JP3237205B2 - 蒸発燃料処理装置 - Google Patents

蒸発燃料処理装置

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JP3237205B2
JP3237205B2 JP16943392A JP16943392A JP3237205B2 JP 3237205 B2 JP3237205 B2 JP 3237205B2 JP 16943392 A JP16943392 A JP 16943392A JP 16943392 A JP16943392 A JP 16943392A JP 3237205 B2 JP3237205 B2 JP 3237205B2
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Supplying Secondary Fuel Or The Like To Fuel, Air Or Fuel-Air Mixtures (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は蒸発燃料処理装置に係
り、特に内燃機関の蒸発燃料をキャニスタ内の吸着剤に
吸着させ、吸着された燃料を所定運転条件下で複数個の
制御弁が並設されたパージ通路を通して内燃機関の吸気
系へ放出して燃焼させる蒸発燃料処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料タンク内で蒸発した燃料(ベーパ)
が大気へ放出されるのを防止するため、各部分を密閉す
ると共に、蒸発燃料を一旦キャニスタ内の吸着剤に吸着
させ、車両の走行中にキャニスタ内の燃料をパージ通路
を通して内燃機関の吸気通路に吸引させて燃焼室で燃焼
させる蒸発燃料処理装置においては、キャニスタから吸
気通路へ放出する燃料量を、パージ通路に設けた制御弁
により適切に制御している。
【0003】しかし、一般にパージ通路に設けられる制
御弁は、必要なパージ量が得られる大容量のものは駆動
信号のデューティ比で開度が制御されるデューティ制御
のタイプのものであるが、このものは脈動が大きくパー
ジ流量の精密な制御が困難である。そこで、本発明者は
先に特願平4−140711号にてパージ通路にデュー
ティ制御の第1の制御弁と開閉制御の第2の制御弁の計
2個を並列に設け、デューティ制御の第1の制御弁のパ
ージ流量を、開閉制御の第2の制御弁のパージ流量で補
完し、もって全体として所望のパージ流量を脈動を抑え
て得ることができる蒸発燃料処理装置を提案した。
【0004】しかし、この提案になる蒸発燃料処理装置
では上記の2個の制御弁の製造誤差や経年変化により、
開度指令値に応じたパージ流量が正確に得られず、パー
ジ流量にばらつきが生じる可能性がある。かかるパージ
流量のばらつきを低減するためには、制御弁の開度指令
値に対し比例した流量となるよう開度指令値を変換する
関数発生器を設けることが有効であることが従来より知
られている(特開昭60−252901号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来装置では各
開度指令値の夫々に対して予め変換値を関数発生器へ入
力しておく必要がある。しかるに、制御弁の製造誤差に
よるばらつきが各制御弁個々に異なるため、実際には各
制御弁毎に変換値を測定して関数発生器へ入力すること
は殆ど不可能である。また、上記の従来装置を仮に本発
明者の提案になる前記蒸発燃料処理装置に適用したとし
ても、運転中に関数発生器の変換値を修正することがで
きないため、経時変化や故障に対応できず、パージ流量
にばらつきが発生し、空燃比の荒れや排気エミッショ
ン、ドライバビリティの悪化をもたらす。
【0006】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
特定の制御弁の流量を基準にして他の制御弁の流量を補
正することにより、上記の課題を解決した蒸発燃料処理
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】図1は上記目的を達成す
る本発明の原理構成図を示す。同図に示すように、本発
明は、燃料タンク11からの蒸発燃料をキャニスタ12
内の吸着剤に一旦吸着させ、所定運転時にキャニスタ1
2内の吸着燃料を、パージ通路13に並列に設けられた
複数個の制御弁のうち、少なくとも1個の制御弁を通し
て内燃機関10の吸気通路14へ放出する蒸発燃料処理
装置において、前記複数個の制御弁はデューティ比を示
す指令値に応じて開度が制御されるデューティ制御の少
なくとも1個の第1の制御弁15と、第1の制御弁15
とは独立に指令値により開度が全開又は全閉に制御され
る開閉制御の一又は二以上の第2の制御弁16とよりな
り、更に算出手段17、開弁手段18及び弁制御手段1
9を設けたものである。
【0008】ここで、算出手段17はパージ流量若しく
は該パージ流量を実質的に示す代表値を算出する。開弁
手段18は第1及び第2の制御弁15及び16を同じ値
の指令値で1個ずつ順次開弁する。また、弁制御手段1
9は開弁手段10による第1及び第2の制御弁15及び
16の各開弁時において算出手段17により夫々算出さ
れた各算出値のうち、特定の制御弁の算出値に対する他
の制御弁の算出値との比に基づいて、該特定の制御弁の
指令値を補正するよう弁制御を行なう。
【0009】
【作用】本発明では、第1の制御弁15と第2の制御弁
16のうち特定の一の制御弁が所定の指令値で開弁され
ているときのパージ流量又はその代表値を基準にして、
他の制御弁が上記所定の指令値で開弁されているときの
パージ流量又はその代表値との比率関係を求め、特定の
制御弁の指令値を補正しているため、上記他の制御弁の
流量特性を上記特定の一の制御弁の流量特性に合わせる
ことができる。
【0010】
【実施例】図2は本発明装置の一実施例を備えた内燃機
関及びその周辺機構の構成図を示す。同図中、21は4
気筒内燃機関(エンジン)の任意の一気筒の構造断面を
示しており、図1と同一構成部分には同一符号を付して
ある。図2において、エンジンブロック22内に図中、
上下方向に往復運動するピストン23が収納され、また
燃焼室24が吸気弁26を介してインテークマニホルド
25に連通される一方、排気弁27を介してエキゾース
トマニホルド28に連通されている。また、燃焼室24
にプラグギャップが突出するように点火プラグ29が設
けられている。
【0011】インテークマニホルド25の上流側には、
4気筒に共通にスロットルバルブ31、エアフローメー
タ30が夫々設けられている。スロットルバルブ31は
アクセルペダル(図示せず)に連動して開度が調整され
る構成とされており、またその開度はスロットルポジシ
ョンセンサ33により検出される構成とされている。エ
アフローメータ30の下流側には吸入空気温を測定する
吸気温センサ34が設けられている。
【0012】35は燃料噴射弁で、各気筒毎のインテー
クマニホルド25を通る空気流中に、後述のマイクロコ
ンピュータ40の指示に従い、燃料を噴射する。また、
エキゾーストマニホルド28の下流側には、排気ガス浄
化のための触媒装置36が設けられている。酸素濃度検
出センサ(O2 センサ)37はエキゾーストマニホルド
28を一部貫通突出するように設けられ、触媒装置36
に入る前の排気ガス中の酸素濃度を検出する。38は水
温センサで、エンジンブロック22を貫通して一部がウ
ォータジャケット内に突出するように設けられており、
エンジン冷却水の水温を検出する。39はイグナイタ
で、イグニッションコイル(図示せず)の一次電流を開
閉する。
【0013】40はマイクロコンピュータで、演算処理
を実行する中央処理装置(CPU)41と、コンピュー
タプログラムや各種マップ等が予め格納されているリー
ド・オンリ・メモリ(ROM)42と、各種データを記
憶し、またそれが読み出されるランダム・アクセス・メ
モリ(RAM)43と、CPU41によりセットされた
時刻で割り込み信号を発生するタイマ44と、マルチプ
レクサやA/Dコンバータを内蔵する入力インタフェー
ス回路45と出力インタフェース回路46とからなり、
それらが双方向のバスライン47を介して互いに接続さ
れた構成とされている。
【0014】また、50はディストリビュータで、エン
ジンクランクシャフトの基準位置検出信号を発生する気
筒判別センサ51と、エンジン回転数信号を例えば30
℃A毎に発生する回転角センサ52とを有している。前
記したマイクロコンピュータ40はエアフローメータ3
0、吸気温センサ34、スロットルポジションセンサ3
3、水温センサ48、酸素濃度検出センサ37、気筒判
別センサ51、回転角センサ52などからの各種検出信
号が入力インタフェース回路45に入力され、これに基
づいてCPU41で所定の演算処理を実行して得たデー
タを出力インタフェース回路46を介してイグナイタ3
9へ供給して点火時期制御を行なうと共に、燃料噴射弁
35に制御信号を送出して燃料噴射時間、すなわち単位
時間当りの燃料噴射量を制御する。本実施例では、4気
筒内燃機関21の4つの気筒の各燃料噴射弁に対して独
立に燃料噴射を実行させると共に、前記算出手段17、
開弁手段18及び弁制御手段19の各処理をこのマイク
ロコンピュータ40により実行するものである。
【0015】また、キャニスタ12とサージタンク50
とを連通するパージ通路13が2分岐され、その各々に
デューティ制御の制御弁(VSV)51と開閉制御の制
御弁(VSV)52とが夫々設けられている。VSV5
1は前記第1の制御弁15に相当し、マイクロコンピュ
ータ40の出力指令値が示すデューティ比に応じた開度
に制御される。また、VSV52は前記第2の制御弁1
6に相当し、マイクロコンピュータ40の出力駆動信号
の論理値(指令値)に応じて全開又は全閉とされる。
【0016】本実施例では、VSV51の全開時(デュ
ーティ比100%)のときのパージ流量を「100」と
したとき、全開時のパージ流量が「80」であるVSV
52を使用するものとする。
【0017】次にマイクロコンピュータ40によるパー
ジ制御ルーチンについて図3に示すフローチャートと共
に説明する。このパージ制御ルーチンが例えばデューテ
ィ制御VSV51の制御周期である100ms毎に起動
されると、まず目標パージ率TGTPGが次式により算
出される(ステップ101)。
【0018】 TGTPG=PG+α (1) ただし、上式中PGは前回このルーチンで算出されたパ
ージ率、αは所定のパージ変化率である。本実施例では
この目標パージ率TGTPGは初期値はゼロで、以後1
00ms毎に漸次大となり、所定値となった時点から流
量ばらつき取り込みタイミングの一定期間中はその所定
値に保持され、その後更に増大して目標値に達するよう
に、パージ変化率αによって可変される。
【0019】次に最大パージ率MAXPGが図4に示す
如き、機関回転数NEと吸入空気量QNとの2次元マッ
プから算出される(ステップ102)。このマップはR
OM42に予め格納されており、CPU41により回転
角センサ52からの機関回転数検出信号とエアフローメ
ータ30からの吸入空気量検出信号に基づいて参照さ
れ、デューティ制御VSV51の全開流量の吸入空気量
に対する比率を示す最大パージ率MAXPGを算出させ
る。
【0020】続いて、次式に基づいてデューティ制御V
SV51の駆動デューティ比DUTYが算出される(ス
テップ103)。
【0021】 DUTY=TGTPG×180/MAXPG (2) この駆動デューティ比DUTYは最大パージ率MAXP
Gが一定の場合、目標パージ率TGTPGに比例して増
加し、最大値は目標パージ率TGTPGと最大パージ率
MAXPGとが等しい場合の「180」である。
【0022】次にスキップカウンタCSKPが「19」
以上であるか否か判定される(ステップ104)。この
スキップカウンタCSKPはイニシャルルーチンによっ
て初期値がゼロにリセットされており、また後述のA/
F制御ルーチンにおいて空燃比フィードバック補正係数
FAFの値がスキップされる毎にカウントアップされる
カウンタである。最初にこのステップ104が実行され
たときはCSKP=0であるからステップ105に進
み、前記ステップ103で算出された駆動デューティ比
DUTYが、開閉制御VSV52の設計全開度のときの
流量と同じ値の「80」以上か否か判定される。
【0023】駆動デューティ比DUTYは前述したよう
に最大パージ率MAXPGが一定の場合、目標パージ率
TGTPGに比例して増加するが、このパージ制御ルー
チン起動直後は目標パージ率TGTPGがゼロ付近の値
であるからDUTY<80であり、よってこのときはス
テップ109へ進み、駆動デューティ比DUTYをデュ
ーティ制御VSV51の開弁指令値DVSV1に代入
し、更にステップ110で開閉制御VSV52の開弁指
令値DVSV2に全閉を示す「0」を代入する。その
後、次式に基づいてパージ率PGを算出した後、このル
ーチンを一旦終了する(ステップ121)。 PG=MAXPG×(DVSV1+DVSV2)/100 (3) その後、ステップ103で算出される駆動デューティ比
DUTYが上昇して「80」以上になると、ステップ1
05でDUTY≧80と判定されるため、ステップ10
6へ進んで駆動デューティ比DUTYの値を「80」に
設定した後、スキップカウンタCSKPの値が「13」
以上か(ステップ107)、「7」以上か(ステップ1
08)判定される。
【0024】CSKP≦6のときは前記ステップ10
9,110及び121を経てこのルーチンを一旦終了す
る。7≦CSKP≦12のときはステップ108からス
テップ111へ進みデューティ制御VSV51の指令値
DVSV1を全閉を示す「0」にセットし、ステップ1
12で開閉制御VSV52の指令値DVSV2を全開を
示す「80」にセットする。そして、ステップ121で
パージ率PGを前記(3)式に従って算出してこのルー
チンを終了する。
【0025】また、13≦CSKP≦18のときはステ
ップ107から再びステップ109,110に進み、指
令値DVSV1を「80」に設定し、指令値DVSV2
を「0」に設定し、更にステップ121でパージ率PG
を(3)式に基づいて算出した後このルーチンを終了す
る。このようにして、上記のDUTY≧80に達したと
きは、所定期間目標パージ率TGTPGが一定に保持さ
れ、スキップカウンタCSKPの値に応じてまずデュー
ティ制御VSV51だけを開閉制御VSV52の設計全
開度流量に相当する指令値「80」で開弁させ、次に開
閉制御VSV52だけを全開度指令値「80」で開弁さ
せ、最後に再びデューティ制御VSV51だけを指令値
「80」で開弁させる。これにより、前記開弁手段18
が実現される。
【0026】その後、スキップカウンタCSKPの値が
「19」に達すると、ステップ101〜104を経由し
てステップ113へ進み、補正値VSV2が算出可能か
否か判定される。これは例えば、後述の図9のA/Fフ
ィードバック制御ルーチン中で算出されるVSV51の
FAF補正量FVSV1及びVSV52のFAF補正量
FVSV2の各値で判定され、これらFVSV1及びF
VSV2が小さいときは、パージされたベーパ濃度が薄
くて空燃比フィードバック補正係数FAFの値の変化が
殆どなく補正しきれないから、流量差は実質的にないも
のとし、VSV2算出不能と判断する。このときは誤補
正を避けるため、ステップ115へ進み、補正値VSV
2を「80」にセットする。
【0027】一方、ステップ113で補正値VSV2算
出可能と判定されたときは、次式により補正値VSV2
が算出される(ステップ114)。
【0028】 VSV2=80×FVSV2/FVSV1 (4) ただし、上式中FVSV1及びFVSV2は後述の図9
のA/Fフィードバック制御ルーチンで算出されるVS
V51及び52の各FAF補正量で、パージ流量の代表
値であり、VSV51及び52を夫々同一の指令値「8
0」で別々に開弁したときに測定されたFAFのずれ量
である。VSV51及び52の両者に製造誤差や経年変
化がないときは、VSV51及び52は同一の指令値で
開弁されているから、FVSV2=FVSV1となるは
ずであり、このとき補正値VSV2は(4)式より「8
0」とされる。
【0029】他方、VSV51及び52の少なくともい
ずれか一方に誤差があるときはFVSV2≠FVSV1
であり、VSV51の指令値「80」のときのパージ流
量に対するVSV52の指令値「80」のときの、すな
わち全開時のパージ流量に対する相対比率に応じた値が
補正値VSV2として算出される。
【0030】上記のステップ114又は115の処理が
終ると続いてステップ116へ進み、開閉制御VSV5
2の指令値が「0」であるか否か、すなわち現在のVS
V52が全閉状態であるか否か判定される。DVSV2
=0のときはステップ117へ進み、駆動デューティ比
DUTYが「101」以上か否か判定され、DUTY≧
101のときはステップ103で算出した駆動デューテ
ィ比DUTYからステップ114又は115で算出した
補正値VSV2を差し引いた値をVSV51の指令値D
VSV1とし(ステップ118)、かつ、補正値VSV
2をVSV52の指令値DVSV2とする(ステップ1
19)。
【0031】他方、DUTY<101のときはステップ
117からステップ109及び110へ進み、VSV5
1の指令値DVSV1に駆動デューティ比DUTYを代
入し、かつ、VSV52の指令値DVSV2を「0」と
する。従って、ステップ116〜119,109及び1
10により、必要なパージ流量を得る駆動デューティ比
DUTYがVSV51の全開時の指令値「100」より
大きいときは、VSV52を全開を示す指令値VSV2
(これはステップ114又は115で算出された値であ
り、「80」又はその近傍の値である)とし、残りの流
量を、VSV51を補正量VSV2で補正された指令値
DVSV1に応じた開度にしてVSV51により補な
う。他方、DUTY<101のときはすべてのパージ流
量をVSV51だけで得るのである。
【0032】ここで、図5に示す如く、計算されたDU
TYが「100」まではVSV51だけで必要なパージ
流量を得、DUTY≧101のときにはVSV52を全
開とし、残りの必要な流量をVSV51で補なう場合、
VSV52が製造誤差や経年変化によって全開時の流量
が設計時の流量よりも大きいときは同図に破線Iで示す
如く必要な流量より多くずれ、VSV52の全開時の流
量が設計時よりも小さいときは同図に実線IIで示す如く
に流量不足となる。
【0033】流量不足の場合は、図6(B)に示す如く
時刻taでVSV51のみからVSV51と52による
パージに切換わった直後に、同図(A)に示す如く後述
の空燃比フィードバック補正係数FAFが大きく変動し
てしまう(所謂、A/Fが荒れる)。なお、図6(C)
は目標パージ率の変化を示す。
【0034】しかして、本実施例ではステップ114,
116〜119によりVSV52の全開時の流量に誤差
があっても、必要な全体流量からこのVSV52の全開
時の流量との差の流量がVSV51により得られるよう
な指令値DVSV1を算出しているために、DUTY≧
101のときはDUTYに対する流量が図5に一点鎖線
III で示す如くになり、DUTY100前後の流量のつ
なぎが段差なく円滑に変化するようにできる。
【0035】再び図3に戻って説明するに、ステップ1
16でDVSV2が「0」でないと判定されたときは、
ステップ120へ進み、駆動デューティ比DUTYが
「VSV2+K」以上か否か判定され、DUTY≧VS
V2+Kのときはステップ118へ進み、DUTY<V
SV2+Kのときはステップ109へ進む。なお、Kは
VSV51の最小流量DUTY値である。このステップ
120はVSV52の全開と全閉を駆動デューティ比D
UTYに対してヒステリシスをもたせるために設けられ
ている。
【0036】すなわち、図7にIVで示す如く計算DUT
Y値に対するパージ流量を得るときに、VSV52はa
で示すDUTY≧101のときに全開(オン)とされ
(ステップ117,118,119)、bで示す(VS
V2+K)より小なるDUTY値のときにオンから全閉
(オフ)とされる(ステップ120,109,11
0)。これにより、VSV52の作動回数を減らし、V
SV52の耐久性を向上することができる。
【0037】次に前記FAF補正量FVSV1及びFV
SV2を算出するA/F(空燃比)フィードバック制御
ルーチンについて図8乃至図10と共に説明する。図8
及び図9はA/Fフィードバック制御ルーチンで、この
ルーチンが例えば4ms毎に起動されると、マイクロコン
ピュータ40はまずステップ201でA/Fのフィード
バック(F/B)条件が成立しているか否かを判別す
る。F/B条件不成立(例えば、冷却水温が所定値以
下、機関始動中、始動後増量中、暖機増量中、パワー増
量中、燃料カット中等のいずれか)の時は、空燃比フィ
ードバック補正係数FAFの値を1.0 にして(ステップ
210)、このルーチンを終了する。これにより、A/
Fのオープン制御が行なわれる。一方、F/B条件成立
時(上記のF/B条件不成立以外のとき)はステップ2
02へ進み、O2 センサ37の検出電圧V1 を変換して
取り込む。次に、ステップ203で検出電圧V1 が比較
電圧VR1以下か否かを判別することにより、空燃比がリ
ッチかリーンかを判別する。リッチのとき(V1
R1)はその状態がそれまでリーンであった状態からリ
ッチへ反転した状態であるかの判定が行なわれ(ステッ
プ204)、リッチへの反転であるときは前回の空燃比
フィードバック補正係数FAFの値からスキップ定数R
SLを減算した値を新たな空燃比フィードバック補正係
数FAFとする(ステップ205)。一方前回もリッチ
の状態であり、リッチが継続しているときは前回のFA
Fの値から積分定数KIを減算して新たなFAFの値と
し(ステップ206)、このルーチンを抜ける。
【0038】他方、ステップ203でリーンと判定され
たとき(V1 ≦VR1)は、その状態がそれまでリッチで
あった状態からリーンへ反転した状態であるかの判定が
行なわれ(ステップ207)、リーンへの反転であると
きは前回のFAFの値からスキップ定数RSRを加算し
た値を新たな空燃比フィードバック補正係数FAFとす
る(ステップ208)。一方前回もリーンの状態で引続
きリーンと判定されたときはFAFの値に積分定数KI
を加算して新たなFAFの値とし(ステップ209)、
このルーチンを終了する。ここで、上記のスキップ定数
RSL及びRSRは積分定数KIに比べて十分大なる値
に設定されている。
【0039】これにより、空燃比が図10(A)に模式
的に示す如く変化した場合は、空燃比フィードバック補
正係数FAFは同図(B)に示す如く、空燃比がリーン
からリッチへ反転した時はスキップ定数RSLだけスキ
ップ的に大きく減衰されて燃料噴射時間TAUを小なる
値に変更させ、空燃比がリッチからリーンへ反転した時
はスキップ定数RSRだけスキップ的に大きく増加され
て燃料噴射時間TAUを大なる値に変更させる。また、
空燃比が同じ状態のときは、FAFは図10(B)に示
す如く積分定数(時定数)KIに従ってリーンのときは
大なる値へ、またリッチのときは小なる値へ徐々に変化
する。
【0040】この空燃比フィードバック補正係数FAF
は機関回転数と吸入空気量(又は吸気管圧力)により定
まる基本燃料噴射時間に、他の係数と共に乗算されて最
終的な燃料噴射時間TAUを決定し、これにより吸入混
合気が目標空燃比になるよう制御させる。
【0041】図8のステップ205又は208におい
て、FAFがスキップ的に変更された後は、図9のステ
ップ211に進み、次式に基づいてFAFの平均値FA
FAVが算出される。
【0042】 FAFAV=(FAFi +FAFi-1 )/2 (5) ただし、上式中FAFi は今回のA/Fフィードバック
制御ルーチン起動時のステップ205又は208で算出
されたFAF,FAFi-1 はRAM43から読み出され
た前回のFAFである。
【0043】続いてFAF補正量FAFAが、 FAFA=1−FAFAV (6) なる式から算出される(ステップ212)。すなわち、
このFAF補正量FAFAは、空燃比が理論空燃比に制
御されているときの平均値「1.0」に対する空燃比フ
ィードバック補正係数FAFのずれ量を表わしている。
【0044】キャニスタ12からの燃料のパージがサー
ジタンク50に対して行なわれると、空燃比がリッチ側
に変化し、それに対応して空燃比フィードバック補正係
数FAFは図8に示したルーチンに従い空燃比が理論空
燃比となるように、小なる値に変更される。従って、F
AF補正量FAFAはパージ流量を実質的に表わす代表
値を示していることになる。
【0045】続いて、スキップカウンタCSKPが「1
9」以上か否か判定される。このスキップカウンタCS
KPはイニシャルルーチンによって初期値は「0」とさ
れているので、最初にこのステップ213が実行された
ときはCSKP<19と判定されて次のステップ214
へ進み、前記ステップ103で算出された駆動デューテ
ィ比DUTYが「80」であるか否か判定される。DU
TY≠80のときはCSKPを「0」として(ステップ
215)、このルーチンを終了する。
【0046】駆動デューティ比DUTYがある時間経過
後「80」になると、ステップ214からステップ21
6へ進み、スキップカウンタCSKPを「1」だけイン
クリメントし、そのインクリメント後のスキップカウン
タCSKPが「18」,「12」及び「6」のいずれか
であるか判定される(ステップ217〜219)。
【0047】ステップ211〜214,216〜219
の処理が繰り返され、スキップカウンタCSKPが
「6」に達すると、ステップ219からステップ220
へ進み、その時点のFAF補正量FAFAが変数FVS
V1に代入される。前述したように、1≦CSKP≦6
のときはVSV51及び52のうちVSV51のみが指
令値「80」で開弁されているから、VSV51の指令
値「80」のときのパージ流量に対応したFAFAが変
数FVSV1に代入されることになる。しかる後に次の
制御に移るためスキップカウンタCSKPを「7」にし
た後(ステップ221)、このルーチンを一旦終了す
る。
【0048】その後、ステップ211〜214,216
〜219の処理が更に繰り返され、スキップカウンタC
SKPが「12」に達すると、ステップ218からステ
ップ222へ進み、その時点のFAFAが変数FVSV
2に代入される。前述したように、7≦CSKP≦12
のときはVSV51及び52のうちVSV52のみが指
令値「80」で全開(オン)制御されているから、VS
V52の全開時のときのパージ流量に対応したFAFA
が変数FVSV2に代入されることになる。そして、ス
キップカウンタCSKPを「13」にセットし(ステッ
プ223)、次の制御に移る。
【0049】更に、スキップカウンタCSKPのインク
リメントが進み、CSKP=18になるとステップ21
7からステップ224へ進み、次式に基づいてFVSV
1が算出される。
【0050】 FVSV1←(FVSV1+FAFA)/2 (7) 前述したように、13≦CSKP≦18のときはVSV
51及び52のうちVSV51のみが指令値「80」で
開弁されてパージが行なわれているから、ステップ21
7でCSKP=18と判定されたときのFAF補正量F
AFAは指令値「80」で開弁されているVSV51の
パージ流量に対応した値を示している。
【0051】(7)式は、このFAFAと前回CSKP
=6のときに計算したVSV51開弁時のFAFAとの
平均値を変数FVSV1に代入することを示している。
ステップ224の処理後、スキップカウンタCSKPを
「19」にセットした後(ステップ225)、このルー
チンを終了する。これにより、図3のパージ制御ルーチ
ンのステップ114においては、ステップ222で得ら
れた変数(FAF補正量)FVSV2とステップ224
で得られた変数(FAF補正量)FVSV1とが用いら
れる。
【0052】なお、図9のステップ212のFAF補正
量FAFAを次式で算出してもよい。
【0053】 FAFA=(1−FAFAV)/PG (8) ただし、上式中PGはパージ率で、図3のステップ12
1で算出された値である。FAFAとして(6)式に基
づいた値を使用すると、パージ量及びパージによるFA
Fのずれ量が機関回転数、負荷等によって変動するの
で、一定の機関回転数、負荷の条件のときでないとパー
ジ量及びパージによるFAFのずれ量を正確に表わすこ
とができない。
【0054】これに対し、FAFAとして(8)式に基
づいた値を使用した場合は、パージ率当りのFAFのず
れ量を示しているから、どのような運転条件でも正確な
FAF補正量を得ることができる。
【0055】次にVSV制御ルーチンについて説明す
る。図11はVSV制御ルーチンを示すフローチャート
で、このVSV制御ルーチンは例えば1ms毎に起動さ
れる。まず、タイマ44の値Tが「1」だけインクリメ
ントされた値(ステップ301)、その値Tが「10
0」か否か判定され(ステップ302)、T≠100の
ときはVSV51の指令値DVSV1とタイマ値Tが等
しいか否か判定され(ステップ303)、等しくないと
きはこのルーチンを一旦終了する。
【0056】このようにして、ステップ301〜303
が1ms毎に繰り返され、タイマ値TがDVSV1に等
しくなると、ステップ303から304へ進んでVSV
51をオフ(閉弁)処理した後、このルーチンを終了す
る。
【0057】そして、タイマ値Tが更に加算されていき
100ms経過してT=100となると、ステップ30
2よりステップ305へ進み、タイマ値Tを「0」にリ
セットした後、ステップ306でDVSV1が「0」で
あるか否か判定される。DVSV1=0と判定されたと
きはステップ307でVSV51がオフ(閉弁)処理さ
れ、DVSV1≠0と判定されたときはステップ308
でVSV51がオン(開弁)処理される。
【0058】ステップ307又は308の処理後、ステ
ップ309でVSV52の指令値DVSV2が「0」か
否か判定され、DVSV2=0のときはVSV52がオ
フ(閉弁)処理され(ステップ310)、DVSV2≠
0と判定されたときはVSV52がオン(開弁)処理さ
れ(ステップ311)、このルーチンを終了する。
【0059】従って、例えばDVSV1≠0で、かつ、
DVSV2=0のときは図12(A)に模式的に示す如
く、VSV51はデューティ周期100msのうちタイ
マ値が「0」からDVSV1から1を差し引いた時間ま
では斜線で示す如くオンとされ、残りの(100−DV
SV1)の期間はオフとされ、一方VSV52は全閉状
態に保持される。これにより、VSV51はDVSV1
に示す値のデューティ比で開閉弁制御される。この図1
2(A)に示すVSV制御動作はDUTY≦100のと
きに行なわれる。
【0060】他方、DUTY≧101のときは、前述し
たように、DVSV2≠0で、かつ、DVSV1はDU
TYから補正値VSV2を引いた値であるから(ステッ
プ118,119)、DVSV1≠0である。よって、
この場合は図12(B)に模式的に示す如くVSV52
は開弁(オン)状態に保持され、かつ、VSV51は一
定のデューティ周期100msのうちDVSV1で示さ
れる値に応じた時間だけ開弁(オンされ)、デューティ
周期の残りの期間(100−DVSV1)は閉弁(オ
フ)されることとなる。
【0061】このようにVSV52はデューティ周期毎
に開閉の切り換えが行なわれないためにデューティ周期
毎に開閉の切り換えが行なわれるVSV51に対して多
少応答性が劣るVSVを使用することができる。またV
SV51,52が同時に切り換わることがないため、脈
動が大きくなることを防止でき、特定気筒にだけベーパ
が流入するおそれがなく空燃比の乱れを防止できる。
【0062】このように、本実施例によれば、前記ステ
ップ211及び212により前記算出手段17を実現
し、前記ステップ105〜112により前記開弁手段1
8を実現し、更に前記ステップ109,110,113
〜120及び図11のVSV制御ルーチンによって前記
弁制御手段19を実現するものである。
【0063】これにより、本実施例は目標パージ率TG
TPGを図13(C)にで示す如く変化させ、DUT
Y≧80となる流量ばらつき取り込みタイミングの期間
は或る一定期間同じ値を保持すると共に、t1 で示す期
間はVSV51及び52のうちVSV51のみを開弁
し、t2 で示す期間はVSV52のみを開弁し、t3
示す期間はVSV51のみを開弁して図13(B)に示
す如くパージを行ない、このときの図13(A)に示す
FAFの変化に対応してFVSV1及びFVSV2を算
出する。このとき図13(B)に示すように同じ指令値
に対するVSV51とVSV52のパージ量に差があっ
ても、VSV51のパージ量を基準にしてVSV51の
開度を補正することにより、図13(C)の以後は補
正後の指令値に基づいて正確なパージができる。
【0064】本実施例では、デューティ制御VSV51
と開閉制御VSV52とを併用することで流量制御性を
向上できると共に、VSV51の最大流量「100」を
VSV52の最大流量「80」より大に設定し、しかも
VSV51の流量特性の良い所を使うようにしているの
で、VSV51のみの開弁時からVSV51と52の両
方の開弁へのつなぎ時の流量特性を改善することができ
る。更に、2つのVSV51及び52のうちVSV52
は全開と全閉に制御する安価なものを使用できると共
に、一方が故障したときのフェールセーフとしても機能
させることができる。
【0065】なお、図14(B)に示す如く、流量ばら
つき取り込みタイミング期間t1 ,t2 及びt3 にパー
ジ量を与えているときに吸入空気量が図14(D)に示
す如く変化したときは空燃比フィードバック補正係数F
AFは同図(A)に示す如く変化し、パージ率は同図
(C)に示す如く変化するが、この場合でもFAF補正
量FAFAとして前記(8)式によりパージ率PG当り
のFAFずれ量でデータ取り込みを行なうことにより、
運転条件に関係なく、速く正しいパージ量補正ができ
る。
【0066】なお、パージ量判別に本実施例では空燃比
フィードバック補正係数FAFを用いているので、流量
計、圧力計が不要でコスト上昇がないという特長がある
が、本発明はこれに限らず、吸気管圧力PMを検出する
ことによってパージ量を判別することもできる。更に、
パージ用VSVは3個以上並設してもよいことは勿論で
ある。
【0067】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、パージ通
路に並設された複数の制御弁のうち特定の一の制御弁の
流量特性に残りの制御弁の流量特性を合わせるように指
令値を補正しているため、各制御弁に製品ばらつきや経
年変化があっても各制御弁の切替えを流量特性に段差を
生じさせることなく(空燃比の荒れを生じさせることな
く)滑らかに行なえると共に、製造時において各制御弁
に対する変換値を測量して関数発生器へ入力するという
作業が全く不要なため実用的である等の特長を有するも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の一実施例を備えた内燃機関及びその周
辺機構の構成図である。
【図3】本発明の要部の一実施例であるパージ制御ルー
チンを示すフローチャートである。
【図4】図3のフローチャート中で用いられるマップの
一例を示す図である。
【図5】図3のフローチャートにより制御される制御弁
の流量と駆動デューティ比との関係を説明する図であ
る。
【図6】開閉制御型の制御弁の流量が指令値より少ない
ときの空燃比の荒れを示す図である。
【図7】図3のフローチャートにより制御される開閉制
御型の制御弁のオン/オフタイミングにヒステリシスが
あることを示す図である。
【図8】本発明の他の要部の一実施例であるA/Fフィ
ードバック制御ルーチンを示すフローチャート(その
1)である。
【図9】本発明の他の要部の一実施例であるA/Fフィ
ードバック制御ルーチンを示すフローチャート(その
2)である。
【図10】空燃比フィードバック補正係数FAFの変化
等を示す図である。
【図11】本発明の要部の一実施例であるVSV制御ル
ーチンを示すフローチャートである。
【図12】図11のフローチャートによる制御弁の開閉
動作を模式的に示す図である。
【図13】本発明の一実施例による各値の作動説明用タ
イムチャートである。
【図14】本発明の一実施例による流量ばらつき取り込
みタイミング中に吸入空気量が変わったときのFAFレ
ベルを説明するタイムチャートである。
【符号の説明】
10 内燃機関 11 燃料タンク 12 キャニタ 13 パージ通路 14 吸気通路 15 第1の制御弁 16 第2の制御弁 17 算出手段 18 開弁手段 19 弁制御手段 40 マイクロコンピュータ 51 デューティ制御型の制御弁(VSV) 52 開閉制御型の制御弁(VSV)
フロントページの続き (72)発明者 木所 徹 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−47454(JP,A) 特開 平4−131629(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02M 25/08 301 F02D 41/02 325 F02D 41/04 325 F02D 45/00 370

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンクからの蒸発燃料をキャニスタ
    内の吸着剤に一旦吸着させ、所定運転時に該キャニスタ
    内の吸着燃料を、パージ通路に並列に設けられた複数個
    の制御弁のうち、少なくとも1個の制御弁を通して内燃
    機関の吸気通路へ放出する蒸発燃料処理装置において、 前記複数個の制御弁はデューティ比を示す指令値に応じ
    て開度が制御されるデューティ制御の少なくとも1個の
    第1の制御弁と、該第1の制御弁とは独立に指令値によ
    り開度が全開又は全閉に制御される開閉制御の一又は二
    以上の第2の制御弁とよりなり、 パージ流量若しくは該パージ流量を実質的に示す代表値
    を算出する算出手段と、 前記第1及び第2の制御弁を同じ値の指令値で1個ずつ
    順次開弁する開弁手段と、 該開弁手段による該第1及び第2の制御弁の各開弁時に
    おいて前記算出手段により夫々算出された各算出値のう
    ち、特定の制御弁の算出値に対する他の制御弁の算出値
    との比に基づいて、該特定の制御弁の指令値を補正する
    よう弁制御を行なう弁制御手段とを有することを特徴と
    する蒸発燃料処理装置。
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