JP2000061671A - レーザ加工方法及び装置 - Google Patents

レーザ加工方法及び装置

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JP2000061671A
JP2000061671A JP10233259A JP23325998A JP2000061671A JP 2000061671 A JP2000061671 A JP 2000061671A JP 10233259 A JP10233259 A JP 10233259A JP 23325998 A JP23325998 A JP 23325998A JP 2000061671 A JP2000061671 A JP 2000061671A
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laser
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JP10233259A
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Masayuki Kanda
雅之 神田
Katsuya Usui
克也 臼井
Hideji Tamenaga
秀司 為永
Naoki Inoue
直樹 井上
Nobuo Kurataka
伸雄 倉高
Makoto Maeda
誠 前田
Yoshito Hayakawa
義人 早川
Hironori Hara
裕紀 原
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザ加工処理の正常・異常の正確な判定、
及び/または、その加工処理条件の適切な設定を、その
加工処理に並行して自動的に行えるレーザ加工方法及び
装置を提供する。 【解決手段】 磁気記録媒体1にレーザ光源3からレー
ザ光を照射してその表面にバンプを形成する場合に、磁
気記録媒体1の表面画像をCCDカメラ4にて取得し、
取得した画像に対して画像処理器8にて画像処理を施
し、その画像処理結果に基づいて、レーザ加工処理の正
常・異常の判定、及び/または、その加工処理条件の設
定を行う。画像処理結果に基づいて正常・異常判定器9
が、現状のレーザ加工処理が異常であると判定した場合
に、警報発生器11から警報が発せられる。また、画像
処理結果に基づいて条件設定器10が、レーザ光源3か
ら出射されるレーザ光のパワーを設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光の照射に
よって物体の加工処理を行うレーザ加工方法及び装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録媒体の記録密度向上のために
は、記録・再生ヘッドの浮上高を低くする必要があるた
め、磁気記録媒体の表面は鏡面をなしている。しかし、
記録・再生ヘッドが着止する部位も鏡面であると、一旦
記録・再生ヘッドが着止し再び磁気記録媒体が回転する
場合、記録・再生ヘッドが磁気記録媒体に吸着し、磁気
記録媒体が回転できなかったり、記録・再生ヘッドが著
しく損傷したりする。よって、記録・再生ヘッドが着止
する部位には記録・再生ヘッドが吸着しない様、ある程
度の粗さを形成しておく必要があり、従来では研磨手法
によってこのようなバンプを形成していた。
【0003】近年、上述の粗さを形成するために、レー
ザ光による微細加工技術が用いられており、離散的なバ
ンプを形成することが一般的となっている。レーザ光を
用いる表面の微細加工技術は、上述したような磁気記録
媒体表面への微細加工だけでなく、他の被加工物、例え
ば半導体部品,太陽電池,ディスプレイへの微細加工に
も幅広く応用されている。
【0004】従来のレーザ加工装置では、その加工処理
中に被加工物の表面の画像を例えばCCDカメラにて取
込み、取込んだ画像をテレビモニタに表示して、人がモ
ニタ画面を観察することによって、加工処理が正常に行
われているか否かを監視している。また、加工処理後の
評価検査は、加工処理された一部の物品を抜き取り、抜
き取った物品に対して針を接触させる触針式粗さ計、光
の干渉を利用した光学式粗さ計等を用いて行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】加工処理が正常か否か
を監視するためには、作業者が常時レーザ加工装置の傍
にいて、テレビモニタを見続けなければならず、作業者
の負担が大きく、加工形状の微妙な判定は困難である。
また、作業者によって判定結果がばらつくという問題も
ある。
【0006】加工処理後の物体の評価検査が抜き取り検
査であるため、異常が起きた場合それが属するロッド全
体を異常を見なすことになって効率が悪い。また、評価
検査を別の装置にて行っているので、時間,費用,手間
が多くかかるという問題もある。
【0007】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、レーザ加工処理の状態を容易かつ正確に検出で
きるレーザ加工方法及び装置を提供することを目的とす
る。
【0008】本発明の他の目的は、レーザ加工処理の正
常・異常の正確な判定を、作業者に負担を強いることな
く自動的に行えるレーザ加工方法及び装置を提供するこ
とにある。
【0009】本発明の更に他の目的は、所望のレーザ加
工処理が行われるように、その処理条件を自動的に制御
できるレーザ加工方法及び装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るレーザ加
工方法は、被加工物にレーザ光を照射して加工処理を行
う方法において、前記加工処理中に前記被加工物の画像
を取得し、取得した画像に画像処理を施し、その画像処
理結果に基づいて前記加工処理の状態を監視することを
特徴とする。
【0011】請求項2に係るレーザ加工方法は、被加工
物にレーザ光を照射して加工処理を行う方法において、
前記加工処理中に前記被加工物の画像を取得し、取得し
た画像に画像処理を施し、その画像処理結果に基づいて
前記加工処理の条件を変更することを特徴とする。
【0012】請求項3に係るレーザ加工装置は、被加工
物にレーザ光を照射して加工処理を行う装置において、
前記加工処理中に前記被加工物の画像を取得する画像取
得手段と、取得した画像に画像処理を施す手段と、その
画像処理結果に基づいて前記加工処理の異常・正常を判
定する手段とを備えることを特徴とする。
【0013】請求項4に係るレーザ加工装置は、被加工
物にレーザ光を照射して加工処理を行う装置において、
前記加工処理中に前記被加工物の画像を取得する画像取
得手段と、取得した画像に画像処理を施す手段と、その
画像処理結果に基づいて前記加工処理の条件を制御する
手段とを備えることを特徴とする。
【0014】請求項5に係るレーザ加工装置は、請求項
3または4において、前記被加工物と前記画像取得手段
との間に設けられており、前記被加工物に照射されたレ
ーザ光の反射光を選択的に透過するフィルタ手段を更に
備えることを特徴とする。
【0015】請求項6に係るレーザ加工装置は、請求項
3または4において、前記被加工物と前記画像取得手段
との間に設けられており、レーザ光照射による温度上昇
によって前記被加工物が発する光を選択的に透過するフ
ィルタ手段を更に備えることを特徴とする。
【0016】請求項1及び3では、レーザ加工処理中に
被加工物の画像を取得し、取得した画像を解析し、その
解析結果を参照して加工処理が正常に行われているか否
かを判断する。このような判断処理は、レーザ加工処理
に並行して自動的に行われ、加工処理の異常を自動的に
検出できる。
【0017】請求項2及び4では、レーザ加工処理中に
被加工物の画像を取得し、取得した画像を解析し、その
解析結果を参照して加工処理の条件(照射レーザ光のパ
ワー等)を制御する。このような制御処理は、レーザ加
工処理に並行して自動的に行われ、適切な加工条件を簡
便に設定できる。
【0018】請求項5では、被加工物からの反射光によ
る被加工物の画像を選択的に取得し、その画像解析によ
って、レーザ加工処理の正常・異常の判定、処理条件の
制御を行う。反射光には、被加工物の反射率,加工中の
被加工物の変形量,プラズマによる光吸収等の情報が含
まれており、これらの情報を精度良く取得できる。
【0019】請求項6では、温度上昇により被加工物が
発する光による被加工物の画像を選択的に取得し、その
画像解析によって、レーザ加工処理の正常・異常の判
定、処理条件の制御を行う。この光には、被加工物の温
度,プラズマ発生状態等の情報が含まれており、これら
の情報を精度良く取得できる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明をその実施の形態を示す図
面を参照して具体的に説明する。なお、以下では、磁気
記録媒体に前述したようなバンプを形成する場合を例と
して、本発明を詳述する。
【0021】(第1実施の形態)図1は、本発明の第1
実施の形態におけるレーザ加工装置の構成及びそれを用
いた加工処理の態様を示す図である。図において、1は
被加工物としての磁気記録媒体である。磁気記録媒体1
は、スピンドル2に軸支されており、スピンドルモータ
(図示せず)の駆動によって、回転されるようになって
いる。
【0022】磁気記録媒体1の上方には、加工処理(バ
ンプ形成処理)を行うためのレーザ光を出射するレーザ
光源3と、磁気記録媒体1の表面画像を取得するCCD
カメラ4とが設けられている。また、磁気記録媒体1と
CCDカメラ4との間には、レーザ光を磁気記録媒体1
の表面に合焦させるレンズ5、レーザ光源3からのレー
ザ光をレンズ5に向けて反射すると共に磁気記録媒体1
からの光を透過するミラー6と、ミラー6を透過した光
をCCDカメラ4に結像させる結像レンズ7とが、光学
系としてこの順に配設されている。
【0023】CCDカメラ4には、取得した磁気記録媒
体1の表面画像に画像処理(2値化処理等)を施して種
々のデータ(バンプ径,バンプ面積等のデータ)を検出
する画像処理器8が接続されており、画像処理器8は検
出したデータを正常・異常判定器9及び条件設定器10
へ出力する。正常・異常判定器9は、入力された検出デ
ータに基づいて現在のレーザ加工処理が正常であるか異
常であるかを判定し、正常である場合には正常信号を条
件設定器10へ出力し、異常である場合には異常信号を
警報発生器11へ出力する。条件設定器10は、正常信
号が入力された場合に、入力された検出データに基づい
て現在の加工条件(レーザ光源3からのレーザ光の出射
パワー等)を変更する必要があるか否かを判断し、必要
があると判断したときには、加工条件の設定を変更す
る。また、警報発生器11は、異常信号が入力された場
合に、警報を外部へ発する。
【0024】次に、このような構成のレーザ加工装置の
動作について説明する。図2は、その動作手順を示すフ
ローチャートである。
【0025】レーザ光源3をパルス発振させて、レーザ
光を発射させる。発射されたレーザ光は、ミラー6で反
射された後、レンズ5を介して、回転させた状態の磁気
記録媒体1の所望の位置に合焦される。このレーザ光の
照射によりバンプが磁気記録媒体1に形成される。
【0026】このようなレーザ加工処理と並行して加工
処理中の磁気記録媒体1の表面画像をCCDカメラ4で
取得する(ステップS1)。この取得画像では、バンプ
が形成される部分は他の部分に比べて輝度が高くなって
おり、その画像データは画像処理器8へ入力されて、以
下のような画像処理が施される。
【0027】まず、ノイズ除去等の画質改善処理を施す
(ステップS2)。次に、輝度値のヒストグラムを作成
し(ステップS3)、そのヒストグラムからバンプ径を
推定する(ステップS4)。この推定されたバンプ径
は、正常・異常判定器9及び条件設定器10へ出力され
る。
【0028】また、画質改善処理後の画像に対して、所
定の輝度値レベルを用いて2値化処理を施す(ステップ
S5)。次に、高輝度域の膨張・収縮,孤立画素除去,
欠如画素の穴埋め等の2値補正処理を施す(ステップS
6)。そして、この2値化画像に基づいて、高輝度域
(バンプ)の面積(図3(a),(b)のS)、周囲長
(図3(a),(b)のL)、重心位置(図3(a),
(b)のM)、短軸/長軸比(図3(b)のC/B)等
を計測する(ステップS7)。この計測された各種のデ
ータは、正常・異常判定器9へ出力される。
【0029】正常・異常判定器9にて、入力されたこれ
らの推定バンプ径及び計測データに基づいて、現在のレ
ーザ加工処理が正常であるか異常であるかを判定する
(ステップS8)。正常である場合には(S8:YE
S)、正常信号を正常・異常判定器9から条件設定器1
0へ出力する(ステップS9)。条件設定器10にて、
入力された推定バンプ径に基づいてレーザ光源3のパワ
ーを変更すべきであるか否かを判断する(ステップS1
0)。変更すべきであるときには(S10:YES)、
その設定条件を変更する(ステップS11)。変更しな
くても良いときには(S10:NO)、そのまま処理が
終了する。一方、レーザ加工処理が異常である場合には
(S8:NO)、異常信号を正常・異常判定器9から警
報発生器11へ出力し(ステップS12)、警報発生器
11から外部に警報が発せられる(ステップS13)。
【0030】なお、上述の例では、推定したバンプ径に
基づいてレーザ加工処理の条件を制御するようにした
が、計測した各種のデータも参考にしてレーザ加工処理
の条件を制御するようにしても良いことは勿論である。
【0031】以上のように、磁気記録媒体1の表面画像
に画像処理を施し、その画像処理結果に応じてレーザ加
工処理の正常・異常を自動的に判定でき、異常である場
合には警報を発して作業者に告知することができ、従来
のようにモニタ画像を見続けなければならないというよ
うな作業者の負担がないレーザ加工処理の監視を行え
る。また、この正常・異常の判定精度は一定であり、従
来のような作業者によって判定結果が異なるという問題
点を解消できる。また加工中の全ての磁気記録媒体1に
対して正常・異常の判定処理を行うことができ、異常な
レーザ加工処理が施された磁気記録媒体1のみを正確に
除去できて、歩留りが向上する。
【0032】更に、磁気記録媒体1の画像処理結果に応
じてレーザ加工処理の条件を自動的に制御することがで
き、レーザ加工処理の自動管理を実現できる。
【0033】ところで、レーザ加工処理中に、種々の光
(主に4種類の光)が磁気記録媒体1の表面から発せら
れる。1つの光は、照射されたレーザ光が磁気記録媒体
1から反射した反射光である。レーザ光の照射によって
磁気記録媒体1の表面が加熱されてその温度が上昇して
熱が発生し、更に、温度が高くなると、プラズマが発生
する。このようにして、レーザ光照射によって発生する
光(以下、これを加工光という)が存在する。また、こ
れらの反射光,加工光以外に回折光と散乱光とが存在す
る。
【0034】図4は、レーザ光源3からの出射レーザ光
のパワースペクトルを示すグラフ、図5は、上記反射光
及び加工光のパワースペクトルを示すグラフである。出
射レーザ光の波長域と反射光の波長域とは略一致してい
る。一方、加工光の波長域は、出射レーザ光の波長域か
ら長波長側にずれており、赤色域から赤外域にかけての
領域となっている。
【0035】反射光は、磁気記録媒体1の反射率,加工
中の磁気記録媒体1の変形量,蒸気・プラズマによる光
の吸収量等の情報を反映する。また一方、加工光は、加
工中の磁気記録媒体1の温度状態,プラズマ発生状態等
の情報を反映する。よって、図1の構成においては、加
工中に磁気記録媒体1から発せられる反射光、加工光,
回折光,散乱光が混じった光をCCDカメラ4で取込ん
で、磁気記録媒体1の表面画像を取得していたが、これ
とは異なり、反射光または加工光のみをCCDカメラ4
で捉えた磁気記録媒体1の表面画像を取得するような構
成も有効である。このような例について、以下の第2実
施の形態,第3実施の形態として説明する。
【0036】(第2実施の形態)図6は、本発明の第2
実施の形態におけるレーザ加工装置の構成及びそれを用
いた加工処理の態様を示す図である。図6において、図
1と同一部分には同一番号を付してそれらの説明を省略
する。
【0037】光学系のCCDカメラ4と結像レンズ7と
の間に、磁気記録媒体1からの反射光の波長域の光のみ
を選択的に透過させる光学フィルタ12を設けている。
よって、磁気記録媒体1からの加工光はこの光学フィル
タ12で遮断されるので、反射光のみによる磁気記録媒
体1の表面画像がCCDカメラ4で取得される。
【0038】なお、取得された表面画像に対する画像処
理、その画像処理結果に基づく加工処理の正常・異常の
判定処理、その画像処理結果に基づく加工条件の制御処
理は、上述した第1実施の形態と同様であるので、その
説明は省略する。
【0039】反射光は、特に、磁気記録媒体1の表面の
反射率を反映する指標となるので、その表面の粗さ異
常、磁気記録媒体1の物性異常等を精度良く検出するこ
とができる。
【0040】(第3実施の形態)図7は、本発明の第3
実施の形態におけるレーザ加工装置の構成及びそれを用
いた加工処理の態様を示す図である。図7において、図
1と同一部分には同一番号を付してそれらの説明を省略
する。
【0041】光学系のCCDカメラ4と結像レンズ7と
の間に、磁気記録媒体1からの加工光の波長域の光のみ
を選択的に透過させる光学フィルタ13を設けている。
よって、磁気記録媒体1からの反射光はこの光学フィル
タ13で遮断されるので、加工光のみによる磁気記録媒
体1の表面画像がCCDカメラ4で取得される。なお、
加工光が赤外域である場合には、CCDカメラ4の代わ
りに赤外線カメラを使用して、画像を取得すれば良い。
【0042】なお、取得された表面画像に対する画像処
理、その画像処理結果に基づく加工処理の正常・異常の
判定処理、その画像処理結果に基づく加工条件の制御処
理は、上述した第1実施の形態と同様であるので、その
説明は省略する。
【0043】加工光は、特に、磁気記録媒体1の表面の
温度を反映する指標となり、その表面温度が高いと形成
されるバンプの高さも高くなるので、加工光による表面
画像の画像処理によって、バンプの高さに関するより詳
細な情報を得ることができる。
【0044】バンプの径,面積については、反射光での
表面画像と加工光での表面画像とで特別な差異が見られ
ず、何れの表面画像の画像処理結果に基づいても同等の
精度の情報が得られる。
【0045】なお、反射光または加工光を選択的に捉え
て表面画像を取得する場合について説明したが、回折光
または散乱光を選択的に捉えて表面画像を取得するよう
にすることも可能である。
【0046】次に、本発明のレーザ加工装置の測定結果
について説明する。上述した第2実施の形態を用いて、
磁気記録媒体1の反射光による表面画像を取得し、画像
処理を施した。レーザ光源3の出射パワーを35μW,
55μWとして、取得した画像における輝度ヒストグラ
ム(図8,図9参照、図8:55μW,図9:35μ
W)を求め、一定輝度(180)以上の画素数の累計を
算出する。この算出値は、バンプの面積に相当する。バ
ンプの形状を円と仮定して、算出した面積の平方根を求
める。この平方根の値はバンプの径に対応すると考えら
れる。なお、実際の径を算出するためには、この平方根
の値に係数補正を行う必要がある。
【0047】レーザ光源3の出射パワーを30μW〜6
5μWまで5μW刻みで、上述したような処理を行った
結果を下記表1に示す。また、表1には加工処理後に実
際に計測したバンプの径も併せて示す。
【0048】
【表1】
【0049】また、表1における輝度180以上の画素
数の平方根()、言い換えると画像上のバンプ径の推
定値(横軸)と、同じく表1におけるバンプ径の実測値
()(縦軸)との関係を図10のグラフに示す。推定
値と実測値とはリニアな関係を呈しており、本発明の画
像処理結果によって正確なバンプ径を得られることを確
認できた。
【0050】なお、磁気記録媒体にバンプを形成する場
合を例にして説明したが、本発明はこれに限るものでは
なく、半導体,太陽電池,ディスプレイのパターニング
等、レーザ光を使用して表面微細加工処理を施す何れの
分野においても、本発明を適用できることは言うまでも
ない。
【0051】
【発明の効果】以上のように、本発明では、取得した被
加工物の画像に画像処理を施し、その処理結果に基づい
て加工状態を検査するようにしたので、レーザ加工処理
に並行して自動的にその加工処理の正常・異常を判断で
きる。また、すべての被加工物に対して正常・異常の検
査を行うことができ、異常物として除去される被加工物
の数を削減することができる。更に、レーザ加工装置自
体に検査機能を付加しているので、加工処理後の被加工
物を別の検査装置へ運搬する時間及び作業をなくすこと
ができる。
【0052】また、本発明では、取得した被加工物の画
像に画像処理を施し、その処理結果に基づいて加工条件
を制御するようにしたので、レーザ加工処理に並行して
自動的かつ簡便に適切な加工条件を設定できる。
【0053】更に、本発明では、反射光または加工光を
選択的に受光して被加工物の画像を取得するようにした
ので、反射光または加工光に反映される加工状態の情報
をより高精度に得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレーザ加工装置(第1実施の形態)の
構成及びそれを用いた加工処理の態様を示す図である。
【図2】本発明のレーザ加工装置における動作手順を示
すフローチャートである。
【図3】磁気記録媒体表面の2値化画像の一例を示す図
である。
【図4】レーザ光源からの出射レーザ光のパワースペク
トルを示すグラフである。
【図5】反射光及び加工光のパワースペクトルを示すグ
ラフである。
【図6】本発明のレーザ加工装置(第2実施の形態)の
構成及びそれを用いた加工処理の態様を示す図である。
【図7】本発明のレーザ加工装置(第3実施の形態)の
構成及びそれを用いた加工処理の態様を示す図である。
【図8】輝度ヒストグラム(レーザパワー:55μW)
の一例を示す図である。
【図9】輝度ヒストグラム(レーザパワー:35μW)
の一例を示す図である。
【図10】バンプの推定径と実測径との関係を示すグラ
フである。
【符号の説明】
1 磁気記録媒体 3 レーザ光源 4 CCDカメラ 8 画像処理器 9 正常・異常判定器 10 条件設定器 11 警報発生器 12,13 光学フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 為永 秀司 大阪府八尾市神武町2番35号 株式会社ク ボタ電子技術センター内 (72)発明者 井上 直樹 兵庫県伊丹市奥畑5丁目10番地 株式会社 クボタ電子技術センター伊丹分室内 (72)発明者 倉高 伸雄 兵庫県伊丹市奥畑5丁目10番地 株式会社 クボタ電子技術センター伊丹分室内 (72)発明者 前田 誠 兵庫県伊丹市奥畑5丁目10番地 株式会社 クボタ電子技術センター伊丹分室内 (72)発明者 早川 義人 大阪府八尾市神武町2番35号 株式会社ク ボタ電子技術センター内 (72)発明者 原 裕紀 兵庫県伊丹市奥畑5丁目10番地 株式会社 クボタ電子技術センター伊丹分室内 Fターム(参考) 4E068 AC01 CA02 CB08 CB09 CC02 5D112 AA01 AA24 BD01 GA02 GA19 5F072 HH02 HH03 JJ05 YY06 YY20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物にレーザ光を照射して加工処理
    を行う方法において、前記加工処理中に前記被加工物の
    画像を取得し、取得した画像に画像処理を施し、その画
    像処理結果に基づいて前記加工処理の状態を監視するこ
    とを特徴とするレーザ加工方法。
  2. 【請求項2】 被加工物にレーザ光を照射して加工処理
    を行う方法において、前記加工処理中に前記被加工物の
    画像を取得し、取得した画像に画像処理を施し、その画
    像処理結果に基づいて前記加工処理の条件を変更するこ
    とを特徴とするレーザ加工方法。
  3. 【請求項3】 被加工物にレーザ光を照射して加工処理
    を行う装置において、前記加工処理中に前記被加工物の
    画像を取得する画像取得手段と、取得した画像に画像処
    理を施す手段と、その画像処理結果に基づいて前記加工
    処理の異常・正常を判定する手段とを備えることを特徴
    とするレーザ加工装置。
  4. 【請求項4】 被加工物にレーザ光を照射して加工処理
    を行う装置において、前記加工処理中に前記被加工物の
    画像を取得する画像取得手段と、取得した画像に画像処
    理を施す手段と、その画像処理結果に基づいて前記加工
    処理の条件を制御する手段とを備えることを特徴とする
    レーザ加工装置。
  5. 【請求項5】 前記被加工物と前記画像取得手段との間
    に設けられており、前記被加工物に照射されたレーザ光
    の反射光を選択的に透過するフィルタ手段を更に備える
    請求項3または4記載のレーザ加工装置。
  6. 【請求項6】 前記被加工物と前記画像取得手段との間
    に設けられており、レーザ光照射による温度上昇によっ
    て前記被加工物が発する光を選択的に透過するフィルタ
    手段を更に備える請求項3または4記載のレーザ加工装
    置。
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