JP4596152B2 - 液体噴射ヘッドの製造方法 - Google Patents

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液体を噴射する液体噴射ヘッドの製造方法に関し、特に、液体としてインクを吐出するインクジェット式記録ヘッドの製造方法に関する。
液体噴射ヘッドであるインクジェット式記録ヘッドとしては、例えば、ノズル開口に連通する圧力発生室とこの圧力発生室に連通する連通部とが形成される流路形成基板と、この流路形成基板の一方面側に形成される圧電素子と、流路形成基板の圧電素子側の面に接合され連通部と共にリザーバの一部を構成するリザーバ部を有するリザーバ形成基板とを具備し、振動板とこの振動板上に設けられた積層膜とを貫通する貫通部を介してリザーバ部と連通部とを連通させてリザーバを形成したものがある(例えば、特許文献1参照)。具体的には、振動板及び積層膜の連通部(リザーバ部)に対向する部分を機械的に打ち抜いて貫通部を形成してリザーバ部と連通部とを連通させている。
しかしながら、このように機械的な加工で貫通部を形成すると、加工カス等の異物が生じ、圧力発生室などの流路内にこの異物が入り込み、吐出不良等の原因となるという問題がある。なお、貫通部を形成後、例えば、洗浄等を行うことで、加工カス等の異物はある程度除去することはできるが完全に除去するのは難しい。また、貫通部を機械的に加工すると、貫通部の周囲に亀裂等が発生し、この亀裂が生じることによっても吐出不良が発生するという問題がある。すなわち、亀裂が発生した状態でインクを充填してノズル開口から吐出させると、亀裂部分から破片が脱落し、この破片がノズル開口に詰まり吐出不良が発生するという問題がある。
上述した特許文献1には、このような問題を解決するために、樹脂材料からなる被覆膜によって積層膜を固定して異物の発生を防止した構造が開示されている。この構造を採用することで、異物の発生はある程度抑えられるかもしれないが、異物による吐出不良を完全に防止することは難しい。
なお、このような問題は、インクを吐出するインクジェット式記録ヘッドの製造方法だけでなく、勿論、インク以外の液体を吐出する他の液体噴射ヘッドの製造方法においても、同様に存在する。
特開2003−159801号公報(第7−8図)
本発明は、このような事情に鑑み、異物によるノズル詰まり等の吐出不良を確実に防止することができる液体噴射ヘッドの製造方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、シリコン基板からなり液体を噴射するノズル開口に連通する圧力発生室と当該圧力発生室に連通する連通部とが形成される流路形成基板の一方面側に振動板を介して下電極、圧電体層及び上電極からなる圧電素子を形成する素子形成工程と、前記流路形成基板の前記圧電素子側の表面に金属膜を形成すると共に前記圧電素子に対応する領域の前記金属膜をパターニングして前記圧電素子から引き出されるリード電極を形成するリード電極形成工程と、前記連通部と連通してリザーバの一部を構成するリザーバ部が形成されたリザーバ形成基板を前記流路形成基板の前記一方面側に接合する接合工程と、前記流路形成基板に前記圧力発生室及び前記連通部をエッチングにより形成するエッチング工程と、前記リザーバ部と前記連通部とを連通させる連通工程とを具備し、且つ前記エッチング工程よりも前に、前記連通部が形成される領域に前記振動板の厚さ方向の少なくとも一部を除去して凹部を形成すると共に、少なくともこの凹部に対向する領域が前記金属膜と当該金属膜の少なくとも何れか一方面側に存在する封止膜とからなるバリア膜で覆われた構造とし、前記エッチング工程では、前記流路形成基板をその他方面側から前記振動板及び前記バリア膜が露出するまでウェットエッチングすることにより前記圧力発生室及び前記連通部を形成し、前記連通工程では、前記凹部に対応する領域の前記バリア膜をエッチングにより除去して前記リザーバ部と前記連通部とを連通させることを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法。
かかる第1の態様では、リザーバを形成する際に、加工カス等の異物が発生することがないため、加工カス等によるノズル詰まり等の吐出不良が確実に防止される。また、流路形成基板をエッチングする際のエッチング液が、リザーバ形成基板側に回り込むのを確実に防止できる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記エッチング工程よりも前に、前記振動板の厚さ方向の一部を除去して前記凹部を形成すると共に前記凹部を含む領域が当該凹部に対応する部分に残留した振動板で構成される前記封止膜と該封止膜上に形成した前記金属膜とからなるバリア膜によって覆われた構造とすることを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法にある。
かかる第2の態様では、製造工程を煩雑化させることなくバリア膜を形成することができ、且つこのバリア膜によって、エッチング液のリザーバ形成基板側への回り込みをより確実に防止できる。
本発明の第3の態様は、第2の態様において、前記振動板が酸化シリコンからなる弾性膜を少なくとも含み、前記封止膜が前記弾性膜の一部で構成されていることを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法にある。
かかる第3の態様では、製造工程を煩雑化させることなくバリア膜を形成することができ、且つこのバリア膜によって、エッチング液のリザーバ形成基板側への回り込みをより確実に防止できる。また、封止膜が弾性膜の一部で形成するようにしたため、封止膜を比較的容易に除去することができ、製造効率の煩雑化がより確実に抑えられる。
本発明の第4の態様は、第1の態様において、前記エッチング工程よりも前に、前記連通部が形成される領域に前記振動板を貫通させて前記凹部を形成する共に少なくとも前記凹部を含む領域が前記金属膜と前記金属膜上に形成した樹脂材料からなる前記封止膜とで構成される前記バリア膜によって覆われた構造とすることを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法にある。
かかる第4の態様では、製造工程を煩雑化させることなくバリア膜を形成することができ、且つこのバリア膜によって、エッチング液のリザーバ形成基板側への回り込みをより確実に防止できる。
本発明の第5の態様は、第4の態様において、前記封止膜が、可塑性樹脂からなることを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法にある。
かかる第5の態様では、エッチング液のリザーバ形成基板側への回り込みをさらに確実に防止できる。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る製造方法によって製造されるインクジェット式記録ヘッドを示す分解斜視図であり、図2は、図1の平面図及び断面図である。図示するように、流路形成基板10は、本実施形態では面方位(110)のシリコン単結晶基板からなり、その一方の面には予め熱酸化によって二酸化シリコンからなる厚さ1〜2μmの弾性膜50が形成されている。
流路形成基板10には、複数の圧力発生室12がその幅方向に並設されている。また、流路形成基板10の圧力発生室12の長手方向外側の領域には連通部13が形成され、連通部13と各圧力発生室12とが、圧力発生室12毎に設けられたインク供給路14を介して連通されている。連通部13は、後述するリザーバ形成基板30のリザーバ部31と連通して各圧力発生室12の共通のインク室となるリザーバ100の一部を構成する。インク供給路14は、圧力発生室12よりも狭い幅で形成されており、連通部13から圧力発生室12に流入するインクの流路抵抗を一定に保持している。
また、流路形成基板10の開口面側には、各圧力発生室12のインク供給路14とは反対側の端部近傍に連通するノズル開口21が穿設されたノズルプレート20が、圧力発生室12を形成する際のマスクとして用いられるマスク膜51を介して、接着剤や熱溶着フィルム等によって固着されている。なお、ノズルプレート20は、厚さが例えば、0.01〜1mmで、線膨張係数が300℃以下で、例えば2.5〜4.5[×10-6/℃]であるガラスセラミックス、シリコン単結晶基板又はステンレス鋼などからなる。
一方、このような流路形成基板10の開口面とは反対側には、上述したように、厚さが例えば約1.0μmの弾性膜50が形成され、この弾性膜50上には、厚さが例えば、約0.4μmの絶縁体膜52が形成されている。さらに、この絶縁体膜52上には、厚さが例えば、約0.2μmの下電極膜60と、厚さが例えば、約1.0μmの圧電体層70と、厚さが例えば、約0.05μmの上電極膜80とが、後述するプロセスで積層形成されて、圧電素子300を構成している。ここで、圧電素子300は、下電極膜60、圧電体層70及び上電極膜80を含む部分をいう。一般的には、圧電素子300の何れか一方の電極を共通電極とし、他方の電極及び圧電体層70を各圧力発生室12毎にパターニングして構成する。そして、ここではパターニングされた何れか一方の電極及び圧電体層70から構成され、両電極への電圧の印加により圧電歪みが生じる部分を圧電体能動部という。本実施形態では、下電極膜60は圧電素子300の共通電極とし、上電極膜80を圧電素子300の個別電極としているが、駆動回路や配線の都合でこれを逆にしても支障はない。何れの場合においても、各圧力発生室毎に圧電体能動部が形成されていることになる。また、ここでは、圧電素子300と当該圧電素子300の駆動により変位が生じる振動板とを合わせて圧電アクチュエータと称する。
また、このような各圧電素子300の上電極膜80には、例えば、金(Au)等の金属膜からなるリード電極90がそれぞれ接続され、このリード電極90を介して各圧電素子300に選択的に電圧が印加されるようになっている。また、詳しくは後述するが、連通部13に対応する領域に設けられた振動板、本実施形態では、弾性膜50及び絶縁体膜52に形成された貫通部53の周縁には、このリード電極90と同一の層である金属膜95が存在している。
このような流路形成基板10の圧電素子300側の面には、リザーバ100の少なくとも一部を構成するリザーバ部31を有するリザーバ形成基板30が接着剤35によって接着されている。リザーバ形成基板30のリザーバ部31は、振動板、本実施形態では、弾性膜50及び絶縁体膜52、を貫通する貫通部を介して連通部13と連通され、これらリザーバ部31及び連通部13によってリザーバ100が形成されている。
また、リザーバ形成基板30の圧電素子300に対向する領域には、圧電素子保持部32が設けられている。圧電素子300は、この圧電素子保持部32内に形成されているため、外部環境の影響を殆ど受けない状態で保護されている。なお、圧電素子保持部32は、密封されていてもよいし密封されていなくてもよい。このようなリザーバ形成基板30の材料としては、例えば、ガラス、セラミックス材料、金属、樹脂等が挙げられるが、流路形成基板10の熱膨張率と略同一の材料で形成されていることが好ましく、本実施形態では、流路形成基板10と同一材料のシリコン単結晶基板を用いて形成した。
また、リザーバ形成基板30上には、所定パターンで形成された接続配線200が設けられ、この接続配線200上には圧電素子300を駆動するための駆動IC210が実装されている。そして、各圧電素子300から圧電素子保持部32の外側まで引き出された各リード電極90の先端部と、駆動IC210とが駆動配線220を介して電気的に接続されている。
さらに、リザーバ形成基板30のリザーバ部31に対応する領域上には、封止板41及び固定板42とからなるコンプライアンス基板40が接合されている。封止板41は、剛性が低く可撓性を有する材料からなり、この封止板41によってリザーバ部31の一方面が封止されている。また、固定板42は、金属等の硬質の材料で形成される。この固定板42のリザーバ100に対向する領域は、厚さ方向に完全に除去された開口43となっているため、リザーバ100の一方面は可撓性を有する封止板41のみで封止されている。
このような本実施形態のインクジェット式記録ヘッドでは、図示しない外部インク供給手段からインクを取り込み、リザーバ100からノズル開口21に至るまで内部をインクで満たした後、駆動IC210からの記録信号に従い、圧力発生室12に対応するそれぞれの下電極膜60と上電極膜80との間に電圧を印加し、圧電素子300及び振動板をたわみ変形させることにより、各圧力発生室12内の圧力が高まりノズル開口21からインクが吐出する。
以下、このようなインクジェット式記録ヘッドの製造方法について、図3〜図5を参照して説明する。なお、図3〜図5は、圧力発生室12の長手方向の断面図である。まず、図3(a)に示すように、シリコンウェハである流路形成基板用ウェハ110を約1100℃の拡散炉で熱酸化し、その表面に弾性膜50を構成する二酸化シリコン膜54を形成する。なお、本実施形態では、流路形成基板用ウェハ110として、膜厚が約625μmと比較的厚く剛性の高いシリコンウェハを用いている。
次に、図3(b)に示すように、弾性膜50(二酸化シリコン膜54)上に、酸化ジルコニウムからなる絶縁体膜52を形成する。具体的には、弾性膜50(二酸化シリコン膜54)上に、例えば、スパッタ法等によりジルコニウム(Zr)層を形成後、このジルコニウム層を、例えば、500〜1200℃の拡散炉で熱酸化することにより酸化ジルコニウム(ZrO)からなる絶縁体膜52を形成する。
次いで、図3(c)に示すように、例えば、白金とイリジウムとを絶縁体膜52上に積層することにより下電極膜60を形成した後、この下電極膜60を所定形状にパターニングする。次に、図3(d)に示すように、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等からなる圧電体層70と、例えば、イリジウムからなる上電極膜80とを流路形成基板用ウェハ110の全面に形成し、これら圧電体層70及び上電極膜80を、各圧力発生室12に対向する領域にパターニングして圧電素子300を形成する。
また、連通部(図示なし)が形成される領域に、振動板、本実施形態では、弾性膜50及び絶縁体膜52の少なくとも一部を除去して凹部55を形成する。すなわち、まず連通部13が形成される領域に、絶縁体膜52を除去することによって絶縁体膜52を貫通する開口部52aを形成する。さらに、この絶縁体膜52の開口部52aを介して、弾性膜50の一部を除去して溝部50aを形成することによって、開口部52aと溝部50aとからなる凹部55を形成する。またこれにより、凹部55に対応する部分には、残留した振動板、すなわち、弾性膜50の一部で構成される封止膜56が形成される。この封止膜56は、詳しくは後述するがバリア膜57の一部を構成し、圧力発生室12及び連通部13等をウェットエッチングによって形成する際に、エッチング液がリザーバ形成基板用ウェハ130側に流れ込むのを防止する役割を果たす。このような封止膜56の厚さは、特に限定されないが、比較的薄く形成することが好ましく、本実施形態では、封止膜56を約50nm程度の厚さで形成している。
なお、本実施形態では、開口部52aを溝部50aよりも開口面積が大きくなるように形成しているが、勿論、開口部52aと溝部50aとは同じ大きさで形成されていてもよい。
次に、図4(a)に示すように、リード電極90を形成する。具体的には、まず流路形成基板用ウェハ110の全面に亘って、例えば、金(Au)等からなる金属膜95を形成する。このとき、連通部が形成される領域に設けられている凹部55内にも金属膜95が連続的に形成される。そして、この金属膜95上に、例えば、レジスト等からなるマスクパターン(図示なし)を形成し、このマスクパターンを介して金属膜95を圧電素子300毎にパターニングすることによりリード電極90を形成する。
また、このようにリード電極90を形成する際、凹部55に対応する領域を含む連通部13が形成される領域の金属膜95は、リード電極90とは不連続となるように残しておく。すなわち、連通部13が形成される領域が、封止膜56及び金属膜95からなるバリア膜57で覆われた構造とする。
なお、リード電極90となる金属膜95の主材料としては、比較的導電性の高い材料であれば特に限定されないが、例えば、金(Au)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、白金(Pt)又はイリジウム(Ir)を用いることが好ましく、例えば、本実施形態では、金(Au)を用いている。なお、このような金属膜95の下側には、金属膜95(リード電極90)の密着性を確保するための密着層を形成するようにしてもよい。密着層の材料としては、例えば、タングステン(W)、ニッケル(Ni)又はクロム(Cr)等の材料が挙げられ、特に、チタンタングステン(TiW)、ニッケルクロム(NiCr)等を用いるのが好ましい。
次に、図4(b)に示すように、リザーバ形成基板用ウェハ130を、流路形成基板用ウェハ110上に接着剤35によって接着する。ここで、このリザーバ形成基板用ウェハ130には、リザーバ部31、圧電素子保持部32等が予め形成されており、リザーバ形成基板用ウェハ130上には、上述した接続配線200が予め形成されている。なお、リザーバ形成基板用ウェハ130は、例えば、400μm程度の厚さを有するシリコンウェハであり、リザーバ形成基板用ウェハ130を接合することで流路形成基板用ウェハ110の剛性は著しく向上することになる。
次いで、図4(c)に示すように、流路形成基板用ウェハ110をある程度の厚さとなるまで研磨した後、さらにフッ硝酸によってウェットエッチングすることにより流路形成基板用ウェハ110を所定の厚みにする。例えば、本実施形態では、研磨及びウェットエッチングによって、流路形成基板用ウェハ110を、約70μmの厚さとなるように加工した。次いで、図5(a)に示すように、流路形成基板用ウェハ110上に、例えば、窒化シリコン(SiN)からなるマスク膜51を新たに形成し、所定形状にパターニングする。そして、図5(b)に示すように、このマスク膜51を介して流路形成基板用ウェハ110を異方性エッチング(ウェットエッチング)して、流路形成基板用ウェハ110に圧力発生室12、連通部13及びインク供給路14等を形成する。具体的には、流路形成基板用ウェハ110を、例えば、水酸化カリウム(KOH)水溶液等のエッチング液によって振動板及びバリア膜57、本実施形態では、弾性膜50が露出するまでエッチングすることより、圧力発生室12、連通部13及びインク供給路14を同時に形成する。
このとき、上述したように、連通部13が形成される領域は、封止膜56及び金属膜95からなるバリア膜57によって覆われている。すなわち、連通部13が形成される領域の流路形成基板用ウェハ110の表面は、このバリア膜57によって封止されている。このため、連通部13を介してリザーバ形成基板用ウェハ130側にエッチング液が流れ込むことがない。これにより、リザーバ形成基板用ウェハ130の表面に設けられている接続配線200にエッチング液が付着することがなく、リザーバ形成基板用ウェハ130の表面に形成されている接続配線200の断線等の発生を防止することができる。また、リザーバ部31内にエッチング液が浸入してリザーバ形成基板用ウェハ130がエッチングされる虞もない。
ここで、金属膜95は、上述したようにスパッタ法等によって流路形成基板用ウェハ110上に形成される。このため、流路形成基板用ウェハ110の表面に異物等が付着していると、異物が付着している部分には金属膜95が形成されず、その後に異物が除去されることで金属膜95に微小な貫通孔が形成されてしまう虞がある。また、流路形成基板用ウェハ110の全面に形成した金属膜95をパターニングする際に、金属膜95に微小な貫通孔が形成されてしまうこともある。具体的には、金属膜95をパターニングするためのマスクパターンに、上述した金属膜95の成膜時と同様に、異物により微少な貫通孔が形成されてしまう場合がある。そして、このように微小な貫通孔が形成されたマスクパターンを介して金属膜95をエッチングすることで、必要以上に金属膜95が除去されて微小な貫通孔が形成されてしまう虞がある。このため、連通部13が形成される領域を金属膜95のみで覆った状態で、流路形成基板用ウェハ110をウェットエッチングして圧力発生室12、連通部13等を形成すると、金属膜95に存在する微小な貫通孔からリザーバ形成基板用ウェハ130側にエッチング液が流れ込み、リザーバ形成基板用ウェハ130表面の接続配線200が断線する等の問題が生じる虞がある。
しかしながら、上述したように本実施形態では、連通部13が形成される領域を金属膜95及び封止膜56からなるバリア膜57で覆った構造として、流路形成基板用ウェハ110に連通部13等を形成するようにしたので、リザーバ形成基板用ウェハ130側へのエッチング液の流れ込みを確実に防止することができる。例えば、金属膜95に上述したような微小な貫通孔が形成されていたとしても、この貫通孔は封止膜によって封止されるため、エッチング液のリザーバ形成基板用ウェハ130側への流れ込みは確実に防止される。
なお、このような圧力発生室12等を形成する際、リザーバ形成基板用ウェハ130の流路形成基板用ウェハ110側とは反対側の表面を、耐アルカリ性を有する材料、例えば、PPS(ポリフェニレンスルフィド)、PPTA(ポリパラフェニレンテレフタルアミド)等からなる封止フィルムでさらに封止するようにしてもよい。これにより、リザーバ形成基板用ウェハ130の表面に設けられた接続配線200の断線等の不良をより確実に防止することができる。
次いで、図5(c)に示すように、連通部13側からウェットエッチングすることにより、封止膜56、すなわち凹部55に対応する部分の弾性膜50を除去する。この封止膜56である弾性膜50の膜厚は、本実施形態では50nm程度と比較的薄いため、極めて短時間で良好に除去することができる。次いで、図5(d)に示すように、連通部13側から金属膜95をエッチング、例えば、ウェットエッチングにより除去して、振動板、本実施形態では、弾性膜50及び絶縁体膜52を貫通する貫通部53を形成する。これにより、この貫通部53を介して連通部13とリザーバ部31とが連通して、リザーバ100が形成される。
このようにリザーバ100を形成した後は、図示しないが、リザーバ形成基板用ウェハ130に形成されている接続配線200上に駆動IC210を実装すると共に、駆動IC210とリード電極90とを駆動配線220によって接続する。その後、流路形成基板用ウェハ110及びリザーバ形成基板用ウェハ130の外周縁部の不要部分を、例えば、ダイシング等により切断することによって除去する。そして、流路形成基板用ウェハ110のリザーバ形成基板用ウェハ130とは反対側の面にノズル開口21が穿設されたノズルプレート20を接合すると共に、リザーバ形成基板用ウェハ130にコンプライアンス基板40を接合し、これら流路形成基板用ウェハ110等を図1に示すような一つのチップサイズの流路形成基板10等に分割することによって上述した構造のインクジェット式記録ヘッドが製造される。
以上説明したように、本実施形態では、流路形成基板用ウェハ110の連通部13が形成される部分に対応する領域を、リード電極90と同一層である金属膜95及び封止膜56からなるバリア膜57によって覆った構造とした後に、流路形成基板用ウェハ110をウェットエッチングすることによって圧力発生室12等を形成し、バリア膜57を最終的にエッチングにより除去することでリザーバ部31と連通部13とを連通させるようにした。このため、従来の機械的な加工とは異なり加工カス等の異物が発生することはない。したがって、圧力発生室12、連通部13等のインク流路内に加工カスが残留し、残留した加工カスによってノズル詰まり等の吐出不良が発生するのを確実に防止することができる。
また、上述したように、ウェットエッチングによって連通部13等を形成する際、バリア膜57によってエッチング液のリザーバ形成基板用ウェハ130側への流れ込みを確実に防止することができ、断線等の不良の発生を防止することができる。
(実施形態2)
図6及び図7は、実施形態2に係るインクジェット式記録ヘッドの製造工程を示す断面図である。本実施形態では、流路形成基板用ウェハ110をウェットエッチングして圧力発生室12等を形成する前に、金属膜95と金属膜95上に形成した樹脂材料からなる封止膜56Aとからなるバリア膜57Aによって凹部55Aに対応する領域を覆った構造とした例である。
具体的には、まず、実施形態1と同様に、流路形成基板用ウェハ110上に、弾性膜50、絶縁体膜52及び下電極膜60を形成する(図3(a)〜図3(c)参照)。次に、図6に示すように、圧電素子300を形成すると共に、連通部13が形成される領域に凹部55Aを形成する。すなわち、本実施形態では、絶縁体膜52を貫通する開口部52aを形成し、さらに、この絶縁体膜52の開口部52aを介して、弾性膜50を厚さ方向に貫通する溝部50bを形成することによって、開口部52aと溝部50bとからなる凹部55Aを形成する。なお、圧電素子300の製造工程に関しては、実施形態1と同様である。
次いで、実施形態1と同様にリード電極90を形成すると共に、凹部55Aを含む連通部13が形成される領域を金属膜95で覆った構造とし、次いで流路形成基板用ウェハ110にリザーバ形成基板を接合した後、流路形成基板用ウェハを所定の厚さとする(図4(a)〜図4(c)参照)。
次に、本実施形態では、図7(a)に示すように、金属膜95上に樹脂材料からなる封止膜56Aを形成して、金属膜95と封止膜56Aとからなるバリア膜57Aを形成する。ここで、金属膜95上に形成される封止膜56Aの材料としては、樹脂材料であれば特に限定されないが、可塑性の樹脂材料を用いることが好ましい。例えば、本実施形態では、熱可塑性接着剤をリザーバ部31内に流し込むことによって封止膜56Aを形成した。
その後は、実施形態1と同様に流路形成基板用ウェハ110をウェットエッチングして圧力発生室12、連通部13等を形成し、図7(b)に示すように、連通部13に対応する領域のバリア膜57A、すなわち、凹部55A内の金属膜95と封止膜56Aとを、エッチング等によって順次除去することによってリザーバ100を形成する。
そして、本実施形態のように、連通部が形成される領域を樹脂材料からなる封止膜56Aと金属膜95とからなるバリア膜57Aで覆った構造とした場合でも、勿論、実施形態1の場合と同様の効果が得られる。特に、本実施形態では、金属膜95上に樹脂材料からなる封止膜56Aを形成してバリア膜57Aとしているため、金属膜95に微小な貫通孔が形成されている場合でも、封止膜56Aによってこの微小な貫通孔が確実に塞がれる。したがって、エッチング液のリザーバ形成基板用ウェハ130側への流れ込みをより確実に防止することができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、流路形成基板用ウェハ110をウェットエッチングして圧力発生室12、連通部13等を形成する工程(エッチング工程)よりも前に、凹部55に対応する領域がバリア膜57で覆われた構造となっていれば、凹部55を形成する工程及び封止膜56を形成する工程は、何れのタイミングで行ってもよい。
具体的には、例えば、上述の実施形態では、振動板に凹部55を形成した後に圧電素子300を形成したが、これとは反対に圧電素子300を形成した後に凹部55を形成するようにしてもよい。また、例えば、上述の実施形態2では、流路形成基板用ウェハ110を所定の厚さに加工した後、封止膜56Aを形成するようにしたが、勿論、封止膜56Aは、流路形成基板用ウェハ110を所定の厚さに加工する前に形成するようにしてもよい。
また、上述した実施形態においては、液体噴射ヘッドの一例としてインクジェット式記録ヘッドを挙げて説明したが、本発明は、広く液体噴射ヘッド全般を対象としたものであり、インク以外の液体を噴射する液体噴射ヘッドの製造方法にも勿論適用することができる。その他の液体噴射ヘッドとしては、例えば、プリンタ等の画像記録装置に用いられる各種の記録ヘッド、液晶ディスプレー等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレー、FED(面発光ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等が挙げられる。
実施形態1に係る記録ヘッドの分解斜視図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの平面図及び断面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの製造工程を示す断面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの製造工程を示す断面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの製造工程を示す断面図である。 実施形態2に係る記録ヘッドの製造工程を示す断面図である。 実施形態2に係る記録ヘッドの製造工程を示す断面図である。
符号の説明
10 流路形成基板、 12 圧力発生室、 20 ノズルプレート、 21 ノズル開口、 30 リザーバ形成基板、 31 リザーバ部、 32 圧電素子保持部、 35 接着剤、 40 コンプライアンス基板、 50 弾性膜、 50a,50b 溝部、 51 マスク膜、52 絶縁体膜、 52a 開口部、 53 貫通部、 55 凹部、 56 封止膜、 57 バリア膜、 60 下電極膜、 70 圧電体層、 80 上電極膜、 90 リード電極、 95 金属膜、 100 リザーバ、 110 流路形成基板用ウェハ、 130 リザーバ形成基板用ウェハ、 200 接続配線、 210 駆動IC、 220 駆動配線、 300 圧電素子

Claims (5)

  1. シリコン基板からなり液体を噴射するノズル開口に連通する圧力発生室と当該圧力発生室に連通する連通部とが形成される流路形成基板の一方面側に振動板を介して下電極、圧電体層及び上電極からなる圧電素子を形成する素子形成工程と、前記流路形成基板の前記圧電素子側の表面に金属膜を形成すると共に前記圧電素子に対応する領域の前記金属膜をパターニングして前記圧電素子から引き出されるリード電極を形成するリード電極形成工程と、前記連通部と連通してリザーバの一部を構成するリザーバ部が形成されたリザーバ形成基板を前記流路形成基板の前記一方面側に接合する接合工程と、前記流路形成基板に前記圧力発生室及び前記連通部をエッチングにより形成するエッチング工程と、前記リザーバ部と前記連通部とを連通させる連通工程とを具備し、
    且つ前記エッチング工程よりも前に、前記連通部が形成される領域に前記振動板の厚さ方向の少なくとも一部を除去して凹部を形成すると共に、少なくともこの凹部に対向する領域が前記金属膜と当該金属膜の少なくとも何れか一方面側に存在する封止膜とからなるバリア膜で覆われた構造とし、
    前記エッチング工程では、前記流路形成基板をその他方面側から前記振動板及び前記バリア膜が露出するまでウェットエッチングすることにより前記圧力発生室及び前記連通部を形成し、前記連通工程では、前記凹部に対応する領域の前記バリア膜をエッチングにより除去して前記リザーバ部と前記連通部とを連通させることを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法。
  2. 請求項1において、前記エッチング工程よりも前に、前記振動板の厚さ方向の一部を除去して前記凹部を形成すると共に前記凹部を含む領域が当該凹部に対応する部分に残留した振動板で構成される前記封止膜と該封止膜上に形成した前記金属膜とからなるバリア膜によって覆われた構造とすることを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法。
  3. 請求項2において、前記振動板が酸化シリコンからなる弾性膜を少なくとも含み、前記封止膜が前記弾性膜の一部で構成されていることを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法。
  4. 請求項1において、前記エッチング工程よりも前に、前記連通部が形成される領域に前記振動板を貫通させて前記凹部を形成する共に少なくとも前記凹部を含む領域が前記金属膜と前記金属膜上に形成した樹脂材料からなる前記封止膜とで構成される前記バリア膜によって覆われた構造とすることを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法。
  5. 請求項4において、前記封止膜が、可塑性樹脂からなることを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法。
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