JP4592704B2 - リニアガイド装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インナブロックとアウタブロックが多数のボールを介して組みつけられ、例えばアウタブロックに固定されたテーブル等の可動体をインナブロックに沿って自在に往復運動させることが可能なリニアガイド装置に係り、特に、前記インナブロックとアウタブロックの間にボールを配列したボールケージが介装され、このボールケージがアウタブロック又はインナブロックの運動に伴って往復運動するタイプのリニアガイド装置に関する。
従来、各種産業機械においてテーブル等の可動体の直線移動を支承するリニアガイド装置のうち、軽荷重用途向けの装置としては、ボールケージを用いた有限ストロークタイプのものが知られている。この有限ストロークタイプのリニアガイド装置は、例えば、チャネル状に形成されると共に機械装置のベース部に固定される軌道レールと、この軌道レールに具備されたガイド溝内に遊嵌する移動ブロックと、これら軌道レールと移動ブロックとの間で荷重を負荷しながら転走する複数のボールと、前記軌道レールと移動ブロックとの隙間に介在する薄板状のボールケージとから構成されている。
前記ボールケージには個々のボールを回転自在に保持するための保持孔が所定の配列で複数設けられており、各保持孔は該ボールケージの内周面と外周面との間を貫通している。これにより、各保持孔に保持されたボールが軌道レール及び移動ブロックのボール転走溝に対して接触し得るようになっている。また、前記ボールケージの軸方向長さはナット部材の軸方向長さよりも短く形成されており、軌道レールに対して移動ブロックを移動させると、ボールの転走に伴ってボールケージが移動ブロックと軌道レールの隙間を軸方向へ移動するように構成されている。また、移動ブロックの移動方向における前後両端面にはストッパ部材が夫々設けられており、ボールの転走と共に移動したボールケージが移動ブロックから離脱するのを防止している。通常、ボールが軌道レール及び移動ブロックのボール転走溝を完全に転がっている状態では、軌道レールに対する移動ブロックのストロークは軌道レールに対するボールの転走距離の2倍である。従って、このようなボールケージを用いたリニアガイド装置では、移動ブロックに対するボールケージのストロークの2倍の距離が軌道レールに対する移動ブロックのストローク距離ということになり、ボールケージがストッパ部材に突き当たると、軌道レールに対する移動ブロックのストロークが制限されることになる。
従来、前記ボールケージとしては、金属薄板をプレス加工で打ち抜いて前記ボールの保持孔を形成したものが知られている(特開平2−298445号公報、特開平5−18414号公報等)。この金属製のボールケージでは、打ち抜いた保持孔の周囲にボールを保持するための突片が形成されており、ボールを保持孔に収容した後に前記突片をかしめることで、ボールを保持孔の内部に封じ込めることができるようになっている。
特開平2−298445号公報 特開平5−18414号公報 特開平5−231431号公報
しかし、このような金属製のボールケージは、移動ブロックと軌道レールとの隙間に合わせて複雑な形状に形成するのが困難であり、例えばボールケージに配列するボールが1列であれば比較的容易に加工することが可能であるが、移動ブロックと軌道レールとの間に配置された2列のボールを1枚のボールケージで保持しようとすると、いきおいボールケージの形状が複雑なものとなり、その加工が煩雑なものとなる。また、ボールの直径に対して金属薄板の厚みが薄いので、ボールの周囲にグリース等の潤滑剤を保持し難く、ボールとボール転走面との接触を十分に潤滑することができないといった懸念がある。更に、前記突片をかしめることでボールをボール保持孔の内部に閉じ込めるのだが、このかしめ作業の精度が悪いと、突片が常にボールと接触してしまうことになり、ボールの回転が阻害されてしまう。このため、ボールをボール保持孔に閉じ込める作業に手間がかかるといった問題点があった。
一方、特開平5−231431号公報には合成樹脂から形成したボールケージが開示されている。このボールケージは合成樹脂の射出成形によって形成され、かかる射出成形の際にボールを中子として金型内にインサートしておくことにより、ボールが直接封じ込められたボールケージを製作している。このボールケージでは、ボールを保持孔内に配列して封じ込めるといった手間のかかる作業を省略することができ、ボールケージの製作における省力化という点では非常に優れたものであった。
しかし、このようにボールを中子として利用した射出成形でボールケージを製作すると、各ボールが収容されている保持孔はボールの直径と略同一であり、保持孔がボールを軽く締めつけていることから、ボールに円滑な回転を与え難いといった欠点もあった。このため、特開平9−14264号公報に開示されるボールケージでは、射出成形後のボールケージを油に浸漬し、合成樹脂を膨潤させることによって、ボールと保持孔との間に隙間を作ることが行われているが、合成樹脂の膨潤によって隙間が形成されるまでに数時間の時間を要する他、過大な隙間の形成を防ぐためにボールケージの浸漬時間の管理が必要になる等、その生産に手間と時間がかかるといった問題点があった。
また、特開平11−247856号公報には、このような射出成形によるボールケージの問題点に鑑みたボールケージの製造方法が提案されている。すなわち、ボールケージの射出成形を行う金型内にボールの直径よりも大きな径を有するボール型を所定の間隔で突出配置し、前記ボール型が配列されたボールケージを成形した後、かかるボールケージからボール型を強引に引き剥がし、最後に前記ボール型によって形成されたボール保持孔に対して強引にボールを押し込み、これらボールをボール保持孔によって回転可能に保持させている。
このボールケージでは射出成形により形成した連結体ベルトからボール型を強引に引き剥がし、かかるボール型で形成されたボール保持孔に対して後からボールを押し込むので、ボールケージを形成する合成樹脂は比較的軟質なものでなければならなかった。しかし、前述の如く有限ストロークタイプのリニアガイド装置の場合には、ボールケージがストッパ部材に突き当たることで、軌道レールに対する移動ブロックのストローク量が制限されていることから、ボールケージとして軟質な材料を使用したのでは、かかるボールケージがストッパに突き当たった際に歪んでしまい、軌道レールと移動ブロックに接触してしまうといったトラブルが懸念される。このため、有限ストロークタイプのリニアガイド装置においては、特開平11−247856号公報に開示される製造方法を用いてボールケージを形成することができなかった。
本発明はこのような問題点に鑑みなされたものであり、その第1の目的とするところは、軌道レールと移動ブロックの形状に応じてボールケージの形状を容易に形成することが可能であると共に、かかるボールケージが軌道レールと移動ブロックの間で2列に配列されたボールを同時に保持することが可能であり、しかもボールケージに配列された個々のボールの潤滑性に優れ、ボールを円滑に回転させることで軌道レールに対する移動ブロックの滑らかな運動を図ることが可能なリニアガイド装置を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、軌道レールと移動ブロックの形状に応じてボールケージの形状を容易に形成することが可能であると共に、多数のボールが該ボールケージに離脱不能に閉じ込められ、しかも該ボールケージを容易に生産することが可能な有限ストロークタイプのリニアガイド装置を提供することにある。
本発明のリニアガイド装置は、断面略矩形状に形成されると共に両側面には上下に隣接する2条1組のボール転走溝が夫々形成されたインナブロックと、このインナブロックが遊嵌する収容溝を有してチャネル状に形成され、かかる収容溝に面した内側面にインナブロックのボール転走溝と対向するボール転走溝が形成されたアウタブロックと、これらインナブロック及びアウタブロックのボール転走溝によって形成された負荷ボール通路内で荷重を負荷しながら転走する多数のボールと、前記インナブロックの外側面とアウタブロック内側面の隙間内に配置され、前記2条1組のボール転走溝を転走する多数のボールを所定の間隔で整列させる一対のボールケージとから構成されている。ここで、前記インナブロックとアウタブロックは、そのいずれか一方が機械装置のベッドやコラム等の固定部に固定されて軌道レールとなり、他方がテーブル等の可動体を搭載して移動ブロックとして利用される。
前記第1の目的を達成する前記ボールケージは、合成樹脂によって可撓性を具備しない薄板状に形成され、このボールケージに対して多数のボールが2列で配列される。このようにボールケージは合成樹脂製なので、射出成形などのモールド成形を用いることにより、インナブロックとアウタブロックの隙間に合致した複雑な形状を簡便に作ることが可能である。また、ボールケージが可撓性を具備しない薄板状に形成されることにより、かかるボールケージをインナブロックとアウタブロックとの隙間で真っ直ぐに保持することができ、運動中のインナブロツクまたはアウタブロックにボールケージが接触するのを防止することができる。
また、前記ボールケージの表裏両面には前記負荷ボール通路に対応して略半円状の隆起保持部が2条ずつ形成され、個々のボールを回転自在に収容する保持孔が前記隆起保持部を分断するように所定間隔で貫通形成されている。これにより、ボールを保持孔に収容した際にはボールの球面を隆起保持部によってより広い面積でつつみ込むことが可能であり、ボールと保持孔との隙間にグリース等の潤滑剤を良好に保持することが可能となる。その結果、ボールケージに対するボールの回転が円滑化すると共に、ボールとボール転走溝との間の油膜切れが防止され、ボールとボール転走溝を長期にわたって保護することができるものである。
更に、前記ボールケージに開設された保持孔の一方の開口はボール直径よりも小さく、他方の開口はボール直径よりも大きく形成され、前記保持孔内に収容されたボールを自在に交換することが可能となっている。このため、ボールケージをインナブロックとアウタブロックの間から引き出せば、かかるボールケージの保持孔内に収容されたボールを自在に交換することが可能であり、収容するボールの直径を変更することで、インナブロックとアウタブロックとの間でボールに与える予圧を容易に調整することが可能となる。
一方、前記第2の目的を達成するボールケージは、合成樹脂からなる第1ケージ板と第2ケージ板とを貼り合わせて可撓性を具備しない薄板状に形成されている。このようにボールケージは合成樹脂製なので、射出成形などのモールド成形を用いることにより、インナブロックとアウタブロックの隙間に合致した複雑な形状を簡便に作ることが可能である。また、ボールケージが可撓性を具備しない薄板状に形成されることにより、かかるボールケージをインナブロックとアウタブロックとの隙間で真っ直ぐに保持することができ、運動中のインナブロックまたはアウタブロックにボールケージが接触するのを防止することができる。
また、前記第1ケージ板及び第2ケージ板の夫々には個々のボールを貼り合わせ面側から挿入して保持することが可能な分割孔が相対応する位置に形成され、これら第1ケージ板と第2ケージ板とを貼り合わせることによって相対応する分割孔が重なり合い、ボールが離脱不能に包持された保持孔が形成されている。すなわち、かかるボールケージによれば、第1ケージ板及び第2ケージ板を合成樹脂の射出成形などの手法で形成した後、これらを貼り合わせてボール保持孔を形成するるだけで、これらのボール保持孔に対してボールを離脱不能に閉じ込めることができ、従来のボールケージよりも極めて容易に且つ低コストでボールケージを生産することができるものである。
本発明を適用したリニアガイド装置の第1の実施形態を示すものであり、分図(a)は平面図、分図(b)は一部切欠き側面図である。 図1に示すリニアガイド装置のII−II線断面図である。 図1に示すリニアガイド装置のIII矢視図である。 図1に示すリニアガイド装置のボールケージを示す斜視図である。 図4に示すボールケージの詳細を示す図であり、分図(a)は平面図、分図(b)はb−b線断面図である。 本発明を適用したリニアガイド装置の第2の実施形態を示すものであり、分図(a)は平面図、分図(b)は一部切欠き側面図である。 図6に示すリニアガイド装置の正面断面図である。 図6に示すリニアガイド装置のボールケージを示す斜視図である。 図6に示すリニアガイド装置のボールケージを示すものであり、分図(a)は平面図、分図(b)は側面図である。 図9に示すボールケージのX−X線断面図である。 第1ケージ板と第2ケージ板とを分離した状態を示す断面図である。 図9のXII矢視図である。
符号の説明
1…軌道レール(インナブロック)、2…移動ブロック(アウタブロック)、3…ボール、4…ボールケージ、5,6…ストッパプレート、40…保持片、41…中央突条、42…ボール保持孔
以下、添付図面を参照しながら本発明のリニアガイド装置を詳細に説明する。
図1及び図2は本発明を適用したリニアガイド装置の第1の実施形態を示すものであり、図1の分図(a)は平面図、分図(b)は側面図、図2は図1(a)のII−II線における正面断面図である。このリニアガイド装置は、断面略矩形状に形成されたインナブロックとしての軌道レール1と、チャネル状に形成されると共に多数のボール3を介して前記軌道レール1に組付けられたアウタブロックとしての移動ブロック2と、これら軌道レール1と移動ブロック2との間でボール3を整列させるボールケージ4とから構成されている。
前記軌道レール1にはこれを上下に貫通するようにしてボルト孔10が形成されており、このボルト孔10に挿通させた固定ボルト(図示せず)を機械装置の固定部に締結することで、軌道レール1を機械装置に固定することができるようになっている。また、前記ボルト孔10としては直径の異なる2種類のボルト孔10a,10bが交互に設けられており、いずれか任意のボルト孔10,10bを用いて軌道レール1の固定を行い得るように構成されている。
この軌道レール1の両側面には該軌道レール1の軸方向に沿ってケージ収容溝11が夫々形成されており、前述したボールケージ4の一部がこのケージ収容溝11に遊嵌するようになっている。また、このケージ収容溝11の開口縁には該ケージ収容溝11の上下に位置して2条のボール転走溝12a,12bが形成されている。これら2条のボール転走溝12,12bのうち、上側に位置するボール転走溝12aは軌道レール1の幅方向(紙面左右方向)に対して45°下向きに形成されており、下側に位置するボール転走溝12bは軌道レール1の幅方向(紙面左右方向)に対して45°上向きに形成されている。
一方、前記移動ブロック2は、軌道レール1の上面に対応した結合ウェブ2aと、前記軌道レール1の側面に対向すると共に前記結合ウェブ2aから垂下する一対のスカート部2b,2bとを有しており、これら結合ウェブ2aとスカート部2b,2bによってチャネル条に形成されると共に、軌道レール1の上半分を収容する収容溝20を区画している。結合ウェブ2aの上面には前記スカート部2bの上方に位置してテーブル等の可動体の取付面21が形成されており、この取付面21には可動体を締結するためのタップ孔22が加工されている。
また、軌道レール1の側面と対向する前記スカート部2bの内側面には、軌道レール1のボール転走溝12a,12bと対向するボール転走溝23a,23bが形成されており、このようにして軌道レール1側のボール転走溝12a,12bと移動ブロック2側のボール転走溝23a,23bが互いに対向することにより、ボール3が転走する負荷ボール通路が形成される。すなわち、ボール3は軌道レール1のボール転走溝12a,12bと移動ブロック2のボール転走溝23a,23bの双方に接触し、移動ブロック2に作用する荷重を負荷しながら転走する。これにより、移動ブロックは軌道レールの軸方向と垂直な面内に作用するあらゆる方向の荷重を負荷しながら、かかる軌道レールに沿って軽く移動することが可能となっている。
軌道レール1の側面と移動ブロック2のスカート部2bの内側面との間には薄板状のボールケージ4が介装されており、軌道レール1と移動ブロック2の間を転走するボール3はこのボールケージ4に配列されている。従って、ボール3が軌道レール1のボール転走面12a,12b及び移動ブロック2のボール転走面23a,23bを転走すると、これらボール3共に軌道レール1及び移動ブロック2に対して移動する。このボールケージ4は移動ブロック2の全長、すなわちボール転走面23a,23bの長さよりも短く形成されている。移動ブロック2の長手方向(軸方向)における両端面には一対のストッパプレート5が止めねじ50によって固定されており、ボール3と共に移動するボールケージ4はこのストッパプレート5に突き当たることにより、その移動が係止される。すなわち、これらストッパプレート5はボールケージ4のストローク範囲を制限している。移動ブロック2は軌道レール1に対するボール3の転走速度の2倍の速度で該軌道レール1に対して移動するので、かかる移動ブロック2は前記ストッパプレート5によって制限されたボールケージ4のストロークの2倍だけ軌道レール1に対して移動することができる。
また、ボールケージ4がストッパプレート5によって係止されても、ボール3に十分な予圧が与えられていない状況では、ボール3と軌道レール1のボール転走面12a,12b及び移動ブロック2のボール転走面23a,23bの間に滑りが生じ、ボールケージ4が移動ブロック2と共に軌道レール1から抜け出してしまう懸念がある。このため、図3に示すように、軌道レール1の両端にもストッパプレート6が止めねじ60によって固定されている。このストッパプレート6軌道レール1の両側面に形成されたケージ収容溝11に突出するので、このケージ収容溝11内を移動するボールケージ4は軌道レール1の端部に至るとストッパプレート6に突き当たり、それによって軌道レール1に対するボールケージ4のストローク範囲が制限されるようになっている。
図4及び図5は前記ボールケージ4を示すものである。このボールケージ4は合成樹脂の射出成形によって形成されており、軌道レール1の一方の側面に形成された2条のボール転走溝12a,12bを転走する2列のボール3を同時に保持するように構成されている。このボールケージ4は、ボール3を1列に配した2枚の薄板状の保持片40を中央突条41で連結して断面略L字状に形成されており、各保持片40には長手方向に沿って等間隔でボール保持孔42が貫通形成されている。このボール保持孔42はボール3の直径よりも僅かに大きく形成されており、その内部にボール3を回転自在に収容する。
ボールケージ4は軌道レール1と移動ブロック2の隙間に介装されることから、かかるボールケージ4に撓みが生じると、軌道レール1又は移動ブロック2との接触発生し、軌道レール1に対する移動ブロック2の運動が重くなってしまう。このため、ボールケージ4は比較的硬質の樹脂材料によって形成され、極力その可撓性を排除するように形成されている。
図2に示されるように、このボールケージ4は前記中央突条41が軌道レール1のケージ収容溝11内に配置され、かかるケージ収容溝11から上下に延びるようにして一対の保持片40,40が軌道レール1と移動ブロック2の隙間に配置される。
また、各保持片40の表裏には前記負荷ボール通路に対応した略半円状の隆起保持部43が形成されており、前記ボール保持孔42はこの隆起保持部43を分断するように形成されている。図5の分図(b)の断面図から把握されるように、この隆起保持部43の高さはボール保持孔42内に収容されたボール3よりも僅かに低く、軌道レール1のボール転走溝12a,12b及び移動ブロック2のボール転走溝23a,23bに接触せず、それでいてボール3の球面を可及的に広くカバーする高さに形成されている。
更に、前記ボール保持孔42の内周面はボール3の球面に倣った形状に形成されており、前述の隆起突起部43の形成と相まって、かかルボール保持孔42はボール3の球面を可及的に広い範囲で包み込んでいる。これにより、ボール3とボール保持孔42の隙間にグリース等の潤滑剤を良好に保持することができ、ボールケージ4に対するボール3の回転が円滑化する他、ボール3とボール転走溝12a,12b,23a,23bとの潤滑も良好なものとなり、軌道レール1に対して移動ブロック2を高速で繰り返し往復運動をさせても、ボール3の球面及びボール転走溝12a,12b,23a,23bを長期にわたって保護することが可能となる。
前記ボール保持孔42の開口径は中央突条が形成された表面側でボール3直径よりも僅かに大きく、それと反対の裏面側ではボール3の直径よりも僅かに小さく、ボールケージ4の表面側からボール保持孔42に挿入したボール3が裏面側には抜け出さないようになっている。すなわち、ボール保持孔42に対しては中央突条41が形成された表面側からボール3の出し入れを行うことが可能となっている。このため、ボール保持孔42に収容したボール3の交換を容易に行うことができ、軌道レール1と移動ブロック2との間におけるボール3の予圧調整を容易に行うことが可能である。
前述のように、このボールケージ4は中央突条41で一対の保持片40を結合した形状に形成されており、中央突条41を中心として屈曲した形状に形成されていることから、ボール3が配列された長手方向に関しては曲げ剛性が高いものとなっている。このため、ボールケージ4がそのストローク範囲の両端において移動ブロック2のストッパプレート5、あるいは軌道レール1のストッパプレート6に衝突したとしても、ボールケージ4が撓むことがなく、かかるボールケージ4が軌道レール1や移動ブロック2と接触するのを防止することができるようになっている。
また、ボールケージ4のボール保持孔42に対するボール3の挿入は、中央突条41が設けられた表面側、すなわち該ボールケージ4の屈曲方向と反対側の面から行われることから、中央突条41の両側に位置するボール保持孔42に対して同時にボール3を挿入することができる。例えば、容器蓄えられた多数のボールに対して中央突条41を上にした状態で該ボールケージ4を挿入した後、かかるボールケージ4を持ち上げると、総てのボール保持孔42に対してボール4を一度に収容することができ、ボールケージ4に対するボール3の配列作業を容易に完了することができるといった利点がある。
図6及び図7は本発明を適用したリニアガイド装置の第2の実施形態を示すものであり、図6の分図(a)は平面図、分図(b)は側面図、図7は正面断面図である。このリニアガイド装置は、断面略矩形状に形成されたインナブロックとしての軌道レール101と、断面略矩形状に形成されると共に多数のボール103を介して前記軌道レール101の両側面に組付けられたアウタブロックとしての一対の移動ブロック102と、これら軌道レール101と移動ブロック102との間でボール103を整列させるボールケージ104とから構成されており、図7に示すように、軌道レール101を挟むようにして配置された一対の移動ブロック102をテーブル等の可動体Tに固定することにより、かかる可動体Tを軌道レール101に沿って自在に往復運動させることができるようになっている。
前記軌道レール101にはこれを上下に貫通するようにしてボルト孔110が形成されており、このボルト孔110に挿通させた固定ボルト(図示せず)を機械装置の固定部に締結することで、軌道レール101を機械装置に固定することができるようになっている。
この軌道レール101の両側面には該軌道レール101の軸方向に沿ってケージ収容溝111が夫々形成されており、前述したボールケージ104の一部がこのケージ収容溝111に遊嵌するようになっている。また、このケージ収容溝111の開口縁には該ケージ収容溝111の上下に位置して2条のボール転走溝112a,112bが形成されている。これら2条のボール転走溝112,112bのうち、上側に位置するボール転走溝112aは軌道レール101の幅方向 (紙面左右方向)に対して45°下向きに形成されており、下側に位置するボール転走溝112bは軌道レール101の幅方向(紙面左右方向)に対して45°上向きに形成されている。
一方、前記軌道レール101を挟むようにして可動体Tに取り付けられた一対の移動ブロック102は互いに同一のものであり、向きを入れ替えて可動体Tに固定されている。各移動ブロック102は断面略矩形状に形成されており、その上面には可動体Tの取付面121が形成されており、移動ブロック102に貫通形成されたタップ孔122がこの取付面121に開口している。従ってこのタップ孔122に固定ボルト (図示せず)を締結することで、可動体Tを移動ブロック102に固定しうるようになっている。
また、軌道レール101の側面と対向する各移動ブロック102の側面には軌道レール101のボール転走溝112a,112bと対向するボール転走溝123a,123bが形成されており、このようにして軌道レール101側のボール転走溝112a,112bと移動ブロック102側のボール転走溝123a,123bが互いに対向することにより、ボール103が転走する負荷ボール通路が形成される。すなわち、ボール103は軌道レール101のボール転走溝112a,112bと移動ブロック102のボール転走溝123a,123bの双方に接触し、移動ブロック102に作用する荷重を負荷しながら転走する。可動体Tには互いに向かい合うようにして一対の移動ブロック102が固定されており、これら移動ブロック102によって軌道レール101は両側から挟まれているので、これにより可動体Tは軌道レール101の軸方向と垂直な面内に作用するあらゆる方向の荷重を負荷しながら、かかる軌道レール101に沿って軽く移動することが可能となっている。
軌道レール101の側面と移動ブロック102の側面との間には薄板状のボールケージ104が介装されており、軌道レール101と移動ブロック102の間を転走するボール103はこのボールケージ104に配列されている。従って、ボール103が軌道レール101のボール転走面112a,112b及び移動ブロック102のボール転走面123a,123bを転走すると、ボールケージ104はこれらボール103と共に軌道レール101及び移動ブロック102に対して移動する。このボールケージ104は移動ブロック102の全長、すなわちボール転走面123a,123bの長さよりも短く形成されている。移動ブロック102の長手方向(軸方向)における両端面には一対のストッパプレート105が止めねじ(図示せず)によって固定されており、ボール103と共に移動するボールケージ104はこのストッパプレート105に突き当たることにより、その移動が係止される。すなわち、これらストッパプレート105はボールケージ104のストローク範囲を制限している。移動ブロック102は軌道レール101に対するボール103の転走速度の2倍の速度で該軌道レール101に対して移動するので、かかる移動ブロック102は前記ストッパプレート105によって制限されたボールケージ104のストロークの2倍だけ軌道レール101に対して移動することができる。
また、ボールケージ104がストッパプレート105によって係止されても、ボール103に十分な予圧が与えられていない状況では、ボール103と軌道レール101のボール転走面112a,112b及び移動ブロック102のボール転走面123a,123bの間に滑りが生じ、ボールケージ104が移動ブロック102と共に軌道レール101から抜け出してしまう懸念がある。このため、軌道レール101の両端にもストッパプレート106が固定されている。尚、移動ブロック102に取り付けられたストッパプレート105と軌道レール101に取り付けられたストッパプレート106は、移動ブロック102が軌道レール101に沿って移動しても、互いに干渉しないように設けられている。
図8及び図9は前記ボールケージ104を示すものである。このボールケージ104は合成樹脂の射出成形によって形成された第1ケージ板104a及び第2ケージ板104bを貼り合わせて構成されており、軌道レール101の一方の側面に形成された2条のボール転走溝112a,112bを転走する2列のボール103を同時に保持するように構成されている。図5に断面図を示すように、このボールケージ104は、軌道レール101のケージ収容溝111に遊嵌する中央突条140を有すると共に、この中央突条140の両側にボール103を各1列に配した一対の板状保持部141を備え、これら保持部141が中央突条140を介して屈曲状に連結された形状をなしている。各保持部141には長手方向に沿って等間隔でボール保持孔142が貫通形成されており、その内部にボール103を回転自在に収容している。尚、図8はボール103が配列されたボールケージ104を示しているが、図9はボール103を収容することなく第1ケージ板104a及び第2ケージ板104bを貼り合わせたボールケージ104を示している。
ボールケージ104は軌道レール101と移動ブロック102の隙間に介装されることから、かかるボールケージ104に撓みが生じると、軌道レール101又は移動ブロック102との接触発生し、軌道レール101に対する移動ブロック102の運動が重くなってしまう。このため、ボールケージ104は比較的硬質の樹脂材料によって形成され、極力その可撓性を排除するように形成されている。
図7に示されるように、このボールケージ104は前記中央突条140が軌道レール101のケージ収容溝111内に配置され、かかるケージ収容溝111から上下に延びるようにして一対の保持部141,141が軌道レール101と移動ブロック102の隙間に配置される。
また、各保持部141の表裏には前記負荷ボール通路に対応した略半円状の隆起保持部143が形成されており、前記ボール保持孔142はこの隆起保持部143を分断するように形成されている。図10の断面図から把握されるように、この隆起保持部143の高さはボール保持孔142内に収容されたボール103よりも僅かに低く、軌道レール101のボール転走溝112a,112b及び移動ブロック102のボール転走溝123a,123bに接触せず、それでいてボール103の球面を可及的に広くカバーする高さに形成されている。
更に、前記ボール保持孔142の内周面はボール103の球面に倣った形状に形成されており、前述の隆起突起部143の形成と相まって、かかるボール保持孔142はボール103の球面を可及的に広い範囲で包み込んでいる。これにより、ボール103とボール保持孔142の隙間にグリース等の潤滑剤を良好に保持することができ、ボールケージ104に対するボール103の回転が円滑化する他、ボール103とボール転走溝112a,112b,123a,123bとの潤滑も良好なものとなり、軌道レール101に対して移動ブロック102を高速で繰り返し往復運動をさせても、ボール103の球面及びボール転走溝112a,112b,123a,123bを長期にわたって保護することが可能となる。
前記ボール保持孔142の開口径は中央突条が形成された表面側、それと反対の裏面側のいずれにおいてもボール103の直径よりも僅かに小さく、ボール保持孔142に収容されたボール103が抜け出さないようになっている。図11は前記第1ケージ板104aと第2ケージ板104bとの貼り合わせによって前記ボール保持孔142が形成される工程を示すものである。第1ケージ板104a及び第2ケージ板104bはボールケージ104をその厚さ方向に関して略2分割した形状に形成されており、前記中央突条140は第1ケージ板104aに形成されている。第1ケージ板104a及び第2ケージ板104bの夫々には、これらの貼り合わせ面の方向からボール103を挿入することが可能な分割孔144が複数形成されているが、これら分割孔144におけるボール103の挿入方向と反対側の開口はボール103の直径よりも小さく形成されている。このため、図10に示すように、先ずは第2ケージ板104bに形成された各分割孔144にボール103を挿入し、かかる第2ケージ板104bにボール103を保持させ、この状態から第1ケージ板104aを第2ケージ板104bに貼り合わせると、各ケージ板104a,104bの分割孔144,144が重なり合ってボール保持孔142が形成され、ボール103がこのボール保持孔142の内部に回転自在に閉じ込められるようになっている。
第1ケージ板104aと第2ケージ板104bの貼り合わせは接着剤を用いて行っても良いが、ボール103を第1ケージ板104a又は第2ケージ板104bのいずれか一方の分割孔144に保持した状態で貼り合わせを行うことから、貼り合わせた際に接着剤が分割孔144の内周面に漏れだしてしまうと、ボール103の表面に接着剤が付着してしまう。このため、好ましくは超音波溶着を用いて第1ケージ板104a及び第2ケージ板104bを貼り合わせるのがよい。その場合、第1ケージ板104a又は第2ケージ板104bのいずれか一方には超音波溶着のための溶着代を設ける必要がある。
このように第1ケージ板104aと第2ケージ板104bとを貼り合わせてボールケージ104を完成させた場合、第1ケージ板104aの分割孔144と第2ケージ板104bの分割孔144が正確に重なり合わないと、いずれかのケージ板104a,104bがボール103の球面と接触して、ボール103の円滑な回転が阻害される可能性がある。このため、前記第1ケージ板104aの中央突条140には基準孔145が長手方向に所定の間隔をおいて貫通形成されると共に、前記第2ケージ板104bの幅方向の中央には第1ケージ板104aの基準孔145に嵌合するい決めピン146が立設され、これら基準孔145と位置決めピン146とが互いに嵌合した状態で第1ケージ板104a及び第2ケージ板104bを貼り合わせている。これにより、ボール保持孔142を正確に形成して、ボール103の円滑な回転を確保することができるようになっている。
また、ボールケージ104はそのストロークエンドにおいて移動ブロック102のストッパプレート105又は軌道レール1のストッパプレート109に繰り返し突き当たることから、第1ケージ板104aと第2ケージ板104bを貼り合わせ面がボールケージ104の移動方向(図4における紙面左右方向)の端部に表出してしまうと、譬え第1ケージ板104aと第2ケージ板104bとを強固に溶着しておいたとしても、ストッパプレート105,109に突き当たった際の衝撃により、徐々に第1ケージ板104aと第2ケージ板104bの貼り合わせ面に隙間が生じ、終いにはボールケージ104が第1ケージ板104aと第2ケージ板104bに分解してしまう懸念がある。このため、図9の分図(b)に示すように、第2ケージ板4bの貼り合わせ面の一方の端部には第1ケージ板4aの厚さ及び形状に対応したカバープレート147が立設されており、また同様にして、第1ケージ板104aの貼り合わせ面の一方の端部には第2ケージ板104bの厚さ及び形状に対応したカバープレート148が立設されており、これら第1ケージ板104a及び第2ケージ板104bを貼り合わせた際に、各カバープレート147,148が相手方のケージ板104a,104bの端部を覆うようになっている。従って、図12に示すように、ボールケージ104の移動方向の端部はいずれか一方のケージ板104a,104bに形成されたカバープレート147,148に覆われており、第1ケージ板104aと第2ケージ板104bの貼り合わせ面がボールケージ104の移動方向の端部に表出するのが防止されている。これにより、2枚のケージ板104a,104bを貼り合わせて構成したボールケージ104の耐久性の向上を図ることができるものである。

Claims (3)

  1. 断面略矩形状に形成されると共に両側面には軸方向に沿ってケージ収容溝が形成され、これらケージ収容溝の上下に位置して2条1組のボール転走溝が夫々形成されたインナブロックと、
    このインナブロックが遊嵌する収容溝を有してチャネル状に形成され、かかる収容溝に面した内側面にインナブロックのボール転走溝と対向するボール転走溝が形成されたアウタブロックと、
    これらインナブロック及びアウタブロックのボール転走溝によって形成された負荷ボール通路内で荷重を負荷しながら転走する多数のボールと、
    前記インナブロックとアウタブロックとの間に配置され、前記2条1組のボール転走溝を転走する多数のボールを所定の間隔で整列させる一対のボールケージと、から構成され、
    前記ボールケージは合成樹脂によって可撓性を具備しない薄板状に形成され、ボールを1列に配した一対の保持片を中央突条で連結して断面略L字状に形成されると共に、各保持片の表裏両面には前記負荷ボール通路に対応して略半円状の隆起保持部が2条ずつ形成され、個々のボールを回転自在に収容する保持孔が前記隆起保持部を分断するように所定間隔で貫通形成され、
    前記ボールケージの中央突条は前記インナブロックのケージ収容溝内に配置される一方、前記一対の保持片は中央突条から斜め上方及び斜め下方に延びてその先端が前記アウタブロックの内側面と近接配置され、
    前記インナブロックの両端には前記ケージ収容溝内を移動するボールケージの中央突条を係止するストッパプレートが固定され、及び/又は、前記アウタブロックの両端には前記ボールケージの各保持片の先端を係止するストッパプレートが固定されることを特徴とするリニアガイド装置。
  2. 前記保持孔の開口径は前記中央突条が形成された表面側でボール直径よりも大きく、それと反対の裏面側ではボール直径よりも小さく形成され、前記保持孔内に収容されたボールを交換自在であることを特徴とする請求項1記載のリニアガイド装置。
  3. 前記保持孔の内周面はボール球面に倣った形状に形成されていることを特徴とする請求項1記載のリニアガイド装置。
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