JP4591359B2 - 内燃機関の蒸発燃料処理装置 - Google Patents

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本発明は、キャニスタから複数の気筒群のそれぞれにパージガスを導くためのパージ経路が気筒群間で共用される共用部と気筒群毎の分岐部とを有し、分岐部のそれぞれにパージ弁が設けられた内燃機関の蒸発燃料処置装置に関する。
V型エンジンのように複数の気筒群を備えた内燃機関に適用される蒸発燃料処理装置として、複数の気筒群間で共用されるキャニスタから吸気系へパージガスを導くためのパージ経路が各気筒群に分岐され、その分岐された経路のそれぞれにパージガスの流量を調整するためのパージ弁が設けられた装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開平8−240144号公報
ところで、パージ弁を通過するパージガスの圧力はパージ弁の開度とパージ弁の前後の圧力差とによって制御される。そのため、キャニスタからパージ弁までの経路の一部が気筒群間で共用された構成では、各パージ弁を通過するパージガスの流量が他のパージ弁の開度の影響で変化する。その理由は、パージ経路の共用部における圧力損失が、その共用部を流れるパージガスの流量(合計ガス流量)に依存して変化するためである。すなわち、パージ弁の上流側の圧力はキャニスタに取り込まれる大気圧よりもキャニスタからパージ弁までのパージ経路の圧力損失分だけ低下するが、パージガスの流れる経路が気筒群間で相互に独立していれば、パージ弁を通過するパージガスの流量はそのパージ弁の下流側に接続された吸気通路の圧力(吸気管圧力)とパージ弁の開度とに基づいて一義的に特定することができる。しかし、パージ経路に共用部が存在すると、合計ガス流量によって圧力損失が変化するため、一つのパージ弁の開度及びそのパージ弁の下流の圧力が決まっても、他のパージ弁の開度が変化すれば各パージ弁の前後の圧力差が変化し、その影響でパージ弁を通過するガスの流量が変動する。このような場合には、パージ弁を通過するガスの流量をパージ弁の開度と吸気通路の圧力(つまり、パージ弁の下流側に作用する圧力)とから特定することができない。このため、パージ経路が気筒群毎に完全に独立している場合の吸気管圧力、パージ弁開度及びパージガス流量との関係に基づいてパージガスの目標流量に対応する開度を設定しても、実際にパージ弁を通過するパージガスの流量が目標流量からずれるおそれがある。また、上記の関係を利用してパージ弁を通過するパージガスの流量を推定した場合には、正確な流量を推定できないおそれがある。
そこで、本発明は、パージ経路が複数の気筒群間で共用される共用部と気筒群毎に分岐された分岐部とを有し、分岐部のそれぞれにパージ弁が設けられている場合でも、パージ弁の目標開度、又はパージ弁を通過するパージガスの流量の演算精度を高めることが可能な内燃機関の蒸発燃料処理装置を提供することを目的とする。
本発明の内燃機関の蒸発燃料処理装置は、キャニスタから複数の気筒群のそれぞれにパージガスを導くように設けられ、前記複数の気筒群間で共用される共用部と、該共用部から気筒群毎に分岐された分岐部とを有するパージ経路と、前記パージ経路の前記分岐部のそれぞれに設けられてパージガスの流量を調整するパージ弁と、各パージ弁を目標開度に制御するパージ弁制御手段と、を具備し、前記パージ弁制御手段は、前記パージ弁の目標開度又は該目標開度に対応するパージガスの流量の少なくともいずれか一方を演算する演算手段を有し、前記演算手段は、いずれかのパージ弁を演算対象として演算を実行する際に、演算対象外のパージ弁が閉じている状態を前提として求められる演算値を、前記演算対象外のパージ弁の開度の影響を考慮して補正することにより、上述した課題を解決する(請求項1)。
本発明の蒸発燃料処置装置によれば、いずれかのパージ弁を演算対象として目標開度又はパージガスの流量を演算する際に、まずその演算対象のパージ弁のみが開き、他のパージ弁が閉じている状態を前提として演算が行われ、得られた演算値が他のパージ弁の開度の影響を考慮して補正される。これにより、パージ経路の共用部を流れるパージガスの圧力損失の変化を演算値に反映させ、目標開度又はパージガスの流量の演算精度を高めることができる。
本発明の蒸発燃料処置装置の一形態において、前記演算手段は、演算対象外のパージ弁が閉じている状態を前提として前記演算対象のパージ弁の目標開度を演算し、その求めた目標開度を、前記共用部を通過するパージガスの流量が大きいほど増加するように補正してもよい(請求項2)。この形態によれば、演算対象外のパージ弁が開いて共用部のガス流量が増加した場合、その増加に見合うように演算対象のパージ弁の目標開度が増加方向に補正される。従って、目標開度の演算精度を高め、それにより、パージ弁を通過するパージガスの流量のと目標流量との誤差を減少させることができる。
本発明の蒸発燃料処置装置の一形態において、前記演算手段は、演算対象外のパージ弁が閉じている状態を前提として前記演算対象のパージ弁の目標開度に対応するパージガスの流量の推定値を演算し、その求めた流量の推定値を、前記共用部を通過するパージガスの流量が大きいほど低下するように補正してもよい(請求項3)。この形態によれば、演算対象外のパージ弁が開いて共用部のガス流量が増加した場合、その増加に見合うように演算対象のパージ弁を通過するパージガスの流量の推定値が減少方向に補正される。これにより、パージ弁を通過するパージガスの流量の推定精度を高めることができる。パージガスの流量の推定値は例えば内燃機関における燃料噴射量の補正のように、パージガスの流量に関連付けて実行されるべき各種の運転制御においてこれを利用することができる。
なお、本発明において、パージ経路は、キャニスタ内部の吸着層からパージポートを経て気筒群の吸気通路に至るまでの経路を意味し、その共用部はキャニスタの外部に明示的に存在するものに限らず、キャニスタ内部に存在するものでもよい。演算手段が実行する演算は所定の演算式に従って目標開度あるいは流量を演算する態様に限らず、マップ、テーブルといったデータを参照して目標開度あるいは流量を引き当てるような処理も演算手段による演算の概念に含まれる。
以上に説明したように、本発明によれば、いずれかのパージ弁を演算対象として目標開度又はパージガスの流量を演算する際に、その演算対象のパージ弁のみが開き、他のパージ弁が閉じている状態を前提として演算が行われ、得られた演算値が他のパージ弁の開度の影響を考慮して補正されるため、パージ経路の共用部を流れるパージガスの圧力損失の変化を演算値に反映させ、目標開度又はパージガスの流量の演算精度を高めることができる。
図1は本発明の一形態に係る内燃機関の蒸発燃料処理装置を示している。内燃機関(以下、エンジンと称する。)1は、一対のバンク2L、2Rをクランク軸の回りに適宜のバンク角だけ互いに傾けて配置したいわゆるV型エンジンとして構成されている。バンク2L、2Rにはそれぞれ複数(図では3つ)のシリンダ3が設けられている。一方のバンク2Lのシリンダ3が一つの気筒群を、他方のバンク2Rのシリンダ3が他の一つの気筒群をそれぞれ構成する。一方のバンク2Lに対しては吸気通路4L及び排気通路5Lが接続され、他方のバンク2Rに対しては他の吸気通路4R及び排気通路5Rがそれぞれ接続されている。吸気通路4L、4Rは互いに独立し、排気通路5L、5Rも少なくともそれぞれの上流側において互いに独立している。吸気通路4L、4Rには、吸入空気量を調整するためのスロットル弁6がそれぞれ設けられている。スロットル弁6の開度、あるいは不図示の燃料噴射弁の燃料噴射動作、不図示の吸気弁及び排気弁の動弁特性は、コンピュータユニットとしてのエンジンコントロールユニット(ECU)7L、7Rにより、バンク2L、2R毎に個別に制御される。つまり、エンジン1の運転状態は、バンク毎、言い換えれば気筒群毎にECU7L、7Rによって個別に制御される。但し、ECU7L、7Rは通信回線8を介して双方向に通信可能である。通信回線8を介して情報を交換することにより、ECU7L、7Rは、自己が担当するバンク(以下、自バンクと称することがある。)の運転制御のために、他のバンクの運転状態に関する情報を参照可能である。
エンジン1には蒸発燃料処理装置10が設けられている。蒸発燃料処理装置10は、不図示の燃料タンクで発生する燃料蒸気を吸着するキャニスタ11と、そのキャニスタ11から各気筒群の吸気通路4L、4Rにパージガスを導くためのパージ経路12と、パージ経路12を介して吸気通路4L、4Rに導かれるパージガスの流量を調整するためのパージ弁13L、13Rとを備えている。パージ経路12は、気筒群間で共用される単一の共用部12Aと、その共用部12Aの終端から気筒群毎に分岐された分岐部12L、12Rとを備えている。共用部12Aはキャニスタの内部のパージガス通路も含む。分岐部12L、12Rはスロットル弁6の下流にて吸気通路4L、4Rに接続されている。パージ弁13L、13Rは分岐部12L、12Rにそれぞれ設けられている。分岐部12L、12Rは互いに同一構成であり、パージ弁13L、13Rも互いに同一構成である。
パージ弁13L、13Rは、一例として、不図示のソレノイド部への通電状態のオン(通電)及びオフ(通電停止)を切り換えてスロットル弁6よりも下流の吸気通路4L、4Rに発生する負圧の導入及び導入停止を制御することにより開閉駆動されるバキュームスイッチングバルブとして構成されている。パージ弁13L、13Rの開度は、それぞれのソレノイド部に与える励磁電流のデューティー比の制御によって調整される。そして、パージ弁13L、13Rに与える励磁電流のデューティー比は、ECU7L、7Rによってバンク毎にそれぞれ独立して制御される。つまり、一方のバンク2Lに対応するパージ弁13Lのデューティー比はECU7Lによって制御され、他方のバンク2Rに対応するパージ弁13Rのデューティー比はECU7Rによって制御される。以下、パージ弁13L、13Rの開度制御について説明する。なお、ここでいうデューティ比は、制御の一周期に占めるオン時間の割合、つまりオンデューティ比を意味する。
図2は、ECU7L、7Rがパージ弁13l、13Rの開度制御のために所定の周期で繰り返し実行するパージ弁制御ルーチンを示すフローチャートである。ECU7L、7Rによるパージ弁13L、13Rの制御手順は相互に等しく、以下では一方のバンク2Lを例に挙げて説明する。図2のパージ弁制御ルーチンにおいて、ECU7LはまずステップS1で自バンク2Lの運転状態を検出し、続くステップS2で、検出された運転状態に基づいて自バンク2Lに対するパージガスの目標流量を演算する。目標流量の演算は、単一のパージ経路に単一のパージ弁を設けたエンジンを対象とする公知のパージ弁制御と同様に行ってよい。
続くステップS3において、ECU7Lは、そのROM内に保持されたパージ流量マップを参照して、現在の吸気管圧力と目標流量とに対応するパージ弁13Lの目標デューティー比を演算する。パージ流量マップは、他方のバンク2Rのパージ弁13Rを完全に閉じた状態で、自バンク2Lのパージ弁13Lのデューティ比を全閉状態から全開状態に変化させたときのデューティ比とガス流量との関係を吸気管圧力毎に記述したデータである。吸気管圧力は吸気圧センサによる検出値でもよいし、吸入空気量、スロットル弁開度、機関回転数といった運転制御パラメータから演算された推定値でもよい。
次のステップS4において、ECU7Lは他のバンク2Rのパージ弁13Rを通過するパージガスの流量をECU7Rから取得する。例えば、他のバンク2Rのパージ弁13Rのデューティ比及び吸気管圧力を取得し、それらの値に対応するパージガスの流量をパージ弁13Rに関するパージ流量マップを利用して所得する。パージ弁13Rに関するパージ流量マップには、パージ弁13L、13Rが同一構成であればステップS3で参照したパージ流量マップを利用することができる。あるいは、ステップS3で参照したパージ流量マップとは別に、パージ弁13Rに関するパージ流量マップをECU7LのROMに保持し、これを参照してパージ弁13Rのガス流量を求めてもよい。あるいは、ECU7RのROMには、パージ弁13Rに関するパージ流量マップが保持されているため、ECU7Rに対して現在のパージ弁13Rの吸気管圧力及びデューティ比に対応するガス流量を出力するように要求してもよい。なお、パージ弁13Rに関するパージ流量マップは、バンク2Lのパージ弁13Lを完全に閉じた状態で、バンク2Rのパージ弁13Rのデューティ比を全閉状態から全開状態に変化させたときのデューティ比とガス流量との関係を吸気管圧力毎に記述したデータである。
続くステップS5において、ECU7Lは、ステップS2で求めた目標流量とステップS4で取得したガス流量とを比較して、パージ経路12の共用部12Aを流れるパージガスの流量(合計ガス流量)を演算する。次に、ECU7Lは、得られた合計ガス流量に基づいて、自バンク2Lのパージ弁13Lの目標デューティ比を補正する。一例として、合計ガス流量と自バンク2Lのパージ弁13Lのデューティー比に対する補正係数(デューティー比補正係数)の関係を記述したデューティ比補正係数マップをECU7LのROMに予め格納しておき、そのマップからデューティ比補正係数を取得し、そのデューティ比補正係数をステップS3で求めたデューティ比に乗算することによって補正を行う。この場合のデューティ比補正係数は、パージ弁13Lを実際に通過するパージガスの流量をステップS2で求めた目標流量に一致させるために必要なデューティ比の補正量を示すものである。
図3はデューティ比補正係数マップにて記述される合計ガス流量と補正係数との関係の一例を示すものである。この例に示すように、デューティ比補正係数と合計ガス流量との間には、合計ガス流量が増加するに従ってデューティ比補正係数が最小値1.0から漸次増加するような関係が存在する。つまり、パージ弁13Lの開度及び吸気通路4Lの圧力が一定と仮定しても、パージ弁13Rが開かれて合計ガス流量が増加した場合には、パージ経路12の共用部12Aにおける圧力損失が大きくなり、パージ弁13Lの前後の圧力差が減少する。パージ弁13Lを通過するパージガスの流量はパージ弁13Lの開度とその前後の圧力差とによって定まる。しかも、ステップS3で目標デューティ比を求める際に参照したパージ流量マップはパージ弁13Rが閉じている状態を基準として作成されたものであるため、パージ弁13Lを通過するパージガスの流量は、パージ弁13Rが開いて合計ガス流量が増加するほど、言い換えれば、パージ弁13Rの開度が増加するほどステップS2の目標流量よりも低下する。従って、パージ弁13Lを実際に通過するパージガスの流量を目標流量に一致させるためには、合計ガス流量が増加するほど目標デューティ比をより大きな値に補正する必要がある。そこで、合計ガス流量と目標デューティー比の補正量との関係を予め適合試験等で把握し、得られた関係をデューティー比補正係数マップにて記述し、これをステップS6で参照してパージガスの流量が目標流量に一致するように目標デューティ比を補正している。
目標デューティー比を補正した後、ECU7Lは補正後の目標デューティー比に従ってパージ弁13Lのデューティ制御を実行する。デューティー制御の実行後、ECU7LはステップS8に進み、現時点における自バンク2Lの運転状態を検出する。次のステップS9において、ECU7Lは、ステップS7で制御したデューティ比と、ステップS8で検出した運転状態、より具体的には通気通路4Lの吸気管圧力とに対応するパージガスの流量の推定値をパージ流量マップを参照して演算する。これらの処理は、ステップS7で制御したデューティー比に対して、実際にどの程度の流量のパージガスがパージ弁13Lを通過しているかを推定するものである。本来であれば、パージ弁13Lを補正後の目標デューティ比で制御すれば、ステップS2で求めた目標流量のパージガスがパージ弁13Lを通過するはずである。しかし、パージ弁13Lのデューティー制御によるパージガス流量の変化よりも、エンジン1の運転状態の変化、例えばスロットル弁6の開度変更に伴う吸気通路4Lの圧力変化の方が早期に応答し、その影響でパージガスの流量が目標流量からずれることがある。ステップS8及びS9の処理はこのようなずれを見込んでパージガス流量を正しく推定するために実行される処理である。
続くステップS10において、ECU7Lは、ステップS9で求めたパージガス流量の推定値をステップS5で求めた合計ガス流量に基づいて補正する。この補正は、合計ガス流量と流量補正係数との関係を記述した流量補正マップを参照して合計ガス流量に対応する流量補正係数を求め、ステップS9で求めた流量の推定値にその流量補正係数を乗算することにより行う。図4は、流量補正マップにて記述される合計ガス流量と流量補正係数との一例を示す。図4から明らかなように、合計ガス流量と流量補正係数との間には、合計ガス流量が増加するに従って流量補正係数が最大値1.0から漸次減少するような関係が存在する。従って、ステップS10にて得られる補正後の流量推定値は合計ガス流量が増加するほど減少する。このような補正を必要とする理由は、合計ガス流量が増加するほどパージ経路12の共用部12Aにおける圧力損失が増加し、これを考慮に入れないとパージガス流量の推定値に誤差が生じるためである。
パージガス流量の補正後、ECU7LはステップS11に進み、補正されたパージガスの流量の推定値をRAM等の記憶装置に記憶する。以上により、ECU7Lは今回のルーチンを終了する。ステップS11で記憶した流量の推定値は、パージガスの流量を考慮してECU7Lが実行するエンジン運転制御において参照される。例えば、燃料噴射量の演算において、パージガスの流量に基づく燃料噴射量の補正を実行する場合、ステップS11で記憶した推定値を使用して燃料噴射量の補正値(パージ補正項の値)が決定される。
なお、ECU7Lによるパージ弁制御ルーチンの実行と並行して、ECU7Rも図2と同様の手順によりパージ弁13Rに関するデューティ比の制御、及びパージガスの流量の推定値の演算を所定の周期で繰り返し実行する。その実行手順は、ECU7Lのそれに対して自バンクを2R、他のバンクを2Lとを読み替えるものでよく、その詳細な説明は省略する。以上の形態では、図2のパージ弁制御ルーチンを実行することによりECU7L、7Rのそれぞれがパージ弁制御手段として機能し、特に図2のステップS1〜S6及びS8〜S10を実行することによりECU7L、7Rが演算手段として機能する。但し、ECUはバンク毎に独立して設けられたものに限らず、単一のECUにより各バンクの運転状態を相互に独立して制御するものでもよい。この場合は、図2のパージ弁制御ルーチンを演算対象となるパージ弁を入れ替えながら各バンクについて実行すればよい。
本発明は以上の形態に限ることなく、適宜の形態で実施してよい。例えば、本発明は2つの気筒群を有する内燃機関に限らず、3以上の気筒群を有する内燃機関にも適用可能である。上記の形態ではパージ弁の目標開度の演算、及びパージガスの流量推定値の演算の両者に関して合計ガス流量を考慮した補正を実行したが、本発明の蒸発燃料処置装置は、目標開度の演算値又は流量推定値の演算値のいずれか一方を演算する場合のみ、演算対象外のパージ弁の開度の影響を考慮して演算値を補正する形態で実施されてもよい。
本発明の一形態に係る内燃機関の蒸発燃料処理装置の概略構成を示す図。 図1のECUがパージ弁の開度制御のために所定の周期で繰り返し実行するパージ弁制御ルーチンを示すフローチャート。 デューティ比補正係数マップにて記述される合計ガス流量と補正係数との関係の一例を示す図。 流量補正マップにて記述される合計ガス流量と流量補正係数との一例を示す図。
符号の説明
1 内燃機関
2L、2R バンク
3 シリンダ
7L、7R エンジンコントロールユニット(パージ弁制御手段、演算手段)
10 蒸発燃料処理装置
11 キャニスタ
12 パージ経路
12A パージ経路の共用部
12L、12R パージ経路の分岐部
13L、13R パージ弁

Claims (3)

  1. キャニスタから複数の気筒群のそれぞれにパージガスを導くように設けられ、前記複数の気筒群間で共用される共用部と、該共用部から気筒群毎に分岐された分岐部とを有するパージ経路と、
    前記パージ経路の前記分岐部のそれぞれに設けられてパージガスの流量を調整するパージ弁と、
    各パージ弁を目標開度に制御するパージ弁制御手段と、
    を具備し、
    前記パージ弁制御手段は、前記パージ弁の目標開度又は該目標開度に対応するパージガスの流量の少なくともいずれか一方を演算する演算手段を有し、前記演算手段は、いずれかのパージ弁を演算対象として演算を実行する際に、演算対象外のパージ弁が閉じている状態を前提として求められる演算値を、前記演算対象外のパージ弁の開度の影響を考慮して補正する、
    ことを特徴とする内燃機関の蒸発燃料処理装置。
  2. 前記演算手段は、演算対象外のパージ弁が閉じている状態を前提として前記演算対象のパージ弁の目標開度を演算し、その求めた目標開度を、前記共用部を通過するパージガスの流量が大きいほど増加するように補正する、ことを特徴とする請求項1に記載の蒸発燃料処理装置。
  3. 前記演算手段は、演算対象外のパージ弁が閉じている状態を前提として前記演算対象のパージ弁の目標開度に対応するパージガスの流量の推定値を演算し、その求めた流量の推定値を、前記共用部を通過するパージガスの流量が大きいほど低下するように補正する、ことを特徴とする請求項1に記載の蒸発燃料処理装置。
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