JP4593497B2 - 感熱転写受像シート - Google Patents
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Description
これに対して、例えば特許文献1には、支持体としてクレープ紙またはクルパック紙を用いることが開示されている。しかし、クレープ紙やクルラップ紙を支持体として用いた場合、塗布から乾燥までの間に紙中に水分が吸収されてしまい、しかも乾燥後も紙中に水分が残存して、受容層の経時による鮮鋭性の低下を引き起こすという問題があった。
また、近年昇華型熱転写記録材料、感熱記録材料に用いられる支持体に耐水性が求められ、その支持体としては基体の両面を被覆したコート紙、ラミネート紙が用いられている。しかしながら、コート紙、ラミネート紙を用いた場合、製造工程におけるシートの巻き取り時や熱転写型プリンタ中での画像形成処理時に静電気によるほこりの付着などの問題が生じたり、プリント作製後に重ねて保存する際に集積性が悪いなどの問題が生じたり、熱転写型プリンタ内の搬送路中でジャミングを起こしたりする問題がある。
(1)支持体上に、アルキルアクリレートの化学構造が異なる少なくとも2種の塩化ビニルとアルキルアクリレートとの共重合体のポリマーラテックスを含有する少なくとも1層の受容層と中空ポリマーラテックスを含有する少なくとも1層の断熱層を有し、さらに該断熱層と該支持体との間に該断熱層に接する下地層を有し、かつ該支持体上の該受容層を有する面とは反対の支持体面に、導電性粒子を含有する帯電防止層を有し、該帯電防止層の23℃50%RHにおける表面電気抵抗値が1×1011Ω/□以下であって、該下地層以上(該下地層も含む)の各層がラテックスを含有することを特徴とする感熱転写受像シート。
(2)前記導電性粒子が、コロイダルシリカを含むことを特徴とする(1)項に記載の感熱転写受像シート。
(3)前記中空ポリマーラテックスが、粒子サイズが0.1〜2μmでポリスチレン樹脂、アクリル樹脂又はスチレン−アクリル樹脂により形成された非発泡型の中空ポリマーラテックスであることを特徴とする(1)又は(2)項に記載の感熱転写受像シート。
(4)前記中空ポリマーラテックスを含む断熱層がさらに水溶性ポリマーを含有することを特徴とする(1)〜(3)項のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
(5)前記中空ポリマーラテックスを含む断熱層がさらにゼラチンを含有することを特徴とする(1)〜(4)項のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
(6)前記断熱層が中空ポリマーラテックスを含有し、バインダー樹脂として前記水溶性ポリマーのみを含有することを特徴とする(4)又は(5)項に記載の感熱転写受像シート。
(7)前記受容層に、水溶性ポリマーを含有することを特徴とする(1)〜(6)項のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
(8)前記水溶性ポリマーを含有する前記受容層及び/又は前記断熱層に、該水溶性ポリマーを架橋することができる化合物を含有し、該水溶性ポリマーの一部又は全部が架橋されていることを特徴とする(4)〜(7)項のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
(9)前記支持体が、原紙の両面をポリエチレン樹脂で被覆され、かつ該支持体の帯電防止層を有する側のポリエチレン樹脂が高密度ポリエチレンと低密度ポリエチレンの混合樹脂であることを特徴とする(1)〜(8)項のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
(10)前記受容層が、酸化防止剤を含有する乳化物を含有することを特徴とする(1)〜(9)項のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
(11)前記受容層が、下記一般式(E−1)〜(E−3)のいずれかで表される酸化防止剤を含有する乳化物を含有することを特徴とする(1)〜(10)項のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
(式中、R41は脂肪族基、アリール基、ヘテロ環基、アシル基、脂肪族オキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、脂肪族スルホニル基、アリールスルホニル基、フォスホリル基又は-Si(R47)(R48)(R49)を表す。ここで、R47、R48及びR49は各々独立に脂肪族基、アリール基、脂肪族オキシ基またはアリールオキシ基を表す。R42〜R46は水素原子または置換基を表す。)
(12)前記断熱層が、酸化防止剤を含有する乳化物を含有することを特徴とする(1)〜(11)項のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
(13)前記断熱層が、下記一般式(E−1)〜(E−3)のいずれかで表される酸化防止剤を含有する乳化物を含有することを特徴とする(1)〜(12)項のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
(式中、R41は脂肪族基、アリール基、ヘテロ環基、アシル基、脂肪族オキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、脂肪族スルホニル基、アリールスルホニル基、フォスホリル基または-Si(R47)(R48)(R49)を表す。ここで、R47、R48及びR49は各々独立に脂肪族基、アリール基、脂肪族オキシ基またはアリールオキシ基を表す。R42〜R46は水素原子または置換基を表す。)
本発明の感熱転写受像シートは、支持体上に染料受容層(受容層)と断熱層が形成されており、断熱層と支持体との間には断熱層に接して下地層が形成されており、さらに、支持体の裏面側には帯電防止層が形成されている。受容層と支持体との間には、例えば白地調整層、帯電調節層、接着層、プライマー層が形成されることが好ましい。また、本発明においては、該下地層を含め、下地層より受容層側の上層がいずれもラテックスを含有する。各層の塗布は、ロールコート、バーコート、グラビアコート、グラビアリバースコート等の一般的な方法で行われる。
本発明では、支持体として耐水性支持体が用いられる。耐水性支持体を用いることで支持体中に水分が吸収されるのを防止して、受容層の経時による性能変化を防止することができる。耐水性支持体としては例えばコート紙やラミネート紙を用いることができる。
前記コート紙は、原紙等のシートに、各種の樹脂、ゴムラテックス又は高分子材料を片面又は両面に塗工した紙であり、用途に応じて、塗工量が異なる。このようなコート紙としては、例えば、アート紙、キャストコート紙、ヤンキー紙等が挙げられる。
(ロ)エステル結合を有する熱可塑性樹脂である。例えば、ジカルボン酸成分(これらのジカルボン酸成分にはスルホン酸基、カルボキシル基等が置換していてもよい)と、アルコール成分(これらのアルコール成分には水酸基などが置換されていてもよい)との縮合により得られるポリエステル樹脂、ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリメチルアクリレート、ポリブチルアクリレート等のポリアクリル酸エステル樹脂又はポリメタクリル酸エステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、スチレンアクリレート樹脂、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体樹脂、ビニルトルエンアクリレート樹脂等が挙げられる。
具体的には、特開昭59−101395号公報、同63−7971号公報、同63−7972号公報、同63−7973号公報、同60−294862号公報などに記載のものを挙げることができる。
また、市販品としては、東洋紡(株)製のバイロン290、バイロン200、バイロン280、バイロン300、バイロン103、バイロンGK−140、バイロンGK−130;花王(株)製のタフトンNE−382、タフトンU−5、ATR−2009、ATR−2010;ユニチカ(株)製のエリーテルUE3500、UE3210、XA−8153、KZA−7049、KZA−1449;日本合成化学(株)製のポリエスターTP−220、R−188;星光化学工業(株)製のハイロスシリーズの各種熱可塑性樹脂(いずれも商品名)等が挙げられる。
(ニ)ポリアミド樹脂、尿素樹脂等が挙げられる。
(ホ)ポリスルホン樹脂等が挙げられる。
(ヘ)ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、塩化ビニル−プロピオン酸ビニル共重合体樹脂等が挙げられる。
(ト)ポリビニルブチラール等の、ポリオール樹脂、エチルセルロース樹脂、酢酸セルロース樹脂等のセルロース樹脂等が挙げられる。
(チ)ポリカプロラクトン樹脂、スチレン−無水マレイン酸樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリエーテル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。
なお、前記熱可塑性樹脂は、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記ラミネート紙は、原紙等のシートに、各種の樹脂、ゴム又は高分子シート又はフィルム等をラミネートした紙である。前記ラミネート材料としては、例えば、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリメタクリレート、ポリカーボネート、ポリイミド、トリアセチルセルロース等が挙げられる。これらの樹脂は、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
尚、これらのシート又はフィルムには、白色反射性を与える処理を行ってもよい。このような処理方法としては、例えば、これらのシート又はフィルム中に酸化チタンなどの顔料を配合する方法が挙げられる。
支持体がそのまま露出していると環境中の湿度・温度により感熱転写受像シートがカールしてしまうことがあるため、支持体の裏面側にカール調整層を形成することが好ましい。カール調整層は、受像シートのカールを防止するだけでなく防水の役割も果たす。カール調整層には、ポリエチレンラミネートやポリプロピレンラミネート等が用いられる。具体的には、例えば特開昭61−110135号公報、特開平6−202295号公報などに記載されたものと同様にして形成することができる。
本発明の受像シートにおいては、帯電防止層を受容層とは反対側の支持体上に設ける。該帯電防止層は、帯電防止性に優れた導電性粒子を含有する。また、導電性粒子と併用して、帯電防止性に優れたアニオン性高分子物質を用いても良い。
受容層は、インクシートから移行してくる染料を受容し、形成された画像を維持する役割を果たす。本発明の受像シートは、ポリマーラテックスおよび水溶性ポリマーを含有する少なくとも1層の受容層を有する。ポリマーラテックスと水溶性ポリマーとを含有させることで、染料に染着し難い水溶性ポリマーをポリマーラテックス間に存在させ、ポリマーラテックスに染着した染料が拡散するのを防止することができ、この結果、受容層の経時による鮮鋭性の変化を少なくし、転写画像の経時変化が小さい記録画像を形成することができる。
本発明に用いるポリマーラテックスについて説明する。本発明の感熱転写受像シートにおいて、受容層に用いうるポリマーラテックスは水不溶な疎水性ポリマーが微細な粒子として水溶性の分散媒中に分散したものである。分散状態としてはポリマーが分散媒中に乳化されているもの、乳化重合されたもの、ミセル分散されたもの、あるいはポリマー分子中に部分的に親水的な構造を持ち分子鎖自身が分子状分散したものなどいずれでもよい。なおポリマーラテックスについては、奥田平,稲垣寛編集,「合成樹脂エマルジョン」,高分子刊行会発行(1978年)、杉村孝明,片岡靖男,鈴木聡一,笠原啓司編集,「合成ラテックスの応用」,高分子刊行会発行(1993年)、室井宗一著,「合成ラテックスの化学」,高分子刊行会発行(1970年)、三代澤良明監修,「水性コーティング材料の開発と応用」,シーエムシー出版(2004年)および特開昭64-538号公報などに記載されている。分散粒子の平均粒径は1〜50000nm、より好ましくは5〜1000nm程度の範囲が好ましい。分散粒子の粒径分布に関しては特に制限は無く、広い粒径分布を持つものでも単分散の粒径分布を持つものでもよい。
上記のうち、塩化ビニル系ポリマーラッテックスが好ましく、本発明においては、アルキルアクリレートの化学構造が異なる少なくとも2種の塩化ビニルとアルキルアクリレートとの共重合体のポリマーラテックスを用いる。
(a)共役ジエン類:1,3−ペンタジエン、イソプレン、1−フェニル−1,3−ブタジエン、1−α−ナフチル−1,3−ブタジエン、1−β−ナフチル−1,3−ブタジエン、シクロペンタジエン等。
(b) オレフィン類:エチレン、プロピレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、6−ヒドロキシ−1−ヘキセン、4−ペンテン酸、8−ノネン酸メチル、ビニルスルホン酸、トリメチルビニルシラン、トリメトキシビニルシラン、1,4−ジビニルシクロヘキサン、1,2,5−トリビニルシクロヘキサン等。
(e) 不飽和ニトリル類:アクリロニトリル、メタクリロニトリル等。
(f) スチレン及びその誘導体:スチレン、ビニルトルエン、p−tertブチルスチレン、ビニル安息香酸、ビニル安息香酸メチル、α−メチルスチレン、p−クロロメチルスチレン、ビニルナフタレン、p−ヒドロキシメチルスチレン、p−スチレンスルホン酸ナトリウム塩、p−スチレンスルフィン酸カリウム塩、p−アミノメチルスチレン、1,4−ジビニルベンゼン等。
(g) ビニルエーテル類:メチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、メトキシエチルビニルエーテル等。
(h) ビニルエステル類:酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、サリチル酸ビニルクロロ酢酸ビニル等。
(i) α,β−不飽和カルボン酸及びその塩類:アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、アクリル酸ナトリウム、メタクリル酸アンモニウム、イタコン酸カリウム等。
(j) その他の重合性単量体:N−ビニルイミダゾール、4−ビニルピリジン、N−ビニルピロリドン、2−ビニルオキサゾリン、2−イソプロペニルオキサゾリン、ジビニルスルホン等。
Z−1:ベンジルアルコール
Z−2:2,2,4−トリメチルペンタンジオール−1,3−モノイソブチレート
Z−3:2−ジメチルアミノエタノール
Z−4:ジエチレングルコール
1/Tg=Σ(Xi/Tgi)
ここでは、ポリマーはi=1からnまでのn個のモノマー成分が共重合しているとする。Xiはi番目のモノマーの質量分率(ΣXi=1)、Tgiはi番目のモノマーの単独重合体のガラス転移温度(絶対温度)である。ただしΣはi=1からnまでの和をとる。尚、各モノマーの単独重合体ガラス転移温度の値(Tgi)は「Polymer Handbook(3rd Edition)」(J.Brandrup, E.H.Immergut著(Wiley-Interscience、1989))の値を採用できる。
ポリマーラテックスの添加量は、ポリマーラテックスの固形分が受容層中の全ポリマーの50〜95質量%であることが好ましく、70〜90質量%であることがより好ましい。
なお、本発明の受像シートにおけるポリマーラテックスは、塗布後に溶媒の一部を乾燥させることにより形成されるゲルまたは乾燥皮膜の状態を含む。
本発明においては、水溶性ポリマーを用いることが好ましく、受容層や断熱層に好ましく使用される。
本発明に用いることのできる水溶性ポリマーは、天然高分子(多糖類系、微生物系、動物系)、半合成高分子(セルロース系、デンプン系、アルギン酸系)および合成高分子系(ビニル系、その他)であり、以下に述べるポリビニルアルコールを始めとする合成ポリマーや、植物由来のセルロース等を原料とする天然あるいは半合成ポリマーが本発明で使用できる水溶性ポリマーに該当する。
水溶性ポリマーの添加量は、受容層中の全ポリマーの50質量%以下であることが好ましく、30質量%以下であることがより好ましく、0.005〜10質量%がさらに好ましく、0.5〜5質量%が特に好ましい。
また、受容層には、画像形成時に熱転写シートとの熱融着を防ぐために、離型剤を配合することもできる。離型剤は、シリコーンオイル、リン酸エステル系可塑剤フッ素系化合物、ワックスエマルジョンを用いることができるが、特にワックスエマルジョンが好ましく用いられる。本発明に用いられるワックスエマルジョンはワックスを乳化したものである。そのワックスとしては、例えばパラフィンワックス、キャンデリラワックス、カルナバワックス、ライトワックス、モンタンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラクタム、フィッシャー・トリブッシュワックス、ポリエチレンワックス、モンタンワックス及びその誘導体、マイクロクリスタリンワックス及びその誘導体、硬化ひまし油、流動パラフィン、ステアリン酸アミドなどが挙げられ、特にパラフィンワックスが好ましく用いられる。また、これらワックスエマルジョンを調整する方法は公知の方法でよく、例えばワックス、樹脂、及び流動化剤などを混合過熱するなどして溶融し、これに乳化剤を加えて乳化すればよい。樹脂としては、例えば多価アルコール、多価アルコールのエステル化物などが用いられる。これらの混合物は溶融後、例えば、アニオン、カチオン、ノニオンなどの界面活性剤、或いは、アンモニア、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの塩基性化合物、有機アミン、スチレンーマレイン酸共重合体などを添加し乳化することによりワックスエマルジョンとすることができる。離型剤の添加量は、染料(色素)を受容するポリマー(ポリマーラテックス等)100質量部に対して0.2〜30質量部が好ましい。
受容層(もしくは断熱層)に含まれる前記水溶性ポリマーは、その一部又は全部が架橋剤により架橋されていることが好ましい。
架橋剤としては、アミノ基やカルボキシル基あるいはヒドロキシル基などと反応する基を分子内に複数含有すればよく、水溶性ポリマーの種類に応じて適宜選択して用いられ、架橋剤の種類については特に限定されない。T.H.James著,“THE THEORY OF THE PHOTOGRAPHIC PROCESS FOURTH EDITION”(Macmillan Publishing Co.,Inc.刊、1977年刊),77〜87頁に記載の各方法や、米国特許第4,678,739号明細書第41欄、特開昭59−116655号公報、同62−245261号公報、同61−18942号公報等に記載の架橋剤が使用に適している。無機化合物の架橋剤(例えば、クロムみょうばん、ホウ酸及びその塩)および有機化合物の架橋剤のいずれも好ましい。また、特開2003−231775号公報記載のpHが1〜7であるキレート化剤とジルコニウム化合物とを含む混合水溶液からなる架橋剤を使用していてもよい。
本発明に用いられる架橋剤の使用量としては、水溶性バインダーや架橋剤の種類により変化するが、概ね含まれる構成層の水溶性ポリマー100質量部に対して0.1〜50質量部であることが好ましく、0.5〜20質量部であることがより好ましく、さらには1〜10質量部であることがより好ましい。
滑剤、酸化防止剤などの疎水性添加剤は米国特許第2,322,027号明細書に記載の方法などの公知の方法により受像シートの層中に導入することができる。この場合には、米国特許第4,555,470号、同第4,536,466号、同第4,536,467号、同第4,587,206号、同第4,555,476号、同第4,599,296号、特公平3−62256号の公報または明細書などに記載のような高沸点有機溶媒を、必要に応じて沸点50℃〜160℃の低沸点有機溶媒と併用して用いることができる。またこれら滑剤や酸化防止剤、高沸点有機溶媒などは2種以上併用することができる。
一般式(E−1)〜(E−3)のいずれかで表わされる化合物について、本発明の効果の点での好ましい置換基について述べる。
一般式(E−1)〜(E−3)において、R41は脂肪族基、アシル基、脂肪族オキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基またはフォスホリル基であって、R42、R43、R45及びR46は各々独立に、水素原子、脂肪族基、脂肪族オキシ基またはアシルアミノ基である場合が好ましく、R41は脂肪族基であって、R42、R43、R45及びR46は各々独立に、水素原子または脂肪族基である場合はさらに好ましい。
以下に、一般式(E−1)〜(E−3)のいずれかで表される好ましい具体例を以下に示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
滑剤としては、例えば、ポリエチレンワックス、アミドワックス、テフロン(登録商標)パウダー等の固形ワックス類;シリコーンオイル、リン酸エステル系化合物、フッ素系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤およびその他当該技術分野で公知の離型剤を使用することができ、フッ素系界面活性剤等に代表されるフッ素系化合物、シリコーン系界面活性剤、シリコーンオイル及び/又はその硬化物等のシリコーン系化合物が好ましく用いられる。
滑剤の含有量はポリマーラテックスの固形分に対して好ましくは1.0〜10質量%である。
好ましくは以下の化合物が用いられる。
疎水性化合物を親水性コロイドに分散する際には、種々の界面活性剤を用いることができる。例えば特開昭59−157636号公報の37〜38頁に記載の界面活性剤として挙げたものを使うことができる。また、特開平7−56267号、同7−228589号、西独公開特許第1,932,299A号の公報または明細書に記載のリン酸エステル型界面活性剤も使用することができる。
また、本発明では耐光性を向上するために受容層に紫外線吸収剤が添加してもよい。このとき、紫外線吸収剤を高分子量化することで受容層に固定でき、インクシートへの拡散や加熱による昇華・蒸散などを防ぐことができる。
紫外線吸収剤としては、情報記録分野において広く知られている各種紫外線吸収剤骨格を有する化合物を使用することができる。具体的には、2−ヒドロキシベンゾトリアゾール型紫外線吸収剤、2−ヒドロキシベンゾトリアジン型紫外線吸収剤、2−ヒドロキシベンゾフェノン型紫外線吸収剤骨格を有する化合物を挙げることができる。紫外線吸収能(吸光係数)・安定性の観点では、ベンゾトリアゾール型、トリアジン骨格を有する化合物が好ましく、高分子量化・ラテックス化の観点ではベンゾトリアゾール型、ベンゾフェノン型の骨格を有する化合物が好ましい。具体的には、特開2004−361936号公報などに記載された紫外線吸収剤を用いることができる。
紫外線吸収剤をグラフトしたポリマーをラテックス化する場合、前記の染着性受容ポリマーのラテックスと混合してから塗布することで紫外線吸収剤が均一に分散した受容層を形成することができる。
断熱層は、サーマルヘッドを用いた加熱転写時における熱から支持体を保護する役割を果たす。また、高いクッション性を有するので、基材として紙を用いた場合であっても、印字感度の高い熱転写受像シートを得ることができる。断熱層は1層でも2層以上でも良い。断熱層は、受容層より支持体側に設けられる。
本発明における中空ポリマーとは粒子内部に独立した気孔を有するポリマー粒子であり、例えば、1)ポリスチレン、アクリル樹脂、スチレン−アクリル樹脂等により形成された隔壁内部に水が入っており、塗布乾燥後、粒子内の水が粒子外に蒸発して粒子内部が中空となる非発泡型の中空粒子、2)ブタン、ペンタンなどの低沸点液体を、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステルのいずれか又はそれらの混合物もしくは重合物よりなる樹脂で覆っており、塗工後、加熱により粒子内部の低沸点液体が膨張することにより内部が中空となる発泡型マイクロバルーン、3)上記の2)をあらかじめ加熱発泡させて中空ポリマーとしたマイクロバルーンなどが挙げられる。
中空ポリマーの粒子サイズは0.1〜20μmが好ましく、0.1〜2μmがより好ましく、0.1〜1μmが特に好ましい。また、中空ポリマーのガラス転移温度(Tg)は70℃以上であることが好ましく、100℃以上であることがより好ましい。
ここで、「有機溶剤に耐性の無い」とは、有機溶剤(メチルエチルケトン、酢酸エチル、ベンゼン、トルエン、キシレンなど)への溶解度が1質量%以下、好ましくは0.5質量%以下であることをいう。例えば前記ポリマーラテックスは、「有機溶剤に耐性の無い樹脂」に含まれる。
断熱層における水溶性ポリマーの添加量は、当該断熱層全体の1〜75質量%であることが好ましく、1〜50質量%であることがより好ましい。
断熱層中の水溶性ポリマーは、架橋剤の種類によっても異なるが、水溶性ポリマーに対して、0.1〜20質量%架橋されていることが好ましく、1〜10質量%架橋されていることがより好ましい。
(下地層)
本発明においては、断熱層と支持体との間には、断熱層に接して下地層が形成されている。
本発明においては、下地層以外にも、例えば白地調整層、帯電調節層、接着層、プライマー層が形成されていてもよく、これらの層については、例えば特許第3585599号明細書、特許第2925244号明細書などに記載されたものと同様にして形成することができる。
本発明の感熱転写受像シートは、各層をロールコート、バーコート、グラビアコート、グラビアリバースコート等の一般的な方法で塗布し、これを乾燥させることで作製することができる。
また、本発明の感熱転写受像シートは、受容層および断熱層を支持体上に同時重層塗布することでも形成することができる。
支持体上に複数の機能の異なる複数の層(気泡層、断熱層、中間層、受容層など)からなる多層構成の受像シートを製造する場合、特開2004−106283号、同2004−181888号、同2004−345267号等の各公報に示されている如く各層を順次塗り重ねていくか、あらかじめ各層を支持体上に塗布したものを張り合わせることにより製造することが知られている。一方、写真業界では例えば複数の層を同時に重層塗布することにより生産性を大幅に向上させることが知られている。例えば特開米国特許第2,761,791号、同第2,681,234号、同第3,508,947号、同第4,457,256号、同第3,993,019号、特開昭63−54975号、特開昭61−278848号、同55−86557号、同52−31727号、同55−142565号、同50−43140号、同63−80872号、同54−54020号、特開平5−104061号、同5−127305号、特公昭49−7050号の公報または明細書やEdgar B. Gutoffら著,「Coating and Drying Defects:Troubleshooting Operating Problems」,John Wiley&Sons社,1995年,101〜103頁などに記載のいわゆるスラ
イド塗布(スライドコーティング法)、カーテン塗布(カーテンコーティング法)といわれる方法が知られている。
本発明では、上記同時重層塗布を多層構成の受像シートの製造に用いることにより、生産性を大幅に向上させると同時に画像欠陥を大幅に減少させることができる。
本発明では米国特許2,761,791号明細書に記載の方法で支持体上に複数の層の積層体を形成した後速やかに固化させることが好ましい。一例として樹脂により固化する多層構成の場合、支持体上に複数の層を形成した後すばやく温度を上げることが好ましい。またゼラチンなど低温でゲル化するバインダーを含む場合には支持体上に複数の層を形成した後すばやく温度を下げることが好ましい場合もある。
本発明においては多層構成を構成する1層あたりの塗布液の塗布量は1g/m2〜50
0g/m2の範囲が好ましい。多層構成の層数は2以上で任意に選択できる。受容層は支
持体から最も遠く離れた層として設けられることが好ましい。
的を十分に達成することができる。
また、本発明の感熱転写受像シートは、支持体を適宜選択することにより、熱転写記録可能な枚葉またはロール状の感熱転写受像シート、カード類、透過型原稿作成用シート等の各種用途に適用することもできる。
(インクシートの作製)
厚さ6.0μmのポリエステルフィルム(ルミラー、商品名、(株)東レ製)を基材フィルムとして用いた。そのフィルム背面側に耐熱スリップ層(厚み1μm)を形成し、かつ表面側に下記組成のイエロー、マゼンタ、シアン組成物を、それぞれ単色に塗布(乾膜時の塗布量1g/m2)した。
イエロー組成物
染料(マクロレックスイエロー6G、商品名、バイエル社製) 5.5質量部
ポリビニルブチラール樹脂 4.5質量部
(エスレックBX−1、商品名、積水化学工業(株)製)
メチルエチルケトン/トルエン(質量比1/1) 90質量部
マゼンタ組成物
マゼンタ染料(ディスパーズレッド60) 5.5質量部
ポリビニルブチラール樹脂 4.5質量部
(エスレックBX−1、商品名、積水化学工業(株)製)
メチルエチルケトン/トルエン(質量比1/1) 90質量部
シアン組成物
シアン染料(ソルベントブルー63) 5.5質量部
ポリビニルブチラール樹脂 4.5質量部
(エスレックBX−1、商品名、積水化学工業(株)製)
メチルエチルケトン/トルエン(質量比1/1) 90質量部
(受像シートの作成)
(比較例101)
(受像シート101の作製)
(支持体の作製)
アカシアからなるLBKP(広葉樹晒クラフトパルプ)50質量部及びアスペンからなるLBKP50質量部をそれぞれディスクリファイナーによりカナディアンフリーネス300mlに叩解しパルプスラリーを調製した。
次いで、上記で得られたパルプスラリーに、対パルプ当り、カチオン変性でんぷん(日本NSC(株)製CAT0304L)1.3%、アニオン性ポリアクリルアミド(星光PMC(株)製 DA4104)0.15%、アルキルケテンダイマー(荒川化学(株)製サイズパインK)O.29%、エポキシ化ベヘン酸アミド0.29%、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン(荒川化学(株)製:アラフィックス100)0.32%を加えた後、消泡剤0.12%を加えた。
4.0g/10分、密度0.93g/cm3の低密度ポリエチレンと、を75/25(質量比)の割合で配合した樹脂組成物を、厚さ21g/m2となるようにコーティングし、マット面からなる熱可塑性樹脂層を形成した(以下、この熱可塑性樹脂層面を「裏面」と称する。)。続いて表面にコロナ処理し10質量%の酸化チタンを有するMFR
4.0g/10分、密度0.93g/m2の低密度ポリエチレンを27g/m2になるように溶融押出機を用いてコーティングし、鏡面からなる熱可塑性樹脂層を形成した。
乳化分散物Aを以下の手順で調製した。化合物EB−9を高沸点溶媒 (Solv−5)42g及び酢酸エチル20mlに溶解し、この液を1gのドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを含む20質量%ゼラチン水溶液250g中に高速攪拌乳化機(ディゾルバー)で乳化分散し、水を加えて380gの乳化物Aの調整を行った。
化合物EB−9の添加量は乳化物A中に30mmolとなるようにした。
(組成)
スチレンブタジエンラテックス 60質量部
(日本エイアンドエル(株)社製 SR103 )
PVA 6% 水溶液 40質量部
NaOHでpHを8に調節
(塗布量) 11ml/m2
(組成)
中空ポリマーラテックス 60質量部
(日本ゼオン(株)製 MH5055)
10%ゼラチン水溶液 20質量部
先に調製した乳化物A 20質量部
NaOHでpHを8に調節
(塗布量) 45ml/m2
(組成)
塩化ビニル系ポリマーラテックス 50質量部
(日信化学(株)社製 ビニブラン900)
塩化ビニル系ポリマーラテックス 20質量部
(日信化学(株)社製 ビニブラン270)
10%ゼラチン水溶液 10質量部
先に調製した乳化物A 10質量部
マイクロクリスタリンワックス 5質量部
(EMUSTAR−042X、商品名、日本精蝋(株))
水 5質量部
NaOHでpHを8に調節
(塗布量) 18ml/m2
(受像シート102の作製)
受像シート101の支持体の裏面側の熱可塑性樹脂層に更にコロナ放電処理を施し、その後、下記組成からなる帯電防止層形成用塗工液を、ワイヤーバーコーティング法により乾燥質量が0.2g/m2となるように塗布した。支持体に帯電防止層を塗布したこと以外は比較例101と同様に作製した。
(組成)
ポリエステル(東洋紡(株)製:バイロン290) 9質量部
カチオン界面活性剤(日本油脂(株)製:カチオンAB) 1質量部
メチルエチルケトン 40質量部
トルエン 40質量部
(受像シート103の作製)
受像シート102の帯電防止層の代わりに下記組成のものを用いた以外は受像シート1021と同様に作製した。
(組成)
ポリビニルアルコール 6.5質量部
(日本合成化学(株)製:ゴーセノールGL−05)
カチオン界面活性剤(日本油脂(株)製:カチオンAB) 3.5質量部
蒸留水 90質量部
(受像シート104(SBR+コロイダルシリカ)の作製)
受像シート102の帯電防止層の代わりに下記組成のものを用いた以外は受像シート102と同様に作製した。
(組成)
コロイダルシリカ(日産化学(株)製:スノーテックスO) 20質量部
スチレンブタジエンラテックス(日本エイアンドエル社製SN307) 40質量部
ポリエチレンスルホン酸ソーダ(三洋化成製ケミスタットSA−9) 10質量部
蒸留水 30質量部
(受像シート105(アルミナゾル)の作製)
受像シート102の帯電防止層の代わりに下記組成のものを用いた以外は受像シート102と同様に作製した。
(組成)
アルミナゾル(日産化学(株)製:アルミナゾル-100) 70質量部
蒸留水 30質量部
(受像シート106(アルミナゾル+コロイダルシリカ)の作製
受像シート102の帯電防止層の代わりに下記組成のものを用いた以外は受像シート102と同様に作製した。
(組成)
コロイダルシリカ(日産化学(株)製:スノーテックスO) 20質量部
アルミナゾル(日産化学(株)製:アルミナゾル-100) 40質量部
蒸留水 40質量部
参考例のインクシートおよび前記試料101〜106の受像シートを、日本電産コパル(株)社製昇華型プリンターDPB1500(商品名)に装填可能なように加工し、高速プリントモードで最高濃度を得られる設定で黒色ベタの画像を出力した。
(1)表面電気抵抗:前記受像シート101〜106を23℃/50%において、試料裏面の表面固有抵抗を測定した。測定は、JIS2151(1990)に記載の方法で行った。
(2)プリンター内搬送性:上記方法で画像が出力される際のジャミングの有無を調べた。
評価ランク
○:問題なくプリントが排出される
×:ジャミングが発生し、プリントが排出されない
(3)画像欠陥:上記の条件で得られた黒画像上に目視で検知できる、ゴミ(異物)付着起因の白抜け画像欠陥の個数を測定した。直径0.5mm以上の白抜け画像欠陥の個数を数えて、12cm×10cmサイズの画像1枚あたりの個数に基づいて画像欠陥を評価した。
評価ランク
◎: 12cm×10cmに1個以下
○: 12cm×10cmに2個以上10個未満
×: 12cm×10cmに10個以上
(4)プリント集積性:上記方法で出力された画像を18℃/30%RHおよび27℃/70%RHのもとでL版サイズで50枚集積させた。
評価ランク
◎:50枚全て良好に集積された
○:多少のつっかかりが発生するが特に問題となるレベルでない
×:集積不良
Claims (13)
- 支持体上に、アルキルアクリレートの化学構造が異なる少なくとも2種の塩化ビニルとアルキルアクリレートとの共重合体のポリマーラテックスを含有する少なくとも1層の受容層と中空ポリマーラテックスを含有する少なくとも1層の断熱層を有し、さらに該断熱層と該支持体との間に該断熱層に接する下地層を有し、かつ該支持体上の該受容層を有する面とは反対の支持体面に、導電性粒子を含有する帯電防止層を有し、該帯電防止層の23℃50%RHにおける表面電気抵抗値が1×1011Ω/□以下であって、該下地層以上(該下地層も含む)の各層がラテックスを含有することを特徴とする感熱転写受像シート。
- 前記導電性粒子が、コロイダルシリカを含むことを特徴とする請求項1に記載の感熱転写受像シート。
- 前記中空ポリマーラテックスが、粒子サイズが0.1〜2μmでポリスチレン樹脂、アクリル樹脂又はスチレン−アクリル樹脂により形成された非発泡型の中空ポリマーラテックスであることを特徴とする請求項1又は2に記載の感熱転写受像シート。
- 前記中空ポリマーラテックスを含む断熱層がさらに水溶性ポリマーを含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
- 前記中空ポリマーラテックスを含む断熱層がさらにゼラチンを含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
- 前記断熱層が中空ポリマーラテックスを含有し、バインダー樹脂として前記水溶性ポリマーのみを含有することを特徴とする請求項4又は5項に記載の感熱転写受像シート。
- 前記受容層に、水溶性ポリマーを含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
- 前記水溶性ポリマーを含有する前記受容層及び/又は前記断熱層に、該水溶性ポリマーを架橋することができる化合物を含有し、該水溶性ポリマーの一部又は全部が架橋されていることを特徴とする請求項4〜7のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
- 前記支持体が、原紙の両面をポリエチレン樹脂で被覆され、かつ該支持体の帯電防止層を有する側のポリエチレン樹脂が高密度ポリエチレンと低密度ポリエチレンの混合樹脂であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
- 前記受容層が、酸化防止剤を含有する乳化物を含有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
- 前記断熱層が、酸化防止剤を含有する乳化物を含有することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
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