JP4589546B2 - レーザ加工装置及び加工方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザ加工装置及び加工方法に関し、特にエネルギ利用効率を高めたレーザ加工装置及び加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
レーザ発振器で発生させたレーザ光を加工対象物に照射して、穴あけ、切断、溶接等を行なうレーザ加工装置にレーザ出射光学部が使用される。通常、レーザ出射光学部は、レーザ発振器に接続された光ファイバの先端に取り付けられる。
レーザ出射光学部は、光ファイバの先端から所定の広がり角を持って出射するレーザ光を平行光に変換するコリメートレンズと、コリメートレンズからの平行光を集光する集光レンズとを有している。集光レンズで集光されたレーザ光が、加工対象物の表面の被加工点に入射する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
加工対象物が金属等の場合、その表面に照射されたレーザ光の大部分が、加工対象物の表面で反射する。加工対象物の表面で反射したレーザ光は、無駄に捨てられることになる。具体的には、加工対象物に入射したレーザ光の全エネルギのうち、実際に加工に寄与するのは、その加工対象物の材質にもよるが、高々10%程度である。即ち、加工対象物に入射したレーザ光の全エネルギの約90%以上は無駄になっている。特に、加工対象物がステンレスの場合、加工に寄与するエネルギは、全エネルギの6〜9%、アルミニウムの場合は、さらにその半分程度であり、エネルギの利用効率が著しく悪い。
【0004】
本発明の目的は、加工対象物からの反射光を利用することにより、エネルギ利用効率を高めたレーザ加工装置及び加工方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の一観点によると、中心に中空部が配された環状のビーム断面を有する加工用レーザビームを生成するレーザビーム源と、前記レーザビーム源で生成された加工用レーザビームを収束させ、加工対象物の表面上に入射させる集光レンズと、前記加工用レーザビームのビーム断面の前記中空部に配置され、該加工用レーザビームのうち前記加工対象物の表面で反射した光を、前記加工対象物の表面に向けて反射させる第1の反射鏡とを有するレーザ加工装置が提供される。
【0006】
第1の反射鏡で反射した光線束が加工対象物に再入射する。このため、レーザビームのエネルギ利用効率を高めることができる。
【0007】
本発明の他の観点によると、ビーム断面が環状のレーザビームを収束させ、加工対象物の表面上に集光させる工程と、前記加工対象物の表面で反射した光のうち、該加工対象物に入射するレーザビームの中空部を逆向きに伝搬する光を反射させ、該加工対象物の表面に向かって反射させる工程とを有するレーザ加工方法が提供される。
【0008】
入射するレーザビームの中空部を逆向きに伝搬する光を反射させ、加工対象物の表面に再入射させることにより、レーザビームのエネルギ利用効率を高めることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1に、本発明の第1の実施例によるレーザ出射光学部の構成を示す。レーザ光源10から出射したレーザビームが、光ファイバ11内を伝搬し、その出射端面から出射する。光ファイバ11の先端から出射したレーザビームがコリメートレンズ12に入射し、コリメートされる。
【0010】
コリメートされたレーザビームが、第1の円錐プリズム13に入射し、さらに第2の円錐プリズム14に入射する。第1の円錐プリズム13と第2の円錐プリズム14は、レーザビームのビーム断面を環状に変換する。環状のビーム断面を有するレーザビームが、第1の凹面鏡15に設けられた貫通孔15Aを通過する。貫通孔15Aの内径は、環状断面を有するレーザビームの外径に等しいかそれより僅かに大きい。
【0011】
貫通孔15Aを通過した環状断面を有するレーザビームが、集光レンズ16に入射する。集光レンズ16は、レーザビームの環状断面に対応した環状の透過領域を有する。集光レンズ16の透過領域の内側に、この集光レンズ16と一体となるよう構成された第2の凹面鏡17が配置されている。
【0012】
ステージ31が、集光レンズ16により収束されたレーザビームに照射される位置に、加工対象物32を保持する。集光レンズ16の焦点が、加工対象物32の表面上に位置するように、加工対象物32が保持される。
【0013】
第1の凹面鏡15は、銅または真鍮などの金属部材の凹面に金メッキ等を施すことにより作製される。或いは、銅や真鍮の金属部材あるいはセラミックスの凹面に鏡面加工を施して作製される。この第1の凹面鏡15の曲率中心は、集光レンズ16の焦点に一致する。
【0014】
第2の凹面鏡17は、ガラス材の表面(レーザビームの入射側の面)に全反射ミラーコーティングを施すことにより作製できる。反対側の面(加工対象物32側の面)は平面であり、無反射コーディングが施されている。また、集光レンズ16を構成するガラス材を環状とするか、加工対象物32側の面に凹所を形成し、そこに金属材料(例えば、銅)を埋め込み、その表面を金メッキして反射面としてもよい。第2の凹面鏡17の曲率中心も、第1の凹面鏡15の曲率中心と同様に集光レンズ16の焦点に一致する。
【0015】
第1の実施例では、第1の凹面鏡15が、第2の円錐プリズムと集光レンズ16との間に位置するが、図2に示すように、第1の凹面鏡15の反射面を、集光レンズ16よりも、加工対象物32側に配置してもよい。例えば、集光レンズ16を第1の凹面鏡15に設けられた貫通孔15A内に配置してもよい。この場合、第2の凹面鏡17は、ガラス部材の加工対象物32側の面が反射面になる。
【0016】
次に、図1のレーザ出射光学部の動作について説明する。レーザ発振器10から出射されたレーザビームが、光ファイバ11の先端より出射されてコリメートレンズ12に入射する。コリメートレンズ12は、所定の広がり角を持って進行するレーザビームを平行光線束に変換する。これは、コリメートレンズ12の焦点に光ファイバ11の先端を位置させることにより実現される。なお、光ファイバ11のコア径を600μm、コリメートレンズ12の直径を50mm、焦点距離を130mmとすると、コリメートレンズ12から出射される平行光線束のビーム径lは、34mmとなる。
【0017】
コリメートレンズ12から出射された平行光線束は、第1の円錐プリズム13に入射する。第1の円錐プリズム13は、その中心軸がコリメートレンズ12の光軸と一致するように配置されている。第2の円錐プリズム14は、第1の円錐プリズムと同軸上に配置されており、第1の円錐プリズム13から偏向角δで出射された光線束を、環状断面を有する平行光線束に変換する。
【0018】
ここで、第1の円錐プリズム13、第2の円錐プリズム14の各々において、入射するレーザ光の直径(又は外径)と出射されるレーザビームの直径(外径)とが等しいと仮定する。第1の円錐プリズム13に入射するレーザ光の直径をl、第1の円錐プリズム13から出射されるレーザ光の偏向角度をδ、第1の円錐プリズム13と第2の円錐プリズム14との距離をdとし、第2の円錐プリズムから出射される環状断面を有する平行光線束の内径をD1とすると、
【0019】
【数1】
D1=2・d・tanδ−l
と表される。上式からわかるように、dを変化させることにより、環状断面の平行光線束の内径D1を、その外径D2とともに変更させることができる。つまり、第2の円錐プリズム14をその中心軸に沿って移動可能に設けることにより、そこから出射される環状断面の平行光線束の内径及び外径を変えることができる。なお、第1及び第2の円錐プリズム13及び14の偏向角度及び屈折率を、それぞれ、θ及びnとすると、第1の円錐プリズム13から出射されるレーザ光の偏向角度δは、
【0020】
【数2】
δ≒(n−1)・θ
と近似することができる。
【0021】
第2のプリズム14から出射された環状断面の平行光線束は、凹面鏡15の貫通孔15A内を通過して、集光レンズ16に入射する。
【0022】
集光レンズ16は、例えば直径(外径)60mm、焦点距離100mmの円環状レンズであって、入射した平行光線束を収束させて加工対象物32の表面上に入射させる。なお、集光レンズ16の外径は、環状断面の平行光線束の外径D2よりも大きい直径を有していればよく、この条件を満たす範囲で小さい方が好ましい。
【0023】
加工対象物32が金属等の場合には、入射する光の多くは反射する。この反射は、通常、乱反射(拡散反射)となる。これは、レーザ加工の対象となる金属材の表面が、通常、鏡面加工されていないからである。但し、乱反射とはいえ、全ての方向に均一に光が反射するわけではない。即ち、入射点における反射が正反射(鏡面反射)であると仮定した場合の、反射の法則に従う方向に、それ以外の方向よりも多くの光が反射する。このことは、以下に説明するように、図3に示す実験結果からも容易に理解できる。
【0024】
図3は、左上方45度の入射角で光が入射する場合、反射角45度の方向に反射する光が、他の方向に反射する光よりも強い(分布密度が高い)こと示している。加工対象物32の表面に対して垂直に加工用レーザ光を入射させると、入射方向に多くの反射光が戻ることになる。このような戻り光による影響を防止するために、光ファイバの先端には、戻り光が光ファイバに再入射することを阻止するための反射光対策が施されている。
【0025】
第1の凹面鏡15及び第2の凹面鏡17は、加工対象物32の表面で生じた乱反射による戻り光のうち、入射方向及びその周辺に向かって進む反射光を反射する。上述のように、第1の凹面鏡15及び第2の凹面鏡17は、各々の曲率中心が集光レンズ16の焦点に一致するように設置されているので、第1の凹面鏡15及び第2の凹面鏡17で反射した光は、図4に示すように、再び、加工対象物の被加工点に入射する。
【0026】
第1及び第2の凹面鏡15または17で反射し、加工対象物32の表面に再入射した光も、その多くが加工対象物32の表面で反射する。そのうち、第1及び第2の凹面鏡15及び17に入射する反射光は、その反射面で反射し、再度、加工対象物32の表面に入射する。光の一部は、加工対象物32と第1及び第2の凹面鏡15及び17との間を往復する。
【0027】
上述のように、加工対象物32に光線束が繰り返し入射すると、従来、加工に寄与していなかった光が加工に寄与することになり、従来よりも高いエネルギ利用効率を実現できる。例えば、加工対象物32に入射するレーザ光のうち10%が加工に寄与し、残り90%が反射され、加工対象物32で反射したレーザ光のうちの1/3が、第1の凹面鏡15及び第2の凹面鏡17で反射して加工対象物へ再入射すると仮定する。第1の凹面鏡15及び第2の凹面鏡17で2度反射した光までが加工に寄与すると仮定すると、従来に比べ1.4倍以上のエネルギ利用効率を実現できる。
【0028】
例えば、レーザパワー2000Wでイニシャルレーザ照射(集光レンズ24からの照射)を行なうものとすると、そのうち加工に寄与するのは200Wである。残りの1800Wは、加工対象物の表面で反射する。反射光のうちの1/3(即ち、600W)が凹面鏡15及び17で反射し、加工対象物32に再入射する。凹面鏡15及び17で反射した加工用レーザ光(第1次反射光)の10%にあたる60Wが加工に寄与する。
【0029】
凹面鏡15及び17で反射した加工用レーザ光(600W)のうちの90%(540W)が、再度加工対象物の表面で反射する。その1/3(540/3=180W)が、再び凹面鏡15及び17で反射し、加工対象物32に再入射する。加工対象物32に入射する180Wの第2次反射光のうち10%、即ち18Wが加工に寄与する。このように、2000Wの加工用レーザ光を照射すると200W+60W+18W=278Wが、加工に寄与することとなり、凹面鏡15及び17を取り付けない場合に比べて約1.4倍のエネルギ利用効率を実現できる。
【0030】
従来、加工に寄与するパワーを278Wとするためには、出力3kWクラスのレーザ発振器が必要であった。本実例によるレーザ出射光学部を用いることにより、2kWクラスのレーザ発振器で上記パワーを実現することができる。
【0031】
第1の凹面鏡15の反射面を半球に近付けるほど(反射面を広くするほど)、加工対象物へ向けて反射するレーザ光の割合は多くなる。しかしながら、第1の凹面鏡15の縁部に近い位置(加工対象物の近く)で反射した光は、加工対象物32へ大きな入射角で入射する。大きな入射角で入射する光は、加工品質に悪影響を与える。また、反射面を大きくすると、加工装置全体が大きくなってしまう。そこで、第1の凹面鏡15は、その縁部で反射されたレーザ光の加工対象物への入射角が約25度以下となるような形状及び大きさとすることが望ましい。
【0032】
次に、図5を参照して、本発明の第2の実施例によるレーザ加工装置ついて説明する。
【0033】
図5に示した光ファイバ11、コリメートレンズ12、第1の円錐プリズム13、第2の円錐プリズム14は、図1に示した対応する部分と同様の構成である。第2の円錐プリズム14を透過した環状断面を有する加工用レーザビームが、折返しミラー21及び22で反射し、円環状の透過領域を有する集光レンズ16に入射する。折返しミラー22は、加工用レーザビームを全反射させ、可視光を透過させる。
【0034】
集光レンズ16により収束されたレーザビームが、テーブル31の上に保持された加工対象物32の表面に入射する。集光レンズ16の焦点が、加工対象物32の表面上に位置するように、集光レンズ16及び加工対象物32の位置が調節されている。
【0035】
集光レンズ16の外側に第1の凹面鏡15が配置され、内側に第2の凹面鏡17が配置されている。集光レンズ16、第1の凹面鏡15、及び第2の凹面鏡17は、図2に示した実施例の対応する構成部分と同様の構成を有する。
【0036】
照明用光源35が、加工対象物32の表面を照明する。図5では、外部照明方法が採用されている場合を示しているが、同軸照明方法を採用してもよい。加工対象物32の表面で散乱した照明光が、集光レンズ16でコリメートされ、折返しミラー22を透過する。折返しミラー22を透過した光は、結像レンズ23に入射する。結像レンズ23は、加工対象物32の表面を、撮像装置24の撮像面上に結像させる。撮像装置24は、例えばCCDカメラ等で構成される。撮像装置24により、加工対象物32の表面の加工状態を観測することができる。
【0037】
集光レンズ16の円環状の透過領域の内径は15mm、外径は65mm、焦点距離は100mmである。結像レンズ23の外径は50mm、有効口径は47mm、焦点距離は120mmである。集光レンズ16と結像レンズ23とを含むレンズ系の光学倍率は1.2倍になる。
【0038】
上記構成を採用した場合、十分な解像度で加工対象物32の表面を観察することができた。集光レンズ16の透過領域の内径を大きくすると、解像度が低下する。透過領域の内径を18mm及び20mmとすると、内径が15mmの時に比べて解像度は低下したが、加工状態を観察するには十分な解像度であった。透過領域の内径を25mmとすると、さらに解像度が低下し、観察に必要な解像度が得られなかった。
【0039】
撮像装置24の撮像面上に映し出される像の解像度は、集光レンズ16の透過領域の外径、内径、及び結像レンズ23の有効口径に依存すると考えられる。十分な解像度を得るためには、集光レンズ16の透過領域の外径と結像レンズ23の有効口径とのうち小さな方を、集光レンズ16の透過領域の内径の2.3倍以上とすることが好ましい。
【0040】
次に、図6を参照して、本発明の第3の実施例によるレーザ加工装置について説明する。
【0041】
図6は、第3の実施例によるレーザ加工装置の概略図を示す。第2の実施例では、環状の透過領域を有する集光レンズ16が用いられていたが、第3の実施例では、集光レンズ16の代わりに、全面が透過領域とされた集光レンズ16Aが用いられる。また、第3の実施例では、第2の凹面鏡17の代わりに、反射鏡17Aが配置される。その他の構成は、第2の実施例によるレーザ加工装置の構成と同様である。
【0042】
反射鏡17Aは、折返しミラー21と22との間を伝搬するレーザビームの断面の中空部内に配置されている。加工対象物32の被加工点で反射したレーザビームが、集光レンズ16Aで平行光線束とされ、折返しミラー22で反射し、反射鏡17Aに入射する。反射鏡17Aは、被加工点からの反射光を、加工対象物32に向けて反射させる。反射鏡17Aで反射した光線束は、折返しミラー22で反射し、集光レンズ16Aで収束されて加工対象物32に再入射する。
【0043】
第3の実施例の場合には、加工対象物32の表面で散乱した照明光が、集光レンズ16A及び結像レンズ23を通って、撮像装置24に入射する。集光レンズ16Aの実効的な口径が、第2の実施例で用いられていた集光レンズ16の実効的な口径よりも大きいため、撮像装置24に映し出される像の解像度をより高めることができる。
【0044】
図6では、反射鏡17Aを、折返しミラー21と22との間に配置したが、レーザビームの断面が環状にされており、加工対象物32から撮像装置24に至る照明光の経路から分岐した部分であれば、どの位置に配置してもよい。
【0045】
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、加工対象物の表面で反射した光を、加工対象物表面に再入射させることにより、レーザビームのエネルギ利用効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるレーザ加工装置の概略図である。
【図2】本発明の第1の実施例の変形例によるレーザ加工装置の概略図である。
【図3】図3(a)、(b)、(c)、及び(d)は、加工対象物へのレーザ光の入射方向と反射光の分布密度との関係を示すグラフである。
【図4】第1の実施例によるレーザ加工装置の第1及び第2の凹面鏡における反射を説明するための図である。
【図5】第2の実施例によるレーザ加工装置の概略図である。
【図6】第3の実施例によるレーザ加工装置の概略図である。
【符号の説明】
10 レーザ発振器
11 光ファイバ
12 コリメートレンズ
13 第1の円錐プリズム
14 第2の円錐プリズム
15 第1の凹面鏡
15A 貫通孔
16、16A 集光レンズ
17 第2の凹面鏡
17A 反射鏡
21、22 折返しミラー
23 結像レンズ
24 撮像装置
31 ステージ
32 加工対象物
35 照明装置

Claims (10)

  1. 中心に中空部が配された環状のビーム断面を有する加工用レーザビームを生成するレーザビーム源と、
    前記レーザビーム源で生成された加工用レーザビームを収束させ、加工対象物の表面上に入射させる集光レンズと、
    前記加工用レーザビームのビーム断面の前記中空部に配置され、該加工用レーザビームのうち前記加工対象物の表面で反射した光を、前記加工対象物の表面に向けて反射させる第1の反射鏡と
    を有するレーザ加工装置。
  2. 前記レーザビーム源が、レーザビームを出射するレーザ発振器と、
    前記レーザ発振器から出射したレーザビームをコリメートするコリメートレンズと、
    前記コリメートレンズでコリメートされた平行光線束のビーム断面形状を、環状に変換するビーム形状変換装置と
    を含む請求項1に記載のレーザ加工装置。
  3. さらに、前記加工用レーザビームが伝搬する経路の外側に配置され、前記加工用レーザビームのうち前記加工対象物の表面で反射した光を、前記加工対象物の表面に向けて反射させる第2の反射鏡を有する請求項1または2に記載のレーザ加工装置。
  4. さらに、撮像装置と、
    前記加工対象物の表面で散乱し、前記集光レンズを透過した光を収束させ、前記撮像装置の撮像面上に、前記加工対象物の表面を結像させる結像レンズと
    を有する請求項1〜3のいずれかに記載のレーザ加工装置。
  5. 前記集光レンズが、前記加工用レーザビームを透過させる環状の透過領域を有し、前記第1の反射鏡が、前記集光レンズの環状の透過領域の内側に配置されている請求項1〜4のいずれかに記載のレーザ加工装置。
  6. 前記第1の反射鏡と第2の反射鏡とが凹面鏡であり、両者の曲率中心が一致する請求項5に記載のレーザ加工装置。
  7. 前記集光レンズの透過領域が円環状であり、該透過領域の外径と前記結像レンズの有効口径との小さな方が、前記透過領域の内径の2.3倍以上である請求項5または6に記載のレーザ加工装置。
  8. さらに、前記加工対象物の表面で散乱し、前記撮像装置に達するまでの散乱光の経路と、前記加工用レーザビームの経路とを分岐させる分岐光学素子を有し、
    前記第1の反射鏡が、前記加工用レーザビームの経路のうち前記散乱光の経路と重複しない部分に配置されている請求項4に記載のレーザ加工装置。
  9. ビーム断面が環状のレーザビームを収束させ、加工対象物の表面上に集光させる工程と、
    前記加工対象物の表面で反射した光のうち、該加工対象物に入射するレーザビームの中空部を逆向きに伝搬する光を反射させ、該加工対象物の表面に向かって反射させる工程と
    を有するレーザ加工方法。
  10. 前記レーザビームを、前記加工対象物の表面上に集光させる工程において、該レーザビームを該加工対象物の表面に対して斜めに入射させる請求項9に記載のレーザ加工方法。
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