JP5154790B2 - 感熱転写受像シート及びその製造方法 - Google Patents
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Description
これに対して、例えば特許文献1には、支持体としてクレープ紙またはクルパック紙を用いることが開示されている。しかし、クレープ紙やクルラップ紙を支持体として用いた場合、塗布から乾燥までの間に紙中に水分が吸収されてしまい、しかも乾燥後も紙中に水分が残存して、受容層の経時による鮮鋭性の低下を引き起こすという問題があった。
(1)耐水性の支持体上に、少なくとも1種のポリマーラテックスを含有する受容層を少なくとも1層塗設した感熱転写受像シートであって、該受容層に含まれる該ポリマーラテックスの少なくとも1種のガラス転移温度が、10℃〜80℃であり、該受容層中で該ポリマーラテックスが実質的に造膜せず不連続状態で存在し、下記1)または2)の少なくともいずれかを満足することを特徴とする感熱転写受像シート。
1)上記受容層に水溶性ポリマーを含有し、該水溶性ポリマー(固形分)の含有率が、受容層中に存在する全ポリマーの固形分の0.2質量%〜30質量%である。
2)少なくとも1種の中空ポリマーを含有する断熱層を少なくとも1層有し、該断熱層が水系塗布されてなる断熱層である。
(2)前記1)の水溶性ポリマー(固形分)の含有率が、受容層中に存在する全ポリマーの固形分の0.2質量%〜5質量%であることを特徴とする(1)に記載の感熱転写受像シート。
(3)前記1)と2)を同時に満たすことを特徴とする(1)または(2)に記載の感熱転写受像シート。
(4)前記断熱層に水溶性ポリマーを含有することを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
(5)前記受容層の前記ポリマーラテックスの少なくとも1種が、塩化ビニルから得られる繰り返し単位を少なくとも含むポリマーラテックスであることを特徴とする(1)〜(4)のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
(6)前記ポリマーラテックスが、さらにアクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、酢酸ビニルまたはエチレンから選択されるモノマーから得られる繰り返し単位を含む共重合ポリマーラテックスであることを特徴とする(5)に記載の感熱転写受像シート。
(7)前記受容層の前記ポリマーラテックスの最低造膜温度(MFT)が、該ポリマーラテックスのガラス転移温度より高いことを特徴とする(1)〜(6)のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
(8)前記受容層の前記ポリマーラテックスの最低造膜温度(MFT)が、50℃以上であることを特徴とする(1)〜(6)のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
(9)前記受容層もしくは前記断熱層の水溶性ポリマーがゼラチンまたはポリビニルアルコールであることを特徴とする(1)〜(8)のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
(10)前記受容層もしくは前記断熱層のいずれかに含有する水溶性ポリマーの一部または全てが硬膜剤により、硬膜されていることを特徴とする(1)〜(9)のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
(11)支持体上のいずれかの塗設層に乳化物を含有することを特徴とする(1)〜(10)のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
(12)前記感熱転写受像シートが、少なくとも前記受容層塗布後の乾燥工程で、前記受容層の前記ポリマーラテックスの最低造膜温度(MFT)以下の温度で乾燥させてなるものであることを特徴とする(1)〜(11)のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
(13)前記感熱転写受像シートが、(1)〜(11)のいずれか1項に記載の感熱転写受像シートであって、少なくとも前記受容層塗布後の乾燥工程で、前記受容層の前記ポリマーラテックスの最低造膜温度(MFT)以下の温度で乾燥させることを特徴とする感熱転写受像シートの製造方法。
(14)前記感熱転写受像シートが、少なくとも2層の水系塗布してなる層を有し、該層が互いに隣接して塗布するに際し、同時重層塗布することを特徴とする(13)に記載の感熱転写受像シートの製造方法。
(15)前記の隣接する層が少なくとも1層の受容層と少なくとも1層の断熱層であることを特徴とする(14)に記載の感熱転写受像シートの製造方法。
(16)前記乾燥工程が、前記同時重層後もしくは全ての構成層を塗設後の乾燥工程であることを特徴とする(14)または(15)に記載の感熱転写受像シートの製造方法。
受容層は、インクシートから移行してくる染料を受容し、形成された画像を維持する役割を果たす。
最初に、受容層で使用されるポリマーラテックスに関して詳細に説明する。
本発明の感熱転写受像シートにおいて、受容層に用いうるポリマーラテックスは水不溶な疎水性ポリマーが微細な粒子として水溶性の分散媒中に分散したものである。分散状態としてはポリマーが分散媒中に乳化されているもの、乳化重合されたもの、ミセル分散されたもの、あるいはポリマー分子中に部分的に親水的な構造を持ち分子鎖自身が分子状分散したものなどいずれでもよい。なおポリマーラテックスについては、奥田平,稲垣寛編集,「合成樹脂エマルジョン」,高分子刊行会発行(1978年)、杉村孝明,片岡靖男,鈴木聡一,笠原啓司編集,「合成ラテックスの応用」,高分子刊行会発行(1993年)、室井宗一著,「合成ラテックスの化学」,高分子刊行会発行(1970年)、三代澤良明監修,「水性コーティング材料の開発と応用」,シーエムシー出版(2004年)および特開昭64−538号公報などに記載されている。分散粒子の平均粒径は1〜50000nm、より好ましくは5〜1000nm程度の範囲が好ましい。分散粒子の粒径分布に関しては特に制限は無く、広い粒径分布を持つものでも単分散の粒径分布を持つものでもよい。
(a) 共役ジエン類:1,3−ペンタジエン、イソプレン、1−フェニル−1,3−ブタジエン、1−α−ナフチル−1,3−ブタジエン、1−β−ナフチル−1,3−ブタジエン、シクロペンタジエン等。
(b) オレフィン類:エチレン、プロピレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、6−ヒドロキシ−1−ヘキセン、4−ペンテン酸、8−ノネン酸メチル、ビニルスルホン酸、トリメチルビニルシラン、トリメトキシビニルシラン、1,4−ジビニルシクロヘキサン、1,2,5−トリビニルシクロヘキサン等。
(e) 不飽和ニトリル類:アクリロニトリル、メタクリロニトリル等。
(f) スチレン及びその誘導体:スチレン、ビニルトルエン、p−tert−ブチルスチレン、ビニル安息香酸、ビニル安息香酸メチル、α−メチルスチレン、p−クロロメチルスチレン、ビニルナフタレン、p−ヒドロキシメチルスチレン、p−スチレンスルホン酸ナトリウム塩、p−スチレンスルフィン酸カリウム塩、p−アミノメチルスチレン、1,4−ジビニルベンゼン等。
(g) ビニルエーテル類:メチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、メトキシエチルビニルエーテル等。
(h) ビニルエステル類:酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、サリチル酸ビニルクロロ酢酸ビニル等。
(i) α,β−不飽和カルボン酸及びその塩類:アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、アクリル酸ナトリウム、メタクリル酸アンモニウム、イタコン酸カリウム等。
(j) その他の重合性単量体:N−ビニルイミダゾール、4−ビニルピリジン、N−ビニルピロリドン、2−ビニルオキサゾリン、2−イソプロペニルオキサゾリン、ジビニルスルホン等。
上述のポリマーラテックスのなかでも本発明においては、ポリ塩化ビニル類が好ましい。ポリ塩化ビニル類、すなわち塩化ビニルから得られる繰り返し単位を少なくとも含むポリマーラテックス、のなかでも、該塩化ビニルから得られる繰り返し単位を50モル%以上含むポリマーラテックスが好ましく、さらに好ましくは共重合のポリマーラテックスである。このような共重合のポリマーラテックスとしては、塩化ビニルと共重合するモノマーとしては、アクリルまたはメタクリル酸もしくはこのエステル、酢酸ビニル、エチレンが好ましく、アクリルまたはメタクリル酸もしくはこのエステルがさらに好ましく、アクリル酸エステルがより好ましい。アクリル酸エステルのエステル部のアルコール部分は炭素数1〜10が好ましく、1〜8がより好ましい。
このようなポリ塩化ビニル類としては、前述のものが挙げられるが、なかでもビニブラン240、ビニブラン270、ビニブラン276、ビニブラン277、ビニブラン375、ビニブラン380、ビニブラン386、ビニブラン410、ビニブラン430、ビニブラン432、ビニブラン550、ビニブラン601、ビニブラン602、ビニブラン609、ビニブラン619、ビニブラン680、ビニブラン680S、ビニブラン681N、ビニブラン683、ビニブラン685R、ビニブラン690、ビニブラン860、ビニブラン863、ビニブラン685、ビニブラン867、ビニブラン900、ビニブラン938、ビニブラン950(以上いずれも日信化学工業(株)、SE1320、S−830(以上いずれも住友ケムテック(株))が好ましい。
一方、ポリマーラテックスの最低造膜温度〔MFT(Minimum Filmforming Temperature)〕、すなわちポリマーラテックス自身の最低造膜温度、より具体的には、ポリマーラテックス単独組成の膜が平滑透明な連続塗膜を形成するために必要な最低温度、は−30℃〜90℃、より好ましくは0℃〜70℃程度が好ましいが、本発明においては、25℃〜200℃が好ましく、30℃〜150℃がより好ましく、50℃以上(好ましくは50〜150℃)がさらに好ましく、60℃以上(好ましくは60〜150℃)が最も好ましい。
ここで、本発明においては、ポリマーラテックスのガラス転移温度と最低造膜温度との関係においては、最低造膜温度がガラス転移温度より高いものが好ましく、1〜100℃高いものがより好ましく、5〜90℃高いものがさらに好ましく、10〜80℃高いものがさらに好ましく、20〜70℃高いものが最も好ましい。
ポリマーラテックスの造膜は、ポリマーラテックスのガラス転移温度、最低造膜温度、分散溶媒、及び、乾燥温度・時間、皮膜形成後の熱履歴等のパラメーターにより変動し、各々により異なる造膜状態が存在し得る。本発明の効果は、造膜の程度が低い程大きい。
造膜の程度は、本発明において受像層の断面を走査型電子顕微鏡により4500倍程度で観察し、観察領域のうちラテックスの粒状構造が観察される面積の割合により判断する。本発明では、粒状構造が観察される面積が観察領域の70%以上観察される程度造膜していない構造が存在する状態であることが少なくとも必要で、好ましくは80%以上、より好ましくは90%以上、更に好ましくは95%以上粒状構造が観察される状態であることが好ましい。
ただし、本発明では、受容層に含まれる少なくとも1種類のポリマーラテックスを実質的に造膜しないことが必要であり、上記、水以外の塗布液に添加できる成分は、この要件を満たす範囲で選択し、またその添加量を調整する必要がある。
以下、水溶性ポリマーについて説明する。
ここで、水溶性ポリマーとは、20℃における水100gに対し0.05g以上溶解すればよく、より好ましくは0.1g以上、さらに好ましくは0.5g以上、特に好ましくは1g以上である。また、ポリマーラテックスは、ポリマー微粒子が分散媒体で分散されたものであり、本発明に用いられる水溶性ポリマーとは異なる。
本発明に用いることのできる水溶性ポリマーは、天然高分子(多糖類系、微生物系、動物系)、半合成高分子(セルロース系、デンプン系、アルギン酸系)および合成高分子系(ビニル系、その他)であり、以下に述べるポリビニルアルコールを始めとする合成ポリマーや、植物由来のセルロース等を原料とする天然あるいは半合成ポリマーが本発明で使用できる水溶性ポリマーに該当する。
これらの水溶性ポリマーのうち、本発明においては、ゼラチンまたはポリビニルアルコールが好ましく、ゼラチンが最も好ましい。
1/Tg=Σ(Xi/Tgi)
ここでは、ポリマーはi=1からnまでのn個のモノマー成分が共重合しているとする。Xiはi番目のモノマーの重量分率(ΣXi=1)、Tgiはi番目のモノマーの単独重合体のガラス転移温度(絶対温度)である。ただしΣはi=1からnまでの和をとる。尚、各モノマーの単独重合体ガラス転移温度の値(Tgi)は「Polymer Handbook(3rd Edition)」(J.Brandrup, E.H.Immergut著(Wiley-Interscience、1989))の値を採用できる。
なお、本発明における染料を受容するための前記ポリマーラテックスや後述の中空ポリマーのガラス転移温度は、実測値で規定するものであるが、上記の計算方法で推定することも可能である。
ポリマーラテックスの添加量は、ポリマーラテックスの固形分が受容層中の全ポリマーの50〜95質量%であることが好ましく、70〜90質量%であることがより好ましい。
なお、本発明の受像シートにおけるポリマーラテックスは、塗布後に溶媒の一部を乾燥させることにより形成されるゲルまたは乾燥皮膜の状態を含む。
また、受容層には、画像形成時に熱転写シートとの熱融着を防ぐために、離型剤を配合することもできる。離型剤は、シリコーンオイル、リン酸エステル系可塑剤フッ素系化合物を用いることができるが、特にシリコーンオイルが好ましく用いられる。シリコーンオイルとしては、エポキシ変性、アルキル変性、アミノ変性、カルボキシル変性、アルコール変性、フッ素変性、アルキルアラルキルポリエーテル変性、エポキシ・ポリエーテル変性、ポリエーテル変性等の変性シリコーンオイルが好ましく用いられるが、中でもビニル変成シリコーンオイルとハイドロジェン変成シリコーンオイルとの反応物が良い。離型剤の添加量は、受容ポリマーに対して0.2〜30質量部が好ましい。
離型剤は、下記乳化物の説明内の滑剤と同様の効果を示し、ほぼ同義である。ここで述べた離型剤と、乳化物の項で説明する滑剤は、それぞれ単独でも併用しても用いることができる。
滑剤、酸化防止剤などの疎水性添加剤は米国特許第2,322,027号明細書に記載の方法などの公知の方法により受像シートの層(例えば、受容層、断熱層、下塗層など)中に導入することができる。この場合には、米国特許第4,555,470号、同第4,536,466号、同第4,536,467号、同第4,587,206号、同第4,555,476号、同第4,599,296号、特公平3−62256号の公報または明細書などに記載のような高沸点有機溶媒を、必要に応じて沸点50℃〜160℃の低沸点有機溶媒と併用して用いることができる。またこれら滑剤や酸化防止剤、高沸点有機溶媒などは2種以上併用することができる。
一般式(E−1)〜(E−3)のいずれかで表わされる化合物について、本発明の効果の点での好ましい置換基について述べる。
一般式(E−1)〜(E−3)において、R41は脂肪族基、アシル基、脂肪族オキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基またはフォスホリル基であって、R42、R43、R45及びR46は各々独立に、水素原子、脂肪族基、脂肪族オキシ基またはアシルアミノ基である場合が好ましく、R41は脂肪族基であって、R42、R43、R45及びR46は各々独立に、水素原子または脂肪族基である場合はさらに好ましい。
以下に、一般式(E−1)〜(E−3)のいずれかで表される好ましい具体例を以下に示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
好ましくは以下の化合物が用いられる。
疎水性化合物を親水性コロイドに分散する際には、種々の界面活性剤を用いることができる。例えば特開昭59−157636号公報の37〜38頁に記載の界面活性剤として挙げたものを使うことができる。また、特開平7−56267号、同7−228589号、西独公開特許第1,932,299A号の公報または明細書に記載のリン酸エステル型界面活性剤も使用することができる。
本発明の感熱受像シートの受容層は無機又は有機の硬膜剤を添加により硬膜されていることが好ましい。硬膜剤は受像シートの塗設層(例えば、受容層、断熱層、下塗層など)中に添加することができる。本発明で用いることができる硬膜剤は、特開平1−214845号公報17頁のH−1,4,6,8,14,米国特許第4,618,573号明細書のカラム13〜23の式(VII)〜(XII)で表わされる化合物(H−1〜54)、特開平2−214852号公報8頁右下の式(6)で表わされる化合物(H−1〜76),特にH−14、米国特許第3,325,287号明細書のクレーム1に記載の化合物などが好ましく用いられる。硬膜剤の例としては米国特許第4,678,739号明細書の第41欄、同第4,791,042号、特開昭59−116655号、同62−245261号、同61−18942号、特開平4−218044号の公報または明細書等に記載の硬膜剤が挙げられる。より具体的には、アルデヒド系硬膜剤(ホルムアルデヒドなど)、アジリジン系硬膜剤、エポキシ系硬膜剤、ビニルスルホン系硬膜剤(N,N’−エチレン−ビス(ビニルスルホニルアセタミド)エタンなど)、N−メチロール系硬膜剤(ジメチロール尿素など)、ほう酸、メタほう酸あるいは高分子硬膜剤(特開昭62−234157号公報などに記載の化合物)が挙げられる。
好ましくはビニルスルホン系硬膜剤やクロロトリアジン類が挙げられる。
本発明においてさらに好ましい硬膜剤は下記一般式(B)または(C)で表される化合物である。
一般式(B)
(CH2=CH−SO2)n−L
一般式(C)
(X−CH2−CH2−SO2)n−L
一般式(B)、(C)中でXはハロゲン原子を表し、Lはn価の有機連結基を表す。一般式(B)または(C)で表される化合物が低分子化合物である場合nは1ないし4の整数を表す。高分子化合物である場合Lはポリマー鎖を含む有機連結基であり、このときnは10〜1000の範囲である。
また、クロロトリアジン系硬膜剤としては、少なくとも1個のクロル原子が、2位、4位または6位に置換した1,3,5−トリアジン化合物が好ましい。
クロル原子は、2位、4位または6位に、2個または3個置換したものもがより好ましい。2位、4位または6位に、少なくとも1個のクロル原子が置換して、残りの位置に、クロル原子以外の基が置換してもよく、これらの基としては、水素原子、臭素原子、フッ素原子、沃素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、アリール基、ヘテロ環基、ヒドロキシ基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、ヒドロキシルアミノ基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基、ヘテロ環アミノ基、アシルアミノ基、スルホンアミド基、カルバモイル基、スルファモイル基、スルホ基、カルボキシル基、アルコキシ基、アルケノキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アシル基、アシルオキシ基、アルキルもしくはアリールスルホニル基、アルキルもしくはアリールスルフィニル基、アルキルもしくはアリールスルホニルオキシ基、メルカプト基、アルキルチオ基、アルケニルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、アルキルオキシもしくはアリールオキシカルボニル基などが挙げられる。
クロロトリアジン系硬膜剤の具体的な例は、4,6−ジクロロ−2−ヒドロキシ−1,3,5−トリアジンもしくはこのNa塩、2−クロロ−4,6−ジフェノキシトリアジン、2−クロロ−4,6−ビス〔2,4,6−トリメチルフェノキシ〕トリアジン、2−ク
ロロ−4,6−ジグリシドキシ−1,3,5−トリアジン、2−クロロ−4−(n−ブトキシ)−6−グリシドキシ−1,3,5−トリアジン、2−クロロ−4−(2,4,6−トリメチルフェノキシ)−6−グリシドキシ−1,3,5−トリアジン、2−クロロ−4−(2−クロロエトキシ)−6−(2,4,6−トリメチルフェノキシ)1,3,5−トリアジン、2−クロロ−4−(2−ブロモエトキシ)−6−(2,4,6−トリメチルフェノキシ)−1,3,5−トリアジン、2−クロロ−4−(2−ジ−n−ブチルホスファトエトキシ)−6−(2,4,6−トリメチルフェノキシ)−1,3,5−トリアジン、2−クロロ−4−(2−ジ−n−ブチルホスファトエトキシ)−6−(2,6−キシレノキシ)−1,3,5−トリアジン等であるが、本発明においてこれらに限定されない。
このような化合物は、塩化シアヌル(すなわち2,4,6−トリクロロトリアジン)を、複素環上の置換基に対応するヒドロキシ化合物、チオ化合物またはアミノ化合物等と反応させることによって容易に製造できる。
また、本発明における乾燥温度とは、乾燥時間あたりの平均温度を指している。つまり、瞬間的若しくは、緩やかな温度上昇や低下等も乾燥時間あたりで平均化した温度のことである。
受容層と支持体との間には下地層が形成されていることが好ましく、例えば白地調整層、帯電調節層、接着層、プライマー層が形成される。これらの層については、例えば特許第3585599号明細書、特許第2925244号明細書などに記載されたものと同様にして形成することができる。
以下に断熱層を説明する。
(断熱層)
断熱層(多孔質層)は、サーマルヘッドを用いた加熱転写時における熱から支持体を保護する役割を果たす。また、高いクッション性を有するので、基材として紙を用いた場合であっても、印字感度の高い熱転写受像シートを得ることができる。
本発明における中空ポリマーとは粒子内部に独立した気孔を有するポリマー粒子であり、例えば、1)ポリスチレン、アクリル樹脂、スチレン−アクリル樹脂等により形成された隔壁内部に水が入っており、塗布乾燥後、粒子内の水が粒子外に蒸発して粒子内部が中空となる非発泡型の中空粒子、2)ブタン、ペンタンなどの低沸点液体を、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステルのいずれか又はそれらの混合物もしくは重合物よりなる樹脂で覆っており、塗工後、加熱により粒子内部の低沸点液体が膨張することにより内部が中空となる発泡型マイクロバルーン、3)上記の2)をあらかじめ加熱発泡させて中空ポリマーとしたマイクロバルーンなどが挙げられる。
本発明ではこれらのうち、水溶性ポリマーを使用することが好ましく、該水溶性ポリマーは、受容層で挙げたものが好ましく、好ましい範囲も同じである。すなわち、ゼラチンまたはポリビニルアルコールが好ましく、ゼラチンが最も好ましい。
また、受容層の説明した硬膜剤を使用することも好ましく、受容層において説明した好ましい範囲、使用量等の記載が適用される。
中空ポリマーの粒子サイズは0.1〜20μmが好ましく、0.1〜2μmがより好ましく、0.1〜1μmが特に好ましい。また、中空ポリマーのガラス転移温度(Tg)は70℃以上であることが好ましく、100℃以上であることがより好ましい。
中空ポリマーを含む断熱層の厚みは5〜50μmであることが好ましく、5〜40μmであることがより好ましく、6〜18μmが更に望ましい。
本発明では、支持体として耐水性支持体が用いられる。
なお、本発明における耐水性支持体は、例えば、疎水性樹脂で塗布、塗工もしくはラミネートされた支持体を含み、これらは好ましい支持体である。また、耐水性支持体は、支持体上に水系塗布により構成層を塗設する場合、該構成層を塗布して乾燥するまでの間に、実質的に水分が浸透しない支持体である。
ここで、さらに好ましくは、支持体の塗布が施される側の一定面積を水と接触させ、塗布してから乾燥するまでに相当する時間経過させた後、表面に付着する水分を乾いた布で拭き取った試験片の重量を測定し、接触させる前の重量からの増加分で評価すると、重量増加が、水と接触させる前の支持体重量と比較して、2質量%以下のものが好ましく、1質量%以下のものがより好ましく、0.5質量%以下のものがさらに好ましい。
耐水性支持体を用いることで支持体中に水分が吸収されるのを防止して、受容層の経時による性能変化を防止することを含め、本発明の効果を効果的に奏することができる。耐水性支持体としては例えばコート紙やラミネート紙を用いることができる。
コート紙は、原紙等のシートに、各種の樹脂、ゴムラテックス又は高分子材料を片面又は両面に塗工した紙であり、用途に応じて、塗工量が異なるもので、このようなコート紙としては、例えば、アート紙、キャストコート紙、ヤンキー紙等が挙げられるが、本発明においては疎水性樹脂を塗工したものが使用できる。
(ロ)エステル結合を有する熱可塑性樹脂である。例えば、ジカルボン酸成分(これらのジカルボン酸成分にはスルホン酸基、カルボキシル基等が置換していてもよい)と、アルコール成分(これらのアルコール成分には水酸基などが置換されていてもよい)との縮合により得られるポリエステル樹脂、ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリメチルアクリレート、ポリブチルアクリレート等のポリアクリル酸エステル樹脂又はポリメタクリル酸エステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、スチレンアクリレート樹脂、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体樹脂、ビニルトルエンアクリレート樹脂等が挙げられる。
具体的には、特開昭59−101395号公報、同63−7971号公報、同63−7972号公報、同63−7973号公報、同60−294862号公報などに記載のものを挙げることができる。
また、市販品としては、東洋紡(株)製のバイロン290、バイロン200、バイロン280、バイロン300、バイロン103、バイロンGK−140、バイロンGK−130;花王(株)製のタフトンNE−382、タフトンU−5、ATR−2009、ATR−2010;ユニチカ(株)製のエリーテルUE3500、UE3210、XA−8153、KZA−7049、KZA−1449;日本合成化学(株)製のポリエスターTP−220、R−188;星光化学工業(株)製のハイロスシリーズの各種熱可塑性樹脂(いずれも商品名)等が挙げられる。
(ニ)ポリアミド樹脂、尿素樹脂等が挙げられる。
(ホ)ポリスルホン樹脂等が挙げられる。
(ヘ)ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、塩化ビニル−プロピオン酸ビニル共重合体樹脂等が挙げられる。
(ト)ポリビニルブチラール等の、ポリオール樹脂、エチルセルロース樹脂、酢酸セルロース樹脂等のセルロース樹脂等が挙げられる。
(チ)ポリカプロラクトン樹脂、スチレン−無水マレイン酸樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリエーテル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。
なお、前記熱可塑性樹脂は、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記ラミネート紙は、原紙等のシートに、各種の樹脂、ゴム又は高分子シート又はフィルム等をラミネートした紙である。前記ラミネート材料としては、例えば、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリメタクリレート、ポリカーボネート、ポリイミド、トリアセチルセルロース等が挙げられ、本発明においては疎水性樹脂が使用される。これらの樹脂は、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
尚、これらのシート又はフィルムには、白色反射性を与える処理を行ってもよい。このような処理方法としては、例えば、これらのシート又はフィルム中に酸化チタンなどの顔料を配合する方法が挙げられる。
支持体がそのまま露出していると環境中の湿度・温度により感熱転写受像シートがカールしてしまうことがあるため、支持体の裏面側にカール調整層を形成することが好ましい。カール調整層は、受像シートのカールを防止するだけでなく防水の役割も果たす。カール調整層には、ポリエチレンラミネートやポリプロピレンラミネート等が用いられる。具体的には、例えば特開昭61−110135号公報、特開平6−202295号公報などに記載されたものと同様にして形成することができる。
筆記層・帯電調整層には、無機酸化物コロイドやイオン性ポリマー等を用いることができる。帯電防止剤として、例えば第四級アンモニウム塩、ポリアミン誘導体等のカチオン系帯電防止剤、アルキルホスフェート等のアニオン系帯電防止剤、脂肪酸エステル等のノニオン系帯電防止剤など任意のものを用いることができる。具体的には、例えば特許第3585585号明細書などに記載されたものと同様にして形成することができる。
支持体上に複数の機能の異なる複数の層(気泡層、断熱層、中間層、受容層など)からなる多層構成の受像シートを製造する場合、特開2004−106283号、同2004−181888号、同2004−345267号等の各公報に示されている如く各層を順次塗り重ねていくか、あらかじめ各層を支持体上に塗布したものを張り合わせることにより製造することが知られている。一方、写真業界では例えば複数の層を同時に重層塗布することにより生産性を大幅に向上させることが知られている。例えば特開米国特許第2,761,791号、同第2,681,234号、同第3,508,947号、同第4,457,256号、同第3,993,019号、特開昭63−54975号、特開昭61−278848号、同55−86557号、同52−31727号、同55−142565号、同50−43140号、同63−80872号、同54−54020号、特開平5−104061号、同5−127305号、特公昭49−7050号の公報または明細書やEdgar B. Gutoffら著,「Coating and Drying Defects:Troubleshooting Operating Problems」,John Wiley&Sons社,1995年,101〜103頁などに記載のいわゆるスライド塗布(スライドコーティング法)、カーテン塗布(カーテンコーティング法)といわれる方法が知られている。
本発明では、上記逐次若しくは同時重層塗布を多層構成の受像シートの製造に用いることが好ましい。
特に、本発明においては、支持体上に上記のような複数の塗設層(受容層が複数、断熱層が複数である場合も含む)があり、このうち少なくとも隣接する層がいずれも水系塗布される場合、これらを同時重層塗布することが好ましい。なかでも、これらの隣接層が受容層と断熱層である場合において、同時重層塗布することが好ましい。
同時重層塗布により、本発明の効果が効果的に発現されると同時に、インクシートと重ね合わせて印画するときの走行性に優れた感熱転写受像シートを得ることができる。また、塗布層間の密着性が優れ、粘着テープによる掲示を繰り返しても膜剥れの起きにくい感熱転写受像シートを得ることができる。さらに、生産性を大幅に向上させると同時に画像欠陥を大幅に減少させることができる。
しかしながら、受容層中に存在するポリマーラテックスの最低造膜温度以下の温度で乾燥させることが造膜進行を抑制する点で好ましく、該最低造膜温度の5℃以下がさらに好ましく、10℃以下がより好ましく、20℃以下がさらに好ましい。
なお、乾燥温度はこのようにポリマーラテックスの特性に基づいて設定すべきであるが、少なくとも50℃以下である場合が好ましい。
乾燥時間に関しては、前述の受容層の説明で記載したように、製造上短い方が好ましい。具体的には、10秒〜20分が好ましく、更に好ましくは30秒〜10分である。
また、本発明における乾燥温度とは、乾燥時間あたりの平均温度を指している。つまり、瞬間的若しくは、緩やかな温度上昇や低下等も乾燥時間あたりで平均化した温度のことである。
また、本発明の感熱転写受像シートは、支持体を適宜選択することにより、熱転写記録可能な枚葉またはロール状の感熱転写受像シート、カード類、透過型原稿作成用シート等の各種用途に適用することもできる。
(インクシートの作製)
厚さ6.0μmのポリエステルフィルム(ルミラー、商品名、東レ(株)製)を基材フィルムとして用いた。そのフィルム背面側に耐熱スリップ層(厚み1μm)を形成し、かつ表面側に下記組成のイエロー、マゼンタ、シアン組成物を、それぞれ単色に塗布(乾膜時の塗布量1g/m2)した。
イエロー組成物
染料(マクロレックスイエロー6G、商品名、バイエル社製) 5.5質量部
ポリビニルブチラール樹脂 4.5質量部
(エスレックBX−1、商品名、積水化学工業(株)製)
メチルエチルケトン/トルエン(質量比1/1) 90質量部
マゼンタ組成物
マゼンタ染料(ディスパーズレッド60) 5.5質量部
ポリビニルブチラール樹脂 4.5質量部
(エスレックBX−1、商品名、積水化学工業(株)製)
メチルエチルケトン/トルエン(質量比1/1) 90質量部
シアン組成物
シアン染料(ソルベントブルー63) 5.5質量部
ポリビニルブチラール樹脂 4.5質量部
(エスレックBX−1、商品名、積水化学工業(株)製)
メチルエチルケトン/トルエン(質量比1/1) 90質量部
(受像シートの作製)
(1−1)試料101(比較例)の作製
支持体として合成紙(ユポFPG200、厚さ200μm、商品名、(株)ユポ・コーポレーション製)を用い、この一方の面に下記組成の受容層を塗布した。受容層4.0g/m2となるように塗布を行い、乾燥は50℃で3分行った。
受容層
塩化ビニル系ラテックス 48質量部
(ビニブラン609、商品名、日信化学工業(株)製:固形分=55質量%、Tg=46℃、MFT=70℃)
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤ポリマーラテックス 7.5質量部
(ULS1700、商品名、一方社油脂工業(株)製:固形分=40質量%)
モンタン酸ワックス(J537、商品名、中京油脂(株)製) 10質量部
受容層を下記組成のものと変更して、それ以外は試料101と同様に作製した。
受容層
塩化ビニル系ラテックス 48質量部
(ビニブラン609、商品名、日信化学工業(株)製:固形分=55質量%、Tg=46℃、MFT=70℃)
ゼラチン 1質量部
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤ポリマーラテックス 7.5質量部
(ULS1700、商品名、一方社油脂工業(株)製:固形分=40質量%)
モンタン酸ワックス(J537、商品名、中京油脂(株)製) 10質量部
試料102におけるゼラチンを表1に示すようにポリビニルアルコールのPVA−105(クラレ(株)製の商品名)に3質量部に変更したこと以外は試料102と同様にして試料110を作製した。
また、試料101、102および110における支持体を、吸湿性を有する支持体として王子製紙(株)製のOKプリンス上質紙(商品名)坪量157gに変更したこと以外は試料102と同様にして試料202を作製した。同様に、試料202とはゼラチン量を表1のように変更した以外は試料202と同様にして試料203を作製した。
参考例のインクシートと、前記各受像シートとを、前者のインク層と後者の受容層とが接するように重ね合わせ、熱転写型プリンターを用いて画像出力した。出力画像は、各試料にグレーを与える階調を用いた。
画像出力を行う前に、25℃50%雰囲気下に保存した受像シート(A)と、50℃80%雰囲気下に10日保存した受像シート(B)に各々画像出力を行い、出力前の保存による鮮鋭性の変化を評価した。
鮮鋭性は、一般的な画像を出力したものと、反射濃度1.0のグレーな種々線幅を出力した細線の両方を観察し官能評価にて評価した。一般的な画像を出力したものについては3シーンの画像を、細線については3種類の線幅のものの変化をそれぞれ5人の観察者の観察により評価した。
また、画像濃度は、試料101にグレーな反射濃度1.5となる条件で、102以降の試料に出力し、その濃度を測定した。
さらに、上記Aの受像シートに画像出力したものを、60℃70%雰囲気下に5日間保存し、出力後画像の保存による鮮鋭性変化を同様にして評価した。
得られた結果を、表1に示す。
また、耐水性を有していない支持体を用いた試料202および203では、ポリマーラテックスと水溶性ポリマーとを併用しても、支持体が水分を吸収して乾燥後も微量の水分が残存してしまい、鮮鋭性の低下が生じることがわかった。
(2−1)試料301(比較例)の作製および評価
塗布後の乾燥温度を110℃に変更して、それ以外は試料102と同様に作製した。
乾燥後、試料102および301の断面SEM画像より、試料102はラテックスの粒界がはっきりと確認でき、受容層が不均一な膜である一方、試料301は膜の均一化が進行しており、造膜していることが確認された。これらの塗布物を幅152mm、長さ55mの巻き芯無しのロール状に加工し、DPB1500(商品名、日本電産コパル製)にて黒ベタDmaxプリントを行い、ビジュアル濃度測定を行ったところ、以下の結果が得られた。
試料102 50℃ 1.90
試料301 110℃ 1.81
(3−1)試料302(本発明)の作製
受容層を下記組成のものと変更して、それ以外は試料101と同様に作製した。
受容層
塩化ビニル系ラテックス 48質量部
(ビニブラン900、商品名、日信化学工業(株)製:固形分=40質量%、Tg=73℃、MFT=100℃)
ゼラチン 1質量部
乳化物(EMUSTAR) 1質量部
(EMUSTAR−042X、商品名、日本精蝋(株)製)
硬膜剤(VS−7) 0.2質量部
受容層を下記組成のものと変更して、塗布後の乾燥温度を110℃とした以外は試料101と同様に作製した。
受容層
塩化ビニル系ラテックス 48質量部
(ビニブラン900、商品名、日信化学工業(株)製:固形分=40質量%、Tg=73℃、MFT=100℃)
ゼラチン 1質量部
乳化物(EMUSTAR) 1質量部
(EMUSTAR−042X、商品名、日本精蝋(株)製)
硬膜剤(VS−7) 0.2質量部
乾燥後、試料302および303の断面SEM画像より、試料302はラテックスの粒界がはっきりと確認でき受容層が不均一な膜である一方、試料303は膜の均一化が進行しており、造膜していることが確認された。これらの塗布物を幅152mm、長さ55mの巻き芯無しのロール状に加工し、DPB1500(商品名、日本電産コパル製)にて黒ベタDmaxプリントを行い、濃度測定を行ったところ、以下の結果が得られた。
試料302 50℃ 1.87
試料303 110℃ 1.80
(4−1)乳化分散物Aの作製
乳化分散物Aの調製処方の概略を以下に示す。
20質量%のゼラチン水溶液に、以下の化合物を酢酸エチルに溶解した溶液、高沸点有機溶媒、および界面活性剤を添加し、混合したホモジナイザー(日本精機製)を用いて乳化し、乳化物を得る。
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 1質量部
EB−9 30質量部
KF41−410(商品名、信越化学工業(株)製) 5質量部
SOLV−5 9質量部
酢酸エチル 20質量部
水 350質量部
受容層を下記組成のものと変更して、それ以外は試料101と同様に作製した。
受容層
塩化ビニル系ラテックス 48質量部
(ビニブラン900、商品名、日信化学工業(株)製:固形分=40質量%、Tg=73℃、MFT=100℃)
ゼラチン 1質量部
乳化物(EMUSTAR) 1質量部
(EMUSTAR−042X、商品名、日本精蝋(株)製)
硬膜剤(VS−7) 0.2質量部
乳化分散物A 8質量部
(含有ゼラチン固形分は0.6質量部)
受容層を下記組成のものと変更して、それ以外は試料101と同様に作製した。
受容層
塩化ビニル系ラテックス 48質量部
(ビニブラン900、商品名、日信化学工業(株)製:固形分=質量40%、Tg=73℃、MFT=100℃)
ゼラチン 1質量部
乳化物(EMUSTAR) 1質量部
(EMUSTAR−042X、商品名、日本精蝋(株)製)
硬膜剤(VS−28) 0.2質量部
乳化分散物A 8質量部
受容層を下記組成のものと変更して、塗布後の乾燥温度を110℃とした以外は試料101と同様に作製した。
受容層
塩化ビニル系ラテックス 48質量部
(ビニブラン900、商品名、日信化学工業(株)製:固形分=40質量%、Tg=73℃、MFT=100℃)
ゼラチン 1質量部
乳化物(EMUSTAR) 1質量部
(EMUSTAR−042X、商品名、日本精蝋(株)製)
硬膜剤(VS−7) 0.2質量部
乳化分散物A 8質量部
乾燥後、試料304乃至305の断面SEM画像より、試料304、305はラテックスの粒界がはっきりと確認でき受容層が不均一な膜である一方、試料306は膜の均一化が進行しており、造膜していることが確認された。これらの塗布物を幅152mm、長さ55mの巻き芯無しのロール状に加工し、DPB1500(商品名、日本電産コパル製、15秒/枚)にて黒ベタDmaxプリントを行い、濃度測定を行ったところ、以下の結果が得られた。
試料304 50℃ 1.94
試料305 50℃ 1.95
試料306 110℃ 1.88
(受像シートの作製)
(5−1)試料400(比較例)の作製
支持体として合成紙(ユポFPG200、厚さ200μm、商品名、(株)ユポ・コーポレーション製)を用い、この一方の面に下記組成の受容層を塗布した。受容層3.0g/m2となるように塗布を行い、乾燥は22℃40%の環境で1時間放置した。
受容層
塩化ビニル系ラテックス 48質量部
(ビニブラン900、商品名、日信化学工業(株)製:固形分=40質量%、Tg=73℃、MFT=100℃)
乳化物(EMUSTAR) 1質量部
(EMUSTAR−042X、商品名、日本精蝋(株)製)
硬膜剤(VS−7) 0.2質量部
作製した試料400は、断面SEM画像から、形成した受容層の約90%にラテックスの粒状構造が観測されて、受容層が実質的に造膜してない状態にあることが確認された。
(5−2)試料401(比較例)の作製
塗布後の乾燥を、150℃の環境に1時間放置して行った以外は試料400と同様にして、比較例の試料401を作製した。
作製した試料401は、断面SEM画像から、膜の均一化が進んでおり、受容層が造膜していることが確認された。
支持体として合成紙(ユポFPG200、厚さ200μm、商品名、(株)ユポ・コーポレーション製)を用い、この一方の面に下記組成の受容層を塗布した。受容層3.0g/m2となるように塗布を行い、乾燥は22℃40%の環境で1時間放置した。
受容層
塩化ビニル系ラテックス 48質量部
(ビニブラン900、商品名、日信化学工業(株)製:固形分=40質量%、Tg=73℃、MFT=100℃)
ゼラチン 0.25質量部
乳化物(EMUSTAR) 1質量部
(EMUSTAR−042X、商品名、日本精蝋(株)製)
硬膜剤(VS−7) 0.2質量部
作製した試料402は、断面SEM画像から、形成した受容層のほぼ全域にラテックスの粒状構造が観測されて、受容層が実質的に造膜してない状態にあることが確認された。
支持体として合成紙(ユポFPG200、厚さ200μm、商品名、(株)ユポ・コーポレーション製)を用い、この一方の面に下記組成の受容層を塗布した。受容層3.0g/m2となるように塗布を行い、乾燥は22℃40%の環境で1時間放置した。
受容層
塩化ビニル系ラテックス 48質量部
(ビニブラン900、商品名、日信化学工業(株)製:固形分=40質量%、Tg=73℃、MFT=100℃)
乳化物(EMUSTAR) 1質量部
(EMUSTAR−042X、商品名、日本精蝋(株)製)
硬膜剤(VS−7) 0.2質量部
乳化分散物A(ゼラチン含有) 8質量部
作製した試料403は、断面SEM画像から、形成した受容層のほぼ全域にラテックスの粒状構造が観測されて、受容層が実質的に造膜してない状態にあることが確認された。
塗布後の乾燥を、150℃の環境に1時間放置して行った以外は試料403と同様にして、比較例の試料404を作製した。
作製した試料404は、断面SEM画像から、膜の均一化が進んでおり、受容層が造膜していることが確認された。
(5−6)試料405(本発明)の作製
支持体として合成紙(ユポFPG200、厚さ200μm、商品名、(株)ユポ・コーポレーション製)を用い、この一方の面に下記組成の受容層を塗布した。受容層3.0g/m2となるように塗布を行い、乾燥は22℃40%の環境で1時間放置した。
受容層
塩化ビニル系ラテックス 48質量部
(ビニブラン900、商品名、日信化学工業(株)製:固形分=40質量%、Tg=73℃、MFT=100℃)
ゼラチン 0.9質量部
乳化物(EMUSTAR) 1質量部
(EMUSTAR−042X、商品名、日本精蝋(株)製)
硬膜剤(VS−7) 0.2質量部
乳化分散物A(ゼラチン含有) 8質量部
作製した試料405は、断面SEM画像から、形成した受容層のほぼ全域にラテックスの粒状構造が観測されて、受容層が実質的に造膜してない状態にあることが確認された。
支持体として合成紙(ユポFPG200、厚さ200μm、商品名、(株)ユポ・コーポレーション製)を用い、この一方の面に下記組成の受容層を塗布した。受容層3.0g/m2となるように塗布を行い、乾燥は22℃40%の環境で1時間放置した。
受容層
塩化ビニル系ラテックス 48質量部
(ビニブラン900、商品名、日信化学工業(株)製:固形分=40質量%、Tg=73℃、MFT=100℃)
ゼラチン 2質量部
乳化物(EMUSTAR) 1質量部
(EMUSTAR−042X、商品名、日本精蝋(株)製)
硬膜剤(VS−7) 0.2質量部
乳化分散物A(ゼラチン含有) 8質量部
作製した試料405は、断面SEM画像から、形成した受容層のほぼ全域にラテックスの粒状構造が観測されて、受容層が実質的に造膜してない状態にあることが確認された。
試料400〜406を、昇華プリンター ASK−2000(商品名、富士フイルム(株)製、8秒/枚)に画像出力可能なようにセットし、純正インクリボンを用いて、評価画像を出力した。
評価画像は、試料400により濃度0.5を達成するグレーベタと、実施例1の鮮鋭性評価に用いた画像を用いた。
出力後、画像の保存による鮮鋭性の変化を実施例1と同様に行った。
得られた結果を表2に示す。
なお、試料406の画像濃度は、色補正テーブル(LUT)を兼ね備えた機能が組み込まれたプリンターのLUTを修正することができるならば、水溶性ポリマーの添加量が5%以上の試料でも、可能となる。
(受像シート用支持体の作製)
アカシアからなるLBKP(広葉樹晒クラフトパルプ)50質量部及びアスペンからなるLBKP 50質量部をそれぞれディスクリファイナーによりカナディアンフリーネス300mlに叩解しパルプスラリーを調製した。
次いで、上記で得られたパルプスラリーに、対パルプ当り、カチオン変性でんぷん(日本NSC(株)製、商品名、CAT0304L)1.3%、アニオン性ポリアクリルアミド(星光PMC(株)製、商品名、DA4104)0.15%、アルキルケテンダイマー(荒川化学(株)製、商品名、サイズパインK)0.29%、エポキシ化ベヘン酸アミド0.29%、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン(荒川化学(株)製、商品名、アラフィックス100)0.32%を加えた後、消泡剤0.12%を加えた。
(受像シートの作製)
(6−1)試料500(比較例)の作製
上記支持体を用い、米国特許第2,761,791号明細書に記載の第9図に例示された方法により、下記組成の受容層の塗布を行った。塗布後すぐに11℃の環境に30秒放置し、その後、22℃40%の環境で送風して乾燥させた。それぞれの乾燥時の塗布量は受容層:3.0g/m2となるように塗布を行った。
受容層
塩化ビニル系ラテックス 48質量部
(ビニブラン900、商品名、日信化学工業(株)製:固形分=40質量%、Tg=73℃、MFT=100℃)
乳化物(EMUSTAR) 1質量部
(EMUSTAR−042X、商品名、日本精蝋(株)製)
硬膜剤(VS−7) 0.2質量部
作製した試料500は、断面SEM画像から、形成した受容層の約90%にラテックスの粒状構造が観測されて、受容層が実質的に造膜してない状態にあることが確認された。
上記支持体を用い、米国特許第2,761,791号明細書に記載の第9図に例示された方法により、下記組成の断熱層と、下記組成の受容層を支持体側からこの順に積層させた状態で重層塗布を行った。塗布後すぐに11℃の環境に30秒放置し、その後、22℃40%の環境で送風して乾燥させた。それぞれの乾燥時の塗布量は断熱層:15g/m2、受容層:3.0g/m2となるように塗布を行った。
受容層
塩化ビニル系ラテックス 48質量部
(ビニブラン900、商品名、日信化学工業(株)製:固形分=40質量%、Tg=73℃、MFT=100℃)
乳化物(EMUSTAR) 1質量部
(EMUSTAR−042X、商品名、日本精蝋(株)製)
硬膜剤(VS−7) 0.2質量部
断熱層
中空ポリマーラテックス 334質量部
(MH5055、商品名、日本ゼオン(株)製)
ゼラチン 26質量部
硬膜剤(VS−7) 0.2質量部
水 50質量部
ここで、中空ポリマーラテックスは外径0.5μm中空構造ポリマーの40質量%水分散体である。
作製した試料501は、断面SEM画像から、形成した受容層の約90%にラテックスの粒状構造が観測されて、受容層が実質的に造膜してない状態にあることが確認された。
受容層の組成を以下のように変更したこと以外は試料501と同様にして、本発明の試料502を作製した。
受容層
塩化ビニル系ラテックス 48質量部
(ビニブラン900、商品名、日信化学工業(株)製:固形分=40質量%、Tg=73℃、MFT=100℃)
乳化物(EMUSTAR) 1質量部
(EMUSTAR−042X、商品名、日本精蝋(株)製)
硬膜剤(VS−7) 0.2質量部
乳化分散物A(ゼラチン含有) 8質量部
(含有ゼラチン固形分は0.6質量部)
作製した試料502は、断面SEM画像から、形成した受容層のほぼ全域にラテックスの粒状構造が観測されて、受容層が実質的に造膜してない状態にあることが確認された。
(6−4)試料503(本発明)の作製
試料502において、断熱層の中空ポリマーラテックスをゼラチンに等質量部置き換えたこと以外試料502と同様にして試料503を作製した。
作製した試料503は、断面SEM画像から、形成した受容層の約90%にラテックスの粒状構造が観測されて、受容層が実質的に造膜してない状態にあることが確認された。
試料502と同様の構成で、塗布後の乾燥を、150℃の環境に1時間放置して行った以外、試料502と同様にして試料504を作製した。
作製した試料504は断面SEM画像から、受容層の粒状構造は観測されず、受容層が造膜していることが確認された。
試料500〜504を、昇華プリンター ASK−2000(商品名、富士フイルム(株)製、8秒/枚)に画像出力可能なようにセットし、純正インクリボンを用いて、評価画像を出力した。
評価画像は、試料501により濃度1.0を達成するグレーベタと、実施例1の鮮鋭性評価に用いた画像を用いた。
出力後、画像の保存による鮮鋭性の変化を実施例1と同様に行い、さらに、最高濃度の黒ベタ画像を100枚連続処理し通過性評価とした。
得られた結果を、表3に示す。
これらの結果から、これらの試料の中では、試料502が最も優れていることがわかった。
Claims (16)
- 耐水性の支持体上に、少なくとも1種のポリマーラテックスを含有する受容層を少なくとも1層塗設した感熱転写受像シートであって、該受容層に含まれる該ポリマーラテックスの少なくとも1種のガラス転移温度が、10℃〜80℃であり、該受容層中で該ポリマーラテックスが実質的に造膜せず不連続状態で存在し、下記1)または2)の少なくともいずれかを満足することを特徴とする感熱転写受像シート。
1)上記受容層に水溶性ポリマーを含有し、該水溶性ポリマー(固形分)の含有率が、受容層中に存在する全ポリマーの固形分の0.2質量%〜30質量%である。
2)少なくとも1種の中空ポリマーを含有する断熱層を少なくとも1層有し、該断熱層が水系塗布されてなる断熱層である。 - 前記1)の水溶性ポリマー(固形分)の含有率が、受容層中に存在する全ポリマーの固形分の0.2質量%〜5質量%であることを特徴とする請求項1に記載の感熱転写受像シート。
- 前記1)と2)を同時に満たすことを特徴とする請求項1または2に記載の感熱転写受像シート。
- 前記断熱層に水溶性ポリマーを含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
- 前記受容層の前記ポリマーラテックスの少なくとも1種が、塩化ビニルから得られる繰り返し単位を少なくとも含むポリマーラテックスであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
- 前記ポリマーラテックスが、さらにアクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、酢酸ビニルまたはエチレンから選択されるモノマーから得られる繰り返し単位を含む共重合ポリマーラテックスであることを特徴とする請求項5に記載の感熱転写受像シート。
- 前記受容層の前記ポリマーラテックスの最低造膜温度(MFT)が、該ポリマーラテックスのガラス転移温度より高いことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
- 前記受容層の前記ポリマーラテックスの最低造膜温度(MFT)が、50℃以上であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
- 前記受容層もしくは前記断熱層の水溶性ポリマーがゼラチンまたはポリビニルアルコールであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
- 前記受容層もしくは前記断熱層のいずれかに含有する水溶性ポリマーの一部または全てが硬膜剤により、硬膜されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
- 支持体上のいずれかの塗設層に乳化物を含有することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
- 前記感熱転写受像シートが、少なくとも前記受容層塗布後の乾燥工程で、前記受容層の前記ポリマーラテックスの最低造膜温度(MFT)以下の温度で乾燥させてなるものであることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の感熱転写受像シート。
- 前記感熱転写受像シートが、請求項1〜11のいずれか1項に記載の感熱転写受像シートであって、少なくとも前記受容層塗布後の乾燥工程で、前記受容層の前記ポリマーラテックスの最低造膜温度(MFT)以下の温度で乾燥させることを特徴とする感熱転写受像シートの製造方法。
- 前記感熱転写受像シートが、少なくとも2層の水系塗布してなる層を有し、該層が互いに隣接して塗布するに際し、同時重層塗布することを特徴とする請求項13に記載の感熱転写受像シートの製造方法。
- 前記の隣接する層が少なくとも1層の受容層と少なくとも1層の断熱層であることを特徴とする請求項14に記載の感熱転写受像シートの製造方法。
- 前記乾燥工程が、前記同時重層後もしくは全ての構成層を塗設後の乾燥工程であることを特徴とする請求項14または15に記載の感熱転写受像シートの製造方法。
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