JP4590846B2 - 磁気浮上式ステージ装置及び露光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、パターン原版(マスク、レチクル)等を載置して移動・位置決めするための磁気浮上式ステージ装置、及び、そのようなステージ装置を備える露光装置に関する。
半導体デバイス等の微細パターンを形成するためのいわゆるリソグラフィ技術の分野におけるステージ装置を例に採って、従来の技術を説明する。
リソグラフィ技術において現在主流である光露光装置では、ステージ駆動源として、高分解能位置決め線形制御が可能で高推力のリニアモータ等の電磁アクチュエータが広く用いられている。また、ステージの位置測定には、高分解能のレーザ干渉計が広く用いられている。さらに、定盤上のステージのXYガイド方式としては、ステージの位置決めが容易になるよう、高剛性のプリロード排気付き静圧軸受けが用いられている。そして、これらにより、ステージの数nmオーダの位置決めが可能となりつつある。
光露光装置においては、パターン原版を載置する原版ステージと、原版パターンが転写される感応基板を載置する感応基板ステージとを同期走査しながら、パターンを感応基板上に投影転写(いわゆるスキャン露光)するものがある。この種のスキャン露光を行う光露光装置では、感応基板ステージを移動させて転写すべき露光領域を投影光学系の光軸上に位置決めするステップ動作と、原版ステージと感応基板ステージを同期移動させながら走査露光するスキャン動作を繰り返す。
ところで、従来の露光装置においては、光源として、例えば、波長248nmのパルス光を発振するKrFエキシマレーザや、波長193nmのパルス光を発振するArFエキシマレーザ等が用いられていた。しかしながら、近年のデバイスパターンの微細化に伴い、光の回折限界によって制限される投影光学系の解像力をさらに向上させることが望まれている。そのため、数nm〜数10nmの波長を有するX線が注目されている。この領域のX線は、軟X線又はEUV光(Extreme Ultra Violet 光:極端紫外光)と呼ばれており、13nm程度の波長を有するEUV光を使用したリソグラフィ技術が開発されている。この技術は、従来の波長190nm程度の光線を用いた光リソグラフィでは実現不可能な、70nm以下の解像力を得られる技術として期待されている。
前述のEUV光を用いるEUVL露光装置や、電子ビームを用いる投影露光装置(EPL)では、EUV光や電子ビームの大気中での透過率が低いため、光源部及びその後の光路は真空チャンバ等により覆われて、内部は約10−4Pa以下の真空雰囲気に減圧される。そのため、EUVL露光装置やEPLにおいては、ステージガイド機構として前述のプリロード排気付き静圧軸受けを採用し難く、これに代わる新たなステージガイド機構が求められている。
そこで、定盤とステージとの間に0.4MPa程度の高圧の気体を導入し、この高圧気体によって両部を非接触でガイドするエアガイドを使用することが想定されている。ところが、このようなエアガイドを真空雰囲気内で使用し、且つ、ステージ駆動速度が速い場合には、ステージが静止している間は真空雰囲気内へ気体が漏れる量が少ないが、ステージが移動している間に特定の気体が真空雰囲気内で増えることが分かってきた。
具体的には、ステージ静止時とステージ移動時において、真空雰囲気内の気体成分を質量分析計で測定した結果、供給した気体が空気の場合であっても、ステージ移動時には、不純物として主にHO(水分)の分圧が増加していることがわかった。この理由を考慮した結果、水分はガイド軸に吸着しやすく、ステージの高速移動によって水分が吸着したガイド軸の広い表面が真空雰囲気にさらされると、ガイド軸に吸着した水分が真空中に放出されて、水分の分圧が大きく上昇することがわかった。
真空雰囲気内にガスが漏れると真空度が下がり、露光装置のエネルギ線の強度を減衰させる等の問題が生じ、スループットの低下を引き起こすおそれがある。さらに、高スループット化を実現するためには、ステージ自体を軽量化したいという要請もある。そのため、前述のようにガス媒体を用いるステージガイド機構をEUVL露光装置の原版ステージに採用することは好ましくない。さらに、EUVL露光装置及びEPLの共通の要件として、原版ステージは、光源との焦点を補正するため、X方向及びY方向に加えて、XY平面の法線方向(Z方向)、X方向周り(θx方向)、Y方向周り(θy方向)及びZ方向周り(θz方向)にも微調整できる必要がある。
そこで、真空度の悪化を引き起こす可能性のあるガス媒体を用いず、ステージの軽量化にも対応でき、X、Y、Z、θx、θy、θzの6軸制御が可能な新たなステージガイド機構が求められている。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであって、真空度の悪化の可能性を低減できる、あるいは、高速・高加速を実現してスループットを向上できる等の利点を有する磁気浮上式ステージ装置を提供することを目的とする。さらに、そのようなステージ装置を備える露光装置を提供することを目的とする。
本発明によれば、ステージに配置された可動子が、Y方向駆動用リニアモータ可動子(Y可動子)と浮上用アクチュエータ可動子(Z可動子)とに分離されている。これら可動子のうち、Y可動子については、主固定子との間の磁力線が鉛直に走り、磁束密度の鉛直成分が大きいため、固定磁性体に近い形態でステージ推力(ローレンツ電磁力)を生じさせることができる。一方、Z可動子については、主固定子との間の磁力線が水平に走り、磁束密度の水平成分が大きいため、永久磁石に近い形態でステージ浮上力(ローレンツ電磁力)を生じさせることができる。このように、本発明では、電磁力の特性を活かした、ステージの駆動及び浮上を兼ね備えるステージガイド機構が実現できる。
本発明の磁気浮上式ステージ装置は、主走査方向(Y方向)、該Y方向の直交方向(X方向)、XY平面の法線方向(Z方向)、前記X方向周り(θx方向)、前記Y方向周り(θy方向)及び前記Z方向周り(θz方向)にステージを移動・位置決めするステージ装置であって、 前記Y方向に並行して延びる2本のガイドと、 該ガイドの各々に配列された、Y方向駆動用且つθz方向駆動用リニアモータ、及び、Z方向駆動用(浮上用)且つθx方向駆動用、θy方向駆動用電磁アクチュエータの兼用の主固定子と、 前記ガイドに配置された、X方向駆動用リニアモータ固定子と、 前記ステージに配置されたY方向駆動用且つθz方向駆動用リニアモータ可動子(Y、θz可動子)と、 前記ステージに配置されたX方向駆動用リニアモータ可動子(X可動子)と、 前記ステージに配置されたZ方向駆動用且つθx方向駆動用、θy方向駆動用アクチュエータ可動子(Z、θx、θy可動子)と、を備え、前記主固定子が、前記Z方向に可動子移動スキマを介して対面しており且つ前記Y方向に沿って配列されている、前記対面する同士及び前記Y方向に隣り合う同士も逆極性の、磁石のペアの列を有し、前記Y、θz可動子と前記Z、θx、θy可動子は、Y、θzコイル群とZ、θx、θyコイル群を隣接させて配置した、第一のコイルユニット及び第二のコイルユニットを構成し、前記第一のコイルユニットに配置された前記Y、θzコイル群は、前記Z、θx、θyコイル群の間に配置され、前記第二のコイルユニットに配置された前記Z、θx、θyコイル群は、前記Y、θzコイル群の間に配置され、前記第一のコイルユニットと前記第二のコイルユニットは、夫々が前記主固定子と対面して配置されることを特徴とする磁気浮上式ステージ装置。
本発明によれば、前述と同様に、ステージの駆動及び浮上を兼ね備えるステージガイド機構が実現できるとともに、ステージのX、Y、Z、θx、θy、θzの6軸制御が実現できる。そのため、特に、従来のステージ粗微動制御を用いずに、ステージ自体の軽量化を図ることができる。
本発明の磁気浮上ステージ装置において、前記第二のコイルユニットに配置された前記Z、θx、θyコイル群は、前記Y、θzコイル群の間に配置されることを特徴とする。
本発明の磁気浮上式ステージ装置においては、前記XY平面の法線方向(Z方向)、前記X方向周り(θx方向)及び前記Y方向周り(θy方向)の前記ステージの移動量を検出する複数のセンサ(レーザ干渉計又はオートフォーカス等)を備え、 前記ステージのZ方向、θx方向及びθy方向の移動量を前記センサで検出し、該センサからの検出信号を帰還しながら前記主固定子又は可動子の電機子コイルに独立に通電して、前記ステージのZ方向、θx方向及びθy方向の位置決め制御を行うことができる。
ステージが浮上する際には、主固定子と可動子間の静的な磁気吸引力によってステージ自重をキャンセルすることができる。しかしながら、そもそも磁気吸引力は負のばね特性を有しているため、静的な釣り合いのみではステージが不安定な状態となる可能性がある。そこで、本発明のこの態様では、主固定子の磁石又は電機子コイルに独立にサーボ電流を通電し、ステージを動的に浮上させて安定化を図るのである。
本発明の磁気浮上式ステージ装置においては、前記ステージと前記各リニアモータ可動子との間に、 力センサ又は位置センサが内蔵された、前記Y方向に伸縮可能なピエゾ素子と、 該ピエゾ素子の変位を許容する複数の板ばねと、を備え、 前記ピエゾ素子を駆動することにより前記XY平面上で前記ステージの位置・姿勢の微調整を行うことができる。
この場合、ピエゾ素子と板ばねによりステージの位置・姿勢の微調整機構を実現することができる。
本発明の磁気浮上式ステージ装置においては、前記ステージが、熱膨張係数が0.1(ppm/℃)以下の低熱膨張材料からなることが好ましい。
この場合、熱膨張係数が0.1(ppm/℃)以下であるので、ステージの熱の影響による変形を低減できる。
なお、前記Y方向駆動用のY可動子と、前記Z方向浮上用のZ可動子との間にヒートパイプ等を設置し、このヒートパイプの端部を冷媒に接触させる等をして、ステージを強制的に冷却することも可能である。
本発明の第1露光装置は、感応基板上にエネルギ線を選択的に照射してパターンを形成する露光装置であって、前記パターンの原版を載置して移動する原版ステージが前記請求項1〜いずれか1項記載のステージ装置からなることを特徴とする。
本発明の第2露光装置は、所望のパターンが形成された原版を載置する原版ステージと、前記原版をエネルギ線照明する照明光学系と、前記パターンを転写する感応基板を載置する感応基板ステージと、前記原版を通過したエネルギ線を前記感応基板上に投影結像させる投影光学系と、を具備し、 前記両ステージをある方向(Y方向)に同期連続移動(同期スキャン)させながら露光する露光装置であって、前記原版ステージが前記請求項1〜いずれか1項記載のステージ装置からなることを特徴とする。
なお、前記エネルギ線の種類は、EUV光に限られるものではなく、紫外光、電子線、イオンビーム等であってもよい。また、露光の方式も特に限定されず、縮小投影露光や等倍近接転写であってよい。
本発明によれば、真空度の悪化の可能性を低減できる、あるいは、高速・高加速を実現してスループットを向上できる等の利点を有する磁気浮上式ステージ装置等を提供することができる。
発明を実施するための形態
以下、図面を参照しつつ説明する。
本実施の形態では、EUVL露光装置を例に採って説明するが、本発明はEUV光以外のエネルギ線を用いる他の露光装置に適用することも可能である。
図12は、EUVL露光装置の一例(4枚投影系)を示す概略構成図である。
図12に示すEUVL露光装置は、光源を含む照明系ILを備えている。照明系ILから放射されたEUV光(一般に波長5〜20nmが用いられ、具体的には13nmや11nmの波長が用いられる)は、折り返しミラー1で反射してレチクル2に照射される。
レチクル2は、レチクルステージ3に保持されている。このレチクルステージ3は、走査方向(Y軸)に100mm以上のストロークを持ち、レチクル面内の走査方向と直交する方向(X軸)に微小ストロークを持ち、光軸方向(Z軸)にも微小ストロークを持っている。XY方向の位置は図示せぬレーザ干渉計によって高精度にモニタされ、Z方向はレチクルフォーカス送光系4とレチクルフォーカス受光系5からなるレチクルフォーカスセンサでモニタされている。
レチクル2で反射したEUV光は、図中下側の光学鏡筒14内に入射する。このEUV光は、レチクル2に描かれた回路パターンの情報を含んでいる。レチクル2にはEUV光を反射する多層膜(例えばMo/SiやMo/Be)が形成されており、この多層膜の上に吸収層(例えばNiやAl)の有無でパターニングされている。
光学鏡筒14内に入射したEUV光は、第一ミラー6で反射した後、第二ミラー7、第三ミラー8、第四ミラー9と順次反射し、最終的にはウェハ10に対して垂直に入射する。投影系の縮小倍率は、例えば1/4や1/5である。この図では、ミラーは4枚であるが、N.A.をより大きくするためには、ミラーを6枚あるいは8枚にすると効果的である。鏡筒14の近傍には、アライメント用のオフアクシス顕微鏡15が配置されている。
ウェハ10は、ウェハステージ11上に載せられている。ウェハステージ11は、光軸と直交する面内(XY平面)を自由に移動することができ、ストロークは例えば300〜400mmである。同ウェハステージ11は、光軸方向(Z軸)にも微小ストロークの上下が可能で、Z方向の位置はウェハオートフォーカス送光系12とウェハオートフォーカス受光系13からなるウェハフォーカスセンサでモニタされている。ウェハステージ11のXY方向の位置は図示せぬレーザ干渉計によって高精度にモニタされている。露光動作において、レチクルステージ3とウェハステージ11は、投影系の縮小倍率と同じ速度比、すなわち、4:1あるいは5:1で同期走査する。
次に、本発明の実施例1に係るステージ装置について説明する。
図1は、本発明の実施例1に係るステージ装置の内部構成を示す平面図である。
図2は、図1のステージ装置の断面図である。
以下の説明において、X、Y、Z方向とは、図1及び図2に示す矢印方向を指すものとする。さらに、手前側とは図1の下側を意味し、奥側とは図1の上側を意味する。
このステージ装置20は、図12のEUVL露光装置におけるレチクルステージ3に相当する。同ステージ装置20のステージ40は、図1中に矢印で示すY方向には精密な位置決めの必要な連続移動(スキャン)を行う。
図1に示すステージ装置20は、四角い板状のステージベース21を備えている。このステージベース21は、外周の3箇所の張り出し部21a、21b、21cを有している。図2に示すように、ステージベース21の張り出し部21a、21b、21cのそれぞれは、球面座22a、22b、22cを介して露光装置のボディBD上に配置されている。ステージベース21の下面には、Y方向に沿って互いに平行に延びる固定フレーム23、24が固定されている。これら固定フレーム23、24は、内側に開口する断面コ字状に形成されており、開口(溝)側が互いに対向するように配置されている。
ステージベース21の両固定フレーム23、24の内側には、四角い枠状のカウンタマスフレーム(ステージ反力逃がし質量体)25が取り付けられている。カウンタマスフレーム25は、後述するステージ40の作動反力を逃がす役割を果たす。このカウンタマスフレーム25は、Y方向に沿う二つの辺部25A、25Bと、X方向に沿う二つの辺部25C、25Dを備えている。カウンタマスフレーム25の四隅の上下面(計8個)と、各固定フレーム23、24の内側上下面との間には、それぞれエアパッド27が介装されている。各エアパッド27は、多孔オリフィス材からなる長方形の部材であり、図示せぬエア源からエアが供給されるようになっている。各エアパッド27の周囲には、排気用溝27´が形成されている。
図示せぬエア源から各エアパッド27にエアが供給されると、多孔オリフィス部分からエアが噴出される。このエアにより、カウンタマスフレーム25が各固定フレーム23、24に対して非接触支持される。このとき噴出されたエアは、排気用溝27´から大気開放あるいは真空排気される。このようにして、エアパッド27のエアが、高真空に保たれているチャンバ内にあまり洩れ出さないようになっている。
カウンタマスフレーム25の二つの辺部25C、25D間には、Y方向に沿う互いに平行な二つのガイド31、33が架け渡されている。図2に示すように、各ガイド31、33は、内側に開口する断面コ字状に形成されており、開口(溝)側が互いに対向するように配置されている。そして、これら各ガイド31、33間には、後述する磁気浮上機構を介して、ステージ40が配置されている。このステージ40は、ガイド31、33に沿って、Y方向にスライド可能となっている。図1の下部に示すように、ステージベース21とカウンタマスフレーム25の辺部25Dとの間には、2個のトリムアクチュエータ29が設けられている。このトリムアクチュエータ29は、ステージベース21に対するカウンタマスフレーム25のY方向の微動調整を行うアクチュエータである。
ステージ40は、熱膨張係数が0.1(ppm/℃)以下の低熱膨張材料(例えばセラミックス等)からなる平板状の部材である。このステージ40のY方向に沿う両辺部(断面コ字状のガイド31、33の開口内にそれぞれ配置される部分)には、可動子収容部41、43がそれぞれ形成されている。図中左側の可動子収容部41は枠状に形成されており、その内部には複数の電機子コイルのユニット45(詳しくは後述する)が収容されている。ステージ40が低熱膨張材料からなることで、ステージ40の電機子コイルの通電時の発熱の影響による変形が低減できる。
この左可動子収容部41の端縁は、ガイド31側面のスリット31aから外側に突出している。この左可動子収容部41の左端部側面の全面には、Xミラー42が設けられている。このXミラー42は、ステージベース21の外(図1中左側)に配置された干渉計(X、θz、θy干渉計)49に対向している。干渉計49は、Xミラー42に向けてレーザ光等を当ててその反射光を受け、ステージ40のX、θz、θy方向の位置・姿勢を検出する。
一方、ステージ40の図1中右側の可動子収容部43は平面コ字状に形成されており、その内側には複数の電機子コイルのユニット47(詳しくは後述する)が収容されている。そして、ステージ40の左可動子収容部41のY方向奥側とコイルユニット45との間、ならびに、右可動子収容部43のY方向奥側とコイルユニット47との間には、Y方向に伸縮可能なピエゾアクチュエータ51、53がそれぞれ設けられている。これらピエゾアクチュエータ51、53には、力センサ又は位置センサが内蔵されている。ピエゾアクチュエータ51、53は、力センサ又は位置センサでコイルユニット45、47からステージ40に加わる力、又は、コイルユニット45、47に対するステージ40の位置を検出しつつ、ステージ40のY方向への微動調整を行う。
さらに、ステージ40の左可動子収容部41のY方向手前側とコイルユニット45との間、ならびに、右可動子収容部43のY方向手前側とコイルユニット47との間には、板ばね52、54がそれぞれ設けられている。各ピエゾアクチュエータ51、53の駆動に伴うステージ40のY方向への変位は、板ばね52、54が変形することにより許容される。
ステージ部40の両可動子収容部41、43間には、厚さの薄いレチクル載置部40aが形成されている。図2に示すように、このレチクル載置部40aは、ステージ40の下面側が掘り込まれて形成されている。レチクル載置部40aには、静電吸着ホルダ55が設けられている。この静電吸着ホルダ55により、ステージ40下面のレチクル載置部40aにレチクル2が静電吸着されて保持される。
ステージ40には、レチクル載置部40aよりもY方向奥側において、2個のY折り曲げミラー56が設けられている。このY折り曲げミラー56は、ステージベース21外(図1中上側)に配置された干渉計(Y、θz、θx干渉計)59に対向している。干渉計59は、Y折り曲げミラー56に向けてレーザ光等を当ててその反射光を受け、ステージ40のY、θz、θx方向の位置・姿勢を検出する。
なお、ステージ40のZ方向の位置・姿勢を検出するには、例えば斜入射型オートフォーカス等を用いることができる。
次に、前述したガイド31(33)とステージ40の可動子収容部41、43に設けられた磁気浮上機構について説明する。
まず、ガイド31(33)に設けられた永久磁石について説明する。
図1及び図2に示すように、ガイド31(33)内側の上下面には、可動子移動スキマを介して、Y方向(スキャン方向:ステージ40のスライド方向)に沿って複数並んだ棒状の永久磁石(Y、θz駆動用主固定子)60が設けられている。各永久磁石60は、Y方向に沿ってN極・S極が交互になるように配置されており(図1参照)、且つ、Z方向(すなわちガイド31(33)内側の上下面)にはN極に対してS極が対向するように配置されている(図2参照)。
さらに、ガイド31の開口内において、磁石60よりも内側には、Y方向に沿って延びる長い棒状の磁石(X駆動用主固定子)65が設けられている。この永久磁石65は、N極・S極のペアからなり、ガイド31内側の上下面にそれぞれ設けられている。Z方向(ガイド31内側の上下面)に対向する永久磁石65は、N極に対してS極が向かい合うように配置されている。
次に、ステージ40に設けられた電機子コイル(コイルユニット45、47)について説明する。
前述した通り、ガイド31の開口内に配置されるステージ40の左可動子収容部41内には、コイルユニット45が設けられている。一方、ガイド33の開口内に配置される右可動子収容部43内には、コイルユニット47が設けられている。
図1に示すように、コイルユニット45は、Y方向に沿って複数(図の例では計12個)並んだ小判状のコイル(Y駆動用及びZ浮上用可動子)71と、これらコイル71の隣りに配置されたY方向に沿って延びる1個の細長いコイル(X駆動用可動子)75を備えている。計12個のコイル71のうち、外側の3個ずつのコイル群71aはZ浮上用及びθx、θy駆動用の可動子の役割を果たすコイルであり、両コイル群71a間の6個のコイル群71bはY、θz駆動用の可動子の役割を果たすコイルである。コイル71は、ガイド31の磁石60に対応して配置されており、コイル75はガイド31の永久磁石65に対応して配置されている。
一方、コイルユニット47は、Y方向に沿って複数(図の例では計12個)並んだ小判状のコイル(Y駆動用及びZ浮上用可動子)81のみを備えている。計12個のコイル81のうち、外側の3個ずつのコイル群81aはY駆動用の可動子の役割を果たすコイルであり、両コイル群81a間の6個のコイル群81bはZ浮上用の可動子の役割を果たすコイルである。コイル81は、ガイド33の磁石60に対応して配置されている。
両コイルユニット45、47の各コイル71、81の役割をまとめて述べると、ステージ40のY、θz駆動用コイルは、コイルユニット45のコイル群71bとコイルユニット47のコイル群81aであり、ステージ40のZ、θx、θy駆動用コイルは、コイルユニット45のコイル群71aとコイルユニット47のコイル群81bである。ステージ40の重心は、Y、θz可動子の役割を果たす3つのコイル群71b、81aの駆動方向で、駆動力ベクトルにより作られる平面上又はその近傍に位置している。これにより、低重心で、駆動力ベクトルと重心のズレの小さいステージ装置が実現できる。
このような磁気浮上機構により、ステージ40の駆動及び浮上を兼ね備えるステージガイド機構が実現できるとともに、ステージのX、Y、Z、θx、θy、θzの6軸制御が実現できる。ステージ40のZ方向、θx方向及びθy方向の駆動を行う際には、干渉計49、59等でステージ移動量を検出し、この干渉計49、59からの検出信号を帰還しながら、Z、θx、θy駆動用のコイル群71aとコイル群81bに独立に通電してステージ40のZ方向、θx方向及びθy方向の位置決め制御を行う。
ステージ40が浮上する際には、磁石60とコイル群71a、81bとの間の静的な磁気吸引力によって、ステージ40の自重をキャンセルすることができる。しかしながら、そもそも磁気吸引力は負のばね特性を有しているため、静的な釣り合いのみではステージ40が不安定な状態となる可能性がある。そこで、前述のように独立にサーボ電流を通電して位置決めすることで、ステージ40を動的に浮上させて安定化を図ることができる。
以下、本発明の実施例2に係るステージ装置について述べる。
図3は、同ステージ装置の全体構成を示す斜視図である。
図4は、同ステージ装置の主要部(図3からフレーム等を取り除いた状態)を示す斜視図である。
図5は、同ステージ装置の駆動部(図4からカウンタマス等を取り除いた状態)を示す斜視図である。
図6は、同ステージ装置の駆動部(図5から上部リニアモータ固定子を取り除いた状態)を示す斜視図である。
図7は、同ステージ装置の駆動部の内部構成(図6から一方のリニアモータ可動子を取り除いた状態)を示す斜視図である。
図3及び図4に示すように、実施例2におけるステージ装置120は、実施例1と同様の四角い枠状をしたカウンタマスフレーム(ステージ反力逃がし質量体)125を備えている。このカウンタマスフレーム125は、Y方向に沿う二つの辺部125A、125Bと、X方向に沿う二つの辺部125C、125Dを有する。図4にわかり易く示すように、カウンタマスフレーム125の辺部125Aと125Bには、カウンタマスフレーム125のY方向の微動調整を行う2個のトリムアクチュエータ116、117と、カウンタマスフレーム125のX方向の微動調整を行う1個のトリムアクチュエータ119が設けられている。
図3に示すように、このカウンタマスフレーム125は、カウンタマスベース110に支持されている。このカウンタマスベース110は、鉤状(断面コ字状)をした4個の保持部111を備えている。カウンタマスベース110は、保持部111がカウンタマスフレーム125の辺部125A、125Bに外側から係合し、カウンタマスフレーム125をY方向に摺動可能に支持している。カウンタマスフレーム125の辺部125A、125Bの上下面と、これに対向する保持部111内側の上下面との間には、前述と同様のエアパッド(図示されず)が介装されている。X方向に対向する2つの保持部111上には、プレート113が架け渡されている。
カウンタマスフレーム25の二つの辺部125C、125D間には、Y方向に沿って互いに平行な二つのガイド131、133が架け渡されている。図5にわかりやすく示すように、各ガイド131、133は、一対の帯状をした板体(上ガイド板131A・下ガイド板131B、上ガイド板133A・下ガイド板133B)からなる。そして、これら各ガイド131、133間には、後述する磁気浮上機構を介して、ステージ140が配置されている。このステージ140は、ガイド131、133に沿って、Y方向にスライド可能となっている。ステージ140は、前述と同様に熱膨張係数が0.1(ppm/℃)以下の低熱膨張材料(例えばセラミックス等)からなる。
図7に最もわかり易く示すように、ステージ140のY方向に沿う両辺部(上ガイド板131Aと下ガイド板131B間、上ガイド板133Aと下ガイド板133B間にそれぞれ配置される部分)には、左可動子収容部141、右可動子収容部143がそれぞれ形成されている。両可動子収容部141、143は、平面コ字状に形成されており、その内側には複数の永久磁石のユニット145(図7参照)、147(図8参照)(ともに詳しくは後述する)が収容されている。
左可動子収容部141の側面には、ガイド131から外側に露出したXミラー142が取り付けられている。このXミラー142は、図示せぬ干渉計(X、θz、θy干渉計)に対向している。この干渉計は、前述と同様にして、Xミラー142に向けてレーザ光等を当て、その反射レーザを受けることにより、ステージ140のX、θz、θy方向の位置・姿勢を検出する。
ステージ140の両可動子収容部141、143のY方向奥側と永久磁石ユニット145との間、ならびに、右可動子収容部143のY方向奥側と永久磁石ユニット147との間には、Y方向に伸縮可能なピエゾアクチュエータ153がそれぞれ設けられている(図7ではピエゾアクチュエータ153のみを示す)。これらのピエゾアクチュエータ153は、前述と同様に力センサ又は位置センサが内蔵されており、ステージ140のY方向への微動調整を行う。
さらに、ステージ140の左可動子収容部141のY方向手前側と永久磁石ユニット145との間、ならびに、右可動子収容部143のY方向手前側と永久磁石ユニット147との間には、板ばね154がそれぞれ設けられている(図7では板ばね154のみを示す)。これらの板ばね154の役割も前述と同様であって、ピエゾアクチュエータ153の駆動に伴うステージ140のY方向への変位は、板ばね154が変形することにより許容される。
ステージ部140の両可動子収容部141、143間には、孔140aが形成されている。この孔140a内は、静電吸着ホルダ155が設けられている。この静電吸着ホルダ155の上面に、図示せぬレチクルが静電吸着されて保持される。さらに、ステージ140のY方向奥側面には、Yミラー152が設けられている。このYミラー152は、図示せぬ干渉計(Y、θz、θx干渉計)に対向している。この干渉計は、前述と同様にして、Xミラー152に向けてレーザ光等を当ててその反射光を受け、ステージ140のY、θz、θx方向の位置・姿勢を検出する。なお、ステージ140のZ方向の位置Z・姿勢θx、θyを検出するには、例えば斜入射型オートフォーカス等を用いることができる。
次に、前述したガイド131(133)とステージ140の可動子収容部141、143に設けられた磁気浮上機構及び冷却機構について説明する。
図8は、図7のA方向から見た模式的矢視図であって、ステージ磁気浮上機構ならびに冷却機構を示す図である。
図9は、上下の電機子コイル(固定子)とそれらの間の永久磁石(可動子)の配置状態を示す図である。
図10は、磁気浮上メカニズムを説明するためのグラフである。
図11は、図9の変形例であって、上下の永久磁石(固定子)とそれらの間の電機子コイル(可動子)の配置状態を示す図である。
まず、ガイド131(133)に設けられた電機子コイルについて説明する。
図6及び図7に示すように、ガイド131(133)の上下ガイド板131A、131B(133A、133B)の内側面には、Y方向(スキャン方向)に沿って複数並んだ小判状の電機子コイル(Y、θz駆動用主固定子)171が設けられている。さらに、ガイド133において、電機子コイル171の隣りには、Y方向に沿って延びる長い電機子コイル(X駆動用主固定子)175が設けられている。
図8及び図9に示すように、各電機子コイル171は、上下ガイド板131A、131B(133A、133B)内面に固定される推力用コイル(U、V、Wコイル)174と、この推力用コイル174に積層される磁気浮上用コイル(A、B、Cコイル)173とからなる。これら3つのU、V、Wコイルと3つのA、B、Cコイルとで、1つのコイルユニットが構成される。U、V、WコイルとA、B、Cコイルとの間には、後述する冷却機構のヒートパイプ190が介装されている。
次に、ステージ140に設けられた永久磁石ユニット145、147について説明する。
図7及び図9に示すように永久磁石ユニット145(147)内には、Y方向(スキャン方向)に沿って等間隔おきに複数並んだ棒状の永久磁石(Y、θz駆動用可動子)160が設けられている。図9に示すように、各磁石160は、ユニットプレート145´(147´)の上下面に固定された固定磁石162と、この固定磁石162に積層された積層磁石161とが一体化されてなる。固定磁石162と積層磁石161は、一方がN極で他方がS極となっている。そして、Y方向に沿って隣り合う各磁石160は、固定磁石162のN極・S極と積層磁石161のN極・S極とが交互になるように配置されており、ユニットプレート145´(147´)を挟んでZ方向に対向する磁石160の固定磁石162は、N極に対してS極が向かい合うように配置されている。
図7に示すように、右可動子収容部143内のユニット145において、各永久磁石160の外側には、Y方向に沿って延びる長い棒状の磁石(X駆動用可動子)165が設けられている。この永久磁石165は、N極・S極のペアからなり、ユニットプレート145´の上下面にそれぞれ設けられている。ユニットプレート145´を挟んでZ方向に対向する磁石165は、N極に対してS極が向かい合うように配置されている。
次に、冷却機構について説明する。
図8に最もわかり易く示すように、ガイド131側の推力用コイル(U、V、Wコイル)173と磁気浮上用コイル(A、B、Cコイル)174との間には、ヒートパイプ190が介装されている。このヒートパイプ190の端部190aは、上下ガイド板131A、131Bのそれぞれの側部に設けられた冷却媒体流路191内に差し込まれている。冷却媒体流路191の中空部191´は、水あるいはフロリナート系冷却液等の冷却媒体が流れる流路となっている。冷却媒体流路191の側面には、冷却媒体の導排出管193が取り付けられている。この管193の先には、冷却媒体循環ポンプ(図示されず)が繋がっている。冷却媒体流路191の中空部191´内において、ヒートパイプ190の端部190aは冷却媒体に晒されており、電機子コイル171の通電に伴う発熱がヒートパイプ190を介して冷却媒体で除熱されるようになっている。
ここで、図9に示す電機子コイル171と永久磁石160の位置関係について述べる。
図9に示すように、本実施の形態では、まず所定の磁気浮上条件に基づきポールピッチPPを決める。そして、このポールピッチPPから、コイルユニットピッチUPとコイルピッチCPとを、それぞれUP=2×PP、CP=(2/3)×PPを満たすように決める。永久磁石160の幅MWと電機子コイルの幅CWは、それぞれMW=0.4×PP、CW=PP/6を満たすように取る。
図10において、(A)の(1)はコイルユニットの電機子コイルにより生じるZ磁束密度を示し、(A)の(2)はY駆動に対しコイルユニットに付加する励磁電流を示し、(A)の(3)はステージのY駆動力を示す。一方、(B)の(1)はコイルユニットの電機子コイルにより生じるY磁束密度を示し、(B)の(2)はZ浮上に対しコイルユニットに付加する励磁電流を示し、(B)の(3)はステージのZ浮上力を示す。なお、図10(A)のグラフにおいて、実線波形はコイルユニットのコイルUを表し、二点鎖線波形はコイルユニットのコイルVを表し、破線波形はコイルユニットのコイルWを表す。一方、図10(B)のグラフにおいて、実線波形はコイルユニットのコイルAを表し、二点鎖線波形はコイルユニットのコイルBを表し、破線波形はコイルユニットのコイルCを表す。
図10(A)のグラフ(2)の関係で各コイルU、V、Wに励磁電流を付加すると、その電流値に応じて、図10(A)のグラフ(1)の関係で磁束が発生する。そこで、前述の通りにポールピッチPP、コイルユニットピッチUP、コイルピッチCPを取り決めることで、(A)のグラフ(3)のようなコイルU、V、Wの電磁力FU、FV、FWにより、ステージをY方向に駆動させるY駆動力Fy(ローレンツ電磁力)が発生する。
これと同様にして、図10(B)のグラフ(2)の関係で各コイルA、B、Cに励磁電流を付加すると、その電流値に応じて、図10(B)のグラフ(1)の関係で磁束が発生する。この場合は、図10(B)のグラフ(3)のようなコイルA、B、Cの電磁力FA、FB、FCにより、ステージをZ方向に浮上させるZ浮上力Fz(ローレンツ電磁力)が発生する。ステージの浮上位置が不安定な場合は、各コイルA、B、Cにサーボ電流を通電することで、実施例1と同様にステージを動的に浮上させて安定化を図ることができる。
なお、図11に示す例は、ガイド131(133)に永久磁石が設けられ、ステージ140に電機子コイルが設けられた例を示す。このような配置例は、実施例1で述べたものと同様である。この図11に示す場合も、前述した図9の場合と同様の原理でステージのY駆動・Z浮上を行うことができる。
本発明の実施例1に係るステージ装置の内部構成を示す平面図である。 図1のステージ装置の断面図である。 同ステージ装置の全体構成を示す斜視図である。 同ステージ装置の主要部(図3からフレーム等を取り除いた状態)を示す斜視図である。 同ステージ装置の駆動部(図4からカウンタマス等を取り除いた状態)を示す斜視図である。 同ステージ装置の駆動部(図5から上部リニアモータ固定子を取り除いた状態)を示す斜視図である。 同ステージ装置の駆動部の内部構成(図6から一方のリニアモータ可動子を取り除いた状態)を示す斜視図である。 図7のA方向から見た模式的矢視図であって、ステージ磁気浮上機構ならびに冷却機構を示す図である。 上下の電機子コイル(固定子)とそれらの間の永久磁石(可動子)の配置状態を示す図である。 磁気浮上メカニズムを説明するためのグラフである。 図9の変形例であって、上下の永久磁石(固定子)とそれらの間の電機子コイル(可動子)の配置状態を示す図である。 EUVL露光装置の一例(4枚投影系)を示す概略構成図である。
符号の説明
IL 照明系 BD ボディ
2 レチクル 3 レチクルステージ
20 ステージ装置
21 ステージベース 23、24 固定フレーム
25 カウンタマスフレーム(ステージ反力逃がし質量体)
27 エアパッド 29 トリムアクチュエータ
31、33 ガイド 40 ステージ
41、43 可動子収容部 42 Xミラー
45、47 コイルユニット 49 干渉計
51、53 ピエゾアクチュエータ 52、54 板ばね
55 静電吸着ホルダ 56 Y折り曲げミラー
59 干渉計 60、65 永久磁石
71、75、81 コイル
110 カウンタマスベース
116、117、119 トリムアクチュエータ
120 ステージ装置
125 カウンタマスフレーム(ステージ反力逃がし質量体)
131、133 ガイド 140 ステージ
141、143 可動子収容部 142 Xミラー
145、147 永久磁石ユニット 152 Yミラー
153 ピエゾアクチュエータ 154 板ばね
155 静電吸着ホルダ 160、165 永久磁石
161 積層磁石 162 固定磁石
171、175 電機子コイル
173 磁気浮上用コイル(A、B、Cコイル)
174 推力用コイル(U、V、Wコイル)
190 ヒートパイプ 191 冷却媒体流路

Claims (6)

  1. 主走査方向(Y方向)、該Y方向の直交方向(X方向)、XY平面の法線方向(Z方向)、前記X方向周り(θx方向)、前記Y方向周り(θy方向)及び前記Z方向周り(θz方向)にステージを移動・位置決めするステージ装置であって、
    前記Y方向に並行して延びる2本のガイドと、
    該ガイドの各々に配列された、Y方向駆動用且つθz方向駆動用リニアモータ、及び、Z方向駆動用(浮上用)且つθx方向駆動用、θy方向駆動用電磁アクチュエータの兼用の主固定子と、
    前記ガイドに配置された、X方向駆動用リニアモータ固定子と、
    前記ステージに配置されたY方向駆動用且つθz方向駆動用リニアモータ可動子(Y、θz可動子)と、
    前記ステージに配置されたX方向駆動用リニアモータ可動子(X可動子)と、
    前記ステージに配置されたZ方向駆動用且つθx方向駆動用、θy方向駆動用アクチュエータ可動子(Z、θx、θy可動子)と、
    を備え、
    前記主固定子が、前記Z方向に可動子移動スキマを介して対面しており且つ前記Y方向に沿って配列されている、前記対面する同士及び前記Y方向に隣り合う同士も逆極性の、磁石のペアの列を有し、
    前記Y、θz可動子と前記Z、θx、θy可動子は、Y、θzコイル群とZ、θx、θyコイル群を隣接させて配置した、第一のコイルユニット及び第二のコイルユニットを構成し、前記第一のコイルユニットに配置された前記Y、θzコイル群は、前記Z、θx、θyコイル群の間に配置され、前記第二のコイルユニットに配置された前記Z、θx、θyコイル群は、前記Y、θzコイル群の間に配置され、
    前記第一のコイルユニットと前記第二のコイルユニットは、夫々が前記主固定子と対面して配置されることを特徴とする磁気浮上式ステージ装置。
  2. 前記XY平面の法線方向(Z方向)、前記X方向周り(θx方向)及び前記Y方向周り(θy方向)の前記ステージの移動量を検出する複数のセンサ(レーザ干渉計又はオートフォーカス等)を備え、
    前記ステージのZ方向、θx方向及びθy方向の移動量を前記センサで検出し、該センサからの検出信号を帰還しながら前記主固定子又は可動子の電機子コイルに独立に通電して、前記ステージのZ方向、θx方向及びθy方向の位置決め制御を行うことを特徴とする請求項1記載の磁気浮上式ステージ装置。
  3. 前記ステージと前記各リニアモータ可動子との間に、
    力センサ又は位置センサが内蔵された、前記Y方向に伸縮可能なピエゾ素子と、
    該ピエゾ素子の変位を許容する複数の板ばねと、
    を備え、
    前記ピエゾ素子を駆動することにより前記XY平面上で前記ステージの位置・姿勢の微調整を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の磁気浮上式ステージ装置。
  4. 前記ステージが、熱膨張係数が0.1(ppm/℃)以下の低熱膨張材料からなることを特徴とする請求項1〜いずれか1項記載の磁気浮上式ステージ装置。
  5. 感応基板上にエネルギ線を選択的に照射してパターンを形成する露光装置であって、
    前記パターンの原版を載置して移動する原版ステージが前記請求項1〜いずれか1項記載のステージ装置からなることを特徴とする露光装置。
  6. 所望のパターンが形成された原版を載置する原版ステージと、
    前記原版をエネルギ線照明する照明光学系と、
    前記パターンを転写する感応基板を載置する感応基板ステージと、
    前記原版を通過したエネルギ線を前記感応基板上に投影結像させる投影光学系と、を具備し、
    前記両ステージをある方向(Y方向)に同期連続移動(同期スキャン)させながら露光する露光装置であって、
    前記原版ステージが前記請求項1〜いずれか1項記載のステージ装置からなることを特徴とする露光装置。
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