JPH05332205A - 蒸発燃料処理装置 - Google Patents

蒸発燃料処理装置

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JPH05332205A
JPH05332205A JP14071192A JP14071192A JPH05332205A JP H05332205 A JPH05332205 A JP H05332205A JP 14071192 A JP14071192 A JP 14071192A JP 14071192 A JP14071192 A JP 14071192A JP H05332205 A JPH05332205 A JP H05332205A
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JP
Japan
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purge control
purge
valve
control valve
pgduty
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Application number
JP14071192A
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English (en)
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Akinori Osanai
昭憲 長内
Takaaki Ito
隆晟 伊藤
Yoshihiko Hiyoudou
義彦 兵道
Toru Kidokoro
徹 木所
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は蒸発燃料処理装置に関し、脈動を抑
え、特定の気筒にベーパが流入して空燃比が乱れること
を防止することを目的とする。 【構成】 キャニスタM1と内燃機関M2のスロットル
弁下流の吸気通路とを接続するパージ通路に複数のパー
ジ制御弁M3,M4を並列に設け、上記キャニスタに蓄
えた蒸発燃料を上記複数のパージ制御弁でパージ量を制
御しつつ吸気通路にパージして処理する。第1の弁制御
手段M5は、少なくとも1個のパージ制御弁M3を一定
のデューティ周期内で開閉弁するようデューティ制御す
る。第2の弁制御手段M6は、残りのパージ制御弁M4
を上記デューティ周期単位で開閉弁するよう制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は蒸発燃料(ベーパ)をキ
ャニスタに蓄え、内燃機関の運転状態に応じて吸気系に
放出して処理する蒸発燃料処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、特開昭62−233466号
公報に記載の如く、パージ制御弁として主,副2個の開
閉弁を並列に設けた蒸発燃料処理装置がある。
【0003】また、本出願人が先に提案した特願平3−
212360号の明細書に記載の如く、パージ制御弁と
してデューティ制御弁を使用し、パージ流量を精密に制
御する蒸発燃料処理装置がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】パージ制御弁としてパ
ージ制御弁を2個並列に設け、これらを同一周波数かつ
同一位相で開閉させると、脈動が大きくなって特定気筒
にだけベーパが流入し空燃比が乱れるおそれがあるとい
う問題があった。
【0005】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
複数のパージ制御弁の開閉弁タイミングを異ならせるこ
とにより、脈動を抑え、特定の気筒にベーパが流入して
空燃比が乱れることを防止する蒸発燃料処理装置を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理図を
示す。
【0007】本発明の蒸発燃料処理装置は、図1(A)
に示す如く、キャニスタM1と内燃機関M2のスロット
ル弁下流の吸気通路とを接続するパージ通路に複数のパ
ージ制御弁M3,M4を並列に設け、上記キャニスタに
蓄えた蒸発燃料を上記複数のパージ制御弁でパージ量を
制御しつつ吸気通路にパージして処理する蒸発燃料処理
装置において、少なくとも1個のパージ制御弁M3を所
定のデューティ周期内で開閉弁するようデューティ制御
する第1の弁制御手段M5と、残りのパージ制御弁M4
を少なくとも上記デューティ周期以上の期間単位で開閉
弁するよう制御する第2の弁制御手段M6とを有する。
【0008】また、図1(B)に示す如く、キャニスタ
M1と内燃機関M2のスロットル弁下流の吸気通路とを
接続するパージ通路に複数のパージ制御弁M3,M4を
並列に設け、上記キャニスタに蓄えた蒸発燃料を上記複
数のパージ制御弁でパージ量を制御しつつ吸気通路にパ
ージして処理する蒸発燃料処理装置において、上記複数
のパージ制御弁M3,M4夫々を開閉弁タイミングを異
ならせて順次開閉弁するようデューティ制御する弁制御
手段M7を有する。
【0009】
【作用】本発明において、第1の弁制御手段M5は、少
なくとも1個のパージ制御弁M3を所定のデューティ周
期内で開閉弁するようデューティ制御し、第2の弁制御
手段M6は残りのパージ制御弁M4を少なくとも上記デ
ューティ周期以上の期間単位で開閉弁するよう制御する
ため、パージ制御弁M3とM4との開閉弁タイミングが
異なる。
【0010】また、弁制御手段M7は上記複数のパージ
制御弁M3,M4夫々を開閉弁タイミングを異ならせて
順次開閉弁するようデューティ制御するため、パージ制
御弁M3とM4との開閉弁タイミングが異なる。
【0011】
【実施例】図2は本発明方法を適用した内燃機関の蒸発
燃料処理装置の一実施例の構成図を示す。この内燃機関
は多気筒であるが、図22ではそのうちの1気筒だけを
示す。
【0012】同図中、1は機関本体、2は吸気枝管、3
は排気マニホルド、4は各吸気枝管2に夫々取付けられ
た燃料噴射弁を示す。各吸気枝管2は共通のサージタン
ク5に連結され、このサージタンク5は吸気ダクト6及
びエアフローメータ7を介してエアクリーナ8に連結さ
れる。吸気ダクト6内にはスロットル弁9が配置され
る。また、内燃機関は活性炭10を内蔵したキャニスタ
11を具備する。このキャニスタ11は活性炭10の両
側に夫々燃料蒸気室12と大気室13とを有する。燃料
蒸気室12は一方では導管14を介して燃料タンク15
に連結され、他方では導管16を介してサージタンク5
内に連結される。導管16内には電子制御ユニット20
の出力信号により制御されるパージ制御弁17,18が
配置される。燃料タンク15内で発生した燃料蒸気は導
管14を介してキャニスタ11内に送り込まれて活性炭
10に吸着される。パージ制御弁17,18が開弁する
と空気が大気室13から活性炭10内を通って導管(パ
ージ通路)16内に送り込まれる。空気が活性炭10内
を通過する際に活性炭10に吸着されている燃料蒸気が
活性炭10から脱離され、斯くして燃料蒸気を含んだ空
気、即ちベーパが導管16を介してサージタンク5内に
パージされる。
【0013】電子制御ユニット20はディジタルコンピ
ュータからなり、双方向性バス21によって相互に接続
されたROM(リードオンリメモリ)22,RAM(ラ
ンダムアクセスメモリ)23,CPU(マイクロプロセ
ッサ)24,入力ポート25及び出力ポート26を具備
する。エアフローメータ7は吸入空気量に比例した出力
電圧を発生し、この出力電圧がAD変換器27を介して
入力ポート25に入力される。スロットル弁9にはスロ
ットル弁9がアイドリング開度のときにオンとなるスロ
ットルスイッチ28が取付けられ、このスロットルスイ
ッチ28の出力信号が入力ポート25に入力される。機
関本体1には機関冷却水温に比例した出力電圧を発生す
る水温センサ29が取付けられ、この水温センサ29の
出力電圧がAD変換器30を介して入力ポート25に入
力される。排気マニホルド3にはO2 センサ31が取付
けられ、このO2 センサ31の出力信号がAD変換器3
2を介して入力ポート25に入力される。更に入力ポー
ト25にはクランクシャフトが例えば30度回転する毎
に出力パルスを発生するクランク角センサ33が接続さ
れる。CPU24ではこの出力パルスに基づいて機関回
転数が算出される。一方、出力ポート26は対応する駆
動回路34,35,36を介して燃料噴射弁4及び電磁
弁(VSV)であるパージ制御弁17,18に接続され
る。
【0014】以下、本発明装置の第1実施例について説
明する。図3はパージ制御処理のフローチャートを示
す。この処理はデューティ周期である100msec毎
に実行される。
【0015】図3において、ステップS2では前回のパ
ージ率に対して所定のパージ変化率を加算して目標パー
ジ率TGTPGを算出する。次にステップS4ではRO
M22に予め記憶されたマップから機関1回転当りの吸
入空気量Q/N及び機関回転数Nに応じたパージ制御弁
1個分の最大パージ率MAXPGを算出する。この後ス
テップS6で次式により駆動デューティ比PGDUTY
を算出する。
【0016】 PGDUTY=TGTPG×200/MAXPG これによってPGDUTYの最大値は200となる。
【0017】ステップS8ではPGDUTYが100を
越えるか否かを判別し、PGDUTY≦100の場合は
ステップS10でPGDUTYをパージ制御弁17用の
デューティ比DUTY1にセットし、ステップS12で
パージ制御弁18用のデューティ比DUTY2に零をセ
ットする。またステップS8でPGDUTY>100の
場合はステップS14でPGDUTY−100をデュー
ティ比DUTY1にセットし、ステップS16で100
をデューティ比DUTY2にセットする。
【0018】ステップS12又はS16の実行後、ステ
ップS18で次式によってパージ率PRGを算出し処理
を終了する。
【0019】 PRG=MAXPG・PGDUTY/200 図5はVSV制御処理のフローチャートを示す。この処
理は1msecに実行される。
【0020】図5において、ステップS20ではタイマ
Tを1だけインクリメントする。次にステップS22で
タイマTの値が100か否かを判別し、T=100の場
合はステップS24でタイマTをゼロリセットする。こ
の後、ステップS26でパージ制御弁17用のデューテ
ィ比DUTY1が0か否かを判別し、DUTY1≠0の
場合はステップS28でパージ制御弁17(VSV1)
を開弁(オン)し、DUTY1=0の場合はステップS
30でパージ制御弁17を閉弁(オフ)する。この後、
ステップS32でパージ制御弁18用のデューティ比D
UTY2が0か否かを判別し、DUTY2≠0の場合は
ステップS34でパージ制御弁18(VSV2)を開弁
(オン)し、DUTY2=0の場合はステップS36で
パージ制御弁18を閉弁(オフ)して処理を終了する。
【0021】一方、ステップS22でT≠100の場合
は、ステップS38でタイマTの値がDUTY1と同一
であるか否かを判別し、同一の場合にのみステップ40
でパージ制御弁17を閉弁して処理を終了する。
【0022】これによって、駆動デューティ比PGDU
TYが100以下であれば、図5(A)に示す如く、パ
ージ制御弁17(VSV1)のみがデューティ周期10
0msec一定でPGDUTYの期間だけ開弁するよう
に開閉弁し、パージ制御弁18(VSV2)は常に閉弁
する。
【0023】また、PGDUTYが100を越えると図
5(B)に示す如く、パージ制御弁18は開弁し続け、
パージ制御弁17はデューティ周期100msec一定
でPGDUTY−100の期間だけ開弁するように開閉
弁する。
【0024】このようにパージ制御弁18はデューティ
周期毎に開閉の切り換えが行なわれないためにデューテ
ィ周期毎に開閉の切り換えが行なわれるパージ制御弁1
7に対して多少応答性が劣るVSVを使用することがで
きる。またパージ制御弁17,18が同時に切り換わる
ことがないため、脈動が大きくなることを防止でき、特
定気筒にだけベーパが流入するおそれがなく空燃比の乱
れを防止できる。
【0025】ところで、パージ制御弁17はデューティ
比が20%以下の領域で完全に開弁しないために、図6
(A)に示す如く流量特性の立上りが悪い傾向がある。
このために上記実施例では駆動デューティ比PGDUT
Yに対する流量特性は図6(B)に示す如くなってPG
DUTYが20未満の領域及びPGDUTYが100〜
120の領域で流量特性が悪化する。
【0026】上記の流量特性が悪化するPGDUTYが
100〜120の領域を使用しないようにしたパージ制
御処理の変形例のフローチャートを図7,図8夫々に示
す。図7,図8において図3と同一部分には同一符号を
付し、その説明を省略する。図7において、ステップS
8でPGDUTY>100の場合にはステップS42に
進み、ここでPGDUTYが120以上であるか否かを
判別する。PGDUTY<120の場合はステップS4
4で120をPGDUTYにセットしてステップS14
に進みPGDUTY≧120の場合はそのままステップ
S14に進む。
【0027】これによってPGDUTYが100〜12
0の領域ではPGDUTYが強制的に120とされ、流
量特性を安定化できる。
【0028】図8のフローチャートを説明する前提条件
として、パージ制御弁17の全開流量Bに対してパージ
制御弁18の全開流量Cを小さく設定し、両パージ弁の
平均全開流量をA(=(B+C)/2)とする。図8に
おいて、ステップS8でPGDUTY≦100の場合は
ステップS46に進み、ここで次式によりパージ制御弁
17用のデューティ比DUTY1を求め、ステップS1
2に進む。
【0029】DUTY1=PGDUTY×A/B またステップS8でPGDUTY>100の場合はステ
ップS48に進み、ここで次式によりデューティ比DU
TY1を求め、ステップS16に進む。
【0030】DUTY1=PGDUTY−100+(D
×E/100) D=A−C/A E=200−PGDUTY これによって図6(C)に破線Ia ,Ib で示すパージ
制御弁17から、実線IIに示す直線性の良いPGDUT
Yに対する流量特性を得ることができる。
【0031】次に、本発明装置の第2実施例について説
明する。図9はパージ制御処理のフローチャートを示
す。この処理は100〜150msecのデューティ周
期毎に実行される。
【0032】同図中、ステップS50では、冷却水温が
所定値以上で、かつ空燃比フィードバック条件を満足し
てパージ条件が成立しているか否かを判別する。パージ
条件が成立してなければステップS52に進んで、PG
DUTYに0をセットし、ステップS54でパージ率を
0にセットし、ステップS56でデューティ周期を10
0(100msecに相当)にセットして処理を終了す
る。
【0033】ステップS50でパージ条件が成立する
と、ステップS58で前回のパージ率に対して所定のパ
ージ変化率を加算して目標パージ率TGTPGを算出す
る。次にステップS60ではROM22に予め記憶され
たマップから機関1回転当りの吸入空気量Q/N及び機
関回転数Nに応じたパージ制御弁2個分の最大パージ率
MAXPGを算出する。この後ステップS62で次式に
よりonデューティ比PGDUTYaを算出する。
【0034】 PGDUTYa=TGTPG×100/MAXPG これによってPGDUTYaの最大値は100となる。
【0035】次に、ステップS64で次式によってパー
ジ率PRGを算出する。
【0036】 PRG=MA×PG・PGDUTY/100 次に、ステップS66,S68夫々でPGDUTYaが
20以上か否か、14以上か否か夫々を判別し、PGD
UTYa≧20の場合はステップS70でPGDUTY
aを駆動デューティ比PGDUTYにセットし、ステッ
プS56に進み、デューティ周期を100にセットして
処理を終了する。
【0037】PGDUTYa<14の場合はステップS
72でデューティ周期に150をセットし、このデュー
ティ周期を150msecに延長したのに対応してステ
ップS74でPGDUTYaを1.5倍して駆動デュー
ティ比PGDUTYにセットし処理を終了する。
【0038】14≦PGDUTYa<20の場合はステ
ップS76で次式によりデューティ制御弁17,18を
20msec開弁する際のデューティ周期を算出する。
【0039】 デューティ周期=2000/PGDUTYa この後、PGDUTYに上記20msecに相当する2
0をセットして処理を終了する。
【0040】図10はVSV制御処理のフローチャート
を示す。この処理は1msec毎に実行される。
【0041】図10において、ステップS80ではタイ
マTを1だけインクリメントする。次にステップS82
でタイマTの値がデューティ周期か否かを判別し、T=
デューティ周期の場合はステップS84でタイマTをゼ
ロリセットする。この後、ステップS86で駆動デュー
ティ比PGDUTYが0か否かを判別し、PGDUTY
=0の場合はステップS88,S90でパージ制御弁1
7(VSV1),18(VSV2)夫々を開弁(オン)
して処理を終了する。ステップS86でPGDUTY≠
0の場合はステップS92でパージ制御弁17を開弁
(オン)し、ステップS94でDUTY周期が100か
否かを判別してDUTY周期が100の場合にのみステ
ップS96でパージ制御弁18も開弁し処理を終了す
る。
【0042】一方、ステップS82でタイマT≠デュー
ティ周期の場合は、ステップS98でタイマTの値がP
GDUTYと同一か否かを判別する。T=PGDUTY
の場合はステップS100でパージ制御弁17を閉弁
し、更にステップS102でデューティ周期が100か
否かを判別してデューティ周期≠100の場合はステッ
プS104でパージ制御弁18を開弁し、デューティ周
期=100の場合はステップS106でパージ制御弁1
8を閉弁して処理を終了する。つまりデューティ周期が
100のときはパージ制御弁17,18を同時に開閉
し、デューティ周期が100を越えるときはパージ制御
弁17の閉弁時にパージ制御弁18を開弁する。
【0043】また、ステップS98でT≠PGDUTY
の場合はステップS108でデューティ周期が100か
否かを判別し、デューティ周期≠100の場合にのみス
テップS110でタイマTの値がPGDUTYの2倍と
同一か否かを判別してT=PGDUTY×2の場合にの
みステップS016でパージ制御弁18を閉弁して処理
を終了する。
【0044】ここで、デューティ周期が100msec
の場合、パージ制御弁17,18の流量特性は図11の
一点鎖線III aに示す如くデューティ比20%以下で不
安定となるが、デューティ周期が150msecの場合
には実線III bで示す如くデューティ比15%以下で不
安定となり、安定な領域が拡大する。
【0045】このため、PGDUTYaが14未満の領
域ではデューティ周期を150msecとし、PGDU
TYaが14以上20未満の領域では開弁時間を20m
secとして図12に示す如くデューティ周期を150
〜100msecの間で可変している。また、デューテ
ィ周期が100msecを越える領域ではパージ制御弁
17,18を順次連続して開弁させ脈動を抑えている。
なお、ステップS94,S102,S108夫々をPG
DUTY>50と変更すればDUTY比が50%までパ
ージ制御弁17,18を順次連続して開弁させることが
でき、広範囲で脈動を抑えることができ、特定気筒にベ
ーパが流入して空燃比が乱れるおそれを防止できる。
【0046】次に、本発明装置の第3実施例について説
明する。図13はパージ制御処理のフローチャートを示
す。この処理はデューティ周期である100msec毎
に実行される。
【0047】図13において、ステップS202では前
回のパージ率に対して所定のパージ変化率を加算して目
標パージ率TGTPGを算出する。次にステップS20
4ではROM22に予め記憶されたマップから機関1回
転当りの吸入空気量Q/N及び機関回転数Nに応じたパ
ージ制御弁1個分の最大パージ率MAXPGを算出す
る。この後ステップS206で次式により駆動デューテ
ィ比PGDUTYを算出する。
【0048】 PGDUTY=TGTPG×200/MAXPG つまりPGDUTYの最大値は200となる。
【0049】次に、ステップS207で次式によりパー
ジ率PRGを算出する。
【0050】 PRG=MAXPG・PGDUTY/200 この後、ステップS208,S210夫々でPGDUT
Yを所定値DUTYa(例えば120)、DUTYb
(例えば80)と比較する。ここでPGDUTY≧DU
TYa又はPGDUTY<DUTYbの場合はステップ
S212に進み、フラグXVSV1が零か否かを判別す
る。このフラグXVSV1はパージ制御弁17を主とし
てパージを行なうとき値が1で、パージ制御弁18を主
としてパージを行なうとき値が0となるフラグである。
【0051】XVSV1=0のときはステップS214
でXVSV1を1にセットし、ステップS216で駆動
デューティ比PGDUTYをパージ制御弁17用のデュ
ーティ比DUTY1にセットし、ステップS218でP
GDUTY−100を求め、この値が負の場合にのみ強
制的に零としてパージ制御弁18用のデューティ比DU
TY2にセットして処理を終了する。
【0052】ステップS212でフラグXVSV1が1
のときはステップS220でXVSV1を0にセット
し、ステップS222でPGDUTYをDUTY2にセ
ットし、ステップS224でPGDUTYをDUTY2
にセットし、ステップS224でPGDUTY−100
を求め、この値が負の場合にのみ強制的に零としてデュ
ーティ比DUTY1にセットして処理を終了する。
【0053】一方、ステップS208及びS210でP
GDUTYがDUTYaからDUTYbの範囲にあると
判別された場合はステップS226,S228でPGD
UTY/2をDUTY1,DUTY2夫々にセットして
処理を終了する。
【0054】これはパージ制御弁17,18夫々がデュ
ーティ比が略20%以下の領域で完全に開弁せず、同様
に80%以上の領域で完全に閉弁しないため流量特性の
直線性が悪化するため、できるだけパージ制御弁17,
18をデューティ比が20%〜80%の範囲で差動させ
てパージ流量を安定化させている。
【0055】図14はVSV制御処理のフローチャート
を示す。この処理は1msecに実行される。
【0056】図14において、ステップS230ではタ
イマTを1だけインクリメントする。次にステップS2
32でタイマTの値が100か否かを判別し、T=10
0の場合はステップS234でタイマTをゼロリセット
する。この後、ステップS236でパージ制御弁17用
のデューティ比DUTY1が0か否かを判別し、DUT
Y1≠0の場合はステップS238でパージ制御弁17
(VSV1)を開弁(オン)し、DUTY1=0の場合
はステップS240でパージ制御弁17を閉弁(オフ)
する。
【0057】この後、ステップS242でパージ制御弁
18用のデューティ比DUTY2が0か否かを判別し、
DUTY2≠0の場合はステップS244でパージ制御
弁18(VSV2)を開弁(オン)し、DUTY2=0
の場合はステップS246でパージ制御弁18を閉弁
(オフ)する。
【0058】一方、ステップS232でT≠100の場
合は、ステップS248でタイマTの値がDUTY1と
同一であるか否かを判別し、同一の場合にのみステップ
S250でパージ制御弁17を閉弁する。この後、ステ
ップS252でタイマTの値がDUTY2と同一である
か否かを判別し、同一の場合にのみステップS254で
パージ制御弁18を閉弁して処理を終了する。
【0059】従って、駆動デューティ比PGDUTYが
80未満であればパージ制御弁17,18夫々は図15
に示す如くデューティ周期毎に交互にオン・オフを繰り
返す。そしてPGDUTYが100を越えると、直前の
デューティ周期TD1でオンであったパージ制御弁17
が次のデューティ周期TD2も連続してオンとなり、タ
イマTの値がPGDUTY−100となった時点でパー
ジ制御弁17がオフとされる。つまりパージ制御弁1
7,18夫々は2デューティ周期毎に1回オン・オフ
し、同時にオン又はオフすることがないので脈動を抑え
ることができ、オン・オフの切り換え回数が第1,第2
実施例の略半分で済み騒音が小さくなり、また耐久性も
向上する。
【0060】更に、パージ制御弁17,18(VSV
1,VSV2)夫々は例えば図16の実線、破線夫々で
示す如く流量特性にバラツキがある場合にも、両者が交
互にオン・オフの切り換えを行なうため上記流量特性の
バラツキを互いに吸収することができる。
【0061】次に本発明装置の第4実施例について説明
する。図17はパージ制御処理のフローチャートを示
す。この処理はデューティ周期である100msec毎
に実行される。
【0062】図17において、ステップS260では前
回のパージ率に対して所定のパージ変化率を加算して目
標パージ率TGTPGを算出する。次にステップS26
2ではROM22に予め記憶されたマップから機関1回
転当りの吸入空気量Q/N及び機関回転数Nに応じたパ
ージ制御弁2個分の最大パージ率MAXPGを算出す
る。この後ステップS264で次式により駆動デューテ
ィ比PGDUTYを算出する。
【0063】 PGDUTY=TGTPG×100/MAXPG つまりPGDUTYの最大値は100となる。
【0064】次にステップS265で次式によりパージ
率PRGを算出する。
【0065】 PRG=MA×PG・PGDUTY/100 この後ステップS266でフラグXVSV1が零か否か
を判別する。XVSV1=0のときはステップS268
でXVSV1を1にセットし、ステップS270で駆動
デューティ比PGDUTYをパージ制御弁17用のデュ
ーティ比DUTY1にセットし、ステップS272で1
00−PGDUTYを求め、パージ制御弁18用のデュ
ーティ比DUTY2にセットして処理を終了する。
【0066】ステップS266でフラグXVSV1が1
のときはステップS274でXVSV1を0にセット
し、ステップS276でPGDUTYをDUTY2にセ
ットし、ステップS280で100−PGDUTYを求
め、デューティ比DUTY1にセットして処理を終了す
る。
【0067】図18はVSV制御処理のフローチャート
を示す。この処理は1msecに実行される。
【0068】図18において、ステップS282ではタ
イマTを1だけインクリメントする。次にステップS2
84でタイマTの値が100か否かを判別し、T=10
0の場合はステップS286でタイマTをゼロリセット
する。この後、ステップS288でPGDUTYが10
0か否かを判別し、PGDUTY=100の場合はステ
ップS290でパージ制御弁17(VSV1)を開弁
(オン)し、ステップS292でパージ制御弁18(V
SV2)を開弁(オン)して処理を終了する。
【0069】一方、ステップS284でT≠100の場
合はステップ294でタイマTの値がDUTY1と同一
であるか否かを判別し、同一の場合はステップS296
でフラグXVSV1が1か否かを判別する。XVSV1
=1の場合はステップS298でパージ制御弁17を閉
弁し、XVSV1=0の場合はステップS300でパー
ジ制御弁17を開弁してステップS302に進む。DU
TY1≠Tの場合はステップS302に進む。ステップ
S302ではタイマTの値がDUTY2と同一であるか
否かを判別し、同一の場合はステップS304でフラグ
XVSV1が0か否かを判別する。XVSV1=0の場
合はステップS306でパージ制御弁18を閉弁し、X
VSV1=1の場合はステップS308でパージ制御弁
18を開弁して処理を終了する。DUTY2≠Tの場合
は処理を終了する。
【0070】この実施例では、図19に示す如く、フラ
グVSV1=1のデューティ周期TD10でPGDUT
Yが例えば20であるとすると、T=0からT=20ま
でパージ制御弁17(VSV1)が開弁し、T=80か
らT=100までパージ制御弁18(VSV2)が開弁
する。
【0071】この後、デューティ周期TD11でフラグ
VSV=0となり、PGDUTYが例えば30であると
すると、パージ制御弁18はデューティ周期TD10の
T=80から連続してT=30まで開弁する。その後T
=70からT=100までパージ制御弁17が開弁す
る。つまりパージ制御弁17,18夫々は2デューティ
周期毎に1回オン・オフし、同時にオン又はオフするこ
とがないので脈動を防止でき、オン・オフの切り換え回
数が従来の半分で済み騒音が小さくなり、また耐久性も
向上する。
【0072】
【発明の効果】上述の如く、本発明の蒸発燃料処理装置
によれば、脈動を抑え、特定の気筒にベーパが流入して
空燃比が乱れることを防止でき、実用上きわめて有用で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明を適用した蒸発燃料処理装置の構成図で
ある。
【図3】パージ制御処理のフローチャートである。
【図4】VSV制御処理のフローチャートである。
【図5】本発明の第1実施例のVSVオン・オフのタイ
ミングチャートである。
【図6】流量特性を示す図である。
【図7】パージ制御処理のフローチャートである。
【図8】パージ制御処理のフローチャートである。
【図9】パージ制御処理のフローチャートである。
【図10】VSV制御処理のフローチャートである。
【図11】流量特性を示す図である。
【図12】本発明の第2実施例のVSVオン・オフのタ
イミングチャートである。
【図13】パージ制御処理のフローチャートである。
【図14】VSV制御処理のフローチャートである。
【図15】本発明の第3実施例のVSVオン・オフのタ
イミングチャートである。
【図16】パージ制御弁の特性のバラツキを示す図であ
る。
【図17】パージ制御処理のフローチャートである。
【図18】VSV制御処理のフローチャートである。
【図19】本発明の第2実施例のVSVオン・オフのタ
イミングチャートである。
【符号の説明】
11 キャニスタ 17,18 パージ制御弁 M1 キャニスタ M2 内燃機関 M3,M4 パージ制御弁 M5 第1の弁制御手段 M6 第2の弁制御手段 M7 第3の弁制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木所 徹 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャニスタとスロットル弁下流の吸気通
    路とを接続するパージ通路に複数のパージ制御弁を並列
    に設け、上記キャニスタに蓄えた蒸発燃料を上記複数の
    パージ制御弁でパージ量を制御しつつ吸気通路にパージ
    して処理する蒸発燃料処理装置において、 少なくとも1個のパージ制御弁を所定のデューティ周期
    内で開閉弁するようデューティ制御する第1の弁制御手
    段と、 残りのパージ制御弁を少なくとも上記デューティ周期以
    上の期間単位で開閉弁するよう制御する第2の弁制御手
    段とを有することを特徴とする蒸発燃料処理装置。
  2. 【請求項2】 キャニスタとスロットル弁下流の吸気通
    路とを接続するパージ通路に複数のパージ制御弁を並列
    に設け、上記キャニスタに蓄えた蒸発燃料を上記複数の
    パージ制御弁でパージ量を制御しつつ吸気通路にパージ
    して処理する蒸発燃料処理装置において、 上記複数のパージ制御弁夫々を開閉弁タイミングを異な
    らせて順次開閉弁するようデューティ制御する弁制御手
    段を有することを特徴とする蒸発燃料処理装置。
JP14071192A 1992-05-21 1992-06-01 蒸発燃料処理装置 Pending JPH05332205A (ja)

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US08/063,080 US5353770A (en) 1992-05-21 1993-05-18 Apparatus for controlling flow of evaporated fuel from canister to intake passage of engine using purge control valves

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