JP4587983B2 - ソレノイドバルブの取付構造 - Google Patents

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本発明は、例えば自動車の自動変速機におけるソレノイドバルブの取付構造に関する。
例えば、自動車の自動変速機では、油圧を制御するためにソレノイドバルブ(電磁弁)が用いられる。このようなソレノイドバルブは、従来、例えば特許文献1に記載されているように、コントロールバルブユニットにおけるバルブボディの取付面に形成されたバルブ穴に対して取り付けられる。即ち、ソレノイドバルブの先端側(バルブ本体として機能する調圧部の側)が前記バルブ穴に挿入された状態で、ソレノイドバルブが前記バルブボディに取り付けられる。
なお特許文献1では、断面L字形の固定用ブラケットの一端側を、ソレノイドバルブのソレノイド部のコアに圧入によって一体的に取り付け、この固定用ブラケットの他端側を、バルブボディの他面(前記取付面に対して直角でバルブ穴の軸方向に平行な面)にネジ止めした取付構造が提案されている。この取付構造は、従来、ソレノイドバルブのソレノイド部と取付面との間に挟みこまれるか、或いは前記ソレノイド部のヨークに溶接によって固定されていた固定用ブラケットの一端側を、コアに一体的に取り付ける構造とすることによって、固定用ブラケットの挟み込み部や溶接部に起因する寸法誤差を無くしてソレノイドバルブの取付精度を向上させ、また、挟み込み部の隙間に起因するガタツキや溶接による磁気特性の劣化を防止しようとするものである。
特開2000−220762号公報
しかし、上述したソレノイドバルブの取付構造には、次のような問題があった。即ち、第1に、固定用ブラケットの一端側をソレノイド部のコアに圧入し固定するという面倒な工程が必要になり、高い生産性が確保困難であるという問題があった。
また第2に、固定用ブラケットの他端側のネジ止め部分に必要な隙間(ネジ軸と、ネジ軸を貫通させるバルブ穴との間の隙間)によって、固定用ブラケットのバルブボディに対する取付位置がばらつくため、結果としてソレノイドバルブ全体の取付位置もばらつくことになり、必ずしも高い取付精度を実現できないという問題があった。
そこで本発明は、ソレノイドバルブの取付精度が従来よりも向上し、溶接や圧入工程を必要としない簡単な作業で取り付けが可能となるソレノイドバルブの取付構造を提供することを目的としている。
本願の請求項1に記載した第1発明は、バルブボディ開口するバルブ穴に挿入されるバルブ本体と、該バルブ本体に一体的に連結されたバルブ駆動用のソレノイドとを備えたソレノイドバルブの取付構造において、
前記ソレノイドバルブを前記バルブボディに取り付ける固定用ブラケットを備え、
前記バルブボディには、前記バルブ穴が開口する前記ソレノイドバルブの取付面と、該取付面に対する裏面側に配置されて前記バルブ穴の軸直角方向に対して傾斜した当接面と、が形成され、
前記固定用ブラケットは、前記取付面に沿って伸びて前記ソレノイドバルブに係合される係合部と、前記当接面に接合するとともに前記バルブ穴の中心軸方向へ延伸された付勢部と、前記係合部と前記付勢部とを連結する連結部と、該連結部に形成されて押圧手段によって当該固定用ブラケットを前記バルブボディに押圧固定する固定部と、を備え、
前記固定用ブラケットで前記ソレノイドバルブを前記バルブボディに取り付ける際、前記押圧手段による押圧力に対して、前記付勢部が前記当接面から受ける反力により前記係合部が前記ソレノイドバルブを前記バルブ穴に押し込む方向の力を発生させることを特徴とする。
そして、本願第1発明のより好ましい態様としては、請求項2に記載のように、前記連結部と前記付勢部の連結は鈍角になるように形成される態様でもよい。
また、請求項3に記載のように、前記固定用ブラケットは、弾性変形する部材で構成される態様でもよい。
また、請求項4に記載したように、前記付勢部が接合する前記当接面は、前記バルブボディの鋳造工程において抜き勾配として製作された面である態様でもよい。
本願の請求項1に記載した第1発明のソレノイドバルブの取付構造では、ソレノイドバルブを、次のようにして、溶接や圧入作業を必要とすることなく、容易に取り付けられる。即ち、まずソレノイドバルブのバルブ本体をバルブ穴に挿入する。次に、固定用ブラケットの係合部をソレノイドバルブに係合させ、固定用ブラケットの付勢部をバルブボディの当接面に当接させて、固定用ブラケットを固定部において押圧手段によってバルブボディに固定すればよい。
そして、上述したように容易に実現された取付状態では、押圧手段による押圧力に対して、前記付勢部が前記当接面から受ける反力により前記係合部がソレノイドバルブをバルブ穴に押し込む方向の力を発生させることによって、ソレノイドバルブの先端(バルブ本体の先端)がバルブ穴の奥面に当接するか僅かな隙間で対向し、ソレノイドバルブがバルブボディに対して固定状態に取り付けられる。
このため、本発明のソレノイドバルブの取付構造であると、上述したように溶接や圧入作業を必要とすることなく、容易にソレノイドバルブが取り付けられる。
また、固定用ブラケットの取付位置は、従来のようにネジ止めによって決まるのではなく、前述の付勢部の作用により、前記係合部がソレノイドバルブを前記バルブ穴に最大限押し込んだ位置となる。このため、取付状態においては、必ずソレノイドバルブの先端がバルブ穴の奥面に当接するか僅かな隙間で対向した状態となり、ソレノイドバルブの各ポートと対応するバルブボディの油路との連結精度(ずれ量の少なさ)が格段に高くなる。ソレノイドバルブの各ポートと対応するバルブボディの油路との連結精度が格段に高くなると、油の管路抵抗やリーク量を大幅に抑えることができるという利点がある。
また、請求項に記載のように、バルブボディが鋳造工程を経て製作され、鋳造工程において抜き勾配として製作された面によって、前記当接面が構成されている態様であると、前記当接面を機械加工等によって形成する工程が不要となり、生産性及びコスト面で有利となる。
以下、本発明の実施の形態例を図面に基づいて説明する。
(第1形態例)
まず第1形態例(本願の第1発明の形態例)を説明する。
図1は、本例のソレノイドバルブの取付構造を示す断面図、図2(a)は、本例における固定用ブラケット10の斜視図、図2(b)は、本例における固定用ブラケット10の係合部の拡大断面図である。なお図1や図2(b)は、固定用ブラケット10によって、ソレノイドバルブ20が、コントロールバルブユニットにおけるバルブボディ1に取り付けられた状態を示している。また、図1における符号60は、固定用ブラケット10を固定するためのボルトを示している。
まず、ソレノイドバルブ20の構造を、図1によって説明する。
ソレノイドバルブ20は、ソレノイド部20aと調圧部20b(バルブ本体)を有する。このソレノイドバルブ20は、コントロールバルブユニットにおけるバルブボディ1の取付面2に形成されたバルブ穴3に対して取り付けられる。即ち、ソレノイドバルブ20の先端側が前記バルブ穴3に挿入された状態で、ソレノイドバルブ20がバルブボディ1に取り付けられる。なお、ソレノイドバルブ20の先端側とは、バルブ本体として機能する調圧部20bの側であり、図1における左側である。これに対し、ソレノイドバルブ20の後端側とは、ソレノイド部20aの側であり、図1における右側である。
ソレノイド部20aは、ハウジングとしての鉄製のヨーク21の内部に、バルブ開閉のための(即ち、後述するプランジャ27やスプール弁43を駆動するための)磁界を発生するコイル(ソレノイド)23が配置されている。コイル23は、周囲の樹脂部材23aと樹脂成形により一体化されている。コイル23の内周側には、コア25及びプランジャ27が配置されている。コア25は、鉄製の円筒型部材であり、前記先端側より(ソレノイド部20aにおける調圧部20bに近い位置)に配置されている。プランジャ27も鉄製で、前記後端側より(ソレノイド部20aにおける調圧部20bから遠い位置)に配置されている。プランジャ27は、その中央部の穴に圧入されたシャフト27aを有する。シャフト27aは、プランジャ27から前記先端側に向けて、コア25の内部へと突出している。シャフト27aは、コア25の内周面の軸受25aにより摺動自在に支持されている。一方、プランジャ27の後端部は、円板状のスプリング29により支持されている。スプリング29は、プランジャ27を半径方向に支持しているが、軸方向にはほとんど拘束しない。これらの軸受25a及びスプリング29により、プランジャ27は、バルブ穴3の中心軸方向(バルブ長手方向及びバルブ移動方向を意味する。)に移動可能に支持されている。
なお、上記のヨーク21、コア25、及びプランジャ27によって、コイル23を取り巻く磁気回路が構成されている。
また、ヨーク21の後端はカバー31で塞がれている。
また、コイル23の周囲の樹脂部材23aは、その一部で半径方向に突出しており、突出部分で端子ピン33が保持されている。端子ピン33は、コイル23と電気的に接続されている。端子ピン33は、コイル23に電流を供給するためのソケット35と結合されている。
次に、調圧部20bは、円筒形の鉄製スリーブ41の内部に、軸方向に移動自在にスプール弁43が組み込まれている。スリーブ41の円筒面には複数のポート45が設けられており、各ポート45は、取付状態においてバルブボディ1の対応する油路(図示省略)と向き合って連結される位置に形成されている。スプール弁43が軸方向に移動すると、ポート45が開閉される。
スリーブ41の先端には、キャップ47が圧入固定されている。キャップ47とスプール弁43の間には、スプリング49が、軸方向に圧縮された状態で配置されている。スプリング49は、スプール弁43を軸方向における前記後端側に付勢している。なお本例の場合、キャップ47の先端面は、スリーブ41の先端面と同一の平面上に配置されるか、或いはスリーブ41の先端面よりも内側(後端側)に配置される。即ち、スリーブ41の先端面が、ソレノイドバルブ20の最も先端側の面を構成している。
スリーブ41は、前記後端側の端部に形成された拡径部(つば状部分)41aおいてヨーク21にかしめ固定されている。これにより、ソレノイド部20aと調圧部20bが連結されている。また、スプール弁43は前述のシャフト27aと同軸上(バルブ穴3の中心軸線上)にあり、スプール弁43の後端は、スプリング49の付勢力によって前述のシャフト27aの先端に接触している。
次に、ソレノイドバルブ20の動作を説明する。図1は、コイル23が磁力を発生していない状態である。調圧部20bのスプリング49の付勢力によって、スプール弁43及びプランジャ27が前記後端側に押され、ストローク0の基準位置にある。
コイル23に電流が供給されると、ヨーク21、コア25、及びプランジャ27によって構成される磁気回路の働きで、プランジャ27が磁力によって前記先端側へ移動する。プランジャ27は、スプリング49の力に打ち勝って調圧部20bに向かって移動する。プランジャ27の移動に伴ってスプール弁43も移動し、何れかのポート45が開き、或いは閉じる。
本例のソレノイドバルブ20は、リニアソレノイドバルブである。コイル23への供給電流値に応じて磁界の強さが変わり、プランジャ27及びスプール弁43の移動量と位置が変わる。これにより、出力ポートの圧力を所定の範囲でリニアに制御することができる。スプール弁43の最大ストロークは、例えば、3mm程度の僅かなものであり、ソレノイドバルブ20の高い取付精度が要望される。
次に、固定用ブラケット10の構成を含むソレノイドバルブ20の取付構造を説明する。
バルブボディ1には、前記取付面2に対する裏面側に、前記バルブ穴3の軸直角方向(バルブ穴3の中心軸線に対して直角な方向)に対して傾斜した当接面4が形成されている。なお、前記取付面2は、バルブ穴3の軸直角方向に略平行な面となっている。また、バルブボディ1の外周における上記取付面2と当接面4の間に位置する面(図1における上面)は、ボルト60の軸部60aをねじ込むネジ穴5aが形成されたネジ穴面5となっている。このネジ穴面5は、バルブ穴3の軸方向に平行(取付面2に対して直角)となっている。なお、ネジ穴5aの周囲にはボス(厚肉部)5bが形成されている。またネジ穴5aの設置位置は、当接面4よりも取付面2に近い位置となっている。
またバルブボディ1は、鋳造工程を経て製作され、鋳造工程において抜き勾配として製作された面によって、前記当接面4が構成されている。また当接面4は、ネジ穴面5から遠ざかるにつれ、取付面2から遠ざかる方向に傾斜している。即ち、押圧手段であるボルト60によって固定用ブラケット10が図1における下方に押されると、当接面4からの反力によって固定用ブラケット10がソレノイドバルブ20の軸方向先端側に押される構成となっている。
そして固定用ブラケット10は、図1及び図2(a)に示すように、前記ネジ穴面5に沿って配置される中間板状部11(連結部)と、この中間板状部11の一端側(取付面2の側)から取付面2に沿って伸びてソレノイドバルブ20に係合する係合部12と、中間板状部11の他端側(当接面4の側)から前記当接面4に沿って伸びて前記当接面4に接合する当接面接合部13(付勢部)と、を有する。
ここで、中間板状部11には、ボルト60の軸部60aを挿通するためのネジ挿通開口14(固定部)が形成されている。ネジ挿通開口14は、固定用ブラケット10の軸方向の移動を許容すべく、バルブ穴3の中心軸方向の長手寸法が軸部60aの外径よりも格段に大きな長穴であり、その幅寸法(上記中心軸方向に直角な方向の寸法)が軸部60aの外径よりも僅かに大きくなっている。なお、このネジ挿通開口14の設置位置は、当接面接合部13よりも係合部12に近い位置となっている。
また係合部12には、後述する括れ部41bが僅かな隙間ではまり込むU字形の切り欠き15が形成されている。
一方、ソレノイドバルブ20のスリーブ41に外径が小さい括れ部(くびれぶ)41bが形成され、この括れ部41bが前記切り欠き15内に嵌挿することによって、固定用ブラケット10の係合部12がソレノイドバルブ20に係合する構成となっている。
なお、上記括れ部41bを構成する先端側の内端面41c(図2(b)に示す)は、取付状態において、通常は取付面2と同一平面となる。つまり、固定用ブラケット10の係合部12の内面と取付面2との間は、通常は密着状態(隙間S=0)となる。但し、図2(b)に示すように、上記括れ部41bを構成する先端側の内端面41cは、取付面2よりも後端側に僅かに突出する構成、即ち取付状態において、内端面41cと取付面2の間に僅かな大きさS(S>0)の隙間が存在する構成(スリーブ41の先端とバルブ穴3の奥面が当接する構成)であっても良い。
なお、ボルト60は、前記係合部12がソレノイドバルブ20(上記括れ部41b)に係合した状態で前記当接面接合部13が軸直角方向から前記当接面4に押し付けられるように、固定用ブラケット10をバルブボディ1に対して押し付ける押圧手段を構成する。また、図1に符号61で示す部材は、ボルト60の頭部と前記中間板状部11の間に装着されるワッシャであり、ボルト60の緩み止めなどの作用を発揮する。
そして、ソレノイドバルブ20は、次のようにしてバルブボディ1に固定されている。即ち、前記ボス5bと中間板状部11の間には隙間が形成され、ボルト60(押圧手段)による押し付け力に対して前記傾斜面4から前記当接面接合部13が受ける軸方向の反力により、前記係合部12がソレノイドバルブ20を前記バルブ穴3に押し込む方向の力を作用させることによって、前記係合部12が取付面2に当接し、ソレノイドバルブ20がバルブボディ1に対してガタツキ無く固定状態に取り付けられる。
次に、ソレノイドバルブ20の取付手順について説明する。
ソレノイドバルブ20は、次のようにして、溶接や圧入作業を必要とすることなく、容易に取り付けられる。即ち、まずソレノイドバルブ20の先端側(調圧部20bの側)をバルブ穴3に挿入する。次に、固定用ブラケット10の係合部12を前記括れ部41aに係合させ(即ち、前記括れ部41aを前記切り欠き15にはめ込み)、固定用ブラケット10の当接面接合部13を前記傾斜面4に対向させるとともに、前記ネジ挿通開口14が前記ネジ穴5aに対向するように固定用ブラケット10を配置する。その後、ボルト60の軸部60aをネジ挿通開口14に挿通しネジ穴5aにねじ込むことによって、前述した取付状態が実現される。なお、ボルト60装着前の状態で、固定用ブラケット10が前述の取付状態(前記係合部12が取付面2に当接した状態)に完全になっていない場合でも、ボルト60をねじ込むにつれ、固定用ブラケット10が傾斜面4に沿ってバルブ穴3の軸方向に移動することによって、前記係合部12と取付面2の密着性が高まり、上述の取付状態が容易に実現される。
以上説明したソレノイドバルブの取付構造であると、上述したように溶接や圧入作業を必要とすることなく、容易にソレノイドバルブが取り付けられる。
また、固定用ブラケット13の取付位置は、従来のようにネジ止めによって決まるのではなく、前述の当接面接合部13が受ける反力により、前記係合部12がソレノイドバルブ20を前記バルブ穴3に最大限押し込んだ位置となる。このため、取付状態においては、必ず前記係合部12が取付面2に当接した状態となり、ソレノイドバルブ20の各ポートと対応するバルブボディ1の油路との連結精度(ずれ量の少なさ)が格段に高くなる。何故なら、この場合、スリーブ41の括れ部(くびれぶ)41bから各ポート45までの寸法精度(穴加工精度)と、バルブボディ1における取付面2から各油路までの寸法精度(穴加工精度)によってのみ上記連結精度が決まるからである。ソレノイドバルブ20の各ポートと対応するバルブボディ1の油路との連結精度が格段に高くなると、油の管路抵抗やリーク量を大幅に抑えることができるという利点がある。
また本例では、バルブ穴3の中心軸方向におけるボルト60の取付位置が、取付面2の側に片寄っている。このため、支点と力点と作用点の関係で、距離が近いほど作用点に作用する力が大きくなり、ソレノイドバルブ20をしっかり密着固定することができる。
また本例では、バルブボディ1が鋳造工程を経て製作され、鋳造工程において抜き勾配として製作された面によって、前記当接面4が構成されている。このため、前記当接面4を鋳造工程後の機械加工等によって形成する工程が不要となり、生産性及びコスト面で有利となる。
(他の形態例)
次に他の形態例を説明する。
図3及び図4は、固定用ブラケット10の当接面接合部13(付勢部)やバルブボディ1の当接面4の他の形態例を示す側面図である。
固定用ブラケット10の当接面接合部13(付勢部)は、図3(a)〜(c)や図4(a)〜(b)に示すような態様でもよい。即ち、固定用ブラケット10の当接面接合部13(付勢部)は、中間板状部11(連結部)との角度が、鈍角であることが望ましいが、直角でもよいし、鋭角でもよい。直角又は鋭角でも、当接面接合部13(付勢部)の先端部内面の角度θ(当接面4に対する角度)が、図4に示すように傾斜していれば、固定用ブラケット10は容易に取付可能である。
また、バルブボディ1の当接面4は、図3(a)や図4(a)〜(b)に示すように、傾斜していない面(軸直角な面)であってもよい。
なお、本発明は上述した形態例に限られず、各種の変形や応用があり得る。
例えば、上述した形態例におけるソレノイドバルブの具体例は、あくまで一例であって、他の構成であってもよいし、他の種類(リニアソレノイドバルブ以外のもの)のソレノイドバルブでもよいことは、いうまでもない。
第1形態例のソレノイドバルブの取付構造を示す断面図である。 (a)は第1形態例における固定用ブラケットの斜視図、(b)は同例における固定用ブラケットの係合部の拡大断面図である。 他の形態例のソレノイドバルブの取付構造を示す要部側面図である。 他の形態例のソレノイドバルブの取付構造を示す要部側面図である。
符号の説明
1 バルブボディ
1a 接合面
1b アッパーボディ
1c ロアーボディ
2 取付面
3 バルブ穴
4 当接面
5a ネジ穴
10 固定用ブラケット
11 中間板状部(連結部)
12 係合部
13 当接面接合部(付勢部)
14 ネジ挿通開口(固定部)
20 ソレノイドバルブ
20b 調圧部(バルブ本体)
23 コイル(ソレノイド)
60 ボルト(押圧手段)
60a 軸部
70 固定用ブラケット
81 スリット

Claims (4)

  1. バルブボディ開口するバルブ穴に挿入されるバルブ本体と、該バルブ本体に一体的に連結されたバルブ駆動用のソレノイドとを備えたソレノイドバルブの取付構造において、
    前記ソレノイドバルブを前記バルブボディに取り付ける固定用ブラケットを備え、
    前記バルブボディには、前記バルブ穴が開口する前記ソレノイドバルブの取付面と、該取付面に対する裏面側に配置されて前記バルブ穴の軸直角方向に対して傾斜した当接面と、が形成され、
    前記固定用ブラケットは、前記取付面に沿って伸びて前記ソレノイドバルブに係合される係合部と、前記当接面に接合するとともに前記バルブ穴の中心軸方向へ延伸された付勢部と、前記係合部と前記付勢部とを連結する連結部と、該連結部に形成されて押圧手段によって当該固定用ブラケットを前記バルブボディに押圧固定する固定部と、を備え、
    前記固定用ブラケットで前記ソレノイドバルブを前記バルブボディに取り付ける際、前記押圧手段による押圧力に対して、前記付勢部が前記当接面から受ける反力により前記係合部が前記ソレノイドバルブを前記バルブ穴に押し込む方向の力を発生させることを特徴とするソレノイドバルブの取付構造。
  2. 前記連結部と前記付勢部の連結は鈍角になるように形成されることを特徴とする請求項1に記載のソレノイドバルブの取付構造。
  3. 前記固定用ブラケットは、弾性変形する部材で構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のソレノイドバルブの取付構造。
  4. 前記付勢部が接合する前記当接面は、前記バルブボディの鋳造工程において抜き勾配として製作された面であることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のソレノイドバルブの取付構造。
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