JP2006334095A - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP2006334095A
JP2006334095A JP2005161735A JP2005161735A JP2006334095A JP 2006334095 A JP2006334095 A JP 2006334095A JP 2005161735 A JP2005161735 A JP 2005161735A JP 2005161735 A JP2005161735 A JP 2005161735A JP 2006334095 A JP2006334095 A JP 2006334095A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
outer frame
game board
portions
machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005161735A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4272640B2 (ja
Inventor
Hiroshi Aida
宏 相田
Yukio Matsunaga
幸雄 松永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Newgin Co Ltd
Original Assignee
Newgin Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Newgin Co Ltd filed Critical Newgin Co Ltd
Priority to JP2005161735A priority Critical patent/JP4272640B2/ja
Publication of JP2006334095A publication Critical patent/JP2006334095A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4272640B2 publication Critical patent/JP4272640B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

【課題】 本発明は、遊技盤保持空間を拡大して遊技盤の寸法を拡大しつつも遊技機の強度を維持し且つ遊技機重量の増加を抑制でき、さらに過度に大きな金属音の発生を抑制できるような遊技機を提供する。
【解決手段】 遊技盤を囲繞するとともに着脱自在に保持可能な上下左右の囲繞枠部を備える第1の機枠と、第1の機枠を囲繞するとともに開閉自在に収容可能な第2の機枠とを有する遊技機において、上下の囲繞枠部は樹脂成型されており、左右の囲繞枠部は、金属成型されているとともに、遊技機の前後方向後方端側に夫々遊技機内側方向に向かって隆起し且つ遊技盤の後面に対向する隆起部と、隆起部の前方に遊技機の前後方向前端に向かって隆起部よりも幅薄に形成され且つ遊技盤の側面に対向する薄型部とを備えることにより、遊技盤保持空間を拡大して遊技盤の寸法を拡大しつつも遊技機の強度を維持し且つ遊技機重量の増加を抑制でき、さらに過度に大きな金属音の発生を抑制できるような遊技機が提供される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、パチンコ機のように、複数の機枠から構成される遊技機に関する。
パチンコ機などの遊技機は、例えば縦長な矩形枠状に形成された外枠と、外枠に取付けられ開口領域に遊技盤を着脱自在に保持可能な遊技盤保持空間を備えた中枠と、その中枠の前面に取付けられる前枠などといった複数の機枠を備えて構成され、それら複数の機枠や遊技盤には、遊技用の様々な部品や部材が取付けられている。
近年、遊技盤の遊技領域に配設される図柄表示装置やその他の装飾部材などが大型化している。これらの部材が大型化すると、遊技盤における遊技球の流路が狭まるから、遊技球の流路を確保するべく遊技盤の遊技領域を拡大することが望まれる。
遊技領域を拡大するには、遊技盤を大型化しなければならず、それを保持する遊技盤保持空間を拡大しなければならない。それには、遊技機の外枠の外形寸法を大きくして、これに保持される中枠を拡大可能にし、遊技盤保持空間を拡大することが簡単である。しかし、遊技機の設置される遊技島において遊技機設置スペースの寸法が一定に定まっている為、外枠の外形寸法を大きくすることはできない。
外枠の外形寸法を拡大せずに遊技盤保持空間を拡大するには、外枠の厚みを薄くして、中枠を取付ける領域の拡大を図ることで、遊技盤保持空間の拡大を図ることが考えられる。しかしながら、単に外枠の厚みを薄くするだけでは、遊技機全体の強度が低下してしまい、遊技機を遊技島に設置するために遊技機を移送するような際に遊技機に容易に破損を生じる虞がある。
そこで、特許文献1には、遊技盤、打球部、表枠を取付ける機枠であって、門形状の囲繞枠を構成する左右の縦枠部分及び上方の横枠部分を、複数の機能を果たす所定断面形状の押出成形材と成し、各枠部分を連結したパチンコ機の遊技機枠が提案されている。この遊技機枠では、囲繞枠を構成する押出成形材はアルミニウム製である。また、この遊技機枠は、その一側端を木製の外枠に開閉自在に枢着されている。
特許文献2には、機本体を構成する複数の枠体を備えた遊技機であって、該複数の枠体のうち少なくとも一の枠体を、アルミニウム合金又はマグネシウム合金でダイカスト成型した遊技機が提案されている。この遊技機は、一の枠体全体をアルミニウム合金などの金属製としている。
特開2002−126294号公報 特開2004−73556号公報
特許文献1の遊技機によれば、囲繞枠の全体を金属のアルミニウム製としている。この遊技機によれば、囲繞枠の厚みを薄くして遊技盤の寸法を拡張できるものの、囲繞枠全体を金属製とする以上、遊技盤の重量が増大してしまい、遊技機の組み立てや運搬などの作業効率を低下させる問題がある。また、通常、遊技球は金属体であるので、この遊技機によれば、金属製の囲繞枠に対して上下方向に流下する遊技球が衝突した場合に過度に大きな金属音が生じてしまい、遊技者の興趣を低下させる虞がある。
また、この遊技機では、囲繞枠はその全体を金属で構成しているため、樹脂等を用いる場合に比べて囲繞枠形状を自由に設計して成形することが難しいという問題がある。
特許文献2の遊技機によれば、一の枠体全体を金属製としているから、特許文献1の遊技機と同様に、その一の枠体の厚みを薄くして遊技盤の寸法を拡張できるものの、その枠体全体を金属製とする以上、遊技盤の重量が増大し、遊技機の組み立てや運搬などの作業効率を低下させるほか、過度に大きな金属音が生じる問題がある。
本発明は、上記したような従来技術の欠点を解消するためになされたものであり、遊技盤保持空間を拡大して遊技盤の寸法を拡大しつつも遊技機の強度を維持し且つ遊技機重量の増加を抑制でき、さらに過度に大きな金属音の発生を抑制できるような遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、(1)遊技盤を囲繞するとともに着脱自在に保持可能な上下左右の囲繞枠部を備える第1の機枠と、第1の機枠を囲繞するとともに開閉自在に収容可能な第2の機枠とを有する遊技機において、上下の囲繞枠部は樹脂成形されており、左右の囲繞枠部は、金属成形されているとともに、遊技機の前後方向後方端側に夫々遊技機内側方向に向かって隆起し且つ遊技盤の後面に対向する隆起部と、隆起部の前方に遊技機の前後方向前端に向かって隆起部よりも幅薄に形成され且つ遊技盤の側面に対向する薄型部とを備える、ことを特徴とする遊技機、(2)薄型部は、第1の機枠の外側方向に部分的に幅厚にして部分幅厚部を形成しており、部分幅厚部と隆起部は夫々中空に形成されている上記(1)記載の遊技機、(3)上下の囲繞枠部のうち上側の囲繞枠部には、遊技機の外部より補給される遊技球を受け入れて貯留するための球貯留タンクが一体に樹脂成形されている上記(1)又は(2)に記載の遊技機、を要旨とする。
本発明の遊技機によれば、第1の機枠の薄型部は、遊技盤の側面に対向するように形成される。したがって、この遊技機では、薄型部が遊技盤保持空間の拡大に寄与することができ、遊技盤を配設可能な領域を拡大することができる。
本発明の遊技機によれば、第1の機枠には隆起部が形成されているから、薄型部の形成により第1の機枠の厚みが薄くなっても、遊技機の強度を十分に保持できる。さらに、本発明の遊技機によれば、左右の囲繞枠部は金属成形されているから、これが樹脂や木材で成形されている場合に比べて、遊技機の強度を一層確保することができる。
また、本発明の遊技機によれば、上下の囲繞枠部は樹脂成形されているから、これが金属にて成形される場合に比べて、容易に遊技機の軽量化を図ることができる。
さらに、この遊技機の上下の囲繞枠部は樹脂成形されているため、上下の囲繞枠部が金属成形されている場合に比べて、金属体である遊技球が上下方向に流下して上下の囲繞枠部にぶつかる際に過度に大きな金属音が生じる虞が抑制され、遊技機に対して遊技者の興趣が減少する虞が抑えられる。
本発明の遊技機によれば、薄型部を部分的に幅厚にして部分幅厚部を形成できる。このような遊技機によれば、遊技機の強度を向上させることができる。
また、本発明の遊技機においては、隆起部、部分幅厚部が中空に形成されてもよく、この場合、これらが中実に形成されている場合と比較して軽量であるととともに強度にも優れた遊技機が提供される。
本発明の遊技機では、上下の囲繞枠部のうち上側の囲繞枠部は、球貯留タンクを一体に樹脂成形しているように構成することができる。このような遊技機によれば、球貯留タンクを別途製造して囲繞枠部に取付ける場合に比べ、球貯留タンクを囲繞枠部に取付けるために用いるネジなどの部材を別途用意する必要もなく、部品点数を減少させることができて遊技機を一層軽量化することができる。
さらに、この遊技機では、球貯留タンクを囲繞枠部に取付ける作業工程をなくすることができるから遊技機の組み立てに係る作業性を向上させることができる。そして、この遊技機では、囲繞枠部に対する球貯留タンクの装着不良によって球貯留タンクがぐらつく虞をなくすることできる。
本発明の実施例を図面に基づき詳細に説明する。本実施例においては、遊技機の一例としてパチンコ機を用いて説明する。
図1は本発明遊技機の一実施例であるパチンコ機の正面図であり、図2は図1に示すパチンコ機の分解斜視図である。なお、この実施例に示される遊技機を第1の実施形態の遊技機ということがある。
本実施例のパチンコ機100は、図1及び図2に示すように、第1の機枠としての縦長方形の中枠1と、第2の機枠としての縦長方形の外枠2を備えるとともに、中枠1を外枠2に開口前面側に開閉自在に収容しており、中枠1の内側に遊技盤3を保持し、中枠1の前面側には、前後方向に開口した枠体を備えた前枠4が装着され、その前枠4の直下位置に下球皿6、打球発射装置7等が装着されている。
なお、本実施例において、パチンコ機100の前側、後側は、パチンコ機100を正面から見た場合(図1参照)のそれぞれ正面側、裏面側(背面側)を示し、パチンコ機100の上下左右側は、パチンコ機100を正面に見て上側、下側、左側及び右側を示す。
前枠4には、枠体の開口位置後方側にガラス材が取り付けられて窓枠10が形成されている。また、前枠4の枠体前面側の下部位置には、意匠を施された上球皿5が設けられて、前枠4の枠体とともに中枠1に対して横開き状態で開閉可能に組み付け整合されている。さらに、前枠4の前面左側上下端には、中枠1に回動可能に軸支されるための前枠支持部12(12a、12b)が形成されている。
下球皿6には、前面に意匠が施されており、またその前面左側上下端に、中枠1に回動可能に軸支されるための下球皿支持部13(13a、13b)が形成されている。
遊技盤3は、略正面正方形状の板状体の右側上下隅位置を切除して傾斜状部11を形成した形状を呈している。遊技盤3の表面は、図2に示すように、その前面に打球発射装置7に連なり略円形状の案内レール15が取付けられ、案内レール15に囲まれる部分には、液晶表示ディスプレイ(LCD)等の表示装置を含む遊技部品や、始動入賞口、大入賞口、ゲート等の入賞装置や装飾部材等の各種装置・部材など(図示しない)が配置されて、所要のゲームを展開し得る遊技領域14が形成されている。
遊技盤3は、前方側から窓枠10を介して窓枠10後方に遊技領域14を視認できるように中枠1の遊技盤保持空間9に着脱自在に保持される。
中枠1は、上下左右の囲繞枠部16である上囲繞枠部16a、下囲繞枠部16b、左囲繞枠部16c及び右囲繞枠部16dが組合わされて略長方形状の輪郭を有する開口を前後方向に形成している。上囲繞枠部16a、下囲繞枠部16bは各々正面上方側、下方側の囲繞枠部16を示し、左囲繞枠部16c、右囲繞枠部16dは各々正面左方側、右方側の囲繞枠部16を示す。なお、以下、上下の囲繞枠部16は、上囲繞枠部16aと下囲繞枠部16bを示し、左右の囲繞枠部16は、左囲繞枠部16cと右囲繞枠部16dを示すものとする。
上下の囲繞枠部16は、これと相対向する外枠2の形状に対しておおよそ整合するような外側輪郭形状を呈している。
上囲繞枠部16a前面左側上端、および下囲繞枠部16b前面左端下端には、前枠4と下球皿6をそれぞれ上端左側と下端左側で回動可能に支持するために前方に突出形成された支持部材24、25が鉛直方向に並んで配設されている。この支持部材24、25は、中枠1を外枠2に開閉可能に支持するための部材としても用いられる。
また、下囲繞枠部16b左端上端には、支持部材24と支持部材25の間に鉛直方向に並ぶように、前枠4と下球皿6をそれぞれ下端左側と上端左側で回動可能に支持するために前方に突出形成された支持部材26が配設されている。
上下の囲繞枠部16の内側面には、遊技盤3の上側側面、下側側面を上下方向から支持する上側面支持部18、下側面支持部19が形成されている。上側面支持部18と下側面支持部19の右側位置には、遊技盤3の傾斜状部11の形状と整合するように内側方向に突出して突出部20が形成されている。この突出部20には、遊技盤3を前後方向に係止する遊技盤固定具21が回動可能に装着されている。
上下の囲繞枠部16には、遊技球を遊技盤3面に打出したり遊技盤3面を流下する遊技球を排出するための遊技機構17(図4、5)が形成され、遊技機構17の後方側には、遊技球を貯留し、供給するための球貯留タンク22や遊技球の通過する各種の球経路、遊技球の入賞時に入賞球を遊技者へ付与する球払出ユニット23等からなる裏面部材8が形成されている。
裏面部材8の球貯留タンク22は、その底面右側位置に遊技球を下方流下させる球流下口60を開口形成しており、上下の囲繞枠部16のうちの上側の囲繞枠部16である上囲繞枠部16aと一体に形成されている。
球払出ユニット23は、下囲繞枠具16bに対して嵌合係止されるとともに、上囲繞枠部16aと下囲繞枠部16bの間にあって球貯留タンク22の下方位置に、球貯留タンク22に対して次のように着脱自在に装着されている。
球払出ユニット23は、球貯留タンク22の球流下口60より流下した遊技球が通過する球経路を形成する球経路形成部材61を備え、球経路形成部材61上端には、外方に向かってナイラッチ等のユニット係止具62が取り付けられており、また、球払出ユニット23下端位置には、嵌合片63が、下囲繞枠部16bに対面するように設けられている。
下囲繞枠部16bには球払出ユニット23の嵌合片63に対応する位置に嵌合穴(図示しない)を設けており、嵌合片63と嵌合穴とが嵌まり合うことで下囲繞枠部16bに球払出ユニット23が嵌合係止される。
また球貯留タンク22は球経路形成部材61の上端側に設けたユニット係止具61に対応する位置にこれと嵌り合うユニット係止孔64を予め設けており、球払出ユニット23のユニット係止具62は、球貯留タンク22のユニット係止孔64に着脱自在に嵌め合される。
こうして、球払出ユニット23は、下囲繞枠部16bに嵌合係止されるとともに、球貯留タンク22に対して着脱自在に装着される。このように球払出ユニット23が球貯留タンク22と下囲繞枠部16bに対して装着されると、球貯留タンク22の球流下口60は、球払出ユニット23の球経路形成部材61に形成される球経路に繋がり、外部から球貯留タンク22に導入された遊技球は、球流下口60から球経路形成部材61に形成された球経路を通じて流下し、遊技状況に応じて遊技者へ付与される。
左囲繞枠部16c及び右囲繞枠部16dは、図3に示すように、中枠1の前後方向後方端側に中枠1内側方向に向かって隆起した隆起部27を形成しており、隆起部27の前方に、隆起部27よりも幅薄な薄型部28を中枠1の前後方向前端側に向かって形成している。
左囲繞枠部16cには、中枠1の内側方向を向いた側面にあって薄型部28の形成された領域内部分に、遊技盤3の前面を支持する支持板30を前後方向に回動可能に備えた遊技盤支持部材31が上下に設けられている。
右囲繞枠部16dには、中枠1を外枠2の内側位置で係止する中枠係止具32と、中枠1の前面内側位置で前枠4を係止する前枠係止具33と、鍵の回動に応じて中枠係止具32と前枠係止具33の位置を囲繞枠部16の長手方向に摺動させて中枠1と外枠2、前枠4と中枠1の係脱を規制する施錠機構34とを備えた施錠装置35が配設されている。
そして、右囲繞枠部16dは、前方に向かってやや外側に張り出して施錠機構34を前方から全体に被覆するように形成されている。
左右の囲繞枠部16に形成される隆起部27、薄型部28は、各々左右の囲繞枠部16の長手方向に連続して形成されている。
また、左右の囲繞枠部16には、各々上方端よりやや下方位置および下方端よりやや上方位置に、左右の囲繞枠部16と上下の囲繞枠部16とを互いに固定するためのネジを通じるネジ孔52が形成されている。
上下左右の囲繞枠部16のうち、上下の囲繞枠部16a、16bは、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂などの樹脂を用いて樹脂成形されており、左右の囲繞枠部16c、16dは、金属成形されている。この金属成形に用いる金属としては、アルミニウム合金、またはマグネシウム合金等を具体的に例示できる。なお、金属がアルミニウム合金であれば、再加熱・溶解させて再び枠体の成形材料として再利用することも容易であり、リサイクル性の向上を図ることができて好ましい。
なお、球貯留タンク22は、上囲繞枠部16aと一体に形成されているから、上囲繞枠部16aの樹脂成形の際に、これと一体に樹脂成形される。
上下の囲繞枠部16は、例えば、上下の囲繞枠部16の各々の形状に応じて雄型雌型(金型)を製造し、こうした金型を用いた金型成形等によって樹脂成型されることで具体的に製造できる。
また、左右の囲繞枠部16は、例えば、アルミニウム合金またはマグネシウム合金の異形押出等によって金属成形されることで製造できる。
中枠1は、次のように組み立てられる。
左右の囲繞枠部16における上下のネジ孔52の各々の配設位置に、上囲繞枠部16aと下囲繞枠部16bの夫々の側面を対面させるとともに、左右の囲繞枠部16の間に上下の囲繞枠部16を介在させる。このとき、左右の囲繞枠部16は、隆起部27の隆起部位を内側に向けるとともに、左囲繞枠部16cの隆起部27に対して右囲繞枠部16dの隆起部27が相対向し、左囲繞枠部16cの薄型部28に対して右囲繞枠部16dの薄型部28が相対向するように配置されている。上下の囲繞枠部16には、左右の囲繞枠部16のネジ孔52に相対向する位置に予め受穴が設けられており、ネジがネジ孔52を通じて受穴に螺合される。こうして、左右の囲繞枠部16は、下囲繞枠部16bの左右方向側縁位置に固定され、さらに上囲繞枠部16aが、左右の囲繞枠部16の間に介在して固定され、中枠1が形成される。
中枠1には、上下左右の囲繞枠部16の内側に遊技盤保持空間9が形成される。
遊技盤保持空間9は、パチンコ機100の左右方向には、左囲繞枠部16cと右囲繞枠部16dとの間、パチンコ機100の前後方向には左囲繞枠部16c、右囲繞枠部16dの薄型部28の前後方向の間に形成される。したがって薄型部28の前後方向の長さは、少なくとも遊技盤保持空間9の前後方向の長さ以上である。
中枠1は、その内側に形成された遊技盤保持空間9に、次のように遊技盤3を保持する。
中枠1には、遊技盤3の側面が左右の囲繞枠部16の薄型部28と、上下の囲繞枠部16の上側面支持部18と下側面支持部19に対向するように、遊技盤3が遊技盤保持空間9に保持される。すなわち、遊技盤3は、上下左右の囲繞枠部16によって中枠1内側に囲繞された状態となる。
また遊技盤3は、その後面を左右の囲繞枠部16の隆起部27に向けるとともに、遊技盤3の前面を左囲繞枠部16cに設けられた遊技盤支持部材31の支持板30に当接される。また遊技盤3は、右上下端に形成された傾斜状部11を、その側面を上下の囲繞枠部16に形成された突出部20の側面に対応させて中枠1に配置される。そして、遊技盤固定具21が傾斜状部11と突出部20の対向位置を横切るように回動される。こうして、遊技盤3は、前後方向に中枠1内側に支持される。
なお、このパチンコ機100においては、中枠1に遊技盤3を保持するにあたり、中枠1の隆起部27が遊技盤3の後面に当接して遊技盤3を係止するように構成していてもよい。これは、中枠1に配設された遊技盤3の後面位置まで隆起部27の前方側が隆起形成されるように囲繞枠部16を構成することで実現できる。このようなパチンコ機100では、遊技盤3がその後面で隆起部27に当接しているので、隆起部27が遊技盤3を前後方向に面あたりで支持して、前後方向への遊技盤3のぐらつきを生じることが防止できる。
中枠1は、次のように前枠4と下球皿6を装着する。
中枠1の前面左側上下端に設けた支持部材24、25には支持孔37が、下囲繞枠部16bの左側上端に設けた支持部材26には支持軸38が取り付けられており、前枠4の前面左側上端に設けた前枠支持部12aには上記支持孔37に嵌り合う軸体が、前枠4の前面左側下端に設けた前枠支持部12bには上記支持軸38に嵌り合う嵌合孔が取り付けられ、下球皿6の前面左側上端に設けた下球皿支持部13aには上記支持軸38に嵌り合う嵌合孔が、下球皿6の前面左側下端に設けた下球皿支持部13bには上記支持孔37に嵌り合う軸体が取り付けられている。
前枠4は、前枠支持部12aを中枠1の支持部材24の支持孔37に対応させるとともに、前枠支持部12bに中枠1の支持部材26の支持軸38が嵌め込まれることにより、中枠1に装着される。
また、下球皿6は、下球皿支持部13bを中枠1の支持部材25の支持孔37に対応させるとともに、下球皿支持部13aに中枠1の支持部材26の支持軸38が嵌め込まれることにより、中枠1に装着される。
こうして、前枠4と下球皿6は、左側の上下が中枠1に設けられた支持部材24、25、26の位置で軸支され、左側を軸として前方に開放するように装着される。
外枠2は、上下左右の収容枠部39である上収容枠部39a、下収容枠部39b、左収容枠部39c及び右収容枠部39dが組合わされて略長方形状の輪郭を有する開口を前後方向に形成している。上収容枠部39a、下収容枠部39bは各々正面上方側、下方側の収容枠部39を示し、左収容枠部39c、右収容枠部39dは各々正面左方側、右方側の収容枠部39を示す。なお、以下、上下の収容枠部39は、上収容枠部39aと下収容枠部39bを示し、左右の収容枠部39は、左収容枠部39cと右収容枠部39dを示すものとする。
上収容枠部39aは、左右に長細な板状体の左右方向やや内側位置から左端に向かって窪んで凹部41を形成しており、凹部41には、前方に向かって中枠1を支持する中枠支持部42を形成している中枠支持部材43が配設されている。
下収容枠部39bは、左右に長細な板状体の前面にカバー板53を配設しており、カバー板53上面左端位置には、上収容枠部39aと同様に、前方に向かって中枠1を支持する中枠支持部42を形成している中枠支持部材43が配設されている。
上下の収容枠部39に設けられる中枠支持部材43は、中枠1を外枠2に収容した状態において上収容枠部39aの中枠支持部42を中枠1の支持部材24の上面に対向させ、下収容枠部39bの中枠支持部材43を支持部材25の下面に対向させるように配設されている。
左収容枠部39c及び右収容枠部39dは、図3に示すように、外枠2の前後方向後方端側に外枠2内側方向に向かって隆起した外枠隆起部44を形成しており、外枠隆起部44の前方に、外枠隆起部44よりも幅薄な外枠薄型部45を外枠2の前後方向前端側に向かって形成している。
また、外枠隆起部44、外枠薄型部45は、左右の収容枠部39の各々長手方向に連続して形成されている。
外枠隆起部44は、外枠2内に中枠1を収容した際における外枠2内で中枠1が占める空間(図6における空間T)領域の外側に形成されるとともに、外枠2に収容される中枠1の開閉に伴ない隆起部27の通過する外枠2内側の空間(図6における空間K)よりも外側に形成されている。また、外枠薄型部45は、薄型部28とともに、パチンコ機100の中枠1の開方向に位置している。すなわち外枠隆起部44は、中枠1の開方向に対して反対側の後端側に位置する。したがって、外枠隆起部44は、中枠1を外枠2に対して開く際に障害にならず、隆起部27に衝突せずに、外枠2に対して中枠1を開閉自在に形成されている。
また、左右の収容枠部39には、上下端位置よりもやや内側位置に、断面L字型の外枠固定具54を配設するためのネジを螺合させるネジ孔36が予め形成されており、また、上下の収容枠部39a、39bには、左右端位置よりもやや内側位置に、外枠固定具54を配設するためのネジを螺合させるネジ孔36が予め形成されている。
外枠2は、次のように組み立てられる。
左右の収容枠部39の上端位置の間に上収容枠部39aを介在させ、左右の収容枠部39の下端位置の間に下収容枠部39bを介在させて、略長方形状の開口を形成する。このとき、左右の収容枠部39は外枠隆起部44の隆起部位を内側に向け、上収容枠部39aは中枠支持部42を前方に向け、さらに下収容枠部39bはカバー板53を前方に向けて配置される。略長方形状の開口の四隅には、断面L字型に屈曲した外枠固定具54が、配置される。外枠固定具54には、上下左右の収容枠部39のネジ孔36の位置と対応するように取付孔55が設けられており、外枠固定具54の取付孔55に上下左右の収容枠部39に設けられたネジ孔36を対応させつつ、ネジが取付孔55を通じてネジ孔36に螺合される。こうして、上下左右の収容枠部39は相互に固定され、略長方形状の開口を形成した外枠2が組み立てられる。
外枠2には、次のように中枠1が開閉自在に収容可能に取り付けられる。
外枠2の中枠支持部材43の中枠支持部42には支持軸56が、中枠1の支持部材24、25には支持孔57が予め設けられている。
そして、中枠1は、支持部材24、25の支持孔57に、外枠2の中枠支持部42の支持軸56を嵌め込むことにより、外枠2に中枠1が装着される。
こうして、中枠1は、外枠2に設けた中枠支持部42の支持軸56によって軸支され、左側を軸として前方に開放するように取付けられる。
このパチンコ機100では、施錠装置35により、中枠1が外枠2に収容された状態や、前枠4が中枠1に装着された状態の形成と解除が、次のように行われる。
施錠装置35に設けられた前枠係止具33と中枠係止具32には、それぞれ中枠1から前枠4方向、中枠1から外枠2方向に向かって突出した鉤型の鉤状部47が形成されている。そして、前枠4や外枠2においては、前枠係止具33や中枠係止具32の鉤状部47に対して対向する位置に係合部(図示しない)が設けられている。
前枠4全体が中枠1前面に装着されると、前枠係止具33の鉤状部47が前枠4の係合部で係合し、これにより中枠1から前枠4が前方に容易に開放されないようになっている。また、中枠1が外枠2に収容されると、中枠係止具32の鉤状部47が外枠2の係合部に係合し、これにより外枠2から中枠1が前方に容易に開放されないようになっている。
施錠装置35に設けられている施錠機構34には、前面に鍵を差し込む鍵穴が形成されており、鍵穴に差し込まれた鍵の回動に応じて前枠係止具33と中枠係止具32に対して上下方向に応力を付与する。前枠係止具33と中枠係止具32は、施錠機構34から応力を受けると、囲繞枠部16の長手方向に沿って上下に摺動し、前枠係止具33や中枠係止具32の鉤状部47と前枠4や外枠2の係合部との係止状態が形成あるいは解除される。そして、鉤状部47と係合部との係止状態の形成あるいは解除に対応して、中枠1と外枠2や、中枠1と前枠4の係止状態が形成あるいは解除される。
たとえば、パチンコ機100では、施錠機構34がシリンダー錠58を備え、中枠係止具32はスプリングを備えていて常に上方に付勢され、また係合部は上方に向かって凹み部位を有し、係合部の凹み部位に鉤状部47が係合しているように構成することができる。このような場合、通常は、中枠1が外枠2の前方側に開放しないようになっており、シリンダー錠58に鍵を差し込んで回動させると、施錠機構34がスプリングによる上方への作用力に抗して下方に動かす応力を中枠係止具32に対して付与して、鉤状部47が係合部の凹み位置に係合していた状態が解除され、中枠1は外枠2の前方に開くことができるようになる。
こうして、中枠1と外枠2の係止状態や、中枠1と前枠4の係止状態が解除されると、外枠2に対して中枠1が前方方向に開放可能となり、また、中枠1に対して前枠4が前方方向に向かって開放可能となる。
このパチンコ機100においては、上記したように右囲繞枠部16dは、前方に向かってやや外側に張り出して施錠機構34を前方から全体に被覆するように形成されており、中枠1が外枠2に収容されると、施錠機構34は、その周囲を右囲繞枠部16dの薄型部28と隆起部27および右収容枠部39dの外枠薄型部45と外枠隆起部44で取り囲まれる(図3)。したがって、このパチンコ機によれば、施錠装置35の施錠機構34の配設された空間をパチンコ機外部の空間から隔離できるため、パチンコ機外部より施錠機構34の配設された空間への不正な侵入を防止でき、ゴト防止に貢献できる。
このパチンコ機100では、中枠1の薄型部28は、遊技盤3の側面が対向しているように形成される。したがって、この遊技機では、遊技盤保持空間9の拡大を図ることができ、遊技盤3を配設可能な領域を十分に拡大することができる。そして、中枠1、外枠2に薄型部28、外枠薄型部45が相対向するように形成されている。したがって、外枠2と中枠1との間にデッドスペースが生じることがなく、スペース効率が一層向上する。
更に、このパチンコ機100は、中枠1、外枠2に各々隆起部27、外枠隆起部44を形成しており、この隆起部27や外枠隆起部44により中枠1や外枠2の強度を確保することができる。
また、このパチンコ機100では、中枠2の左右の囲繞枠部16が金属成形されている。したがって、中枠2に薄型部28が形成されて幅薄になっていても、樹脂や木材を用いて成形されている場合に比べて、パチンコ機100の強度を確保できる。
このパチンコ機100では、上下の囲繞枠部16は樹脂成形されており、これが金属成形されている場合に比べ、パチンコ機100の軽量化を図ることができる。しかも、上下の囲繞枠部16が樹脂成形されていると、設計の自由度を十分に確保できるから、上下の囲繞枠部16に装着される裏面部材8を構成する各部材のデザイン形状の変化に対しても即応できる。
さらに、上下の囲繞枠部16が樹脂成形されているから、上下の囲繞枠部が金属成形されている場合に比べて、金属体である遊技球が上下方向に流下して上下の囲繞枠部16にぶつかる際に過度に大きな金属音が生じる虞が抑制され、遊技者の興趣を減退させる虞も抑制される。
また、このパチンコ機100では、左右の収容枠部39は、外枠隆起部44が中枠1の隆起部27よりも後方に張り出すように形成される。このようにパチンコ機100が形成されていると、外枠2に外枠隆起部44を形成するにあたり、中枠1の隆起部27よりも前方に外枠隆起部44が形成されるよりも中枠1の存在による外枠隆起部44の規制が小さいから、外枠隆起部44を大きく形成することができ、パチンコ機100の外枠2に十分な強度を確保できる。
このパチンコ機100においては、外枠薄型部45は、外枠隆起部44よりも、中枠1における遊技盤保持空間9から遊技盤3を取出す方向側に位置するように配置されている。もし外枠隆起部44の方が外枠薄型部45よりも遊技盤3を取出す方向に位置するように外枠2が構成された場合、遊技盤3の取出しを外枠隆起部44が邪魔をする。このような場合、実際に中枠1から遊技盤3を取出すには、外枠2の外枠隆起部44が遊技盤3の取出しの邪魔にならない程度にまで一旦中枠1を外枠2から開放した後、遊技盤3の取出しを行うことが必要となり、中枠1の開放作業が煩雑となってしまう。これに対して、外枠薄型部45は外枠隆起部44よりも薄肉に形成されているから、遊技盤3の取出し方向に対する障害にはならない。そうすると、このパチンコ機100は、外枠薄型部45が、外枠隆起部44より、中枠1における遊技盤保持空間9から遊技盤3を取出す方向側に位置するように配置されることで、外枠2から中枠1を開放する操作を行うことなく、外枠2に中枠1が装着されたままの状態で容易に遊技盤3の着脱を行うことができ、遊技盤3の着脱作業を容易に行うことができる。
このように、本実施例においては、遊技盤を囲繞するとともに着脱自在に保持可能な上下左右の囲繞枠部を備える第1の機枠と、第1の機枠を囲繞するとともに開閉自在に収容可能な上下左右の収容枠部を備える第2の機枠とを有する遊技機において、左右の囲繞枠部と左右の収容枠部は、遊技機の前後方向後方端側に夫々遊技機内側方向に向かって隆起した隆起部と外枠隆起部を形成するとともに、隆起部と外枠隆起部の前方に、隆起部よりも幅薄な薄型部と、外枠隆起部よりも幅薄な外枠薄型部とを遊技機の前後方向前端に向かって夫々形成しており、薄型部と外枠薄型部は、第1の機枠を第2の機枠に収容した状態において相対向するように形成されている場合を第1の実施形態の例とし、遊技機の一例としてパチンコ機100を用いて説明した。
そして、特に、上記本実施例においては、遊技盤を囲繞するとともに着脱自在に保持可能な上下左右の囲繞枠部を備える第1の機枠と、第1の機枠を囲繞するとともに開閉自在に収容可能な上下左右の収容枠部を備える第2の機枠とを有する遊技機において、第1の機枠は、左右の囲繞枠部と遊技盤側面との対向部位の後端位置よりも後方に位置する左右の囲繞枠部後方部分に第1の機枠の内側方向に隆起した隆起部を形成し、左右の囲繞枠部における第1隆起部の前方に隆起部よりも幅薄な薄型部を形成しており、第2の機枠は、左右の収容枠部と薄型部との対向部位の後端位置よりも後方に位置する左右の収容枠部後方部分に第2の機枠の内側方向に隆起した外枠隆起部を形成し、左右の収容枠部における外枠隆起部の前方に外枠隆起部よりも幅薄な外枠薄型部を形成しており、外枠隆起部は、第2の機枠に収容された第1の機枠の開閉に伴ない隆起部の通過する第2の機枠内側の空間よりも外側に形成されている場合を第1の実施形態の例として詳細に説明した。
本発明の遊技機においては、薄型部は、第1の機枠の外側方向に部分的に幅厚にして部分幅厚部を形成してもよい。また、外枠薄型部は、第2の機枠の内側方向及び/又は外側方向に部分的に幅厚にして外枠部分幅厚部を形成していてもよい。
さらに、部分幅厚部と外枠部分幅厚部および隆起部と外枠隆起部は夫々中空に形成されていてもよい。
これをパチンコ機100を用いて説明すると次に示すようになる。
すなわち、パチンコ機100においては、図7に示すように、左右の囲繞枠部16の薄型部28には、中枠1の外側方向に薄型部28の厚みに比べてやや幅厚にした部分幅厚部50が部分的に形成されてもよい。また、左右の収容枠部39の外枠薄型部45には、外枠2の内側方向及び/又は外側方向に外枠薄型部45の厚みに比べてやや幅厚にした外枠部分幅厚部51が部分的に形成されていてもよい。
このようなパチンコ機100によれば、薄型部28や外枠薄型部45に部分幅厚部50や外枠部分幅厚部51が形成されることで、枠部の強度を一層高めることができる。
そして、このパチンコ機100においては、図3、7に示すように、部分幅厚部50と外枠部分幅厚部51および隆起部27と外枠隆起部44は夫々中空に形成されている。
なお、部分幅厚部50と外枠部分幅厚部51および隆起部27と外枠隆起部44は、中空に形成される場合に限られず、中実に形成されてもよい。ただし、隆起部27、外枠隆起部44、部分幅厚部50、外枠部分幅厚部51が中空に形成されていると、中実に形成されている場合と比較して軽量であるのみならず強度にも優れる枠部を提供できる点において好ましい。
なお左右の囲繞枠部16において、外枠部分幅厚部51は、内外方向のいずれか一方にやや幅厚に構成されてもよいが、パチンコ機100の強度を効率よく上昇させる点からは、内外方向の両方に幅厚にすることが好ましい。ただし、外側方向にあまり幅厚にすると、パチンコ機100の外寸法が大きくなってしまい、また、内側方向にあまり幅厚にすると、中枠1を外枠2内に収容する際、外枠2の外枠部分幅厚部51が中枠1にぶつかって外枠2内に中枠1を適切に収容できなくってしまう。
また、パチンコ機100において、左右の囲繞枠部16に形成されるネジ孔52は、左右の収容枠部39の外枠薄型部45における外枠部分幅厚部50の形成部位を除いた部分(部分幅厚部非形成部65)に対面するように配置されることが好ましい。このようなパチンコ機100によれば、外枠部分幅厚部50が形成されていることにより、ネジ孔52に挿入されるネジのネジ頭が平頭よりも厚みのあるなべ頭等であるような場合であっても、部分幅厚部非形成部65のうち薄型部28に対面する領域と薄型部28のうち部分幅厚部非形成部65に対面する領域に挟まれた空間(図7における空間R)に、そのネジ頭を収容することができる。なお、パチンコ機100は、空間Rに、ネジ頭のほか、パチンコ機を構成する各種の部材やその一部を配置させてもよい。
したがって、このパチンコ機100では、外枠部分幅厚部50により、枠部の強度をより一層高めつつ、ネジ頭やパチンコ機を構成する部材の配設されるスペースとして空間Rを確保することができる。
本発明においては、隆起部27や部分幅厚部50につき、囲繞枠部16の長手方向と交差する断面形状は、特に限定されず、断面P字状のほか、その断面形状は三角形状或いは四角状等の多角形状、多角形状の角を面取りした形状、断面が円形或いは円類似形状等であってもよい。このことは、外枠隆起部44や外枠部分幅厚部51についての収容枠部39の長手方向と交差する断面形状に対しても同様である。
隆起部27と外枠隆起部44は、平板の板材を曲げ加工することにより隆起部27、外枠隆起部44が形成される場合は、折曲げられた先端が板材の方向を向くように形成される。この折曲げられた先端は、板材に直接接触せずに離れていてもよいが、その先端と板材とが接していると、折曲げられた先端が板材に直接接触せずに離れて例えばL字状やT字状、U字状の断面形状の収容枠部39や囲繞枠部16が形成されるような場合と比較して、外枠2にねじれなどの応力が加わった際の抵抗力が大きくなり、パチンコ機100の耐衝撃性が良好となるため好ましい。
本発明の遊技機においては、第1の機枠を第2の機枠に収容した状態において、部分幅厚部と外枠部分幅厚部、および、隆起部と外枠隆起部は、遊技機の前後方向に交互にずれた位置に配設されても構成されてもよい。また、この遊技機においては、第1の機枠を第2の機枠に収容した状態において、部分幅厚部は外枠部分幅厚部よりも遊技機の前後方向前方側に配置され、隆起部は、外枠部分幅厚部よりも遊技機の前後方向後方側、且つ、外枠隆起部よりも遊技機の前後方向前方側に配置されていてもよい。
これをパチンコ機100を用いて説明すると、次に示すようになる。
すなわちパチンコ機100においては、中枠1を外枠2に収容した状態において、部分幅厚部50は外枠部分幅厚部51よりもパチンコ機100の前後方向前方側に配置され、隆起部27は、外枠部分幅厚部51よりもパチンコ機100の前後方向後方側、且つ、外枠隆起部44よりもパチンコ機100の前後方向前方側に配置されていてもよい。この場合、部分幅厚部50と外枠部分幅厚部51、および、隆起部27と外枠隆起部44がパチンコ機100の前後方向に交互にずれた位置に配設される。こうすると、これらが前後方向に重なり合う位置に配置されてしまうことを抑えることができる。パチンコ機100において左右方向に幅厚な部分の重なり合いがなければ、デッドスペースの形成を抑えつつ幅厚部を形成することができる。したがって、このようなパチンコ機100によれば、効率よくパチンコ機100を設置可能な領域を拡大することができつつ、パチンコ機100の強度を一層確保することもできる。
そして、このパチンコ機100は、前方から後方に向かって、部分幅厚部50、外枠部分幅厚部51の順序で互いにずれた位置に配列される。このようなパチンコ機100によれば、中枠1を外枠2から開放する際に部分幅厚部50が外枠部分幅厚部51に引っかかる虞を考慮する必要をなくすることができる。
また、本発明の遊技機では、外枠部分幅厚部は、第2の機枠に収容された第1の機枠の開閉に伴ない隆起部の通過する第2の機枠内側の空間よりも外側に形成される。
これをパチンコ機100を用いて説明すると次に示すようになる。
すなわち、パチンコ機100において、外枠部分幅厚部51は、外枠2内に中枠1を収容した際における外枠2内で中枠1が占める空間(図6における空間T)領域の外側に形成されるとともに、外枠2に収容された中枠1の開閉に伴ない隆起部27の通過する外枠2の内側の空間(図6における空間K)よりも外側に形成されている。このようなパチンコ機100では、中枠1を外枠2から開放する際に外枠部分幅厚部51と部分幅厚部50とがぶつかりあう虞をなくすることができる。
なお、上記したような本実施例において、隆起部27、薄型部28、部分幅厚部50、および、外枠隆起部44、外枠薄型部45、外枠部分幅厚部51は、それぞれ左右の囲繞枠部16c、16d、左右の収容枠部39c、39dの長手方向の全体に連続して形成されているが、このパチンコ機100では、隆起部27、部分幅厚部50、および、外枠隆起部44、外枠部分幅厚部51が断続的に不連続に形成されていてもよい。ただし、本実施例に示すように隆起部27、薄型部28、部分幅厚部50、および、外枠隆起部44、外枠薄型部45、外枠部分幅厚部51が連続的に形成されていると、左右の囲繞枠部16や左右の収容枠部39の成形が簡単であるという利点があるばかりか、不連続に形成されているよりも強度の向上を図ることができて好ましい。
本発明において、外枠2の上下左右の収容枠部39a〜39dのうち外枠隆起部44と外枠薄型部45を形成するのは、少なくとも左収容枠部39c及び右収容枠部39dであることが好ましく、更に好ましくは上収容枠部39aも外枠隆起部44と外枠薄型部45を形成していることが望ましい。こうすると、遊技盤3の設置可能な領域を上下方向にも拡大することができる。
また、パチンコ機100においては、上下左右の収容枠部39a〜39dのうちのいずれか1つに外枠隆起部44と外枠薄型部45を形成することもできる。その場合、上下左右の収容枠部39a〜39dのうち、中枠1を軸支する支持軸56から遠い位置にある右収容枠部39dに外枠隆起部44と外枠薄型部45を形成することが好ましい。
本発明において、中枠1の上下左右の囲繞枠部16a〜16dのうちのいずれか1つに隆起部27と薄型部28を形成することもできる。その場合、上下左右の囲繞枠部16a〜16dのうち、前枠4を軸支する支持軸38から遠い位置にある右囲繞枠部16dに隆起部27と薄型部28を形成することが好ましい。
本発明において、外枠2が上下左右の収容枠部39を外枠固定具54といった接合部材とネジを用いて接合形成される場合を例としたが、これに限られず、外枠2は、例えば、上下左右の収容枠部39の端部に接合部を延設形成して、各々上下左右の収容枠部39をボルトナットや溶接などの各種接合手段を用いて接合形成してもよい。また、パチンコ機100は、上下左右の収容枠部39の接合位置に、さらに補強部材等を用いて接合強度を向上させてもよい。
このパチンコ機100においては、左右の収容枠部39は、左右の囲繞枠部16と同様に、金属からなるように構成されていてもよい。すなわち、外枠隆起部44と外枠薄型部45を形成している収容枠部39は、金属から形成されていてもよい。また、このような場合、これらを形成する金属は、アルミニウム合金、またはマグネシウム合金等であることが好ましい。金属により左右の収容枠部39を形成する場合においては、外枠隆起部44と外枠薄型部45を形成している収容枠部39(左右の収容枠部39)を除いて外枠2を構成している収容枠部39(上下の収容枠部39)についても、金属により形成して、外枠2全体を金属製としてもよい。金属からなる収容枠部39は金属成形により製造することができる。金属成形として具体的にはアルミニウム合金またはマグネシウム合金の異形押出により成形する方法が挙げられる。
このように外枠2を構成する枠部を金属製とすると、パチンコ機100の強度を一層向上させることができる。金属製の外枠2は、これが木製である場合と比較して、剛性及び耐熱性に優れることから、遊技者が加熱した折曲棒体等で外枠2の一部を損壊させてパチンコ機100外部から内部の部品に接触するなどといった不正行為がなされることを抑制できる。
さらに外枠2を構成する枠部を金属製とすることで、パチンコ機100内部に設置される装置類から延びているアース線の接続部位が限定されることなく、広い放電面積を確保することができるから、放電効率の向上を図ることができ、設計の自由度を確保することができる。
加えて、外枠2を構成する枠部が金属のなかでもアルミニウム合金で製造される場合には、中枠1における左右の囲繞枠部16と同様に、再加熱・溶解させて再び枠体の成形材料として再利用することも容易であり、リサイクル性の向上を図ることができる。そして、リサイクル性を向上させることで、資源の有効利用に好適に対応可能なパチンコ機100を提供することができる。
また、木材よりも剛性の高い金属を各枠部の成形材料に採用した場合、木製の枠部に比較して、外枠2をより薄肉に成形できる。その結果、パチンコ機100は、遊技盤保持空間9を更に効率良く拡大できる。
本発明の遊技機の実施例の1つであるパチンコ機の概略正面図である。 図1のパチンコ機の分解斜視図である。 図1のパチンコ機のA−A線断面概略図である 本発明の遊技機の実施例の1つであるパチンコ機の中枠を示す前方斜視図である。 本発明の遊技機の実施例の1つであるパチンコ機の中枠を示す後方斜視図である。 本発明の遊技機の実施例の1つであるパチンコ機の中枠の開閉状態を示す説明図である。 本発明の遊技機の実施例の1つであるパチンコ機における他の実施例についての図3に相当する図である。
符号の説明
1 中枠
2 外枠
3 遊技盤
4 前枠
5 上球皿
6 下球皿
7 打球発射装置
9 遊技盤保持空間
10 窓枠
11 傾斜状部
12、12a、12b 前枠支持部
13、13a、13b 下球皿支持部
14 遊技領域
15 案内レール
16 囲繞枠部
16a 上囲繞枠部
16b 下囲繞枠部
16c 左囲繞枠部
16d 右囲繞枠部
17 遊技機構
18 上側面支持部
19 下側面支持部
20 突出部
21 遊技盤固定具
22 球貯留タンク
23 球払出ユニット
24、25、26 支持部材
27 隆起部
28 薄型部
30 支持板
31 遊技盤支持部材
32 中枠係止具
33 前枠係止具
34 施錠機構
35 施錠装置
36、52 ネジ孔
37、57 支持孔
38、56 支持軸
39 収容枠部
39a 上収容枠部
39b 下収容枠部
39c 左収容枠部
39d 右収容枠部
41 凹部
42 中枠支持部
43 中枠支持部材
44 外枠隆起部
45 外枠薄型部
47 鉤状部
50 部分幅厚部
51 外枠部分幅厚部
53 カバー板
54 外枠固定具
55 取付孔
58 シリンダー錠
60 球流下口
61 球経路形成部材
62 ユニット係止具
63 嵌合片
64 ユニット係止孔
65 部分幅厚部非形成部
100 パチンコ機
T、K、R 空間

Claims (3)

  1. 遊技盤を囲繞するとともに着脱自在に保持可能な上下左右の囲繞枠部を備える第1の機枠と、第1の機枠を囲繞するとともに開閉自在に収容可能な第2の機枠とを有する遊技機において、
    上下の囲繞枠部は樹脂成形されており、
    左右の囲繞枠部は、金属成形されているとともに、遊技機の前後方向後方端側に夫々遊技機内側方向に向かって隆起し且つ遊技盤の後面に対向する隆起部と、隆起部の前方に遊技機の前後方向前端に向かって隆起部よりも幅薄に形成され且つ遊技盤の側面に対向する薄型部とを備える、ことを特徴とする遊技機。
  2. 薄型部は、第1の機枠の外側方向に部分的に幅厚にして部分幅厚部を形成しており、
    部分幅厚部と隆起部は夫々中空に形成されている請求項1記載の遊技機。
  3. 上下の囲繞枠部のうち上側の囲繞枠部には、遊技機の外部より補給される遊技球を受け入れて貯留するための球貯留タンクが一体に樹脂成形されている請求項1又は2に記載の遊技機。
JP2005161735A 2005-06-01 2005-06-01 遊技機 Active JP4272640B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005161735A JP4272640B2 (ja) 2005-06-01 2005-06-01 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005161735A JP4272640B2 (ja) 2005-06-01 2005-06-01 遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006334095A true JP2006334095A (ja) 2006-12-14
JP4272640B2 JP4272640B2 (ja) 2009-06-03

Family

ID=37555154

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005161735A Active JP4272640B2 (ja) 2005-06-01 2005-06-01 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4272640B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011036364A (ja) * 2009-08-10 2011-02-24 Adachi Light Co Ltd 遊技機
JP2014039782A (ja) * 2012-07-23 2014-03-06 Sanyo Product Co Ltd 遊技機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011036364A (ja) * 2009-08-10 2011-02-24 Adachi Light Co Ltd 遊技機
JP2014039782A (ja) * 2012-07-23 2014-03-06 Sanyo Product Co Ltd 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP4272640B2 (ja) 2009-06-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4512736B2 (ja) パチンコ機
JP4448302B2 (ja) 遊技機
JP4562723B2 (ja) 遊技機
JP4272640B2 (ja) 遊技機
JP2003250960A (ja) スロットマシン
JP2008079957A (ja) 遊技機用の裏機構枠の構造
JP4235191B2 (ja) 遊技機
JP4448296B2 (ja) 遊技機
JP5835424B2 (ja) 遊技機
JP2007301350A (ja) 遊技機
JP5355669B2 (ja) 遊技機
JP5305682B2 (ja) 遊技機
JP2007252849A (ja) 遊技機
JP4995255B2 (ja) 遊技機
JP4519800B2 (ja) 遊技機
JP4922731B2 (ja) パチンコ遊技機
JP4629070B2 (ja) 遊技機
JP2006190124A (ja) 自動販売機の商品収納装置
JP5608895B2 (ja) 遊技機
JP5205576B2 (ja) 遊技機のガラス扉
JP5435356B2 (ja) パチンコ機
JP2008167970A (ja) 遊技機
JP2005261680A (ja) 遊技機枠
JP2008229028A (ja) パチンコ機
JP2005185753A (ja) パチンコ機

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080910

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080910

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A132

Effective date: 20081204

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090218

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090227

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120306

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4272640

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120306

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150306

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250