JP4591709B2 - キャパシタ - Google Patents
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Description
原料粉の解砕→バインダー混合→乾燥→成型→脱脂→焼結→電極ペースト塗布→乾燥
→焼付け。
請求項1:
誘電体層が、溶射法によって形成された希土類元素酸化物で構成され、かつ該誘導体層を介して互いに対向する一対の電極を具備したことを特徴とするキャパシタ。
請求項2:
電極の一方又は双方が、溶射法によって形成された導電材料で構成されることを特徴とする請求項1記載のキャパシタ。
請求項3:
誘電体層の膜厚が0.3mmのときの絶縁破壊電圧が3kV以上であり、その膜厚での単位面積あたりの静電容量が0.3μF/m2以上であることを特徴とする請求項1又は2記載のキャパシタ。
請求項4:
電極が、絶縁体基材上に溶射法によって形成された構造を有する請求項1,2又は3記載のキャパシタ。
請求項5:
絶縁体基材が、ガラス、樹脂又はセラミックスからなることを特徴とする請求項4記載のキャパシタ。
請求項6:
絶縁体基材が、電気回路の一部である導体を複合化させた構造となっており、その導体と溶射による電極とが電気的に接合されていることを特徴とする請求項4又は5記載のキャパシタ。
希土類元素酸化物は他の酸化物と比較して酸素との結びつきが強く、高温溶融→噴射→急冷という溶射条件の下でも酸素欠陥を発生することなく安定に存在する。但し、希土類元素の中でも、CeやPr,Tbといった元素は価数が変動しやすいために、電気特性が変動しやすく、よって本用途には適用しないことが好ましい。
なお、本発明において、平均粒子径は日機装製MICRTRAC FRA型粒度分布測定装置により測定した値である。
上記のようにして得られた、互いに対向する一対の電極を常法により接続することにより、キャパシタを作製することができる。
図1の工程図に示すように、電極基材として真鍮製の円筒管1を使用し、その外表面に誘電体として酸化イットリウム粉を溶射し、0.3mm厚の誘電体層2を形成した。次に、端部をマスキング3した上で誘電体層の外表面に真鍮粉を溶射し、0.1mm厚の対向電極層4を形成し、その後、マスク3を除去した。完成したキャパシタの電気的特性を測定した結果、静電容量63.8pF,絶縁破壊電圧4.8kVであった。単位面積あたりの静電容量は0.38μF/m2であり、薄型で高耐圧のキャパシタが得られた。
誘電体として酸化エルビウムを用いた以外は実施例1と同様にしてキャパシタを形成した。このキャパシタの電気的特性は、静電容量81.6pF,絶縁破壊電圧5.7kVであった。単位面積あたりの静電容量は0.49μF/m2であり、薄型で高耐圧のキャパシタが得られた。
図2の工程図に示すように、電極基材としてアルミニウム製の円筒ケース5を使用し、その外表面に酸化イットリウム粉を溶射し、0.3mm厚の誘電体層6を形成した。次に、端部をマスキング7した上で誘電体層6の外表面にアルミニウム粉を溶射し、0.1mm厚の対向電極層8を形成し、その後、マスク7を除去した。完成したキャパシタの電気的特性を測定した結果、静電容量57.5pF,絶縁破壊電圧4.4kVであった。単位面積あたりの静電容量は0.39μF/m2であり、薄型で高耐圧のキャパシタが得られた。
図3の工程図に示すように、基材として銅張りエポキシ基板9を使用した[図3(a)]。なお、10は銅回路、11は導電ピンを示す。この基材9の一部をマスキング12した[図3(b)]上で表面に真鍮粉を溶射し、0.1mm厚の基材電極層13を形成した[図3(c)]。次に、上記マスク12の一部を除去すると共に、別途一部のマスキング14を施し[図3(d)]、基材電極層13の表面に酸化イットリウム粉を溶射し、0.3mm厚の誘電体層15を形成した[図3(e)]。次いで、一部のマスクを除去した[図3(f)]上で誘電体層15の外表面に真鍮粉を溶射し、0.1mm厚の対向電極層16を形成した[図3(g)]。更に、マスクを全て除去した[図3(h)]上で、全体に酸化イットリウム粉を溶射し、0.2mm厚の絶縁体層17を形成した[図3(i)]。形成されたキャパシタの電気的特性を測定した結果、静電容量47.7pF,絶縁破壊電圧5.1kVであった。単位面積あたりの静電容量は0.48μF/m2であり、薄型で高耐圧のキャパシタがプリント基板上に得られた。
誘電体が酸化アルミニウムであること以外は実施例1と同様にしてキャパシタを形成した。このキャパシタの電気的特性は、静電容量43.2pF,絶縁破壊電圧2.4kVであった。単位面積あたりの静電容量は0.26μF/m2であり、静電容量,耐電圧特性の劣るキャパシタが得られた。
誘電体がチタン酸バリウムであること以外は実施例1と同様にしてキャパシタを形成した。このキャパシタの電気的特性は、1470pF,絶縁破壊電圧0.8kVであった。単位面積あたりの静電容量は8.8μF/m2であり、静電容量は高いものの、耐電圧特性の劣るキャパシタが得られた。
2,6,15,17 誘電体層
3,7,12,14 マスク
4,8,13,16 電極層
5 アルミニウム製円筒ケース
9 銅張りエポキシ基板
10 銅回路
11 導電ピン
Claims (6)
- 誘電体層が、溶射法によって形成された希土類元素酸化物で構成され、かつ該誘導体層を介して互いに対向する一対の電極を具備したことを特徴とするキャパシタ。
- 電極の一方又は双方が、溶射法によって形成された導電材料で構成されることを特徴とする請求項1記載のキャパシタ。
- 誘電体層の膜厚が0.3mmのときの絶縁破壊電圧が3kV以上であり、その膜厚での単位面積あたりの静電容量が0.3μF/m2以上であることを特徴とする請求項1又は2記載のキャパシタ。
- 電極が、絶縁体基材上に溶射法によって形成された構造を有する請求項1,2又は3記載のキャパシタ。
- 絶縁体基材が、ガラス、樹脂又はセラミックスからなることを特徴とする請求項4記載のキャパシタ。
- 絶縁体基材が、電気回路の一部である導体を複合化させた構造となっており、その導体と溶射による電極とが電気的に接合されていることを特徴とする請求項4又は5記載のキャパシタ。
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