくとも一部が被処理水に浸ると考えられる時点から、電解槽10で電解処理が可能な全量(上記した所定の量)の被処理水が導入されるまで、アノード電極31とカソード電極32との間に、電流が流される。このように電流が流されることにより、カソード電極32は、電流が流されない状態よりも、酸化しにくい状態となる。したがって、被処理水のpHが比較的高い場合であっても低い場合であっても、カソード電極32を構成する材料が被処理水に溶出することを回避できる。
なお、本実施の形態では、カソード電極32の溶出を回避するために流される電流値は、10Aとされたが、これは、一例であり、電解槽10に導入される被処理水の水質や、カソード電極32の材料の酸化電位等に基づいて、適宜、決定されても良い。
また、カソード電極32の溶出を回避するために流される電流値は、本格的な電解処理の際に流される電流値(本実施の形態では1000A)と同様とすることもできるが、電解処理以外に利用する電力を抑えることを考慮すると、本実施の形態のように、本格的な電解処理の際に流される電流値よりも低い値とされることが好ましい。なお、具体的には、カソード電極32の溶出を回避するために流される電流値は、たとえば、本格的な電解処理の際に流される電流値の1/10〜1/100とすることができる。つまり、本実施の形態では、本格的な電解処理の際に流される電流値が1000Aであるので、カソード電極32の溶出を回避するために流される電流値は、たとえば、その1/10〜1/100の、100〜10Aが好ましいとされる。
また、以上説明した本実施の形態では、電解槽10内の収容される電極は、アノード電極31とカソード電極32の1対の電極とされているが、本発明はこれに限定されない。水処理装置1は、電解槽10内に複数の電極対が収容され、当該複数の電極対を利用して電解槽10内の被処理水に対する電解処理を実行するにように構成されても良い。
また、以上説明した本実施の形態では、水処理装置1は、給水バルブ110が開けられれば、給水口11を介して電解槽10に被処理水が導入されるタイプの装置であったが、本発明はこれに限定されず、給水バルブ110よりも上流側(給水口11を介して電解槽10に導入される被処理水の流れについての上流側)に備えられたポンプが駆動されることによって、電解槽10に被処理水が導入されるタイプの装置であっても良い。
また、以上説明した本実施の形態において、直流電源21は、アノード電極31とカソード電極32との間に電流を流す際、アノード電極31とカソード電極32の間の電圧の上限値が設定できるよう構成されることが好ましい。ここで、上限値とは、アノード電極31とカソード電極32の間の電圧がその値を越えると異常な発熱等の観点から危険であると判断される値であって、たとえば、7V(ボルト)程度とすることができる。
[第2の実施の形態]
本実施の形態の水処理装置は、図1に示した水処理装置1と同様の構成を有するものであるが、第1の実施の形態の水処理装置1に対して、制御回路20の実行する電解制御処理の内容のみが異なる。そこで、以下に、図3(および図1)を参照して、本実施の形態の制御回路20の実行する電解制御処理について説明する。図3は、当該処理のフローチャートである。
本実施の形態の電解制御処理では、制御回路20は、まずSB1で、給水バルブ110を開ける。これにより、給水口11を介して、電解槽10に、被処理水が導入される。
次に、SB2で、制御回路20は、第1水位計41が電解槽10内で上記した第1の水位まで被処理水が導入されたことを検出したか否かを判断する。そして、第1の水位計41が上記の第1の水位に達したことを検出したと判断すると、制御回路20は、SB3に処理を進める。
SB3では、制御回路20は、給水バルブ110を閉じる。
次に、SB4で、制御回路20は、直流電源21に対して、アノード電極31とカソード電極32の間に流す電流を1000Aに上昇させるように、制御を行なう。
次に、制御回路20は、SB5で、循環バルブ140を開け、SB6で、循環ポンプ141を駆動させ、そして、SB7で、所定の電解時間が経過したか否かを判断する。そして、制御回路20は、上記の所定の電解時間が経過したと判断すると、SB8に処理を進める。
SB8では、制御回路20は、直流電源21に対して、アノード電極31とカソード電極32の間に10Aの電流を流すように、制御を行なう。
次に、制御回路20は、SB9で、循環ポンプ141の駆動を停止させ、SB10で、排水バルブ120を開け、そして、SB11で、第2水位計42が電解槽10内で上記した第2の水位まで被処理水が排出されたことを検出したか否かを判断する。そして、第2の水位計42が上記の第2の水位に達したことを検出したと判断すると、制御回路20は、SB12に処理を進める。
SB12では、制御回路20は、直流電源21に対して、アノード電極31とカソード電極32との間の通電を停止させる。
そして、SB13で、排水バルブ120を開けてから所定の排水時間が経過したか否かを判断する。そして、制御回路20は、上記の所定の排水時間が経過したと判断すると、SB14で、排水バルブ120を閉じて、SB1に処理を戻す。
以上説明した本実施の形態では、電解槽10において所定の量の被処理水が導入されて電解処理が終了した後、電解槽10から被処理水が排出される際にも、アノード電極31とカソード電極32との間に電流が流されることになる。
[第3の実施の形態]
本実施の形態の水処理装置は、図1に示した水処理装置1と同様の構成を有するものであるが、第1の実施の形態および第2の実施の形態の水処理装置1に対して、制御回路20の実行する電解制御処理の内容のみが異なる。図4は、本実施の形態における当該処理のフローチャートである。
図4を参照して、本実施の形態の電解制御処理は、図3を用いて説明した電解制御処理に対して、SB1とSB2の処理の間に、図2を用いて説明した第1の実施の形態におけるSA2およびSA3の処理が追加されている。
これにより、本実施の形態では、第2の実施の形態において電解処理後に電解槽10から被処理水が排出される際にアノード電極31とカソード電極32の間にカソード電極32の溶出を回避するための電流が流されるのに加えて、電解処理前に電解槽10に被処理水が導入される際に両電気の間にカソード電極32の溶出を回避するための電流が流される。
したがって、電極処理の前後両方において、カソード電極32の溶出を回避するための制御がなされる。
[第4の実施の形態]
図5に、本実施の形態の水処理装置を模式的に示す。
本実施の形態の水処理装置101は、図1を用いて説明した第1の実施の形態における水処理装置1に対して、第2水位計42を削除したものに相当する。
これにより、水処理装置101の制御回路20の実行する電解制御処理は、第1の実施の形態の水処理装置1の実行する電解制御処理に対して、第2水位計42の検出出力に関連する処理を省略したものとなる。
図6に、本実施の形態の制御回路20の実行する電解制御処理のフローチャートを示す。本実施の形態の電解制御処理では、図2を用いて説明した第1の実施の形態における電解制御処理と比較して、SA2が省略されている。
つまり、第1の実施の形態の電解制御処理では、給水バルブ110が開けられた後第2水位計42が水位を検出したことを条件としてアノード電極31とカソード電極32の間に10Aの(カソード電極32の溶出を回避するための)電流が流されるのに対し、本実施の形態の電解制御処理では、給水バルブ110が開けられたら、すぐにアノード電極31とカソード電極32の間に10Aの(カソード電極32の溶出を回避するための)電流が流されるようになる。
[第5の実施の形態]
本実施の形態の水処理装置は、図5に示した水処理装置101と同様の構成を有するものであるが、第4の実施の形態の水処理装置101に対して、制御回路20の実行する電解制御処理の内容のみが異なる。
本実施の形態の水処理装置101の制御回路20の実行する電解制御処理は、第2の実施の形態の水処理装置1の実行する電解制御処理に対して、第2水位計42の検出出力に関連する処理を省略したものとなる。
図7に、本実施の形態の制御回路20の実行する電解制御処理のフローチャートを示す。本実施の形態の電解制御処理では、図3を用いて説明した第2の実施の形態における電解制御処理と比較して、SB11が省略され、また、SB12とSB13の実行される順序が逆になっている。
つまり、第2の実施の形態の電解制御処理では、排水バルブ120が開けられた後第2水位計42が水位を検出したことを条件としてアノード電極31とカソード電極32の間の10Aの(カソード電極32の溶出を回避するための)通電が停止されていたのに対し、本実施の形態の電解制御処理では、排水バルブ120が開けられた後、さらに、所定の排水時間が経過したことを条件として、アノード電極31とカソード電極32の間の10Aの(カソード電極32の溶出を回避するための)通電が停止されるようになる。
[第6の実施の形態]
本実施の形態の水処理装置は、図5に示した水処理装置101と同様の構成を有するものであるが、第4の実施の形態の水処理装置101に対して、制御回路20の実行する電解制御処理の内容のみが異なる。
本実施の形態の水処理装置101の制御回路20の実行する電解制御処理は、第3の実施の形態の水処理装置1の実行する電解制御処理に対して、第2水位計42の検出出力に関連する処理を省略したものとなる。
図8に、本実施の形態の制御回路20の実行する電解制御処理のフローチャートを示す。本実施の形態の電解制御処理では、図4を用いて説明した第3の実施の形態における電解制御処理と比較して、SA2およびSB11が省略され、また、SB12とSB13の実行される順序が逆になっている。
つまり、第3の実施の形態の電解制御処理では、電解処理前では、給水バルブ110が開けられた後第2水位計42が水位を検出したことを条件としてアノード電極31とカソード電極32の間に10Aの(カソード電極32の溶出を回避するための)電流が流され、また、電解処理後では、排水バルブ120が開けられた後第2水位計42が水位を検出したことを条件としてアノード電極31とカソード電極32の間の10Aの(カソード電極32の溶出を回避するための)通電が停止されていたのに対し、本実施の形態の電解制御処理では、電解処理前では、給水バルブ110が開けられたら、すぐにアノード電極31とカソード電極32の間に10Aの(カソード電極32の溶出を回避するための)電流が流されるようになり、また、電解処理後では、排水バルブ120が開けられた後、さらに、所定の排水時間が経過したことを条件として、アノード電極31とカソード電極32の間の10Aの(カソード電極32の溶出を回避するための)通電が停止されるようになる。
[第7の実施の形態]
本実施の形態の水処理装置は、カソード電極32の構成に特徴を有する。
本実施の形態の水処理装置を図9に示す。
図9に示された水処理装置は、基本的に図1に示された第1の実施の形態の水処理装置と同様の構成を有する。つまり、たとえば、本実施の形態の水処理装置では、電解槽10において、アノード電極31とカソード電極32が水位100まで被処理水に浸され、また、アノード電極31およびカソード電極32は、直流電源21から電力を供給される。当該電力の供給は、制御回路20によって制御される。
また、アノード電極31は、たとえば、Ti基体にPtなどの貴金属をコーティングしたDSA電極やカーボン電極からなり、カソード電極32は、たとえば、真鍮、銅、亜鉛などの、周期表の第11族もしくは第12族の元素を含む導電体、または、そのような導電体を被覆された電極からなる。
そして、本実施の形態のカソード電極32は、少なくとも、電解槽10内で被処理水に浸されることによって、電解反応に直接関与する部分には、銀メッキが施されている。図9では、カソード電極32の中のこのような部分にハッチングが施されている。
なお、上記した第1〜第6の実施の形態においても、カソード電極32は、本実施の形態と同様の銀メッキを施されることが好ましい。
今回開示された各実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。また、各実施の形態は、可能な限り単独でも組合されても実施されるものであることが意図される。
本発明の第1の実施の形態である水処理装置を模式的に示す図である。 図1の制御回路が実行する電解制御処理のフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態である水処理装置の制御回路が実行する電解制御処理のフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態である水処理装置の制御回路が実行する電解制御処理のフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態である水処理装置を模式的に示す図である。 図5の制御回路が実行する電解制御処理のフローチャートである。 本発明の第5の実施の形態である水処理装置の制御回路が実行する電解制御処理のフローチャートである。 本発明の第6の実施の形態である水処理装置の制御回路が実行する電解制御処理のフローチャートである。 本発明の第7の実施の形態である水処理装置を模式的に示す図である。
符号の説明
1,101 水処理装置、10 電解槽、11 給水口、12 排水口、13 排気口、14 循環管、20 制御回路、21 直流電源、31 アノード電極、32 カソード電極、41 第1水位計、42 第2水位計、110 給水バルブ、120 排水バルブ、140 循環バルブ、141 循環ポンプ。

Claims (10)

  1. 被処理水を収容する電解槽と、
    前記電解槽に設置されたアノード電極およびカソード電極と、
    前記アノード電極と前記カソード電極に、これらの間に電流を流すために電力を供給する電力供給手段と、
    前記電解槽に所定の量の被処理水が導入されたことを検出する検出手段と、
    前記電解槽における被処理水の導入および排出、ならびに、前記電力供給手段による前記アノード電極と前記カソード電極の間の通電を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    前記電力供給手段に、前記電解槽において被処理水の導入が開始されてから前記所定の量の被処理水が導入されるまで、前記カソード電極の溶出を防ぐために、前記アノード電極と前記カソード電極との間に電流を流させ、
    前記電解槽に前記所定の量の被処理水が導入されたことが検出されたことに応じて被処理水の導入を停止させた後、前記電力供給手段に、前記アノード電極と前記カソード電極との間に被処理水を電解処理するための電流を流させる、水処理装置。
  2. 被処理水を収容する電解槽と、
    前記電解槽に設置されたアノード電極およびカソード電極と、
    前記アノード電極と前記カソード電極に、これらの間に電流を流すために電力を供給する電力供給手段と、
    前記電解槽に所定の量の被処理水が導入されたことを検出する第1の検出手段と、
    前記電解槽に、前記アノード電極および前記カソード電極の少なくとも一部が被処理水に浸かる量の被処理水が導入されたことを検出する第2の検出手段と、
    前記電解槽における被処理水の導入および排出、ならびに、前記電力供給手段による前記アノード電極と前記カソード電極の間の通電を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    前記電力供給手段に、前記電解槽において被処理水の導入が開始されて前記アノード電極および前記カソード電極の少なくとも一部が被処理水に浸かる量の被処理水が導入されたことが検出されてから前記所定の量の被処理水が導入されるまで、前記カソード電極の溶出を防ぐために、前記アノード電極と前記カソード電極との間に電流を流させ、
    前記電解槽に前記所定の量の被処理水が導入されたことが検出されたことに応じて被処理水の導入を停止させた後、前記電力供給手段に、前記アノード電極と前記カソード電極との間に被処理水を電解処理するための電流を流させる、水処理装置。
  3. 被処理水を収容する電解槽と、
    前記電解槽に設置されたアノード電極およびカソード電極と、
    前記アノード電極と前記カソード電極に、これらの間に電流を流すために電力を供給する電力供給手段と、
    前記電解槽に所定の量の被処理水が導入されたことを検出する検出手段と、
    前記電解槽における被処理水の導入および排出、ならびに、前記電力供給手段による前記アノード電極と前記カソード電極の間の通電を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    前記電解槽に前記所定の量の被処理水が導入されたことが検出されたことに応じて被処理水の導入を停止させた後、前記電力供給手段に、前記アノード電極と前記カソード電極との間に被処理水を電解処理するための電流を流させ、
    電解処理を終了する条件が成立したことに応じて、前記電解槽から被処理水を排出させ、
    前記電力供給手段に、前記電解槽において被処理水の排出が開始されてから被処理水の排出が完了するまで、前記カソード電極の溶出を防ぐために、前記アノード電極と前記カ
    ソード電極との間に電流を流させる、水処理装置。
  4. 前記制御手段は、前記電力供給手段に、前記電解槽において被処理水の導入が開始されてから前記所定の量の被処理水が導入されるまで、前記カソード電極の溶出を防ぐために、前記アノード電極と前記カソード電極との間に電流を流させる、請求項3に記載の水処理装置。
  5. 被処理水を収容する電解槽と、
    前記電解槽に設置されたアノード電極およびカソード電極と、
    前記アノード電極と前記カソード電極に、これらの間に電流を流すために電力を供給する電力供給手段と、
    前記電解槽に所定の量の被処理水が導入されたことを検出する第1の検出手段と、
    前記電解槽に、前記アノード電極および前記カソード電極の少なくとも一部が被処理水に浸かる量の被処理水が導入されたことを検出する第2の検出手段と、
    前記電解槽における被処理水の導入および排出、ならびに、前記電力供給手段による前記アノード電極と前記カソード電極の間の通電を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    前記電解槽に前記所定の量の被処理水が導入されたことが検出されたことに応じて被処理水の導入を停止させた後、前記電力供給手段に、前記アノード電極と前記カソード電極との間に被処理水を電解処理するための電流を流させ、
    電解処理を終了する条件が成立したことに応じて、前記電解槽から被処理水を排出させ、
    前記電力供給手段に、前記電解槽において被処理水の排出が開始されてから被処理水の量が前記アノード電極および前記カソード電極の少なくとも一部が被処理水に浸かる量以下となるまで、前記カソード電極の溶出を防ぐために、前記アノード電極と前記カソード電極との間に電流を流させる、水処理装置。
  6. 前記制御手段は、前記電力供給手段に、前記電解槽において被処理水の導入が開始されて前記アノード電極および前記カソード電極の少なくとも一部が被処理水に浸かる量の被処理水が導入されたことが検出されてから前記所定の量の被処理水が導入されるまで、前記カソード電極の溶出を防ぐために、前記アノード電極と前記カソード電極との間に電流を流させる、請求項5に記載の水処理装置。
  7. 前記前記カソード電極の溶出を防ぐために流される電流の電流値は、前記被処理水を電解するために流される電流の電流値よりも低い、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の水処理装置。
  8. 前記前記カソード電極の溶出を防ぐために流される電流の電流値は、前記被処理水を電解するために流される電流の電流値の1/10〜1/100である、請求項7に記載の水処理装置。
  9. 前記電力供給手段は、前記アノード電極と前記カソード電極との間の電圧が特定の値以下となるように制御する、請求項1〜請求項8のいずれかに記載の水処理装置。
  10. 前記カソード電極は、前記電解槽内で被処理水に浸される部分に銀メッキを施されている、請求項1〜請求項9のいずれかに記載の水処理装置。
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