JP4588246B2 - 電磁マグネット及びこれを用いた制動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば電磁ブレーキ用の電磁マグネット及びこれを用いた制動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図28は従来の電磁マグネットの構成を示す要部断面図であり、図29は図28のXXIX−XXIX線に沿った矢視図である。また、図30は従来の電磁マグネットを用いた制動装置の保持状態を示す要部断面図であり、図31は従来の電磁マグネットを用いた制動装置の開放状態を示す要部断面図である。
【0003】
これらの図において、従来の電磁マグネット11は、界磁コイル12と、この界磁コイル12がはめ込まれた固定鉄心13と、この固定鉄心13に対向して設けられ、界磁コイル12に通電して発生する電磁力により移動する可動鉄心14と、この可動鉄心14の電磁力による移動の向きと逆向きに可動鉄心14を付勢した弾性体であるばね15とを備えている。また、この従来の電磁マグネットを用いた制動装置21は固定鉄心13がボルト27により固定された固定ベース22と、可動鉄心14がボルト27により固定された可動ベース23と、この可動ベース23における可動鉄心14が固定された側と反対側の面に固定されたブレーキシュー24と、このブレーキシュー24と対向して設けられた回転ドラム25とを備えている。また、可動鉄心14、可動ベース23及びブレーキシュー24で可動部26が構成されている。
【0004】
固定鉄心13は可動鉄心14に対向する対向面を有しており、この対向面には図28に示すように、左右対称に並行に形成されたコイル溝16が設けられている。従って、対向面はこのコイル溝16によって、内側にある内側対向面17とその両側の第1外側対向面18a及び第2外側対向面18bとに分割されている。また、内側対向面17の面積は第1外側対向面18aの面積及び第2外側対向面18bの面積の和に等しくなるように構成されている。そして、これらのコイル溝16には左右対称の環状の界磁コイル12が図29に示すように内側対向面17を取り囲むようにはめ込まれている。さらに、界磁コイル12に通電することによって発生する電磁力は可動鉄心14を固定鉄心13側に吸引する力として働くが、この電磁吸引力がばね15の弾性反発力より大きくなるようにばね15は設定されている。
【0005】
ばね15は固定ベース22と可動ベース23との間で、界磁コイル12、固定鉄心13及び可動鉄心14の両サイドに左右対称に左側ばね15a及び右側ばね15bとして設けられている。また、ばね15の一端部は固定ベース22に固定され、他端部は可動ベース23に固定されており、ばね15は縮められた状態で固定ベース22及び可動ベース23が互いに離れるような向きに付勢している。
【0006】
回転ドラム25は例えば電動機等のシャフト(図示しない)に設けられた回転体であり、この回転ドラム25の回転を制動することによりこのシャフト等の回転を制動するようになっている。この回転ドラム25の回転を制動するためにブレーキシュー24がばね15の弾性反発力によってこの回転ドラム25に圧接するようになっている。この圧接により発生した摩擦力により回転ドラム25の回転を制動するのである。従って、ばね15の反発力は圧接したときのブレーキシュー24と回転ドラム25との間の摩擦力が速やかに回転ドラム25の回転を制動するような大きさとなるように調整されている。
【0007】
このように構成された電磁マグネット11を用いた制動装置21は以下のように動作する。回転ドラム25が停止状態、即ち保持状態ではブレーキシュー24がこの回転ドラム25を圧接してしている。この状態から回転ドラム25が回転するときには、界磁コイル12に通電し、この通電によって固定鉄心13に発生する電磁力が可動鉄心14を固定鉄心13に向かって吸引する。吸引された可動鉄心14はばね15の弾性反発力に抗して固定鉄心13の向きに移動する。移動した可動鉄心14は固定鉄心13の内側対向面17、第1外側対向面18a及び第2外側対向面18bに同時に接触する。このとき、内側対向面17の面積と第1外側対向面18aの面積及び第2外側対向面18bの面積の和とは等しいので各磁路での磁束がほぼ一様な密度となり漏れ磁束も少ない。
【0008】
また、界磁コイル12及び固定鉄心13が左右対称に構成されているので、図32に示すように可動鉄心14に発生する電磁吸引力も左右対称となり、可動鉄心14は固定鉄心13に向かって平行移動して同時に内側対向面17、第1外側対向面18a及び第2外側対向面18bに接触することになる。可動鉄心14が固定鉄心13に向かって移動すると、可動鉄心14と一体の可動ベース23及びブレーキシュー24も一緒に固定鉄心13に向かって移動し、ブレーキシュー24は回転ドラム25から離れ、開放状態になる。開放状態となると、回転ドラム25はブレーキシュー24の圧接による摩擦力が取り去られるのでフリーになり、電動機等のシャフトの回転により回転する。
【0009】
一方、回転ドラム25が回転している状態、即ち開放状態から回転ドラム25を制動するときには、界磁コイル12の通電を遮断すると固定鉄心13に発生する電磁吸引力が消滅し、ばね15の弾性反発力により可動鉄心14は固定鉄心13から離れ、可動鉄心14と一体になっている可動ベース23及びブレーキシュー24も固定鉄心13から離れて、回転する回転ドラム25にブレーキシュー24が接触する。
【0010】
図33は給電を遮断したときA点からの界磁コイル12の通電電流の大きさ及び可動部26の平均速度と給電を遮断したときA点からの時間との関係を示すグラフである。図33において、界磁コイル12への給電を遮断すると、界磁コイル12に通電される電流は徐々に減少する。この通電電流によって発生する固定鉄心13の電磁吸引力の大きさがばね15の弾性反発力の大きさを下回ったときB点になると、可動鉄心14は固定鉄心13から離れ、移動を始める。この可動鉄心14での電磁吸引力は左右対称であるので、可動鉄心14は固定鉄心13の内側対向面17、第1外側対向面18a及び第2外側対向面18bから同時に離れ、可動鉄心14を含む可動部26は平行移動していく。この平行移動する可動部26は、ばね15の弾性反発力を受けて加速していき、ブレーキシュー24が回転ドラム25に接触したところで可動部26は急速に減速してC点で停止する。可動部26が移動してブレーキシュー24がばね15の弾性反発力により回転ドラム25を圧接すると、圧接による摩擦力が発生し、回転する回転ドラム25は制動される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
このような電磁マグネット11を用いた制動装置21は、回転ドラム25を制動するときは可動鉄心14が内側対向面17、第1外側対向面18a及び第2外側対向面18bから同時に離れ、両側のばね15がその弾性反発力で可動部26全体を平行移動させながら押し上げる。また、このときの内側対向面17、第1外側対向面18a及び第2外側対向面18bの全てにばね15の弾性反発力を上回る大きさの電磁吸引力はもはや存在していないので、一気に可動部26はばね15の弾性反発力を受けて加速され可動部26のブレーキシュー24が回転ドラム25に高速で衝突して大きな衝突音を発生する。
【0012】
また、回転ドラム25を回転させるときは、同様に固定鉄心13の電磁吸引力によって可動鉄心14が同時に内側対向面17、第1外側対向面18a及び第2外側対向面18bに高速で衝突して大きな衝突音を発生する。
【0013】
従って、このような衝突音による騒音を低減するために防音壁を取り付ける等の対策を必要とするという問題点があった。
【0014】
そこでこの発明は、上記のような問題点を解決することを課題とするもので、動作時の騒音が小さい電磁マグネット及びこれを用いた制動装置を得ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る電磁マグネットは、固定鉄心と、前記固定鉄心の一面に設けられた環状のコイルと、前記固定鉄心に対向して設けられ、前記コイルに通電して発生する電磁力により移動する可動鉄心と、前記可動鉄心の前記電磁力による移動の向きと逆向きに前記可動鉄心を付勢した弾性体とを備えた電磁マグネットであって、前記コイルは前記固定鉄心に対して偏心して設けられており、前記電磁力が前記可動鉄心に不均等に働き、前記可動鉄心が前記可動鉄心の移動時に併せて前記移動の向きに回動するようになっているものである。
【0016】
また、前記固定鉄心は、前記可動鉄心に対向し前記コイルが取り囲む内側対向面と、前記可動鉄心に対向し前記コイルの外側にある外側対向面とを有し、前記内側対向面の面積は前記外側対向面の面積と等しいものである。
【0017】
また、前記外側対向面は、前記内側対向面を取り囲んでいる。
【0018】
また、前記外側対向面は、前記コイルの両側に2つに分かれており、この両側のそれぞれの前記外側対向面の面積が異なっている。
【0019】
また、前記可動鉄心が吸引される方向に沿って見たときに、前記コイルが前記固定鉄心の外形内に収まるように配置されたものである。
【0020】
また、前記固定鉄心は、前記可動鉄心に対向した面に前記コイルを収納するコイル溝を有する直方体形状である。
【0021】
また、前記固定鉄心は、前記可動鉄心に対向した面に前記コイルを収納するコイル溝を有する円柱形状である。
【0022】
また、前記固定鉄心は、前記コイルの周囲の固定鉄心厚さが前記コイルに流れる電流によって形成される磁束の通る磁路の断面における磁束密度が一定になる厚さである。
【0023】
また、前記可動鉄心は、可動鉄心厚さが前記コイルに流れる電流によって形成される磁束の通る磁路の断面における磁束密度が一定になる厚さである。
【0024】
また、この発明に係る制動装置は、この発明に係る電磁マグネットを用いた制動装置であって、前記可動鉄心に固定されたブレーキシューと、前記ブレーキシューに対向して設けられた回転ドラムとを備え、前記可動鉄心が前記回転ドラムの接触面にほぼ垂直な方向に往復移動して前記ブレーキシューが前記回転ドラムに接離するようになっている。
【0025】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る電磁マグネットの構成を示す要部断面図であり、図2は図1のII−II線に沿った矢視図である。図1及び図2において、電磁マグネット1は固定鉄心3を備えている。この固定鉄心3はコイル溝6が並行に設けられているが、従来のコイル溝16と異なり固定鉄心3における左右対称の位置には設けられておらず、図では右方向にずらして設けられている。そしてこのコイル溝6に界磁コイル12がはめ込まれている。即ち、固定鉄心3の軸線Pと界磁コイル12の軸線Qとは一致しておらず偏心している。また、固定鉄心3の内側対向面7の面積は第1外側対向面8aの面積及び第2外側対向面8bの面積の和に等しく、また第1外側対向面8aの面積と第2外側対向面8bの面積とは異なる大きさに構成されている。図では第1外側対向面8aの面積が第2外側対向面8bの面積より大きくなっている。他の電磁マグネット1の構成は従来の構成と同様であり、また電磁マグネット1を用いた制動装置20の他の構成も従来の構成と同様である。
【0026】
このような構成の電磁マグネット1は、界磁コイル12の位置が固定鉄心3において左右対称の位置になく、第1外側対向面8aの面積と第2外側対向面8bの面積とが異なる大きさとなっているので、図3に示すように、可動鉄心14に作用する電磁吸引力の大きさも左右対称にならず、可動鉄心14においては第1外側対向面8aに対向する部分に作用する第1電磁吸引力4a、内側対向面7に対向する部分に作用する内側電磁吸引力4c及び第2外側対向面8bに対向する部分に作用する第2電磁吸引力4bの各大きさが4a,4c,4bの順に小さくなっている。
【0027】
従って、この電磁マグネット1を用いた制動装置20は、以下のような動作を行う。即ち、回転ドラム25が回転しているとき、制動装置20は開放状態であり、界磁コイル12に通電されて発生する電磁吸引力により可動鉄心14がばね15の弾性反発力に抗して固定鉄心3の内側対向面7、第1外側対向面8a及び第2外側対向面8bに接触している。回転ドラム25を制動するときは、界磁コイル12への給電を遮断し電磁吸引力を消滅させて、ばね15の弾性反発力により可動部26を押し上げることにより、ブレーキシュー24を回転ドラム25に接触させ、接触による摩擦力により回転ドラム25の回転を制動するのである。
この動作について、以下に詳しく説明する。
【0028】
図4は界磁コイル12への給電を遮断して可動鉄心14が固定鉄心13から全て離れた直後の制動装置20の状態を示す一部断面図であり、図5は給電を遮断したときA点からの界磁コイル12の通電電流の大きさ及び可動部26の平均速度と給電を遮断したときA点からの時間との関係を示すグラフである。なお、図5において、D点は可動部26が速度を持ち始めたとき、E点はブレーキシュー24が回転ドラム25を圧接して保持状態となったときを示している。図5に示すように、界磁コイル12への給電を遮断すると界磁コイル12の通電電流は徐々に減少する。通電電流が減少するにしたがって可動鉄心14に作用する第1電磁吸引力4a、第2電磁吸引力4b及び内側電磁吸引力4cは小さくなる。
【0029】
ここで、図3示すように可動鉄心14に作用する電磁吸引力は第1電磁吸引力4aが最も大きく、第2電磁吸引力4bが最も小さいが、第1外側対向面8aの面積は従来の第1外側対向面18aより大きく、第2外側対向面8bの面積は従来の第2外側対向面18bより小さいので、従来の電磁吸引力に比べると、第1電磁吸引力4aは大きく、第2電磁吸引力4bは小さくなっている。従って、通電電流が減少してこれら電磁吸引力が同じ割合で小さくなっていくと、第2電磁吸引力4bは従来の電磁吸引力よりも早い時点でばね15の弾性反発力に耐えられなくなり、また、第1電磁吸引力4aは従来の電磁吸引力より遅い時点までばね15の弾性反発力に耐えることができる。
【0030】
このことから、給電を遮断してから可動鉄心14が速度を持ち始めるときD点は第2外側対向面8bから可動鉄心14が離れ始めたときであり、このD点は従来のB点より給電遮断のA点から早い時点となる。D点で移動し始めた可動鉄心14を含む可動部26は第2外側対向面8b側の右側ばね15bの弾性反発力により速度が与えられる。このときは、第1電磁吸引力4a及び内側電磁吸引力4cはばね15の弾性反発力に抗して可動鉄心14を引きつけておく十分な吸引力を有しているので、可動鉄心14は第1外側対向面8a側の角が接触しつつ回動するが、これら第1電磁吸引力4a及び内側電磁吸引力4cによって吸引されているため速度は従来に比べて緩やかにしか増加しない。
【0031】
その後もそれぞれの電磁吸引力は通電電流とともに小さくなっていき、第1電磁吸引力4aがばね15の弾性反発力を下回ると、可動鉄心14は固定鉄心3からすべて離れ、可動部26は回転ドラム25に向かって移動する。
【0032】
従って、給電遮断をしたA点から従来に比べて早いときD点で可動鉄心14が固定鉄心3から離れ始め、右側ばね15bの弾性エネルギが放出し始めるが、可動鉄心14が固定鉄心3からすべて離れるまでは可動鉄心14の一部に右側ばね15bの弾性反発力に抗して固定鉄心3に引きつける電磁吸引力を有していることから、この電磁吸引力に抗するためにエネルギが消費されこの右側ばね15bの弾性エネルギは従来技術に比べて可動部26に与えられる量が少なくなる。また、可動鉄心14が固定鉄心3からすべて離れた時点から左側ばね15aは弾性エネルギを放出するが、このときはすでに右側ばね15bは少し伸びており弾性反発力も初期状態に比べて小さくなっているので、従来に比べて可動部26は加速せず図5に示すような速度曲線を描く。
【0033】
また、右側ばね15bの弾性反発力が可動部26の回動のために使われ、回転ドラム25に向かう移動にすべてが使われないので、可動部26が回転ドラム25に接触するまでに従来技術よりも時間がかかる。
【0034】
その後、可動部26のブレーキシュー24が回転ドラム25に接触すると、ブレーキシュー24と回転ドラム25との間に摩擦力が発生し、この摩擦力が回転ドラム25の回転を制動する。
【0035】
一方、保持状態から回転ドラム25が回転するときは、界磁コイル12に通電されて可動鉄心14に固定鉄心3への電磁吸引力が作用し、可動部26が固定鉄心3に向かって移動することによりブレーキシュー24が回転ドラム25から離れ、回転ドラム25が回転する。
【0036】
このとき、給電を開始すると給電遮断時とは逆に通電電流は徐々に増加していく。第1電磁吸引力4aは従来の電磁吸引力がばね15の弾性反発力を上回る通電電流量より小さい電流量で左側ばね15aの弾性反発力を上回り、可動部26は固定鉄心3に向かって移動し始める。一方、第2電磁吸引力4b及び内側電磁吸引力4cは右側ばね15bの弾性反発力より小さいため、ブレーキシュー24は回転ドラム25に接触したままである。従って、右側ばね15bの弾性反発力で可動部26を押さえ付けているので、可動部26の速度は緩やかに増加する。第2電磁吸引力4bが右側ばね15bの弾性反発力を上回ると、可動部26は回転ドラム25からすべて離れ、固定鉄心3に向かって移動するが、第1電磁吸引力4aが第2電磁吸引力4bより大きいので、可動部26は回動して傾きながら移動する。その後、可動鉄心14は固定鉄心3の第1外側対向面8aに接触した後に固定鉄心3の各対向面に接触する。
【0037】
従って、第1電磁吸引力4aが可動部26の回動のために使われ、固定鉄心3に向かう移動にすべてが使われず、固定鉄心3に接触するときにも可動鉄心14が接触し始めてからすべて接触し終わるまで可動部26が傾いているために時間を要するので、同一の距離を移動するのに従来技術より時間がかかる。
【0038】
このような構成の電磁マグネット1を用いた制動装置20は、開放状態から回転ドラム25の回転を制動するときに、右側ばね15bの弾性エネルギが第1電磁吸引力4a及び内側電磁吸引力4cに一部消費され、可動部26に与えられる弾性エネルギは従来技術の可動部26に与えられる弾性エネルギより小さくなり、また、可動部26は回動するため従来より回転ドラム25に向かう移動に時間がかかるので、従来よりも可動部26の速度が低減し、運動エネルギも小さくなる。従って、可動部26が回転ドラム25に衝突することによる衝突音を低減することができる。
【0039】
また、保持状態から回転ドラム25を回転するときも、可動部26は第1電磁吸引力4aにより回動し、すべての電磁吸引力が固定鉄心3に向かう移動に使われず、固定鉄心3に接触するときも傾きながら接触するので、可動部26の移動に時間がかかり、従来よりも可動部26の速度が低減し、運動エネルギも小さくなる。従って、可動部26が固定鉄心3に衝突することによる衝突音を低減することができる。
【0040】
なお、ばね15は同一のものが望ましいが、可動部26を回転させることができれば、異なっていても構わない。
【0041】
また、界磁コイル12は固定鉄心3の左右どちら側にずらしてもよい。
【0042】
また、界磁コイル12は可動鉄心14のみに、あるいは可動鉄心14及び固定鉄心3の両方に設けられても、同様の効果を奏する。
【0043】
また、図6は固定鉄心3及び可動鉄心14における磁束の分布を示す模式図であるが、図6に示すように、固定鉄心3は各コイル溝6の底面から固定鉄心3の底面までの距離である裏側厚さ及び可動鉄心14の厚さがそれぞれ同一になっている。各コイル溝6にはめ込まれた界磁コイル12の周囲の磁束は面積の大きい第1外側対向面8aの磁束が第2外側対向面4bの磁束より多くなっている。このとき、第1外側対向面8aの面積より裏側厚さ部分及び可動鉄心14での磁路断面積が小さければ、この裏側厚さ部分及び可動鉄心14で磁束密度B1が大きくなり、磁気飽和を起こし第1電磁吸引力4aが低下する虞がある。また、逆に第2外側対向面8bの面積より裏側厚さ部分及び可動鉄心14での磁路断面積が大きければ、この裏側厚さ部分及び可動鉄心14で磁束密度B2が小さくなり、無駄に鉄心材料を用いていることになる。従って、図7及び図8に示すように、固定鉄心3及び可動鉄心14は第1外側対向面8aの面積及び第2外側対向面8bの面積に対応した磁路断面積となる裏側厚さt10,t11及び可動鉄心厚さt20,t21を有するようにすると、図9に示すように、磁束密度B1及びB2がほぼ等しく均一となり、磁気飽和による電磁吸引力が低減する虞がなく、鉄心材料の無駄もなくなる。
【0044】
実施の形態2.
図10はこの発明の実施の形態2に係る電磁マグネットの構成を示す要部断面図であり、図11は図10のXI−XI線に沿った矢視図である。なお、図10は図11のX−X線に沿った矢視断面図でもある。図10及び図11において、内側対向面71は固定鉄心31の縦幅Lより小さな縦幅を有し、内側対向面71の周囲に界磁コイル121をはめ込んだときに界磁コイル121の外形は図11における固定鉄心31の外形内に収まるようになっている。他の構成は実施の形態1と同様である。
【0045】
このような構成とすると、実施の形態1と同様の効果を奏するとともに、界磁コイル121が固定鉄心31からはみ出していないので、制約された寸法内でより大きな電磁吸引力を発生することができる。
【0046】
なお、内側対向面71は第1外側対向面8a及び第2外側対向面8bの間であればどこに設けられてもよく、例えば図12及び図13に示すように、縦幅方向及び第2外側対向面8b側にずれていても構わないし、この場合のように内側対向面71が固定鉄心31の中からずれているときは、第1外側対向面8aの面積及び第2外側対向面8bの面積が同一であってもよい。このようにすると、例えば、ばね15を可動鉄心14及び固定鉄心31の周囲四隅に配置して、可動部26の動作を二次元的でなく三次元的に制御し、可動部26の運動エネルギをさらに低減させて騒音を低減することができる。
【0047】
また、図14及び図15に示すように、固定鉄心31及び可動鉄心14は第1外側対向面8aの面積及び第2外側対向面8bの面積に対応した磁路断面積となる裏側厚さt13,t14及び可動鉄心厚さt23,t24を有するようにすると、実施の形態1と同様に、磁気飽和による電磁吸引力が低減する虞がなく、鉄心材料の無駄もなくなる。
【0048】
実施の形態3.
図16はこの発明の実施の形態3に係る電磁マグネットの構成を示す正面図であり、図17は図16のXVII−XVII線に沿った矢視図である。図16及び図17において、可動鉄心14が吸引される方向に沿って見たときに、界磁コイル122は内側対向面72を取り囲んでおり、外側対向面81は内側対向面72及び界磁コイル122を取り囲んだ構成となっている。また、内側対向面72の面積と外側対向面81の面積とが同一で、内側対向面72は固定鉄心32の中央からずれた位置に設けられ、外側対向面81は左右対称でない構成となっている。他の構成は実施の形態1と同様である。
【0049】
このような構成とすると、実施の形態2と同様の効果を奏するとともに、外側対向面81が界磁コイル122を取り囲んでいるので、漏れ磁束をさらに抑えることができ、対向面が同一面積における電磁吸引力が大きくなる。
【0050】
なお、図18及び図19に示すように、内側対向面72及び界磁コイル122は図19における固定鉄心32の縦幅方向及び横幅方向の両方向にずらされ、外側対向面81が縦幅方向及び横幅方向のどちらの方向にも左右対称でない構成とすると、例えば、ばね15を固定鉄心32及び可動鉄心14の周囲四隅に配置させることにより、可動鉄心14の動作を可動鉄心14に作用する電磁吸引力と周囲に配置されたばね15で二次元的でなく三次元的に制御できるので、さらに可動鉄心14の平均速度を低減し可動鉄心14が固定鉄心32あるいは回転ドラム25に衝突することによる騒音を低減することができる。
【0051】
また、図20及び図21に示すように、固定鉄心32及び可動鉄心14は外側対向面81の面積の磁束に対応する裏側厚さ部分及び可動鉄心の磁路断面における磁束密度がほぼ同一になるようにこの裏側厚さt25,t26及び可動鉄心厚さt15,t16を調整することにより、磁気飽和による電磁吸引力が低減する虞がなく、鉄心材料の無駄もなくなる。
【0052】
実施の形態4.
図22はこの発明の実施の形態4に係る電磁マグネットの構成を示す要部断面図であり、図23は図22のXXIII−XXIII線に沿った矢視図である。図22及び図23において、固定鉄心33は円柱形状であり、内側対向面73は円形、界磁コイル123は円環状となっている。また、内側対向面73及び界磁コイル123の中心が固定鉄心33の円形外形の中心と一致しないように、内側対向面73及び界磁コイル123がずれており、固定鉄心33の円形外形と界磁コイル123の外形との間で外側対向面82が形成されている。従って、外側対向面82は厚さの不均等な円環状となっている。さらに、可動鉄心141も円柱形状となっている。他の構成は実施の形態1と同様になっている。
【0053】
このような構成とすると、実施の形態3と同様な効果を奏するとともに、界磁コイル123が円環状なので、製作し易くなる。
【0054】
なお、図24に示すように、ばね15が一直線上に配置されているときには、この直線上に固定鉄心33及び内側対向面73の各中心がくるように固定鉄心33が固定ベース22に設けられることにより、ばね15の弾性反発力と可動鉄心141に作用する電磁吸引力とのバランスをとって、効率的に可動鉄心141の平均速度を低減することができ、また、図25に示すように、ばね15が固定鉄心33及び可動鉄心141の周囲四隅に配置されているときは、固定鉄心33を少し回転させることにより、固定鉄心33の円形外形及び内側対向面73の各中心点を結ぶ直線が四隅のばね15を結んだ対角線に一致しないように固定鉄心33を容易に配置して可動鉄心141の動作を三次元的に容易に調整できる。
【0055】
また、図26及び図27に示すように、固定鉄心33の裏側厚さ及び可動鉄心141の厚さは外側対向面82の面積に対応させた厚さであり、磁路断面積における磁束密度が同一となるようになっている。この場合、外側対向面82の幅は漸次変化しているので、固定鉄心33の裏側厚さ部分及び可動鉄心141を通る磁束量も漸次変化している。従って、裏側厚さ及び可動鉄心141の厚さもこの磁束量に対応させて漸次変化させている。このようにすると、磁束密度を均一にすることができ、効率的に鉄心材料をもちいるので鉄心材料の無駄を省くとともに磁気飽和による可動鉄心141に作用する電磁吸引力の低下を防止することができる。
【0056】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな通り、この発明によれば、この発明に係る電磁マグネットは、固定鉄心と、前記固定鉄心の一面に設けられた環状のコイルと、前記固定鉄心に対向して設けられ、前記コイルに通電して発生する電磁力により移動する可動鉄心と、前記可動鉄心の前記電磁力による移動の向きと逆向きに前記可動鉄心を付勢した弾性体とを備えた電磁マグネットであって、前記コイルは前記固定鉄心に対して偏心して設けられており、前記電磁力が前記可動鉄心に不均等に働き、前記可動鉄心が前記可動鉄心の移動時に併せて前記移動の向きに回動するようになっているので、前記弾性体の弾性反発力が前記可動鉄心を回動させるために一部使われ、前記移動の向きに全てが使われず、前記可動鉄心の前記移動の向きの速度が低減し、衝突による騒音を低減することができる。
【0057】
また、前記固定鉄心は、前記可動鉄心に対向し前記コイルが取り囲む内側対向面と、前記可動鉄心に対向し前記コイルの外側にある外側対向面を有し、前記内側対向面の面積は前記外側対向面の面積と等しいので、漏れ磁束が少なくなり、前記内側対向面及び前記外側対向面の磁束密度を均一にすることができる。
【0058】
また、前記外側対向面は、前記内側対向面を取り囲んでいるので、漏れ磁束を極力低減することができる。
【0059】
また、前記外側対向面は、前記コイルの両側に2つに分かれており、この両側のそれぞれの前記外側対向面の面積が異なっているので、前記可動鉄心に作用する電磁吸引力が異なるようになり、簡単な構成で前記可動鉄心が前記固定鉄心から前記電磁力の小さいところで離れ、前記可動鉄心を回動させることができる。
【0060】
また、前記可動鉄心が吸引される方向に沿って見たときに、前記コイルが前記固定鉄心の外形内に収まるように配置されたので、前記コイルが前記固定鉄心からはみ出ず有効にスペースを活用できる。
【0061】
また、前記固定鉄心は、前記可動鉄心に対向した面に前記コイルを収納するコイル溝を有する直方体形状であるので、加工が容易で、有効にスペースを活用できる。
【0062】
また、前記固定鉄心は、前記可動鉄心に対向した面に前記コイルを収納するコイル溝を有する円柱形状であるので、円柱形状の中心軸周りに回転させるだけで前記コイルの偏心方向を容易に変えることができ、これによって前記電磁力の発生位置を変化させ前記可動鉄心の移動動作を容易に調整することができる。
【0063】
また、前記固定鉄心は、前記コイルの周囲の固定鉄心厚さが前記コイルに流れる電流によって形成される磁束の通る磁路の断面における磁束密度が一定になる厚さであるので、前記固定鉄心は磁気飽和を起こしにくく、鉄心材料の無駄を省くことができる。
【0064】
また、前記可動鉄心は、前記コイルの周囲の可動鉄心厚さが前記コイルに流れる電流によって形成される磁束の通る磁路の断面における磁束密度が一定になる厚さであるので、前記可動鉄心は磁気飽和を起こしにくく、鉄心材料の無駄を省くことができる。
【0065】
また、この発明に係る制動装置は、この発明に係る電磁マグネットを用いた制動装置であって、前記可動鉄心に固定されたブレーキシューと、回転軸のまわりに回転する回転ドラムとを備え、前記可動鉄心が前記回転ドラムの接触面にほぼ垂直な方向に移動して前記ブレーキシューが前記回転ドラムに接離するようになっているので、前記可動鉄心が回動して前記移動の方向の速度が小さくなり、前記ブレーキシューが前記回転ドラムに接触するとき及び前記可動鉄心が前記固定鉄心に接触するときに発生する騒音が低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る電磁マグネットの構成を示す一部断面図である。
【図2】 図1のII−II線に沿った矢視図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る電磁マグネットの可動鉄心に作用する電磁吸引力の分布を示す概念図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る電磁マグネットを用いた制動装置の構成を示す一部断面図である。
【図5】 給電を遮断したときからの界磁コイルの通電電流の大きさ及び可動部の平均速度と給電を遮断したときからの時間との関係を示すグラフである。
【図6】 固定鉄心の裏側厚さが同一であるときの磁束分布を示す概念図である。
【図7】 図1の各磁路における磁束密度が同一となる固定鉄心の裏側厚さ及び可動鉄心の厚さとした固定鉄心及び可動鉄心を示す構成図である。
【図8】 図7のVIII−VIII線に沿った矢視図である。
【図9】 図7の固定鉄心及び可動鉄心に生ずる磁束分布を示す概念図である。
【図10】 この発明の実施の形態2に係る電磁マグネットの構成を示す一部断面図である。
【図11】 図10のXI−XI線に沿った矢視図である。
【図12】 図10の固定鉄心における内側対向面の中心をずらした電磁マグネットの構成を示す一部断面図である。
【図13】 図12のXIII−XIII線に沿った矢視図である。
【図14】 図10の各磁路における磁束密度が同一となる固定鉄心の裏側厚さ及び可動鉄心の厚さとした固定鉄心及び可動鉄心を示す構成図である。
【図15】 図14のXV−XV線に沿った矢視図である。
【図16】 この発明の実施の形態3に係る電磁マグネットの構成を示す正面図である。
【図17】 図16のXVII−XVII線に沿った矢視図である。
【図18】 図16の固定鉄心における内側対向面の中心をずらした電磁マグネットの構成を示す正面図である。
【図19】 図18のXIX−XIX線に沿った矢視図である。
【図20】 図16の各磁路における磁束密度が同一となる固定鉄心の裏側厚さ及び可動鉄心の厚さとした固定鉄心及び可動鉄心を示す構成図である。
【図21】 図20のXXI−XXI線に沿った矢視図である。
【図22】 この発明の実施の形態4に係る電磁マグネットの構成を示す一部断面図である。
【図23】 図22のXXIII−XXIII線に沿った矢視図である。
【図24】 図23の固定鉄心の両側にばねを配置したときの制動装置の一部断面図である。
【図25】 図23の固定鉄心の周囲四隅にばねを配置したときの制動装置の一部断面図である。
【図26】 図22の各磁路における磁束密度が同一となる固定鉄心の裏側厚さ及び可動鉄心の厚さとした固定鉄心及び可動鉄心を示す構成図である。
【図27】 図26のXXVII−XXVII線に沿った矢視図である。
【図28】 従来の電磁マグネットの構成を示す一部断面図である。
【図29】 図28のXXIX−XXIX線に沿った矢視図である。
【図30】 従来の電磁マグネットを用いた制動装置の保持状態を示す要部断面図である。
【図31】 従来の電磁マグネットを用いた制動装置の開放状態を示す要部断面図である。
【図32】 従来の可動鉄心に作用する電磁吸引力の分布を示す概念図である。
【図33】 従来の界磁コイルに給電を遮断したときからの界磁コイルの通電電流の大きさ及び可動部の平均速度と給電を遮断したときからの時間との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 電磁マグネット、12,121,122,123 界磁コイル(コイル)、3,31,32,33 固定鉄心、14,141 可動鉄心、16 コイル溝、7,71,72,73 内側対向面、8a 第1外側対向面、8b 第2外側対向面、81,82 外側対向面、15 ばね(弾性体)、20 制動装置。
Claims (10)
- 固定鉄心と、前記固定鉄心の一面に設けられた環状のコイルと、前記固定鉄心に対向して設けられ、前記コイルに通電して発生する電磁力により移動する可動鉄心と、前記可動鉄心の前記電磁力による移動の向きと逆向きに前記可動鉄心を付勢した弾性体とを備えた電磁マグネットであって、
前記コイルは前記固定鉄心に対して偏心して設けられており、前記電磁力が前記可動鉄心に不均等に働き、前記可動鉄心が前記可動鉄心の移動時に併せて前記移動の向きに回動するようになっていることを特徴とする電磁マグネット。 - 前記固定鉄心は、前記可動鉄心に対向し前記コイルに取り囲まれた内側対向面と、前記可動鉄心に対向し前記コイルの外側にある外側対向面とを有し、
前記内側対向面の面積は前記外側対向面の面積と等しいことを特徴とする請求項1に記載の電磁マグネット。 - 前記外側対向面は、前記内側対向面を取り囲んでいることを特徴とする請求項2に記載の電磁マグネット。
- 前記外側対向面は、前記コイルの両側に2つに分かれており、この両側のそれぞれの前記外側対向面の面積が異なっていることを特徴とする請求項2に記載の電磁マグネット。
- 前記可動鉄心が吸引される方向に沿って見たときに、前記コイルが前記固定鉄心の外形内に収まるように配置されたことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の電磁マグネット。
- 前記固定鉄心は、前記可動鉄心に対向した面に前記コイルを収納するコイル溝を有する直方体形状であることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の電磁マグネット。
- 前記固定鉄心は、前記可動鉄心に対向した面に前記コイルを収納するコイル溝を有する円柱形状であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の電磁マグネット。
- 前記固定鉄心は、前記コイルの周囲の固定鉄心厚さが前記コイルに流れる電流によって形成される磁束の通る磁路の断面における磁束密度が一定になる厚さであることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れかに記載の電磁マグネット。
- 前記可動鉄心は、可動鉄心厚さが前記コイルに流れる電流によって形成される磁束の通る磁路の断面における磁束密度が一定になる厚さであることを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れかに記載の電磁マグネット。
- 請求項1乃至請求項9の何れかに記載の電磁マグネットを用いた制動装置であって、
前記可動鉄心に固定されたブレーキシューと、前記ブレーキシューに対向して設けられた回転ドラムとを備え、前記可動鉄心が前記回転ドラムの接触面にほぼ垂直な方向に往復移動して前記ブレーキシューが前記回転ドラムに接離するようになっていることを特徴とする制動装置。
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