JP4590086B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機に関し、特に遊技盤の裏面に装着される裏機構を備えた機構板の取付けを容易かつ簡素化するようにしたパチンコ遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のパチンコ遊技機にあっては、周知のように前面枠の裏面側に遊技盤取付枠を介して遊技盤が着脱自在に装着されている。また、遊技盤の裏面には球タンク、球払出装置等の裏部品が配設された合成樹脂製の機構板が装着されている。この機構板は、軸孔を設けたヒンジ部材と軸ピンを設けたヒンジ部材とからなるヒンジ具を介して遊技盤取付枠の一側に着脱及び開閉自在に取り付けられており、さらに遊技盤取付枠に固着された固定部材と機構板に設けられた締付金具によって遊技盤の裏面に密着固定されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような構成からなる従来のパチンコ遊技機は、機構板を固定部材と締付金具とによって遊技盤の裏面に密着固定するようにされているため、固定部材や締付金具が必要とされて部品点数が増加し、製品コスト並びに作業コストが高くつくという問題点があった。
【0004】
また、機構板は、一方の可動金具の軸孔を他方の固定金具の軸ピンに上方から嵌挿することにより開閉自在に装着されているだけであるため、例えばパチンコ遊技機を工場から出荷したりホールに設置する際に、パチンコ遊技機を横にしたり逆さにしたりすると、簡単に機構板が外れてしまい、裏部品を破損するような事態が起こっていた。
【0005】
本発明は、上記した問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、機構板を遊技盤の裏面に密着固定させるための締付金具等を不要として製品コスト並びに作業コストを低減すると共に、パチンコ遊技機を輸送したりホールに設置する際に、機構板が外れることのないようなパチンコ技機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、請求項1記載の発明は、前面枠の裏面側に遊技盤取付枠が設けられ、該遊技盤取付枠にヒンジ具を介して機構板を着脱及び開閉自在に装着してなるパチンコ遊技機において、前記遊技盤取付枠又は機構板のいずれか一方に係止凹部を有するフック部材を設けると共に、他方に前記フック部材の係止凹部に係脱自在な係合部を設け、前記機構板には作用部と係止部を有するレバー部材を回動自在に設けると共に、遊技盤取付枠には支持部材を設け、前記レバー部材の回動により係止部を支持部材に接触させることにより機構板を強制的に押し下げてフック部材の係止凹部に係合部を係止させると共に、レバー部材の回動により作用部を支持部材に接触させることにより機構板を強制的に押し上げてフック部材の係止凹部と係合部との係合を解除するようにしたことを特徴とする。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、前面枠の裏面側に遊技盤取付枠が設けられ、該遊技盤取付枠にヒンジ具を介して機構板を着脱及び開閉自在に装着してなるパチンコ遊技機において、前記遊技盤取付枠又は機構板のいずれか一方に係止凹部を有するフック部材を設けると共に、他方に前記フック部材の係止凹部に係脱自在な係合部を設け、前記機構板にはカムを有するレバー部材を回動自在に設けると共に、遊技盤取付枠には上カム受片と下カム受片とを対向状に設け、前記レバー部材の回動によりカムを上カム受片に接触させることにより機構板を強制的に押し下げてフック部材の係止凹部に係合部を係止させると共に、カムを下カム受片に接触させることにより機構板を強制的に押し上げてフック部材の係止凹部と係合部との係合を解除するようにしたことを特徴としている。
【0008】
また、請求項3に記載の発明は、前記請求項2記載の発明において、前記レバー部材は、機構板に左右方向へ回動自在に設けられており、前記上カム受片の先端にはカムの背面に接触状に位置して機構板の浮き上がりを阻止する下向片が設けられていることを特徴としている。
【0009】
また、請求項4記載の発明は、請求項1ないし3に記載の遊技盤取付枠および機構板のいずれかをガスインジェクション成形により成形したことを特徴としている。
【0010】
また、請求項5記載の発明は、請求項1ないし3に記載の遊技盤取付枠および機構板のいずれかをサンドイッチ成形により成形したことを特徴としている。
【0011】
そして、請求項1および2記載の発明は、遊技盤取付枠又は機構板のいずれか一方に設けられたフック部材に他方の係合部を臨ませ、この状態でレバー部材を回動することにより、フック部材の係止凹部と係合部とを強制的に係合させたり又はその係合を解除するようにして機構板を遊技盤の裏面に着脱させることができるものであるから、機構板を遊技盤の裏面に密着固定させるための締付金具等が不要となり製造コスト並びに作業コストを低減することが可能となる。また、簡単な操作で遊技盤取付枠のフック部材と機構板の係合部との係止状態を確固と維持して機構板が無用に外れることのないようにすることが可能となる。
【0012】
また、請求項3記載の発明は、機構板を遊技盤の裏面に確実に密着させておくことが可能となる。
【0013】
また、請求項4記載の発明は、荷重が常に掛かるフック部材や係合孔およびレバー部材が接触する支持部材および上下カム受片の近傍にガスチャンネルを形成することで上記箇所が中空状態となって樹脂密度が高くなり、軽量化を図りながら樹脂使用量当たりの剛性を高めることができる。
【0014】
また、請求項5記載の発明は、フック部材や係合孔およびレバー部材が接触する支持部材および上下カム受片の近傍にゲート口を設けてコア材の保持圧が十分伝わるようにすることで、コア材の保持圧を利用して樹脂密度を高めて補強することができる。
【0015】
また、前面枠および機構板を鉄や亜鉛合金等の金属板を抜き型や曲げ加工による成形、あるいは、アルミニウム合金やマグネシウム合金等の軽金属によりダイカスト鋳造または射出成形(チクソーモールディング法)により荷重が掛かり強度を必要とするフック部材や係合孔またはレバー部材が接触する支持部材および上下カム受片を一体に成形して強度の優れた製品を提供するようにしてもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の一実施の形態のパチンコ遊技機の裏面図、図2は機構板を開いた状態の裏面斜視図である。図において、1はパチンコ遊技機の前面枠、2は前面枠1の裏面側に固着された遊技盤取付枠、3は遊技盤取付枠2に着脱自在に装着された遊技盤、4は遊技盤3の裏面に上下のヒンジ具5,5を介して着脱及び開閉自在に装着された合成樹脂製の機構板である。前記遊技盤取付枠2は、図2に示すように遊技盤3の下端を支持する下部枠部2aと、該下部枠部2aの両側部より上方に門形状に形成された上部枠部2bとが合成樹脂により一体的に形成されている。また、遊技盤3の裏面には入賞球集合カバー6が固着されており、その裏側に遊技盤3の前面に配設される可変表示装置の後面を囲う箱状カバー7と、遊技を制御する回路基板が収納された基板ボックス8が取り付けられている。
【0017】
一方、前記機構板4は、遊技盤3の裏面に相対する前面側にパチンコ球の直径よりもやや大きい奥行幅を有する入賞球集合空間が形成され、該入賞球集合空間のほぼ中央に入賞球集合カバー6よりやや小さい開口窓9が開設されている。そして、該開口窓9から箱状カバー7と基板ボックス8を後方へ突出させるようになっている。また、機構板4の後面側であり、開口窓9の上部位置に貯留球タンク10が固着されている。貯留球タンク10の下方には、該貯留球タンク10に貯留されたパチンコ球を下流側に整列しながら誘導する球誘導レール11が設けられており、該球誘導レール11の下流端は屈曲レール12を介して球払出装置13に接続されている。球払出装置13の下方には、払出されたパチンコ球を前面枠1の前面の打球供給皿に導く排出通路14と打球供給皿の余剰球を下部球受皿に導く余剰球通路15が設けられている。さらに、前記入賞球集合空間の下方部に樋状の入賞球集合部16が設けられており、該入賞球集合部16に集められた入賞球が入賞球処理装置17に導かれて1個ずつ機外に排出処理されるようになっている。
【0018】
前記ヒンジ具5,5は、図4および図5に示すように遊技盤取付枠2にビス18,18により固着される固定ヒンジ部材19と、機構板4にビス20,20により固着される可動ヒンジ部材21とにより構成されており、該可動ヒンジ部材21の軸ピン22を固定ヒンジ部材19の軸孔23に上方から嵌挿することにより、機構板4が遊技盤取付枠2に対して着脱および開閉自在に取り付けられるようになっている。なお、本実施の形態では前面枠1と遊技盤取付枠2とをそれぞれ別体に形成したものとして例示しているが、前面枠1と遊技盤取付枠2とが合成樹脂により一体成形されたものであってもよい。
【0019】
しかして、本発明では、図2および図3に示すように遊技盤取付枠2の下部枠部2aのほぼ中央位置と上部枠部2bの上辺部ほぼ中央位置及び上部枠部2bの左側辺部の上下位置にフック部材24が設けられている。一方、機構板4には、それぞれのフック部材24に対応して、係合部として縦長状の係合孔25が開設されている。前記フック部材24は、図6に示すように溝状の係止凹部26を有する上向き鉤形形状とされており、その前面部分に係止凹部26に向かう緩やかな傾斜角度のガイド部27が形成されている。また、係止凹部26の内側は係合孔25との係合が容易かつ確実に行い得るように上端から下方に向けてテーパー28を有する。さらに、フック部材24は、係合孔25にスムーズに挿入し得るようにその横幅寸法が基部から先端にかけて細幅となるように設けられている。なお、前記フック部材24の係止凹部26の前後方向の幅寸法は、機構板4が遊技盤3の裏面に密着するように機構板4の厚さとほぼ等しく設定されている。また、係合部を係合孔25としたが、下方を開放した長溝としてもよい。
【0020】
一方、前記遊技盤取付枠2の上部枠部2bであり、その裏面の左側部位置には後方に向けて水平状に突設する支持部材30が設けられ、上面を支持部30aとし下面を係合部30bとしている。また、機構板4の開放側の上側部位置に設けられた基台部31に、レバー部材32が回動自在に設けられている。前記基台部31は、図7に示すように左右一対の支持壁33,33を対設し、該支持壁33,33間に軸34を一体に設けている。また、基台部31の板状部に開孔35が設けられ、前記支持壁33,33に軸34を中心とした同心円上に位置決め凹部36a,36bが形成されている。前記レバー部材32は、ほぼL字形をしており、先端に円弧面に形成された作用部37と係止部38を設け、前記軸34の径よりやや狭く形成され、かつ軸34に対して下方から嵌合し得るように、上面側に嵌込開口39を有するC字形の軸挿通部40を形成している。41,41は前記位置決め凹部36a,36bに嵌るガイドピンである。そして、レバー部材32の嵌込開口39を軸34に押し当てて軸挿通部40に嵌め込み、基台部31に回動自在に支持され、前記ガイドピン41を位置決め凹部36aに嵌め、レバー部材32を係合しない第1位置に保持する。
【0021】
上記のように構成された本発明において、機構板4を遊技盤取付枠2に取り付けるには、先ず可動ヒンジ部材21と固定ヒンジ部材19とにより開閉自在に装着し、機構板4を閉じると、図8に示すように係合孔25の上縁が遊技盤取付枠2のフック部材24のガイド部27に接触し、この状態でさらに機構板4を遊技盤3側に押圧すると同図鎖線のように係合孔25の上縁がガイド部27に沿って上方に移動して機構板4が持ち上げられる。そして、さらに機構板4を閉じると、図9に示すように係合孔25の上縁がフック部材24の上端から外れて機構板4が遊技盤3の裏面に密着した状態になると共に、レバー部材32の作用部37が支持部材30の支持部30aに支持される。この状態で同図鎖線に示すように、レバー部材32を回動すると、作用部37の円弧面により機構板4が自重により下降すると共に、図10に示すように係止部38が支持部材30の下面係合部30bに当接し、さらにレバー部材32を回動すると、係止部38が支持部材30の下面を圧接した状態で係合部30bに係合すると共に、ガイドピン41が位置決め凹部36bに嵌まり、レバー部材32を係合した第2位置に保持する。これによって機構板4が下方に引き下げられて、係合孔25の上縁がフック部材24の係止凹部26に係止され、フック部材24と係合孔25との係止状態を確固と維持することができ、機構板4が遊技盤3の裏面に密着した状態で固定されることになる。そして、パチンコ遊技機を横にしたり逆さにしても機構板4が外れたりするような事態をなくすことができる。
【0022】
一方、遊技盤3の裏面に密着固定した機構板4を開くには、図10においてレバー部材32を鎖線に示す反時計廻り方向に回動する。これによって、図9に示すように係合部30bから係止部38が外れると共に、作用部37が支持部材30の上面支持部30aに接触し、さらにレバー部材32を回動することにより、作用部37の円弧面と支持部30aとの接触係合により、図9に示すように機構板4が上方へ強制的に押し上げられて、フック部材24と係合孔25との係止状態が解除されることになり機構板4を容易に開くことができる。なお、本実施の形態では、支持部材30の上下面を利用して、支持部30aと係合部30bとしたが、支持部30aと係合部30bとを別部材としてもよい。さらに、レバー部材32を機構板4の開放側に一個所設けるように説明したが、これに限ることなく、機構板4の軸支側に設けても複数設けてもよい。
【0023】
図11ないし図17は他の実施の形態を示すもので、この実施の形態の場合、前記遊技盤取付枠2の下部枠部2aであり、その裏面の左側部位置には後方に向けて水平状に突設する上カム受片43と下カム受片44とが対向状に設けられている。また、機構板4の下部の左右側部位置にはカム46を一体に有するレバー部材47が軸48を介して回動自在に設けられている。前記カム46は、上カム受片43と下カム受片44との間に位置し、かつ上カム受片43の下面に接触可能な円弧状の第1接触部45a及び下カム受片44の上面に接触可能な円弧状の第2接触部45bとが形成された略玉子形形状に形成されている。
【0024】
そして、開放した機構板4を閉じるには、先ず図12および図13に示すように機構板4の係合孔25を遊技盤取付枠2のフック部材24に嵌挿して該機構板4を遊技盤3の裏面に密着させた後、レバー部材47を図12矢印方向(時計廻り方向)に回動する。これによって、図12鎖線で示すようにカム46の第1接触部45aが上カム受片43の下面に接触し、さらにレバー部材47を回動することによりカム46の第1接触部45aと上カム受片43との接触係合により、図14および図15に示すように機構板4が下方へ強制的に押し下げられて、係合孔25の上縁がフック部材24の係止凹部26に係止されることになり機構板4が遊技盤3の裏面に密着した状態で確固と取り付けられることになる。
【0025】
なお、図11に示すように、前記上カム受片43の先端部には下方に向けて直角状に折曲する下向片51が一体に形成されており、図15に示すようにカム46の回動により該カム46の背面と下向片51とが接触状となって、機構板4が遊技盤3の裏面から浮き上がるのを防ぐ作用をなすようにされている。これによって、機構板4がさらに遊技盤3の裏面に強固に密着して固定されることになる。
【0026】
一方、前記機構板4を遊技盤3の裏面から取り外すには、図16においてレバー部材47を矢印方向(反時計廻り方向)に回動する。これによって、図16および図17に示すように、カム46の第2接触部45bが下カム受片44の上面に接触し、さらにレバー部材47を回動することによりカム46の第2接触部45bと下カム受片44との接触係合により、図12および図13に示すように機構板4が上方へ強制的に押し上げられて、フック部材24と係合孔25との係止状態が解除されることになり、機構板4を容易に開放することができる。
【0027】
図18ないし図21は、前記レバー部材47が機構板4の下部略中央位置であり、かつ前後方向へ回動自在に設けられている他の実施の形態を示すものである。この実施の形態の場合、機構板4を遊技盤3の裏面に密着させた状態で、図19鎖線で示すようにレバー部材47を矢印で示す前方向(反時計廻り方向)へ回動させることにより、カム46の第1接触部45aが上カム受片43の下面に接触し、さらにレバー部材47を回動することによりカム46の第1接触部45aと上カム受片43との接触係合により、図20に示すように機構板4が下方へ強制的に押し下げられるもので、これによって機構板4が遊技盤3の裏面に密着した状態で確固と取り付けられることになる。
【0028】
そして、密着固定した機構板4を開放するには、レバー部材47を図20において矢印で示す後方向(時計廻り方向)に回動させることにより、図21に示すようにカム46の第2接触部45bが下カム受片44の上面に接触し、さらにレバー部材47を回動することにより、カム46の第2接触部45bと下カム受片44との接触係合し、図19に示すように機構板4が上方へ強制的に押し上げられるもので、これによって機構板4を容易に開放することができる。
【0029】
このように構成された本発明のパチンコ遊技機によれば、機構板4の係合孔25を遊技盤取付枠2のフック部材24に嵌挿して、該機構板4を遊技盤3の裏面に密着させ、この状態でレバー部材32,47を回動して機構板4を下方へ強制的に押し下げることにより、係合孔25の上縁とフック部材24の係止凹部26とを係合させて、機構板4を遊技盤3の裏面に取り付け、またレバー部材32,47を他方向に回動して、機構板4を上方へ強制的に押し上げることによりフック部材24と係合孔25との係止状態を解除して、機構板4を開放できるようにしたものであるから、機構板4の着脱を極めて容易に行うことができる。
【0030】
なお、前記した実施の形態では遊技盤取付枠2にフック部材24を突設し、機構板4に係合孔25を設けたものとして説明したが、図22および図23に示すように機構板4にフック部材24を突設し、遊技盤取付枠2に該フック部材24を係合する係合孔25を設けるようにしてもよい。
【0031】
また、上述においてはフック部材24を遊技盤取付枠2と一体に形成したものとして説明したが、図24に示すようにフック部材24aと遊技盤取付枠2とを別体に形成するようにしてもよい。この場合、フック部材24aを遊技盤取付枠2の中空部52に裏面側から嵌めこんだ状態で、遊技盤取付枠2を前面枠1にビス止め等によりフック部材24aを取り付けるようにすればよい。
【0032】
なお、上述した実施の形態で前面枠および機構板が合成樹脂製であるとしたが、付加価値を向上するために様々な製造方法または成形技術を取り入れることが望ましく、以下に具体的技術に基づき説明する。
【0033】
まずガスインジェクション成形による前面枠1および機構板4の成形について図25ないし図31を参照して説明する。ガスインジェクション成形は周知のように金型のキャビティ内に熱可塑性の合成樹脂を射出するのに引き続き高圧の窒素ガスを注入する方法であり、前面枠1側において、図27ないし図29に示すように機構板4の荷重が常に掛かるフック部材24またはレバー部材32,47と接触する支持部材30および上下カム受片43,44およびその近傍にガスチャンネルGを形成するのが好ましいが、フック部材24に関しては係合の関係上図27に示すようにフック部材24裏面側にガスチャンネルGを設けるのがよい。また、本実施の形態において図27および図28に示すように上下方向に2本のガスチャンネルGを設け、互いのガスチャンネルGが交差しないようにしている。このように、ガスチャンネルGを形成することで上記箇所が中空状態となって樹脂密度が高くなり、軽量化を図りながら樹脂使用量当たりの剛性を高めることができる。また、注入したガスにより、ヒケや反りを防止でき機構板4とのがたつきを防止することができる。
【0034】
また、同じように図30および図31に示す機構板4側の係合孔25やレバー部材32が回動自在に設けられる基台部31およびレバー部材47の軸48およびカム46の軸支枠にガスチャンネルを形成することが望ましい。なお、ガス注入口をフック部材24や支持部材30および上下カム受片43,44の近傍に設けてガスを確実に導き精度を高めるようにするのが好ましい。また、ガスチャンネルは上記した箇所だけでなく、図25および図26に示すように前面枠1の場合は前面枠1の最外周や遊技盤取付枠に沿って設けると共に、ほぼ全域にわたり補強リブに沿って連通させることにより、軽量化を図ると共に面剛性を向上させることができる。また、機構板4の場合も同様に、図30に示すように機構板4の最外周や中央の開口窓9に沿って設けると共に、ほぼ全域にわたり補強リブに沿って連通させることにより、軽量化を図ると共に面剛性を向上させることができる。
【0035】
次にリサイクル材等のコア材をバージン材で内側に閉じ込めて一体成形するサンドイッチ成形による成形について説明する。前記フック部材24や係合孔25およびレバー部材32,47と接触する支持部材30および上下カム受片43,44の近傍にゲート口を設けてコア材の保持圧が十分伝わるようにするのが好ましく、コア材の保持圧を利用して樹脂密度を高めて補強することができる。また、前記ガスチャンネルGと同様に樹脂流動チャンネルを設けることによりコア材の保持圧が十分伝わりヒケを抑えることができるため、前面枠1と機構板4のガタツキを防止することができる。なお、ゲート口は成形品全体の樹脂充填時間が等しくなるようにバランスよく配置することが望ましいが、例えばハンドル取付部等の強度および寸法精度が要求される近傍に設けることが望ましい。
【0036】
また、前面枠1では遊技盤取付枠2の下部枠部2aに位置して打球供給皿および下部球受皿を取付ける広域面積部が存在するため、該広域面積部にリサイクル材を多く注入できるように全域を厚肉とするか補強用リブを設けることが望ましく、厚肉部を設けることによりその部分の固化が遅れ樹脂の流動抵抗が下がりリサイクル材の流動を支援し、製品のバラツキを抑えることができる。なお、この成形時に遊技盤を取付ける開口部下方にファンゲートを設けると効果的である。また、リサイクル材の混合比率は製品の見栄えおよび樹脂特性の低下のため30%程度が望ましい。なお、上記成形方法を採用することにより、パチンコ遊技機に使用されているABSおよびPC樹脂を再ペレット化することにより要求特性を保持したコア材としてリサイクルが可能であり、近年問題となっているパチンコ遊技機の廃棄処分の問題をも解消することができる。
【0037】
以上、前面枠1および機構板4を合成樹脂による成形方法について述べたが、前面枠1および機構板4を鉄や亜鉛合金等の金属板を抜き型や曲げ加工による成形、あるいは、アルミニウム合金やマグネシウム合金等の軽金属によりダイカスト鋳造または射出成形(チクソーモールディング法)により荷重が掛かり強度を必要とするフック部材24および係合孔25部、レバー部材32,47と接触する支持部材30および上下カム受片43,44を一体に成形して強度の優れた製品を提供するようにしてもよい。
【0038】
また、フック部材24や係合孔25およびレバー部材32,47と接触する支持部材30および上下カム受片43,44以外にも、従来強度的な面から合成樹脂の成形品に後から取付けていた前面枠1および機構板4のヒンジ具,発射レールおよび発射ハンドルのベース等を一体に鋳造することができる。当然のことながら金属製にすることにより導通性があるため、各種制御基板の誤動作の原因となるノイズ対策にも有効となり、球払出装置等の電気的駆動源を金属製の機構板に接触状に位置させることにより、熱伝導率が高いことから放熱効果があり装置の温度上昇による能力低下を防ぎ安定した払出しを可能とすることができる。
【0039】
また、リサイクルを効率よくするために、パチンコ遊技機に使用される熱可塑性樹脂をチップ状にしたものに、その他使用される木粉,ゴム,配線およびフェノール樹脂等の熱硬化性樹脂を微細化したものを混合し、溶融する温度が異なる複数の材料を混合溶融する混合溶融機を利用して溶融ゲル化した材料を、所定の金型に投入してプレス加工するようにしてもよい。
【0040】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、前面枠の裏面側に遊技盤取付枠が設けられ、該遊技盤取付枠にヒンジ具を介して機構板を着脱及び開閉自在に装着してなるパチンコ遊技機において、レバー部材を回動するだけの簡単な操作で、機構板を遊技盤の裏面に着脱自在に装着することができるものであるから、機構板の取付作業を極めて容易に行うことができると共に、遊技盤の裏面に密着固定するための締付金具等が不要となり、製造コスト並びに作業コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパチンコ遊技機の裏面図である。
【図2】図1のパチンコ遊技機の機構板を開いた状態の斜視図である。
【図3】遊技盤取付枠と機構板の要部斜視図である。
【図4】機構板の軸支部分の斜視図である。
【図5】図4部分の分解斜視図である。
【図6】フック部材部分の斜視図である。
【図7】要部分解斜視図である。
【図8】フック部材と係合孔との係合状態を説明する要部側面断面図である。
【図9】機構板を遊技盤の裏面に密着させた状態の要部側面断面図である。
【図10】機構板を遊技盤の裏面に密着固定した状態の要部側面断面図である。
【図11】他の実施の形態の要部斜視図である。
【図12】機構板を遊技盤の裏面に密着させた状態の要部正面図である。
【図13】図12の側面断面図である。
【図14】機構板を遊技盤取付枠に係止した状態の要部正面図である。
【図15】図14の側面断面図である。
【図16】機構板の係止状態を解除するための作用を説明する要部正面図である。
【図17】図16の側面断面図である。
【図18】他の実施の形態の要部斜視図である。
【図19】図18の作用説明図である。
【図20】図18の作用説明図である。
【図21】図18の作用説明図である。
【図22】係合孔と係止凹部の他の実施の形態の要部斜視図である。
【図23】図22の要部側面断面図である。
【図24】フック部材を遊技盤取付枠と別体とした他の実施の形態の要部断面図である。
【図25】樹脂成形を具体的に示すパチンコ遊技機の機構板を開いた状態の斜視図である。
【図26】図25の遊技盤取付枠と機構板の要部斜視図である。
【図27】図25のフック部材部分の斜視図である。
【図28】フック部材部分の分解斜視図である。
【図29】機構板を遊技盤の裏面に密着固定した状態の要部側面断面図である。
【図30】他の実施の形態の要部斜視図である。
【図31】図30の側面断面図である。
【符号の説明】
1 前面枠
2 遊技盤取付枠
3 遊技盤
4 機構板
5 ヒンジ具
24 フック部材
25 係合孔
26 係止凹部
30 支持部材
32 レバー部材
37 作用部
38 係止部
43 上カム受片
44 下カム受片
46 カム
47 レバー部材
51 下向片

Claims (1)

  1. 前面枠の裏面側に遊技盤取付枠が設けられ、該遊技盤取付枠にヒンジ具を介して機構板を着脱及び開閉自在に装着してなるパチンコ遊技機において、
    前記遊技盤取付枠又は機構板のいずれか一方に係止凹部を有するフック部材を設けると共に、他方に前記フック部材の係止凹部に係脱自在な係合部を設け、
    前記機構板には作用部と係止部を有するレバー部材を回動自在に設けると共に、遊技盤取付枠には支持部材を設け、
    前記レバー部材の回動により係止部を支持部材に接触させることにより機構板を強制的に押し下げてフック部材の係止凹部に係合部を係止させると共に、レバー部材の回動により作用部を支持部材に接触させることにより機構板を強制的に押し上げてフック部材の係止凹部と係合部との係合を解除するようにしたことを特徴とするパチンコ遊技機。
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